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2020年11月 8日 (日)

【速報!米大統領選】“郵便投票”開票で趨勢決まる✍バイデン氏「当選確実」

 バイデン氏当確、NY中心部お祭り騒ぎ「トランプ、お前はクビだ 

朝日新聞デジタル 2020年11月8日(日)8時38分配信

 米大統領選でバイデン前副大統領の当選確実の報が伝わると、ニューヨーク中心部では沿道で飛び上がったり、手を振ったりして喜ぶ人たちの姿が見られた。車からクラクションを鳴らす人たちもいた。

 観光名所のタイムズスクエアには直後から大勢の人が集まった。歌を歌い、踊って喜びを爆発させる若い女性らの姿もあり、お祭り騒ぎに。トランプ大統領が過去に出演していたテレビ番組での決めぜりふ「お前はクビだ!」などとの声も上がった。

 民主党の上院トップでニューヨーク州選出のチャック・シューマー上院議員も姿を見せ、「米国の暗黒の時代は終わった」などとバイデン氏の当選を歓迎した。

 近くに住む演劇制作者のトム・タンゴラさん(41)は「すばらしい気分だ。国家的な悪夢がようやく終わった。この4年間、世界の恥だった」と語った。劇場関係者のトニー・スタントンさん(58)はカマラ・ハリス上院議員が初の女性副大統領に決まり、「ホワイトハウスに女性が入るときがきた。とても興奮している」と話した。

 菅首相バイデンハリス両氏に祝意 大統領選勝利確実で 

ロイター 2020年11月8日(日)8時07分配信

 菅義偉首相は8日朝、米民主党のバイデン候補が大統領選に勝利したとの米メディアの報道を受け、バイデン氏とハリス副大統領候補に対して祝意を表明した。

 菅氏は日本語と英語でツイッターに投稿し、「ジョー・バイデン氏及びカマラ・ハリス氏に心よりお祝い申し上げます。日米同盟をさらに強固なものとするために、また、インド太平洋地域及び世界の平和、自由及び繁栄を確保するために、ともに取り組んでいくことを楽しみにしております」とした。

菅首相とは良好バイデン東アジア各国首脳相性

JBpress 2020年11月8日(日)18時01分配信

 「私は誓う。国を分断させるのではなく、団結させる大統領になると。赤色(民主党)と青色(共和党)に分かれた州ではなく、団結した州を見る大統領になると。この国を、世界が尊敬する、癒やされた国にする!」

 日本時間の11月8日昼前、米デラウェア州ウィルミントンで、ジョー・バイデン前副大統領が、副大統領に就くカマラ・ハリス上院議員を伴って、高らかに勝利宣言した。大統領選挙の投票から4日も経っての勝利宣言は、極めて異例である。

菅首相、ツイッターを使っていち早く祝福メッセージ

 日本では、菅義偉首相がいち早く、ツイッターに祝福メッセージを投稿した。

 <ジョー・バイデン氏及びカマラ・ハリス氏に心よりお祝い申し上げます。日米同盟をさらに強固なものとするために、また、インド太平洋地域及び世界の平和、自由及び繁栄を確保するために、ともに取り組んでいくことを楽しみにしております>

 早速、日本政府関係者に聞くと、菅首相は「バイデン勝利」に上機嫌だという

 菅首相は、表向きは内政不干渉を貫いていたが、心の中ではバイデン勝利を願っていたのではないか

 もしもトランプ大統領が再選されたら、これまで世界で一番トランプ大統領から信頼を勝ち得ていた安倍晋三前首相のような芸当は、菅首相にはとてもできないそうなると、『日本に頼めばトランプ大統領に伝えてくれる』として擦り寄ってきていた各国首脳も、日本に期待しなくなるだろう

 その点、バイデン大統領なら、すべては一から仕切り直しなので、菅首相としてはよほどやりやすい加えてバイデン氏は、トランプ大統領のような直感によって物事を決め、かつ朝令暮改する指導者ではない国務省などが積み上げてきたものを重視するオーソドックスなスタイルだから、菅首相としては、自分と似たタイプに思えて親近感が沸くのだ

