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2020年11月16日 (月)

【東京2020】バッハIOC会長✈来日「コロナ禍での開催」明言

 IOC会長「トンネルの先の光になる」東京五輪、来年開催に前向き 

THE PAGE 2020年11月16日(月)18時01分配信

 東京五輪・パラリンピック開催に向けた協議で来日した国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は16日、大会組織委員会の森喜朗会長と合同記者会見を開いた。バッハ会長は冒頭、大会が開幕する9か月後までには「ワクチンが入手可能になるだろう」との認識を示し「安心な環境で大会を開く道具箱はそろっている。日本と手を携えて(大会を)開催したい。開催すれば団結のシンボルとなる。トンネルの先の明かりになる」と述べ、大会開催に依然、前向きな姿勢であることを示した。

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 バッハ会長は、日本で観客がいる中でプロ野球試合が開かれている例などを挙げ、「完全なスポーツイベントをできると証明できた」と説明。他にも世界で多くのスポーツ大会が「成功裏に」行われたことも強調した。

 森会長は、「フェイクニュースなどがスマホなどで(拡散され)何かバッハさんがお見えになったのは強硬論の森を抑え込むために来たとか、その会談のためにお見えになる(などと)と随分流れたが、きょうの(バッハ)会長の行動、発言によって疑念を持っていた方は払しょくされたと思う。ますますIOCとお互いの価値観を共有しながら、しっかり絆を深めていきたい」と語った。

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 バッハ会長ワクチン接種IOC費用負担明言 

日刊スポーツ 2020年11月16日(月)18時16分配信

 来日中の国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長(66)と、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)らが16日、東京・晴海の組織委オフィスで合同会見を行った。

 冒頭、森会長が「バッハ会長の来日に際し、開催強硬論を唱える森を抑えに来た、というようなフェイクニュースが多く流れていたが(バッハ氏の開催確信発言を受け)その疑念が払拭されたはず」とあいさつ。その後、質疑応答が始まった。

 菅首相や小池都知事らと会談した際、バッハ会長が海外からの入国者に「ワクチン接種」を要望する考えを示したことについて説明した。「私が言ったのは、すべての努力をします、ということ。多くの参加者にとって、できる限り接種してほしいと明確に申し上げたい。うわさが流れているようだが、受けないとダメだとは言っていない。説得をしていく」。

 その上で「まずは医療従事者、我々の社会のために働いている人の接種が1番。その次、もしワクチンをさらに確保できるのであれば、IOCがコストを見ます」と費用負担を約束した。NOC(各国・地域オリンピック委員会)と協力し、接種人口を広げていく考えという。

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 入社6カ月希望退職迫られたホテル勤務22歳…コロナ失業の現実 

BUSINESS INSIDER 2020年11月16日(月)8時10分配信

 東日本にある客室数500を超える大型ホテルで、2020年4月から新卒正社員として働いていた22歳の男性は、同じ年の10月末でこのホテルを退社した。

「希望退職」という形ではあるものの、コロナで経営不振に陥った会社から「入社1年目から3年目の社員」は、「組織スリム化」のためのリストラの標的にされたのだ。「希望退職」は名ばかりで、実質、選択肢のない失業だった。

 東京商工リサーチによると、2020年は8月13日までに、早期・希望退職者募集を開示した上場企業は52社にのぼる。前年の2019年は1年間で35社だったのに比べると、とっくに過去一年分を上回っている。コロナの終息が見えない状況では、希望退職を募る企業は今後も増えると予想される。

 入社後、わずか6カ月で男性は「退職」を突き付けられた。

「コロナでホテルが苦しいのはよく分かります。でも会社が社員を大切に思っているとも思えません」

 男性はやり場のない気持ちをため込んでいる。

入社直後、ホテルが閉鎖に

 私立大学に通っていた男性は、学生時代に飲食店でのアルバイトの経験を持ち、「将来は接客業に携わりたい」と考えていた。

 就職活動では、エンターテイメントや宿泊に関する企業を中心に選考を受け、第2志望だったホテルでの就職が内定。

「第2志望とは言え、あこがれのホテルでした。会社説明会で出会った社員の方が生き生きと働いていて、当時は仕事ができることを楽しみにしていました」

 しかし2020年、新型コロナウイルスが、ホテル業界を直撃した。

 男性が働くホテルは入社後に閉鎖。同期の新入社員は20人以上いたが、入社後は出社はするものの、ビジネスマナーやベッドメイキングなどの研修を受けるだけで、ホテルの再開を待つ毎日だったという。

