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2020年1月

2020年1月31日 (金)

【新型肺炎】ついに✍WHO<緊急事態宣言か>中国経済に大打撃

新型肺炎でWTO 緊急事態宣言  渡航・貿易制限は勧告せず

時事通信 2020年1月31日(金)4時56分配信/真鍋厚(評論家)

世界保健機関(WHO)は30日、中国を中心に拡大している新型コロナウイルス感染による肺炎について緊急委員会を開き「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言した。

 中国での感染者の急増に加え、日本や米国、ドイツなどでも人から人への感染が発生していることを重く見て、これまで見送っていた宣言に踏み切った。

 テドロス事務局長は30日、ジュネーブで記者会見し、WHOが確認した中国外での感染例は98件とまだ限定的なものの「これ以上の感染拡大阻止のため一致して行動すべき時だ」と表明した。一方で「不必要に人やモノの移動を制限する理由はない」として、感染地への渡航や貿易を制限する勧告は行わないと強調した。

 今回の勧告では、こうした措置を加盟国が取る場合「リスクと費用対効果の分析」を行った上で判断すべきだと促す内容にとどめた。事実上各国の裁量に任せている。

 また、テドロス氏は、中国は感染封じ込めに「並外れた措置を取った」などと高く評価した。中国に対しては、国民への情報公開や国際社会との情報共有、WHOの専門家チームと協力した調査などの継続を勧告した。

 宣言に踏み切った理由としては「医療制度の弱い国に広がったらどうなるか、この危険性を最も懸念している」とテドロス氏は指摘した。中国と経済的な結び付きを持たない国は世界にほとんどなくなった。感染者が確認された国が日々増える事態に一定の危機意識を示した。

 WHOによる緊急事態宣言は、現在の制度が整備された2005年以来で6件目となった。過去には、09年の新型インフルエンザや、昨年のエボラ出血熱などで宣言が出されている。 

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習近平主席、緊急事態宣言回避に期待表明 WTO事務局長と会談

日本経済新聞 2020年1月28日(火)21時49分配信

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は28日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長と北京で会談し、湖北省武漢市で発生した新型のコロナウイルスによる肺炎について「WHOと国際社会の客観的で公正、冷静、理性的な評価を信じる」と語った。WHOが新型肺炎で緊急事態宣言を出さないよう期待を示した発言とみられる。

中国国営の中央テレビが伝えた。WHOは23日の緊急会合で、新型肺炎を「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言するのを「時期尚早」との理由で見送ったばかりだ。テドロス氏は習氏に「WHOは科学と事実に基づいて判断し、過剰反応や事実と異なる言動に反対する」と述べ、緊急事態宣言を出すか出さないかは慎重に判断する考えを強調した。

習氏は「中国人民は新型肺炎と厳しい闘争をしている。人民の生命と安全、健康を守るのが最優先だ」と表明。「感染症は悪魔であり、われわれは悪魔が隠れるのを許さない」と訴えた。

「中国政府は透明で責任ある態度で、感染の状況に関する情報を適時、国内外に発表する」とも約束した。WHOや国際社会と協力しながら、新型肺炎を抑え込む考えを強調した。そのうえで「中国共産党の強力な指導の下で、中国の特色ある社会主義の優位を十分に発揮し、感染症との阻止戦に勝利する完全な自信がある」と述べた。

テドロス氏は王毅(ワン・イー)国務委員兼外相とも会談し「WHOと国際社会は中国政府が取った果断な措置を称賛している」と語った。王氏はWHOが緊急事態宣言の発動を保留していることを念頭に「感染症と闘う中国政府と人民の断固たる決意と意志を信じてほしい」と語った。

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環境少女グレタさんが振りまく「終末論ムーブメント」“破滅の未来何故、人々を魅了するのか

ITmediaビジネスONLINE 2020年1月17日(金)9時00分配信

 環境活動家のグレタ・トゥーンベリ氏の動向が報じられる度に、ネット上では、日本を含む世界中の人々が擁護派と否定派に分かれて喧喧囂囂(けんけんごうごう)となるのが日常風景となっています。擁護派は「地球温暖化の危機」を効果的に訴える宣伝塔としての存在感を評価し、否定派は現代の複雑なエネルギー問題を弁えない目立ちたがり屋の「生意気な小娘」としか見ていません。

 しかし両者とも意外と目を通していないのが、家族自身によって書かれた共著本『グレタ たったひとりのストライキ』(羽根由訳、海と月社)です。同書はかなり普遍的な問題を示したテキストです。赤裸々なファミリーヒストリーとして興味深い内容であるだけにとどまらず、わたしたちが影響を免れない「終末論的な言説」との向き合い方について重要な暗示をしているからです。

環境問題が「壊れかけた家族関係」再生

 同書には(発達障害を持つ2人の娘の子育てに悩む)「壊れかけた家族」が「地球温暖化の危機」を共有し、ともに闘争することによって「再生」するプロセスが切々たる筆致で綴(つづ)られています。例えば以下のくだり。

 わが子が何年も他人と話をせず、しかも食事に制限があり、数ヵ所の決まった場所で、限られたものしか食べられない。その状態が何年も続いたあと、すべてのごちゃごちゃが突然消失したとしたら、親はまるでおとぎ話か魔法のように思うだろう。その喜びはどれほど大きいことか。

 これはグレタ・トゥーンベリ氏が「気候のための学校ストライキ」を開始した後の変化について両親が抱いた率直な感想です。学校ストライキが一躍世間の注目を集めるようになり、「躁転」(抑うつ状態から躁状態になること)したみたいに元気になったのです。それに狂喜した両親の心中がよく分かる感動的なコメントではないでしょうか。

 これは一種の美談のようにも読めますが、トゥーンベリ家だけの特殊な話に留めておくにはもったいない、誰にでも生じ得る「心理的なモデル」を提供しています。「不安の時代」の新機軸といったところでしょうか。

温暖化こそ最も現実味のある「世界の終わり」

 ハリウッドのパニック映画では、来るべき巨大災害、破滅的事象を前に、バラバラだった家族が(一時的にでも)和解し、同じ目的に向かって団結するのが常道となっています。ピンチはチャンスというわけです。

 トゥーンベリ家の場合は、長女が発した「地球温暖化の危機」に両親らが蒙(もう)を啓(ひら)かれ、一家に浸透していく構図になっています。良い見方をすれば、「大きな危機」を前に家族同士のいざこざなどの「小さな危機」が脇に押しやられ、物事の関心が大局的な舞台へと移ることであり、非日常性が家族の絆を強めます。悪い見方をすれば、「内部の問題」に「外部の問題」を持ち出すことで、「棚上げ」もしくは「先送り」することであり、家族を保全するためには「大きな危機」が存在し続ける必要があります。

 思えば、冷戦期を通じて最も可能性のある「世界の終わり」は核戦争でした。

 1960年代初頭に発表された三島由紀夫の長編小説『美しい星』(新潮文庫)の主人公である大杉家の人々は、いわば「大きな危機」の申し子です。自分たちを宇宙人と信じ、人類のために核戦争を防ごうと腐心します。宇宙人というアイデンティティーが、個人の集まりにすぎない家族に、辛うじて奇跡的な調和をもたらす様子が描かれます。

 つまり、周辺に追いやられた立場の人間を英雄的な役割に押し上げ、社会的な承認とともに自尊感情の回復が得られる側面があるのです。大杉家が当時の米ソ首脳に手紙を送るエピソードなどが象徴的です。

 グレタ・トゥーンベリ氏が「気候危機って、未来を修復できない全面核戦争みたいなもの」(前掲書)と断言した通り、今や最も現実味のある「世界の終わり」は「地球温暖化の危機」です。

終末論は退屈な日常を活性化する“エンタメ”

 なぜなら、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の一連の報告書が「大きな危機」を裏付けているからです。早ければ2040年(わずか20年後!)に“大惨事”が起こると警告しています。産業革命以前に比べて地球の気温が1.5℃上昇した場合、世界は大規模な食糧危機や山火事に見舞われ、大量のサンゴ礁が消滅すると記しています。多数の死者を出し、何億匹もの動物が犠牲になっているとされるオーストラリアの森林火災は、まさにその黙示録的な前兆となるわけです。

 そのため、最近やたらと終末論が目に付きます。筆者は以前その界隈(かいわい)に足を突っ込んでいたことがありますが、終末論は、それを支持する人々にとっては退屈な日常を活性化するエンタメであり、刺激剤なのです。終末論に染まってしまった人の多くは物事を変えようとはしません。むしろホームシアタームービーを楽しむように「世界の終わり」を待望します。

 アメリカによるイラン革命防衛隊の司令官殺害で、中東地域での武力衝突の緊張が高まり、世界各国のソーシャルメディアで「World War3(第三次世界大戦)」がトレンド入りしましたが、少なくない人々が「世界の終わり」が明日にでも来るのかと色めき立ったのです。「クソみたいな毎日」に嫌気が差している者ならなおさらでしょう。

 トゥーンベリ家の人々は、あくまで現状を軌道修正するために「世界の終わり」を強調する立場ですが、終末論に耽溺(たんでき)する人々はむしろ現状を諦観して“大惨事”をスペクタクルとして消費するのです。

 つまり、「世界の終わり」をあおる不安マーケティングを展開し過ぎると、かえって「何をしても無意味」だと考えて享楽的になったり、「エコ不安症」のように抑うつ的な傾向が拡大されたりすることが懸念されるのです。

 本来であれば「温室効果ガスの削減」とともに議論されるべき「温暖化への適応」が放置され、飢餓や貧困の深刻化といった“人災”にも発展しかねません。わたしたちの生命に直結する問題であっても、見た目が地味な政策は軽視されがちになるのです。

「建設的な議論」より「壊滅的な未来」希求

 そこに登場するのは、「世界の終わり」を前提にした各種ムーブメントやビジネスでしょう。「気候危機が続くなら子どもは生まない」と宣言する女性がZ世代を中心に表れているのが示唆的です。カナダの女子大学生が始めたキャンペーン「#NoFutureNoChildren(未来がなければ子どもは持たない)」は、およそ1カ月の間に5000人以上が賛同しています。「エコ不安症」を背景にした典型的なリアクションのように思えます。

 これは人口減少社会を正当化するどころか、「生まない方が地球環境にとって倫理的だ」という価値の反転です。「出産は倫理に背き、多産は悪」という反出生主義のリバイバルといえそうです。

 「気候危機による暗黒の未来」を想定した人生観、ライフスタイルの人々に向けたサービスや商品が溢れ、主として先進国で消費されることが考えられます。「免罪符」的な要素があれば大ヒットは必至でしょう。

 もちろん環境危機は“リアル”です。妄想ではありません。しかし予測には不確定要素が多いのも事実であり、「終末論的シナリオ」が唯一の正解とも言い切れません。この“振れ幅”が商機の発生源にもなります。逆に言えば、「終末論的シナリオ」を頭ごなしに否定するのは困難であり、最悪の事態が起こり得るビジョンが優勢になる嫌いがあります。絶滅前の自然を堪能するエコツーリズムが活況を呈すことは想像に難しくありません。

 最初に書いたように「大きな危機」への積極的な関わりは、個人が抱えるさまざまな困難といった「実存の問題」の解消と髪一重です。誰もがトゥーンベリ家のような綱渡りをできるわけではありません。

 今後、オーストラリアの森林火災のような出来事が発生すると、その都度「終末論スイッチ」が入ってしまう人々が続出するでしょう。建設的な議論よりも壊滅的な未来に思考を奪われた人々です。わたしたちも遅かれ早かれ「気候危機によるストレス」にさらされ、気付けば思いもしなかった行動を取っているかもしれません。“環境少女”を巡る対立は序章のそのまた序章にすぎないのです。

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2020年1月30日 (木)

【日経平均】大幅反落<3箇月ぶり✍2万3千円割れ>武漢肺炎拡大を警戒

東証反落2万3千円割れ 武漢肺炎3カ月ぶり安値

共同通信 2020年1月30日(木)15時10分配信

 30日の東京株式市場は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、世界経済の下振れ懸念が強まり、日経平均株価(225種)が大幅反落した。終値は前日比401円65銭安の2万2977円75銭で、昨年11月以来となる約3カ月ぶりの安値となった。

 下げ幅は一時480円を超え、終値は今年の最安値を更新した。東証株価指数(TOPIX)の終値は25.18ポイント安の1674.77。出来高は約13億6700万株だった。

 朝方から新型肺炎による影響が不安視され、売り注文が膨らんだ。トヨタ自動車は29日、中国にある全完成車工場の春節後の操業再開時期を延期するとを明らかにした。

武漢肺炎の最大の犠牲者中国の貧困層

Newsweek日本版 2020年1月25日(土)18時04分配信

新型コロナウイルスに接触する可能性が最も高く、そして感染を中国全土に広げるのは貧困層の出稼ぎ労働者

中国湖北省の省都・武漢。1月23日の夜明け、例年なら翌日から1週間にわたる春節(旧正月)の休暇を前に、多くの人でごった返しているはずの駅と空港に人影はない。

武漢で発生したとみられる新型コロナウイルスの感染者が急増しているのを受け、同市は23日から交通機関の運行を停止。主要道路も封鎖され、帰省や旅行を予定していた1100万人の住民の多くは、足止めを食らうことになった。アメリカに例えれば、多くの人が帰省する感謝祭の2日前に、シカゴ都市圏全域が封鎖されるようなものだ。

だが、新型ウイルスのリスクに最もさらされているのは、感染者が見つかった米西海岸のワシントン州やタイの首都バンコクの住民ではない。中国の貧困層だ。

世界中どこの貧困層もそうだが、中国の貧困層は適切な医療を受けにくい状況にある。だが、新型コロナウイルスに接触した可能性が最も高く、それが最も急速に拡散する可能性が高いのは貧困層であり、政府が突然打ち出した過激な対策の最大の影響を被るのも、中国の貧困層だ。

問題のウイルスは、武漢の海鮮市場で、動物からヒトに感染したとみられている。海鮮市場とは言うものの、この市場はオオカミの子からヘビ、コウモリ(今回の感染源とみられている)など珍しい野生動物を幅広く扱っていた。

中国の生鮮市場はどこもそうであるように、動物を扱う不潔で危険な仕事を担っていたのは、主に出稼ぎの単純労働者だ。

武昌と漢陽、そして漢口という歴史ある3つの地区が合わさった武漢は、20世紀末に不動産開発を軸に急成長を遂げた。だが、武漢の医療システムは街の急速な成長に追い付いておらず、今回の危機で既に極限状態にある。

23日に武漢の交通機関がストップしたとき、出稼ぎ労働者や地方出身の大学生の多くは、既に故郷に向けて出発した後だった。こうした人たちによるコロナウイルスの「持ち帰り」が危惧されるなか、各地の公衆衛生当局にとって、最新情報の収集は最重要課題となっている。

ところが現実には、武漢の近隣都市で感染者が確認されたニュースよりも、韓国やタイで感染者が見つかったニュースのほうがずっと早く報じられているのが現実だ。

監視網から抜け落ちる貧困層

監視社会の意外な抜け穴

国外で感染が確認された中国人旅行者は、平均的な中国人よりもはるかに金持ちだ。それは外国旅行に行くだけの経済力がある時点で明白だ。中国のパスポート保有者は、人口の10%にも満たない。

バンコク行きの飛行機のエコノミークラスで咳をしている中国人客は、相乗りトラックに揺られて町外れの実家を目指す労働者や、長距離バスで遠い地方の故郷に帰省する労働者よりも、はるかに新型肺炎に感染している可能性を認識しやすい。

それに多くの出稼ぎ労働者は、少しばかり体調が悪くても、誰もが仕事を休むこの時期に帰省するチャンスを逃したくないと思うだろう。

中国は監視社会だが、その網は穴だらけだ。テクノロジーによるプロファイリングシステムで中流階級はかなり可視化されているが、貧困層は抜け落ちている。

全ての市民が常時携帯しているはずの身分証を、持っていない人もいる。紛失したが、高い旅費をかけて役所まで行って再発行する余裕がない人。そもそも出生を届け出ていない人もいる。彼らは身分証が必要な鉄道や飛行機ではなく、監視が難しいバスや相乗りのトラックを利用する。

彼らはインターネット上でも追跡が難しい。中国では微信(ウィーチャット)のようなサービスが広く浸透していると言われているが、ネット普及率はようやく60%を超えた程度だ。微信のアカウントや身分証を、家族で共有する例も少なくない。

予防や治療の「格差」

公衆衛生に関しては、地方は置き去りにされがちだ。手洗いやマスクなどの感染予防策や、健康に関する情報はなかなか広まらない。電話やネット回線の有無が、健康を守るための情報を左右する。

情報だけではない。コロナウイルスが武漢の外に広がるにつれて、公衆衛生の関連用品が不足し始めており、都市部から離れている病院ほど必要な医療品が届きにくい。

上海では春節で工場が休業する時期と重なり、マスクの供給不足に拍車が掛かっている。ある工場は、通常の3倍の給料で休日出勤を募集している。こうしたリソース不足と従来の格差が相まって、持てる者と持たざる者の「感染予防格差」が広がりそうだ。

さらに、ウイルスに感染した貧困層は、病院に行く可能性がかなり低い。中国の医療制度は、中流階級さえ、適切な治療を受けるのが難しいことで悪名高い。国民の大多数にとって、質の高い医療へのアクセスはないに等しいのだ。

公的保険を利用できない出稼ぎ労働者

医療の資源は、政策によって大都市や首都圏に集められている。中国人医師の大半は学部レベルかそれ以下の教育しか受けておらず、資格のある臨床医師(アメリカの医学博士に相当)は大都市の病院にしかいない。それらの病院も今や患者であふれ、スタッフはパンク寸前だ。

公的な医療保険も近年は拡充されているが、社会保障は戸口(戸籍管理制度)と結び付けられている。戸口の登録は基本的に出身地に縛られ、居住地や受けられる教育、公共サービスも限定される。

従って、地方の住民が、優秀な医師のいる都市部の病院で公的保険を使って受診することはできない。戸口のある土地から遠く離れた所で働く出稼ぎ労働者は、保険を全く利用できない。

彼らは命の危険が迫るまで病院に行かず、自分で治そうとするか、伝統的な民間療法に頼る。日常的に健康状態が悪くウイルスの影響を受けやすいため、風邪と勘違いしやすくなる。

こうした要因を全て悪化させるのが年齢だ。1月23日に当局が公表したデータによれば、これまでの死者17人の平均年齢は73歳で、大部分を退職者が占める。最もリスクが高いのはより高齢で既往症のある人々という状況に変わりはない。

だが出稼ぎ労働者は適切な年金や良質な医療を利用できず、40~50代以上であることも多い。若い頃から同年代の中流層に比べて過酷な労働条件で働いてきた人々もいる。

こうした貧困層は比較的見えにくく、かつ軽視されていることも、中国当局が公式発表している患者数(22日時点で500人以上)が外国の推計(1700人以上)と大きく懸け離れている一因だ。当局は患者の存在を隠蔽しているというより、患者を見つけられずにいるのかもしれない(恐らくその両方だろう)。

1月中旬から市内全域と他の交通の要所で診断などが無料になった(義務付けられた)ことで、こうした状況はいくらか改善されるだろう。だが、医療施設は都心部に集中しがちで、新型肺炎と診断されても十分な治療を受けられない可能性もある。

過去の四川大地震や唐山大地震への対応でも、国は都市部を優先し、農村部の住民は自分たちで対処せざるを得なかった。武漢では市民の足であるバスや地下鉄やフェリーなどの公共交通機関が運行停止に。低所得層の看護師や若手の医師などがシフト勤務のために移動するのに支障が出る恐れもある。

フェイク情報も拡散

不満や不安のはけ口にも

貧困層は診断や治療の面では見落とされがちだが、抑圧の対象としては逆に目を付けられやすい。武漢周辺で検疫が強化されるなか、当局からひどい扱いを受ける可能性もはるかに高い。惨事はしばしばエリート層をパニックに陥れ、貧困層やよそ者を孤立させる。76年の唐山大地震の後には、農村部から都市部に避難してきた人々を、都市部の民兵組織が略奪者として殴り殺したり、射殺したりした。

武装した検疫官や町に閉じ込められた市民の間に不安が広がれば、こうした危険な衝突が起きかねない。封鎖された市内で治療に必要な物資などの供給と日々の活動が低下しているだけに、なおさらだ。意図的な誤報も出回っている。そのリスクは世間の対応を遅らせると同時に、「噂の流布」に対する司法当局の取り締まり強化につながってもいる。何がフェイク情報の拡散で何が政府批判なのか、当局の線引きは不明瞭なままだ。

検疫はウイルスの拡散防止に役立つだろうが、医療や検疫のシステムにとって最も見えにくい中国の労働者階級については既に手遅れだ。特に出稼ぎ労働者は長い道のりを長時間かけて移動しなければならないため、春節が始まる頃にはもう移動を始めている。彼らを見つけて救いの手を差し伸べるのは容易ではないが、何としてもやらなければ事態は改善しない。

武漢肺炎、帰国者は隔離世界の常識 2次感染抑止で

産経新聞 2020年1月30日(木)18時09分配信

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、日本を含む外国政府が中国湖北省武漢市から自国民を退避させている。帰国した自国民の扱いについて各国の対応は分かれるが、2次感染を警戒して2週間程度、隔離するケースが目立つ。

 米政府は29日、武漢から約200人を退避させるチャーター機が同日、西部カリフォルニア州に到着したと発表した。全員を少なくとも3日間は隔離し、検査や経過観察を行う。トランプ大統領はツイッターで、新型肺炎に関し「24時間態勢で事態に取り組んでいる」と強調した。

 韓国政府は、30、31日にチャーター機を武漢に派遣し、計4便を運行して約700人を帰還させることを計画。中国の飛行許可の問題で計画は遅れていたが、30日中に1機を派遣。ウイルスの潜伏期間を考慮し、帰国する全員が公務員研修施設に2週間隔離される。施設周辺では、住民らがトラクターで道をふさぐなど抗議活動が起きている。

 フランスは、航空機1便目で症状のない人を運び、2便目で感染が疑われる人を帰国させる計画。帰国者には2週間、施設での滞在を義務付けるという。

 オーストラリアは、チャーター機で帰国する自国民を同国北西のインド洋にあるクリスマス島で2週間、隔離する。英国も自国への退避後に2週間の隔離を実施する方針だ。軍の施設などが隔離先として候補に挙がっている。

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2020年1月29日 (水)

【新型肺炎】日本上陸<渡航歴ない日本人“感染”>人から人✍“感染”確認

日本人感染 感染 関西空港奈良公園など立ち寄り

FNN 2020年1月29日(水)12時08分配信

中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎を受け、現地に滞在していた日本人206人が29日朝、帰国した。

一方、武漢への渡航歴がなく、新型肺炎に感染した奈良県在住の日本人男性は、武漢からのツアー客を乗せたバスで、関西空港や奈良公園などに立ち寄っていたことがわかった。

男性は、武漢への渡航歴はなく、バスの運転手として、1月8日から11日と、12日から16日の2回、あわせて9日間、武漢からのツアー客60人を乗せていた。

バスは、関西空港や成田空港、奈良公園に立ち寄ったという。

街の人は「ちょっと心配かもしれない。もし自分の行動範囲と重なっているところがあれば」と話した。

男性の家族や同乗していたバスガイドなど、男性と濃厚接触があった人の感染は、今のところ確認されていない。

厚労省は、ヒトからヒトへ感染した可能性が高いとしている。

男性の接触者104人のうち、武漢からの中国人ツアー客60人は、すでに帰国しているが、宿泊したホテルの関係者などについて追跡調査をするかも含めて検討している。

新型肺炎にバス運転手が感染 戸惑う交通事業者

西日本新聞 2020年1月29日(水)11時58分配信

 中国・武漢市からのツアー客を乗せた奈良県在住バス運転手の新型コロナウイルス感染が確認された28日、九州の交通事業者や旅行関係者からは、乗務員や添乗員がマスクを着用しても感染を完全に防ぐのは難しいことから「早期の感染終息を願うしかない」と不安の声が聞かれた。

 国内有数の規模でバス事業を担う西日本鉄道(福岡市)は対応を急ぐ。外国人客の玄関口となる福岡市の福岡空港や博多港を発着するバスを運行しており、福岡都市圏の各営業所にマスクを配備。乗務員に着用を呼び掛ける。

 外国人客に人気が高い観光列車を運行するJR九州の青柳俊彦社長は28日の記者会見で「従来はサービスの観点で(乗務員などの)着用をためらっていたが、マスクをすることがサービスと考え、着用を奨励している」と語った。

 タクシー大手の第一交通産業(北九州市)は、以前から運転手のマスク着用を推奨し、希望する乗客にも配布できるようにしてきた。奈良県内のバス運転手が感染したことを受け「乗務員へのマスクの着用を徹底させたい」としている。

 福岡県旅館ホテル生活衛生同業組合の井上善博理事長は「見た目では感染の有無は分からない。完全に防ぐのは困難だ」と頭を抱える。経営する温泉旅館では対策を徹底しているが、宿泊客には「具合が悪い人は連絡を」と呼び掛けるくらいで、検査を依頼するのは難しいという。

 旅行会社の添乗員もバス運転手のように外国人客との濃厚接触が避けられない。福岡市の旅行代理店の担当者は「添乗員から『お互いにマスクを着けさせてもらっていいでしょうか』とツアー客にお願いしてガイドするしかない」と指摘。添乗員は日中、客と同行するため、朝夕に体温を測るなど自己管理を徹底する。

 国土交通省は28日、全国のバス事業者とタクシー事業者に、従業員の感染が疑われる場合は速やかに国へ届けるよう注意喚起。運転手の感染予防として手洗いやうがいの徹底も呼び掛けた。 

異常気象「大暖冬」で、豪雪地帯の新潟県魚沼市積雪

yahoo!コラム 2020年1月29日(水)18時21分配信/杉江勇次(気象予報士)

新潟県魚沼市と言えば、日本有数の豪雪地帯で知られている場所。

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気象庁はこの魚沼市の守門という所に積雪を計る積雪深計を置いているのですが、きのう28日の午後から積雪が0になってしまいました。

そのまま雪は降らずに、きょう午後の段階でも上図のように、積雪は0のままとなっています。

気象に少々長けた方ならこの異常とも言える状況が分かるかと思います。

なにせ時期は1年で最も寒いと言われる1月下旬で、12月の積雪が始まる時期や4月の雪解けの時期ではないのですから。

実際、豪雪地帯の積雪が今の時期に0になるのはどれくらい珍しいことなのか?積雪のデータがある1981年以降で、1月29日時点の最深積雪のデータを調べてみました。すると一目瞭然だと思います。

この40年間で、100センチ未満だった年は、今年を含めてわずか4回。しかも過去3回は、少ないと言っても、2007年84センチ、1992年67センチ、1989年は73センチありましたから、今年の0センチというのがいかに異常な数値なのかが分かるかと思います。

この魚沼市守門以外でも、北陸の山沿いでは積雪0という所が続出しており(もちろん山陰も)、かつてないような雪不足に見舞われている現状が浮き彫りになっています。

今後の雪はどうなるのでしょうか?

目先、あす木曜日の午後から次第に冬型の気圧配置に変わり、上空の寒気も徐々に流れ込むため、あす夜には新潟県内でも山沿いを中心に雪が降り、その後、土曜日の日中にかけて雪が降りやすい予想です。

上空の寒気と言っても、特段強いわけではなく、この時季としてはほぼ平年並み程度ですから、雪がガンガン降るというわけではありませんが、丸2日間程度は降りますので、ある程度は積雪が増えるものと思われます。

コンピュータの予想では、土曜日の午後6時までの予想降雪量が標高の高い所や山沿いを中心に50センチ以上(紫色)と予想されています。

魚沼市周辺でも30センチ前後の降雪が予想されていますので、ある程度の積雪は生じるものと思われます。

その後来週にかけて、断続的ではありますが、これまでよりは寒気が入りやすく、冬型となる日もありそうですから、徐々にでも積雪は増えていくものと思われます。

航空各社、中国発着便を相次ぎ停止新型コロナウイルス拡大うけ

AFPBB NEWS 2020年1月30日(木)5時56分配信

 中国で新型コロナウイルスの感染が拡大している問題を受け、各国の航空会社は29日、中国発着便の運航を停止する措置を相次いで講じた。同国での死者は132人、感染者は6000人余りとなっている。

 大手ではまず、英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が、英外務省の渡航勧告を理由に中国発着便の運航停止を発表。続いて、欧州大手の独ルフトハンザ航空(Lufthansa)も、中国本土行きの全便の運航を2月9日まで停止すると発表した。

 保有機数が東南アジアで最多のインドネシア・ライオン航空(Lion Air)は、2月1日から中国発着便の運航を停止すると表明。ミャンマーとネパールの航空会社もこれに続いた。

 一方、中国の重要な貿易相手国であるカザフスタンは、中国市民に対する査証(ビザ)発給を停止。国境を超えた鉄道旅客輸送や航空便の運航を停止すると発表した。パプアニューギニアでは特に厳しい措置が講じられ、アジアからの旅行者の入国が禁止された。

 また各国の政府は、隔離措置がとられている流行の中心地、武漢(Wuhan)に取り残された自国民の避難を開始している。29日には武漢から206人の日本人が帰国。うち12人が体調不良やインフルエンザに似た症状を訴え、検査のため入院した。米英独など、自国民に中国への不要な渡航を自粛するよう呼び掛ける政府の数も増えている。

新型コロナウイルス感染拡大「数か月続く可能性、専門家ら指摘

AFPBB NEWS 2020年1月28日(火)22時29分配信

 中国で発生した新型コロナウイルス2019-nCoV」の研究者らは、初期データを基に、感染者数が最少でも数万人に達し、流行が少なくとも数か月は続くとみている。

 米ノースイースタン大学(Northeastern University)のアレサンドロ・ベスピニャーニ(Alessandro Vespignani)教授は、「翌週または翌月に終わるようなものではない」と指摘している。

 疫学者らに先のことは分からない。昨年12月に出現した新型ウイルスについても、断片的な情報しかない。

 研究者らは最近まで、症状が出ていない感染者からは感染しないとみていた。しかし26日になって中国当局が、症状のない患者からの感染が確認されたと発表。

 米保健当局は翌27日、無症状の患者が他者への感染を招き得るとの科学的根拠は得られていないとの見解を示したが、もしその感染が実際に起こり得るなら、流行の動きも大きく変わってくる。

 潜伏期間は約2週間という最初の予想が出されたのも、最近のことだ。

 国際感染症学会(ISID)で新型ウイルスに関する分析を発表した、カナダ・トロント大学(University of Toronto)のデービッド・フィスマン(David Fisman)教授は、「知れば知るほど、重症急性呼吸器症候群(SARS)に似ているように思われる」と明かしている。

「SARSは制御可能だった。恐らくはこれ(新型ウイルス)も制御可能だろう。だが今後数週間は分からない」「何週間、もしかしたら数か月かもしれない。どこまでいくか誰にも分からない」と、フィスマン教授は話している。

 中国における公式な感染者数は4000人以上で、死者数は100人以上とされているが、ベスピニャーニ教授は、ノースイースタン大などの研究班の分析を基に、感染者数は現在確認されていない人も含めると、2万5000人以上ではないかという見方を示している。

 また香港大学(HKU)の研究者らは、感染者数は既に4万人を超えているとみている。

 ベスピニャーニ教授は、ウイルス感染拡大の中心地とされる武漢(Wuhan)内だけでも、感染者数は簡単に「2~3倍に増える」と指摘。「より多くの場所に影響が広がり始めたら、この数字もずっと大きくなるだろう」と述べている。

 

2020年1月28日 (火)

【耳学】不祥事起こした芸能人「違約金って✍どんだけ」??

東出昌大さん「不倫」の重い代償芸能人の違約金は👊どう決まる?厳しいCM業界、忖度はびこるTV業界

弁護士ドットコム 2020年1月28日(火)11時26分配信

不倫報道のあった俳優の東出昌大さんと女優の唐田えりかさんへのバッシングがすさまじい。出演していたドラマの降板やCM打ち切りの動きも進んでいる。芸能界でスキャンダルがあった場合、「CM降板違約金●億円」「テレビ局から損害賠償請求●千万円」など派手な数字で報道されることが常だ。実際はどうなのか。

東出さん、CM打ち切りが進む

東出さんはホンダなど複数の大手企業のCMに出演していた。不倫が報じられると、4社が東出さんを起用したCM動画をサイト上から削除。1月27日、サンスターはCMの打ち切りを発表。また、フジ住宅はサンスポコム(1月28日付配信記事)の取材に「契約自体を打ち切り、今後は契約書にのっとって損害賠償請求することになります」と回答している。

一方の唐田さんも、出演ドラマに影響が出ている。現在放送中のドラマ「病室で念仏を唱えないでください」(TBS系)の降板が決定。また、オムニバス形式のドラマ「100文字アイデアをドラマにした!」(テレビ東京)の2月放送回で主演する予定だったが、スポーツニッポン(1月27日付配信記事)によると、テレビ東京内では「お蔵入りが確定的とみられている」とのこと。

このドラマで唐田さんは不倫する役を演じる予定だったそうだ。

「東出さんは違約金請求されることになる」

フジ住宅は損害請求を明言したようだが、違約金請求の動きは拡大していくのか。実は、CM業界とテレビ業界とで、対応が変わってくる可能性がある。

はじめにCM業界について、制作会社のプロデューサーは「CMの出演者が不祥事を起こした場合、契約に基づいてほぼ間違いなく違約金の支払いが生じます」と証言する。

このプロデューサーによれば、出演者(所属事務所)はクライアント企業と出演契約書をとりかわす。契約書には「商品イメージの低下につながる行為の制限」が盛り込まれるのが通常だという。それに違反した場合には、契約に基づき違約金を支払うことになる。

具体的に「商品イメージの低下につながる行為」とは、不倫などのスキャンダルのほか、刑事事件を起こして逮捕されることも含まれるという。

「過去、クライアントが芸能人に5000万円や6000万円、億を超える違約金を請求したこともあったようです。イメージキャラクターに起用されている間、不祥事は絶対に起こせません。東出さんの事務所もクライアントから違約金を請求されることになるでしょう」

また大手広告代理店の社員も「CMに登用されることは、商品とその会社の広告塔になるということ。『商品イメージの低下』には多岐にわたる行為が含まれており、忖度の世界のテレビとは異なって、CMでは契約違反のペナルティーは重い」と話した。

違約金より安い「タダ働き+制作費の肩代わり」

ただ、CM業界の仕事でも違約金が発生しない事例もある。

国内飲料メーカーが商品イメージキャラクターに人気お笑いコンビを起用し、販促グッズの制作やCM撮影を滞りなく終了。ところが、あと数日後に商品発売というタイミングで、このコンビの1人の「反社会的勢力との交際」という大スキャンダルが報じられる。

報道によってメンバーは謹慎、芸能活動の自粛を余儀なくされ、CM降板も決まった。

この飲料メーカー関係者によると、報道の直前に所属事務所が取った行動は、企業への報告と謝罪。そして、被害補償に関する次のような提案だった。

(1)すでに制作していた広告費用・販促グッズ費用の肩代わり。 (2)降板したコンビに代わって、同じ事務所所属の人気芸人をタダで起用。

上の(1)に関しては、問題のすべての責任はメンバーと事務所にあるとして、制作費用のすべてを事務所が負担したそうだ。

芸能界でいわゆる「バーター」と呼ばれているのが(2)だ。

上述の通り、CM業界では契約に基づき、違約金が発生する。しかし、事務所は人気芸人の代役を提案してきたという。さらに「まだどこにもバレてませんが、もうすぐ大物女優との結婚が予定されていて、会見も行う予定です。話題性から考えて、最高のタイミングでの起用になります」

事務所はCM出演料ゼロ、新しく作る広告・販促グッズ費用負担まで申し出た。普段なら足蹴にして断られる提案は、ここまでしてようやくメーカーに受け入れられた。もちろん、CMが放送されてしまった後にスキャンダルが発覚していたのなら、この提案も実現は不可能だった。

「スキャンダルがあった場合、事務所としては高額な違約金を支払うよりも、バーターで代役を立てようとします。迷惑をかけたテレビ局の次のシーズンに事務所の人気役者を必ずキャスティングするとか。上のケースのようなタダ働き+制作費の肩代わりという負担も、違約金にくらべれば安いものでしょう。今回損をしたとしても、企業との関係を継続することに利があると思います」(先のプロデューサー)

「NHKはしっかり支払わせる」

では、テレビ局は違約金を求めてくるのだろうか。これは「ケースバイケース」(大手広告代理店社員)とみられる。

「バラエティー番組でもドラマでも、不祥事を起こした出演者や事務所に対して、テレビ局が違約金を支払わせたという話は聞いたことがない」(制作会社ディレクター)。「民放では違約金はないけど、NHKはしっかり支払わせると聞いています」(キャスティング会社経営)など、報道局や不祥事の内容によっても判断はわれるようだ。

違約金が発生しなかった事例について制作会社ディレクターは次のように語る。

「あるお笑い芸人が2019年に不祥事を起こして謹慎。出演している数々の番組もすべて降板しました。私の会社が制作にかかわる民放のバラエティー番組でMCを務めていましたが、その番組からも降板したんです」

このケースで違約金は発生しなかったという。

「収録もののバラエティー番組の制作費は1本500万~2000万円かかる。新たに撮り直す作業の手間ヒマを考えれば、すでに撮り終えたものを編集したほうが楽です。この件でも編集作業で芸人の出演シーンをカットし、新たにナレーションを加えて対応しました」。

違約金は発生していないが、再度の編集作業にかかった100~200万円の費用は事務所が負担したそうだ。「制作の現場はとにかく忙しいし、人が足りてない。番組がお蔵入りになって違約金をもらうことなんかより、番組に穴をあけずにスケジュールを進めさせたい。それが本音」。

結局、MCには同じ事務所の芸人が後釜に据えられた。

テレビ業界は「契約書のない文化」

違約金の発生におけるテレビとCMの大きな違いは契約書の文化がないことにある。と先のプロデューサーは指摘する。

「バラエティー番組では出演者と契約書をかわすことはほとんどない。番組レギュラークラスでも書かない。MCクラスでやっと書くことがあるかなという程度。逆にCMなら、どんなに小さな案件でも絶対に契約書を書かせる」

ただし、最近は変化もみられるという。

「アマゾンやネットフリックスなど配信大手のオリジナル作品では、ドラマのクレジットに表示される出演者はエキストラをのぞいて全員が出演契約書をかわします。海外拠点ですから、日本の慣習より法律が優先される。それらのドラマに出演した人たちが不祥事を起こした事例を私は知りませんが、彼らがスキャンダルを起こした場合、その契約書にのっとって、損害賠償請求されるのではないでしょうか」

映像配信サービスは日本人の視聴環境を変化させただけでなく、日本の芸能界の文化にも変化を与えていたようだ。

「不倫だってタレントのせいじゃなくて、騒ぐマスコミが悪い」

契約書の効力そのものに事務所が影響を及ぼしてくる事例を最後に紹介する。

ある映画に国民的人気女性アイドルグループのメンバーが出演することになった。出演契約書をグループの運営側に提出。契約書には「人気が落ちる行為をするな」という内容の条項があり、さらにその「行為」に該当する例のひとつとして「グループからの脱退」も含まれていた。

「グループを脱退すると、ファンが離れて如実に人気が落ちる。彼女の集客力を見込んで起用しているので、撮影から公開終了までの期間に脱退されると困るんです」(この映画の関係者)。

契約書を読んだ運営側の幹部は「脱退するから人気が落ちるんじゃなくて、マスコミが勝手に騒ぎ立てるから人気が落ちる。脱退だって恋愛だって不倫だってタレントのせいじゃなくて、騒ぐマスコミが悪いんだ」と主張し、「グループからの脱退」という項目の削除を要求してきたという。

「結局、項目を削除した契約書に書き直してサインしてもらいました。作品を作るときに、事務所の力が強いので契約書を書き直させるということになるんです」。

事務所優位の契約が結ばれてしまうところにも、日本の芸能界における事務所と制作サイドの力関係が反映されている。

半沢直樹堺雅人東出不倫の裏で“不倫リスクゼロ”と絶賛の声

NEWSポストセブン 2020年1月28日(火)16時00分配信

 若手女優・唐田えりかとの不倫が原因となり、妻・杏と別居中であることがわかった東出昌大。出演していたCM動画が公式サイトから削除されるなど、各所に対する影響も大きい。当然のごとく、ネット上では東出に対する厳しい批判の声が多く、好感度は一気に下がってしまった。

 その一方で、好感度を上げているのが、堺雅人だ。この年末年始に妻である菅野美穂と2人の子供、そして菅野の両親とともにハワイで仲良く過ごしている様子を、NEWSポストセブンが報じたのだ。

 今年4月から主演ドラマ『半沢直樹』(TBS系)の続編が始まる堺。撮影に入れば忙しい日々となるだろうが、その前にしっかり家族サービスをしていたということだろう。そんな堺に対し、ネット上では、

〈堺さんすごくいい人! 菅野さんのご両親とも仲良くて、人柄が伝わります。〉

〈旦那さんが奥さんのご両親を旅行に連れて行くなんでなかなかできません。〉

 など、その家族思いな私生活を絶賛する声が多数投稿されている。さらには、

〈相手のご両親を大切にすることは、家庭円満の秘訣なんだね。でっくんみたいにがっかりさせないでね!〉

〈このタイミングなので、どうしても不倫した俳優と比べてしまう…人間としての器の違いが…〉

 との意見もあり、不倫が報じられた東出と比較することで、余計に堺の株が上がっているとも言えそうだ。

「ここ最近の芸能界では、1回の不倫報道で仕事に大きなダメージを受けてしまうことが多々あります。単純に本人の仕事がなくなるだけでなく、CMが打ち切りになったり、番組の内容が変更したりなど、関係各所への影響もかなり大きい。だからこそ、タレントを起用するテレビ局や企業のほうも、そのタレントの私生活について敏感になっています。

 そういう意味で、今回ハワイでの愛妻家ぶりを報じられた堺は、“安心して起用できる”ということを強くアピールする結果となった。今後も“不倫リスクゼロ俳優”として、オファーされ続けるでしょうね」(メディア関係者)

イメージと私生活とのギャップ

 家族思いなイメージを強く印象づけた堺だが、一方でネット上では、こんな意見もある。

〈なんか、東出不倫のせいで、良き夫、良き父親こそ、何をしているのか分からないと思ってしまうのは自分だけですか?〉

〈とにかく…誠実なら良いけどね 人は見た目では分からない例を作った人がいるし、こうやって家族円満撮られても、そうじゃない例を作った人がいるから…〉

 さわやかなイメージだった東出が実は不倫をしていたという事実を受けて、“有名人の裏の顔”を勘ぐってしまうネットユーザーも少なくようだ。

「世間的なイメージがいいタレントほど、不倫が発覚した際のダメージが大きい」と話すのは、エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏だ。

「好感度が高いタレントの不倫は、単なる“不倫”の行為を責められるだけでなく、“好感度が高いように見せて、世間を騙していた”という要素が加わり、その分世間からの反発も大きくなるんです。だからこそ、“実はこんなヒドイことをしていた”といった情報が後から報じられることも多い。

 逆に普段から浮気ばかりしているイメージがあるタレントであれば、不倫報道の影響も少ないですからね。たとえば、千鳥の大悟さんなどは何度か不倫が報じられていますが、仕事はまったく減っていませんし、後追い記事もあまりなかった。芸人の不倫に対しては、世間もマスコミも寛容だということもありますが、パブリックイメージと私生活とのギャップがどれだけあったかによって、不倫報道の影響が違ってくるのは事実です」

 となると、好感度が高い堺が不倫でもしようものなら、とんでもないことになってしまうだろう。実際に、堺に“裏の顔”の心配はないのだろうか…。

「“おしどり夫婦”と呼ばれる2人こそ危ない…というのはよくある話ですが、今回の堺雅人の報道は、家族思いであることの証拠としては、かなり強いものだと思います。そして、少なくともこれまでに妙な噂が立ったこともないというのは大きい。俳優としての評価も高いし、実際にヒット作も生み出していることを含めて、業界内の信頼度がトップクラスであることは、揺るぎないと思いますね」(前出・メディア関係者)

 ファンも家族も関係者も裏切らない堺雅人。今後も俳優としてトップを走り続けることとなりそうだ。

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関連エントリ 2013/09/23 ⇒ 【半沢直樹】昨夜の「最終回」✍観ましたよぉ!!
関連エントリ 2013/09/22 ⇒ 【半沢直樹】今夜の「最終回」✍初めて観てみる(笑)

 

2020年1月27日 (月)

【新型肺炎】✍春節連休中<東京ディズニーランド>中国人客を問題視せず

🎠東京ディズニーランド武漢肺炎受けて「中国のお客様の来園は拒否しません

HUFFPOST 2020年1月27日(月)11時14分配信

中国で新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大していることを受け、上海ディズニーランドが1月24日、当面休園することを発表するなど観光への影響が出ている。

千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、今後の対応について、行政の指導があった場合は従うとしつつ、「中国からのお客様の入園をお断りすることなどはしない」と、現段階での方針を示した。

JR舞浜駅にはマスク姿でパークに向かう人の姿が...