 日米ともに新時代というわけだ。

 次に、隣の韓国は「バイデン当確」をどう見ているのか。韓国政府関係者に聞くと、こう答えた。

 「バイデン氏は、故・金大中(キム・デジュン)大統領の旧友で、金氏が亡命中は何かと面倒を見てくれた。そして金氏が大統領になると、訪韓してネクタイをプレゼントしてくれたほどだ。2000年の歴史的な南北首脳会談も、バイデン氏が陰でバックアップしてくれた。そのため、金大中政権の流れを汲む文在寅(ムン・ジェイン)政権と、うまくいかないはずがない。

 文在寅政権でバイデン氏と一番パイプがあるのは、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官だ。アメリカ時代に、バイデン氏の側近たちと太いパイプを築いてきた。

 本来なら、年末に予定される内閣改造で、スキャンダルのあった康長官は交代すると見られてきた(注:行動自粛要請が出ているコロナ禍に、夫がアメリカに約1300万円のヨットを買いに行って大顰蹙を買った)。だがバイデン大統領誕生となれば、一転して留任するのではないか」

 バイデン当選の一報は、「青瓦台」(韓国大統領府)の人事にも影響を与え始めているというわけだ。 

かつては友好深め合ったバイデンと習近平だが・・・

 続いて、中国の関係者にも聞いてみた。

 「一言で言えば、これまで4年間のアメリカの『素人政権』が、これからは『プロ政権』に変わるという印象だ。つまり中国にとって、バイデン政権はトランプ政権以上に、手強い交渉相手になると覚悟している。

 第一に『同盟』の重視だ。トランプ大統領は『アメリカ一国主義』だったので、TPP(環パートナーシップ協定)、パリ協定(地球気候変動枠組協定)、イラン核合意など、次々に国際協定から離脱してきた。これは自由貿易や国際協定を重視する中国の存在感を、相対的に高めた。

 また、EUとの亀裂も深め、NATO(北大西洋条約機構)は半ば機能不全に陥っていた。中国が進める『一帯一路』(ワンベルト・ワンロード)は、陸上ルートも海上ルートもヨーロッパがゴール地点なので、トランプ時代の米欧分断は中国に有利に働いてきた。ところがバイデン時代の到来とともに、米欧の再結束が図られるだろうから、中国包囲網が強まるだろう。

 第二のキーワードは『人権』だ。民主党は伝統的に人権問題を重視するので、バイデン政権は新疆ウイグル自治区、チベット自治区、内モンゴル自治区、香港などに関して、中国を批判してくるだろう。

 バイデン氏は、オバマ政権時代に副大統領を務めていた頃、習近平副主席とカウンターパートで、相互に往来して友好を深めてきた。孫には中国語を習わせているとも言っていたほどだ。

 だがアメリカのトップに立てば、立場もまったく異なる。つまり『バイデン副大統領』と『バイデン大統領』は別人と考えている」

 中国と対立する台湾の与党・民進党の関係者にも聞いた。

 「蔡英文政権とトランプ政権は、1979年に中華民国(台湾)がアメリカと国交を断絶して以降、最も緊密な関係を築いてきた。もしトランプ大統領があと4年務めるなら、その任期中に、蔡英文総統とトランプ大統領の歴史的な台米首脳会談を開いたり、台米間の国交を再び樹立したり、台湾に米軍が駐留したりというところまで進む可能性があった。それだけに非常に残念だ。

 だが、台湾とアメリカの民主党との関係が悪いわけではない。民主と人権を重視するという理念を共有しているからだ。この伝統的な理念外交を前面に押し立てながら、新たな台米関係を築いていきたい」

オバマがしたように無視だと困る北朝鮮

 もう一カ国、北朝鮮の当局者には聞けていないので、想像するしかないが、トランプ大統領と3度も会談したことを誇り、大統領選直前にトランプ大統領がコロナウイルスに感染した際には見舞いの電報まで送った金正恩(キム・ジョンウン)委員長なので、さぞかし落胆しているのではないか。一方のバイデン氏は、10月22日のテレビ討論会で、金正恩委員長のことを「悪党」呼ばわりしている。

 かつてのバラク・オバマ政権の対北朝鮮政策は、「戦略的忍耐」だった。いわば無視である。北朝鮮のような国にとって、アメリカに強硬に来られるのも困るが、無視されるのはもっと困るだろう。