「ゴールデンウィークには、コロナも落ち着くと思っていました。でも結局、5月も6月もホテルは休業になり、仕事ができない状況が続きました。5月以降の給与は、約6割に減額されてしまい、『これからどうなるのだろう』と不安でした」

GoToトラベルで週末には客戻るも……

 新型コロナの感染者数が落ち着いてきたこともあり、7月になってやっとホテルが再開された。

 団体客や会社の宴会などの需要は壊滅的な状況だったが、7月下旬には政府の旅行需要喚起策である「GoToトラベル」も開始され、週末は客室がほぼ満室になることもあったという。

 男性もホテルの現場に出て働くようになり、「ホテルの顔としての緊張感を味わった」という。

「ずっと人のいないホテルを見てきたので、お客様が入るようになると、がらっと雰囲気が変わりました。社員として売り上げも意識しながら仕事をするのは初めての経験でしたし、再開したホテルでいい接客をしたいと気合も入っていました」

 また人事部からメールで、今後給与が満額支払われるという連絡もあった。

「どうにかこのホテルで働き続けられそうだと、やっと安心できました」

 しかし9月。その期待は裏切られることになる。

突然告げられた「組織のスリム化」

 男性が働いていたホテルは、複数の系列ホテルをもち、それぞれの運営会社を子会社に持つ親会社が存在する。親会社が実質的な経営を握っており、傘下ホテルの管理職として、親会社の社員を出向で受け入れることも珍しくないという。

 9月上旬。男性ら社員に、親会社の社長が参加する説明会が開催されるとのメールが届いた。これまでも、ホテルの休業前後などに社員向けの説明会が開かれていたので、特に気に留めることはなかったという。

 コロナ対策として説明会は複数回に分けて行われ、立食パーティーなどに使う宴会場には、数十人の社員が集まった。

 社員を前にした親会社の社長は、「グループの経営が厳しい状況にあります。不動産の賃借料の支払いも滞納している状況だ」と窮状を説明。すぐにその場を去ったという。

 その直後、ホテルの総支配人が「組織のスリム化を図るため、従業員を半数程度にします。希望退職を募ります」と切り出した。

希望退職の対象に……「何も考えられず」

 ステージ上のスクリーンにはスライドが投影され、各部門での削減人数が示された。「対象者選定基準」として、「入社1~3年目までのスタッフ」と、統廃合される部署が挙げられたという。

 入社1~3年目の社員が選ばれた理由については、「まだ研修の段階で、トレーナー役も必要だから」と説明されたという。

「その時はショックで何も考えられませんでした。直前に給与が戻ると言われたばかりだったので」

 男性は、希望退職に関わる肝心な部分は説明しなかった社長に対して、不信感をおぼえたという。

「社長はリストラについてほとんど説明せずに、会場を去りました。『僕たち働き手のことを何だと思っているのか』と、後から怒りが湧いてきました」

新入社員は全員「希望退職」に応じる

 男性が務めていたホテルには労働組合もあり、人員削減の方針について、会社側に撤回を求めたものの、会社側は応じなかったという。

「部署によっては『人員を半分にする』とだけ説明されていたので、(明確にリストラを示されたわけではない)4年目以降の社員は『誰が切られるか分からない』という状況で働いていました」

 集会から数週間後、男性は総支配人と人事責任者が同席する面談の場で、「希望退職に応じれば、1カ月分の給与は多く支払う」と説明された。

 男性は仕方なく、希望退職を決めたという。

「ホテルの経営が厳しいのは分かりますし、仮にこのまま働き続けられたとしても、ホテルが倒産したらどうしようもありません。身を守るためにも、転職するしかないと思いました」

 男性を含めて、20人以上いた新入社員は、全員が希望退職を選択したという。

増えるアルバイト雇用に違和感

 男性が働いていたホテルでは、男性を含め半数がホテルを去ることになったが、正社員が減った分、アルバイトは増員している。希望退職した元社員が、引き続きアルバイトとして働いているケースもある

