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2020年10月 3日 (土)

【うつ病】“原因”となる物質を作る<ウイルスの遺伝子>発見

 うつ病の原因、ついに発見 リスクを12倍に高めるタンパク質 

デイリー新潮 2020年10月3日(土)5時56分配信

うつ病の引き金を特定

 コロナ禍で活動は制限され、心身に変調をきたす人も少なくない。うつ病は生涯で15人に1人が経験するという「国民病」なのだが、東京慈恵会医大の研究チームによって、その原因がウイルスにあることが先ごろ判明した。一体、いかなる仕組みなのか。

 ***

 過労や強いストレスによって引き起こされるうつ病は、誰もが罹る可能性を帯びている。が、その発症メカニズムについては長らく解明されてこなかった。

 そんな中、今年6月に東京慈恵会医大の研究チームは、体内の「ヒトヘルペスウイルス」が唾液を介して口から鼻に逆流し、脳に感染すると特定のたんぱく質が作られることを発見した。さらに、このたんぱく質を持つ人が、持たない人に比べて12倍以上もうつ病に罹りやすいという結果も得られたのである。

 すなわち、うつ病の「引き金」となる要因を突きとめたわけであり、これらの研究結果は6月、米国の電子科学誌「アイサイエンス」でも発表されている。

 医学博士で、研究チームを率いる同大の近藤一博教授(ウイルス学)が言う。

「動物も含めると数百種類にのぼるヘルペスウイルスの中で、ヒトに感染するのは9種類です。まず口唇ヘルペスの原因となる『単純ヘルペス1型』、性器ヘルペスの原因となる『単純ヘルペス2型』、それから『水痘帯状疱疹ウイルス』があり、さらに特定のがんの原因とも目されている『エプスタインバールウイルス』、新生児に重篤な感染症を引き起こす『サイトメガロウイルス』。そして『ヒトヘルペスウイルス(HHV)-6』『7』『8』とあり、このうちHHV-6には『A』『B』の2種類があります」

 この9種のうち、

「HHV-6と7はヒトに100%感染する、人間ならば誰もが持っているウイルスです。通常、私たちは幼児期に家族などを通じて感染しますが、これらのウイルスは突発性発疹といった軽い発疹症を起こすだけで、体内のマクロファージ(白血球の免疫細胞の一種。死んだ細胞や体内の異物を捕食する細胞)に感染して静かにしています。これを潜伏感染といい、私たち“宿主”が疲労すると敏感に察知して再活性化し、外へ出ようと唾液中に出現するのです」

 従って、

「唾液中のHHV-6とHHV-7の量を調べれば、その人がどれだけ疲労しているかを客観的に分析することができます」

 というのだ。

生理的疲労病的疲労

 実は近藤教授は2017年、HHV-6の研究から疲労の原因となる「疲労因子」を世界で初めて解明、発表している。それまで“疲労感”といった主観でしか捉えられてこなかった感覚に、客観的な尺度が備わったわけである。

「例えばHHV-6は、潜伏感染中も「H6LT」というメッセンジャーRNA、つまり特定の役割を持つたんぱく質を作る“指示書”を発現させています。通常の状態だと、H6LTからはたんぱく質は作られないのですが、体が疲れてくるとHHV-6に“増えろ”という指示を出すたんぱく質を作り始める。すると眠っていたHHV-6が動き始め、唾液中に出て新しい宿主を探しに行くのです」

 では、問題のメッセンジャーRNA「H6LT」は、どのように体の疲労を見極めているというのか。

「我々は『elF2α』という因子が『リン酸化elF2α』という物質に変化することで、『炎症性サイトカイン』というたんぱく質が産出され、これが脳に作用し疲労が生じることを発見しました。炎症性サイトカインは、細菌やウイルスが侵入すれば撃退して体を守ってくれますが、一方で体内の組織などが腫れ上がる腫脹や、発熱など炎症反応の原因にもなるものです」