 ともあれ、バイデン新政権が東アジアにも、新時代をもたらすことは確実だ。菅政権には、ぜひ機を掴んでほしいものだ。

 落選トランプ氏、資金不足深刻法廷闘争へ献金呼びかけ 

スポーツ報知 2020年11月8日(日)5時00分配信

 CNNなど米主要メディアは7日(日本時間8日)、米大統領選で民主党のバイデン前副大統領(77)が共和党の現職トランプ大統領(74)を破り、勝利を確実にしたと伝えた。一時、トランプ氏の優勢が伝えられていたペンシルベニア州において、郵便投票で票を積み上げて逆転したことなどを背景に、選挙人の過半数である270人以上を獲得した。一方、トランプ氏は一部州で票の集計停止を求めて法廷闘争に打って出る姿勢を示しており、バイデン氏勝利で最終決着するかどうかは、依然として不透明な部分もある。

 開票が始まって数時間後の現地時間4日未明に、早々に行った“勝利宣言”は、完全に勇み足だった。トランプ氏が現職大統領では1992年のブッシュ(父)氏以来となる敗北を喫した。

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 とはいえ負けを認めるつもりは一向にない。米大統領選では、劣勢の候補者が「敗北宣言」をして勝者をたたえ、それを受けて当選者が「勝利宣言」をするのが通例。だが、トランプ氏は敗北宣言どころか、ツイッターでバイデン氏に対し「大統領職を奪取したと誤った宣言をするべきではない。私だって宣言できるのだから」とけん制している。

 さらに、バイデン氏が勝利した州で不正投票があったことを証明するために提訴する準備を着々と進めている。ロイター通信によると、トランプ陣営が裁判費用などのために少なくとも6000万ドル(約62億円)を献金によって集めようとしているという。

 トランプ氏が大統領の座に必死にしがみつくのは、「破産危機」が理由との説もある。「不動産王」として米経済誌「フォーブス」の長者番付に名を連ねるが、今年9月に所得税未納を報じられた際には、ゴルフ場やホテルなどの主要事業で巨額の損失を出しているとも言われた。選挙戦でも年初にはバイデン氏の10倍近い資金量でスタートを切ったものの、10月の時点では3分の1ほどに。借金も積み上がっており、献金の半分はその返済に回される予定になっている。

 ただ、トランプ氏の主張には根拠がなく、共和党のキンジンガー下院議員が「不正の懸念があるなら証拠を示して裁判で主張すべきだ」と指摘するなど、身内から批判も噴出。すでに提訴が退けられた州もあり、瀬戸際に立たされている。

 英首相「歴史的功績」バイデン氏称える 大統領選勝利確実で 

産経新聞 2020年11月8日(日)7時32分配信

 米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利したとの報道を受け、英国のジョンソン首相は7日、自身のツイッターで「歴史的功績を祝福する」とたたえた。「米国は私たち(英国)の最も重要な同盟国だ。気候変動や貿易、安全保障といった優先事項において緊密に協力することを期待している」とした。

 ラーブ英外相も同日、ツイッターでバイデン氏の得票数が歴代大統領選で史上最多だったことを受け、「歴史的な勝利」と投稿。「(バイデン氏が率いる)新たな政権と働けることを楽しみにしている」とした。敗北を認めない意向を強調している共和党のトランプ大統領については「(大統領選は)接戦で、トランプ氏は懸命に戦った」との発言にとどめた。

 一方、英国内では、バイデン氏の米大統領就任が、今年5月に開始した米英間のFTA交渉に影響を及ぼすとの懸念も広がっている。

 英紙テレグラフ(電子版)は今月7日、トランプ氏からバイデン氏への政権交代によって「(FTA交渉の進行が)遅くなる」と分析する国際貿易の専門家の発言を紹介した。英メディアによると、英国の欧州連合(EU)離脱を支持し、英国とのFTA交渉を前向きに進めてきたトランプ米大統領と異なり、バイデン氏はEU離脱に懐疑的でFTA交渉を優先しないとみられている。

 アイルランド系移民の子孫のバイデン氏は、1998年のベルファスト合意で終結したアイルランドと英領北アイルランドの紛争がEU離脱によって再燃することを懸念しているとの見方もある。

 ジョンソン英政権は今年9月、英国がEUから離脱する条件を定めた発効済みの離脱協定について、英EUが北アイルランド和平を維持するために決めた項目の一部を変更する法案を提出。EUは「国際法違反」と法案を批判したが、バイデン氏もジョンソン氏の動きを牽制した。バイデン氏はツイッターで「(北アイルランド和平が)EU離脱の犠牲になるのは許せない」と投稿。英国がベルファスト合意を尊重しなければ、米英のFTA協定は結べないとの考えを示した。