「アルバイトを雇う金があるなら、なぜ解雇するのか。会社の方針には、歯がゆい思いがあります。元従業員の間では、『2021年の東京オリンピックでは人が必要で、それまではアルバイトとしてつないでおきたいからでは』と話しています」

 男性は人員削減を告げられていた9月から転職活動を始め、希望退職後に、ホテル業ではない他のサービス業への転職が決まった。

「現場で働いている同僚は、優しい人ばかりでした。ホテルの経営を考えるとしょうがないという気持ちもありますが、社員を大切にしないような会社のやり方には、納得できない」

親会社「雇用の維持は大前提だった…」

 男性が勤めていたホテルの親会社の関係者は、Business Insider Japanの取材に応じ「会社を守るため、希望退職の募集はやむを得なかった」と説明した。

 関係者によると、系列ホテルでは2月以降、外国人観光客を含む宿泊者や、レストラン・イベント会場の利用が激減。3月以降は赤字経営が続いた。

 従業員の雇用維持のため、政府が休業時の賃金を一定量支給する「雇用調整助成金」や、金融機関からの無利子での融資、社会保険料や法人税などの支払猶予を申請。また全ホテルの従業員を対象に給与の一部カットを実施した。

「雇用の維持を大前提として、あらゆる対策をとってきました。ただ感染の拡大を受け、客室の稼働率が数%台にまで落ち込んだホテルもあり、希望退職を募らざるを得ませんでした」

 管理職を対象に希望退職を募り、ホテル内に複数のレストランがある場合などは、一部閉鎖を進めるなど、人件費の削減に取り組んだ。

 しかし、コロナの影響は続き、一部屋当たりの客室料金も下げざるを得なかった。そうした末に、若手社員も対象に希望退職を募ることになったという。

土日に利用が集中「正社員では対応できない」

 正社員に希望退職を募りながら、一方でアルバイトを雇用している点については、こう説明する。

「あくまで希望退職をした社員も、アルバイト募集からは除外していません。正社員をアルバイト化しているわけではありません。コロナの影響でビジネス利用が激減したことで、土日に利用が集中しているホテルも多い。『土日にだけ来てほしい』というのは正社員にはできず、アルバイト雇用を増やすしか方法がありません」

 関係者は、「このまま政府の対応が遅れたら、多くのホテルが倒産する」と危機感を募らせる。

「雇用調整助成金は申請してから支払いまで数カ月かかりました。そして条件によっては8割程度しか支給されない。しかも、それは人件費だけの話。ホテルにとっては建物の賃料も莫大で、上限600万円の持続化給付金では桁が違います。今を乗り切れても、その先いつまでもつか展望を持てないホテルは多いと思います」

GoToトラベルよりも「直接給付を」

 東京商工リサーチによると、2020年11月11日までにコロナに関連し経営破綻した企業は全国で675件。このうち55件を宿泊業が占め、飲食業、アパレル関連に次いで、ホテル業界は厳しい状況が続く。

 この親会社の関係者は、宿泊業や飲食業を対象にした特別の補償が必要だと話す。

「確かにGoToトラベルで客足が戻ってきたホテルもありますが、エリアや業態によって全く人が戻っていないホテルもあります。現状では冬のボーナスを支給できる宿泊業者は少ないと思いますが、それではローンを払えない人も出てきてしまいます。ホテルや飲食店など、危機に瀕している業界に直接給付などの施策がないと、生き残れません」

 また、政府には今後の展望を明確に示してほしいと訴える。

「GoToトラベルがいつまで続くのか分からないと、経営計画も立てられません。今は生きるか死ぬかと言う状況。ハンコの廃止を進める前に、支援策を含め、先の見通しをしめしてほしいです」(ホテル親会社関係者)

十分な説明なしの希望退職はグレーゾーン

 労働問題に詳しい今泉義竜弁護士は、ホテル勤務だった男性のケースについて「企業側は希望退職を募る場合でも、社員にきちんと説明する必要がある」と指摘する。

「希望退職なのか整理解雇なのか、線引きが難しい場合も多い。退職させようと誘導したり、十分な情報を与えなかったりすることは、法律的にはグレーゾーン。企業側は雇用を維持するという前提に立ち、なぜ、どのような基準で、何人の社員に希望退職してもらいたいのか、財務状況など根拠を示すべきです。その上で、社員が希望退職を選択するかしないかの判断ができないといけない」