中国では旧正月にあたる「春節」の大型連休期間が25日から始まった。

旅行団体を総括する中国旅行社協会は27日、コロナウイルスの感染拡大を受け、国外への団体旅行をすべて禁止すると発表したばかりだが、すでに多くの観光客が中国から訪日している。

27日午前、東京ディズニーリゾートの最寄駅であるJR舞浜駅には、来園者とみられる多くの人がマスクを着用する姿があった。

駅構内には、中国から来日したとみられる団体観光客もいた。

毎年、「春節」には多くの観光客が訪れる東京ディズニーリゾートは、どのような対応を取るのだろうか。広報担当者に話を聞いた。

空港や百貨店など、接客に従事するスタッフや職員がマスクを着用するケースが増えていると報じられているが、東京ディズニーリゾートの従業員はどうなのだろうか。

広報によると、「現時点では来園者や社員やアルバイト(キャスト)にマスクの着用を義務付けることは考えていません」とした上で、「浦安市をはじめ、千葉県および国側からの行政指導が入った場合にはそれに従います」との方針を示した。

その上で、「コロナウイルスに限らず、インフルエンザや他の感染症を防ぐためにも、お手洗いには消毒液を設置しているほか、清掃作業の徹底に務めるなど普段と変わらない対応を取っています」とした。

中国では上海ディズニーランドが1月24日、当面の間、休園することを発表するなど影響が出ているが、「東京ディズニーリゾートでは、現時点で閉園などの対応を検討していることはありません」と回答。

「中国からのお客様の来園を拒否するなどということも現状では考えておりません」と、特別な対応策は取らないことを明らかにした。

広報担当者は、「中国からの来園者、日本からの来園者にかかわらず、個々人の体調を考慮した上でご来園頂きたいと考えております」とコメントした。

厚生労働省、新型肺炎感染者の国籍非公表=中国ネット「これぞ文明国家」

Record China 2020年1月27日(月)10時50分配信

中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、厚生労働省が日本国内で感染が確認された患者の国籍を明らかにしなかったことが、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で大きな注目を集めている。

日本国内で3例目の新型コロナウイルス感染者(30代女性)が確認された25日の会見で、記者から感染者の国籍に関する質問が出た際、担当者は「厚生労働省の立場としては、感染者が2次的に日本国内で感染を拡大させないことが大きな目的で、この目的と国籍は関係ないと考えている。人権侵害にもつながるので公表は避けさせていただきたい」とした。

この対応は、中国のネットユーザーの関心を集めている。新浪新聞の微博アカウント・微天下の関連の投稿には800件近くのコメントが寄せられており、「素晴らしい」「理性的だ!」「日本人は公正で客観的!」「これぞ文明国家、人権の尊重だ」「日本は考え方がしっかりしているなあ」「筋が通っている。重要なのはウイルスの拡散を防ぐことで国籍や地域とは関係ないよ」「これは称賛しないと。ありがとうございます」といった声が多くの共感を集めている。

中には、「それに、マスクを値下げしたりして武漢を応援してくれている。なんだか日本のことがそんなに嫌いじゃなくなってきた」「今回の件で日本への好感度がだいぶ上がった」というユーザーも見られた。

なお、産経新聞などの報道によると、厚生労働省は日本国内で感染が確認された患者の国籍についてはいずれも非公表としている。

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中国メディアの新浪新聞の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントは27日、「新型肺炎との戦いがますます激しくなる中、何人もの中国人観光客が日本各地で涙を誘う『マスク商品棚』を撮影した」と投稿。ツイートに付された写真には、日本のドラッグストアなどの店先や商品棚に「中国頑張れ、武漢頑張れ」「We Love China」などと書かれた紙が貼られている様子が写っている。

新浪新聞は、「この一つひとつの言葉に無数の中国のネットユーザーが涙した」と伝えた。さらに、日本の民間から支援物資として100万枚のマスクが送られたことにも言及し、「ありがとう皆さん!」とつづっている。

これについて、中国のネットユーザーからは、「ありがとう」「とても感動したよ」「日本の友人に感謝(泣)」「今回の日本の対応は本当に素晴らしい」「ほとんどの日本人は善良なんだ。ありがとう!」など、称賛や感謝の声が上がった。

また、「日本は災難が降りかかった他国をあざ笑ったことはこれまでに一度もない」「四川大地震の時、最初に駆け付けてくれたのも日本だった」といった声や、「前は日本が大嫌いだったけど、武漢に身を置く今、本当に感動している」という声も。さらには、「日本、待ってろよ。いつか必ず行くからな。富士山のため、浅草寺のため、波多野先生のため、それ以上に、今回の中国への応援に応えるために」という声も寄せられている。

このほか、これに先立ち、日本の店が「中国頑張れ」と書かれたPOPを貼り出したと伝えられた際に「中国人が書いたものではないか」との指摘が出ていたことに言及し、今回の新浪新聞の報道がそれを否定する証拠になったとするコメントも複数見られた。

日本のドラッグストアが「中国頑張れとマスク値下げ、中国ネット「泣きそう」「振り返って中国では…」

Record China 2020年1月24日(金)14時50分配信

中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、日本で撮影された写真が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で話題になっている。

微博の複数の著名ブロガーらが23日に投稿した写真には、マスク売り場の脇に貼られた手書きのPOPに「値下げしました」「中国頑張れ」と中国語で書かれている様子が写っている。あるブロガーは「SNSのグループで見た写真です。日本の店がマスクの値段を下げ、『中国頑張れ』の貼り紙」とつづり、別のブロガーは「心温まる」と評している。

写真は微博ユーザーの注目を集めており、すでに2000件を超えるコメントと10万に迫る“いいね”が付いている。

コメント欄には、「感動。泣きそう」「俺はもう泣いた」「ありがとう(泣)」「本当に心温まるよ」「日本人にも良心のある人がいるんだ」「どの国にも良い人もいれば悪い人もいる。ひとくくりにしては駄目」といったコメントが寄せられた。

また、中国の一部の店でマスクが値上げされていることを挙げ、「彼ら(日本人)の素養の高さを見よ」「中国でマスクの値段が高騰しているのとは対照的だ」「振り返って、中国ではこういう時に物価が上がる。はあ…」「本当に雲泥の差だ」といった声も上がった。

中には「(POPは)中国人のバイトが書いたものでは?」という指摘も散見されたが、これに対しては「マスクの値段も勝手に下げたっていうのか?」「それにしたって、(POPを貼るのには)店に許可取らないといけないでしょ」という反論があり、多くの共感を集めていた。

マスク11000、中国で悪質便乗値上げ相次ぐ

産経新聞 2020年1月27日(月)17時13分配信

 新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が急増している中国で、感染予防にかかせないマスクの不足が湖北省を中心に深刻化している。国内ではマスク1枚を1000円で売っていた業者が摘発されるなど悪質な便乗値上げの動きも。春節(旧正月)の大型連休中のため多くの工場が稼働を停止していることに加えて、当局による移動規制の影響で物流が滞っていることも要因だ。

 「マスクが1枚30元(約470円)だって? お前たちの家には子供や老人はいないのか!」

 中国のSNS上で、江蘇省南通市の薬局を訪れた男性が店員たちに怒りをぶつけている動画が拡散した。女性店員は「仕入れ価格が上がっているから」と釈明するのがやっとだ。

 天津市当局は27日までに、マスクを不当に高値で販売して暴利を得たとして市内の薬局を摘発、営業停止処分にした。同店はウイルス感染を防ぐ高性能マスクの2枚セットを128元(約2000円)で販売していた。原価は約10分の1の12元だったという。

 中国工業情報化省の幹部は26日の記者会見で「春節の休暇時期に入っているため、(マスクや防護服といった)感染予防物資の需給逼迫(ひっぱく)が非常に深刻化している」と危機感を示した。当局が製造業者に生産再開の前倒しを指示しているものの、稼働率はまだ4割だ。

 広東省の製造業者は「最大の問題は原料不足だ。マスクの濾過材が足りない」と中国メディアに訴えた。

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関連エントリ 2020/01/26 ⇒ 【新型肺炎】在住米国人✍武漢から退避<米国務省>チャーター便を手配

関連エントリ 2020/01/24 ⇒ 【新型肺炎】✍感染拡大中<上海ディズニーランド>無期限の休業決定

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2020年1月26日 (日)

【新型肺炎】在住米国人✍武漢から退避<米国務省>チャーター便を手配

米国、武漢の総領事館員を撤収へ…中国当局「必要な協力を提供」

読売新聞オンライン 2020年1月26日(日)14時57分配信

中国外務省は26日、湖北省武漢で多発する新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、米国が在武漢総領事館員を撤収させることを中国側に申し入れたと発表した。華春瑩(フアチュンイン)報道局長は、「中国側は必要な協力を提供する」とコメントした。

アメリカに続き、露、韓、仏も…自国民を武漢から退避させる動き

AbemaTIMES 2020年1月26日(日)12時27分配信

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アメリカ政府は武漢市にいるアメリカの外交官や市民を退避させるため、きょうにもチャーター便を運航させる手続きをしているという。

 また、韓国の外務省は武漢在住の韓国人を退避させるチャーター便の準備を進めていると明らかにした。在中国のロシア大使館も「我々は武漢にいるロシア国民から、脱出したいという要望を受けている」として中国当局と協議を進めている。

 一方、フランス政府は武漢にいるフランス人が武漢を離れたいと希望した場合、バスを手配する検討を始めた。企業にも退避の動きが出ていて、フランスのプジョーなどを傘下に持つ自動車メーカー、PSAグループは武漢に住んでいる駐在員と家族をフランスに戻すことを決めた。

新型コロナウイルスの危険性 AI (人工知能)が世界に先駆けて警告していた

WIRED 2020年1月26日(日)12時13分配信/ERIC NILER(科学ジャーナリスト)

中国でインフルエンザに似た症状が相次いで発生していることを世界保健機関(WHO)が公表したのは、1月9日のことだった。湖北省武漢市で肺炎の集団発生が報告されており、感染源は武漢の「華南海鮮卸売市場」で販売されていた生きた動物の可能性があると報告されたのである。

このWHOの公表より早い1月6日に情報を流していたのが、米国の疾病管理予防センター(CDC)だった。ところが、それよりさらに早い12月31日に今回のアウトブレイク(集団感染)を知らせていたのが、カナダの健康モニタリングプラットフォーム「BlueDot」である。

BlueDotは、人工知能(AI)によるアルゴリズムを利用したシステムだ。外国語での報道や動植物の病気に関するネットワーク、そして公式発表を精査した結果を基に、今回のアウトブレイクが発生した武漢市のような“危険地帯”を回避するようクライアントに事前に警告する。

ウイルスなどのアウトブレイクは時間との戦いだ。中国の当局は病気や大気汚染、自然災害に関しては口を閉ざし、情報を公表してこなかった実績がある。しかし、WHOやCDCの担当者らは疾病をモニタリングするために、口が堅い中国当局の情報を当てにする必要がある。

こうした状況では、AIのほうが情報を素早く収集できるかもしれない。BlueDotの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるカムラン・カーンは、「政府はタイミングよく情報を提供しないことがあります」と語る。「BlueDotはアウトブレイクの可能性を伝えるニュースや、何らかの異常な出来事が発生していることを示す小さなつぶやきやフォーラム、ブログを抽出できるのです」

海外への感染を正確に予測

カーンによると、BlueDotのアルゴリズムではソーシャルメディアの投稿は使用していない。というのも、データが乱雑すぎるのだという。

しかし、カーンには奥の手がある。全世界の航空会社の発券データを利用するのだ。発券データは感染した住民がいつどこへ向かうのかを予測するうえで役立つ。そして同社のアルゴリズムは、新型コロナウイルスが最初に出現してから数日後に、武漢からバンコク、ソウル、台北、東京に広がることになると正確に予測した。

カーンは2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際に、カナダのトロントの病院で感染症の専門家として働いていた。そして、病気を追跡できるより優れた手段を見つけたいと強く願ったのだ。

SARSウイルスの流行は中国の地方都市で始まり、香港を経由してトロントへと拡大し、トロントでは44人の死者が出た。新型コロナウイルスのアウトブレイクについてカーンは、「まさに既視感を感じています」と語る。「わたしは2003年にトロントがSARSウイルスの勢いに打ちのめされ、病院機能がまひする様子を目撃しました。そしてわたしも、精神的にも肉体的にも疲弊してしまいました。そして、『二度と同じことを繰り返さないようにしよう』と思ったのです」

AIに加えて人間の疫学者が分析

予測プログラムをいくつかテストしたあと、カーンは2014年にBlueDotを立ち上げ、ヴェンチャー投資家から940万ドルの資金を調達した。同社には現時点で医師やプログラマーからなる40人の従業員がおり、自然言語処理と機械学習の手法によって65カ国語の報道や航空会社のデータ、動物疾病の発生報告を選別する疾病監視分析プログラムを開発している。

「自然言語処理と機械学習を使用して予測エンジンをトレーニングしています。その結果、モンゴルでいま起きているのは炭疽菌(アンスラックス)のアウトブレイクなのか、それともヘヴィメタルバンド『アンスラックス』の再結成なのかを識別できるまでになりました」とカーンは説明する。

カーンの説明によると、自動データ選別が完了すると、次に人間が分析する。科学的な観点から納得のいく結論であると疫学者が確認したあと、レポートは政府、企業、公衆衛生のクライアントに送られる。

BlueDotのレポートはその後、感染患者の移動先となりうる数十カ国(米国およびカナダを含む)の公衆衛生当局、航空会社、および最前線の病院に送られる。BlueDotはデータを一般販売していないが、現在その実現に向けて取り組んでいるという。

中国の当局が考えるより大規模な流行

公衆衛生当局を迂回する方法に目を付けたのは、実はBlueDotが最初ではない。インフルエンザの流行を予測するAIプログラム「Google Flu Trends」は、2013年のインフルエンザシーズンの深刻さを140パーセント過小評価したあと、サーヴィスの提供を打ち切っている。

BlueDotは「Google Flu Trends」よりも優れた成果を出したいと考えている。BlueDotは医学誌『ランセット』に発表した論文で、南フロリダにおけるジカウイルスのアウトブレイク発生地域の予測に成功している。

BlueDotが今回のアウトブレイクで予測に成功したかどうかは、まだわからない。一方で、2002年にSARSのアウトブレイクを数カ月にわたって隠し続けた過去を持つ中国当局だが、今回の対応はSARSのときよりも迅速だと評価する公衆衛生専門家もいる。

「今回のアウトブレイクは、恐らく中国の公衆衛生当局がこれまで認めた規模よりもはるかに大きいものです」と、2017年と18年に隔離されたエボラ出血熱患者の治療に当たったネブラスカ大学医療センターの感染症専門医ジェームズ・ローラーは指摘する。「ある1週間に中国から出国した旅行者の数とそのなかにいる感染者の推定割合をざっと計算しただけでも、すごい人数です」

いったい何人に感染するのか?

『ニューヨーク・タイムズ』は1月24日、中国ではこれまでに3,500万人が暮らす8都市が封鎖されていると伝えている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』の報道によると、感染の中心地である武漢市ではマスクや消毒剤などの医療用品が足りなくなり、病院が患者を拒否しているという。

ネブラスカ大学のローラーをはじめとして、中国からの旅行者が他国で感染症の症状を示すにつれて、新型コロナウイルスのアウトブレイクは拡大し続けると考える専門家もいる。流行の収束までに、感染による発病者が何人出て、死者が何人出るのかはまだわからないとローラーは言う。

病気のまん延を止めるには、公衆衛生当局が真実を伝える必要があるだけでなく、素早く伝える必要がある。だが当面は、AIを活用する疫学者たちに公衆衛生当局の代わりを務めてもらう価値はあるかもしれない。

習近平主席「深刻な状況27日から団体客の海外渡航禁止

AFPBB NEWS 2020年1月26日(日)11時16分配信

中国の新型コロナウイルスによる死者が56人、感染者が1975人に増加する中、習近平(Xi Jinping)国家主席は25日、同国が「深刻な状況」に直面していると警鐘を鳴らした。当局は封じ込めに全力を尽くしているが、春節(旧正月、Lunar New Year)の祝賀行事にも影響が出ている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、世界に感染が拡大する中、習氏は共産党の政治局常務委員会議で、「(中国は)新型コロナウイルスの流行が加速するという深刻な状況に直面している」と述べた上で、「間違いなくこの闘いに勝つことができる」と訴えた。

 25日、流行の中心地である中部・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)の病院では、診察待ちの人々が怒りと不満を募らせていた。

 ある女性は「診察まで少なくとも5時間かかる」とAFPに語った。別の30代の男性によると、2日間の行列待ちを余儀なくされた人もいるという。多くの人々が、椅子を持ち込んで順番待ちをしていた。

 武漢の東の外れでは、検問所に立つ警察官が、武漢からの脱出を試みる数台の車を追い返していた。警察官の一人は、「何人たりとも脱出は認められない」と語った。

 一方、休暇で武漢を出ていた医療従事者に関しては、混み合う病院で治療の支援に当たるため、市内に戻ることを認めていた。

 26日から武漢で自動車の通行が厳しく制限されることを受けて、取り残された市民らは、マスクや手袋、消毒剤を買いだめしていた。

 新華社によると、武漢ではゴーグルやマスクなどの医療用品が不足しており、政府は防護服1万4000着と手袋11万組を武漢に送ったという。

 外国人らは数日以内に武漢から退避することになった。米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)は春節期間中、健康と安全上の理由から、湖北省の全店舗を閉店すると発表した。

 政府は、症例のほとんどは湖北省で報告されており、死者の多くに持病があったと発表している。

 中国人の国内旅行は既に禁止されているが、感染がさらに拡大するのではないかとの懸念が浮き彫りになる中、海外への団体旅行も27日から禁止される。

中国・武漢で対応した医者死亡 病院スタッフが逃げ出す阿鼻叫喚

AERAdot. 2020年1月26日(日)17時55分配信

 交通遮断措置が取られた中国・武漢市は人口1100万人規模の都市だが、交通機関の運行停止などで春節(旧正月)の飾り付けが施された繁華街からは人影が消えたという。

「街は静まり返っています。春節なのに、人通りはなく、店も閉ざされ、タクシーすらほとんど走っていません。ちょっと郊外に行けば、武装警察、軍が主要道路を警備しており、今から戦争が起こるのか、と驚くほどのものものしさです」(武漢市に住む日本人)

 国際空港もある武漢市。中国では医療機関も充実している地域だという。

「街を歩くと大きな病院の前にいくつもテントが張られていた。新型コロナウイルスに対応して、院内感染を恐れて病院の外で受け入れているそうです。別の病院では受付前に長蛇の列ができ、院内に入り切れないほど患者で溢れている。武漢市周辺からも熱が出たと患者が殺到し、院内感染を恐れる病院のスタッフが逃げ出そうとするなど異様な事態です」(同)

 武漢では患者の対応にあたっていた医師が1月25日に死亡するという衝撃的なニュースも。

「このままでは院内感染で爆発的に患者が増える恐れがあると心底、スタッフは怯えている」(同)

 診察を受けることができない患者は自宅で薬を飲んで横になるしかないという。

「治療を受けず亡くなった老人も多くいます。そういう人たちは新型コロナ患者にカウントされていない。だから実際はもっと多くの死者、感染者がいるはず。おまけに人が集まると、感染が拡大すると葬儀も禁止されています。だから、亡くなったことすら周囲に伝わらない。結婚式、パーティーも実質的に禁止です」(武漢市民)

 孤立した住民たちから食料不足で政府の支援を求める声が上がっている。

「マスクは軒並み売り切れ。一度使って捨てたものをゴミ箱から集めて売る人までいる信じがたい状況。スーパーも食料が不足している。買い出しに行こうと閉鎖されていない武漢市郊外へタクシーで出ようとしても、普段の10~20倍の料金を請求される」(同)

 現地の日本法人で働く会社員がこう話す。

「多くの日系企業が春節に合わせて駐在員、その家族を一時帰国させていたので、助かっている。新型コロナの発生源は武漢にある海鮮市場です。この市場は海鮮だけでなく、肉も野菜も扱い、現地の日本料理店が食材を仕入れていた。武漢でも日本人が感染しているように思います」

 

2020年1月25日 (土)

【ゴーン被告逃亡】フランス検事当局✍資金移動の捜査強化

仏政府、ゴーン被告捜査強化へ―ベルサイユ披露宴やオマーン資金巡り

Bloomberg 2020年1月24日(金)7時04分配信

 フランスの検察当局は、ルノー前会長のカルロス・ゴーン被告による支出に関する捜査を引き継ぐよう予備判事に要請する。

 パリ近郊ナンテールの検察当局は昨年、予備捜査を開始しており、より広い権限を持つ予備判事に捜査の継続を託す計画だ。検察当局が電子メールで明らかにした。  2018年11月に都内で逮捕されたゴーン被告は保釈中だった先月、レバノンに逃亡。被告は日本での起訴内容を全て否認し、ルノーとのさらなる統合を阻止する日産自動車による陰謀の一部だったと主張している。

 ナンテール地検の捜査は、ゴーン被告が16年のベルサイユ宮殿での結婚披露宴開催に当たりルノーのスポンサー契約を不適切に利用したかどうかが焦点。当局はまた、日産の販売代理店オーナーだったオマーンの資産家が、ゴーン被告が支配するレバノンの会社への資金移動に関与した疑いを巡り、被告とこの資産家との関係にも関心を持っている。

 検察当局は、特に複雑な捜査に限って予備判事に引き継ぐ。通常、こうした事件の決着には何年もかかる。  ゴーン被告のスポークスマンは以前、オマーンの販売業者に関する疑惑を否定しており、被告が披露宴関連費用を返済すると述べていた。

ゴーン夫妻に一番の打撃は「外国資産差し押さえ」金の亡者へ対抗策

デイリー新潮 2020年1月25日(土)5時57分配信

 夫婦でともに“容疑者”となったカルロス・ゴーン(65)とキャロル夫人(53)。再婚同士で挙げたヴェルサイユ宮殿での式は80億円とも報じられ、その一部はルノーの資金を流用した疑いがもたれている。我利我利亡者だった夫妻だが、ここにきて、夫の斜陽も伝えられている。外信部の記者によると、

「たとえば米ブルームバーグ通信は、ゴーンの資産がこの1年で4割も減ったと報じています。ブルームバーグ独自の“億万長者指数”によると、推定約1億2千万ドル(約132億円)から約7千万ドル(約77億円)に激減したというのです」

 その主な理由については、

「多くの海外メディアが、保釈金15億円が没収され、逃亡計画に最大2千万ドル(約22億円)を費やしたといった試算をしている。ブルームバーグは、“ゴーン一族の巨万の富を圧迫するほどの額”とまで指摘しているんです」

 いずれにせよこうした莫大な蓄財は、大量のリストラで従業員を死屍累々の墓場に送ったうえ、卑怯で狡猾な手段によって会社の金庫を自分のサイフとした結果である。

 対する日産は、次のような力強い声明を出している。

〈ゴーン氏の不正行為について、同氏に対して責任を追及するという当社の基本的な方針は、今回の逃亡によって何ら影響を受けるものではありません。(中略)不正行為により被った損害の回復に向けた財産の保全や損害賠償請求など、適切な法的手続を継続して行っていく方針です〉

 そんななか、目下の話題は日産がレバノンで起こした立ち退き訴訟である。先の記者が解説する。

「レバノンにあるゴーンの“自宅”をめぐって日産が所有権を主張しています。この物件は敷地内に考古学的な価値のある墓もあるため、資産価値にすると18億円とされますが、もとは日産が10億円弱で購入した物件。改装費も出していて、ゴーンサイドの旗色は極めて悪い」

 しかも、これまでゴーンを世界的な成功者として英雄視してきたレバノンのメディアに、変化が見られるという。

「彼に批判的な記事も目立ちはじめているのです。それらによって、ゴーンがレバノンのワイナリーに出資したり、不動産開発事業に関与し金融機関に投資したりしていることも明るみに出た。今回の立ち退き訴訟のように、日産が可能な限り外国資産を差し押さえてしまうことがゴーン夫妻には一番の打撃となります。これまで送ってきた贅沢三昧の暮らしを奪われることが、なによりも避けたいことでしょうから」

 カネの亡者、ゴーン夫妻が重ねてきた数々の大罪。日本政府と日産は、打てる手を全て打って卑劣な犯罪者に対抗しなければならない。

金持ちが重宝するスキャンダル揉み消し民間調査会社を使ったスパイ活動

Wedge 2020年1月24日(金)12時23分配信/森川聡一(経済ジャーナリスト)

今回の一冊Catch and Kill
筆者 Ronan Farrow
出版 Little, Brown

 ハリウッド映画界の大物プロデューサーによる性的暴行疑惑を追ったジャーナリストが、その困難だった取材プロセスをまとめたノンフィクションだ。被害にあったと噂される女性たちを見つけ出し証言を引き出そうとするものの、スキャンダルを暴かれることを恐れる大物プロデューサーは、イスラエルの諜報機関の元工作員やアメリカの検察OB、大物弁護士らプロ集団を雇って取材を妨害する。

 記者たちや被害女性たちを、プロの調査員が尾行して監視するとともに、身辺を探って弱みが見つかれば、それを材料に口封じ工作をするのだ。イスラエル空軍出身の美人スパイが別人になりすまし、監視の対象者に直接会って情報を引き出す。悪いことをした張本人が自己保身のために札束でその道のプロを雇い、真実が暴露されるのを止めようとする。元特殊部隊のプロたちを雇い日本から逃亡したカルロス・ゴーンのような例は、実は世界では珍しくないことが分かる。

 本書のタイトルの『Catch and Kill』とは、まずい話をキャッチして、ネタを持っている人に口封じの金を払って黙らせ、スキャンダルを握りつぶすことを意味する。政治家など有力者の息のかかったタブロイド紙が、取材の形で内部告発者や情報提供者に接触し、他のメディアには話さないことを約束させて金を払い、そのまま話を闇に葬り去るやり口だ。
 本書のジャーナリストが疑惑を追及した大物プロデューサーとは、ハーベイ・ワインスタインで、本書のもととなった報道により、2017年に映画界から追放された。この大物プロデューサーのために、経営トップ自らスキャンダル報道のもみ消しに協力したのが、タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」を発刊するアメリカン・メディア社だということも本書は告発する。トランプ大統領のために昔の不倫相手に口止め料を払っていたとされる会社だ。

 本書が読みごたえがあるのは、ハリウッドの大物による性的暴行を明るみにするだけで終わらないからだ。業界の大物といった特権階級が、お金の力でマスコミ、元諜報機関の工作員、検察OB、大物弁護士らを味方にして、自己を正当化する情報戦をてがける事実を暴露し衝撃だ。まさに私的な諜報作戦であり、金持ちによるスパイ大作戦だ。

 しかも、話はそれだけで終わらない。本書を書いたジャーナリストは取材していた当時は、アメリカの大手テレビ局のひとつNBCの記者としてスキャンダルを追っていた。しかし、NBCの経営幹部にもワインスタインの手が回り、取材の打ち切りを命じられた経緯も詳しく伝える。異例なことに、テレビでの放送をあきらめ、雑誌に原稿を売り込んで取材結果を公表したのだ。

 記事が出て反響を呼んだところでようやく、NBCもワインスタインについて報じ始めた。さらに、NBC社内でのセクシャルハラスメントのもみ消し疑惑なども浮上する。NBC社内で特ダネを握りつぶされた経緯なども詳細に伝え、ジャーナリズムとは程遠い大手テレビ局のあきれる話の連続に驚かされる。

 特権階級にある大物たちを巡る腐敗をも暴く本が売れないはずはない。本書はニューヨーク・タイムズ紙の週間ベストセラーリスト(単行本ノンフィクション部門)で2019年11月3日付に2位で初登場した。今年に入り1月26日付ランキングでも6位に入った。

イスラエルで興隆するサービス

 本稿では、金持ちによる諜報作戦というテーマに絞って、もう少し内容を紹介したい。実は、イスラエルでは、いわゆるインテリジェンスに関するサービスを提供する産業が興隆しているという。

In the 2000s, Israel became a hotbed for such firms. The country's mandatory military service, and the legendary secrecy and accomplishment of its intelligence agency, Mossad, created a ready pipeline of trained operatives. The Israeli firms began emphasizing less conventional forms of corporate espionage, including “pretexting”: using operatives with false identities.

 「2000年代に、イスラエルはこうした会社を育てる格好の場となった。イスラエルでは兵役が義務付けられているうえ、伝説的な秘密主義と実績を誇る諜報機関モサドがあるおかげで、熟練した工作員をすぐに確保できた。イスラエルのこうした会社は、やや従来とは異なる産業スパイなどのサービスに力を入れ始めた。そこには、プリテキスティングという、工作員が別人になりすまして情報を収集する手法も含んだ」

 ワインスタイン陣営が雇ったイスラエルの調査会社はブラック・キューブ(Black Cube)という名の会社だった。イスラエルの諜報機関に勤めていた2人が2010年に始めた会社で、イスラエルの諜報機関だけでなくイスラエル軍にも深いパイプを持つ。

Black Cube’s workforce grew to more than a hundred operatives, speaking thirty languages. It opened offices in London and Paris and eventually moved its headquarters to a massive space in a gleaming tower in central Tel Aviv, behind a jet-black unmarked door. Inside, there were more unmarked doors, fingerprint readers sealing many of them.

 「ブラック・キューブの陣容は100人以上の工作員を抱える規模に膨らみ、30カ国語に対応できた。ロンドンとパリにもオフィスを構え、ついには本社をテルアビブ中心部のきらびやかなビルの大きなフロアーに移した。入口は何も表示がない真っ黒なドアだ。中に入ると、さらに何も表示がないドアがいくつも並び、ドアの多くは指紋認証をしないと開けられない」

 これだけでも十分に不気味だが、従業員は清掃員も含めすべて定期的にうそ発見器にかけられる。情報漏洩を防ぐためだ。民間の調査会社でありながら、これだけの人材を抱えている組織であれば、危ない橋も渡るのではないかと疑いたくなる。本書ではイスラエルの他の同業者の次のような解説も紹介する。

“It's impossible to do what they do without breaking the law.” The head of a competing Israeli private intelligence firm who'd had dealings with Black Cube told me, “More than fifty percent of what they do is illegal.” I asked him what to do if I suspected I was being followed, and he said, “Just start running.”

 「『法を破らずに彼ら(ブラック・キューブ)と同じことをやるのは不可能だ』。イスラエルの競合の民間調査会社のトップは語った。かつてブラック・キューブと取引したことがある業者だ。『彼らがやっていることの50%以上は違法だ』。もし自分が尾行されていると思ったらどうすべきかも聞いてみたら、『とにかく走り始めろ』と教えてくれた」

 そもそも、隠密行動をしていたブラック・キューブの関与が明るみに出た経緯もまた驚く。必死に取材を続ける筆者のもとに、ブラック・キューブの内部から匿名で情報をメールで送りつけてくる人物がある日、現れたのだ。ワインスタン陣営との間で結んだ調査業務に関する契約書や調査資料などが送られてきて、プロ集団による妨害工作が分かったのだ。

 ある新聞社による取材を妨害するために提供したサービスの請求書には、130万ドルという金額が記されていた。また、本物のジャーナリストを4万ドルのアルバイト料で4カ月間雇い、監視の対象者たちに取材と偽って接触して月に10件のインタビューをして、その結果を報告させるという契約書も出てきた。

 イスラエルの調査会社だけではない。ワインスタイン陣営は長年、アメリカの調査会社クロール(Kroll)を、スキャンダルのもみ消し工作のため起用してきた。アメリカのK2という調査会社も使っていた。この会社の従業員はすべて検察当局で働いた経験を持つという。当然ながら、現職の検察官とは太いパイプを持つ。

ウィキペディアも書き換える

 本書では、Wikipedia whitewasher と呼ばれる仕事師の実態も暴いている。本書のもとになった報道でスキャンダルにまみれそうになったNBCが、金を払ってプロを雇い、ウィキペディアの内容ができるだけ自社に都合のいいものになるように画策したという。Wikipedia whitewasher とは、運営元に執拗に抗議して都合の悪い書き込みを削除させ、ウィキペディアの内容を書き換えるのを請け負う専門業だ。

 フェイク・ニュースへの批判が高まる一方で、カネさえ払えば、真実がそもそも伝わらないようにする仕組みがあること自体、驚きだし恐ろしい。正義による裁きから逃げ出したゴーン逃亡者にも通ずるものがある。

 本書はあまりに内容が豊富なため、暗躍する民間スパイ会社に関する部分を中心に紹介した。もちろん、ワインスタインやNBCの人気キャスターによる性的暴力に関する告発がメーンのテーマであり、関係者の証言を集め説得力をもつ内容になっている。

 話が脱線してしまうのであえて冒頭では触れなかった事実がもうひとつある。本書の筆者ローナン・ファローは、映画監督ウッディ・アレンと女優ミア・ファローの息子だ。

在日ロシア大使館が批判コメント「日本がスパイ妄想狂に仲間入り」

共同通信 2020年1月26日(日)0時32分配信

 在日ロシア大使館は25日、警視庁に逮捕された容疑者から機密情報を受け取った疑いがあるとして日本が在日ロシア通商代表部の職員ら2人に出頭要請したことについて、批判するコメントをフェイスブックで発表した。「欧米で流行しているロシアに対するスパイ妄想狂に日本が仲間入りしたのは遺憾だ」としている。

 さらに「両国の協力関係を構築し、簡単でない問題解決のために積極的な雰囲気をつくりあげていくという日ロ両政府が合意した路線にも反する」と指摘した。

機密漏洩、摘発相次ぐ 東京五輪控え管理体制強化が急務

産経新聞 2020年1月25日(土)22時20分配信

 在日ロシア通商代表部の職員がソフトバンク社員に接近し、営業機密を提供させていた疑いが明らかになった。警視庁公安部は機密情報漏洩(ろうえい)事件を相次いで摘発。今月には米国製早期警戒機の特別防衛機密(特防秘)を漏洩させたとして航空自衛隊の元幹部(58)を逮捕した。自衛官をはじめ光学機器や半導体関連の民間社員らはこれまでも外国スパイの標的にされてきた。東京五輪・パラリンピックを半年後に控えてテロへの警戒度が高まるなか、情報管理の態勢強化が求められる。

 ロシア通商代表部の職員による情報収集活動は、標的とする日本人を選定し、接待や現金報酬などで取り込んでいく手口が用いられることが多い。平成18年に警視庁公安部が摘発した通商代表部員と大手精密機器メーカー「ニコン」の元社員による最先端部品の窃盗事件では、都内の居酒屋などで十数回の接待を重ね、現金数万円が元社員側に渡ったとされる。

 今回の事件でも、過去の事例と同様にソフトバンクに勤務していた荒木豊容疑者(48)は通商代表部職員から飲食接待を受け、現金も提供されていたとみられる。

 ロシアのスパイは、旧KGBの流れをくむ対外情報庁(SVR)や軍参謀本部情報総局(GRU)に所属しながら通商代表部員など公的な身分で活動。警視庁公安部は、出頭を要請した職員らの所属を捜査し、籠絡した手口についても確認を進めている。

 一方で、軍事や防衛に関する機密情報の厳格な管理が喫緊の課題として浮上している。

 公安部が17日に日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反容疑で逮捕した航空自衛隊元1等空佐の会社員、菅野聡容疑者(58)は米政府から早期警戒機の情報提供を受けた際、米国政府関係者に1人で対応し、約3年間にわたって個人的に管理していた。航空幕僚監部広報室は、「悪意をもって行動された場合、それを見破るような二重のチェック態勢は、現段階では整っていない」と認める。

 国内では、世界中から注目を集める五輪、パラリンピックが迫り、テロの危険性が相対的に高まっている。

 テロ対策に詳しい公共政策調査会の板橋功研究センター長は「戦闘機のマニュアルもそうだが、自衛官の周りには当たり前のように防衛機密がある」と指摘。その上で「全員が意識を高く保つのは難しく、そこをテロリストにつけこまれる可能性もある。情報管理態勢の見直しはもちろん、個人の意識改革も必須だろう」と話した。

 

2020年1月24日 (金)

【新型肺炎】✍感染拡大中<上海ディズニーランド>無期限の休業決定

上海ディズニーランド、新型コロナウイルス感染拡大を受け閉園

AFPBB NEWS 2020年1月24日(金)16時29分配信

 中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、上海ディズニーリゾート(Shanghai Disney Resort)は24日、今週末から上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)を当面閉園すると発表した。

 新型コロナウイルスをめぐっては、これまでに800人以上の感染者が確認されている。上海ディズニーリゾートは閉園決定について、公式ウェブサイトに「新型ウィルスの感染拡大を防止・抑制する取り組みを受けたもので、(来場客やスタッフの)健康と安全を確保するため」の措置だとする声明を掲載した。

 また、上海ディズニーリゾートは「今後も状況を注意深く見守り、政府と緊密に連携していく。再開の日程は決まり次第発表する」としており、購入済みのチケットや予約済みのホテルの料金については返金に応じるという。

新型肺炎「宿主=コウモリ説 03年SARSパニック”と同じパターン?