 バイデン氏は国益のために国際法違反もいとわないジョンソン氏の姿勢をトランプ氏と重ねて批判したことがある。英メディアによると、バイデン氏は昨年12月、「(ジョンソン氏は)トランプ氏のクローン」と表現した。

 ただ、英紙フィナンシャル・タイムズ(同)は、ジョンソン氏は環境問題やイラン核問題などでトランプ氏よりバイデン氏に近い考えを持っていると分析した。

BBC英米関係格下げも」英首相バイデン氏に祝意

朝日新聞デジタル 2020年11月8日(日)7時21分配信

 英国のジョンソン首相は7日、米大統領選で当選を確実にしたバイデン氏をツイッターで祝福した。ジョンソン氏は「米国は私たちの最も重要な同盟国だ。気候変動から貿易や安全保障に至るまで、共通する優先事項に緊密に協力して取り組むことを楽しみにしている」と投稿。女性初の副大統領となるハリス氏についても「歴史的偉業」とたたえた。

 ラーブ外相もツイッターで「接戦となり、トランプ氏も懸命に戦った」と現職を持ち上げつつ、「新政権との協力を楽しみにしている」とつづった。

 英メディアもバイデン氏の当選確実を速報した。トランプ氏はジョンソン氏を「英国のトランプと呼んで好意を示し、英国の欧州連合(EU)離脱を支持した数少ない世界の指導者の一人だった。英国内では、親EUとみられるバイデン氏は、貿易などで英国よりもEUとの関係を優先させるとの見方もある。英BBCは「英国と米国の『特別な関係』は格下げに直面するかもしれない」などと伝えている。

仏大統領もバイデン氏に期待

 フランスのマクロン大統領は7日、自身のツイッターに「米国民が彼らの大統領を選んだ。ジョー・バイデン、(副大統領となる)カマラ・ハリス、おめでとう!」とつづり、「我々は多くの克服すべき課題を抱えている。一緒に仕事をしよう」と呼びかけた。

 マクロン氏はこれまで、トランプ政権を自国第一主義だとして批判を重ねてきた。バイデン氏は、マクロン氏が重視する地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の復帰を掲げており、バイデン新政権が国際協調にかじを切るよう、期待を示した格好だ。

『親トランプ』📝ブラジル大統領沈黙まもる

朝日新聞デジタル 2020年11月8日(日)7時16分配信

 米大統領選でバイデン前副大統領の当選確実が報じられ、チリやアルゼンチンなど中南米の大統領らは相次いでバイデン氏と副大統領となるハリス氏を祝福するメッセージをツイッターなどに投稿した。一方、トランプ氏と関係の近いブラジルのボルソナーロ大統領は、当確が報じられてから4時間あまりがたってもメッセージを発していない。

 ボルソナーロ氏は投票翌日の4日、「私の姿勢ははっきりしている。トランプ氏の再選を信じている」と発言。選挙中にバイデン氏がアマゾン火災について言及したため、ボルソナーロ氏は「内政干渉だ」と批判していた。

 だが、バイデン氏勝利の公算が高まった6日、ボルソナーロ氏は「私がブラジルで最も重要な人物ではないように、トランプ氏は世界で最も重要な人物ではない。最も重要なのは神様だ」と軌道修正していた。

 また、トランプ政権で厳しい経済制裁を科されたキューバのディアスカネル大統領は犯罪的な経済封鎖でキューバをひざまずかせようと夢見る者がいるという故フィデル・カストロ氏の言葉をツイッターに投稿したまま更新していないベネズエラのマドゥロ大統領は、中国と関係を深めているとする動画付きのコメントを投稿し、米大統領選については反応を見せていない。

 北朝鮮韓国が『トランプ勝利』を熱望した理由 

現代ビジネス 2020年11月8日(日)8時01分配信/牧野愛博(朝日新聞編集委員)

各国がバイデン待望の中…

 11月3日投票の米大統領選は大接戦の様相を呈している。バイデン元副大統領が勝利する流れが強まっているようにも見えるが、トランプ大統領は敗北を認めず、法廷闘争も辞さない構え。当選者が決まるまで、なお、若干の時間が必要になりそうだ。