 風邪の時に感じる“だるさ”も、これが原因であり、

「H6LTは、このリン酸化elF2αに反応してHHV-6に“増えろ”という指示を送る。HHV-6は、ヒトの疲労のメカニズムをうまく利用しているといえます」

 近藤教授の研究により、この原理を利用して唾液中のHHV-6とHHV-7の数値を調べ、疲労の数値化が可能となった。が、一方で疲労感を訴えながら値が少ないケースもあるという。

「疲労には、運動などの情報が脳に伝わって“もう休みなさい”という意味の生体アラームとして発せられる『生理的疲労』と、実際の仕事や運動とは関係なく病気の脳が勝手に疲労を感じてしまう『病的疲労』があります。前者は健康的な反応であって休息をとれば回復しますが、後者は脳神経が何らかのダメージを受けることで生じ、長時間持続するのです」

 その裏には多くの場合、うつ病が潜んでいるといい、

「ヒトヘルペスウイルスは生理的疲労には反応しますが、病的疲労には反応しません。すなわち疲労感があっても唾液中のHHV-6、HHV-7が正常値である場合は病的疲労であると言え、うつ病の兆候の一つを早期発見できるわけです」

 従来は6カ月続く疲労を「慢性疲労」と呼んでおり、

「『疲れが取れません』という患者さんにも、とりあえず『半年待ちましょう』としか言えませんでした。これでは早期治療など全くできません。ヘルペスウイルスを使った検査法が一般化すれば、その場で唾液中の量を調べ、治療を始めることもできるのです」

リスクが12.2倍に

 ここから、今回の発見へと繋がっていく。冒頭で触れた通り、近藤教授はヒトヘルペスウイルス自体がうつ病の原因となる可能性を解き明かした。中でも、うつ病と関わってくるのは「HHV-6B」だという。

「今から10年前は、多くの研究者がうつ病の原因遺伝子は必ずヒトの遺伝子から見つかるものだと考えていました。ところが遺伝子を全部調べても、うつ病の原因遺伝子は見つからなかった。そこで遺伝子ではなくウイルスに着目したところ、実に興味深い事実が判明したのです」

 潜伏感染中のHHV-6が体内の疲労因子に反応して増え出し、唾液中に出現するのは先述の通りだが、

「HHV-6は口腔からさらに鼻へと遡り、脳の中でにおいを司る嗅球(きゅうきゅう)という部位に感染します。ここでHHV-6は『SITH-1(シスワン)』というたんぱく質を産出するのですが、このSITH-1は細胞内のたんぱく質『CAML』と反応して活性化し、嗅球内にカルシウムを流入させます。その結果、嗅球の脳細胞は死んでしまうのです」

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 嗅球は、脳の記憶を司る海馬とも密接に結びついており、

「嗅球の脳細胞が死ぬと、つながりのある海馬も多大な影響を受け、脳のストレス応答が高ぶることでうつ病に罹りやすくなるのです。ストレスがどのようにうつ病を引き起こすのかはいまだ謎の部分が多いのですが、脳の神経を障害してうつ病を引き起こすと考えられています」

 とのことで、

「実際に今回の研究では、SITH-1陽性者は陰性者に比べて12・2倍もうつ病に罹りやすく、またSITH-1の影響でうつ病になった人は患者全体の79・8%にも及ぶという結果が得られました。遺伝子研究では、比率が1・2~1・5倍程度でも関係があると見なされます。その中で12・2倍という数字は突出しており、うつ病の主な原因の一つであると考えてよいと思います」

スター・ウォーズに因んで

 ちなみにSITH-1という呼び名は、近藤教授が映画「スター・ウォーズ」に因んで付けたという。

「悪役の『シス』に由来しています。シスがアナキンに取りついてダース・ベイダーに変えてしまったように、SITH-1はヒトの脳に取りついてストレスをより多く感じさせ、うつ病のような精神疾患を引き起こすというわけです」