 コロナの影響で失業者は増えているものの、訴訟の場で解雇を争う例は少ないという。

 不当な解雇に当たる事案であっても、裁判では時間と費用がかかる上、再就職先を探す必要もあるためだ。

 しかし今泉氏は、こう指摘する。

「グレーな解雇を野放しにしないためにも、希望退職を求められた場合は、簡単に納得はせすにきちんと説明を求めるべきです。仮に見切りをつける場合でも、労働基準監督署や労働弁護団の無料ホットラインなど、専門家に相談してみてほしい」

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 羽生結弦教授驚かせたAI卒論フィギュアの歴史変える研究 

女性自身 2020年11月17日(火)6時06分配信

「モーションキャプチャといって、体中や指先に30本くらいのセンサーをつけ、動きを3Dで記録したり分析する技術があるんです」

 教え子である羽生結弦(25)の大学時代とその研究について語ってくれたのは、早稲田大学人間科学部人間情報科学科の西村昭治教授。

 羽生は、'13年に入学した早稲田大学の人間科学部通信教育課程を7年半かけて今年9月に卒業した。'16年ごろからは西村教授のゼミへ所属。その卒業論文は、「フィギュアスケートにおけるモーションキャプチャ技術の活用と将来展望」というもの。

 羽生が書いた卒論の文字数は3万字で、これは平均的な学生の倍はあるという。そこまで研究に入れ込めたのは、確たる動機があったからのようだ。

 まず一つは、自分の競技に生かしたいという思い。

「“いいと思ったときと悪いと思ったときではどこがどう違うのか、自分の滑っているときの感覚的なものを数値化してみたい”と。どうなると失敗で、どう兆候が表れるのか、モーションキャプチャで調べようという話になりました」以下、「」内は西村教授)

 そして、もう一つの動機は“フィギュア界の発展のために”。

「私の研究室は“遠隔教育”というのが一つの研究テーマなんです。たとえば踊りやスポーツなんかは言葉だけで伝えるのは難しいですよね。それらをインターネットなどを通じて教えていく仕組みを作れないかという研究です。

 羽生さん自身もカナダに移住していますが、フィギュア選手は優秀な指導者の近くに引っ越すことが多いですよね。ですが、遠隔である程度、教えたり教わったりできれば、わざわざ引っ越さずとも練習ができるようになる。それを実現するために、選手が跳んだり回っている動きを、モーションキャプチャを使ってデータにして、コーチと共有すればいいのではないか。

 羽生さんは、自分のことだけでなく、いろんな人のことを考えてこの研究テーマを選んだんです」

1番の成績と指導教授も太鼓判

 さらに発展して羽生が考えていたのが、モーションキャプチャ技術をフィギュアスケートのAIによる自動採点に生かすこと。

「たとえば、フィギュアスケーターのなかには、回転が足りないのに、4回転に見せかけるような、ごまかしがうまい人もいるようで。高度な技だと、審判が完全に正確なジャッジをできていないときもあるみたいなんです。羽生さんは“見えないところでごまかして跳ぶといったことも行われているけれども、それはよくない”と言っていました」

 ルール違反でも審判がOKといえばセーフ、と考えるスポーツ選手もいるものだが……。

「“それじゃいけない。ちゃんと規定があるんだから、それを順守して試合に臨んでほしい”と」

 史上初の4回転アクセルを目指す羽生としては、“ずるジャンプは許せない!”という気持ちは誰よりも強いのだろう。

 こうした“正義の魂”が込められた研究は、卒業論文として7月に書き上げられた。

「羽生さんが卒論を本格的に書き始めたのは3月ごろでした。幸か不幸か、コロナの影響で5~6月のアイスショーが中止になって、卒論に集中できたのでしょうね。出来も非常によく、私の受け持ちのなかでは1番の成績をつけました。文章もうまいんです。

 私自身、彼の卒論で新しい発見もありました。曖昧な部分もあるフィギュアの採点をAIを使ってクリアにする。この研究を続けていけば大がかりな装置も必要なく、普通のテレビカメラでもなんとかなるという可能性を示してくれました。これは本当にフィギュアスケートの歴史を変えるような研究になるのではないかと思います」