 選挙を見つめる西側諸国外交官の本音はバイデン支持。在京の西側外交官の1人は「バイデンの当選を祈るような気持ちで見守っている」と語る。日本外務省の本音も同様だ。外務省関係者の1人は匿名を条件に「もうトランプ政権と付き合うのは限界だ。再選したら、今度はG7(主要7カ国)首脳会議から離脱すると言い出しかねない」と語っていた。

 なんでもかんでも金勘定に置き換え、同盟国や友好国の事情など一瞥もしない。そんなトランプ大統領の再登場だけは勘弁してほしいというわけだ。

 そんななか、トランプ再選を待ち望んでいる首脳もいないわけではない。日本の近隣では、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領だ。

 なぜ、両政権はトランプ再選を願うのだろうか。その戦略は東アジアの安全保障にどんな影響を与えるのだろうか。

バイデンを罵る北朝鮮

 朝鮮中央通信など北朝鮮の国営メディアは7日夜現在、米大統領選について一切沈黙を守っている。ただ、これまでの報道ぶりをみれば、金正恩氏らがトランプ再選を願っていることは一目瞭然だ。

 金正恩氏の実妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は7月10日に発表した談話のなかで、「金正恩委員長は、トランプ大統領の活動で必ず良い成果があることを願うという自身のあいさつを伝えるようにと述べた」と強調している。「良い成果」とは、大統領再選という意味だろう。

 一方、北朝鮮はバイデン氏を悪し様にけなしてきた。朝鮮中央通信は昨年5月や11月の報道で、バイデン氏が金正恩氏を「独裁者」「暴君」などと中傷したとして猛烈に反発。こうしたバイデン氏の主張を「政治家はおろか人間として備えるべき初歩的な品格も備えていない俗物の詭弁」「狂犬の断末魔のあがき」などとこき下ろした。北朝鮮はもともと、バイデン氏が副大統領としてコンビを組んだオバマ大統領のことも「熱帯林の猿」などとひどい言葉を投げかけてきた。

 北朝鮮がトランプ再選に期待をかけるのは、2019年2月に決裂した米朝首脳会談のリターンマッチを願うからだ。

 当時、トランプ大統領は北朝鮮が「寧辺(ニョンビョン)核施設+α」の廃棄に応じれば、制裁の緩和が可能だと主張した。金正恩氏は当時、寧辺核施設だけの放棄にこだわり、会談は物別れに終わったが、「寧辺核施設+α」の提案は、北朝鮮にとって悪くない話だ。

 米政府は韓国に対し、北朝鮮の核関連施設は300近くあると説明している。このうち、ウラン濃縮施設だけで10カ所前後にのぼる。このうち、数か所の廃棄に応じたところで、北朝鮮にしてみれば痛くもかゆくもない。

 まして、北朝鮮はすでに核兵器を保有している。米政府は北朝鮮の核兵器は50~60個に達すると計算している。そのうち、わずか1個だけでも隠し通すことができれば、北朝鮮は体制を維持するための抑止力を失わずに済む。

 トランプ政権は北朝鮮の完全な非核化という目標は捨てていないが、2018年6月の米朝首脳共同声明は「朝鮮半島の非核化」を目指すとしている。北朝鮮は、北朝鮮が保有する核兵器・核関連物質だけではなく、北朝鮮を狙う可能性がある米国の核兵器・核関連物質もすべて廃棄してこそ、「朝鮮半島の非核化」が達成できると身勝手な解釈をしている。

 最終目標はもちろん、核の完全廃棄であっても、いつその目標が達成できるかは、誰にもわからない。結局、「核廃棄交渉」は「核軍縮交渉」に変質せざるを得ない。

 北朝鮮は現在、米中新冷戦の恩恵を受け、中国から最低限の食料やエネルギー支援を受けるめどをつけている。中国から北朝鮮に向けた食料や原油の公式輸出統計はわずかなものだが、国連安全保障理事会傘下の北朝鮮制裁専門家パネルの調査などによれば、中国などが洋上で、北朝鮮船舶に制裁決議が定めた量を上回る石油精製品などを輸出している模様だ。