東スポWeb 2020年1月24日(金)17時01分配信

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎が拡大している問題で、同市当局は23日午前から、飛行機や電車を停止させ、市民の移動を制限し、感染拡大を封じ込める異例の措置を取った。一方、米CNNがウイルス学会誌の論文を引用し、遺伝子解析の結果、感染源はアマガサヘビやタイワンコブラで、宿主はヘビのエサとなるコウモリの可能性が高まった。

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 中国共産党機関紙、人民日報(電子版)によると、発症者は23日午後8時(日本時間)までに31の省・自治区・直轄市のうち27で確認され、計628人になった。死者は17人に上り、いずれも湖北省だった。

 北京の日本大使館関係者によると、武漢市で60代の日本人男性が重い肺炎を発症し入院しているという。日本国内では、19日に来日した武漢市在住の40代男性が、新型コロナウイルスに感染し肺炎を発症したことを24日に厚労省が発表した。国内での感染確認は2人目。

 香港政府とシンガポール政府、国営ベトナム通信も国内初の発症者が確認されたと報じた。インドメディアも、サウジアラビアの病院で勤務するインド人看護師1人から陽性反応が出たと報じた。英PA通信も、武漢市から英北部スコットランドに渡航した4人が、肺炎の症状を示し、検査が行われていると報じた。日本を含むアジア各国、米国に次いで欧州にも拡大した可能性がある。

 最初の発症者は武漢の海鮮市場の従業員や客だったことから、この市場で販売されている食材の野生動物とウイルスの関係が疑われていた。

 23日のCNN(日本語電子版)では、感染源について「野生のヘビはコウモリを餌にすることがある。武漢の海産物市場ではヘビも販売されていたことから、コウモリからヘビに感染した新型コロナウイルスが人へと広がり、今回の流行を引き起こした可能性が高くなった」と報じた。

 中国国営の新華社通信も「ウイルスの自然宿主はコウモリの公算が大きい」と報じた。つまり、コウモリ↓ヘビ↓人↓人というルートで広がった可能性が高い。

 2003年に世界中を恐怖に陥れたSARS(サーズ=重症急性呼吸器症候群)ウイルスも、その自然宿主はコウモリといわれている。

 武漢の市場では112種類の野生動物が生きたまま販売されていた。中国版ツイッター「ウェイボー(微博)」にはその価格一覧表がアップされている。オオカミ、イヌ、ラクダ、ネズミ、クジャク、キツネ、イノシシ、もちろんヘビもいた。中国政府は野生動物の運搬や販売を禁止した。

 中国事情通は「中国では『野味』といって、野生の食材を食べる習慣がある。おいしいものを求めるというより、体に良い特別なものを求める。市場では動物をその場でシメるのですが、飛び散った血や排せつ物が手に付着し、そこからウイルスが体内に入ったのかも」と指摘する。

 店頭でヘビの頭を落とし、うねうね動く胴体の皮をむき、ぶつ切りにするなどして客に渡す。スープ、鍋、唐揚げなどが人気。酒で割った生き血を飲むこともある。

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 24日には春節(中国の旧正月)休みがスタートし、多くの中国人観光客が日本を訪れる。ウイルスの潜伏期間は1週間ほど。感染し、発症前に訪日する人、発症していても飛行機代をムダにするのがもったいないと訪日を強行する中国人もいるだろう。入国の際、体調の良しあしは自己申告に頼らざるを得ない。

 だが、発熱、咳の症状があった武漢の女性が先頃「薬で熱を下げてフランスに入国した」とネット上に投稿したケースもあった。

 中国内でユーザーが11億5000万人余りいるSNS「WeChat(微信)」では衝撃的なやりとりが出てきている。ネタかリアルか、スタッフが防護服姿で徘徊する病院内や、社員らがビニールシートをかぶって仕事するオフィスを撮影した動画もアップされた。

 武漢の市当局は23日、飛行機や電車を停止させ、感染拡大を封じ込める異例措置を取った。だが、前日までに、武漢から東に800キロの上海などへ脱出した地元の若者たちが、こぞって車中から自撮り画像をアップ。そんな投稿がまとめてさらされ、炎上の種になっている。

中国>新型ウイルスめぐる移動制限、13都市4100万人に影響拡大 

AFPBB NEWS 2020年1月24日(金)20時14分配信

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当局が流行を食い止めるため対応を急ぐ中国では24日、流行の中心地周辺にある4都市に対して新たに移動制限措置が課され、これまでに計13都市、約4100万人が影響を受ける事態に発展した。また「万里の長城(Great Wall)」など有名観光名所も閉鎖発表を余儀なくされている。

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 同国内では感染拡大を食い止めるため、相次いで移動制限が課されている。今回新たに措置が講じられたのは、いずれも肺炎が初めて確認された湖北(Hubei)省に位置する、咸寧(Xianning)、孝感(Xiaogan)、恩施(Enshi)、枝江(Zhijiang)の4都市。各都市の関係者らは、バスを含む公共交通機関を停止し、鉄道駅を閉鎖するとしている。

 さらに同国では、首都北京の故宮博物院(Forbidden City、紫禁城)や上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)の他、万里の長城の一部でも閉鎖措置が発表された。

 これまでに26人が死亡、800人超が感染した新型ウイルスをめぐっては、重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスと類似していることから懸念が広まっている。SARSは2002~03年の流行時に中国本土と香港で650人近い死者を出した。

新型肺炎対策でマスク馬鹿売れ、感染拡大受注一時10倍 生産量3倍

スポーツ報知 2020年1月25日(土)6時13分配信

 厚生労働省は24日、日本に旅行で訪れた中国湖北省武漢市在住の40代男性が、新型コロナウイルスに感染し肺炎を発症したのを確認したと発表した。国内で感染が確認されたのは、神奈川県在住の中国人男性に続き2例目。中国では春節(旧正月)の大型連休が同日に始まり、日本への旅行者が増えるため政府は警戒を強める中、感染予防や中国人観光客のお土産用の「爆買い」などでマスクの需要が急増している。

 新型肺炎の感染拡大を受け、国内マスク最大手ユニ・チャームでは24時間態勢でマスク生産を行う異例の対応を取っている。

 広報IR部によると、今月15日に国内患者が初めて確認されたことを受け、翌16日から国内各所の工場で夜間生産を開始した。さらに17日からは通常の3倍に当たる1日3回生産の24時間態勢を敷いている。受注は一時、通常の約10倍に急増。担当者は「限界いっぱいまで稼働しているが、それでも受注分には追いつかない」と現状を明かす。

 一方、ドラッグストア大手の広報担当者によると、感染の世界的拡大が報じられた22日からマスクの売り上げが急増。「現在は、爆発的に売れています」とした。購入者は、当初は日本在住の中国人が中心だった。

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「春節で里帰りする時に、信頼度の高い日本製のマスクを購入したとみられます」。現在は日本人も予防目的で購入が増えている。一般的にドラッグストアで販売されているマスクは「花粉症用」と「インフルエンザ用」の2種類があるが、同担当者は「花粉用は(繊維の)目が粗いため効果が薄いので注意して下さい」と呼び掛けた。

 また、洗って使用できる「超高級マスク」にも注文が殺到している。フィギュアの羽生結弦が使用していて話題となった「くればぁ」(愛知県豊橋市)の「Pittarich(ピッタリッチ)」は、1万3200円(税込み)と高価にもかかわらず、近1か月の売り上げは前期比2・5倍に。今週に入って問い合わせが激増したため、すでに増産体制に入っている。

 中国からの訪日客を迎え入れる百貨店各社は、店員にマスク着用を許可する対応も。東京・池袋に最大店舗を持つ東武百貨店はこの日から原則的に禁止していた従業員のマスク着用を許可。広報担当者は「感染拡大の防止が最優先。お客様からも『全然気になりません』という声が寄せられていてホッとしている」と話した。

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 関西空港は検疫体制を強化。中国へ帰省する人や訪日客で混雑し、マスク姿の旅行者がキャリーケースを引いて歩く姿が目立った。

 

2020年1月23日 (木)

【耳学】自己修復する「生きたコンクリート」新素材✍誕生!!

自らひび直し増殖する生きたコンクリート」、米科学者らが開発

The Telegraph 2020年1月23日(木)10時45分配信/Sarah Knapton記者

 ひびが入っても自ら修復し、さらには新たな塊を産み出すこともできる「生きたコンクリート」が開発された。砂とバクテリアから作ったもので、荷重を支える構造物としての役割を果たすとともに、再生といった生物としての機能も併せ持つ。

 開発したのは、米コロラド大学ボルダー校の研究チーム。論文の首席著者で生物素材研究室を率いるウィル・シュルーバー博士は「フランケンシュタインのような素材だ」と話す。「まさにそのような素材を開発しようとしている。生き続けるものだ。光合成するシアノバクテリア(ラン藻)を使って骨組みに生体鉱物形成作用を引き起こすので、とても環境に優しい」

 生物素材を開発するために研究チームはまず、ヒドロゲル(水ベースのゲル)と砂で土台を作り、そこでシアノバクテリアを増殖、ミネラル化させた。これは海で貝殻が形成される仕組みと似ている。

 この新素材はただ生きているだけでなく、再生もする。乾燥状態では安定しているが、気温と湿度が上昇すると活性化し、増殖する。半分に割って砂やヒドロゲル、養分を足せば、シアノバクテリアが増殖して完全な二つのブロックに成長する。

 シュルーバー博士の研究チームは、ブロックを一つ一つ作製するのではなく、「親」となる1個のブロックがあれば3世代後には8個まで増殖できることを証明。つまり、素材は現場で成長し、どんな形や大きさにもなり得るということだ。

 研究チームは長い間、コンクリートの代替品となる、環境に優しい素材を追求してきた。コンクリートは地球上で水の次に多く消費される素材で、その製造過程で排出される二酸化炭素(CO2)は全CO2排出量の6%を占める。

 研究チームはこの環境に優しい「グリーン・コンクリート」を5年から10年で実用化できると考えている。今後、今回の手法を別のバクテリアに応用し、大気中から毒素や汚染物を取り除くといったより多くの生物的機能を持った新素材の開発を目指す。

 また、研究チームは、こういった新素材は建築資材が限られる火星や月などの環境で使用するのに最適だと考えている。

 シュルーバー博士は「この素材を建設用ブロックとしてさまざまに応用できると見ている。例えば炭素隔離モルタルや軽量コンクリート、生物活性物質で作った路面や災害時の仮設シェルターなどだ」と説明し、「北極や砂漠、さらには別の惑星など、資源が乏しい環境に特に適していると考えている」「大量のセメントを火星に輸送しない。何かしらの生物学的知識を持ち込むことになるだろう。この技術の創造的な応用に限界はない」と話した。

 研究は米科学誌Matterに掲載された。

総資産数百億円!CoCo壱番屋創業者宗次徳二さん贅沢な暮らしをしたいとは全く思わない

DIAMOND online 2020年1月24日(金)6時01分配信/ダイヤモンド編集部

 資産が数百億円にも上る「超富裕層」は、お金に対しどのような哲学を持ち、またどのような生活をしているのか。特集「富裕層のカネ・節税」の#11では、カレーチェーン「CoCo壱番屋(ココイチ)」の創業者で、現在はNPO法人代表として福祉活動に汗を流す宗次徳二氏に聞いた。

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 資産が数百億円にも上る「超富裕層」は、お金に対しどのような哲学を持ち、またどのような生活をしているのか。特集「富裕層のカネ・節税」の#11では、カレーチェーン「CoCo壱番屋(ココイチ)」の創業者で、現在はNPO法人代表として福祉活動に汗を流す宗次徳二氏に聞いた。(ダイヤモンド編集部 中村正毅)

 ──引退した後はどんな活動をしていたのですか。

 福祉で地域に貢献できないかとの思いから、引退の翌年にイエロー・エンジェルというNPOを立ち上げました。学生に奨学金を給付したり、芸術振興のために学校の吹奏楽部に楽器を提供したりといった活動を続けています。

 ──音楽でいうと、財をなげうってコンサートホールまで建てていますが、そこまで情熱を注ぐのはなぜですか。

 クラシック音楽をもっと多くの人に楽しんでもらいたい、ファンを増やしたいというのが私の思いです。私が高校生のときに、友人からテープレコーダーを譲ってもらいましてね。テレビ番組の音声を録音しようとしたら、偶然流れていたのがメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト(協奏曲)でした。

 そこからクラシック音楽の魅力に取りつかれてしまって。クラシックを聴いていると、私は何とも穏やかな気持ちになりますし、生きるパワーをもらえます。

 ──それでもなかなか常人は、コンサートホールを建てようという発想にはなりません。

 今のこの土地を買ったときに、周辺の地主さんに声を掛けたら、運よく買うことができたんですよね。それで土地が全部で250坪(約820平方メートル)になりまして、この広さなら小規模な音楽ホールができると考えて、28億円かけて思い切って建てることにしたんです。

 ──28億円ですか。下世話な話で恐縮ですが、今どのくらいの資産を持っているのですか。

 まあ、そこは(笑)。

 ──5年前に手放した壱番屋の株式が、200億円以上の金額に上ったと聞いていますが。

 まあ、そのくらいでしょうか。

 ──定期的な収入があるわけではないと思うので、NPOでの活動やコンサートホールの運営をはじめとして、じわじわ資産が減っていくことにどこかで不安になったりはしないのですか。

 それはないですね。資産をお墓に持っていくわけではないですし。学生への奨学金についても、依頼があれば私は基本的に断りません。

 ──そこまで気前よく援助しても、何か見返りがあるわけではないですよね。

 そうですね。そもそも、見返りを求めてしまったら息が詰まりますから。そこが私の甘さなのかもしれませんが。

 ──幼少期にだいぶ苦労をされているようですが、生い立ちが今に影響している部分があるのですか。

 どうでしょうか。物心ついたときから養父に育てられて、中学3年生まで自宅の家具が、リンゴ箱一つという家で育ちましたから。生活保護費の半分は養父の競輪に消えて、小学生の頃はパチンコ屋さんで必死にシケモクを探して養父に渡していました。

 ただ、それをあまり苦に思ったことはなくて、どうしたら養父に喜んでもらえるかという一心でしたね。その思いはお店の経営にも生かされたと思っています。

 ──幼少期の反動でぜいたくをしたいとは思わないのですか。

 ぜいたくな暮らしをしたいとは全く思わないですね。今日もスーツやネクタイを含めて、全身3万円ですし。銀座の高級なお店にも、一度も行ったことがありません。

 ──おそらく多くの人は数百億円ものお金が舞い込んできたら、悠々自適に遊んで暮らしたいと考えると思いますが。

 考え方は十人十色ですからね。もしお金があったら、楽をして遊んで暮らしたいという感覚は、分からないでもないですが、そんな生活は半年、1年ですぐに飽きますよ。

 やはり社会と何か接点を持った方がいい。私は今でも朝は3時55分に起きて、ホールの敷地の掃除をして花壇に水をやって、それから事務をしてというのが日課になっています。

 ──今、さまざまな活動をする中で何か目標はありますか。

 今はホールでコンサートを、昼夜合わせて年間365回開いています。毎年来場者数は増えていて稼働率は平均7割強なのですが、それを9割にするというのが私の今の大きな目標です。

 

2020年1月22日 (水)

【日韓軋轢】文在寅<核を持った統一朝鮮(高麗連邦)>画策か

金王朝は3代目で強制終了?イラン司令官“斬首”に恐怖する正恩、韓国は異様な反米”姿勢…文在寅「核を持った統一朝鮮」画策か

夕刊フジ 2020年1月22日(水)16時56分配信/佐々木類(産経新聞論説委員)

 朝鮮半島情勢がきな臭くなってきた。北朝鮮が2月16日の「光明星節」に合わせて、長距離弾道ミサイル(ICBM)発射などの挑発行為に出る危険性があるためだ。米国はこれを厳重警戒しているが、何と、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は「南北協力」に前のめりになり、反米姿勢をあらわにしている。

 光明星節とは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の実父、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日を祝う記念日だ。米朝交渉が停滞するなか、正恩氏による軍事的パフォーマンスが危惧されている。

 そんな正恩氏の心胆を寒からしめたのは、米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のガーセム・ソレイマニ司令官殺害だろう。イラクにいたソレイマニ氏を、米軍の無人機がピンポイントで爆殺したのだ。

 米空軍は、核兵器搭載可能で「死の鳥」と恐れられる戦略爆撃機B52や、最新鋭ステルス戦闘機F35を朝鮮半島上空にたびたび飛来させている。洋上から米海軍特殊部隊(シールズ)を潜入させる原子力潜水艦「ミシガン」も韓国に何度も寄港している。正恩氏にとって、いつ何時、斬首されるのか分かったものではない。恐怖以外の何物でもなかろう。

 北朝鮮が最近、新型ロケットエンジンの実験に踏み切った兆候が、米国の衛星などで確認されている。果たして、正恩氏がICBM発射を再開する胆力を持ち合わせているかどうか。

 短距離ミサイル発射には無関心だったドナルド・トランプ米大統領も、米本土到達可能なICBMの発射再開となれば、黙ってはいまい。トランプ氏は昨年12月、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議のために訪英し、正恩氏を再び「ロケットマン」と呼び、警告している。

 北朝鮮高官は、トランプ氏を「老いぼれのもうろく状態が再発した」などとやり返したが、これを「いつもの罵り合い」と矮小(わいしょう)化してはならない。トランプ氏は、ソレイマニ氏殺害で「軍事オプションの選択」に自信を持っている。北朝鮮の出方次第では、金王朝は3代目でシャットダウン、強制終了だって十分あり得るのだ。

 こうしたなか、「従北」とされる韓国の文政権が最近、異様な「反米姿勢」を取っている。

 同盟国・米国が要請した「韓国軍の中東派遣」を了承しないだけでなく、北朝鮮との「南北協力」加速化を訴え、それに異議を唱えたハリー・ハリス駐韓米国大使に対し、政府・与党支持者が追放運動を始めたのだ。米国や米軍を妨害する気なのか。

 「北朝鮮の非核化」など絵空事である。北朝鮮の狙いは自らが核を維持し、米国の核を半島の射程圏内から追い出すことだろうからだ。文政権も「核を持った統一朝鮮」を目指している可能性がある。

 光明星節に向けた南北朝鮮の動きは、ソレイマニ氏殺害による北朝鮮への抑止効果と、文政権の魂胆を見極める機会となりそうだ。

ハリス駐韓大使への人種差別行為、米国で韓国を糾弾

JBpress 2020年1月22日(水)6時00分配信/高濱 賛(在米ジャーナリスト)

ヒゲが朝鮮総督の亡霊を連想させる

 昨年末から米国から見ていて呆れ返っていることがある。文在寅大統領とその周辺、与野党、メディアの異常な言動だ。

 以下は米メディアがソウル発で報じた関連記事だ。

 (https://www.reuters.com/article/us-southkorea-usa/u-s-ambassador-becomes-moustachioed-face-of-south-korean-discontent-idUSKBN1ZG12H)

 (https://www.cnn.com/2020/01/17/asia/harry-harris-mustache-intl-hnk/index.html)

 (https://www.upi.com/Top_News/World-News/2020/01/17/South-Korea-presidents-office-reprimands-US-ambassador-for-remarks/9131579220647/)

 「呆れ返ったこと」の一つは一国の特命全権大使、特に同盟国の大使を朝野を挙げて口汚く罵り、国外追放まで言いだす輩まで出ていることだ。

 人種差別もさることながら外交儀礼の欠如も甚だしい。

 もう一つ、「呆れ返っていること」は、北朝鮮に罵詈雑言を浴びせられても韓国は朝野で申し合わせたように一切反論しないことだ。

 韓国情勢に詳しい米主要シンクタンクの上級研究員はこの2つのケースを一言で片づける。

 「まさにこれぞ、サウス・コリアン・メンタリティ―(韓国人の心理)というものだ」
 同上級研究員は続ける。

 問題の核心について「アメリカ人の論理」(これは先進民主主義国間の論理と言った方がいいかもしれない)でこう説明する。

 「まず、ハリー・ハリス大使(元海軍大将、前米太平洋軍司令官)の身体的な特徴(ヒゲを生やしている)をことさら取り上げ、あざ笑い、(日韓併合当時の)朝鮮総督を彷彿させると大人げないいちゃもんをつけている」

 「米メディアも指摘しているが、明らかに人種差別的行為だ」

 「軍人出身のハリス大使はいわゆるキャリア外交官(職業外交官)とは異なる。単刀直入な対韓要求をするのはそのためだ」

 「東アジアの米軍を総括してきた経歴から米韓同盟で今何が必要かを熟知している。しかもドナルド・トランプ大統領の意向を十二分に知っている。彼の言っていることはトランプ大統領が考えていることだ」

 「問題は彼が韓国人が考えるアメリカ人のイメージ、つまり白人ではないこと。しかも韓国人が嫌いな日本人の血を受け継いでいる日系人だということだ」

 「韓国人は日韓併合ということもあって日本人を完全な外国人とは見られない。かっての支配者と被支配者、愛憎相半ばする親戚のような関係から抜け出せずにいる」

 「しかもアメリカに対しては、朝鮮戦争終結以降、庇護者と被庇護者の関係が続いてきた。守られながらも屈辱を味わってきた」

 「親米でありながら反米という複雑な韓国人独特のサイコロジーが続いている。ハリス大使バッシングにはこうした文化人類学的な要素に加え、人種的多様性のない韓国人社会の均質性が拍車をかけている」

袋小路に入った文在寅の対米外交

 ハリス大使バッシングの背景には危険水域に達している米韓同盟関係がある。

 在韓米軍防衛費分担交渉は膠着状態から抜け出せない。1月14、15日交渉が再開されたが、進展はない。

 米国は、石油輸入の70%を中東地域に依存している韓国に対し、ホルムズ海峡防衛のための有志連合への参加を要求している。

 米中の板挟みになっているTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)追加配備問題、さらには文在寅政権が要求する戦時作戦統制権移管問題がある。

 (https://crsreports.congress.gov/product/pdf/IF/IF10165)

 こうした懸案を抱えながら、(あるいは抱えているからこそ目先を変えるために)文在寅政権は北朝鮮との非核化交渉とは切り離して、対北朝鮮個別観光などを促進すると言い出している(米側は対北朝鮮制裁に抵触する可能性があると批判的だ)。

 トランプ政権はこれら懸案で満額回答を求めている。

 だが反米機運(より正確に言うと米国の言いなりにはなりたくないというコンセンサスだ)の強い国内世論を抱え、文在寅大統領としては絶対にのめない。

 4月には総選挙が控えている。ここで米側に全面的に譲歩することにでもなれば、韓国世論を敵に回してしまう。

 任期半ばにして完全にレイムダック化してしまう。政権崩壊の可能性すらある。

 ところがハリス大使はこれら懸案に韓国が全面譲歩するよう公式非公式の場で見境なく繰り返してきた。

 3(注:陸海空に加えて海兵隊と湾岸警備隊を入れれば5)軍の最高司令官・トランプ大統領の意向を軍人らしくストレートに韓国側にぶつけている。いわゆる外交的配慮に欠けると指摘する向きもあった。

 (現に米国内には外交専門家筋の間では、外交経験のない、しかも日系人を在韓大使に指名したトランプ大統領の見識のなさを批判する向きも出ている)

 テレビ・インタビューに登場するハリス大使は、韓国人から見れば「日本人」だ。アメリカ人(白人)ではない。

 対韓で強硬発言をする在韓大使は「日本人」なのだ。これほど一般庶民に分かりやすいものはない。

 韓国朝野のハリス大使バッシングはまさに「坊主(日本人)憎けりゃ、袈裟(日系人)まで」ということになるのだろう。

 2015年にはハリス大使の前任者のマーク・リッパート大使が韓国人暴漢に襲われ、重傷を負ったり、2019年には過激派学生がハリス大使館公邸に侵入した。

 これら学生を韓国当局は一切逮捕してない。その意味ではここ数年在韓米大使は危険な赴任先ということになる。

北朝鮮は「放蕩息子」?唯一の合法的な朝鮮民族国家? 

 北朝鮮についてはどうか。

 なぜ、21世紀でも最も独裁国家の一つである北朝鮮(正式名は朝鮮民主主義人民共和国)が昨年来、(ハノイでの米朝首脳会談決裂以降)文在寅政権を「茹でた牛頭」「おじけづいた犬」と口を極めてなじっているのに韓国は一切反論も批判もしないのか、だ。

 北朝鮮の外交最高責任者の一人、金桂冠外務省顧問は1月11日には、こうまで罵倒している。

 「南朝鮮は、われわれが南北対話に復帰するだろうというむなしい夢を見ずに、馬鹿な境遇に置かれないために自重しろ」

 「南朝鮮が(トランプ大統領と金正恩委員長との間の)親交に割り込もうとするのは生意気千万だ」

 それでも文在寅大統領をはじめ青瓦台高官も外交当局も、公式にはおろか非公式に何ら反応を示していない。韓国メディアも一切反応していない。

 この疑問を在米韓国人社会の実力者Aさんにぶつけてみた。Aさんは筆者にこう答えた。

 「韓国人にとって日本人は兄貴分(Big Brother)。北朝鮮は弟と考えている。だから弟が少々悪いことをしても兄に食ってかかろうとそこは大目に見てやれ、という不文律のようなものがある」

 「北朝鮮が共産主義国家だろうと、独裁国家だろうと、そこは同じ朝鮮民族。他の国家との付き合い方とは異なってしかるべきだというわけだ」

 「何やら聖書に出てくる放蕩息子の話*1を連想させられるが・・・(笑)。財産を使い果たし、やりたい放題のことをやってきた息子でも回心すれば父親も兄も受け入れるというたとえ話だ」 *1=新約聖書「ルカの福音書」(15:11-32)に出てくるキリストの語った神の哀れみ深さを示す聖句。

 「最近、在米韓国人の間では新たな動きがある」

 「一つは反文在寅政権の急先鋒、保守系の朝鮮日報の米州版が(本紙の論説は載せずに)親文在寅政権の論説を掲載し始めたことだ」

 「米韓関係の亀裂で、米国内に広がる反文在寅色に朝鮮民族として反発するためか、どうか」

 「文在寅大統領がやろうとする南北朝鮮和解→南北朝鮮統一を妨害する外国勢力は許せない、という基本スタンスをとるものが在米韓国人の間にも広がっている証左かもしれない」

 ちょっとナイーブすぎる。少なくとも北朝鮮はそうは見ていないのではないのか。

 筆者は、米朝関係に長年携わってきた元国務省高官の一人にも聞いてみた。この元高官は、北朝鮮の対韓高圧姿勢をこう分析した。

 「北朝鮮は韓国を英語で表記する時に『south Korea』と書いている。『South Korea』と書かない。あくまでの小文字だ」

 「これはかってホー・チ・ミン初代ベトナム民主共和国主席が南ベトナムを『south Vietnam』と書き、エーリッヒ・ホネッカー・ドイツ民主共和国国家評議会議長が西ドイツを『west Germany』と書いたのと同じ倫理だ」

 「つまり朝鮮半島の唯一の国家は北朝鮮であり、韓国が外国勢力が作った傀儡政権だという認識からくる」

 「金正恩委員長の南北朝鮮統一は北朝鮮主導の下でしか実現しないし、それこそが朝鮮半島における唯一の合法的な朝鮮民族国家だと考えている」

 「北朝鮮が韓国を何事につけ蔑視し、馬鹿にしているのはこのためだ」

 「ところが左翼民族主義者の文在寅大統領は南北朝鮮統一を究極の目標としている。どんな形で統一させるのかという具体的な考えはないのではないのか」

 冒頭に掲げた年末から年頭にかけて起こっている2つの「呆れ返った出来事」を米国サイドから取材してみると、以上のような点が浮かび上がった。

 筆者にしてみれば、ハリス大使は日本生まれ、母上が日本人でもあることから捨て置けない、けしからん話だ。日系人に対する差別と偏見は日本人に対してのものでもある。

 もう一つの、北朝鮮にこれほど罵倒されても韓国人は反論しない件。

 これはコリアン同士(朝鮮人同士)の話だから第三者としてどうこう言うべき話ではない。そうした現実があることを受け入れる以外ない。

 韓国を罵倒し、日本を完全無視する北朝鮮が、口が裂けてもトランプ大統領を名指しでは批判しないという「現実」。

 そのことからも北朝鮮が外交とはどうあるべきかを熟知していることが分かる。

 北朝鮮にとってトランプ大統領は非核化交渉を続ける上での唯一の命綱。制裁緩和の取引相手はトランプ氏しかいないのだ。

 今週12日からそのトランプ大統領の上院弾劾裁判が始まる。弾劾は回避できたとしても秋の大統領選で再選されるという保証はない。

 民主党大統領が誕生する可能性の方が大かもしれない。その辺りを北朝鮮はどう見ているか。

 東アジア政策研究の保守派重鎮、エドウィン・フルナー氏(ヘリテージ財団創設者)はこう明言している。同氏は今もトランプ政権中枢と太いパイプを持っている。

 「トランプ氏が大統領選で敗れたとしても米国がブッシュ・オバマ時代に再び戻るということはないだろう」

 (http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/17/2020011780130.html)

 その心は、米国は北朝鮮が非核化を受け入れない限り、対北朝鮮制裁を緩和することはない、ということだ。

母親が日本人だから」ハリス駐韓大使を批判する、噴飯物の韓国

JBpress 2020年1月22日(水)6時00分配信

 総選挙を控えて北朝鮮との関係改善に全力を注いでいる文在寅(ムン・ジェイン)政権が、北朝鮮に対する個別観光を全面許可しようとして米国側と対立している。

 北朝鮮観光事業を進めようとする文大統領の発言に対し、ハリス駐韓米国大使は「米国と協議すべき」と主張。するとハリス大使に向かって文政府と与党からの糾弾が殺到し、文政権支持者たちの間でにわかに「反米感情」が高まっているのだ。

北朝鮮個別観光を実現させたい文政権

 事の発端は、1月14日、文在寅大統領は年頭記者会見で、米朝対話の進展とは別途に南北間の協力を模索する意思を明かし、具体的には「国際制裁に該当しない」として、「対北朝鮮の個別観光の許可」を取り上げたことだった。

 実は、2008年7月11日、金剛山(クムガンサン)観光に参加した主婦のパク・ワンジャ氏が、北朝鮮軍の射撃によって死亡するという事件があった。これを契機に、韓国政府は韓国人の北朝鮮観光を全面禁止しているのだ。

 現在も北朝鮮はこの事件に対する一切の謝罪を拒否しており、韓国国民の間では金剛山観光再開に対する賛否が分かれている。だが、文在寅政権は北朝鮮の個別観光を推進する考えを明確にし、韓国国民とメディアに向けては「米国側も支持を表明した」と、あたかも国際社会からも理解を得られているように主張した。

 「韓国と米国の間には異論はない」(文大統領)

 「米国側も、我々の意志と希望事項について十分理解している」(姜京和外交部長官)

 ところが、ハリス在韓米国大使がこの発言に水を差したのだ。ハリス大使は16日に開かれた外信記者懇談会で、文在寅政権の構想に対し、「制裁の枠組み内で旅行は認められる」と述べながらも、「旅行者が(北朝鮮に)持って行くものの一部が制裁にひっかかる恐れがある」「国連や米国の独自制裁に抵触する誤解を避けるためにも、米韓間のワーキンググループを通じて(協議を)進めなければならない」と主張した。米国側と協議しない個別観光はセカンダリーボイコットの対象になり得るとの警告とも受け取れる発言だ。

 韓国人による北朝鮮観光は、北側に大きな経済効果をもたらす可能性がある。そのカネが核やミサイル開発に費やされることを懸念するのは、米国大使として当然だろう。

自制呼びかける米大使に官民挙げて大反発

 だが、このハリス大使の発言に、大統領府や与党関係者は即座に反発した。

 「大使が駐在国の大統領の発言についてマスコミの前で公開的に言及したことは非常に不適切だ。南北協力は(韓国)政府が決める事案だ」(大統領府)

 「対北朝鮮政策は韓国の主権に当たるという点を改めて強調する」(統一部)

 「同盟国に対する礼儀を守れ」(李在禎・共に民主党スポークスマン)

 「内政干渉のような発言は同盟関係にも役に立たない」(薛勳・共に民主党の最高議員)

 「(ハリス)大使は朝鮮総督なのか」(宋永吉・共に民主党の重鎮議員)

 「このように険しいことを言って主権を侵害する行動をとれば、ペルソナ・ノン・グラータ(PNG=Persona Non Grata)、すなわち忌避人物に分類され、排斥の対象になりうる」(丁世鉉・元統一部長官)

 反発したのは大統領府や与党だけではない。政府寄りのメディアも社説を通じてハリス批判に乗り出した。

 「ハリス大使の対北朝鮮個別観光に対する牽制発言は主権侵害だ」(京郷新聞)

 「傲慢極まりないハリス大使の主権侵害発言」(ハンギョレ)

 「度を越す駐韓米大使発言は、韓米同盟に何の役にも立たない」(韓国日報)

 「ハリス大使の反外交的な言動が韓米同盟を害する」(ソウル新聞)

「母親が日本人だから」でハリス大使を批判

 これほどハリス大使および米国批判が高まった背景として、米国をはじめとする外国メディアは「韓国には、ハリス大使の母親が日本人であることを問題視する世論がある」と分析する。実際、韓国の「進歩系」と分類される議員たちがハリス大使の日系血統を問題視しているのだ。

 金大中(キム・デジュン)政府時代、大統領秘書室長と文化部長官を歴任した朴智元(パク・ジウォン)議員は、「ハリス大使は、韓日関係においても、いつも韓国が間違ったと話している。GSOMIA(日韓軍事情報保護協定)に関連しても、ハリス大使の見解は正確に日本と一致していた」と述べて、ハリス大使が日本側の肩を持っていると主張した。その上で、「彼の任命当時から、母親が日本人であることについていろんな話があった」と述べ、政治家の間で彼の血統に対する批判が少なからず存在したことを示唆している。

 朴範界(パク・ボムゲ)共に民主党議員は、自分のFacebookに「文大統領の個別観光提案に北朝鮮が応じる可能性が高い」という泰永鎬(テ・ヨンホ)元英国駐在北朝鮮公使の展望が掲載された記事を載せ、「それで自ら日系と称するハリス米大使の無礼が炸裂したのか?」というコメントを書き込んだ。つまり、日系人のハリス大使は南北関係の改善を好まない、という意味なのだろう。

 鄭在浩(チョン・ジェホ)共に民主党議員も、Facebookで「ハリス大使は1956年、日本で生まれた。母親が日本人だ。すなわち日系米国人だ」と強調している。

 いずれも、「ハリス大使は日本人とのハーフだから、日本政府の意を呈して文在寅政権を妨害しようとしているのだ」といったレベルの、根拠なき主張だ。

 だが問題なのは、国民の中にある反日感情を、ハリス大使や米国に対する批判に結びつけようとする点だろう。実際、政界のこのような雰囲気が、文在寅政権支持者たちの米国とハリス大使に対する反発心を強く刺激している。

大使館周辺で糾弾集会

 GSOMIAと在韓米軍の費用交渉をめぐって米韓の摩擦が激しくなった2019年10月には、青年団体会員の17人が「在韓米軍撤収」を主張し、ハリス大使の私邸に侵入する事件が起きている。12月には、「ハリス大使は、『文在寅大統領は従北左派に囲まれている』と発言した」というニュースが報じられた後、在韓米国大使館近くで、進歩団体による大使を糾弾する「ハリス斬首大会」が開催された。

 ハリス大使の今回の発言以来、文政権を支持する進歩系団体は連日のように反米集会を開催している。「朝鮮日報」によると、これらの団体は「21世紀の朝鮮総督、ハリー・ハリスを糾弾する」という声明文を出し、「(ハリスは)追放されたくなかったら、口をつぐんで過ごすのがいいだろう」などと叫びながら、ソウルの在韓米国大使館付近で毎日、朝と夕に反米集会を開催しているという。

 2015年3月、当時のマーク・リッパート元駐韓米国大使は、ソウル市内で白昼、左派団体の代表者が振り回した刃物で刺されるというテロに遭った。リパート大使に向かって刃物を振り回した人物は、「南北首脳会談を妨害する韓米軍事演習に反対する」と主張した。

 ハリス大使や米国に対する韓国民の反米感情をこれ以上刺激しないためにも、まずは、文在寅政権の関係者が感情を抑制する大人の対応を見せる必要があろう。

 

2020年1月21日 (火)

【新型肺炎】✍感染拡大中<パンデミックの恐れ>医療従事者も感染

中国・習近平主席に重大局面!新型肺炎武漢肺炎拡大の一途…懸念される隠ぺい体質

夕刊フジ 2020年1月21日(火)16時56分配信

 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、4人目の死者が確認された。中国当局は発症者が218人とするが、患者数が1700人超という英研究チームの推計もある。習近平国家主席は「予防、制圧」を指示したが、24日から旧正月「春節」を控え、さらなる拡大も懸念される重大事態だ。

 中国政府は20日、新型肺炎が医療従事者14人にも感染したと明らかにした。中国の感染症研究の第一人者、鍾南山氏は国営中央テレビに「人から人に感染していることは間違いない」との見解を示した。

 国営メディアによると、武漢以外でも北京市で5人、広東省14人、上海市で1人の発症例のほか、四川、雲南、山東などで感染の疑いのある患者が見つかり、拡大に歯止めがかからない。

 英公立大「インぺリアル・カレッジ・ロンドン」の研究チームは、新型肺炎の患者が1700人超になる可能性があるとの試算を発表した。武漢国際空港の利用者数やウイルスの潜伏期間などから推計したという。

 世界保健機関(WTO)は、新型肺炎が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当するか否かの判断などを協議する緊急委員会を22日に開催すると発表。緊急事態宣言が出されれば、昨年7月のコンゴ(旧ザイール)でのエボラ出血熱以来となる。

 こうした事態を受け、習主席は、「全力で予防、制圧する」よう関係部門に指示した。中国の国家衛生健康委員会は19日に「各地に対して、検査を強化して患者の治療に全力を挙げ、病例や予防に関する情報を迅速に公開するよう求めた」と発表した。

 ただ、中国の衛生当局はこれまで一度も記者会見を開いておらず、当局による厳しい情報統制も敷かれている。武漢市当局も当初、「3日以降は新たな発症者が出ていない」と説明、市民には「感染拡大は収まった」との見方すらあった。

 中国事情に詳しい評論家の石平氏は、「新型肺炎は昨年確認されたにもかかわらず、指示を出す時期をすでに逸した。習氏の指示で、地方政府も患者数を発表せざるをえないが、正式な数字を隠蔽していた場合、隠し続けざるをえない。春節に合わせ、すでに人が動き始めており、阻止するには、鉄道網のストップや、各地での検疫などが考えられるが、物理的に不可能ではないか」とみる。

 メンツを気にしている場合ではなかった。

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日経平均4日ぶり反落新型肺炎拡大懸念によるアジア株安

ロイター 2020年1月21日(火)16時34分配信

 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株市場が休場で方向性を決定づける材料に乏しい中、香港ハンセン指数<.HSI>が大幅安で始まったことが嫌気され、日経平均は大幅に下げ幅を拡大する展開となった。

 20日の米国株市場はキング牧師生誕記念日のため休場。朝方の東京市場は方向感を欠いたが、午前10時過ぎに香港ハンセン指数が安く始まったタイミングで先物が売られ、外為市場でも109.90円台のドル安/円高の流れとなり、日経平均も下げの勢いを強めた。ランチタイム中、日銀が金融政策とフォワードガイダンスの現状維持を発表したが、市場の反応は限定的だった。

 下げの局面では特段のニュースは見当たらなかったものの、市場では「24日から中国や香港が春節休みに入り、新型肺炎の原因とみられるコロナウイルスが全世界に広がる懸念が強まっていることから、アジア株が売られた」(国内証券)との声があった。そのほか、「新型肺炎に対して過剰に反応しているようにも見えるが、24日から中国や香港は春節休みに入るため、早めに手仕舞い売りしておきたい投資家も多いのだろう」(別の国内証券)との指摘もあった。