 研究段階とはいえAIによる採点は本当に実現可能なのだろうか。

「あとはもうデータさえとれれば技術的には実現できます。羽生さんだけでなく何十人かの選手を集めて、モーションキャプチャと映像でいろんな技のデータをAIに学習させるんです。それをスケート連盟とオフィシャルデータとして共有すれば、どこでも使えるようになるでしょう」

先生に褒められたのがうれしかった

 研究のために定期的に連絡を取り合っていたとはいえ、主なやり取りはスカイプなどネット上だった羽生と西村教授。それだけに、実際に顔を合わせたときの思い出は強く心に刻まれているそう。

「羽生さんと直接、会ったのは4~5回ほどですね。アイスショーの後に研究の打ち合わせを兼ねて会ったときのことが印象に残っています。彼はショーが終わったのにずっとスケート靴を履いたままで、靴を脱ぐ間も惜しんでファンと写真を撮ったりして触れ合っているんです。本当にファンを大切にしていて、自分は最後にするんだなと思いました。

 私のところにも『先生、一緒に写真を撮りましょう』と言って来てくれて。そのときの写真はいまでも大切にしてあります」

 羽生の両親とも会ったことがあるという。

「お母さんは羽生さんの体調をすごく心配されていました。お父さんもケガやプレッシャーに悩む息子さんを見ていてつらかったと思います。お2人とも奥ゆかしいというか、それでもお子さんへの愛情が感じられて、やっぱり羽生さんのご両親だなと感じました」

 卒業直前、西村教授は羽生にこんなことを言われていたという。

「日ごろ、論文のやり取りで彼からは感謝の言葉をたくさんもらいましたが、“先生に褒められたのがうれしかった”と言ってくれたのが、いちばんうれしかったですね」

 最後に、多忙の合間を縫って卒業した羽生へ激励のエールを送る。

「少し休む時間があったので、まずはコンディションをしっかり元に戻して、焦らずにゆっくり再始動していただければと思いますね」

 羽生の研究が、フィギュアスケート界を変える日も近いかもしれない――。

 羽生結弦卒論3万字ゼミ教授が語った凄すぎた大学生活7年 

女性自身 2020年11月17日(火)6時05分配信

「入学時は今ほど有名になられる前でした。でも数年たったら“国民栄誉賞を”なんて言われる人間になっていったので。これは無理難題な課題を出してスケートがうまくいかないってことになったら大変だと。むちゃをさせたらいけないなぁと思いましたね(笑)」

 穏やかな口調で羽生結弦(25)の大学時代を話してくれたのは、早稲田大学人間科学部人間情報科学科の西村昭治教授。

 羽生は、'13年に入学した早稲田大学の人間科学部通信教育課程を7年半かけて今年9月に卒業。在学中は五輪で2度の金メダルを獲得し、数々の世界大会で優勝するなど、フィギュア選手として輝かしい活躍を見せてきた。

 西村教授は、そんな羽生が所属したゼミの指導教員で、卒業論文まで研究を見守ってきた人物だ。初めて羽生と顔を合わせたのは'12年の秋のことだという。

「大学入学前にパソコンを使ってスカイプで面接を行ったんです。そのときから“この人はただスケートだけをやればいいとは思ってないんだな”という印象でしたね。たとえば、彼は帰国すると積極的に日本の伝統芸能を見学していたようです。フィギュアだけでなく、それに関連するさまざまなことに興味を持っていたんです。

 少し話しただけでも“勉強したい、研究したい”という彼の熱意がひしひしと伝わってきました」(以下、「」内は西村教授)

 当初から、広い視野としっかりした考えを持って勉学に励む覚悟があったようだ。本人がインタビューで、大学進学について次のように語っていたこともある。

《陸上や野球はすごく科学的にも証明されていることが多いのに対し、スケートは、これだけ人気になってもまだまだ解明されていない部分が多いように感じます。だからこそ、自分で考えなきゃいけないし、それゆえの面白さもある。スケーターとしての視点の幅を広げたいというのが、大学進学を決めたきっかけです》('14年1月1日の産経新聞)

抑えめの課題を出しても3倍はやる

 在学中は、オフの日にまとめて授業をオンデマンド受講し、遠征の移動の飛行機の中でレポートを書く日々が続いていたという。そして、'16年ごろから西村教授のゼミへ所属。