一刻も早くトランプと会いたい

 ただ、外貨だけは思うように入ってこないようだ。平壌にあるロシア大使館は10月29日、フェイスブックへの投稿で、北朝鮮外務省が平壌駐在の在外公館と国際団体に対し、ドルではなく北朝鮮のウォン(1ドル=8000ウォン)を使うよう求めたと明らかにした。この措置の背景には、外貨不足に悩む北朝鮮当局が、外交団からも外貨を回収しようとする意図があるのかもしれない。

 韓国の情報機関、国家情報院が11月3日に韓国国会情報委員会でおこなった説明によると、このところ北朝鮮によるサイバー攻撃が増え、1日平均162万件に達している。2016年の41万件からほぼ4倍に増えた計算だが、その内訳は、金銭を詐取する目的が多いという。

 いくら食料とエネルギーが大丈夫でも、外貨が不足すると困ることがある。金正恩氏の権威を示すための国家プロジェクトが進まないのだ。

 金正恩氏は今年3月、「最大の重要事業」として平壌総合病院の建設を10月10日の労働党創建75周年までに終わらせるよう厳命したが、その後まったく音沙汰がない。同様に日本海側の元山(ウォンサン)葛麻(カルマ)海岸観光地区に建設していた大規模なホテル群も、建設途中でたなざらしの状態になっている。いずれも、外貨がないため、海外から購入する必要がある高級医療器具や内装品などが手に入らないからだとみられる。

 金正恩氏が側近たちに下賜するプレゼントの確保もままならない。国情院による11月3日の説明では、金正恩氏の体重は2012年8月に90kgだったが、昨年は130kg、そして今は140kgに達しているという。毎年6~7kg増え続けている計算だ。それだけ、ストレスが多いということなのだろう。

 金正恩氏にしてみれば、一刻も早くトランプ大統領と会談し、核関連施設の一部廃棄と引き換えに外貨を得る道筋をつけたいところだ。

文在寅が望むレガシー

 そして、同じようにトランプ大統領の再選を待ち望んでいるのが、韓国の文在寅政権だ。

 もちろん、韓国政府は公式には中立の姿勢を維持している。韓国大統領府の徐薫(ソ・フン)国家安保室長は11月4日の韓国国会で、米国大統領選がどのような結果になろうとも、米韓同盟の緊密な協力のもと、朝鮮半島の非核化と平和体制の構築にすべての努力を傾注すると語った。

 だが、ソウルの政界関係筋は「文政権の本音は、トランプ再選。この政権の唯一最大の関心事項は南北関係でレガシーをつくることだからだ」と語る。

 トランプ再登板により、米朝首脳会談が再び開かれ、北朝鮮による一部核廃棄と米国による制裁の一部緩和が合意されれば、文在寅政権が待ち望んでいた北朝鮮に対する経済支援が可能になる。北朝鮮から南北協議の席で「散々やると言って、何も進んでいない」となじられてきた南北の鉄道連結事業や、北朝鮮の名峰金剛山(クムガンサン)への個人観光なども実現できるかもしれないと期待しているからだ。

 こうしたなか、韓国大統領府は5日午後、文在寅大統領主催で外交・安全保障関係長官会議を開き、米大統領選後の対応について協議した。

 韓国メディアによれば、李仁栄(イ・イニョン)統一相は5日の国会答弁で、「ポスト『戦略的忍耐』にしっかりと備え、韓米間の協力関係を確立することが重要だ」と述べたという。バイデン氏が当選すれば、オバマ政権が行ってきた「北朝鮮が核・ミサイル廃棄の動きを示すまで、米国は制裁を続けながら、忍耐強く待ち続ける」という戦略に回帰するとみているわけだ。バイデン政権になって米朝関係が振り出しに戻れば、文政権が南北関係改善に乗り出す機運も遠ざかることになる。

落ち着いて考えてみれば…

 もちろん、バイデン政権の登場が、韓国の助けになることも多い。その代表格が、すでに今年3月に期限切れを迎えてしまった在韓米軍駐留経費を巡る交渉だ。

 トランプ大統領は在韓米軍の駐留経費の大幅増を繰り返し要求。当初の5倍増という途方もない要求は取り下げたものの、50%増を求め、13%増から一歩も退かない構えの韓国との間で交渉が暗礁に乗り上げている。在韓米軍の規模縮小など、米韓同盟への悪影響も懸念されているなか、バイデン政権が登場すれば、この問題は一気に解決に向かうかもしれない。