 TOPIXも反落。東証33業種では、空運業、鉄鋼、化学工業などの27業種が値下がり。建設業、パルプ・紙、輸送用機器などの6業種は値上がりした。

 個別では、新型肺炎の原因となるコロナウイルスへの懸念で、個別銘柄に明暗が出た。マスク関連のシキボウ<3109.T>は10%超高、興研<7963.T>は17%超高、重松製作所<7980.T>は29%超高、川本産業<3604.T>は14%超高。ウイルス対策関連では日本エアーテック<6291.T>が8%高、アゼアス<3161.T>が16%超高、日本アビオニクス<6946.T>が17%超高、マナック<4364.T>は15%超高となり、大幅に買われた。一方、旅行需要や訪日客の減少などへの思惑から、日本空港ビルデング<9706.T>、エイチ・アイ・エス<9603.T>、資生堂<4911.T>なども売られた。

中国の生鮮市場、新型ウイルスの感染症発生源

Bloomberg 2020年1月21日(火)12時30分配信

上海の生鮮市場で、金属ケージ内の生きたニワトリを品定めしている女性がいた。スープに使う鳥を探しているという。中国で広がりつつある新型コロナウイルスの発生源と疑われているのがその場で加工し、包装されていない食肉を販売しているこうした市場だ。

新型コロナウイルスは湖北省武漢市の市場で買い物、あるいはそこに勤務していた人から見つかった。病原体は市場で売られていた生きた動物から人に感染した可能性が指摘されている。

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アジアかぜの流行から約60年、重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生から約20年が経過した今でも、中国は多くの危険な感染症を生み出す震源地となっている。狭いスペースで買い物客と家禽(かきん)からヘビまであらゆる商品が混じり合うアジアの生鮮市場はその発生源と考えられている。

SARS発生以降、中国は感染症の監視・発見で前進を遂げてきた。国内の一部地域で栄養価が高いとされているものの、通常はあまり見かけることがない動物については販売規制を強化してきた。だが、こうした市場の人気はなお根強く、多くの都市での生活で欠かせないものとなっている。

上海の市場で鶏肉スープの材料を探していた「ラン」という名字の女性は、「完璧な鶏肉スープを作りたいなら、その場で処理された鳥がスーパーマーケットで売られている冷凍肉よりもずっといい」と話す。「風味が豊か」なのだという。

北京大学基礎医学院のワン・ユエタン教授(免疫学)はしっかりと検疫されていない野生動物の新鮮な肉が好まれていることで「動物と人の濃厚接触を通じ、中国は新型ウイルスの発生リスクにさらされやすくなっている」と語る。

上海の生鮮市場は先週末、生きたニワトリを買い求める多くの買い物客でにぎわっていた。購入したニワトリは隣で処理される。SARS発生以降、ヘビやマーモットなど身近でない動物を見かけることは少なくなったが、ひそかに売られることもある。

新型コロナウイルスの発生源とされ、閉鎖された武漢市の市場で定期的に買い物をしていたといい、生きているワニやハリネズミ、シカを見かけたこともあると振り返るリウ・ユアンフェイさんは市場の閉鎖を残念がる。

「何らかの危機が起きると、人々はなぜ、なぜ、なぜと尋ね始めるが、需要があるから市場が存在している。ここに市場がなくても、需要がある限りどこかで姿を現すことになるだろう」と述べた。

武漢市の医療関係者15人が新型肺炎に感染、中国内での感染者は224人

AFPBB NEWS(CNS=中国国営通信) 2020年1月21日(火)12時27分配信

 中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の衛生健康委員会が21日早朝発表したところによると、同市の医療従事者15人が新型コロナウイルスによる肺炎に確定感染、1人が疑似感染した。16人の患者は1人が重症、そのほか病状は安定しており、隔離治療中だ。同委の微博(ウェイボー、Weibo)公式サイトが伝えた。

 20日午後6時の時点で、中国国内で報告された新型コロナウイルスによる肺炎に感染した患者は224人、このうち確定感染者は217人、疑似感染者は7人となっている。日本で報告された確定感染者は1人で、そのほかではタイで確定感染者2人、韓国は1人となっている。

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新型肺炎で4人目の死者 WTOは22日に緊急委開催

産経新聞 2020年1月21日(火)11時10分配信

 中国湖北省の武漢市当局は21日、新型コロナウイルスによる肺炎で新たに男性(89)1人が死亡したと発表した。これで死者は計4人となった。中国国営新華社通信によると、武漢で医療従事者15人の発症が確認された。中国政府の専門家グループは人から人への感染を確認したと表明しており、人の移動が激しくなる春節(旧正月)の大型連休(24~30日)で発症者数が拡大するとの見通しが示されている。

 ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)は20日、専門家による緊急委員会を22日に開くと表明した。各地で感染が拡大していることを受けた措置。感染拡大の防止策や、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当するかなどについて協議する。

 武漢では21日、医療従事者15人の発症と、1人の疑い事例が明らかになった。そのうち1人は重篤な症状だという。医療従事者への感染防止の強化などを進めるとしている。

 新華社によると、中国政府の専門家グループでトップを務める鍾南山氏は20日、「人から人への感染は間違いない」と指摘した。これまで武漢市当局が「限定的に人から人へ感染する可能性は排除しない」との見方を示していた。

 国営中央テレビによると、中国国内で確認された発症者は21日朝までに武漢、北京、上海の各市と広東省で計219人となった。国外では日本、タイ、韓国で発症者が確認されている。中国の習近平国家主席は20日、「全力で感染防止に取り組まなければならない」と述べ、感染拡大を阻止するよう重要指示を出している。

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関連エントリ 2020/01/10 ⇒ 【新型肺炎】✍中国で流行「新型コロナウイルス」と判明。

 

2020年1月20日 (月)

【豪州森林火災】過去最大規模<コアラ>絶滅の危機㊦

オーストラリア止まらぬ山火事 コアラなど動物12憶が犠牲か ハワイ旅行のモリソン豪首相に批判も

毎日新聞 2020年1月19日(日)23時23分配信

 オーストラリアで2019年後半から続く森林火災の被害が拡大している。南半球の豪州では暑くなるこの時期に起きやすくなるが、19年から気温が例年より高く、降水量も少なかったため被害が長期化した。16日からの雨で勢いは弱まったものの、いまだ多くの地域で燃えている。新たに大雨による洪水被害も発生し、対応が後手に回るモリソン政権への批判も高まっている。専門家らは、気候変動が影響しているとして対応強化を求めている。

 ◇ 平均最高気温40度超、日本の半分焼失、コアラ危機

 被害が深刻なのは、東部ニューサウスウェールズ州やビクトリア州、クイーンズランド州。豪州気象局によると、19年は観測史上最も暑く乾燥した1年で、12月の平均最高気温は40度を超えた。

 これまでに日本の国土面積の約半分にあたる1700万ヘクタール以上が焼失したとされ、消防隊員ら少なくとも28人が死亡、2700棟以上の住宅が焼けた。

 煙害も深刻で、ビクトリア州メルボルンで開催されたテニスの全豪オープン予選では、試合開始時間が遅れたり、選手が棄権したりした。

 一方、世界自然保護基金(WWF)は、コアラやカンガルー、鳥類などを含め約12億5000万匹の動物が犠牲になったと指摘する。

 火災から逃れたコアラが消防隊員が差し出したペットボトルから水をむさぼり飲んだり、やけどを負ったコアラなどの野生動物が治療を受けたりする様子は世界中に拡散。アシナガネズミカンガルーなど、絶滅が危惧される希少動物の生態にも大きく影響したとみられる。

  後手のモリソン首相、支持率急落

 被害が拡大する中、モリソン首相の対応は遅れた。火災の勢いが増していた12月、家族でハワイ旅行に出掛け、国民からの批判を受けて急きょ帰国。その後、軍の予備役約3000人を消火活動に招集したり、20億豪ドル(約1500億円)を投じた復興支援機関の新設などを発表したりしたが、信頼回復にはつながっていない。

 13日付オーストラリアン紙の世論調査では、モリソン氏の支持率は37%と前回調査から8ポイントも急落した。

 モリソン氏は12日に公共放送ABCのインタビュー番組に出演。30年までに温室効果ガスの排出量を05年比で26~28%削減するという現状の目標を引き上げるかという質問に対し、「排出量削減のため可能な限り最善を尽くす。国家の経済利益と社会利益とのバランスが取れた政策で行いたい」と述べるにとどまった。このため政権の気候変動対策にも不満が高まっている。

 ◇ 科学者から「豪州は緩和努力強化する必要がある」と批判

 大規模な森林火災は豪州だけではない。ブラジルでは19年1~8月にアマゾン川流域の熱帯雨林で4万4000件を超える火災が発生した。ボルソナロ政権が自然保護よりも経済開発を優先させた結果だとして非難された。19年夏は世界各地で異常な高温を記録し、スウェーデンでは北極圏を含め約50カ所の森林火災が報じられた。

 国連の世界気象機関(WMO)は15日、10~19年は観測史上で最も暑い10年間だったと発表。ターラス事務局長は「残念ながら我々は次の10年間を通じて、温室効果ガスによって引き起こされるより深刻な異常気象を経験することになるだろう」と警告した。

 地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では、温室効果ガスの排出削減で温暖化のスピードを抑える「緩和」と、温暖化がもたらす影響を見越して被害の軽減に努める「適応」を重視する。

 豪州科学アカデミーのジョン・シャイン会長は10日、「異常気象が頻発かつ深刻になるならば、豪州は緩和努力を強化するとともに適応する必要がある」との声明を発表した。

森林火災で変わるか、温暖化否定のオーストラリア

Newsweek日本版 2020年1月17日(金)18時27分配信

史上最悪の被害をもたらしている森林火災は「温暖化否定」と「災害」の悪循環を脱却する契機にすべきだ

オーストラリアは誤解されやすい国だ。黙示録的な様相を呈する大規模な森林火災にも、温暖化をあまりに長い間否定してきた報い、というイメージが付きまとう。しかし、未曽有の大規模火災の被害を受けて国民は悲しみに暮れており、変化の兆しも見え始めている。

国際社会からみると、オーストラリアは、温暖化を否定してはその被害に苦しむという悪循環に陥った国と映ってきた。米アトランティック誌のロビンソン・メイヤー記者は、「オーストラリアは都市や町が森林火災の噴煙にまみれているのに、これまで以上に石炭に執着している」と指摘。一度痛い思いをしたぐらいで石炭への依存を断つことは、あまり期待できそうにない。

これは国内のメディアの論調が単一化されているからだ、と批判する声もある。オーストラリアでは右寄りの報道機関が幅を利かせており、どの都市でもニューズ・コーポレーション発行の新聞が最も多くの購読者を誇る。同じニューズ傘下でもNews.com.auのようなオンラインメディアはやや進歩的だが、ストレートニュースもブログも、右寄りで政治色の強い論調は基本的に変わらない。著名ジャーナリストのテリー・マックランやティム・ブレアは連日、温暖化政策や研究報告などについて生半可な根拠のブログを投稿している。シドニーの駅に足を踏み入れれば、右派コラムニスト、アンドリュー・ボルトが「気候変動の嘘」を暴く番組の宣伝が目に飛び込んでくる。

偏向報道と偏向した権力層

こうしたメディアコンテンツが提供されているのは、当然それを求める読者がいるからだと思うだろう。だが調査によればオーストラリアの一般市民の大半は温暖化を信じており、温暖化を否定するニュースをわざわざ消費しているとは考えにくい。

オーストラリアのメディア事情は特殊で、特定のメディアが政治に過度な影響力を持っている。ニューズ・コーポレーション傘下のスカイニュースは、一般市民はほとんど視聴していないのに、財界の大物や政治家が多く利用するカンタス航空の空港ラウンジではスカイニュースばかり流れている。首都キャンベラにある連邦議会議事堂で議員たちが見ているのもスカイニュースだ。権力と影響力を持つ視聴者が、この局に偏っているのだ。

このスカイニュースは、ソーシャルメディア上に幾つかの奇妙な動画を投稿している。ある動画では、極右のラジオパーソナリティーであるアラン・ジョーンズが、オーストラリアの温室効果ガス排出量について異説を展開。約2キロの米をボウルに入れ、「これが世界全体の排出量だとすれば、このうちオーストラリアの排出量はせいぜい数粒分」だと主張する。テレビ史上最も嘆かわしい2分間だ。

「ビジネス占星術師」を名乗る人物に、温暖化は嘘だと解説させる番組もあった。

高級紙が報じるエセ科学

スカイニュースのこの滑稽なスタイルは、2012年前半のクリストファー・モンクトン(イギリスを拠点とする気候変動懐疑派の活動家)の発言の名残りかもしれない。モンクトンは「オーストラリア版のFOXニュース」をつくろうと提案した人物だ。「街頭でデモ活動をするよりも、ニュースメディアをまるごと手中に収める方がずっと効果的だ」と彼は言った。これが「ビジネス占星術師」を生む土台をつくったのだ。

さらに上をいくのがオーストラリアン紙。タブロイド紙やネットのコメント欄とは縁のない人々が読む「高級紙」だ。同紙は風力発電所の風車が出す低周波の騒音が奇形や体調不良の原因になるという「ウィンド・タービン・シンドローム(風車症候群)」論を展開した。子羊の奇形や黄身のない鶏卵も風車のせいだ主張する記事を載せるなど、長年にわたり気候変動の科学を否定してきた。一連の記事は将来、無数の人々を殺した「エセ科学」として歴史に残るだろう。

最近の重要な例では、オーストラリアン紙は昨年9月から燃え盛る未曽有の森林火災について、放火で逮捕された人の数を「183人」と誤報した。実際に意図的な放火の罪に問われたのは24人。183人という数には、タバコのポイ捨てや無責任なバーベキューなど「火災に関連した罪」に問われた人が含まれている。だがこの誤った投稿と、同じく森林火災の原因として放火を誇張する右派のメディア「セブンニュース」のツイートが世界中に広まり、森林火災の原因は「温暖化による惨事をねつ造しようとする環境テロリストによる放火」だとする陰謀説が実しやかに流布された。

これらのメディアは、温暖化全般を否定するよりは、風車や森林火災のような個別の問題についてのフェイク情報を広めることに熱心だ。2010年代以降、世論が科学をより受け入れるようになったからだ。

2019年に調査会社「ユーガブ」が世界各国を対象に実施した調査によると、温暖化が人為的なものであること、または温暖化が実際に起きていることを否定した人はオーストラリアで10%だけだった。

世界的にみれば、オーストラリアは温暖化否定論に傾いているほうだ。しかし他の国々に比べて特別多いというわけでもない。アメリカでは15%、ドイツでは7%の人が温暖化や人間の関与を否定している。ノルウェーでもオーストラリアと同率の10%が否定論者だ。

森林火災が世論に及ぼす影響

2013年の総選挙以降、ニューズ・コーポレーションはすっかり勢いを失う。「風車症候群」の主張はなりを潜め、再生可能エネルギーは安定してオーストラリアの人々から支持されている。

オーストラリアのシンクタンク「ローウィー研究所」が2019年に実施した世論調査によると、回答者の61%が「例え相当なコストがかかったとしてもすぐに温暖化対策を行うべきだ」と答えている。また47%が、電力供給でも排出ガス削減を優先するべきと答えている。

2019年5月の総選挙では、一時的に否定論の勢いが増した。ニューズ・コーポレーション系列のメディアは、排出削減のより高い目標や電気自動車への助成金などを経済崩壊の前兆だと槍玉に上げた。しかしそのような期間はわずかで、ニューズ・コーポレーションは再び「ひとり相撲」へと後戻りした。

石油・天然ガス企業をどうしても守ろうとする豪メディアにとってさらに悪いことには、2019年は温暖化対策支持への転換点となった。社会問題の中で突然、温暖化対策が最優先の課題に浮上したのだ。

温暖化対策を求める昨年9月の街頭デモには数十万人規模の市民が参加した。温暖化対策を支持する普通の人々をかえって遠ざける、と批判されてきた過激な市民運動「エクスティンクション・リベリオン(絶滅への反逆)」の支持者も増え続けている。

上級顧問の1人が辞職

現在、オーストラリアでは森林火災が猛威を奮っているため、温暖化に対する世論にどのような影響を及ぼしているか分かりにくいものの、その心理的なインパクトがきわめて大きいだろうことはほとんど疑いようがない。

メディアが攻撃対象を失ったこと、温暖化対策への世論の支持が高まっていること、この夏、猛暑に見舞われていること――これらが一体となって、ニューズ・コーポレーションにある事態をもたらした。会社の上級財務顧問の1人が、同社の業務は「非良心的」だと強い言葉で非難するメールを全社員に送って辞職したのだ。

ニューズ・コーポレーションの日刊紙オーストラリアンが掲載した、温暖化の科学を同紙が正確に報道していると主張する社説は、オーストラリアの他のメディアから嘲笑された。温暖化に関する矛盾した見解を通じて、同紙が混乱して神経質になっているのは明らかだ。

オーストラリアのメディア支配するというモンクトンの構想は失敗した。温暖化対策を求める圧力は強まるばかりで、森林火災が収束しても完全に消えはしないだろう。

オーストラリアの人々は、300ページの国連報告ではなく、自分の喉の渇きや庭に舞い落ちる森林火災の火の粉、そしてこげ茶色の煙に覆われた空を通じて、温暖化を体感している。これはすべての人々の生活を焼き尽くす災害で、これまでにない事態だ。

主流の気候科学を否定する主張は、報いを受けるべきだ。それは、単なる突飛な地球平面論と言うより、より有害な反ワクチン運動のようなものだからだ。

温暖化対策先進国になれるか

オーストラリアの夏はまだ数週間続く。来年の夏は涼しいかもしれないが、排出ガスを削減する早急な対策が講じられなければ、温暖化の影響は時間の経過と共に加速度的に拡大する。これは「ニューノーマル(新常態)」ではない。通常な状態の終わりを意味する。

世論の怒りの高まりは、様々な形で政治への圧力となる。スコット・モリソン首相への支持は、世論調査で低下の兆しを見せている。次回の総選挙はまだ当分先の話だが、こうした傾向が政権を不安定にさせ、保守的で温暖化に否定的な勢力は下火になるだろう。

オーストラリアにも希望はあるが、それは恐ろしいシナリオだ。ニューズ・コーポレーションは現在もメディア界で権勢を奮い、良心の呵責に苛まれる人々を抑えることに必死な有力政治家を支配している。しかし、怒りに燃える世論との対立は深まりつつある。もしかしたらオーストラリアは、温暖化の深刻な被害を認識する世界で最初の国になるかもしれない。世界はオーストラリアに余り希望を持っていないかもしれないが、長引く被害に苦しむ人々の強い憤りを私は感じる。2020年こそ、温暖化対策に否定的な人々がその間違いに気付く年になってほしい。

オーストラリア森林火災は「さらなる気候変動という悪循環をもたらす

WIRED 2020年1月17日(金)12時13分配信/LAURIE CLARKE

オーストラリアの森林火災の勢いは非常に強く、局地的で小規模な気象体系を生み出している。大気の流れが乱れたことで引き起こされた激しい雷雨は、当初は降雨というかたちで事態の緩和につながるように見えたかもしれない。しかし実際は、多くの雷が付近の木々に落ち、降雨の前よりさらに火災を広げてしまう可能性がある。

これは、環境のフィードバック・ループ(地上の状態によって引き起こされる自己永続的な事態の連鎖)の小規模な一例である。森林火災は大量の二酸化炭素を大気中に排出することで、短期間で地球を温めてしまう。それでは森林火災は、気候変動の加速を助長しているのだろうか。それとも、悪化する異常気象によって生じた、まさに致命的な結果なのだろうか。

オーストラリアで2019年9月以降、広範囲で起きている数百カ所の火災により、630万ヘクタール以上の土地が火にのみ込まれている。複数の村が壊滅し、これまでに25人が死亡している。暑く乾燥した気候と強風が何カ月も続き、破壊的な条件が完全に整ったことで、大火災は猛威をふるい続けている。ニューサウスウェールズ州で19年に起きた火災の数は、今世紀のどの年と比較しても、少なくとも2倍である。

排出される温暖化物質

ますます深刻さを増す山火事のシーズンが、世界的な気候変動を加速しうるプロセスはいくつかある。森林火災直後の数カ月間は、世界の大気中の二酸化炭素量が増え、大気に閉じ込められる熱も増加する。

「自然火災は、多くの炭素が含まれているアマゾンの熱帯雨林やインドネシアの泥炭湿原といった場所で起きているため、大きな影響をもっています」と、インペリアル・カレッジ・ロンドンのLeverhulme Centre for Wildfires所長のコリン・プレンティスは言う。いまも続いているオーストラリアの森林火災シーズンにおいて、これまでのところ3億5,000万メートルトン以上の二酸化炭素が排出されており、火災は今後2カ月にわたって続くと予想されている。

火災によって大気中に立ち上る煤煙の雲も、問題をさらに悪化させる。「黒色炭素は火災が生み出す最も強力な光吸収物質で、最も重要な気候温暖化物質のひとつとみなされています」と、ドイツのマックス・プランク化学研究所研究員のヤーファン・チェンは、2018年11月に『WIRED』UK版に語っている。

これらの粒子は大気の上層部まで浮上して、そこでさらに大きな温暖化効果をもたらすこともある。そしてそこに何カ月もとどまるのだ。

変化する植生

さらに長期的な影響もある。より典型的な自然火災のサイクルにおいて通常は、燃えた草木は同じ種類の植物に置き換わる。しかし、現在わたしたちが世界の多くの場所で見ているような、より長期的で深刻な火災シーズンが意味するのは、焼失したばかりの生態系の次にどのような植生が現れるかを予測することの困難さである。「火災の頻度や強さが変わり始めれば、植生の様相もおそらく変わっていくでしょう。さらに頻繁な火災に適応した方向にです」と、インペリアル・カレッジ・ロンドンのプレンティスは言う。

今回のオーストラリアの森林火災のあとにどのような植生が戻ってくるのかは、まだ不明だ。しかし植生の形態によっては、大火が起きる確率が上昇する可能性がある。

『Global Change Biology』に2017年に発表された、オーストラリア・アルプスの動物相を調べた研究によると、自然火災後に戻ってきた最初の植物種は低木だった。困ったことに、これらの低木は、以前この地に群生していた羽毛のようなフェザーグラスよりも燃えやすかった。

しかし、考慮すべき注意点がひとつある。猛烈な火災後の数年間は、次の火災の際に燃える植物の量が明らかに減少する。つまり、将来の火災の勢いが弱まることになる。

気候変動のフィードバック・ループ

いずれも明るい未来を指し示すものではない。しかし、影響を及ぼす要素はほかにもある。「端的に言うと、『さらなる火災がさらなる火災の危険を呼ぶ』といった単純な構図ではないのです」と、コロンビア大学ラモント・ドハティ地球観測研究所の研究助教であるパーク・ウィリアムズは語る。

インペリアル・カレッジ・ロンドンのプレンティスは、火災・気候変動のフィードバック・ループについて次のように語る。「それほど支配的なメカニズムではありませんが、確かに存在するメカニズムです。特定の年に世界的に火災が多ければ、それは地上全体の生物量が少し減少したということであり、その生物の炭素の一部が大気中にとどまる、といった意味においてそのメカニズムを定量化できます。しかし、おそらく二次的影響と言っていいでしょう」

最も重大な影響は当然ながら、わたしたちが毎年数百万メートルトンもの二酸化炭素を大気中に排出しており、その半分が大気中にとどまっているという事実である。

植物が少ないことは、短期的には光合成が少ないことを意味する(したがって酸素に変換される二酸化炭素の量も少なくなる)。しかし、植生は最終的には戻ってくる。「ある年に大火が起きることより重要なのは、将来のさらに温暖化された世界において、大陸の植物の量にどんな変化が起きるのかという問題です」と、コロンビア大学のウィリアムズは言う。

火災という不確実性の影響

一般的に気候変動のマイナスの影響に目が向きがちだが、プラス面もある。そのひとつは、世界の気温の急上昇に伴い、植物の成長速度が実際に促進されているということだ。

寒冷地帯における生育期の延長、農業生産性の向上、二酸化炭素量の増加の影響により、植物の生産性や生物量が過去数十年にわたり世界的に増加していることが、衛星画像によって明らかにされている。二酸化炭素は結局のところ、植物の成長にとって基本的な促進要素のひとつなのだ。

現在、世界の植物が全世界の年間二酸化炭素排出量の25~30パーセントを楽々と吸収している。しかしやがて、温暖化や二酸化炭素排出量の増加により、この酸素をもたらすプロセスが著しく損なわれるかもしれない。

「今後、何が起きるかわかりません。そして理由のひとつは火災です」と、ウィリアムズは言う。火災によって不確実性の要素が加わることで世界の生態系に及ぶ影響の可能性は、現時点では計算が困難である。

エクセター大学教授で原野火災を研究するクレア・ベルチャーは、次のように語る。「自然火災、特にこういった種類の火災は“邪悪”な問題と呼ばれています。原因はひとつではありませんし、解決策もひとつではありません。わたしたちが思考パターンを転換することが求められます。気候変動はこうした火災にとって大きな促進要因ですが、原因はそれだけではありませんし、気候変動に取り組むことが唯一の解決策でもありません」

森林再生にも潜む問題

ここ数十年で自然火災の件数は増えている。歴史的に見れば、人間の活動によって火災の集中が抑制されている側面もある。「農耕地を開拓したり、全生物体量を除去するような猛烈な放牧によって、燃料も除去しているのです」とプレンティスは言う。

大規模な森林伐採が自然火災の解決策かもしれないと示唆する者は、近い将来には出てこないだろう。一方で、見境のない森林再生も問題を引き起こしうる。「多くの政府は植林によって気候変動を解決するというアイデアに熱心ですが、ご存知の通り木は燃えるのです」と、プレンティスは指摘する。

邪悪な問題と同じように、自然火災の予測は“邪悪”なほど難しい。温暖化によって火災が発生する確率が上昇していることはわかっている。だが、その逆もまた真なりと結論づけるには、さらなる証拠が必要だろう。

 

2020年1月19日 (日)

【豪州森林火災】過去最大規模<コアラ>絶滅の危機㊥

コアラ災難、森林火災の脅威が一転 ずぶぬれ洪水危機

AFPBB NEWS 2020年1月19日(日)13時19分配信

 オーストラリア東海岸で17日、数か月にわたり猛威を振るう森林火災の脅威にさらされていたコアラたちが一転、豪雨でずぶぬれになり、今度は洪水の危険に見舞われている。間一髪で救出されたコアラもいる。

 豪南東部の壊滅的な森林火災は長い干ばつが一因となっているが、先週に入って待望の雨が降り、東海岸の一部では豪雨となった。シドニー郊外にあるオーストラリア爬虫類公園(Australian Reptile Park)でも17日朝、激しい雨が降り、低木林の一帯に濁流が押し寄せた。

 公園当局は、ずぶぬれでゴムノキにしがみつくコアラや、濁流の中で2匹のコアラを抱いて安全な場所に避難させる飼育員の映像を公開した。

 公園内のワニ池の水位も上昇し、フェンス最上部に迫っている。脱走しようと体を伸ばすワニを、フェンスから身を乗り出した飼育員がほうきで押し返している様子も確認された。

 ティム・フォークナー(Tim Faulkner)園長は、「信じられない。つい先週まで、差し迫った森林火災の脅威について連日話し合いを開いていたのに」とコメント。「きょうは全職員が出勤して、ずぶぬれになりながら、動物たちの安全を確保し洪水から公園を守ろうと迅速に行動した」「こんな洪水は15年間見たことがない」と語った。

仲間の死を悲しむかのようなコアラ。1枚の写真が伝える、豪森林火災の深刻さ

HUFFPOST 2020年1月18日(土)11時18分配信

長引く森林火災で、多くの人間や動物が犠牲になっているオーストラリア。

南部にあるカンガルー島で、まるで仲間の死を悲しんでいるかのように、胸に顔をうずめて座り込む一頭のコアラの姿が撮影された。すぐそばには、小さなコアラの亡骸が横たわっている。

カンガルー島は、多様な生物たちが暮らす生き物の楽園だ。その生物多様性から「オーストラリアのガラパゴス」とも呼ばれることもある。

しかし森林火災は、そのカンガルー島の約半分を焼きつくし、多くの動物たちの命をのみ込んだ。

オーストラリアのABCニュースによると、島には火災の前に約6万頭のコアラが生息していたが、約半数の3万頭が死んだと推測されている。

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胸に顔をうずめていたコアラは、写真が撮影された後に、動物保護団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)」の危機対応チームによって保護された。

コアラだけではなく、カンガルーやウォンバットなど多くの多くの動物たちが犠牲になっている。

「信じられないようなことですが、動物の死体を見つけることなく10メートル歩くこともできません」とHSIのメンバーの一人はABCニュースに語る。

キツネやウサギなど、島の外から動物が入って来なかったカンガルー島には、テリクロオウムなど、島の固有種も生息している。そういった、すでに絶滅危惧種である島固有の動物たちが、今回の森林火災でさらなる絶滅の危機にさらされている。

また、命が助かった動物たちも、水や食料がない状態で飢えや脱水症状に苦しんでいる。

HSIのエリカ・マーティンCEOは、生き残ったコアラやカンガルー、ウォンバット、コウモリたちのために水や食料を運んでいると伝える。

HSI危機対応チームのケリー・ドナサン氏は、動物レスキューとして活動してきて、これまで見たことのないようなつらい場面をいくつか目にしてきたとライフスタイルメディア「One Green Planet」に語った。

「真っ黒に焼け焦げた動物の死体など、アニマルレスキューとして働いてきて、これまで見たことのないようなつらい光景もありました」

「それでも、救助活動に出るたびに、私たちは生き残った動物を見つけることができるのです。怪我をした動物たちやショックで呆然とする動物たち、そしてトラウマを受けた動物たちを救うことができるのです」

「ひどい火傷をおったカンガルーや、脱水症状で水を求めてあえぐコアラを、私たちは見てきました。多くの死に直面する中で、生きている動物を見つけられることを、奇跡のように感じています」

野生生物の保護や自然の回復のため、オーストラリア政府は5000万ドルを投じると発表している。

オーストラリアの動物受難はコアラだけじゃない5日間で何千頭ものラクダが射殺された

Newsweek日本版 2020年1月16日(木)18時56分配信/カシュミラ・ガンダー

イギリス領時代に持ち込まれ野生化したラクダが数を増やし、干ばつのため水を求めて人里に現れ駆除対象に

森林火災でコアラやカンガルーなど多くの野生動物が危機に瀕しているオーストラリアで、野生化したラクダが何千頭も射殺されている。

元凶は長引く干ばつだ。水を求めて移動するラクダの群れが、砂漠地帯の周辺に位置する先住民の村々を脅かすようになった。

ラクダの殺処分が実施されたのは、オーストラリア中南部・サウスオーストラリア州の北西部にあるアボリジニ自治区アナング・ピチャンチャチャラ・ヤンクニチャチャラ。人口2300人の自治区周辺で、ヘリコプターによる駆除作戦が1月12日まで5日間行われ、野生化したラクダ5000頭余りが射殺されたと、当局者が発表した。

干ばつにたたられたこの地域では、ラクダが「カラカラに乾いた一帯」から水を求めて人里に移動。先住民の村々や聖地の周辺などに「極めて大きな群れ」が押し寄せるようになったたと、当局者は言う。

州都アデレードから約1250キロ離れたカニピに住む自治区の運営委員マリタ・ベイカーは「それでなくても酷暑とひどい気象条件で不快な思いをしている住民はラクダに手を焼いている」と話す。「ラクダはフェンスを倒し、家のそばまで侵入して、エアコン(のホースや室外機)から出る水を飲もうとする」

人間の勝手の殺処分

「ラクダが水を求めて通りをうろついているので、幼い子供が心配だ。子供は面白がってラクダを追いかけるが、もちろんとても危険だ」と、ベイカーは言う。

今回の作戦はこの地域で初めて実施された大規模駆除で、「干ばつと酷暑で大量に集まった野生ラクダが村々に及ぼす脅威への緊急対応」だと、当局は説明している。オーストラリア気象局によると、サウスオーストラリア州に加え、南東部のニューサウスウェールズ州、北東部のクイーンズランド州では、2017年初めから降雨量が平均を下回る状態が続いている。特に2019年は観測史上最悪の干ばつに見舞われた。

「ラクダの駆除は、野生の害獣を管理するための最後の手段として、動物福祉の最も厳しい基準を遵守して行われた」と、当局は述べている。

オーストラリアにラクダとは驚きだが、19世紀にオーストラリアを植民地支配していたイギリス人が持ち込んだ外来種で、野生化して数が増え、近年では駆除の対象になっていたと、自治区の運営責任者リチャード・キングは話す。サウスオーストラリア州当局によると、以前は先住民の地主がラクダを捕獲して売却していたが、数が増えすぎて手に負えなくなったという。

水場で息絶えて汚染源に

ラクダは地域のインフラに損傷を与え、在来の植生を脅かすばかりか、水源地を汚染したり、先住民の文化遺産を破壊したりすると、キングは言う。酷暑と水不足が続くなか、ラクダの侵入で「放牧圧」(放牧地の面積当たりの動物の数)が拡大することで、地域の畜産農家も被害を受ける。

キングによれば、原産種の野生動物は長引く干ばつに耐えられるが、「野生化したラクダは極度に衰弱し、ぬかるんだ場所や野生動物が集まる水場によろよろとたどり着くと、その場で息絶えてしまう。死骸は大きな汚染源となり、ほかの動物や鳥が飲みにくる水が汚染される」という。

動物福祉の立場から、駆除は最善の対策ではないとの声も上がっている。キングはそうした懸念は尊重するが、「地球上でも最も乾燥した辺鄙な場所の1つにおける、野生化した外来動物の実態については、甚だしく誤った情報が流布している」と主張する。

「駆除は大成功!」

キングによれば、自治区には土地を管理する責任があり、「貴重な水源を守り、幼児や高齢者を含め全ての住民と原産種の動植物の生命を最優先する立場で」、外来の害獣に対処しなければならない。

駆除は昨年12月11日、自治区の運営委員会に加え、自然資源管理当局や先住民の地主ら、地域の利害関係者が参加した会議で決定された。

「当局の認可を得て、最高度の専門的な基準を守り、最も人道的な方法で」実施されたと、キングは言う。動物を殺すというやり方に「一部の先住民集団はスピリチュアルな葛藤」を抱いたが、ラクダの頭数管理の必要性を認めたという。

自治区の放牧地の管理責任者マイケル・クリンチは、駆除は「文句なしの成功」だったと述べた。

「射撃のプロの協力、そして空からも地上でも、全てのチームが一丸となって任務を遂行したことに、私たちは深く感謝している。心から『ありがとう』と言いたい」

豪森林火災 地球温暖化で、将来は当たり前=英研究チーム

BBC NEWS Japan 2020年1月16日(木)16時28分配信/マット・マグラス編集委員

オーストラリアで続く森林火災は、温暖化が進む地球の未来を示している――。こうした調査論文が、科学系オンラインプラットフォーム「サイエンス・ブリーフ」に掲載された。

英気象庁ハドレー気候予測研究センターのリチャード・ベッツ教授は、我々は「将来、平均気温が摂氏3度高くなった時に(地球上の)普通の状態がどういうものになるのかを目の当たりにしている」と述べた。

自然な気候パターンがオーストラリアの森林火災を引き起こした一方で、研究者は、人為的な温暖化が影響を与えていることは「常識」だとしている。

昨年、オーストラリアは観測史上最も暑く、最も乾燥した1年となった。

気候変動が山火事に影響

イギリスの研究者は、世界中で山火事が起こる危険性に、気候変動が与える影響について、迅速分析を実施。2013年の大規模な気候科学評価以降に発表された57本の研究論文を調査した。

その結果、すべての研究が、気候変動と、山火事を引き起こす天候の頻度や激しさの増加との間に、関係があることを示していた。

山火事になる危険性がより高い天候とは、高温で低湿度、降雨量が少なく強風が伴う天候を指す。

人為的温暖化の兆しは、年月がたつにつれて、世界中の様々な場所でより明確になりつつある。

昨年発表されたとある研究結果では、気候変動による影響が、まだ山火事になっていない土地の22%で、自然変動の範囲を超えて見られるとという。

多くの地域で影響を確認

「総合的にみると、調査した57本の研究論文が、人為的温暖化がすでに、山火事が起こりうる天候の頻度や激しさの世界的な増加につながっていることを、はっきり示している」

今回の調査論文の筆頭著者である、英イーストアングリア大学のマシュー・ジョーンズ博士は言う。

「こうした影響は、アメリカ西部やカナダ、南ヨーロッパ、北欧、アマゾン側流域など、多くの地域で確認されている。人為的温暖化はまた、シベリアやオーストラリアを含むほかの地域における山火事のリスクを増加させている」

一方で、この調査は、ここ数カ月間、オーストラリアで発生している劇的な森林火災については、原因を「見極めるのは難しい」としている。

自然発生的な天候パターンが、山火事に適した条件をつくりだす大きな要因となってきた。たとえば、インド洋や太平洋諸国では、国中が暑く、乾燥している。

3度上昇した世界を見ている

しかし、人為的気候変動の影響がある場合、要因はごちゃまぜだという。

「山火事は自然と発生したものだが、人為的気候変動のせいでより激しくなっていると、我々は自信を持って言える」と、ベッツ教授は述べた。

ベッツ教授は、現在のオーストラリアの平均気温が、産業革命以前の世界の平均気温より摂氏1.4度高くなっていると指摘した。

「オーストラリアでの(2019年)12月の気温は、今は異常に思えるが、平均気温が3度上昇した世界では、普通になるだろう。つまり我々は、将来、平均気温が摂氏3度高くなった時に(地球上の)普通の状態がどういうものになるのかを目の当たりにしている」

現在、地球の平均気温は1850年代より1度上昇している。イギリスの現政府が二酸化炭素(CO2)排出量を規制する計画を進めていても、世界の平均気温は今世紀末までに約3度上昇する見込みだ。

「温室ガスのネットゼロが必要」

今回の調査に参加した、ほかの複数の専門家は、山火事や熱波に関して言えば、人々は地球温暖化の兆候を「自分たちの目で」直接見ていると話す。

イーストアングリア大学のコリーヌ・ル・ケレ教授は、「これらは、世界的気候変動の一部分で見られる影響だ。我々が気候の安定につながることをしない限り、その影響はひどくなるだろう」と述べた。

「必要なのは、CO2や長く残る温室効果ガスの排出量をネットゼロにすることだ。そうしなければ、我々はもっとひどい影響を受けることになる。つまり、我々がオーストラリアで直面していることは、新しい普通ではなく、さらに悪い影響への移り変わりだ」

■ 直近10年間が最も高温 

世界気象機関(WMO)は15日、2019年の世界の平均気温について、観測史上2番目に高かったと発表した。最も暑かったのは、エルニーニョ現象が発生した2016年。

WMOの報告によると、2010年から2019年までの10年間の平均気温は、観測史上最も暑かった。1980年代以降、10年間平均は更新し続けているという。

英気象庁は、2020年も温暖化の傾向が続くとしている。

 

2020年1月18日 (土)

【豪州森林火災】過去最大規模<コアラ>絶滅の危機㊤

豪森林火災自衛隊が援助活動 東日本大震災の恩返し

時事通信 2020年1月16日(木)20時25分配信

 オーストラリアを襲っている大規模森林火災で国際緊急援助活動を行うために派遣された自衛隊のC130H輸送機2機が16日、豪東部シドニー郊外にあるリッチモンド空軍基地に到着した。

 火災は東部を中心に約4カ月にわたり続いている。北海道の面積を超える1100万ヘクタール以上の森林が焼かれ、約30人が死亡。コアラなどの動物10億匹が犠牲になった。

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 今回の森林火災で、豪州が外国の軍事組織などの支援を受け入れたのは日本で4カ国目。自衛隊が大規模火災で国際援助活動に当たるのは初めてとなる。隊員ら約70人は準備が整い次第、支援物資や消火活動に従事する人員の輸送を開始する。

 国際緊急援助空輸隊司令の太田将史1等空佐は記者団に対し「被災した方々の心に寄り添えるような支援ができれば」と強調。東日本大震災の際に豪州が支援のために空軍輸送機を派遣したことも振り返り、「恩返しをするという意味でも全力を傾注して任務を遂行したい」と述べた。

 豪空軍のカール・ニューマン准将は「支援が必要なあらゆる所で任務を行ってもらう」と期待を込めた。 

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オーストラリア森林火災 カモノハシの大量死、川や海にも深刻な被害の恐れ

NATIONAL GEOGRAPHIC 2020年1月16日(木)18時59分配信/John Pickrell(科学ジャーナリスト)

主要都市の飲料水汚染、魚や水辺の生物の大量死を科学者らが危惧

 大規模な森林火災が起き、広い範囲が被害を受けているオーストラリアで、科学者たちがさらなる影響に不安を抱いている。今後、雨が降ると、火災の燃えかすが川やダム、海に流れ込み、野生生物が大量に死ぬ可能性がある。さらには、ニューサウスウェールズ州のシドニーなどの主要都市で、飲料水の汚染が懸念されている。