 うつ病の原因の正体が掴め、早期治療に繋がる今回の発見。気になる実用化については、

「例えば会社の健診でSITH-1が陽性かどうかを調べれば、ストレスへの耐性が分かり、健康指導もできるはず。正しく理解してもらえればすぐにでも実用化できると思います」

 そう太鼓判を押しながらも、

「SITH-1を防ぐ薬の開発については、もう少し時間が必要だと考えています。というのも、口から鼻に逆流し、最終的に嗅球へと到達するHHVをどこでブロックするかが難しい。嗅球にたどり着く前に止めるのであれば、薬をずっと飲み続けなければならなくなります。となると、嗅球に感染しても脳細胞が死なないような薬が作れればいいのですが……」

 さらなる研究が待たれるところである。

 敵か?味方か 39種類共生ウイルス 

読売新聞オンライン 2020年9月27日(日)13時39分配信

■ 新型コロナウイルスに代表されるように、ウイルスは生物に害を与える「病原体」というイメージがある。一面では正しいが、人体に特段の症状を起こさず、普段から共生している様々なウイルスがいることも分かってきた。何らかのきっかけで病気を引き起こすこともあれば、人体に有益な働きをすることもある。

■ エイズ感染を防ぐウイルスも

 インフルエンザやエイズなど病気を起こすウイルスは、よく研究されている。だが、体に潜む共生ウイルスについてはほとんどわかっていない。

 東京大医科学研究所の佐藤佳(けい)准教授(ウイルス学)の研究チームは、あらゆる臓器や組織にウイルスが共生し、少なくとも39種類に上ることを明らかにした。解析したのは、事故や心不全など感染症以外で亡くなった547人の臓器などに含まれる遺伝情報を集めた米国のデータベースだ。人や動物に感染する約5600種類のウイルスの遺伝情報と照らし合わせ、脳や心臓、筋肉などに共生するウイルスをあぶり出した。

 特にチームが注目したのは、胃の中で検出したヒトヘルペスウイルス7型(HHV―7)だ。胃の検体の約37%から見つかり、消化酵素など胃の働きが活性化していた。

 少数例だが肺や血液にいたGBウイルスCは、エイズウイルスの感染を防ぐことが知られている。ウイルスがなぜ共生しているのかなど、詳しい解明は今後の課題だが、佐藤准教授は「人体に何かいい作用を及ぼすウイルスがいるかも」と期待する。

 一方、体内で何をしているのか全く分からないウイルスもいた。トルクテノウイルス(TTV)は、心臓や卵巣などで見つかったが、人体側の反応をほとんど引き起こさず、ただひっそりと体内にいるようにみえる。

 逆に、普段は潜伏感染しているものの、免疫が弱まったときなどに病気を引き起こすウイルスもいる。肝臓の中にいて肝硬変や肝がんを引き起こすC型肝炎ウイルス(HCV)や、帯状疱疹を起こす水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)はよく知られている。

 トランプ氏コロナで入院 大統領顧問呼吸に障害報道官気力に満ちている 

毎日新聞 2020年10月3日(土)10時48分配信

 新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領(74)は2日午後(日本時間3日午前)、首都ワシントン近郊のウォルター・リード陸軍病院に入院した。ホワイトハウスのマケナニー報道官は声明で「大統領は気力に満ちているが、軽度の症状がある」と明かしたうえで、「今後2~3日は病院のオフィスから執務を行う」と職務遂行が可能であることを強調した。米メディアによると、トランプ氏には微熱やせきの症状があるという。11月3日の大統領選が1カ月後に迫る中、現職大統領が入院する異例の事態となっている。

 トランプ氏はホワイトハウスの庭に駐機していた大統領専用ヘリコプターに乗り込む際、黒いマスクにスーツ姿で現れ、歩いてヘリまで移動。自力で歩ける健在ぶりをアピールした。病院到着とほぼ同時にホワイトハウスはトランプ氏のビデオメッセージを公開。この中でトランプ氏は「多大な支援に感謝したい。これから病院に行く。体調はよいと考えているが、治療がうまくいくよう大事を取りたい」と語った。仮に病状が悪化し、麻酔などを使用する場合は、ペンス副大統領が一時的に職務を代行することになる。