 また、日米韓3か国の政府関係者の間では、バイデン政権になれば、日米韓の3カ国協力に向けたテコ入れに乗り出すだろうという見方が強い。オバマ政権は定期的に日米韓外務次官級協議を開催。朴槿恵(パク・クネ)政権が2016年11月、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に署名することを後押しした。

 韓国は11月半ば、朴智元(パク・チウォン)国家情報院長を日本に派遣するが、これは日韓徴用工判決問題による日韓関係の決定的な悪化を避ける手段を避ける目的があるとされる。韓国の政界関係筋の1人は「バイデン政権が誕生すれば、当然、韓日関係の改善を求めてくる。それを見越して、ちゃんと関係改善に努力している姿を見せるという意味もある」と説明する。

 論理的に考えてみると、バイデン政権の方が、同盟関係を結ぶ韓国にとっては利益が大きいように見える。トランプ政権は確かに北朝鮮問題の進展を「促進」こそさせるかもしれないが、それは事実上の核軍縮交渉への変質といった、東アジアの安全保障にとって危険極まりない結果を招きかねない。

 米国をだまして事実上の核保有国の地位を得るとともに制裁の緩和をもくろむ北朝鮮が、トランプ政権の継続を望む気持ちは、よくわかる。だが、北朝鮮が喜ぶ展開は、逆に言えば韓国にとって「百害あって一利なし」という局面をもたらしかねない。加えて、トランプ政権は米韓同盟の弱体化をもたらす可能性もある。

 文在寅大統領の任期は2022年5月までだ。北朝鮮は当然、「なんでも支援したい」と言ってくれる文政権から、何らかの利益を得ようとするだろう。廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権の際も、2008年2月の任期切れまで4ヵ月と迫った2007年10月に南北首脳会談を行ったことがある。来年になれば、北朝鮮は再び韓国に秋波を送り、夏の東京五輪などの機会を使って朝鮮半島の平和機運を盛り上げ、韓国から支援を引き出そうとする可能性が高い。

 文在寅政権が、2018年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に続き、再び北朝鮮に手玉に取られることのないよう祈りたい。

 ゴルフ場で“敗戦知ったトランプ氏「選挙は全くわっていない」負けを認めず法廷闘争か 

HUFFPOST 2020年11月8日(日)5時48分配信

 民主党のジョー・バイデン氏が大統領選の勝利を確実にした11月7日(現地時間)、対立候補で現職大統領のトランプ氏はバージニア州スターリングでゴルフ中だった。

 バイデン氏の当確を知ったトランプ氏は、声明を発表。「バイデン陣営が誤った勝利を宣言している」と主張し、強い憤りを表した。

 声明には「この選挙が全く終わっていないのは、はっきりした事実だ。ジョー・バイデンはどの州でも勝者の認定はされていない。ましてや再集計が必要な激戦州や、我々の陣営が訴訟を起こして最終的な勝者を決めるであろう州では、勝利していない」と綴られている。

訴訟や不正投票…これまでの主張を繰り返す

 トランプ氏は、激戦州のフロリダ州やオハイオ州を制した後の11月4日に、勝利に必要な選挙人を集めていないにも関わらず、一方的に「勝利宣言」をした。

 しかしその後にバイデン氏がウィスコンシン州とミシガン州で勝利し、ペンシルベニア州とジョージア州でも票を伸ばすと、トランプ陣営は票集計の差し止めを求める裁判などを複数の州で起こした。

 これまで、それらの訴訟の主張が認められたケースはないが、トランプ氏は声明で「我々の陣営は月曜日に訴訟の手続きをとり、選挙の法律がきちんと守られ、正しい勝者が選ばれたかどうかを確認する」と述べて、新たな訴訟を起こす用意があることを伝えた。

 さらに、これまで繰り返してきた「バイデン氏は激戦州で不正な票を集計している」と根も葉もない主張を改めて強調。

「バイデンは何を隠しているのだ?私はアメリカの人々が、民主主義が求める正しい集計をされるまで、安心して休めない」とコメントした。

 トランプ氏は7日朝、Twitterにも「選挙の後に何千もの不法な票が集められた」と投稿したが、この投稿にはTwitter社から「コンテンツの一部またはすべてに異議が唱えられている」「誤解を招いている可能性があります」警告のラベルが貼られている。

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