 シドニーでは、灰やすす、黒くなったユーカリの葉が海岸線に沿ってたまり、波を黒く濁らせ、潮とともに満ち引きする状況が何週間も続いている。こうした燃えかすは、西側の森林火災で生じ、煙と一緒に風に乗って運ばれてきた。このオーストラリア最大の都市は、昨年12月のほとんどの日で目や鼻を刺激する煙に包まれていた。

 しかし、風で運ばれているのは、ほんの一部でしかない。ひとたび激しい雨が降れば、さらに大量の燃えかすが川に流れ込むだろう。現時点で焼失した面積は10万5000平方キロメートルを超える(本州の面積の半分弱)。そのほとんどは、大陸の南東部だ。そこには、河川の集水域(流域)も含まれる。

 この森林火災は、オーストラリアの歴史上前例のない生態学的災害だ。そして、飲料水の供給、沿岸の生態系、カモノハシなどオーストラリアを象徴する野生生物を支えてきた淡水域に、厄介な問題をもたらしている。

「これほど大規模なかく乱は、ほぼ確実に生物多様性に影響を与えるでしょう。淡水生態系への影響が非常に心配です」とキャンベラ大学の淡水生態学者ロス・トンプソン氏は話す。

「火災が激しくて、(焼失範囲は)ほとんど何もなくなってしまいました。つまり、雨が降ったとき、大量の灰やくずが私たちの集水域に流れ込むのを阻むものがありません」と、ウェスタン・シドニー大学の保全学者・生態学者のリッキー・スペンサー氏は付け加える。

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過去の干ばつでは藻類ブルームで魚が大量死

 最大の懸念のひとつは、栄養素が水路に突然流入するせいで、藍藻(らんそう)が繁茂し、「ブラックウォーター現象」が起こりうることだ。そうなると、他の水生生物にとって危機的なほど酸素レベルが低下し、魚が大量死する可能性がある。淡水のカメなどの種にも影響を及ぼしかねない。

 この現象は、昨年夏にも起こっている。農業排水とずっと続いている干ばつのせいで藍藻が大発生し、ニューサウスウェールズ州西部の川で数百万匹の魚が死んだ。そのほとんどが、釣りで人気のゴールデンパーチとマーレーコッドだった。今年、各地の水系では干ばつのためにもともと藻類ブルーム(大発生)が起きる可能性が高かったが、森林火災でさらに悪化するのではないかと、スペンサー氏は危惧している。

 また、「排水の中の水銀が火災で流動的になることを示す研究もあります」と、マッコーリー大学とシドニー海洋科学研究所の環境科学者、キャサリン・ダフォーン氏は話す。

「焼失した集水域の湖では、別の集水域よりも水銀の濃度が高い魚が見つかっています」とダフォン氏。食物連鎖の頂点の魚を食べた場合、ヒトに健康被害が出る可能性がある。

 ダムで藻類ブルームが起これば、シドニーやメルボルンなど、主要都市の水道が重大な影響を受けるかもしれない。シドニーの西にあるワラガンバダムは、370万人に飲み水を供給している。しかし、その集水域や周辺の広大な森林火災で、これまでにほぼ600平方キロ(ほぼ東京都区部の広さ)を超す森林が焼けてしまった。

「集水域の主要な領域の80~90パーセント」で森林が燃えていると、ニューサウスウェールズ大学のエンジニアで、水処理プロセス中の汚染物質を研究するスチュアート・カーン氏は言う。

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飲料水への影響が長引く可能性も

 集水域での森林火災は2006年にもあり、翌2007年にワラガンバダムで数カ月続いた藻類ブルームの原因になったとみられている。そして、今回の火災の範囲ははるかに広い。

 飲料水の供給経路で藻類ブルームが起こると、問題はひとつではすまない。酸欠で魚が死ぬ原因になるほか、鉄とマンガンが溶けやすくなり、水の味が悪くなったり、不快なにおいや色がついたりする。また、藍藻から生じる化学物質は、水のかび臭さや土臭さのもとになる。

 まれに、藻類ブルームで危険なシアノトキシンが生成されることがあり、「見つけるにはかなり注意が必要で、貯水池で何かが増えていないか、よく観察しなければなりません」とカーン氏。シドニーで公衆衛生上の問題はおそらく起こらないとみる一方、氏は、水処理施設を稼働させ続けられるかが大きな課題だと考えている。

「大量のシアノバクテリアと灰が処理施設を通過する事態は、あまり起きることではありません。処理が大幅に遅くなるかもしれません」とカーン氏は指摘した。

 今回の干ばつで、シドニーの上水道にはすでに大きな負担がかかっており、海水淡水化プラントを使わざるをえなくなっている。もし、ワラガンバダムからの水の処理に時間がかかるようになれば、一時的とはいえ重大な水不足と、厳しい給水制限につながる恐れがある。流域を構成する森林地帯は、オーストラリア南東部の全域で焼失しており、火災による危機は数カ月間続くとみられる。そのため、南東部の多くの都市で、飲料水への影響が夏の終わりまで続く可能性がある。

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暑さに弱いカモノハシ

 森林火災がオーストラリアの河川系に与える影響はこれからもっと深刻になるとみられ、そうなれば、カモノハシへの脅威が今以上にひどくなるかもしれない。すみかにしている小川や沼周辺に日陰を作る植生が失われると、通常ではカモノハシが耐えられる約28℃以上に水温が上がる恐れがある。

「不思議なことに、カモノハシは体の熱を下げる方法を持ちません。水温が上がると、ただ巣穴にじっとして、温かい水がどこかへ行くのを待つことしかできません」とトンプソン氏は言う。20年前の大干ばつでは、多くのカモノハシは巣穴にこもるほかなく、そのまま死んでしまった。

 今年の干ばつはさらにひどい。オーストラリア気象庁は9日、記録のある過去120年間で、2019年は最も乾燥し、最も暑い年だったと発表した。オーストラリア東部のカモノハシ生息域のうち、北部と西部では局地的に絶滅する可能性もある。気候変動に伴って起こりうると、トンプソン氏が研究で示していたことだ。

「なぶり殺しのような状況になりつつあります」とトンプソン氏は話す。「2000年の大干ばつは、多くの淡水生物相に打撃を与えました。多くのケースであまり回復せず、そして今、極めて広範囲の火災が発生しています。種を失う可能性が高く、非常に気がかりです」

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海への影響は?

 川に流れ込む灰やすす、そして堆積物は最終的に海に行き着くが、森林火災の海洋生物への影響はほとんど研究されておらず、何が起こるか予測は難しい。

「これほど大規模な火災は前例がありません。灰とすすだらけの波が海岸に打ち寄せる映像から、海中の濃度が非常に高いことが分かります。おそらく、これらの地域で局地的な影響があるでしょう」。ニューサウスウェールズ大学の海洋生態学者、エマ・ジョンストン氏はこう話している。

 灰などのごみは、有毒でなかったとしても問題になりうる。細かな粒子が、魚のえらや、貝類、カイメン、サンゴなどの濾過摂食者の採餌器官を詰まらせる可能性がある。

復旧は長期戦

「海洋生物に対するすすと灰の影響はまだほとんど知られていませんが、その量が十分に多ければ、数々の影響が出るかもしれません」と、オーストラリア海洋科学研究所のアンドリュー・ネグリ氏は言う。ネグリ氏は、採鉱による炭塵がグレート・バリア・リーフに与える悪影響を調査してきた。

 たとえば、日光がさえぎられると、海中の植物に届く光が減り、成長が妨げられる。また、灰などの粒子には、金属、硫黄、そして、海水に溶けると海洋生物に有害になりうる「多環芳香族炭化水素(PAHs)」が含まれる場合がある。

 オーストラリアの海と淡水の生態系への損害が、最終的にどの程度まで大きくなるにせよ、元に戻るまでには数十年はかかるかもしれない。

「この火災の影響がどれほど長引くかと考えると衝撃的です」とトンプソン氏は言う。「特に上水道について言えば、回復には10年ほどかかるでしょう。シドニーとメルボルンの流域が、どちらも最近の火災でひどい被害を受けているため、復旧には長い時間を要すると考えるべきです」

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昨年の気温史上2番目の高さ 温室効果ガス濃度は最高

朝日新聞デジタル 2020年1月16日(木)10時44分配信

 世界気象機関(WMO)は15日、2019年の世界の平均気温が観測史上2番目に高かったと発表した。過去5年(15~19年)、過去10年(10~19年)の平均気温はともに過去最高。大気中の二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス濃度も過去最高を記録しており、気温の上昇傾向に歯止めがかからない。

 WMOは、米航空宇宙局(NASA)などの記録を使った。19年の平均気温は、19世紀末より1・1度高く、1・2度高かった16年に次ぐ暑さだった。1980年代以降10年ごとの平均気温は最高を常に更新している。

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 地球温暖化の国際ルール「パリ協定」では、気温上昇を2度未満、できれば1・5度に抑えることを目指す。しかし、WMOのペッテリ・ターラス事務局長は「現在のCO2排出では今世紀末に3~5度上昇してしまう」と危惧する。

 ターラス氏によると、大規模森林火災が続く豪州は2019年が最も暑く、最も乾燥した年だったという。米海洋大気局(NOAA)などによると、19年の世界の海水温は史上最高になった。海洋は地球温暖化でもたらされる熱の大部分を吸収するが、海水温が上がれば水蒸気が増え、降水量の増加や干ばつの深刻化につながるとされる。「過去最高の温室効果ガス濃度のせいで、20年とこれからの10年はより過酷な気象に直面する」と警告する。

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2020年1月17日 (金)

【あの日】<1995年1月17日>阪神大震災から25年。

阪神大震災25年「3.11」へ神戸から祈り 被災地つなぐ竹灯籠

産経新聞 2020年1月17日(金)18時04分配信

 阪神大震災の被災地・神戸から東日本大震災の犠牲者の冥福を祈ろうと、神戸市中央区で17日、市民らが竹灯籠約700本を「こうべ1・17 絆 とうほく3・11」の形に並べ、東日本大震災が発生した午後2時46分に黙祷をささげた。

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 ボランティア団体「神戸・心絆(ここな)」などが企画。東日本大震災で津波による甚大な被害を受けた宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の被災者ら約20人も参加した。「感謝」「絆」といった言葉が書き込まれた竹灯籠を前に、神戸と東北の被害に思いをはせ、「震災を忘れない」という決意を新たにした。

 閖上地区にあった自宅が津波で流されたという名取市立閖上小中学校8年(中学2年)の高玉そらさん(14)は「被災者同士のコミュニケーションの大切さなど神戸で学んだことを、東北に帰ってしっかりと伝えていきたい」と話していた。

伊方原発差し止め決定貴重な決定」「全面勝訴」―住民側

時事通信 2020年1月17日(金)18時29分配信

「やったー」「うれしい」。

 17日午後2時すぎ、四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを命じる仮処分決定が伝えられると、広島高裁(広島市)の前に集まった原告団や支援者らから歓声が上がった。ガッツポーズや握手をして喜び合い、勝利を祝う歌声を響かせた。

 「決定理由は地震と火山の両方。全面勝訴と言っていい」。高裁から出て来た弁護団共同代表の中村覚弁護士(62)が宣言すると、大きな拍手が湧き起こった。

 中村弁護士は「阪神大震災から25年目の日に、いつどこで大きな地震が起きてもおかしくないということを裁判所が強く警告してくれた」と強調。平岡秀夫弁護士(66)も「本当に貴重な決定」と意義を訴えた。

 市内で開かれた記者会見では、本訴の原告団副団長の窪田伸子さん(58)が「地震大国に住んでいる私たちは、常に原発の危険にさらされている。経済発展だけではない、真に豊かな社会をつくることこそが求められている」と語気を強めた。

 一方、四国電の佐川憲司原子力部副部長(51)は記者団に、「原発はコスト的に化石燃料より競争力があり、重要な電源。安全性を一般の方々に伝えていきたい」と厳しい表情で語った。 

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亡き人へ見守って」「今まで来られなくてごめん」神戸「つどい参列者の思い

毎日新聞 2020年1月17日(金)18時48分配信

 阪神大震災は17日で発生から25年を迎えた。神戸市中央区の東遊園地で同日に開かれた追悼行事「1・17のつどい」には、さまざまな思いを抱えた人々が参列した。その一部を紹介する。

 初めて「つどい」に参加した元小学校教諭、川岡嘉則さん(63) 25年間(「つどい」に)足が向かなかったが、(発生から25年の)節目として来た。当時、学校に避難してきた住民を室内に誘導すると「建物の中は怖い」と、運動場の中心から動かなかったことを思い出す。

 母幸(みゆき)マルさん(当時83歳)を失った姉妹、鳥山伸子さん(78)と幸カホルさん(70)=ともに神戸市東灘区 各地で災害が起きるが、その怖さを知らない人が多い。今後も式典を開き、震災を風化させないでほしい。

 義母を失った神戸市東灘区の西照子さん(82) 25年の節目なので、24年ぶりにつどいに訪れた。義母とは一緒に料理をするほど仲がよく、私の味付けをおいしいと言ってくれたことを昨日のことのように覚えている。

 知人と娘の同級生を亡くした神戸市中央区の福田純子さん(77) 毎年「つどい」に参加している。(2人の名前を刻む銘板をさすり)亡くなった人の分も、元気に生きています、と伝えた。娘は、今年もつどいに参加する気持ちになれなかった。

 父・塩入義一さん(当時83歳)を失った神戸市中央区の河合由紀子さん(75) 父は震災2カ月後に、肺気腫で亡くなった。子供の頃にスキーや山登りに連れて行ってもらえたのはいい思い出。「これからも見守ってね」と伝えた。

 長女知子さん(当時21歳)を亡くした神戸市東灘区の東畑(とうはた)悠紀子さん(78) 25年の節目に銘板にある娘の名前を初めて見に来た。これまで娘の死を認められず、「来られなくてごめん」と声を掛けた。

 祖母堀内ミツさん(当時88歳)を失った神戸市長田区の松下加代子さん(52) 糖尿病だった祖母は入院先が全壊し、避難所で2週間後に亡くなった。「薬さえあれば」と何度も思った。優しいおばあちゃんだった。

 父昭三さん(当時66歳)が犠牲となった神戸市兵庫区の会社員、栗山優美さん(50) 父は全壊したアパートの下敷きになった。2次被害の恐れで助け出せなかった。(発生から25年という)節目なんて意識しない。急な死がかわいそうだった。

 息子の学さん(当時29歳)を失った神戸市垂水区の山本淳子さん(76) 母親思いの優しい息子だった。25年経過したことで区切りがあるかのように見えるが、息子を失った悲しみは癒えない。

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車上生活2年間震災に負けなかった生花店主の波乱万丈

女性自身 2020年1月17日(金)11時04分配信

1995年1月17日。淡路島北部を震源としたマグニチュード7.3の直下型地震は、神戸市を中心とした地域の人々の暮らしを一瞬で破壊した。

地震で倒壊した家屋を大火災が襲った神戸市長田区。震災から2週間後、美智子上皇后(当時は皇后)が被災地を訪れ、焼け焦げた臭いが漂うがれきの中に花束をそっと手向けた。それは皇居で摘まれた17本のスイセンーー。清楚でいながら力強い香りを放った花。

改装した生花店を開店予定だった森本照子さん(70)は、店も住まいも何もかもを失って絶望に打ちひしがれていたが、白い花束に励まされて前を向いた。震災から14年後に店を再開した森本さんの人生をたどろう。

「父は、戦後すぐに母と結婚して神戸で花屋を始めたんです。父は、斬新な発想力とセンスがある人やったから、松月堂古流(生け花の流派)の家元に気に入られましてね。一手に花材を納めて、花を生けるのを頼まれたりもしていました。私はそんな父を尊敬していて、父みたいな花屋になりたいと憧れていたんです」

森本さんは多忙な父を手伝い、中学3年生のときには、松月堂古流の師範代の免許も取得した。しかし、ほどなくして父母は離婚。森本さんは父に引き取られたが、父の再婚相手から虐待を受けるようになり、中学を卒業してすぐにい家を追い出されてしまう。

「今でも体に義母から受けた虐待の痕があります。父には言えませんでした」

実母は再婚していて、居場所はない。引き取ってくれたのは実母の友人のおばちゃんだったというが、森本さんは、迷惑をかけまいと高校には進学せず17歳から知り合いのスナックで働くようになる。

「水商売なんて最初は怖くて、ビールの栓を抜きながら泣いてたの(笑)」

美人でスタイルも抜群の森本さんは、瞬く間に人気者に。20歳で神戸の繁華街、三宮に自分の店を出すことになった。お金の苦労をしたくないと、がむしゃらに働いた森本さん。昼間は化粧品会社の美容部員、夜はお店、空いた時間は雑誌のモデルもしたという。

転機が訪れたのは、森本さんが25歳の時。六つ下の夫・政一さん(63)との出会いだ。

「当時私は婚約者がいたから、学生みたいな夫のことなんて眼中にもありませんでした。ですが、夫はクルマを売ったお金を持ってきて『これが全財産です。結婚してください。照子さんの仕事を一生手伝いますから』と言ってくれて」

当時、婚約者から「結婚したら仕事は辞めて」と言われていた森本さん。働くのが好きだった森本さんは悩んだ末に、周囲の反対を押し切って政一さんとの結婚を選んだのだ。

森本さんは結婚後、夫と2人で生花店の従業員として働いた。多いときは一日で花を100万円分売ることもあった。

40歳で独立し、念願の生花店「花恋」を神戸市長田区の商店街、菅原市場に開店。震災が商店街を襲い、炎が街を焼き尽くしたのは、「花恋」が新装開店を迎えるはずの1月17日だった。建物の1階部分は倒壊し、用意した花も、業者に渡すつもりで店に保管していた600万円も、焼けてしまった。

「若い頃から働きづめで、やっとここまできたの……。過去も未来も全部失って、残ったのは600万円の借金と罹災証明だけでした」

当時、45歳だった森本さんにとって再起は難しく思われた。あの花束を目にするまではーー。

「(美智子さまの手向けた)そのスイセンの花束を見たとき、なんて清楚で、なんて力強いんやろう、と。涙がぽろぽろ出てね。もう一度、頑張ろうと思えたんです」

それから、再建に向けての長い戦いが始まった。住居が手に入るまで2年もの間、車上生活を続け、クルマに花を摘んで墓苑で花を売る。コツコツと開店資金を貯金し、店を再開できたのは震災から14年後だった。

「私は美智子さまの花束があったから、花屋を再建できた。花の命は短いけれど、本当に相手のことを思って作った花束は、いつまでも心の中で咲き続けるんです」

波乱万丈の人生を振り返って、森本さんはそう語った。

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2020年1月16日 (木)

【ゴーン被告逃亡】弘中弁護士ら辞任✍公判見通し立たず

ゴーン被告逃亡受け、弘中弁護士ら辞任…公判の見通し立たず

読売新聞オンライン 2020年1月16日(木)12時39分配信

 会社法違反(特別背任)などで起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件を受け、日本の弁護団の弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士らが16日付で弁護人を辞任した。主任弁護人の河津博史弁護士ら3人は弁護団に残るが、ゴーン被告の公判が開かれる見通しは立っていない。

 東京地裁では16日午前、初公判前に争点や証拠を絞り込む「公判前整理手続き」が行われ、河津弁護士が出席した。同弁護士は、検察側からゴーン被告が出国した経緯などについて質問されたが、「この手続きの中で発言するのは適切ではない」と回答したとしている。この日、役員報酬の過少記載事件で起訴された法人としての日産と元代表取締役グレッグ・ケリー被告(63)の公判について、ゴーン被告と分離することが決まった。

 弘中弁護士らは2019年2月に弁護人に就任。翌3月には、18年11月の逮捕以来、勾留が続いていたゴーン被告の保釈を実現させた。弘中弁護士は「弁護人が知恵を絞り、証拠隠滅や逃亡はあり得ないシステムを裁判所に提示した」とし、海外渡航の禁止などを盛り込んだ保釈条件について「厳守するのが我々の方針だ」と語っていた。

 先月31日、ゴーン被告が保釈条件を破り、日本を不法に出国したことが判明。弘中弁護士は同日、「寝耳に水」と語り、今月7日には「弁護人でなくなる可能性が高いため、今後、ゴーン氏について取材を受けることはない」とのコメントを出した。16日付で辞任届を地裁に提出したことを公表したが、記者会見などは行わないとしている。

ゴーン被告、ルノーに退職手当を要求…「私の辞任は茶番だ」

読売新聞オンライン 2020年1月14日(火)11時45分配信

 仏紙フィガロは13日、中東レバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が、仏自動車大手ルノーの会長職などを辞任した際の退職手当約25万ユーロ(約3000万円)の支払いを求め、昨年12月に仏労働裁判所に申し立てを行ったと報じた。

 報道によると、ゴーン被告はフィガロの取材に「ルノーでの私の辞任は茶番だ。退職に伴う全ての権利を要求する」と述べた。ルノーに対しては、年額約77万ユーロ(約9400万円)の年金や受け取っていない業績報酬の支払いも求めるという。

 ルノーは昨年1月、ゴーン被告の辞任を発表し、その後の取締役会で、退職手当などの支給を取りやめると決めた。

フランス激怒ゴーン被告の退職金要求に「卑しい」「金の亡者

MAG2NEWS 2020年1月15日(水)14時08分配信

 仏紙フィガロは13日、中東レバノンに逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が、仏自動車大手ルノーの会長職などを辞任した際の退職手当約25万ユーロ(約3000万円)の支払いを求め、昨年12月に仏労働裁判所に申し立てを行ったと読売新聞が報じている。

 フィガロの取材に対しゴーン被告は、「ルノーでの私の辞任は茶番だ。退職に伴う全ての権利を要求する」と述べた。ルノーに対しては、年額約77万ユーロ(約9400万円)の年金や受け取っていない業績報酬の支払いも求めるという。

 また時事通信は、仏テレビに14日出演した、フランス最大の労働組合、労働総同盟(CGT)のマルチネス書記長の言葉として、仏自動車大手ルノーに対して退職手当を要求している日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告を「卑しい」と非難したと伝えている。

 マルチネス氏は「ゴーン被告はルノーで数万人を解雇した。雇用と業界をめちゃくちゃにしておきながら、ルノーをクビになった従業員のように労働裁判所へ行こうとしている」と指摘。「彼は人を見下す金持ちだ」と糾弾したという。

 昨年1月、ゴーン被告の辞任を発表し、その後の取締役会で、退職手当などの支給を取りやめると決めていたルノー。今後の対応について「今はコメントしない」と述べている。

 もはやゴーン被告の評判は崩れ落ちてしまったといっても過言ではないだろう。この退職金に関する報道を見る限りでは、搾り取れるところから金をせびろうとする、ただの金の亡者にしか見えない。会見では一方的に言いたいことだけを言い放ち、挙句の果てには金の要求。辣腕を振るったかつてのカルロス・ゴーンは、一体どこへ行ってしまったのだろうか?

ゴーン被告はレバノンで豪遊?

 高額の保釈金をいとも簡単に放棄し、多くのメディアを集めて会見を開いたことで、自身の富裕ぶりと影響力の大きさを見せつけた、日産自動車前会長のカルロル・ゴーン被告。ただ、レバノンは深刻な金融危機に陥っているため、ゴーン被告は一週間当たり数百ドル前後しか現金を手に入れられない可能性があるとロイターは伝えている。

 レバノンの金融経済は過去数十年の中でも最悪な状況。外貨不足に伴って自国通貨レバノンポンドは急落し、銀行は預金引き出しを厳しく制限しているのだ。

 ゴーン被告も地元テレビのインタビューで、レバノンの銀行に海外から送金するつもりかと聞かれると「たとえレバノンに送金しても、知っての通り使うことはできない。私は全レバノン国民と同じくこの国の銀行に預金があり、週250ドルないし300ドルしか引き出せない。私が置かれた状況は全国民と同様だ」と認めている。

 レバノンでは金融危機のために企業が解雇や減給、労働時間短縮に動いており、経済情勢が悪化すれば、貧困率が50%に達してもおかしくないと世界銀行が警告。こうした危機の一因は、根深い汚職や政府の放漫財政にあるといい、レバノンの公的債務は世界最悪クラスの水準にある。

フランス大使が陰謀を教えた?

 こうした中、カルロス・ゴーン被告14日、ロイターのインタビューに応じ、被告が主張する日産による陰謀について、逮捕後間もなくフランス大使から耳にしたと明かしたという。

 ゴーン被告は「正直に言って逮捕された時はショックだった。最初に依頼したことは日産に連絡して弁護士を送ってほしいということだった」と振り返り、「翌日、フランス大使が訪れ『日産が君に反旗を翻している』と打ち明けてくれた。それで私はすべてが陰謀だと気づいた」と語った。

世界中がゴーン被告をバッシング

 自らの逮捕、解任劇について息巻いて見せた記者会見から一週間余り、ゴーン被告について同情論が薄れてきた感は否めない。ルノーに対して退職手当を要求したことで、フランスでも疑問の声が挙がり始めてきた。

日産自動車、ゴーン前会長の私的流用を指摘 東証提出の報告書で

ロイター 2020年1月17日(金)0時10分配信

 日産自動車<7201.T>は16日、東京証券取引所に提出した「改善状況報告書」で、カルロス・ゴーン前会長が会社の資金を私的に流用した可能性のある行為の詳細を明らかにした。同社とアライアンス(連合)を組んでいる仏自動車大手ルノー<RENA.PA>との統括会社「RNBV」(オランダ)との共同調査を踏まえた。

 日産は報告書の中で、ブラジル・リオデジャネイロのカーニバルやフランスのカンヌ映画祭へのゲスト招待費用、フランスのベルサイユ宮殿でのパーティー費用や、高級ブランド「カルティエ」での贈答品購入など、RNBVの業務とは無関係な費用として、ゴーン氏が少なくとも390万ユーロ(約4億7800万円)を支出したと指摘した。

 ゴーン氏による「寄付」にも言及。RNBVがゴーン氏に代わり、2009年から18年にかけて実施した学校など10機関への約237万ユーロ(約2億9000万円)の寄付のうち、9の機関は日産とのビジネスがほとんどないレバノンの学校や非営利団体だったことに加え、その多くがゴーン氏の個人名で実施されており、RNBVの業務と関係のない可能性が高い、とした。

 このほか、ゴーン氏は「アライアンス業務とは無関係な可能性が高い目的のためにコーポレートジェットを利用した」とも指摘した。行き先や家族同伴などの事実を踏まえた指摘で、こうした個人的な渡航費用が「市場価値に換算すると少なくとも310万ユーロ(約3億8000万円)に上り、RNBVが被ったコストは少なくとも 510万ユーロ(約6億2500万円)に上る」と記した。

 ゴーン氏は逃亡先のレバノンで日本時間8日夜から9日未明にかけて開いた会見で、ベルサイユ宮殿でのパーティーは日産とルノーの連合15周年を祝って行われたものであり、その場に日産幹部がいなかったのは外国のパートナー向けのパーティーだったためだと反論。日産がこれを不正とみていることについて「人格を傷つけている」と批判した。

 ゴーン前会長は会社法違反(特別背任)の罪などで起訴され、保釈中だった昨年末、日本を不正出国した。

 

2020年1月15日 (水)

【東京2020】<バドミントン世界ランク1位>桃田賢斗選手✍優勝翌日に交通事故

桃田選手の交通事故、地元インドネシアで“陰謀説まで飛び交う理由

クーリエジャポン 2020年1月15日(水)8時39分配信

マレーシアの首都クアラルンプール郊外で、バドミントンの国際大会を終えて空港に向かっていた桃田賢斗選手が乗った車がトラックに追突。車の運転手は死亡し、桃田選手を含む4人がけがをした。

なぜ、命に関わる大きな事故は起きたのか? この件を通じて問われることとは? クアラルンプール在住のジャーナリストの末永恵氏が現地を取材した。

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地元メディアでも大きく報道された「世界的なアイコン」の事故

「一歩間違えば、桃田選手は亡くなっていた可能性もある」──。

日本の期待を背負い、東京オリンピックで全競技を通じて最も金メダルに近いバトミントン界の世界最強の男が、異国の地で不慮の交通事故で負傷するという、痛ましい「Deadly smash(命取りの破壊的事故)」(地元メディア)に見舞われた。

今回の“桃田事故”は、バトミントンが国民的スポーツで、アジアでも有数の強国で知られるマレーシアや14日から国際試合が開催されているインドネシア、さらには伝統的なバトミントン王国の中国などアジア各地で連日、地元メディアで大きく報道されている。

背景には、東京オリンピックを目前に控え、各国がメダル争いにしのぎを削る中、世界ランキング1位の桃田は、バトミントン界の「世界的なアイコン(憧れの存在)」(マレーシアのサイドサディクスポーツ相)。追われる立場であるゆえ、ダントツに人気があることがもちろん、大きい。

しかし一方、金メダル最有力候補のトップ桃田の“脱落”は、ライバルである彼らのメダル獲得の可能性を高めることに繋がり、日本と違い莫大な報奨金がぶら下げられている中国やインドネシアなどが今回の事故状況や桃田の安否を注視している大きな背景ともいえる。

五輪という舞台は、選手一人ひとりが、国家の旗を背負う国家の威信も賭けた極めてシビアな競争の大祭典であるということを忘れてはならない。

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“中国陰謀説”まで語られる始末

筆者は、桃田選手が入院、治療を受けている国立プトラジャヤ病院の最上階のVIPフロワーで関係者への独自取材を行い、桃田選手が「早期帰国を希望しており、精密検査で確認次第、15日にも日本に帰国するだろう」という朗報を得て、安堵している。

一方、世界1位ランキングの選手が“生死をさまよう”危険性を帯びた事故に見舞われることになった肝心な原因だが、マレーシア警察当局は「調査中」とし、事故発生から2日が経とうするが、早期原因究明の兆しは見られないのが現状だ。

マレーシアでは、クアラルンプール国際空港で有毒な神経ガスにより、北朝鮮の金正男が暗殺された際、空港を閉鎖せず、通常通り、運営を続行したことで国際社会から非難を浴びた経緯がある。さらに、事故後、2週間を経てから、「空港の安全宣言」を行うなど、公共、交通機関での危機管理での後手が指摘されてきた。

今回の事故では現時点で、再発防止を含め、事故の原因、単なる事故だったのか。原因や当時の状況が詳細に明らかにされていない。

そのため、地元では「中国による陰謀では?」などと、東南アジアで多発・急増する中国企業や中国人による犯罪を背景に、日本の東京が舞台で行われるオリンピックでの中国の国家威信をかけた仕業?とまで、まことしやかに“中国陰謀説”が語られる始末だ。

当然、桃田など負傷者の早期回復と精神的なケア、さらに事故で命を落としたマレーシア人や遺族に哀悼の意を表すのは最も重要だが、「あの場所で、あの時間、あのような状況でなぜ、今回の事故が起きたのか」。専門家の間でも、今回の事故は「レアなケース」と分析している面も否定できない。

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なぜこの事故は起きたのか?

実際、事故のあったクアルンプール国際空港と日本の霞が関に相当する政府官公庁が集積する行政中央都市、プトラジャヤを結ぶ高速道路は、筆者もアジア各国の取材や日本への帰国時に空港への往行路で頻繁に運転、利用するルートだ。

事故当日は、天気も良好で、早朝の午前4時40分(日本時間同5時40分)では時折、薄い霧が張ることもあるが、4車線で日本の高速道路より比較にならないほど車道も広く、しかも車が少ない状況下で、運転手が死亡するような大惨事に、どうしていたったのか。

国際試合の場合、現地のバトミントン協会が選手等の送迎の段取り、管理を行う。

筆者の取材によると、桃田らが乗車したバンは、マレーシアのバトミントン協会がチャーターしたという。

不運にも亡くなった運転手は、同送迎会社に昨年入社した24歳の新人運転手だったという。

筆者は事故の翌日、30年近くリムジンの運転をする送迎のプロを伴い、事故の現場を検証するため走った。

ベテラン運転手は「ここは私もよく走るが、今回のような事故が起きるのはレアケースだ。死亡した運転手が、早朝で居眠り運転をしていた可能性や、事故車のクラスレベル(運転席などにエアバッグは装置されていなかったようだ)、さらにブレーキやメインテナンスの状況なども考えられる」と指摘する。

「命にかかわっていた可能性」もあるほどの大事故

一方、地元のベテラン記者は「東南アジアでは、トラックやリムジン運転手が眠けさましの作用がある“ドラッグ”を使用するケースもある」という。

実際、地元メディアが今回事故を起こしたリムジン運営会社に亡くなった同運転手に関し取材をしているが「運営会社は、亡くなった運転手のGPSから、当時は時速60キロで走行。ドラッグや酒も常習しない品行方正なスタッフだった」とさまざまな疑惑を打ち消している。

しかし、警察当局によると、「事故車に後方から追突されたトラックは、“スネイル走行(かたつむりのようなノロノロ運転)”だった」という。

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一方、事故発生直後に関係者によって撮影された当時のビデオを見たが、30トン積の大型トラックの後方に、のめりこむ様にして桃田らが乗った白色のバンの前方がぐちゃぐちゃになり、運転席の運転手は体が硬直した状況(即死状態)で発見された。

消防関係者によると、「運転席の破壊がひどく、運転席ごと前のめりになった運転手を救出するのに、機器で同部分を解体しないといけないほどだった。運転席と助手席1列目は跡形がなくなっていたほど損傷が激しかった」と、ノロノロ運転のトラックにハイスピードで衝突した疑いが、その惨事状況で語られる。

桃田は死亡した運転手の真後ろの2列目に乗車していたが、病院関係者らは一歩間違えれば、「命にかかわっていた可能性もあった」と話すが、その事故の惨劇を見れば、それは一目瞭然だった。

「ぼくは、五輪でプレイできるでしょうか?」

桃田は事故後、「ぼくは、五輪でプレイできるでしょうか?」と日本の朴柱奉代表監督に迫ったという。それほど、事故の衝撃は心身ともに大きかったということだ。

日本バトミントン協会の銭谷欽治専務理事は涙ながらに「桃田ら日本関係者が命を落とさなかったのは奇跡的だった」と語った。

東京五輪まで国際試合は続く。東南アジアのタイやマレーシアなどは、交通事故の死亡件数が、日本の8から9倍という国際データがある。

3月には全英オープンに参加の見通しという桃田選手。今回の惨劇は、あと半年に迫った日本選手の海外遠征時での安全管理を現地に任せず、日本側も注視し、危機管理を強化する重要性を示唆している。

今回のような“奇跡”が、二度と起こらないように日本側も選手の安全管理を一層、徹底するべきではないだろうか。

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バド桃田選手事故、なぜ「安価なワゴン車で移動していたのか

ダイヤモンドオンライン 2020年1月15日(水)6時01分配信/小林信也(スポーツライター)

 バドミントンの桃田賢斗選手がマレーシアで交通事故に遭った。高速道路で前を行くタンクローリーに正面から追突、ワゴン車の前方が潰れ、運転手が死亡した。2列目に乗っていた桃田選手とトレーナーの森本哲史氏、3列目に乗っていたコーチと技術スタッフの計4人はいずれも骨折や裂傷、打撲を負うなどして病院に運ばれた。

 桃田選手は命に別状はないものの、顔を強く打って眉間や唇、顎などに裂傷を負った。当初は「鼻を骨折」とも報じられたが、その後発表された日本バドミントン協会の確認によれば骨折はなかったものの、病院からは「全身打撲」の診断が下されたという。

 東京五輪の出場権は、4月までのワールドツアーのポイントで決まる。すでに十分なポイントを獲得している桃田選手の出場は間違いない。心配なのは、身体への影響だ。頚や肩、腰などにダメージがあれば大きな支障となる。無意識下の影響も含めて、事故前の体調が確保され、不安が一掃されるまでには時間が必要だろう。その間の体力の低下も案じられる。いずれにせよ、ここまで順風満帆に思えた「桃田賢斗の金メダル獲得への道」、その眼前に大きな壁がまた立ちはだかった。

 事故当日の夜になって、マレーシアのマハティール首相夫人が桃田選手を見舞った様子が写真とともに紹介された。憔悴した様子の桃田選手の顔には傷が見られ、右腕には包帯かガーゼが当てられている。命が無事だったのは不幸中の幸い、本当に寒気がするような事故だったと想像される。

バドミントン王者が 安価なワゴン車で移動の不可思議さ

 詳細はまだ伝わってこないが、この出来事で改めて感じるのは、遠征時の安全管理と危機管理意識の不足だ。

 事故車を見て、驚いた人は多かったのではないか。日本では、主に荷物を運ぶようなワゴンタイプの車だ。同じワゴンでも、エグゼクティブに人気のアルファードやエルグランドなどの「走る応接室」ともいわれるような安全対策が十分に施されている車種ではない。

 おそらく、選択できる中では最も安価な移動手段の1つではないだろうか。早朝4時だから、選択肢が限られている可能性はあるが、日本を、いや世界を代表するバドミントン選手が選択する方法としてふさわしいだろうか?