 匿名の大統領顧問はCNNに「トランプ氏はとても疲れた様子で、呼吸に障害がある。深刻だ」と語った。ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏には発熱やせきなどの症状があると伝えている。

 大統領の主治医も診断結果についての文書を公開し、「大統領には疲れがみられる」と説明。「念のための措置」として、大統領が、まだ試験段階にある抗体医薬品の投与を受けたことを明らかにした。同様に感染が確認されたメラニア夫人(50)については「軽いせきと頭痛があるだけで調子はよい」と症状が軽いことを明かした。

 トランプ氏は、側近のヒックス顧問の感染が確認されたことから1日に検査を受け、2日未明に陽性反応が出たことをツイッターで公表。大統領選に向けた選挙活動は事実上、休止に追い込まれている。

 一方、トランプ氏が入院した病院には支持者が集まった。トランプ氏の旗を掲げて待っていた近くに住む主婦のエレニ・ドリアンさん(58)は「トランプ氏は中国からの渡航を制限するなどきちんと感染対策をしていた。力強く元気に戻ってくるはずだ」と話した。

 パリ コロナ感染状況悪化、来週にも全面封鎖

CNN.co.jp 2020年10月3日(土)10時30分配信

 フランス政府は1日、首都パリで新型コロナウイルスの感染状況が悪化しているとの認識を示した。来週初めにも再びロックダウン(都市封鎖)の措置が講じられる可能性がある。

 フランスのベラン保健相は同日夕、パリの感染状況が過去24時間で一定の目安を超え、警戒レベルを最高に引き上げる見通しになったと述べた。

 フランスで「最高警戒レベル」に達したとみなされるのは、感染者が10万人当たり250人の割合に達し、集中治療室における新型コロナ患者の病床占有率が少なくとも30%に上り、高齢者10万人当たりの感染者が100人を超えた場合となる。

 パリ地域は既に後者の2つの基準を満たしている。

 ベラン氏はパリ市内の病院で取材に応じ、向こう数日で事態の悪化が確認された場合、「早ければ5日にも、パリとパリ近郊に最高警戒レベルを適用せざるを得なくなる」と説明。4日にパリ市長や当局者を交えて各種指標を再確認する方針を示した。

 パリ地域の保健当局トップは9月30日、地元ラジオの取材に対し、域内にある集中治療室の病床のうち34%が新型コロナ患者で埋まり、65歳以上の住民10万人当たりの感染者も100人を超えたと明らかにしていた。

 20~30歳の感染者も10万人当たり450人と、非常に高い水準にあるという。

 フランスでは既に南部マルセイユと海外県のグアドループが最大警戒地区となり、バーやレストランの閉鎖が命じられた。フランス保健省によると、最大警戒レベルではこのほか、厳格な衛生基準が適用されている場合を除き映画館や美術館などが閉鎖され、ビーチや湖周辺も閉鎖される場合がある。

 マドリード  一部再封鎖、コロナ感染急増で14日間移動制限

AFPBB News 2020年10月3日(土)13時07分配信

 スペインの首都マドリードは2日、新型コロナウイルスの感染者数急増を受け、部分的なロックダウン(都市封鎖)措置を導入した。

 新たな制限措置は、同日午後10時(日本時間3日午前5時)からまず14日間にわたり実施され、マドリードをはじめ、感染拡大ペースが加速している近隣9市町の450万人に影響が出る。住民は通勤・通学の必要性、もしくは医療や法的な理由がない限りは地域から離れることができず、あらゆる不要な移動が制限されるが、外出禁止令が出されるわけではない。

 1日に発表された政令によると、過去14日間で人口10万人当たり500人以上の感染者が出たすべての地域で制限措置を導入する必要があるが、この政令によって制限措置が課されるのはマドリード地域のみだ。同国の他の地域では10万人当たりの感染者数がわずか300人なのに対し、同市では730人の感染例が出ている。