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 バドミントンは、発祥国のイギリスをはじめとするヨーロッパ各国はもとより、マレーシア、インドネシア、中国など、アジア諸国で人気がある。ワールドツアーの開催地もアジア諸国が多い。それゆえ、日本と比べたら質素な車や施設に慣れている面はあるだろう。だが、そこに落とし穴がなかっただろうか。

 事故に遭って、その日のうちに首相夫人が見舞いに来る。マレーシアにおけるバドミントンの存在感、同時に桃田賢斗という現役世界チャンピオンへの敬意の高さを改めて知らされる。国技であり、バドミントンの王者は国の英雄ともいわれる。

 実際、全英オープンを何度も制したリー・チョンウェイ氏は国民的ヒーローだ。そして、そのリー・チョンウェイ氏もまた、知らせを聞いてすぐ病院に駆けつけた。桃田選手はもはや「ヒーローのヒーロー」といっていい存在なのだ。その桃田選手が、マレーシアで、このような危険な車で移動している不可思議さ。例えばテニスのスター選手たちなら、安全性の高い高級車で移動するのが普通だろう。

事故から浮かび上がった 「競技間格差」「安全意識の低さ」

 今回の出来事から、スポーツ界に存在する「競技間格差」が改めて浮かび上がる。お金のある競技、ない競技、現実に大きな差がある。だからこそ、JOC(日本オリンピック委員会)が全体として予算を確保し、足りない競技に十分な補助をするなどの発想と仕組みが必要だろう。

 また、指導者と選手個々の安全意識を高める必要もある。無理な移動、危険が予想される移動手段の利用を禁じるハングリー精神もある意味で大事だ。ぜいたくは排除していいが、安全や健康には相応のお金をかける意識を徹底することも必要だったろう。高額な賞金を手にしながら、あえて華美を戒めた姿勢があだになったとすれば本当に気の毒だ。しかし、その点は周囲がきちんと指針を与えるべきだった。

 普段の海外遠征時、バドミントンの選手たちは日本選手団として行動する。世界ランク1位、賞金獲得額が年間1億円を超える桃田選手であっても、同じ便、同じグレードの座席で移動する。

 今回は、日本選手団から離れ、独自の行動を取っていた中での事故だった。桃田選手は前日、マレーシア・マスターズで優勝。日本選手団はそこからインドネシアに転戦するが、桃田選手は下肢の炎症を訴え、インドネシア・マスターズを欠場し日本に帰国する選択をした。この事故は、帰国のための単独行動中に起こった。安全や快適を求めるならば、他の選手に気兼ねなく、普段より上級の移動手段を選ぶことも可能だった。

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 もしかしたら、桃田選手が5年前の出来事(賭博問題)から自らを律し、質素倹約を課していたゆえに選んだリーズナブルな交通手段での事故だったかもしれない。

 チャラチャラする姿は見たくないが、世界王者として、オリンピックの金メダルを目指すものとして、必要な節制と投資を徹底する姿こそが次代の選手たちに伝える王者の行動ではないか。

 桃田選手がマネジメントを任せているのは、サッカーの香川真司選手らが中心になっている会社だ。海外リーグで活躍するサッカー選手が多数所属する事務所が、バドミントンの桃田選手にはあのような安い移動手段を推奨したのか? もしくは黙認したのか。

 エージェントを引き受ける以上、相応の安全対策や予算を確保する、意識づけを徹底するのは当然の務めではないだろうか。昨年プロ転向を発表した陸上短距離のサニブラウン・ハキーム選手も同じ事務所と契約しているだけに、国の宝を守る意識の再設定をお願いしたい。

 この事故を単なるアクシデントで済ませてはいけない。JOC(日本オリンピック委員会)、日本スポーツ協会、そしてスポーツ庁もそれぞれが予算とアイデアを出し合って改善すべきテーマだ。

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バド桃田、眉間に大きな縫合…事故の大きさうかがわせる

スポーツ報知 2020年1月15日(水)18時40分配信

 マレーシア遠征中の交通事故で負傷した男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が15日に帰国した。目深にかぶった黒いキャップに薄い青色のサングラスを着用していた。到着ゲートに姿を見せた桃田は、しっかりとした足取りだったが、眉間には大きな縫合後がはっきりと見て取られ、事故の大きさを感じさせた。

 桃田はクアラルンプールで12日まで行われていたマレーシア・マスターズの男子シングルスで優勝した後、13日未明に平山優サポートコーチ、森本哲史(あきふみ)トレーナーの同乗したワゴン車が、高速道路で大型トラックと衝突した。運転手は死亡。日本協会の発表によれば、桃田は顎部裂傷、眉間部裂傷、唇裂傷、全身打撲を負った。

 あごと唇の負傷の状態についてはこの日、マスクに覆われていたため確認できなかった。

 帰国後にはMRI(磁気共鳴画像)などの精密検査を受けて治療に専念する予定。

 

2020年1月14日 (火)

【日経平均】3日続伸<8箇月ぶり円安110円台>米中協議の期待感

◆米財務省が中国の「為替操作国」指定を解除することを受けて、東京外国為替市場では円を売る動きが強まり、一時、昨年5月以来約8箇月ぶりの水準1ドル=110円台をつけた。円安基調により、東京株は約1箇月ぶり、2万4千円台を回復。

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<東京株>3続伸=米中協議の進展期待で

時事通信 2020年1月14日(火)15時30分配信

 米中貿易協議の進展期待と円安進行を受け、買いが先行する展開が続いた。日経平均株価は前営業日比174円60銭高の2万4025円17銭、東証株価指数(TOPIX)は5.37ポイント高の1740.53と、ともに3営業日続伸した。

 銘柄の40%が値上がりし、下落は56%だった。出来高は12億3406万株、売買代金は2兆3629億円。

 業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、電気機器、情報・通信業が上昇し、下落は石油・石炭製品、鉱業、パルプ・紙など。

 前日の米国株式市場では、米国が中国を「為替操作国」から外すと報じられたことで米中協議の進展期待が高まり、主要指数は上昇した。日経平均も上昇して始まり、午前中に心理的節目の2万4000円を上抜いた。為替が1ドル=110円台と円安水準に振れたことで電子部品など輸出関連株が買われた。午後に入り、利益確定売りも出たが、2万4000円台を維持して取引を終えた。

 東証1部市場全体では値下がり銘柄の比率が6割と高く、「値がさ株に買いが集中しており、面で買い上がる相場ではなかった」(中堅証券)という。15日に米中協議の「第1段階」の合意文書への署名が予定されているが、市場関係者からは「これ以外に目立った買い材料がないため、週後半から調整局面となり、売りが強まる可能性が高い」(銀行系証券)との指摘も出ていた。

 225先物3月きりは、上昇した。終日2万4000円を挟んだ高値もみ合いが続いた。

元大蔵官僚・野口悠紀雄さん「20年後は日本人が中国に出稼ぎする

毎日新聞 2020年1月13日(月)9時31分配信

 中国を中心に今後の世界経済について、野口悠紀雄・一橋大名誉教授にインタビューした。野口氏は「日本は既得権益を持っている人たちが新しい技術の導入に反対して足を引っ張っている」と述べ、規制緩和で新たな産業を創出すべきだと主張した。【聞き手は経済プレミア編集長・川口雅浩】

 ――ここ数年の中国の技術的進歩には目を見張るものがあります。

  野口悠紀雄さん 中国はガソリンエンジン車や固定電話を飛び越えて、電気自動車(EV)やスマートフォンを普及させたように、古い技術を飛び越えてしまっている。「カエル跳び」(リープフロッグ)と呼ばれる現象が起きている。最初は海外の技術の模倣だったが、今は違う。世界のフィンテック投資の半分は中国で行われている。EVも中国が世界で最も普及している。自動車もAI(人工知能)やEVの時代になれば、中国か米国の覇権争いになる。

 ――中国の成長はいつまで続くのでしょうか。

  中国の成長は少子化で鈍化するが、経済協力開発機構(OECD)の予測によると、2060年に1人当たり国内総生産(GDP)が日本の6割から7割くらいになる。まだ日本に追いつかないが、都市の住民は日本の平均を追い抜く可能性がある。日本より中国の賃金が高いということも大いにありうる。通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)などの高度な専門家については、既に日本よりも賃金が高くなっている。

 なぜ「カエル跳び」起きないか

 ――優秀な技術者が世界から中国に集まるということですか。

  日本の高度な専門家も中国に引き抜かれてしまう。40年ごろには、中国から労働者が日本に出稼ぎに来るのではなく、日本人が中国に出稼ぎに行くという時代が来るかもしれない。そうなったら大変だ。日本では介護が必要な人がたくさんいるのに、誰が面倒を見てくれるのか。

 ――日本で中国の「カエル跳び」のような技術革新が起きないのはどうしてでしょうか。

  日本は既得権益を持っている人たちが新しい技術の導入に反対しているからだ。例えばライドシェアリングの技術はあっても、日本はタクシー業界が反対しているので導入できない。既得権益が足を引っ張っている。

 日本社会を変えるには

 ――日本社会を変える必要があるということですか。

  日本が停滞しているのは、既得権益が足を引っ張っているからだ。00年ごろから世界的に水平分業が進んだが、日本の製造業は国内の工場を閉鎖できず、新しい変化に対応できなかった。米アップルのようになれなかった。

 ――何から手をつけるべきでしょうか。

  例えば教育問題だ。日本の国立大学は遅れている。農学部は19世紀型産業のためのもの。工学部でも造船や鉱山など20世紀型の学科が多い。先生がやったことをそのまま続けないと大学に残れない。中国の清華大学がコンピューターで世界一の大学になれたのは、文化大革命で偉い先生方が追放されたからだ。日本の大学が遅れているのは、古い先生が頑張っているからだ。

 ――米中貿易戦争についてはどう見ますか。

  米中貿易戦争は両国の経済覇権をめぐる争いなので、簡単には収束しないだろう。ただ、トランプ米大統領が大統領選をにらみ、いろいろ戦術的なことを展開する可能性はある。米国の株式市場の動向を見ながら、中国に脅しをかけたりすることが続くだろう。

訪日客7年連続で過去最多 韓国人客急減で伸び率は鈍化

朝日新聞デジタル 2020年1月11日(土)6時30分配信

 2019年に日本を訪れた外国人旅行者数は3188万人で、前年より2・2%増えて7年連続で過去最多を更新した。ただ、日韓関係の悪化で韓国人客が急減したため、伸び幅は前年の8・7%から大きく縮んだ。政府が掲げる今年の目標「4千万人」の達成に、黄信号がともっている。

 赤羽一嘉国土交通相が10日の閣議後の会見で、推計値を発表した。

 韓国人客は、18年に訪日客全体の4分の1を占めたが、19年は日本政府が7月に対韓輸出規制を強化したことをきっかけに急減。1~11月までの合計は約530万人で前年同期より2割以上減った。ほかの地域からは好調で、昨秋にラグビー・ワールドカップ(W杯)の日本大会が開かれたことで出場国からは3割近く増えたが、全体の伸び幅は小幅にとどまった。

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訪日客数4000万人目標「かなり厳しい」旅行業協会会長

産経新聞 2020年1月9日(木)18時10分配信

 日本旅行業協会の田川博己会長(JTB会長)は9日の記者会見で、政府が掲げる今年の訪日客数の目標4千万人について「かなり厳しいと思う」との見通しを示した。一方で「数字にはこだわっていない。日本人と訪日外国人がこれだけ接する機会はなかなかない」と述べ、東京五輪・パラリンピックで200を超える国や地域の訪日客と交流する意義を強調した。

 4千万人の訪日客数や8兆円という訪日客による消費額の政府目標について、田川氏は「数字はKPI(重要業績評価指標)としては必要だが、こだわるべきではない」と述べた。訪日韓国客がどこまで戻るかが訪日客数目標達成の一番のポイントとの見方を示した。

 その上で、「日本という文化や国を東京で示せるかが大事では」と強調。ラグビーワールドカップと違って首都圏中心に競技が開催される五輪の場合は、東京を日本全体の魅力のショーケースにすべきだとした。

 

2020年1月13日 (月)

【特別読み物】刑務所で生まれた「隠語」あれこれ解説(笑)

一般人には絶対わからない刑務所の「性」「隠語」タブーを一挙解説

デイリー新潮 2020年1月8日(水)11時01分配信

 現在、日本全国の刑務所には約5万人の受刑者が収容されていると言われる。もっともこの数年は減少傾向にあるそうだ。前回の記事(12月31日配信)では、新書『もしも刑務所に入ったら』(ワニブックス)の著者の河合幹雄氏に、刑務所での生活や年末年始の過ごし方を聞いた。今回は、受刑者の“性”や刑務所で使われる“隠語”について語ってもらった。

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 会社や学校と同じように、刑務所でもいじめはある。だが、罪を犯した受刑者たちのやることは、世間一般の想像を絶するという。

「刑務所内で一番酷いいじめは、大便を口の中に押し込むことです。実を言うと、“糞食らえ”という言葉は、刑務所で生まれました。本当に糞を食らわせていたのです。“袋叩き”も同様です。大勢の人から叩かれる、非難されるという意味ですが、刑務所では、実際に麻袋を頭に被せ、両手両足をしばって転がし、みんなで叩いていじめたので、“袋叩き”と呼ぶようになった。元々は刑務所で使われていた言葉でした」

 とは、著者の河合氏。同氏は、法務省矯正局関連の評議員や刑事施設視察委員会委員長として、刑務所だけでなく少年院や女子少年院など、全国の矯正施設を視察してきた「日本一、刑務所に入った男」として知られる。

 男性受刑者は、刑務所では生身の女性を見る機会はほとんどなくなる。

「あるとすれば、歌手が慰問に訪れた時か、面会人くらいです。女性がいないと日々悶々としてしまうのは、受刑者も一般男性も同じです。性欲を我慢するのは難しいので、ひとりで処理するしかない。基本的に不審な行動は懲罰の対象になりますが、差し入れによるエロ本の閲覧は禁止されていないので、事実上、黙認されていると言っていい」

アンコウとカッパ

 シャバでは一切興味がなかったのに、刑務所に入ってから同性愛に走る受刑者も少なからずいるという。

「受刑者同士の隠語に、“アンコウ”と“カッパ”という言葉があります。アンコウは男役で、カッパは女役です。穴があったらどんなところでも入っていくからアンコウで、どんなものでもすぐ咥えるのでカッパということらしい。同性愛は雑居房や風呂場など、人が見ている前で行われているようです。もっとも、恋愛感情のもつれは、時として悲劇を生むこともあります。同性愛的感情を持っていた仲間が急によそよそしくなったことを恨んで、刃傷沙汰になった事例があります。このようなことが起きないように、刑務官が同性愛的感情に気づいた際は、工場替えや部屋替えをして引き離すよう配慮をしています」

 刑務所には、“アンコウ”や“カッパ”以外に、多くの“隠語”がある。その一部を列挙してみると、

チンコロほかの受刑者の規則違反を刑務官に告げ口すること

温麺夏季に出る冷麺。食べる頃にはぬるくなっている

鳩を飛ばす不正な手段で受刑者に手紙を送ること密書

サラ新米受刑者

雑居房で大きないびきをかく受刑者のこと

見栄詐欺師自分を大きく見せるために嘘や虚勢を張る受刑者

やまくちほかの受刑者に対しての悪口や陰口のこと

走る受刑者が逃走、もしくは逃走しようとする際に使う刑務官の用語

草鞋とんかつやハンバーグのこと

ヤクネタほかの受刑者に迷惑をかける人のこと疫病神

スイバレ雨の日のこと

「病院では、手術を“オペ“という隠語で呼ぶ。これは一般にも浸透していて、今では特に珍しくもない。それに比べ、刑務所では独特の文化が醸成され、そこから新たな言葉が生まれている点が興味深いですね。ただ、最近はこうした隠語を使う人も減っているようですが……」

 続いて宗教。むろん、刑務所内でも信仰の自由は認められているという。

「休日などの自由時間であれば、礼拝などの宗教行為を行うことが許されています。刑務所内で信仰者がもっとも多いのが仏教で、刑務所を訪れる僧侶の多くは仏教系です。教誨(きょうかい)と呼ばれる宗教講和が月に数回開催され、そこで信仰に目覚める受刑者も多い。天理教もかなり積極的に活動しています。仏教ほどではないが、キリスト教や神道などの教誨もたびたび開催されています」

 その一方で、イスラム教への配慮が不十分という指摘がある。

「刑務所のイスラム教徒は、パキスタン人とイラン人が多いですね。パキスタン人は中古の盗難車を販売して逮捕されたケースが多く、イラン人は日本に出稼ぎに来て失敗、犯罪に走った人です。刑務所にはイスラム教徒が一定数います。ハラル(イスラム法上で許されている食材や料理)のため、食事は豚肉などが使えないので、他の受刑者とは違う釜で作ります」

 食事はクリアできても、礼拝の時にまだ不都合があるという。

「2017年、イスラム教徒の女性受刑者から改善を求める要望書が、栃木刑務所と法務省に提出されました。栃木刑務所に服役していたイスラム教徒の女性は、礼拝時に手と顔以外をスカーフで覆う必要があるが、そのスカーフの所持を栃木刑務所が認めなかったのです。既定のサイズよりも大きいというのが認めなかった理由で、刑務所側でも代替品を用意したが大きさが不足していたとのことでした。また、礼拝の時間を確認するための時計の所持を許可しなかったなど、イスラム教に関しては、今後、理解を深めていく必要がありますね」

性ホルモンの勢い早婚だった熟年世代 つらい時は「永遠の誓い思い出して

yomiDr. 2020年1月8日(水)14時10分配信/石蔵 文信(内科医)

石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」

 新年を迎えると、「今年は何かやってみよう」と目標を立てて、神様や仏様に誓う人もいるでしょう。たいがいは春にはくじけて、そのうち誓ったことすらも忘れてしまいます。新年の誓いは自分自身にかかわることが多いようですので、途中で挫折したからといって、他人に迷惑がかかることはあまりないでしょう。ただ、「神様や仏様に面目がない」と悔やむ人は、いるかもしれません。

 そんな新年の誓いより、ずっと重いものがあります。「結婚式の誓い」です。

愛が永遠ではないからこそ、神仏に誓わされるのです

 神式・仏式やキリスト教式など様々ですが、最近は「人前(じんぜん)結婚式」も多いようです。私たちは神式、長女も神式、次女はキリスト教式、三女は人前でした。特に宗教に強くこだわらない我が家らしい選択です。

 どのような結婚式でも、神様や仏様に結婚式の誓いを立てます。例えば、キリスト教系の結婚式では、「汝(なんじ)、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、この妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」などと神父さんに言われ、思わず「誓います」と言ってしまいます。

 よく「愛は永遠」と言われますが、本当に永遠であれば、結婚式の時にわざわざ神様や仏様の前で誓う必要はないでしょう。愛の定義すらよくわかりませんが、愛が永遠ではないことは、多くの夫婦や恋人たちの例を見ればわかることです。

 結婚前は「この人と結婚できなければ死んでしまうわ!」と思って結婚しても、5年ほどたてば、「この人と一緒にいると死んでしまうわ!」くらいになるのは、よく経験することです。つまり愛は永遠でないからこそ、わざわざ神様や仏様の前で誓わされるのです。

 私はよく講演会で、「上から目線の言動を慎んで、妻の気に障らないようにしましょう」とお話ししますが、中には「なんでワシがそこまで気を使わなくちゃいけないんだ!」と文句を言う人もおられます。そんな時には、「昔、あなたは『命ある限り真心を尽くす』と誓ったのではありませんか? 男に二言はないのでしたら、頑張ってくださいね」と諭します。

人間の「発情期」は第二次性徴期?

 若いときには性ホルモンがバンバン分泌され、男女ともに異性を求めます。多くの動物は、子供が生まれて育つのに適切な季節を目指して交尾をします。一般にこれを発情期と呼びます。人間の場合は、どの季節に出産しても子育ての環境に大きな違いはないので、発情期がなくなったという説もありますが、それでも女性は排卵期にしか妊娠できません。その時に、軽い発情期のようなものがあるのかもしれませんが、それほど顕著ではありません。

 人間にとっては、第二次性徴期の性ホルモンがたくさん分泌される頃が「発情期」なのかもしれません。その時機を逃すと、次第に冷静な目で異性を見るようになっていくので、なかなか適切と思える相手に出会えず、婚期がずるずると遅れるようです。結婚しない理由に「適切な相手がいない」がよく挙げられますが、年齢が増して冷静になればなるほど、適切と思える相手が少なくなります。

性ホルモンに導かれた縁

 今の熟年夫婦には、世の中のプレッシャーもあって、20歳代前半に結婚した方も多いと思います。まさに情熱が勝って、勢いで結婚した時代でしょう。「なんでこんな人を選んでしまったのだろう?」と後悔しても後の祭りです。

 性ホルモンという赤い糸に導かれて、何かの縁で夫婦になったのです。もし、お互いに一緒にいることがつらくなったら、この新年に、結婚式の誓いの言葉を思い出してください。そして、神様や仏様の前で誓った「命ある限り真心を尽くす」ことを、今年も続けていきましょう。

 

2020年1月12日 (日)

【ゴーン被告逃亡】“母国”レバノン✍<逃亡劇>どう伝えたか!?

【海外の反応】カルロス・ゴーン逃亡、レバノンメディアどう伝えた

クーリエ・ジャポン 2020年1月11日(土)19時17分配信

 12月29日に日本を無断出国し、レバノンへと逃亡したカルロス・ゴーン被告。1月8日の記者会見ではおよそ2時間半にわたり、自身の主張を展開した。

一連の出来事について、レバノンのメディアの報道をまとめた。

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腐敗した国へようこそ

レバノンの情報サイト「ダラジ」は12月31日、ゴーン被告と彼を快く受け入れたレバノン政府を批判する記事を掲載した。

記事は冒頭で「腐敗した人々、レバノンの宗教制度から利益を得ている人々、”レジスタンス”の名の下に国を人質にとっている人々(注:ヒズボラのことをほのめかしている)、国の有力者たち、こうした人々は皆、カルロス・ゴーンをもろ手をあげて歓迎した」と述べた。

そして、ゴーン氏を「世界でもっともショッキングな不正行為の犯人として起訴されている男」と形容し、その男が「国民の貯金を恥知らずにも強奪する国」(注:レバノンの銀行によるドル建てでの送金や引き出し凍結の問題を示唆)にやって来たと続けた。

逃亡先にフランスを選ばず、レバノンを選んだゴーン氏については、皮肉を込めて次のように書いている。

「いずれにせよ、ゴーンはフランスよりもレバノンに逃げることを選んだのだ。フランスは彼が育ち、国籍も持ち、大企業のひとつを経営してきた国であるのにもかかわらず。なぜなら、フランスの司法は彼のような”成功したビジネスマン”に対してもっと厳しかっただろうから」

「われわれレバノン人にとって、なんと名誉なことだろう! めざましい成功をおさめていたここ数年、彼はわれわれにまったく無関心だったのに、とつぜん、母国レバノンに勝る国はないと思い出したのだ」

また、同紙は、経済危機の中、エリート層として批判を集めるレバノンの金融界とゴーン氏の近さを示す、あるうわさを紹介する。

「レバノン国民の預金を独占する銀行家たちはみな、飛行機から降りるゴーンを出迎えるために空港にいたかもしれない。なぜならその時ちょうど、レバノン中央銀行総裁リアド・サラメが新年をパリで迎えるために飛び立つところだったのだから。うわさによれば、ゴーンとサラメは空港のVIPルームで一緒になり、握手をかわしたという」

一方、同紙によれば、同じころ、レバノン経済界に批判的な映画監督ラビ・エル=アミンが逮捕されている。彼は、レバノンの金融システムを批判するコメントを添えて、サファリで殺した野生動物の横でポーズを決める銀行家の写真を投稿したため、銀行業務の秘密に関する習慣的規則を破った罪で起訴された。

このように同紙は、経済エリートに対する批判者を許さない一方で、会社の資金の流用疑惑があるゴーン氏を快く受け入れる政府を批判している。

記者会見の受け止めは?

レバノンとアラブ世界のニュースを伝えるリベラル左派のニュースサイト「アル・モドン」は1月9日の記事で、会見の様子を詳細に伝えた。

同紙は、持っているパスポートの数同様、ゴーン氏がいくつもの外国語を駆使して記者の質問に1人で対応したことに触れた上で、日本メディアの招待が少なかったことを批判した。

「17年も住んでいたのに、ゴーンは日本語を話さない。そもそも、記者会見場に入ることを許された日本人の記者はたった5人で、彼らは質問を1つしかできなかった。事件を追ってレバノンに来た日本人記者は数多くいたのにもかからず」

さらに、記事は記者会見を「都合の悪い質問を交わす技術を教えるすばらしい授業だった」と描写。ゴーン氏は「どのようにして国境を超えたのか? トルコからの旅費は誰が支払ったのか? なぜレバノンを選んだのか? ベイルート滞在は保証されているのか? レバノンの政治家と面会したのか?」といったあらゆる重要な質問をかわした、と批判した。そして、ゴーン氏がレバノンを選んだ理由は、「もちろん、それは支援を期待できるからだ」と断定している。

イスラエル入国の影響は?

フランス語で発行されているレバノンの日刊紙「ロリヤン・ル・ジュール」は、ゴーン氏の記者会見後の1月9日に「イスラエルに入国したゴーン:レバノンの法律とルノー日産元CEOが抱えるリスク」という記事を掲載した。

それによれば、レバノンはイスラエルを承認せず、国民のイスラエル入国を禁じている。また、刑法285条は、政府からの事前の許可なしに敵の領土へ入ることや、レバノン人またはレバノン在住の外国人が敵国の国民または住民と商取引をおこなうことを禁じている。さらに、レバノン人またはレバノン在住のアラブ人が、政府による事前の許可なしに敵国へ入国することも禁止だ。

これらのことをおこなえば、1年の懲役と罰金が課せられる。時効はイスラエル入国に関しては3年、商取引については特に設定されていない。また、二重国籍者もこうした刑罰を逃れることはできない。

では、ゴーン氏のケースではどうなるのか。同紙は弁護士アクラム・アズーリ氏の言葉を引用する。

「たしかに、非難されている事実は刑法285条を適用すれば、軽犯罪とされる可能性があります。しかし、検察は公訴の前に、事件が時効を迎えているかどうかを確認しなくてはなりません」

「カルロス・ゴーンのイスラエル訪問は2008年ですから、2011年に時効を迎えていることになります」

「いずれにせよ、時効期間は最長で10年なので、ゴーン氏のイスラエル訪問に関して軽犯罪とされる可能性があるもはすべて、2018年に時効を迎えているでしょう」

ゴーン氏はしばらくはレバノンに安心して滞在できそうだ。

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カルロス・ゴーンの父親は神父を銃殺し、死刑判決を受けていた

フォーブス・ジャパン 2020年1月12日(日)14時30分配信

レバノンに逃亡したカルロス・ゴーンの記者会見は、レバノンをはじめアラブ諸国でも大々的に報じられているが、衝撃的な報道が登場した。それは、ゴーンの実父、ジョージ・ゴーン(2006年に死亡)が、かつて密輸にからむ殺人事件を起こした後、いくつもの事件で死刑判決を受けていた、というものである。

ドバイのアル・アラビーヤ国際ニュース衛星放送が報じたところによると、フランスのオプセルヴァトゥール(L’Obs)の東京特派員レジー・アルノー記者が、カルロス・ゴーンの人生にせまる『逃亡者』という本を2月5日に発売する。その本に、ゴーンが6歳のとき、父親のジョージが犯した殺人事件について触れていることが明らかになった。

ただの脅しのつもりが……

アルノー記者の本を事前に入手したクウェートのアル・カバス紙によると、事件が起きたのは1960年4月17日。レバノンの村の路上で銃殺された死体が発見された。

被害者は、ボリス・ムスアド神父。3日後に5人組の犯人グループが逮捕された。その一人が、当時37歳だったジョージ・ゴーン。ダイヤモンド、金、外貨、麻薬の密輸業者であり、ジョージは検察官の取り調べに対し、「ただの脅しのつもりが最悪の結果になってしまった」と供述している。

ジョージは事件の20年前にナイジェリアの首都ラゴスでボリス神父と出会っていた。ボリスはレバノンの山岳地帯で羊飼いから神父になった人物。その神父にジョージは密輸を依頼するようになる。儲けたカネを分け合う関係だったが、「神父の欲深さに腹を立て、仲間をけしかけて脅していたら、神父を殺害してしまった」と、ジョージは供述している。

事件当時、息子のカルロスは6歳。父親は殺人で逮捕されるのだが、その後、さらなる驚きの犯罪が発覚する。

賄賂、偽札、脱出、成功

バアバダー刑務所に送還されたジョージは、「貧しそうだったので憐れんでやった」と看守たちに賄賂を配り、刑務所のドンとなった。昼間は刑務所外で過ごし、夜は刑務所に戻る形で、近くに開いた賭博所で看守や囚人たちをもてなしていたという。

同年の8月4日、仲間11名が逃亡を計画。ジョージは逃亡に加わらなかったが、脱獄に失敗して逮捕された仲間が衝撃的な供述を行う。それは、ジョージがバアバダーの地方検事、予審判事、刑事裁判所長の殺害計画をもちかけていたというのだ。これによって、ジョージ・ゴスンは1961年1月9日に死刑判決を言い渡された。

しかし、ジョージは模範囚となり、その後15年の禁固刑に減刑された。出所したのが、1970年。ところが、話はこれで終わらない。刑務所から出所した4か月後にまた逮捕された。3万4000ドルもの偽札を所持していたのだ。取り調べの結果、100万ドルの偽札をすでに販売していたため、再度15年間の禁固刑に処される。

3年後、刑務所内で自殺未遂事件を起こしたが、チャンスが到来する。1975年初頭、レバノン内戦の混乱に乗じてベイルート脱出に成功したのだ。ジョージはブラジルのリオデジャネイロに逃げて、ブラジルでビジネスに成功。2006年に死亡した。

なぜ今回明らかになるのか?

これまで敏腕経営者としてのカルロス・ゴーンにまつわる本は数多く出版され、本人も多くのインタビューでも生い立ちについて語っている。ゴーンは祖父母や母親については多くを語っているが、父親についてはあまり話してこなかった。密輸、殺人、判事らの殺害計画、偽札など、その犯罪歴を考えれば、当然といえば当然だろう。

実はこのジョージ・ゴーンの悪行は今回初めて暴露されたわけではない。レバノン歌謡界の大御所で、アラブの歌姫としてアラブ諸国では知らぬ人はいない、サバハ(2014年に死去)が自叙伝に書いているのだ。サバハは日本でいう美空ひばりのような存在。彼女が自ら筆をとった自叙伝でこのことに触れているのは、かつての恋人がジョージに殺された神父だったからだ。

レバノンを見捨てた男?

今回、『逃亡者』を書いたアルノー記者は、1960年代にベイルートで発刊されていたフランス語紙L’orientに掲載されていた殺人事件の記事に着目し、そこから丹念に調査を行ったという。

ゴーンにとって触れられたくない過去が今回明らかになる背景には、アラブ諸国でのゴーンへの厳しい見方もある。アラブ社会ではオーナー社長がワンマン経営で公私混同の好き放題をやるケースはある。ただ、ゴーンはオーナー社長ではなく、「雇われ社長のくせに何を勘違いしているんだ」という、成り上がりへのやっかみがある。

もちろん辣腕経営者として尊敬されている面もあるが、低所得者層からは「イスラエルに尻尾をふる億万長者」とか「レバノンを見捨てた男」と見られており、そうした庶民感情に応える形での暴露とも言えるだろう。

隠し続けた過去、成功、カネへの執着、元妻へのDV訴訟、そして今回の逮捕と逃亡。まるで戦後を代表する小説家、松本清張が描いてきた人間の現世欲や秘めた怨念の世界のグローバル版と言えるのではないだろうか。

 

2020年1月11日 (土)

【中東危機】イラン<ウクライナ機撃墜>認めるも✍米国批判

イランウクライナ機の撃墜認める、ミスが原因 米を非難

CNN.co.jp 2020年1月11日(土)14時35分配信

 イランの首都テヘランの国際空港で今月8日発生したウクライナ国際航空の旅客機墜落でイラン軍の統合参謀本部は11日、誤って同機を標的にし、撃墜したことを認めた。同国の国営プレスTVが報じた。

イランのザリフ外相は、軍による内部調査の初期段階の結論として撃墜は人為的なミスが原因と指摘。米国の冒険主義によって生じた危機の中での過ちであるとも主張。「自国の国民、全ての犠牲者の遺族や影響を受けた他国へ深い遺憾の意を示す」と述べた。

ロハニ大統領もツイッター上で同様の見解を表明。この許されない間違いへの調査は続き、ミスを犯した当事者の特定や処罰につなげたいとした。

イラン軍本部の声明によると、イラクでのミサイル作戦の遂行から数時間後にイランの国境周辺で米軍機の飛行が増加、イラン軍当局者は自国の戦略的な地点へ近付く空中の物体を目撃したと報告。

イラン各地の防衛拠点がレーダー活動の増加を探知し、イランの防空センターで緊張感が高まったとした。この状況の中でウクライナ国際航空752便がテヘランのイマム・ホメイニ空港を離陸し、機密保持も求められるイラン革命防衛隊(IRGC)の軍事拠点へ近付いたと指摘。

同機の高度や飛行経路などを判断して敵対的な標的とみなされ、迎撃に踏み切ったとした。

ただ、テヘランで取材するCNN記者は撃墜された旅客機は通常の飛行経路を進んでいたとみられるとも指摘した。

CNNの取材に応じた米国の航空専門家らはイランがイラクの米軍駐留基地の2カ所に弾道ミサイルを撃ち込んだ後、自国空域で商業飛行を停止させ、領空閉鎖に動かなかったことをいぶかってもいる。

米政府当局者は先に、同旅客機はロシア製の地対空ミサイル2発で撃墜されたとの見方を表明。作為的な要因が絡んでいない可能性にも触れていた。

ロハニ大統領の声明骨子

侵略的な米国の脅威の中、イランは厳戒態勢にあった

人的ミスと誤射によって不運にも罪のない人の命を奪う大惨事が起きた

イランと外国の犠牲者と遺族らに最大限の哀悼の意を表する

イラン政府全体で補償や犠牲者の身元確認、遺体の返還などに全力をあげる

この惨事の原因究明にさらなる調査を実施する

許されざる間違いを犯した関係者の責任を追及する

誤射を起こさないようにイランの防衛システムの弱点を解決する措置が必要

旅客機撃墜、イランが公式謝罪 ウクライナ大統領と電話

朝日新聞デジタル 2020年1月12日(日)3時23分配信

 イランでウクライナ国際空港の旅客機がイランのミサイルに撃墜され、乗員乗客176人全員が死亡した問題で、ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、事故の責任を認めたイランのロハニ大統領から公式に謝罪を受けたと明らかにした。イランの出方に各国の注目が集まる中、対立関係のないウクライナを通じて異例の謝罪を行うことで、事態の収拾を急いだとみられる。

 ゼレンスキー氏は同日午後、ロハニ師と電話会談し、終了後、大統領府のサイトで発表した。ゼレンスキー氏によると、ロハニ氏はウクライナの犠牲者の家族や国民に哀悼の意を示し、「176人が死亡した悲劇に対するイランとしての謝罪」を述べた。ロハニ師は、完全に自国の非を認めているという。

 ゼレンスキー氏は、撃墜の事実を認めたことは、「今後の迅速な調査への道を開く」と評価する考えを表明。「国際法に基づく、今後のイランとの建設的な協力に期待する」とし、早期の遺体の身元確認や返還などを求めた。

旅客機撃墜、イランに補償求める ウクライナ大統領

朝日新聞デジタル 2020年1月11日(土)16時26分配信

 イランの首都テヘランでウクライナ国際航空機が墜落し176人が死亡した事故について、ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、イランに対し、航空機撃墜に関する過失を全面的に認めて補償と公式な謝罪をするよう求めた。自身のツイッターなどで明らかにした。

 イランの統合参謀本部などは11日早朝、イランメディアを通じて、墜落は「人的ミス」による撃墜だったと認めた。ゼレンスキー氏は「朝、真実がもたらされた」と歓迎。その上でイランに対し、「完全に罪を認めるよう求める。イランが加害者の責任を問い、被害者の遺体を返還し、補償金を支払い、公式に謝罪すると期待する」と書き込んだ。

 ゼレンスキー氏はこれまで「原因はまだ明らかではない」として、国際社会に慎重な姿勢を呼び掛ける一方で、イランには透明で包括的な調査を行うよう強く求めていた。

旅客機撃墜、イランがミス認める異例の対応

朝日新聞デジタル 2020年1月11日(土)19時41分配信

 イランの首都テヘラン近郊でウクライナ国際航空の旅客機が墜落して176人が死亡したことをめぐり、イランが11日、ミサイルの誤射で撃墜したことを一転して認めた。ロハニ大統領は「人的ミスだ。悲惨で許すことのできない間違いだった」として哀悼の意を表した。イランが自国のミスを認めるのは異例。米欧側が「イランがミサイル誤射で撃墜した」との見方を強める中、国際社会や国内からの批判が高まる前に早期収拾を図った形だ。

 旅客機墜落は、米軍によるイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害と、その後のイランの報復攻撃で緊張が極度に高まっていたさなかに起きた。ロハニ師はイラン国民向けの声明で「ソレイマニ司令官殉教後、侵略的な米国によるイランへの脅威が高まる中、米国の攻撃から自国を守るために最大の警戒態勢にあった」と強調。「人的ミスと誤射によって、罪のない人々の命が奪われるという恐ろしい大惨事を不運にも引き起こした」と述べた。

 その上で、ロハニ師は、イランと他国の犠牲者と家族らに対して「深く哀悼の意を表する」とした。調査の上で関係者を処罰すると共に、遺族への補償や、身元確認と遺体の返還などに全力で取り組む姿勢も強調した。最高指導者ハメネイ師も同日、「心からの哀悼の意を表する」などとする声明を出した。

 革命防衛隊や国軍などを統括する統合参謀本部は同日、ミサイル誤射の経緯を説明。イランがイラク国内の米軍拠点を報復攻撃した直後の8日早朝、「イラン周辺で米軍戦闘機の数が増え、数機がイランに向かっているとの報告があった」と指摘。「ウクライナ機が離陸後に旋回を完了した際、機密性の高い革命防衛隊の軍事基地に向かって近づいた」とした。

 また、革命防衛隊は11日に記者会見を開き、「テヘラン西部にある防空システムがウクライナ機を(米国の)巡航ミサイルと認知した」と説明。「担当者がミサイル発射の許可を得ようとしたが上官に連絡が付かず、発射した」という。革命防衛隊の空軍部門司令官は「責任は我々にある」と誤射を認めた。

 イラン側は当初「(航空機側の)技術的問題の可能性が高い」と主張していた。だが、現場にロシア製ミサイルの部品とみられる物があったとする写真がネットで出回るなどした。

 57人が犠牲となったカナダのトルドー首相が9日に「イランの地対空ミサイルによって撃ち落とされた」と述べ、証拠の存在にも言及。米英なども同調した。イランとしても自国民に多数の犠牲者が出ており、対応を間違えれば、昨年11月にイラン全土で発生した反政府デモが再燃する恐れもあった。

 また、米イランの緊張激化は、米軍による司令官殺害を契機にしており、「誤射」の非を米政権に問う声も出ていた。イランとしては、事実を隠して責任回避を試みるより、早急に認める方が得策と判断したとみられる。

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関連エントリ 2020/01/09 ⇒ 【第45代大統領】✍イラン<追加制裁で幕引き>報復の連鎖望まず

 

2020年1月10日 (金)

【新型肺炎】✍中国で流行「新型コロナウイルス」と判明。

謎の肺炎」は新型コロナウイルスか ワクチン開発には数年

フジテレビ系 2020年1月10日(金)1時03分配信

中国で発生している原因不明の肺炎について、患者から新型のウイルスが検出された。

中国内陸部の湖北省・武漢市で発生している原因不明のウイルス性肺炎。

患者から「新型のコロナウイルス」が検出され、専門家グループは、これが病原体だと初歩的に判断したと国営テレビが伝えた。

同じくコロナウイルスを原因とする新型肺炎SARSや中東呼吸器症候群MERSとは異なるもので、特効薬やワクチンの開発には数年かかるという。

武漢市では、1月5日の時点で59人の患者が確認され、7人が重症となっていた。

地元衛生当局は、ヒトからヒトへの感染を示す明確な証拠は確認されていないとしている。

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中国・武漢の肺炎集団感染 新型のコロナウイルスを検出

毎日新聞 2020年1月9日(木)20時33分配信

 9日の中国国営新華社通信によると、2019年末から湖北省武漢市で発生したウイルス性肺炎の集団感染について、病原体を調査していた専門家チームが、新型のコロナウイルスを検出したと明らかにした。02~03年に世界的に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)、12年にサウジアラビアで確認された中東呼吸器症候群(MERS)もコロナウイルスの一種だが、今回は異なる種類だという。

 新華社によると、新型コロナウイルスの陽性反応は少なくとも15人から確認され、感染力などの詳しい特性は引き続き調査中という。専門家チームの説明では、人に感染するコロナウイルスは過去に6種が確認されており、多くの死者が出たSARSやMERS以外の4種類は一般的な風邪のような症状という。

 武漢の衛生当局は5日、59人が発症し、うち7人が深刻な状態だと発表。死者の報告はなく、人から人への明確な感染も確認されていないとしている。

 一方、厚生労働省結核感染症課は「ウイルスの種類よりも、人にどう影響するかが重要だ。人から人への感染や死亡例の有無など、病原体の性質について引き続き情報を収集する」としている。

中国の肺炎、新種コロナウイルスか…専門家は冷静な対応よびかけ

読売新聞オンライン 2020年1月9日(木)20時42分配信

 世界保健機関(WHO)は8日、中国湖北省武漢市で多発している原因不明の肺炎の病原体について、「新種のコロナウイルスの可能性が排除できない」との声明を発表した。

 WHOによると、中国当局の検査では、インフルエンザや鳥インフルエンザなどの可能性が否定されたという。WHOは声明で、病原体の特定や症状の把握のために、「より包括的な情報が必要」とも指摘した。

 2012年の中東呼吸器症候群(MERS)など、新種のコロナウイルスは定期的に発生している。WHOは、今回の病原体は、人によっては重い症状を引き起こす可能性があるものの、容易に感染しないとしている。

 中国中央テレビも9日、武漢市の複数の肺炎患者から、病原体と推定される新型コロナウイルスが検出されたと報じた。コロナウイルスが原因で発症する新型肺炎(SARS)やMERSとは、種類が異なるものだという。

 昨年12月以降、武漢市での原因不明の肺炎患者は59人に上る。うち7人が重症で、全員が隔離治療された。8人は、8日に退院している。

     ◇

 コロナウイルスは、せきや発熱といった風邪の症状を起こす。

 多くの種類が確認されており、2003年に中国を中心に流行したSARS、12年に中東で確認されたMERSも、原因は新型のコロナウイルスだった。いずれも人から人に感染したため流行が拡大し、WHOのまとめでは、SARSは03年8月までに916人、MERSでは昨年11月までに858人の死者が出た。

 今回の肺炎は人から人への感染が確認されておらず、厚生労働省や専門家らは、SARSやMERSのような、国境を越えた感染拡大は考えにくいとしている。

 感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「患者に接する医療従事者が感染しておらず、死者も出ていない。それほど恐れる必要はなく、正しい情報を得て行動してほしい」と話している。

 厚労省は中国政府やWHOから情報収集するとともに、国内の空港では武漢市から来た人に対し、せきや発熱などの症状がある場合は申し出るよう呼びかけている。

中国武漢 新型コロナウイルス集団感染 初の死者 春節控え拡大懸念

毎日新聞 2020年1月11日(土)10時48分配信

 中国湖北省武漢市の衛生当局は11日、新型コロナウイルスが検出された集団感染により1人が死亡したと発表した。61歳の男性で9日に死亡したという。2019年末からの集団感染で死者の発生は初めて。当局は「ヒトからヒトへの明確な感染を示す根拠はない」としており、1月3日以降、新たな感染者は確認されていないという。

 5日の時点では「59人がウイルス性肺炎を発症」と発表されていたが、11日の発表によると、詳しい分析を経て新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは41人。うち重症者が7人、退院が2人で、その他の患者の容体は安定しているという。

 当局は発症者と密接に接触した医療従事者を含む739人を調査したが、感染は確認されなかった。

 一方で当局は、必要に応じてマスクを着用するほか、風通しの悪い公共の場所や人混みをできるだけ避けるよう呼びかけた。

 中国は25日に旧正月(春節)を迎え、延べ30億人が国内外を移動する帰省ラッシュが始まっており、感染の拡大を懸念する声が上がっている。

 

2020年1月 9日 (木)

【第45代大統領】✍イラン<追加制裁で幕引き>報復の連鎖望まず

トランプ米大統領、対イラン攻撃に否定的 全面衝突回避、経済制裁で幕引き

時事通信 2020年1月9日(木)5時27分配信

 トランプ米大統領は8日、イランによる駐留米軍基地に対する弾道ミサイル攻撃を受けてホワイトハウスで国民向けに演説し、「軍事力を行使したくはない」とイランへの報復攻撃に否定的な考えを示した。

 一方で「即座に新たな経済制裁を科す」と表明した。

 革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害で一気に緊張が高まった米イラン関係は、イランによるミサイル攻撃に発展した。だが、イランは米側に人的被害が出ないように配慮したとみられ、ザリフ外相も「緊張激化や戦争は望んでいない」と明言。米国としても全面衝突を回避するため、制裁で幕引きを図った形だ。

 トランプ氏は「米国人に犠牲者はおらず、基地の損傷も最小限だった」と強調した。さらに「イランは攻撃を終えたようだ。全ての関係者や世界にとって良いことだ」と述べ、弾道ミサイルを使った今回の攻撃について直接的な非難を避けた。

 また「ソレイマニを排除することでテロリストに強力なメッセージを送った」と米軍の作戦を正当化。イラン指導部と国民に対しては「自国の繁栄と他国との協調に基づく素晴らしい未来をつくってほしい」と呼び掛け、対話の意思を示した。 

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イラン意図的に米軍被害回避か イラク駐留基地攻撃で=関係筋

ロイター 2020年1月9日(木)2時40分配信

 イランが米国による司令官殺害の報復として米軍が駐留するイラクのアル・アサド空軍基地などに行ったミサイル攻撃について、米欧の政府筋は8日、イランが意図的に犠牲者を出さなかったとの見方を示した。

匿名の関係筋は、イランが米軍の空爆によるイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害への報復と示唆しながらも、事態が統制不能に陥らないように米軍を標的から外したとみられると指摘。

ある米関係筋は、アル・アサド空軍基地への攻撃で米軍の犠牲者は出なかったと明かしていた。

イランで墜落した旅客機、ウクライナはミサイル被弾の可能性を調査

Bloomberg 2020年1月9日(木)18時20分配信

8日にイランで墜落したボーイングの旅客機「737ー800」型機は、テヘランのイマム・ホメイニ国際空港を離陸した後すぐに引き返そうとしていた。イラン航空当局が9日、最初の事故調査報告書を発表した。ウクライナ当局は同日、ミサイル被弾やテロの可能性を排除しないと言明した。

イラン当局の報告によると、キエフ行きウクライナ国際航空752便は高度8000フィート(2440メートル)付近でレーダーから消えたが、墜落前に空中での火災が目撃されている。フライトデータとコックピットボイスレコーダーは損傷しているものの、コアメモリーへのアクセスは可能なもようだという。

イランと米国の緊張が高まるさなかで発生した墜落事故については、調査の難航が見込まれる。ウクライナ当局のこの日の発表はさらに混迷を深めた。同国当局は、ミサイルや爆弾によって撃墜された可能性について調査していると明らかにした。イラン当局はこれまでに、技術的またはエンジン火災が墜落の原因との見解を示している。

イランは事故調査への各国の協力を要請し、ウクライナのチームがテヘランに到着した。運輸安全委員会(NTSB)などの米機関は対イラン制裁を順守しながら調査に関わることが可能かどうかを検討していると事情に詳しい関係者が述べた。最近の米・イランの軍事的な応酬を踏まえ、送り込む調査担当者の安全に対する懸念もある。

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カナダのトルドー首相「イランウクライナ機を撃墜

Yahoo!コラム 2020年1月10日(金)5時23分配信/高橋浩祐(国際ジャーナリスト)

カナダのトルドー首相は1月9日、イランの首都テヘランの空港近くで墜落し、乗客乗員の計176人全員が死亡したウクライナ国際航空の旅客機は、イランによって撃墜されたとの見方を示した。

トルドー首相は記者会見で、「我々の同盟国や我が国独自のインテリジェンス(機密情報)を含め、複数の情報源からインテリジェンスを得ている。その証拠はウクライナ機がイランの地対空ミサイルによって撃墜されたことを示す」と指摘し、「これ(=撃墜)は故意ではなかったと思われる」と述べた。

トルドー首相は「このニュースは疑いようもなく、言葉を絶するほどの悲劇に見舞われ、すでに深い悲しみの中にいる遺族へのさらなるショックをもたらす」と述べ、沈痛な表情で遺族へのいたわりの気持ちを示した。死亡した176人のうち、カナダ人はイラン人の82人に次ぐ、63人に及んでいる。

一方、米CBSニュースやニューヨークタイムズ紙も9日、ウクライナ機はイランによって撃墜された可能性がある、と伝えていた。

墜落したのは、ボーイングの小型旅客機「737-800」型機。イランのメディアは技術的な問題が原因と伝えていた。このため、イランによるアメリカへの報復攻撃とは無関係の見方が広がっていた。ウクライナのプリスタイコ外相のツイッターでの発表によると、国別の死者数の内訳は、イラン人82人とカナダ人63人のほかに、ウクライナ人11人、スウェーデン人10人、アフガニスタン人4人、ドイツ人3人、英国人3人となっている。日本人はいなかった。

ウクライナ旅客機墜落は誤射か 米軍基地攻撃後、イランは否定

共同通信 2020年1月10日(金)5時11分配信

 複数の米メディアは9日、乗客乗員176人全員が死亡した8日のイランでのウクライナ機墜落に関し、米当局がイランのミサイルで誤って撃墜されたとの見方を示したと報じた。イランのタスニム通信によるとイランの航空当局者は9日、「撃墜はあり得ない」と主張した。

 イランは、革命防衛隊の精鋭部隊のソレイマニ司令官が3日に米軍に殺害された報復として、8日午前1時20分(日本時間同6時50分)に、イラク駐留米軍を弾道ミサイルで攻撃。ウクライナ国際航空の旅客機は約5時間後に墜落しており、イランは当時、米軍の反撃に備え警戒態勢に入っていた。

墜落のウクライナ旅客機「問題」発生で空港へUターン 上空で炎上とイラン当局

AFPBB NEWS 2020年1月9日(木)16時17分配信

 イランの首都テヘラン郊外で8日に墜落したウクライナ国際航空(Ukraine International Airlines)の旅客機について、イラン航空当局は同日夜、技術的な問題のため空港に引き返そうとしていたとの初期調査報告を発表した。同機はテヘランの空港を離陸直後に墜落し、乗客乗員176人全員が死亡した。

 イラン民間航空連盟(Iranian Civil Aviation Organisation)は8日夜、ウェブサイト上で「事故機は空港を出発し、当初は西へ向かっていたが、問題が発生したため右に旋回し、事故直前まで空港に引き返そうとしていた」と説明した。

「事故機は、高度8000フィート(2400メートル)に達した瞬間にレーダー上から消えた。操縦士から異常事態に関する無線連絡はなかった」という。

 また、上空で「機体が炎上したのが見えた。炎は急激に広がった」との複数の目撃情報があるとも報告している。

 同連盟は、地上で事故を目撃した人々と、当時ウクライナ機より高い高度を飛行していた別の旅客機に乗っていた人々から証言を集めたとしている。

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関連エントリ 2020/01/08 ⇒ 【日経平均】大幅反落<一時600円超✍下落>イランがミサイル攻撃

関連エントリ 2020/01/06 ⇒ 【大発会】3日続落<一時500円超✍下落>中東情勢緊迫化

 

2020年1月 8日 (水)

【日経平均】大幅反落<一時600円超✍下落>イランがミサイル攻撃

東京株全面安 イラク国内「米軍基地へミサイル攻撃」を嫌気

時事通信 2020年1月8日(水)16時15分配信

 8日の東京株式市場は、イランがイラク国内にある米軍基地をミサイルで攻撃したとの報道を受けてリスク回避の売りが膨らみ、全面安の展開となった。日経平均株価は一時、前日比下げ幅が600円超に拡大。終値は370円96銭安の2万3204円76銭と大幅反落して取引を終えた。

 取引開始前に、イランが米軍基地に十数発のミサイルを撃ち込んだと伝わり、株式市場では投資家が持ち高を減らす動きを加速させた。その後、イランのザリフ外相がツイッターで「われわれは緊張激化や戦争を望んでいない」と表明すると、両国の本格衝突への警戒感がいったん後退し、日経平均の下げ幅はやや縮小した。

 市場関係者は「イランの反撃が予想より早く、売り急ぎにつながった。今後の米国の反応に注目している」(中堅証券)と話していた。 

ガソリン9週連続値上がり

共同通信 2020年1月8日(水)14時21分配信

 経済産業省が8日発表した6日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、昨年12月23日時点の前回調査と比べて1円30銭高い150円10銭だった。9週連続で値上がりした。150円台の高値は昨年5月の調査以来。

米国防総省ミサイル十数発以上」死傷者有無は不明 大規模衝突の懸念も

毎日新聞 2020年1月8日(水)11時04分配信

 米国防総省は7日、イラク国内で米軍と有志連合が駐留する複数の基地に向け、現地時間8日午前1時半(日本時間同7時半)に「イランから十数発以上の弾道ミサイルが発射された」と発表した。死傷者の有無は不明。被害状況の把握を進めているとしている。国営イラン放送もイラン革命防衛隊が声明を発表し、ソレイマニ司令官殺害に対する報復として、米軍基地へのミサイル攻撃を実施したと報じた。

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 イラン革命防衛隊の声明によると、作戦名は「殉教者ソレイマニ」。「米国がさらなる挑発行為を取れば、さらに激しい報復に直面する」としている。さらに、いかなる国の領土もイランへの攻撃の拠点となった場合は標的となるとし、イランと敵対するイスラエルも攻撃の対象となると警告した。

 今月3日の米軍によるソレイマニ司令官殺害を受け、イランは報復を宣言していた。トランプ米大統領も報復への反撃を警告しており、今後、米イランの大規模な衝突が懸念される。

 米国防総省によると、ミサイル攻撃の標的となったのはイラク西部のアサド空軍基地や北部アルビルの基地。直近の情勢を受けて基地内は「高いレベルの警戒態勢が敷かれていた」としている。

 一方、ホワイトハウスは声明で「攻撃の情報は把握している。大統領は報告を受け、安全保障チームと協議を続けながら状況を注視している」と述べた。

 トランプ氏は攻撃に先立つ7日午後、ホワイトハウスで記者団に、ソレイマニ司令官について多くの米国人を殺害した「怪物だった」と指摘。米軍などへの「大規模な攻撃を計画しており(殺害により)多くの命を救うことができた」と、殺害作戦の正当性をあらためて主張した。エスパー国防長官によると「数日内」に実行される計画だったという。

 また、トランプ氏はイランが報復措置に出た場合は「非常に大きな代償を支払うことになるだろう」と警告していた。

 イラク国内には、5000~6000人の米軍部隊が展開し、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を進めてきた。しかし、対イラン情勢の緊迫化を受け、現在は対IS作戦やイラク軍の訓練などを中止し、イランからの攻撃に備えていた。

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💥ミサイル攻撃80米テロリスト」が死亡=イラン国営TV

ロイター 2020年1月8日(水)15時00分配信

 イラン国営テレビは8日、同国がイラク国内の米関連施設に15発のミサイルを発射し、少なくとも80人の「米国のテロリスト」が死亡したと報じた。迎撃されたミサイルはなかったとしている。

国営テレビによると、イラン革命防衛隊の幹部は、米国が反撃すれば、イランには域内に他に100の攻撃目標があると発言。

国営テレビによると、ミサイル攻撃で米軍のヘリコプターと軍事施設が「激しく損傷」した。

国営テレビはさらに、トランプ米大統領がイランのミサイル攻撃について「万事順調だ」とツイッターに投稿したことについて、被害を軽く見せようとしたものだと報じた。

 

2020年1月 7日 (火)

【第45代大統領】✍中東<米兵4500人増派>イランの報復に備え

ソレイマニ司令官殺害で“ジハードの赤旗”掲揚=イスラム世界特有の“同害報復の掟。戦争に踏み込めるか…

Abema TIMES 2020年1月7日(火)16時29分配信

 アメリカによるイランのソレイマニ司令官殺害を受け、中東情勢の緊張が一気に高まっている。

 事の発端の一つは、先月29日、アメリカ軍がイランの支援を受けているイスラム教シーア派武装組織の拠点を攻撃、司令官や兵士ら15人が死亡したことだ。31日、シーア派の民兵組織はイラクの首都バクダッドにあるアメリカ大使館を襲撃・放火。

 これを知ったトランプ大統領はソレイマニ司令官の殺害を決意。「私の指揮下で米軍は完璧な精密攻撃を実行し、世界ナンバーワンのテロリスト・ソレイマニを殺害した。ソレイマニは米軍の外交官や兵士に対し差し迫った邪悪な攻撃をたくらんでいたが、これを突き止めて終わらせた」と胸を張った。

 アメリカへの報復を示唆するイランのロウハニ大統領に対し、トランプ大統領は「攻撃があった場合、重要施設や文化施設52カ所を攻撃する」とツイートで警告。しかしイラクの首都バクダッドではアメリカ大使館周辺にロケット弾が撃ち込まれるなど、すでに報復とみられる攻撃も発生。また、司令官の喪が明けて以降には、さらなる厳しい報復の実行も予測されている。

 イランの最高指導者ハメネイ師にも近く、“国の英雄”として尊敬を集めていたソレイマニ司令官。大規模に営まれた追悼式典では、参加者がアメリカへの敵対心を剥き出しにしている。さらにジャムカラン・モスクには、「ジハード」の赤旗が掲揚されたことも話題を呼んでいる。

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 また、イラン政府は5日、「無制限にウラン濃縮を進める」と発表、核合意からの事実上の離脱により、核開発が一気に前進するとの見方も出ている。こうしたことから、ネット上には“第三次世界大戦”というワードも飛び交った。

 新著『イスラム2.0』が話題のイスラム思想研究者の飯山陽氏は「ソレイマニはイスラム革命防衛隊の中でも外国で工作をする部門のトップだった人。イランが直接関与したという形跡をなるべく残さないような形で、イランの体制に邪魔な存在を根こそぎ粛清してくれる存在だ。その意味で、体制側にとっては間違いなく英雄だ。一方、そういった強権的な独裁体制に対して、拒否感を抱いている市民もたくさんいて、去年11月半ばには反体制デモも行われているが、このときも、少なくとも1500人くらいが粛清されたと伝えられている」と説明する。

 その上で、「イスラム教の中には、やられたらやられた分だけやり返すという、いわゆる“同害報復”の掟がある。実際、イランの関係者がこぞって“私たちは神に誓って報復する”と言っている。イスラム教徒が神に誓って何かをすると言う場合、それを履行しなければ贖罪しなければならない。さらにイラン・イスラム共和国が始まって初めてこの血の色をした赤い旗が掲げられたということは、私たちは血の報復をする、という意味が込められているのだと思う。

 その意味で、報復は必ずあると言える。ただ、反米のイスラム教をイデオロギーとする国家が存在していること、そして存在し続けることが重要であるので、アメリカを相手に国軍を動員して正規戦を挑むような自殺的行為はしないとも言える。そこで考えられるのが非正規戦だ。イラクにあるアメリカの権益やアメリカ人などを標的にしたいわばゲリラ的、テロ的な報復攻撃、そしてイランの影響下にある武装組織がいる地域におけるシーア派武装組織からの攻撃が可能性としては高い。

 ただ、やはりあくまでも報復はやられた分のお返しなので、世界を巻き込み、イランを消滅に追い込むような大戦に打って出るというようなことは非常に考えにくい」との見方を示した。

 また、飯山氏は「今回の問題はイランとアメリカの二国間関係だけで考えている人もいるかもしれないが、これは中東においてはものすごい問題であり、世界においても非常に大きな問題だ。自由や人権や民主主義といった西洋的な価値を否定する国家・イランが地中海に至る地域を支配しようとしてきた。そして、そのための工作活動を行っていたのがソレイマニだ。そのソレイマニを倒したことでイランの世界戦略をかなり失速させることができる。今後、スンニ派のアラブ諸国とイランがどのように対峙していくのか。この後少しずつ変わってくると思う」とした。

 一方、アメリカの動きについて、米連邦議会上院予算委員会補佐官を務めた経験もある中林美恵子・早稲田大学教授は「ソレイマニ司令官はバグダディやビンラディンなど同列の、標的にしていいテロリストで、彼が動くところ、お金を使うところは金融制裁の対象にもなっていた。実は去年5、6月ぐらいにもトランプ大統領がイランを攻撃するのではないかという緊張感が走ったことがあった。ところがその時は無人偵察機だったり、サウジの油田施設への攻撃だったりということで、犠牲者は出ていなかった。しかし今回は民間人の命が奪われ、さらに米軍にも負傷者が出たというのがきっかけになっている。トランプ大統領実としては戦争を仕掛けたり相手に死者が出たりすれば、自分の選挙にマイナスになることを分かっている。それでもソレイマニ司令官によってアメリカの外交官や軍人が命を狙われているという情報が入ってきたために、それを食い止めるようとしたということだ」と話す。

 「ただ、前の大統領もその前の大統領も、落としどころがなさそうだと思ったからこそ、ソレイマニ司令官の殺害を選択できなかった。そのテロリストをやっつけた、よくやってくれたというのがアメリカ国内の受け止めだ。ただ、ここまではいい。しかしこれで話が終わるわけではないだろう、ということが議論されている。今回も大統領に対して色んなオプションが示されたと思うし、それを周りの人間が現場的、学術的に推論して分析することは一般人にも権利があるだろう。そういうことがなければ民主主義国家ではない。結果的に、本当はどうだったかというのは歴史が証明することであって、ドキュメントが20年後、30年後には明らかになるのではないだろうか」。

 慶應義塾大学の夏野剛・特別招聘教授は「国際社会の中でイランがここまでやってきたことを抜きにして、軍事力の強いアメリカが一方的にやっつけたんだみたいな雰囲気の、ちょっと朝日新聞的な論調が日本のメディアには溢れているが、それはテロの危険に直接晒されず、安全なところから見ているからこその悠長な態度だと思うし、ちょっと偏っているような感じがする。やはりアメリカは9.11以降、国民感情も政府の認識も明らかに変わった。どこで何が起こるかわからないという危機感と、それでも意味のない攻撃などは極力避けようという気持ちがある中でトランプ大統領が判断したということだと思うし、それなりの必然性があったことだと思う」と指摘した。

 日本政府は12月、中東への海上自衛隊派遣を閣議決定している。「情報収集目的」が名目ではあるが、昨年6月には安倍総理が現職の総理として41年ぶりにイランを訪問してもいる。

 自民党の山田太郎参議院議員は「イランを本当に力で封じ込められるのであれば、それもオプションの一つだとは思うが、とにかく孤立させてはいけない。昔からイランと日本は非常に友好的な関係であるし、石油でも日本はお客さんだ。仮に危機的な状態になったとしても、出口というのはやはりどこかで探さなければいけないし、そこで交渉役が絶対必要だ。そういう時、日本が本当にその役割を保てるかどうかというのがすごく大きいと思う。やはりアメリカと一緒になって全面的に行く、というのは賢いやり方ではない。安倍総理を全面的に褒めるわけではないが、今のところ、非常に微妙な感じで何も言わない。どちらかの立場に立って強い発言もしない。米国とも何かちゃんと議論はしているのではないか」と指摘。

 飯山氏は「だいたい同じような意見だ。確かに日米同盟があるが、だからといって明確に反米という姿勢を取るイランに対し、完全に反イランという形で向き合う必要は一切ないと思う。そういう国々があることで、世界がそれこそ2つに分かれて大きな戦争になるのを防ぐことができる。日本も独自の立ち位置で、イランに対してはグレーな感じでうまく付き合っていくことが重要だと思う。暴力がここで加速しても誰も得しない。日本のように、とりあえず核合意は守ろう、自制していこうと呼びかけをするくらいが妥当だと思う」との考えを示すとともに、「私はイスラム教徒ではないが、イスラム教徒の友達がたくさんいるし、人間同士として問題なく付き合うことができている。それは国家も同じだと思う。国民のほとんどがイスラム教徒であるようなアラブ諸国、イスラム諸国の場合も、政治の上では基本的には世俗主義をとっており、人間の作った人定法に基づいて国家を運営して、外交の場にも出てくるというスタンスをとっている。やはり個人のレベルでも国家のレベルでもきちんと付き合っていくことは可能であるというふうに考えている」と話していた。

中東は戦争に向かうのか?米国によるスレイマニ司令官殺害が意味するもの

Yahoo!ブログ 2020年1月6日(月)15時12分配信

 米国がイラクでイランの革命防衛隊のクドス部隊のスレイマニ司令官を無人攻撃機のミサイルで暗殺したことで中東全域に緊張が高まっている。暗殺作戦について、トランプ大統領は声明を出し、「我々は戦争を止めるために行動した。戦争を始めるためではない」と述べたが、イランの最高指導者ハメネイ師は「厳しい報復を行う」と表明している。中東は新たな戦争に向かいかねない危機に直面している。

 トランプ大統領は「スレイマニは20年にわたってテロ活動に関わり、中東の安定を乱してきた。イランの革命防衛とクドス部隊は彼の下で、数百人の米国人の軍人や民間人を標的とし、傷つけたり、殺害したりしてきた。今回の措置はずっと前に行われるべきだった」と述べた。20年というのはスレイマニ司令官が1988年にクドス部隊の司令官に就任してからのことである。

 スレイマニ司令官を単にイランの軍司令官の一人と捉えると、今回の米軍による暗殺作戦の重大さを見誤ることになる。さらに、クドス部隊はイランの革命防衛隊の精鋭部隊とされるが、スレイマニ司令官が部隊を率いて、各地で戦っているわけではない。スレイマニ司令官はイラク、シリア、レバノン、アフガニスタン、イエメンなどイラン国外で、各地のシーア派の民兵組織に資金や武器、訓練を提供するというイランの対外工作を担っていた。

 スレイマニ司令官は最高指導者のハメネイ師と直接連絡を取ることができる唯一の軍人とされていた。つまり、ハメネイ師の下で、中東に広がっているシーア派勢力の統一戦線をつくり、それを統括するゼネラル・マネージャーのような存在ということである。

 クドス部隊はシーア派だけでなく、スンニ派であるパレスチナのハマスやイスラム聖戦などにも資金や武器を提供していた。部隊名「クドス」は「聖地エルサレム」のことであり、異教徒に占領されたイスラムの地を解放するという部隊の使命に沿ったもので、レバノン南部のシーア派組織ヒズボラと合わせて、イスラエルを挟み撃ちにする構図をとっている。

 トランプ大統領がいうように「20年間」のスパンで見れば、イランがイラクとともに米国の二重封じ込め政策のもとに置かれていた20年前と比べれば、現在、イランがイラク、シリア、レバノン、さらにイエメンで政治を左右する決定的な影響力を持ち、さらに湾岸へと影響力を強めている。それはすべて、スレイマニ司令官の功績といっても過言ではない。

 スレイマニ司令官は、イラクやアフガニスタンのシーア派民兵、レバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」、イエメンのシーア派組織「フーシ」を支援し、武器や資金を提供してきた。スレイマニ司令官の手腕と役割が最も影響力を示したのは、シリア内戦である。アサド政権は2012年から13年春にかけて、反体制派勢力、特に武装イスラム勢力の攻勢を受けて、危機に面していた。

 それが現在に至る攻勢に転じたのは、13年4月にレバノンのシーア派のヒズボラがシリア北部の要所クサイルの奪回作戦に参戦し、2カ月間の激戦で奪回してからである。その後、シリアにはヒズボラだけでなく、イラクやアフガンのシーア派民兵が参戦し、アサド政権軍の攻勢を担った。

 イランの国外でスレイマニ司令官の姿がメディアに出ることは特別な機会以外はないが、2016年12月初め、シリアのアサド政権軍がシリア北部の反体制勢力の拠点だったアレッポ市東部を制圧している最中に、スレイマニ司令官は制圧された地域の通りを歩いたり、イラクやアフガンのシーア派民兵たちに囲まれたりする様子がメディアに公開された。アレッポ東部の陥落はアサド政権の決定的な優勢と、反体制勢力の劣勢を印象付けた出来事だった。スレイマニ司令官が現地を訪れる映像が流れたのは、掃討作戦の主力をになったシーア派民兵を統率する同司令官の影響力を誇示する狙いとも見られた。

 イエメン内戦ではフーシは首都サヌアを制圧し、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)が支援する暫定政権を圧倒している。昨年9月にはフーシによるサウジ国内の石油施設のドローン攻撃によって、サウジの石油生産の一日生産量の半分にあたる日量570万バレルが減少したとサウジ政府が発表した。

 世界の石油供給の5%に相当する。ドローン技術はイランの革命防衛隊から提供されたとの見方が強く、レバノンのヒズボラがドローンやミサイル発射でフーシを支援しているという見方もある。事実かどうかは分からないが、各地のシーア派民兵組織を束ねるスレイマニ司令官がいることで、シーア派組織間の連携は可能になる。スレイマニ司令官は一人の司令官というだけでなく、米国に対抗する手段と戦略を持った人物だったのである。

 トランプ大統領は声明の中で、スレイマニ司令官指揮下のクドス部隊が「20年にわたってテロ活動に関わった」と述べたが、この20年間に中東で起こったことを見れば、米国は中東に軍事的に関与したいくつかの重大な軍事的局面でイランの協力を得ている。

 まず2001年の9・11米同時多発テロの後に、米軍主導の北大西洋条約機構 (NATO)軍がアフガニスタンの北部同盟と協力して、過激派組織アルカイダを庇護していたタリバン政権を排除し、アルカイダの拠点を掃討したアフガニスタン戦争にイランは協力した。北部同盟にはアフガンのシーア派勢力も含まれ、イランは戦争前から北部同盟を支援していた。

 次は、2003年のイラク戦争後に米軍占領下で創設された統治評議会に参加したイスラム革命最高評議会やダワ党などシーア派組織は、旧フセイン体制時代にイランに拠点を置いていた。シーア派政治組織が米占領体制と戦後復興に参画したのは、イランの意図があったと考えるしかない。

 さらに2014年にイラクの第2の都市モスルが「イスラム国」(IS)に支配された後、シーア派民兵各組織はスレイマニ司令官のもとでIS掃討作戦を行う民衆動員部隊をつくり、米国が勧めたIS掃討作戦に協力した。2017年7月にイラク軍が米軍主導の有志連合による空爆の支援を受けて、ISが支配したモスルを制圧した時、シーア派民兵組織の民衆動員部隊も参加していた。

 当時、イラクの治安関係に近い人物と連絡をとったところ、「バグダッドにある民兵組織が集まる作戦本部は、イラク軍や内務省から独立していて、イラク政府の指令は受けない。その作戦会議を仕切っているのはスレイマニ司令官だ」という話を聞いた。 今回、米軍による暗殺作戦でスレイマニ司令官と共に殺害されたイラク人の一人ムハンディス司令官は、民兵組織イラク・ヒズボラを率い、民衆動員部隊の副司令官で、スレイマニ司令官の右腕だった人物である。イラク・ヒズボラは2016年12月にスレイマニ司令官がアレッポの前線を訪れた時のビデオや写真にも登場する。ムハンディス司令官とイラク・ヒズボラは、イラクだけでなく、シリアでも、スレイマニ司令官の手足となっていたことが分かる。

 アフガン戦争も、イラクの戦後復興も、ISとの戦いも、いずれもイランにとっての利益でもあるが、それぞれの局面でイランの協力がなければ、米軍はその都度、より重大な困難に直面していたことは間違いない。イランの協力というのは、スレイマニ司令官の協力と言い換えてもいいだろう。イランで反米一辺倒の強硬派の宗教者たちが影響力を持つ中で、中東での対外政策ではハメネイ師直下のスレイマニ司令官が強い主導権を持っていたことが、局面に応じて米軍との協力が可能になった理由ともいえよう。

 トランプ大統領が「(クドス部隊が)20年にわたってテロ活動に関わった」というのは、そのような20年の経緯を無視したものである。オバマ大統領がイランの核開発問題で合意に進むことを決断したのも、中東で急激に影響力を増したイランと正常な外交関係を持たないままでは、イラクやシリアはもちろん、イスラエルやペルシャ湾岸を含む中東の安全保障を維持できないという情勢の変化があったとみるべきである。

 イラク、シリア、レバノン、イエメンという紛争地域で各地のシーア派勢力に対して圧倒的な影響力を持つスレイマニ司令官は、米国にとっては、中東での決定的な軍事的な危機回避のための最終的な交渉相手でもあった。その意味では、トランプ大統領は、彼がいつも強調する「ディール(取引)」の相手を失ったことになる。

 スレイマ二司令官なき今後の最大の不安定要因は、もし、イランで宗教的強硬派が主導して米国に対する報復が始まったら、歯止めが効かなくなることであろう。イランがすぐに直接的な報復に動かないとしても、米国の中東政策でイランの協力を得られず、逆に妨害を受けるとすれば、ただでさえ影響力を低下させている米国の中東政策は機能不全に陥ることになりかねない。

 スレイマニ司令殺害の後、駐イラク米国大使館はイラク国内の米国人に即時出国を勧告した。イランの政治的・軍事的政影響下にあるイラクで、米国や米国系企業・組織が安全に活動できるのかどうかは大きな懸念材料となろう。

 最大の謎は、トランプ大統領はなぜ、大きなリスクを冒してまでスレイマニ司令官を殺害したのかということである。暗殺の直接の理由について、大統領は声明の中で、「最近、一人の米国人が殺害され、4人の米軍人が負傷したロケット攻撃やバグダッドの米大使館への暴力的な攻撃は、スレイマニの指揮下で実行された」と書いている。それは昨年末から年始にかけて起こったことである。この経過は次のようなものである。

 ▽12月27日 米軍関係者が拠点としているイラク北部のキルクーク州の軍基地に対してロケット攻撃があり、米国人の請負業者一人が死亡し、米軍人4人が負傷した。

 ▽12月29日 米軍は報復としてイラク・ヒズボラの本部を含む3つの拠点を空爆し、25人の民兵を殺害した。空爆について、イラクのアブドルマハディ暫定首相は「イラクの主権を侵害するもの」と非難した。

 ▽1月2日 シーア派民兵組織への空爆に抗議して、デモ隊がバグダッドの米国大使館に押しかけて、投石し、入口に火をつけるなどした。イラク・ヒズボラの支持者と見られている。

 ▽1月3日 米軍は無人攻撃機をつかってバグダッド国際空港近くで車両を空爆し、スレイマニ司令官とムハンディス司令官らを殺害した。
 以上の経過を見れば、米軍の報復はいかにも性急で、過剰である。事態を収拾しようとする意思は全く感じられない。それもイラク・ヒズボラに照準を合わせたような報復である。この流れを見る限り、トランプ大統領と米軍にはスレイマ二司令官の暗殺計画が先にあったのではないかと勘繰りたくなるような展開である。トランプ大統領の意図や計算は分からないが、ものの弾みでこうなったというには、余りにも重大な出来事であろう。

 

2020年1月 6日 (月)

【大発会】3日続落<一時500円超✍下落>中東情勢緊迫化

大発会】東京株、一時500円超 中東緊迫リスク回避

時事通信 2020年1月6日(月)9時16分配信

 今年最初の取引となる大発会を迎えた6日午前の東京株式市場では、中東情勢の緊迫を背景にリスクを避ける動きが強まり、全面安となった。日経平均株価は一時、昨年末に比べ508円下落するなど大幅に続落。午前の終値は483円27銭安の2万3173円35銭だった。

 前週末の米国市場では、米軍がイランの革命防衛隊の司令官を殺害したことで投資家に不安心理が広がり、ダウ工業株30種平均の下げ幅が200ドルを超えた。東京市場でも朝から幅広い業種が売られた。特に、ホルムズ海峡の航行をめぐる不安感などから海運業の下げがきつくなったほか、原油高による燃料コスト増加が懸念される空運業の下落率も大きかった。

 外国為替相場が昨年末に比べ円高・ドル安になったことも、日本株には重しだった。市場関係者は「米国とイランの対立が本格的な武力衝突になってしまう恐れもあり、株が売られるのは仕方ない」(銀行系証券)と話している。 

トランプ大統領イラクにも制裁科す」と発言 イラン文化財攻撃は戦争犯罪”との非難にも反発

BBC NEWS Japan 2020年1月6日(月)17時44分配信

 米軍によるイランの司令官殺害を受けて、イラク議会が駐留米軍の国外退去を決議したことについて、ドナルド・トランプ米大統領は5日、実際に退去させられた場合は「見たこともないような」制裁をイラクに科すと発言した。さらに、イランがアメリカに報復した場合はイランの文化を含む標的を攻撃するとツイートしたことが戦争犯罪にあたるという非難についても、問題ではないと述べた。

イラク議会が5日、法的拘束力はないものの、170対0で駐留米軍に国外退去を求める決議を可決したことについて、トランプ氏は大統領専用機で記者団に対して、「我々はあそこに、ものすごく高い空軍基地を置いている。建てるのに何十億ドルもかかった。向こうが払い戻さない限り、出て行かない」と述べた。

さらに、イラクが米軍に退去を強制するようなら、「向こうが一度も見たことがないような制裁を科す。イランへの制裁がやや穏やかに見えるほどのをやる」と話した。

ソレイマニ司令官を殺害した米軍のドローン攻撃では、イラクのイスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」のアブ・マフディ・アル・ムハンディス副司令官も死亡した。

イラクには現在、過激派勢力「イスラム国(IS)」と戦う国際有志連合に参加する形で、約5000人の米兵が駐留している。

この米軍の退去を求める決議は、イラク議会の親イランのシーア派たちが後押しした。

有志連合は5日、対IS作戦を一時停止した。

「不相応な」報復も

 米軍は3日、イラク革命防衛隊の海外作戦を担当した精鋭「コッズ部隊」を長年指揮してきた、ソレイマニ指揮官をバグダッド空港の近くでドローンによって殺害した。

1980年代のイラン・イラク戦争で活躍したこともあり、イラン国内では国民的英雄として扱われるソレイマニ司令官の遺体が帰国すると、イラン各地で何百万もの市民が葬列に参加した。

BBCのリーズ・ドゥセット国際報道主任特派員は、昨年末には反政府デモと激しい取り締まりが起きた地域でも、ソレイマニ司令官への弔意によって市民が団結していると指摘している。

ソレイマニ司令官の後任となったエスマイル・カーニ司令官は、「我々は殉教者ソレイマニの道を同じ力強さで歩み続けると約束する(中略)償いとなり得るのは唯一、この地域からアメリカを追放することだ」と述べた。国営ラジオが伝えた。

また、イランを支持するレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは5日、米軍の基地から軍艦や部隊に至るまで、あらゆるものが報復攻撃の対象だと警告した。ドゥセット特派員によると、ヒズボラは中東から米軍関係者全員を追い出すと主張している。

一方でアメリカ政府は、革命防衛隊とコッズ部隊をテロ組織と指摘し、ソレイマニ司令官をテロリストと呼んで殺害した。これに対してイランが「厳しい復讐」を誓ったほか、バグダッドの米大使館近くにロケット弾の砲撃ガ続いている事態を受け、トランプ氏は5日、ツイッターで、「この一連のメディア投稿は、米連邦議会への通達となる。もしもイランがいかなるアメリカの国民や標的を攻撃した場合、アメリカは直ちに全面的に反撃する。不相応な形での反撃もあり得る。こうした法的通達は不要だが、それでもやる!」と書いた。

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1213919480574812160

「イラン文化」攻撃は戦争犯罪と言われ

 トランプ氏は4日の時点で、「これは警告だ」と大文字で強調しながら、米軍がイラン国内の52カ所の施設を「標的にした」とツイートし、「もしイラン政府がアメリカ人やアメリカの資産を直撃するなら」、米軍は「非常に素早く、かつ非常に強力に、イランとイランの文化にとってきわめて高レベルで大事な標的、イランそのものを攻撃する」と続けた。

文化遺産の攻撃は戦争犯罪に相当するという非難が各方面から上がったものの、トランプ氏は5日にも記者団に対し、「向こうはこちらの人間を殺しても許される。こちらの人間を拷問して一生の傷を負わせても許される。路肩爆弾を使ってこちらの人間を吹き飛ばしても許される。なのにこっちは向こうの文化遺産を触っちゃいけないって?  そういうわけにはいかない」と強い調子で述べた。

今年の米大統領選で野党・民主党の大統領候補指名を目指しているエリザベス・ウォーレン上院議員は5日、トランプ氏の最初のツイートに対して「あなたは戦争犯罪を犯すと脅している」とツイッターで非難した。

イランのジャヴァド・ザリフ外相は、トランプ氏の言い分はISが中東で貴重な遺跡などを次々と破壊して回ったのに似ていると批判した。

ザリフ外相はツイッターで、「我々の文化遺産を標的にすることでISISの戦争犯罪を手本にしようと妄想する者たちに、念を押す。何千年もの歴史の間、何度も野蛮人がこの国にやってきては、我々の都市を荒らし遺跡を破壊し、図書館を焼いていった。その野蛮人どもは今どこにいる?  我々はまだここにいる。ここにまっすぐ立っている」と書いた。

戦争に関する国際法のジュネーヴ条約とハーグ条約はいずれも、文化施設の攻撃を禁止している。違反した場合はアメリカでも戦争犯罪として扱われる。

米軍のイラン・ソレイマニ司令官殺害何故起きたのか

ニッポン放送 2020年1月6日(月)17時40分配信

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。アメリカ軍がイランのソレイマニ司令官を殺害したニュースについて解説した。

アメリカがイランのソレイマニ司令官を殺害~イランは報復を予告

アメリカ軍は3日、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を、イラクの首都バグダッドで無人機攻撃によって殺害した。イランは激しく反発して、アメリカへの報復を予告し、トランプ政権も中東に兵士3000人を派遣する予定だと報じられている。

飯田)ロイター通信の速報によると、バグダッド中心部の旧米軍管理区域(グリーンゾーン)で5日、2発のロケット弾が撃ち込まれたということです。区域近くの着弾も含めて、バグダッドで計3発のロケット弾が着弾。イランの報復が始まったのか、と報じられています。

革命防衛隊のソレイマニ司令官がイランにいたのはカタイブ・ヒズボラの支援のため

須田)日本では「アメリカ、またはアメリカ軍が戦争をしかけた」というような報道がありますが、それは誤りだということを大前提として理解していただきたい。いまイラク国内には、カタイブ・ヒズボラというシーア派武装組織があります。これがイランの革命防衛隊によって支援されています。イランの革命防衛隊のソレイマニ司令官が、なぜイラクにいたのかということを理解しなければいけません。つまり、支援したのです。

米軍の攻撃はイラクサイドがカタイブ・ヒズボラへの対処をしないための自衛

須田)カタイブ・ヒズボラは11月と12月の2ヵ月間で、米軍施設とアメリカ大使館に対して11回の攻撃を仕掛けていたのです。本来ならば国際法に違反していますから、イラクの警察や軍が対処・防衛しなければならない義務を負っているのですが、イラクの警察も軍もまったく無反応だった。これに対してアメリカは常々警告を発し、「安全を保障するのはイラクサイドであって、我々ではない」ということも重ねて言っていました。ところがイラクサイドが動かないものだから、2ヵ月間我慢していたのですが、12月29日にカタイブ・ヒズボラへの攻撃をトランプ大統領が決定した。そこに、イランのソレイマニ司令官がいた…こういう前提を理解しないと、「またアメリカがとんでもないことをしでかした」ということになってしまいます。「イラクの警察・軍が機能していないから、アメリカは自衛のためにやった」というのが、国際的な理解だと考えていいと思います。ただ、アメリカ国内の世論も割れていて、大統領選挙を意識しているために「これはトランプ大統領攻撃に使える」と、CNNなどのメディアは批判を強めています。ここの本質を見極めないと、何が起こっているのかを理解できないと思います。

飯田)在外公館の安全を確保することは、外交に関するウィーン条約で国際的にも決まっていて、基本的にはその国に責任がある。

大統領選を控えているなかで戦争はしたくないトランプ大統領

須田)それが義務を果たしてくれないものだから、致し方なく攻撃を仕掛けたということを考えれば、次の展開としては、アメリカとイランの革命防衛隊も含めて全面戦争につながって行くかというと、そうはならないだろうというのが私の読みです。アメリカの若者の血が流されるという状況になると、アメリカ国内の世論が批判的になりますから、トランプ大統領としても、11月に大統領選挙を控えているなかで戦争はしたくありません。イランにとっても同じです。イラン国内も、大規模な反政府デモが相次いでいます。

飯田)それこそ、100人単位で死者が出ているような。

イランもアメリカと戦争する体制は整っていない

須田)10月からの反政府デモで、319人が死亡という状況になっています。イランの若い人たちによる、体制をチェンジしようという動きです。失業率が10%を超え、インフレ率が30%に届き、そこにガソリン価格の値上げという経済的要因から、とうとう怒りに火がついてしまった。イランはイスラム原理主義によって、完全にコントロールされていると理解されているのですが、そうではない。イランの普通の国民は、それほどイスラム教に対して信心深い状況ではありません。パフラヴィー体制を打ち崩したイスラム原理主義の人たちが権力を握っているものだから、そこが全部掌握しているかと言えば、必ずしもそうではない。経済的な逼迫を受けて、若いイラン国民を中心に、体制を転覆させるような要求をするデモが起こっています。国内にそれほどの波乱要因を抱えているなかで、イランとてアメリカと戦争をできるだけの体制は整っていません。

飯田)ことによると、第三次大戦ではないか、ということを報じるメディアも日本国内にありますが、冷静に状況を見れば、両国にそんな余裕はなさそうだということですね。

須田)冷静に見なくても、何が起こっているか確認すればすぐにわかるはずです。どうしてそういう報道になるのか。

 

2020年1月 5日 (日)

【マシュマロ実験】我慢弱い子は<底辺・貧困の運命>なんだと!?