 だが専門家らは、制限措置を課す感染者数の基準を低くすべきだと主張。対象となる地域が少なく、またタイミングも遅過ぎて、導入自体が非常に困難になると警告している。

 保健問題の専門家、サルバドール・ペイロ(Salvador Peiro)氏は、9月初めに制限措置を課すべきだったと指摘。

 疫学者のフェルナンド・ガルシア(Fernando Garcia)氏は、3月から3か月にわたり実施された封鎖措置に在宅勤務の推奨が含まれなかったことには驚いたとして、バーや飲食店の客数を室内で50%、テラス席で60%に減らすとした制限についても、もっと厳しくすべきだったと述べた。

 アルベール・カミュペスト」“細菌やウイルスは神のなのですか? 

オトナンサー 2020年10月3日(土)9時10分配信/尾藤克之(コラムニスト)

 新型コロナウイルスは私たちの暮らしを大きく変化させました。私たちはこれからどう生きるべきなのでしょうか。ノーベル文学賞受賞者のアルベール・カミュによる、ペストに襲われたアルジェリアのオラン市を舞台とした小説「ペスト」にそのヒントが隠されています。今回は原書を要約した「60分でわかるカミュの『ペスト』」(あさ出版)から、コロナ禍における生き方を考察してみます。

ペストは神の罰なのです

 カミュの「ペスト」には、さまざまな立場の人間がペストをどのように捉えて向き合っていくかが書かれています。オラン市の教会では祈祷期間を開催することで、ペストに対抗することを決定します。そして、パヌルー神父にミサでの説教者の役が任されました。

 大聖堂は満席でした。ペストが流行する以前から教会に通っていた人間だけではなく、多くの一般市民も祈祷に参加したのには2つの理由がありました。1つ目は街が封鎖され、港も閉鎖となり、海水浴ができなくなったこと。日曜ミサのライバルが海水浴だったので、ライバル不在が1つ目の理由として挙げられます。

 2つ目は市民が不安定な精神状態にあったことです。自分たちが特殊な事情に置かれていることは分かっています。分かってはいるものの、どうすればいいのか。絶望しているわけではありませんが、どうすれば、この極限状況を乗り切れるのか誰か教えてほしい。参加者は自分たちを引っ張ってくれる頼みの綱を求めていました。

 教会は「答え」の正当性を担保しうる最高の適任者を用意しなければいけませんでした。それがパヌルー神父だったのです。その日はあいにく、どしゃ降りの雨にもかかわらず、外にも聴衆があふれていました。

 神父の説教は「皆さん、あなたたちは災厄の中にいます。それは当然の報いなのです」という痛烈な一撃から始まります。さらに、旧約聖書「出エジプト記」の記述を引用し、「災厄はおごれるものたちをひざまずかせるためにあります。このことを肝に銘じ、『神の災厄』の下にひざまずきなさい」と続けました。

 雨は激しさを増します。パヌルー神父を取り巻く空気は静まり返っていました。聖堂の中の聴衆は一人、また一人とひざまずき始め、やがて、すべての聴衆がひざまずきました。

私はあなたを真理に導く

「私はあなたたちを真理へと導きます。情け容赦ないことを伝えましたが、あなたたちには喜びを知ってもらいたい。善意ではなく真理に服しなさい。神の慈悲は善と悪を、怒りと憐みを、ペストと救いをセットにしています」と説きます。

 パヌルー神父は今日ほど、神の救いとキリスト教の希望が万人に差し出されていることを感じたことはありませんでした。ペストの惨状すら、瀕死の人間の叫びすら、彼には天にささげる「愛の言葉」になっていたのです。しかし、この「愛の言葉」には、本人もまだ気付いていない本質的な欠陥がありました。