我慢弱い子ほど高収入高学歴」に縁遠い理由

東洋経済オンライン 2020年1月2日(木)15時00分配信/中野 信子(脳科学者)

 アメリカには、「我慢強い子」ほど成功者に近づきやすいという実験データがあります。それを明らかにした「マシュマロ実験」の内容や、自制心が人生に与える影響、大人になってからも自制心を高める方法を、脳科学者の中野信子さんが解説します。

 情動にブレーキをかける力がある人ほど人生で成功する。そんな数字では表しにくそうな漠然とした定理を証明してしまったのが、心理学や脳科学の世界ではとても有名な「マシュマロ実験」です。

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 これが最初に行われたのは1970年のことでした。場所はアメリカのスタンフォード大学。対象となったのは、4歳の子どもたち186人でした。

 まず子どもが1人ひとり部屋に呼ばれます。机にはマシュマロが1つ、皿の上に置かれています。そして実験者は子どもにこう伝えます。

 「わたしは今から用事があってこの部屋を出なくちゃいけない。でも、15分後に帰ってくるよ。そこでもし君がマシュマロを食べずに残しておくことができたら、そのときはもう1個マシュマロをあげよう。でも、もし君が食べてしまったら、もうマシュマロはあげられないよ」

 こうして実験員が部屋を出ていった後も、部屋の様子は監視カメラで観察され続けました。すると子どもたちは、マシュマロを触ったり、匂いを嗅いだり、はたまた自分の目を手で覆ったり、後ろを向いてしまったりと、さまざまな反応を示しました。ただ、大半の子どもはマシュマロをすぐに食べることはせず、少なからず我慢しようという努力は見せました。はたして15分後の結果は……。

我慢した子ほど成績優秀者に

 全体の約3分の2の子どもは我慢できずにマシュマロを食べてしまいましたが、残りの約3分の1の子どもはなんとか15分間我慢して、2個目のマシュマロを手に入れることができました。我慢できた子どもの多くは、前述のようにマシュマロができるだけ目に入らないように工夫をしていた子たちでした。

 さらに、この実験には続きがあります。18年後、その子どもたちが22歳になったときに追跡調査をしてみました。するとマシュマロを食べてしまったグループより、食べなかったグループのほうが成績優秀者が多いという、統計的に有意な結果が出たのです。

 さらにさらに、その23年後、つまりは彼らが45歳になったときにもう一度、追跡調査が行われました。するとマシュマロを我慢できたグループのほうが明らかに社会経済的地位(SES)が高かった。いうなれば、より“成功”していたのです。

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 目先の欲望にとらわれることなく、長期的な利益を考えて判断できる人は、人生で成功しやすい。そのことを長期にわたる調査で証明した同実験は、「人間行動に関する検証で最も成功した実験の1つ」ともいわれています。

 でも、マシュマロ実験の結果は裏を返せば、子ども時代の“自制が利く”という資質は、大人になってからもずっと継続するということ。つまり、子どものころにその資質がなかった人は、大人になってからではもうどうしようもないのでしょうか? 

 いえ、決してそんなことはありません。情動にブレーキをかけ、長期的に見てよりよい判断を下すための「Cシステム」は、大人になってからでもちょっとした工夫で伸ばすことができるのです。

目先の利益に惑わされないコツ

 目先の利益を我慢し、後々もっと大きな利益を上げられるほうを選択する。そのためには、いくつかコツがあります。

 まずは、目先の利益が目に入らないようにするのが効果的です。例えばダイエットなら、なるべく食べ物やそれにまつわる情報が視界に入らないようにする。ある実験では、目の前にお菓子を盛ったかごを置くのと置かないのでは、食べる量が20パーセントも変わってくるというデータが出ています。

 ですから、もしあなたがダイエット中なら、家の中や仕事場の目につく場所にはできるかぎり食べ物を置かないようにする。また、食べ物に関する記事やテレビ番組にも極力触れないようにする。まさに前述のマシュマロ実験で、子どもたちが何とかマシュマロを食べないようにしたときの工夫と同じことですね。

 一方で、“後々のもっと大きな利益”のほうにはしっかり目を向けるようにします。同じダイエットなら、「ダイエットに成功して5キロやせたら、着られなかったあのジャケットを着て合コンでモテまくる!」などと、ダイエットの成功がもたらすメリットをできるだけ具体的にイメージするのです。こうすれば目先の利益にとらわれて早まった選択をしてしまう確率を減らすことができます。

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イヤなことに目を向けるのも大切

 拙速で誤った決断を回避するには、イヤなことに目を向けることも大切です。例えば就職や転職をするために会社を選ぶとき。目先の利益=給料の額面や仕事内容だけではなく、それ以外の条件をきちんとチェックすることです。

 なぜなら、たとえ給料の額面がすばらしくても、実は離職率も非常に高かったというケースは少なくありません。また、勤務時間を調べてみたら大幅な残業が当たり前で、しかも残業代は出ない、時給換算したら給料は決してよくない、なんてこともありえます。

 もしくは給料の額面はよく、勤務時間も多くない。でも、よく調べてみたら、10年、20年働いている社員の給料がほとんど上がっていない。あるいは理想の仕事内容だと思ったけれど、労働環境が劣悪で、とてもモチベーションが保てなさそう……。

 会社選び1つをとっても、調査すべき項目はこんなふうにいくらでも出てきます。どうか人生を左右するような大きな選択をするときは、“耳あたりのよくない情報”にこそ耳を傾け、しっかり吟味するようにしたいものです。

 また、合理的な判断をもたらしてくれるCシステムをうまく作動させるためには、逆にCシステムがどんなときに作動しなくなるのかを知っておくのがポイントです。そうすれば大切な判断をするとき、絶対に失敗したくないときに、Cシステムが鈍ってしまう環境を意図的に避けることができるからです。

 では、どんなときにCシステムが鈍ってしまうのか。まず注意すべきなのが「睡眠不足」です。え、そんなこと? と思われた方も多いかもしれません。でも、実は睡眠不足が意外なほどCシステムに悪影響を及ぼすのです。実際に、そのような実験結果がいくつか出ています。

 例えば、ある調査では、睡眠が不足しがちなグループと、十分に睡眠をとっているグループを比較したところ、驚くべき部分で違いが認められました。なんと睡眠不足の人たちのほうが、いわゆる「ワンナイトアフェア」と呼ばれるパートナー以外との交渉が多かった。要は浮気行動に出やすかったのです! 

自制心低下によるダメージは大きい

 さらにはもう1つ、睡眠時間と食べ物に関する実験があります。こちらは8日間にわたって人為的に睡眠不足にしたグループと、正常に眠らせたグループの、1日当たりのカロリー摂取量を比較したものです。

 それによると、睡眠不足のグループのほうが1日当たり約500キロカロリーも多く摂取してしまったといいます。500キロカロリーといえば、軽めのラーメン1杯分、ご飯ならお茶碗で約2杯分にあたりますから、これはかなりのものですよね。

 睡眠が不足することで、普段は働く「浮気はいけない」という自制心が鈍くなり、後先を考えずに浮気行動に出てしまう。同じように睡眠不足で「これ以上食べてはいけない」という自制心が鈍くなり、毎日ラーメン1杯分も多く食べてしまう。たかが睡眠不足とはいえ、これによって起こる“判断ミス”とそのマイナス効果は、イメージ以上に大きなものとなりうるのです。

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豊洲“令和初競り 大間マグロに1億9千万円、276キロ「喜代村落札

読売新聞オンライン 2020年1月5日(日)18時11分配信

 東京・豊洲市場(江東区)で5日、令和初となる新年恒例の「初競り」が行われた。最高値は青森県大間産の276キロの本マグロで、1億9320万円(1キロ当たり70万円)だった。

 水産卸売場棟にはこの日、昨年より22本多い1317本の生や冷凍のマグロが並んだ。午前5時過ぎ、鐘の合図で競りが始まり、威勢の良いかけ声が響いた。

 最高値で競り落としたのは、すしチェーン運営会社「喜代村」(中央区)。記録の残る1999年以降では、昨年(3億3360万円)に次ぐ高値となった。マグロは解体され、すし店で一貫198~398円(税別)で客に提供された。

 このマグロを釣り上げた青森県大間町の山本昌彦さん(57)は漁師歴40年超のベテランで、「これまで頑張ってきたご褒美をもらえた」と笑顔だった。

 

2020年1月 4日 (土)

【ゴーン被告逃亡】出国した<日産元会長>監視の中止直後に逐電

ゴーン被告、監視中止当日逃亡 日産手配の警備会社へ告訴警告

産経新聞 2020年1月4日(土)0時21分配信

 日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)=会社法違反罪などで起訴=がレバノンに逃亡したのは、自身を監視していた警備業者について刑事告訴する方針を表明し、これを受け業者が監視を中止した直後だったことが3日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、ゴーン被告が監視をやめさせて逃亡を図りやすくするため刑事告訴を悪用した疑いもあるとみて調べている。

 弁護人の弘中惇一郎弁護士は昨年7月、ゴーン被告が同4月に保釈されて以降、保釈条件で指定された東京都内の住宅周辺を何者かに見張られたり、外出先まで尾行されたりしていると明らかにし、「重大な人権問題」と訴えた。

 その後、弘中氏は同12月25日、弁護団で調べた結果、行動監視していたのは東京都内の警備会社だと判明したと説明した上、ゴーン被告本人から委任状を受け、警備会社を軽犯罪法違反と探偵業法違反の罪で年内に刑事告訴すると表明。「日産が業者を使って保釈条件違反をしないか見張っている」と主張した。

 関係者によると、警備会社は日産が依頼したもので、ゴーン被告が日産社員ら事件関係者に接触して口裏合わせなどの証拠隠滅を図ることを防ぐ目的だったという。日産側は、刑事告訴するとの情報を入手し、24時間に近い形で続けていた行動監視を同月29日にいったん中止。ゴーン被告が逃亡するために、住宅を出たのは監視が外れた直後の同日昼ごろだったという。

 日産側が行動監視していた背景には、東京地裁が付けた保釈条件では、ゴーン被告が外出先で事件関係者と会うことを制限できないなど、証拠隠滅防止の実効性の乏しさがあったとみられている。

 特捜部は入管難民法違反容疑でゴーン被告の住宅を家宅捜索するなど不法出国の経緯を調べている。

住宅ローン不正横行する不動産業界の

文春オンライン 2020年1月4日(土)6時00分配信

 若者に住宅ローンを借りさせ、投資用不動産を買わせる不正が蔓延している。

 たとえば都内の飲食店で働く20代の男性店長は、店にかかってきた不動産業者の営業電話に引っかかった。「自己資金ゼロで投資できる」「賃料収入で毎月2万円の収益が出る」「家賃保証は20年」などと勧められ、2019年春に中古マンションを買う契約書にハンコをついた。

価格を倍近くにつり上げ、不正に住宅ローンを借りさせる

 資金は、長期固定金利の住宅ローン「フラット35」で借りた。業者の指示で、申請時に「自分で住む」と偽った。住民票は一時的に購入物件に移し、しばらくして元に戻す。物件は1度も見ていないという。

 融資額は約2600万円。全額が物件の代金として業者に流れた。その後、たしかに月十数万円の賃料が業者から振り込まれ、ローンの返済分などを差し引くと2万円余りが手元に残る。

 ただ、物件は築20年超で、私鉄線の駅から10分以上歩く。不動産情報サイトで調べると、同じ建物の同じ広さの部屋が約1300万円で売られ、募集家賃は9万円以下だ。

 普通に考えれば、業者が価格を倍近くにつり上げ、不正に住宅ローンを借りさせて1000万円前後の利益をせしめている。割高な家賃はその一部が還元されているに過ぎず、途中で打ち切られるのが関の山だろう。

長期固定金利の住宅ローン「フラット35」

 テレビでもおなじみのフラット35は、独立行政法人の住宅金融支援機構が民間金融機関に取り次がせて提供する住宅ローン。民間の銀行がお金を貸しにくい人でも、住まいを買えるよう後押しする使命を背負い、借り手は年収300万円前後からを対象に、正社員でなくても最長35年間の長期固定金利で貸すが、その精神が悪徳業者に逆手に取られた。

 機構は2019年12月、居住目的と偽って投資するなどの不正を162件確認したと発表した。融資額は計33億円、不正ローンに2200万円の補助金が支出されたことも明らかにした。

不正のターゲットは「年収が低めの若者」

 目的を偽ってローンを借りるのは融資契約に反するため、不正がバレた利用者は一括返済を迫られる。物件を強制処分させられ、残債を分割ででも払わされるのが一般的だが、不正利用者には年収が低めの若者が多いだけに、自己破産手続きに移る人も相次いでいる。

 ただ、機構が特定した計162件の不正事例は、都内の一部の業者が関わるものだけで、氷山の一角だ。筆者が確認できただけでも、住宅ローンの不正利用を勧める業者グループは少なくとも5つある。冒頭の飲食店店長も、まだ機構の調査を受けていない。

 しかも、不正利用はフラット35にとどまらない。確認できた範囲では、みずほ銀行や楽天銀行、中央労働金庫、そのほか多くの地方銀行でも、同様の不正事例がある。すべて明るみにでれば、事例は何十倍、何百倍にも膨らむはずだ。

新築シェアハウスを建て割高の価格で売りさばく

 2013年からの日本銀行の異次元緩和をきっかけに、金融機関は必死でお金を貸し出し始めた。金利が下がる分、同じ返済額でも多額のローンを組ませることができる。融資件数を伸ばすため、審査は甘くなり、不動産価格への評価もいい加減になりがちだ。倍の値段をつけた冒頭の物件はいい例だろう。

 2018年にはスルガ銀行による不正融資事件が発覚した。新築シェアハウスを建てては割高な価格で売りまくり、破格の家賃収入を約束した業者は破綻。億単位の融資を受けた数百人規模のサラリーマンが路頭に迷う事態となった。

 不動産業者は客の貯蓄額を示す預金通帳、収入を示す源泉徴収票など、ありとあらゆる審査資料を偽造しまくった。中古マンションの空室の窓にカーテンをかけ、賃貸契約書を捏造して高利回りを装う例もあった。

 そうした不正に多くの行員も関与していたスルガ銀行は、金融庁から不動産投資向け融資の業務停止命令などを受けた。審査がずさんで、業者の不正を見抜けなかった実情は、ほかの銀行も大差はなかった。金融庁の監視や指導が厳しくなったことも受け、スルガ銀行の事件を機に、多くの銀行が審査を厳しくした。

不正業者の多くは処分されない

 不動産投資向け融資での不正が難しくなった裏で、漫然と続いていたのが住宅ローン不正だった。理由の1つは、不正の実行役である業者にほとんど何のおとがめもなかったことだ。

 スルガ銀行の不正融資にかかわった業者の多くは、国土交通省や東京都から宅地建物取引業の免許を交付されている。その数は軽く100を超える。

 宅地建物取引業法では、宅建業者が取引の公正を害した場合や、法令に反した場合などに行政処分できるとしている。書類を偽造し、過剰融資を不正に引き出す行為が該当するのは論をまたない。

 だが、朝日新聞がスルガ銀行の不正を報じた2018年2月から年末まで、融資不正で不動産業者に行政処分が出た例は1つもなく、ようやく2019年になって数社に処分が下った程度。いずれも業務改善や一時業務停止の命令で、業者自体は素知らぬ顔で存続している。

不正を働いても、逃げれば勝ち

 不正で大金を得た業者の多くは処分されず、責任を問われることもない。店をたたんで悠々自適に暮らす者もいれば、社名を変えて次のビジネスチャンスをうかがう者もいる。そして一部は住宅ローン不正にも走っていた。

 住宅金融支援機構は今回、不正業者の情報を国交省や東京都とも共有し、厳正に対処するとしている。刑事責任を追及する検討も進めるが、スルガ銀行事件後の対応を考えると、心もとない。

 不正を働いても、逃げれば勝ち――それが日本の不動産業界の現状だ。やればやるほどもうかる限り、業者の不正は今後も続く。巧妙な手口を新たに編みだし、次のカモに狙いを定めているだろう。

 

2020年1月 3日 (金)

【東京2020】<世界の山下>山下泰裕✍JOC新会長の述懐

山下泰裕84年ロス・柔道無差別級メダル、IOC会長 けが克服、集大成の一本

熊本日日新聞 2020年1月3日(金)11時23分配信

 「世界のヤマシタ」-。1984年ロサンゼルス大会の無差別級で金メダルを獲得した希代の柔道家は、昨年6月、日本オリンピック委員会(JOC)の会長に就いた。7月に迫る東京五輪を前に、真っ先に思い浮かぶ言葉は「みんなの心を一つに」だ。

 「五輪は国家プロジェクト。国も東京都もスポンサー企業も多額のお金を出す。ボランティアは10万人超。そういった多くの仲間の力が一つになって動いている。手をつなぎ成功させたい。大会には世界中の人が集まる。日本を知ってもらう絶好のチャンス。おもてなしの心で接し、少しでも日本のことを理解してもらう」

 東京五輪は7月24日に開会式、8月25日にはパラリンピックも始まる。

 「両大会の成功なくして東京2020の成功はない。パラリンピックへの国内の期待は高まっている。障害のある人が想像を上回るパフォーマンスを見せてくれる。私たちが学ぶべきことがいっぱいある」

 東京五輪で日本勢の金メダルは30個-。3年前の強化本部長時代に自ら発表した目標だ。12年ロンドン大会は7個、前回16年のリオデジャネイロ大会の12個を大きく上回る。

 「マスコミに目標を問われ、それから10カ月ぐらい各競技団体に調査してもらった。最高の準備ができ、選手が最高のパフォーマンスを発揮した場合として積算した。簡単じゃない。でも、不可能じゃありません」

 日本での開催だけにメダルへの期待は国内で当然高まる。メディアの関心も集中する。そんな動きには少しくぎを刺す。そして選手たちにも注文する。

 「『金メダルを取ってください』という記者は多い。本来は国内でたった1、2人の代表に選ばれること自体が素晴らしいこと。そして試合で力を出し切る。それ以上のことはできない。代表になったら誰よりも生き生きとしてほしい」

 「今後、各競技の代表選考が本格化する。自国五輪に出場するのは巡り合わせも良くなければならない。普通の大会と違う。だからこそ可能性がある選手は、人生を懸けても悔いは残らないと思う」

 80年モスクワ大会で初めて五輪代表となった。23歳だった。だが、旧ソ連のアフガニスタン侵攻に反発した米国に追従し日本は参加をボイコットした。

 「日本選手が出場できなかったのは極めて残念。つらい思い出でしかない。米国に同調した国もあったが、西側の主要国の多くは参加した。でも、日本のスポーツ界に力がなかった。『政治からのスポーツの独立』って言われるけど、政治抜きは難しい。だからこそスポーツの価値を高める必要がある」

 84年ロサンゼルス大会の無差別級。2回戦で右ふくらはぎが肉離れし、大ピンチに陥った。それでも準決勝、決勝で一本勝ちして悲願の金メダルをつかみ取った。

 「ロス大会は選手としての集大成。多分、見えない力が後押ししてくれた。ああいう状況で勝てたのは、神懸かりに近い。気まぐれな勝利の女神がほほ笑んでくれた」

 エジプトの巨漢モハメド・ラシュワンとの決勝は語り草となった。負傷した右脚をラシュワンが攻めなかったように見えたことから、そのスポーツマンシップが称賛された。だが、事実は少し違うようだ。実際、開始直後、ラシュワンは足技を繰り出した。それをかわし、覆いかぶさるように倒し、横四方固めに持ち込み1分5秒で勝負を決めた。

 「ラシュワンは私が負傷した脚を狙って攻め急いだ。勝てた要因は、ラシュワンにあった。彼は早く決着をつけたかったというのがありますね。人生、何が幸いするか、災いとなるか分かりません」

 小学1年生の頃、64年東京大会をテレビで見た。中学生で五輪優勝を目標に立てた。

 「藤園中2年の時、作文に『大好きな柔道で出場し、メインポールの日の丸を仰いで君が代を歌いたい』と書いた。それは小学1年生の時の感動が原点。バレーボールの東洋の魔女、ニッポン体操、マラソンの円谷幸吉選手…。矢部の田舎の子どもにどれだけのインパクトを与えたか。それから20年後、ロサンゼルスで表彰台の最も高い所に立てて『世界で一番幸せな男じゃないか』と実感した」

 来る東京五輪のけん引者として揺るぎない信念がある。それは、どんな苦難に遭遇しても絶対に投げ出さない強い心を持つことだ。

 平昌[ピョンチャン]冬季五輪の際、フィギュアスケートの羽生結弦選手が負傷して60日間練習できなかった。誰も金メダルを取るなんて思わなかった。でも彼は私に言った。60日間演技しなくても、ずっとイメージしていれば体にしみついていることができる』って。何があっても諦めてはいけない。自分を信じ、可能性を信じるのが大事だと

やました・やすひろ 1957年生まれ、62歳。山都町(旧矢部町)出身。小学4年で柔道を始め、九州学院高1年でインターハイ重量級を制し、2年時に東海大相模高(神奈川)へ転校。東海大2年時に全日本選手権を史上最年少の19歳で優勝し、以降9連覇。世界選手権4度優勝。80年モスクワ、金メダルを獲得した84年ロサンゼルスの両五輪代表。77年から85年にかけて引き分けを挟み203連勝して引退した。東海大では2011年から副学長。19年に日本オリンピック委員会(JOC)会長就任。1月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で同委員に選任される予定。

NYダウ続伸330ドル高 史上最高値更新で🎶新年スタート

朝日新聞デジタル 2020年1月3日(金)11時29分配信

 新年初めての取引となった2日の米ニューヨーク株式市場は、中国当局の金融緩和発表を受けて主要企業でつくるダウ工業株平均が大幅続伸し、史上最高値を塗り替えた。米中通商摩擦が休戦モードに入ったうえ、米連邦準備制度理事会(FRB)も低金利を維持する姿勢で、株高環境が続くことへの期待が根強いが、対イランなどの地政学リスクもくすぶる。

 ダウ平均は前年末比330・36ドル(1・16%)高い2万8868・80ドルで2日の取引を終えた。ハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も同119・59ポイント(1・33%)高い9092・19で引け、史上最高値を更新した。

 中国人民銀行(中央銀行)は1日、市中銀行が人民銀行に預ける預金の比率「預金準備率」を引き下げると発表。市場に資金が流れて景気の下支えにつながるとの期待から、中国や欧州市場で株式が買われ、ニューヨーク市場もその流れを引き継いだ。

 

2020年1月 2日 (木)

【年始恒例】餅詰まらせて✍都内で高齢男女4人が重体

都内で餅詰まらせ男女4人重体 東京消防庁、注意呼びかけ

共同通信 2020年1月1日(水)17日56分配信

 東京消防庁は1日、都内で餅を喉に詰まらせて68~96歳の男女6人が搬送され、このうち足立区の70代男性が心肺停止となるなど、60~70代の男女4人が重体となったと明らかにした。

 同庁は「餅は食べやすい大きさに切り、ゆっくりかんで」と注意を呼び掛けている。

飲酒しながら入りうどんを食べていたら…。若者も油断できないの危なさ

BUZZFeeD JAPAN 2019年12月29日(日)18時18分配信

 年末年始に食べる機会が多くなる餅には細心の注意が必要だ。12月から1月は、全国で餅を喉につまらせて窒息する事故が増える時期。東京消防庁が公表しているデータから事故の現状や対処方法をまとめた。

毎年100人近くが救急搬送され、約9割が65歳以上

東京消防庁によると、2018年までの5年間、管内では餅や団子を食べたことで窒息して482人が救急搬送された。

2018年は75人と減ったものの、毎年100人ほどが救急搬送されており、約90%が65歳以上の高齢者だ。

5年間のデータを見ると、搬送者が最も多いのが1月で184人、次に多いのが12月で68人だった。餅をよく食べる12月と1月の2カ月で大半を占めている。

救急搬送された全体の約7割が生命の危険はないが入院を要する「中等症」以上、51%が生命の危険が強いと認められる「重症」以上だった。そして、6%にあたる29人が死亡した。

たとえば、こんな事例があるという。

“自宅で串団子を食べていたところ、突然のどに詰まらせ苦しそうにして意識を失った。【70代・重篤】“

“飲酒しながら、餅入りのうどんを食べていたところ、餅がのどに詰まった。【70代・軽症】“

事故を防ぐポイント

東京消防庁は、事故を防ぐポイントとして、以下の5つを挙げている。

・餅を小さく切って、食べやすい大きさに

・急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込む

・乳幼児や高齢者と一緒に食事をする時は、食事の様子を見ながら注意を払う

・餅を食べる前に、お茶や汁物を飲んで喉を潤しておく

・応急手当の方法を理解する

窒息したら、周囲にいる人に助けを求めなければならない。手で喉を抑えて呼吸ができなくなったことを知らせる世界共通のサイン「チョークサイン」を覚えておいてほしい。

気づいた人は、すぐに大きな声で助けを呼び、119番通報やAEDを持ってきてもらうよう依頼し、喉につまった物の除去を始める。

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窒息した人に呼びかけて反応がある場合は、まず可能ならばできるだけ咳をさせる。咳ができず、窒息している時は「背部叩打法」、または「腹部突き上げ法」にすぐ移る。

背部叩打法のやり方は、片手で窒息した人の胸か下あごを支えて突き出し、あごをそらせる。もう一方の手の平の付け根で、肩甲骨と肩甲骨の間を強く4~5回叩く。回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで、何度も繰り返す。

窒息を確認した時点で、呼びかけに反応がなかったり、反応がなくなったなら、すぐに心肺蘇生を始める。手順はこちら。

万が一の時に、できるだけ慌てずに行動できるよう、しっかりと理解しておくのが大切だ。東京消防庁は、事故が増えるこの時期に特に注意を呼びかけている。

事故に気をつけながらおいしい餅を味わい、良いお年を迎えてください。

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これで安心!お餅を食べるとき、喉に詰まらせない為のつのポイント

otona×answer 2020年1月2日(木)6時10分配信

 毎年、正月に「餅を喉に詰まらせて救急車で搬送された」というニュースが流れます。お餅を喉に詰まらせる事故は1月と12月、つまり年末年始が多いといわれています。喉に詰まる要因としては、唾液が出にくい、よくかめない、飲み込む能力が低下する、せき込む反射が弱くなるといったことが挙げられ、高齢者に多いのですが、子どもも心配です。喉に詰まらせにくいお餅の食べ方をご紹介しましょう。

【ポイント1】うるち米やジャガイモを混ぜておく

 もち米のみで作った餅だと粘りが強いので、うるち米(普段食べているお米)を入れたお餅にしたり、ジャガイモやサトイモを混ぜたりすると、粘りが弱くなり、喉に付着しにくくなります。やわらかい食感なので、子どもでも食べやすい餅になります。

【ポイント2】あらかじめ一口大に切っておく

 大きいお餅をそのまま食べると、喉に引っかかりやすくなります。食べる前やお餅を焼く前に、一口大の2センチ角ほどの大きさに切っておきましょう。料理に使うときも、小さめサイズにカットしたほうが引っかかりにくくなります。

【ポイント3】大根おろしや納豆をまぶす

 お餅の表面は喉や口にくっつきやすくなっていますので、大根おろしや納豆を表面にまぶして、表面の付着力を弱めるのもよいでしょう。

【大根おろし餅】

<材料>2人分

餅         2個
大根        100グラム
濃い口しょうゆ  大さじ1
かつお節     適量
ネギ       適量
カボス      適量

<作り方>

1.お餅は2センチ角程度に切っておく。大根はすりおろして軽く汁を切り、濃い口しょうゆとかつお節を混ぜておく。

2.鍋にお湯を沸かし、餅がやわらかくなるまでゆでる。

3.(2)の水を切り、(1)の大根おろしとよく混ぜて器に盛る。小口切りしたネギを散らす。お好みでカボスを絞ったら出来上がり。

【ポイント4】先に汁物やお茶、ゆっくりかんで唾液と混ぜる

 お餅をよくかんで、唾液と混ざるようにすると詰まりにくくなります。一方、唾液が少ないと、餅が口や喉にくっつきやすくなってしまいます。餅を食べる前に、みそ汁などの汁物を食べたり、お茶を飲んだりして、飲み物で口の中を湿らせておくと、餅がくっつきにくくなります。水やお茶などをこまめに取りながら、喉を潤った状態にしておくとよいでしょう。

 また、よくかみ切れていないと喉に詰まる原因となります。ゆっくりとよくかんで食べ、唾液とよく混ぜるようにしましょう。詰め込んでしまわないように、ゴクンと口の中の餅をしっかり飲み込んでから、次のお餅を食べることも大切です。

【ポイント5】お餅を食べるときは食事に集中

 会話に夢中になってしまうと、かむことがおろそかになりがちです。テレビを見ながら食べるなど、姿勢が悪いことも、喉に引っかけてしまう原因となります。よくかむことに集中して食べるようにしましょう。また、お酒を飲み過ぎることも、よくかまずに飲み込んでしまう原因の一つになります。お餅を食べるときのお酒は控えめにした方がよいでしょう。

 おいしいお餅を安全に食べるために、できるところから工夫してみましょう。安全を考えると、一人で食べることを避けることも大切です。

 

2020年1月 1日 (水)

【ゴーン被告逃亡】赤っ恥ニッポン✍今後の展開は・・・・

◆明けましておめでとうございます。令和弐年も宜しくお願いします。いやはや…

ゴーン被告、無断出国で保釈取り消し―東京地裁

産経新聞 2019年12月31日(火)22時52分配信

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴されていた日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が中東・レバノンへ無断で出国したことを受け、東京地裁は31日、海外渡航禁止の保釈条件に違反したとして保釈を取り消した。東京地検が保釈取り消しを請求していた。保証金計15億円は没取される。出入国在留管理庁のデータベースなどに出国記録がなく、検察当局は不正がなかったか調べている。

 英紙フィナンシャル・タイムズなど複数の海外メディアによると、ゴーン被告が日本を出国し、トルコからプライベートジェットで国籍を持つレバノンの首都ベイルートに到着した。

 国土交通省関西空港事務所によると、搭乗者は不明としているが、29日夜に関空からイスタンブールに向け出発したプライベートジェット機があった。

 日本はレバノンと犯罪人引き渡し条約を締結していないため、レバノンの了解を得られなければ身柄が引き渡されることはない。

 東京地裁は昨年4月、住居制限や海外渡航禁止のほか、妻のキャロルさんとの接触制限などを条件に保釈を決定。証拠隠滅の恐れを認めながら、許可する異例の判断に踏み切った。

 地裁は31日、保釈条件は変更されていないことを明らかにした。

 ゴーン被告は米国の代理人を通じて声明を出し、「今、レバノンにいる。私は基本的人権が無視されている日本の不正な司法制度の人質ではない。私は司法から逃げたのではない。不正と政治的な迫害を回避したのだ」と主張。「ようやくメディアに自由に話すことができる。来週から始めるのを楽しみにしている」とし、近く見解を述べる場を持つ可能性を示唆した。

ゴーン被告の在日仏人の友人が明かすレバノンへの逃亡劇”全真相

AERAdot. 2019年12月31日(火)16時16分配信

 新年を目前に衝撃のニュースが飛び込んできた。日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告がレバノン入りしたと海外メディアが一斉に報じたのだ。

 ゴーン被告は会社法違反(特別背任)などで起訴され保釈中だった。日本からどのように出国したのか、その詳細は明らかになっていないが、本誌はゴーン被告の知人らを独自取材。その足取りを追った。

 ゴーン被告が「私は今、レバノンにいる」「不正に仕組まれた日本の司法制度の人質にはならない」との声明をアメリカの代理人を通じて発表したのは12月30日。

「びっくりした。出国禁止で、パスポートも持っていないはず。どうやって出国したんだろう…」

 検察幹部はこうショックを隠せない。

 2019年4月にゴーン被告の弁護団が公開した動画以外に保釈中、ゴーン被告の動静はあまり、伝わってこなかった。そんな中、ゴーン被告と連絡をとっていた在日フランス人の友人が本誌の取材に対し、こう語った。

「ニュースを聞いて驚いた。だが、ゴーン被告がこういう行動をとることはやむを得なかったと思う」

 定期的にゴーン被告と接触していた友人の1人もこう明かす。

「ゴーンさんは、様々な点で検察、日本に怒りを感じていた。妻と長く会うことも許されず、最初から有罪ありきの検察の捜査にも非常に憤りを感じていた。当初は日本で裁判を戦い、無罪を勝ち取ると意欲的だった。だが、保釈中、いかに日本の司法制度全体が検察主導で、有罪ありきの構造になっているかを知り、絶望感を感じていた」

 そしてゴーン被告の様子をこう語る。

「例えば、ゴーンさんが逮捕されることとなった有価証券報告書の虚偽記載についても、『日産の西川元社長も決裁している。なぜ私だけが悪くなるの?』『ゴーンが有罪であればいいという捜査だ』と話していた。西川氏ら日本人を守り、ゴーン有罪ありきで進む、東京地検の捜査をアンフェアと批判していた。弁護士が同席できない事情聴取、否認すると長期間の身柄を拘束される人質司法だ。保釈中でも、妻とも会えず、『自由にならねば戦えない』と大声で話すこともあった」

 ゴーン被告は保釈にあたってパスポートを弁護士に預け、日本国内にとどまると約束していた。仮にパスポートがあっても、出国は不可能だ。

「入管に問い合わせたところ、ゴーン被告ほどの著名人なら見逃すことはないと言っている」(前出・検察幹部)

 海外メディアの報道を総合すると、ゴーン被告は12月29日~30日にかけてトルコからプライベートジェットで、レバノンに到着したという。

 どのようにして、日本を出国したのか?

「ゴーンさんには様々な友人がいます。。レバノンでは大統領にと声があがるほどの人物です。おそらく、レバノンなどの政府の外交特権を駆使して出国させたのではないでしょうか。パスポートを偽造するなど、法を犯すことはあり得ない。なぜなら、ゴーンさんは『私が悪い、悪くないではない。日本の司法制度、民主主義と対決だ』とも言っていました。戦いのためにあえて、日本脱出を選んだのでしょう」

 元東京地裁検事の郷原信郎弁護士はこう話す。

「公判前の被告人に海外逃亡されて声明まで出された。検察にとっては、まさに赤っ恥。ゴーン氏の事件、東京地裁の捜査はひどいの一言でしたから。ゴーン氏は業を煮やして強硬手段に出たように感じます。日本政府が要請して、ゴーン氏の身柄をレバノンから戻すということは、おそらく難しいでしょう。ゴーン氏は自由の身になったことで、自身の事件だけではなく、日本の司法制度の根幹がいかに問題か、徹底して訴えてくるはずです。そうなれば、検察はゴーン氏の有罪無罪どころじゃなくなりますよ」

 ゴーン被告の広報担当者が発表した声明の全文は以下の通り。

*  *  *

 私は現在レバノンにいます。もうこれ以上、不正な日本の司法制度にとらわれることはなくなります。日本の司法制度は、国際法・条約下における自国の法的義務を著しく無視しており、有罪が前提で、差別が横行し、基本的人権が否定されています。私は正義から逃げたわけではありません。不正義で、政治的な迫害から逃れたのです。やっと、メディアのみなさんと自由にコミュニケーションを取ることができます。来週から始められることを、楽しみにしております。

 ゴーン被告の逆襲から目が離せない。(本誌取材班)

ゴーン被告の友人「彼は楽器箱に隠れ機内へ…」と説明

共同通信 2020年1月1日(水)23時53分配信

 レバノンに逃亡した日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告について、長年の友人イマド・アジャミ氏は1日、共同通信の電話取材に対し、楽器箱の中に隠れてジェット機に持ち込んでもらい、日本を離れたとの見方を示した。逃亡後、ゴーン被告に「ごく近い関係者」とやりとりしたという。信ぴょう性は不明。

 アジャミ氏によると、保釈中のゴーン被告は音楽隊を呼んでクリスマスのホームパーティーを開催。自ら音楽隊の楽器箱に入ってカメラの監視をかいくぐり、協力者に住宅から運び出してもらい、待機していたトラックで移動したという。

レバノン市民ゴーン被告の入国に賛否「泥棒」と批判も

AFPBB news 2020年1月1日(水)6時52分配信

 日産自動車(Nissan Motor)元会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が保釈中に日本からレバノンへと渡航したことを受け、同被告がレバノンに所有する住宅の近隣住民らは被告の突然の帰還を歓迎した。一方で反政府デモに参加する活動家らは、被告を腐敗したエリートの一人だとみなし批判している。

 ゴーン被告は日本で報酬の過少申告や会社資金の私的流用の疑いで逮捕・起訴されたが、保釈中の昨年12月30日にレバノンに入国した。

 ゴーン被告のレバノンでの住居とされる住宅は、首都ベイルートの高級住宅地にある。ピンク色に塗られたこの住宅の前の通行状況は、普段と変わらない様子に見受けられた。ゴーン被告が住居内にいるかどうかについてAFPは確認できていない。

 近くの商店を所有する50代の男性は、大みそかを前にゴーン氏が戻ってきたことはうれしいと語り、「(日本は)彼を不当に扱った。人は有罪が証明されるまでは無実であり、その逆ではない」と静かな口調で述べた。

 隣接する建物に住む50代女性は、日本でのゴーン被告の扱いには衝撃を受けたという。女性は、「彼にこんな扱いをすべきではない」と語り、「隣人の私たちは、彼に大きな敬意を持っている。レバノン人にとって、彼は成功の最たる模範だ」と語った。

 一方、レバノンの活動家らはソーシャルメディア上で、ゴーン被告の入国は、政治と経済の二重危機に見舞われている同国にさらなる問題をもたらしたと指摘している。

 レバノンでは深刻なドル不足が起きている一方で、政治エリート層の無能で腐敗に対する前代未聞の抗議行動が1か月半にわたり継続。政治家らは、新内閣の樹立をめぐり協議を続けている。抗議運動には、政治や信条の面でさまざまな立場にある人々が参加し、同国の指導者らが公的資金を流用したと批判している。

 ベイルート・アラブ大学(Beirut Arab University)のアリ・ムラード(Ali Mourad)助教はフェイスブック(Facebook)に「カルロス・ゴーンが突然、私たちの身に降りかかった。まるでこの国には泥棒がまだ足りないとでも言うかのように」と投稿した。

 映画監督のルシアン・ブージェイリ(Lucien Bourjeily)氏はツイッター(Twitter)への投稿で、「カルロス・ゴーンは声明で日本の『不正に操作された』司法制度から逃れたと述べた。それから居心地の良い、レバノンの『効率的な』司法制度にやってきた。ここでは巨額の公的資金が毎年横領されても、政治家が汚職で刑務所に入れられることは絶対にない」と述べた。

レバノン元法相「ゴーン被告の引き渡しは無理

時事通信 2020年1月1日(水)20時17分配信

 レバノンのナジャール元法相は12月31日、レバノンの法律は自国民を外国に引き渡すことを禁じていると述べ、日本政府からの要請があったとしても、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告を送還することは無理だと語った。

 AFP通信の取材に答えた。

 国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配された場合についても「空港や港、国境の検問所で名前が回覧されたところで、ICPOには強制的に何かを行う権限がない」と指摘。レバノンにいる限り、ゴーン被告には何の影響もないと断言した。

 被告はレバノンでの裁判を希望している。元法相は「レバノンの法に照らして罰し得る罪を犯した疑いがあれば、それも可能だろう」と述べた。その場合、レバノンの司法当局は日本に捜査資料を要求することになるが「外国での罪で起訴するのはレバノンでは無理だ」と語った。

 司法関係者もこの日、「レバノンと日本の間に身柄引き渡しの合意はない」と強調し、被告の送還は困難と述べた。レバノン外務省関係者も、12月31日時点で「日本からの連絡とか要求とか、何も受けていない」と語った。 

 

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