 説教は聴衆に対して、ある示唆を明確にしました。聴衆は理由が分からない罪を宣告されたからです。さらに、降りかかった災厄には意味があり、必然だと思わせました。日本にも同義の言葉として「天罰」「天誅」があります。人間を超えた存在が人間をこらしめ、償いとして与える苦しみのことを指します。言葉の持つ危険性をカミュは見事に押さえていました。

 その後、数カ月が経過しても、ペスト禍からの収束にはほど遠いことが明らかでした。パヌルー神父が2回目の説教を行う日になりました。彼はためらうように話し出します。主語は「あなたたち」ではなく「私たち」に変わっていました。先の説教の欠陥。それは、パヌルー神父が「私」を欠いていたことでした。

「神について説明できることと説明できないことがあります」。パヌルー神父は力を込めて言います。「罰を受けるべき者が罰を受けることは正当であっても、子どもたちがむごたらしく苦しむことは納得できません」。パヌルー神父は異端スレスレのところに来ているようでした。

 ある日、主人公にパヌルー神父から「病院へ運んでほしい」と伝言があります。教会に向かうと、神父は一切の医療行為を拒否し、自らの命を神の手に預けていました。しかし、十字架だけは放しませんでした。これがパヌルー神父の死にざまだったのです。

コロナから何が学べるのか

 カミュは、全能の神が人々の最終的な救いのよりどころとなっている精神の支配と戦いました。パヌルー神父のように神に祈っても人間の命は救えない。救いには「行為」が必要だと説きました。これは、コロナ禍の社会では「心の優しさ」が必要だと解釈できます。この気持ちが他者に向けられるときに他者への救いとなるからです。

 今、カミュの「ペスト」が売れています。人間としての自由、行動、選択とは何か。オラン市で原因不明の熱病患者が発生し、人々を恐怖に陥れます。市は閉鎖され、解決策が見つからない中、立ち上がった人々は何をしたのか。感染症との戦いがひとごとでない今、70年前のこの長編小説が改めて読まれている理由は何か。

 なお、日本におけるペストは過去に複数回確認されています。最大の流行は1905~1910年の大阪府で、958名の患者が発生したものです。幸いなことに1927年以降、国内感染例はありません。

 ホワイトハウスで💥クラスター(集団感染)発生か 

CNN.co.jp 2020年10月3日(土)14時30分配信

 ケリーアン・コンウェイ前米大統領顧問は2日夜、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを明らかにした。軽いせきなど症状は重くなく、気分は良いとしたが、医師と相談し隔離措置に入ったとツイッターで述べた。

 同氏は先月26日、トランプ大統領が米連邦最高裁判所の新たな判事を発表したホワイトハウスでの行事に出席していた。

 この行事に列席し、陽性反応が確認された政権の中枢人物や政治家らは6人目となった。トランプ大統領夫妻に共和党の上院議員2人、ノートルダム大学学長が含まれる。

 この行事ではマスク着用や一定の対人距離の保持の行動もまれだったとされる。CNNの取材によると、会場の椅子の間隔も新型コロナ対策で勧められる6フィート(約1.8メートル)に達しなかったとみられる。

 一方、米ホワイトハウス記者会は2日、記者3人が新型コロナの陽性反応を示したと報告した。会員へ電子メールで連絡した。

 トランプ氏や他のホワイトハウス職員の感染などを踏まえ、ホワイトハウス詰めの多数の記者が診断結果を待ちながらも自主隔離の措置に応じているともした。ただ、他の全ての記者は陰性反応を示したとも明かした。

 ホワイトハウスでは2日朝、職員1人の新規感染が確認された。同所では記者と報道担当職員らが狭苦しい場所で居合わせる機会もあり、密接な接触が生じてもいる。

 感染した記者の1人は先月26日、ホワイトハウスで取材した後にトランプ氏に同行し、ペンシルベニア州の政治集会へ大統領専用機で向かっていた。症状を覚えたのは1日だったという。

 トランプ氏がメラニア夫人を含めた陽性反応を発表したのは2日未明だった。

 

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