「カナダにいる羽生さんとは時差の関係もあり、基本的に毎週月曜日に、研究の進捗報告を彼にメールしてもらい、私がフィードバックを返信するというかたちを繰り返して、授業を進めていきました。ほとんど個別指導でしたね」

 羽生はどんな内容の研究に取り組んでいたのだろうか。卒業論文は、「フィギュアスケートにおけるモーションキャプチャ技術の活用と将来展望」というものだが……。

「モーションキャプチャといって、体中や指先に30本くらいのセンサーをつけ、動きを3Dで記録したり分析する技術があるんです」

 羽生は研究のために、自らの体にセンサーをつけてジャンプを跳び、デジタルデータ化したという。

「これはなかなか1人で設定するのは大変で。でも、『仙台まで行って手伝おうか?』と私が言っても、『いやいや、なんとか自分でやります』と。彼はすぐに機械の使い方を理解して、使いこなせるようになっていましたね。私だったら、“そんなにセンサーをつけて1人でデータをとるなんて嫌だな”と思うのですが、彼はしっかり1人でやっていたから、すごい人だなぁと思いました。

 やっぱり自分が納得しないと気が済まないみたいで、抑えめの課題を出しても私が言った3倍はやるんです。だから、羽生さんに『そんなにやらなくていいよ。もっとゆるく、ゆるく』と言うのが私の仕事になっていましたね。

 彼の卒論も文字数にして3万字ほど。平均的な学生の倍はあります。完璧を目指している人なので、本当は10万字くらいは書きたかったんじゃないかと思いますね」

 常に努力を惜しまない、実に羽生らしいエピソード。選手としてだけでなく、研究者としての姿勢も“超一流”レベルといえそうだ。

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 羽生結弦ひたすら勉強してました書き終えた卒論”…コロナ禍の今を語る 

日テレNEWS24 2020年8月25日(火)18時53分配信

「勉強してました。ひたすら」――。フィギュアスケートの羽生結弦選手(25)はそう振り返ります。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、金メダリストはどんな思いを抱いているのか。“コロナ禍の今”について語りました。

突然のシーズン中止逆にホッとした

 今月13日。新型コロナウイルスの感染拡大が続く“今”について、羽生結弦選手は。

「不思議だなって思っている。自分の中でこれから世の中が変わっていくのかな。その変わり方がどういう風に変わるのかなとか」

 世界を変えた新型コロナウイルスのパンデミック。羽生選手が感染拡大を実感したのは今年2月。当時、集団感染が起きていた韓国で行われた試合でした。

「体温測って(会場に)入ったり。みんなマスクしてないといけないとか」

 試合直前までマスクをつけるのは初めてのこと。

「かなり重々しい空気もありましたし、これは本当に大変なことなんだなっていうのはずっと感じながら試合をやっていた」

 去年は埼玉で行われた世界選手権は、今年は中止に。シーズンは突然、終わってしまいました。

「世界選手権がなくなったときはモチベーションの喪失感はあった。逆にほっとしたという気持ちもすごくあった。試合に出るのも怖かったんですよね。あの時は」

 現在は感染対策に取り組む日々が続いています。

「出来る限りのところでマスクをして、出来る限りのところで全て消毒して」

 感染対策は練習中も。

「何をするにもこれ大丈夫かな、あれ大丈夫かなっていうのが常に脳裏にちらついている。練習にしっかり集中できないというのはある」

 例えば、スケート靴はウイルスの多い床と接触しますが、練習の際は手入れが必要です。また、羽生選手はルーティーンでリンクに入る前にエッジケースをおでこにつけますが・・・。

「スケート入るときにエッジケース外しておでこにつけるじゃないですか。ああいうのも結局、床に触れちゃってるので。気をつけないといけないと思う。この状況下では怖いと思う」

勉強してました。ひたすら卒論書き終え

 一方、例年、6月には決まる新シーズンの出場試合もまだ正式発表はなく、不透明な状況です。

「(新シーズンが)本当に始まるのかな、始まらないのかなっていう気持ちもなくはない」

 夏のアイスショーも軒並み中止。練習時間も削られる中、羽生選手が動いていたことがありました。

「勉強してました。ひたすら」

 早稲田大学の通信課程で人間情報科学を専攻しスケートと両立してきた羽生選手。卒業論文を書いていたといいます。

「フィギュアスケートにおいてモーションキャプチャ技術をどれだけ使えるか、どういう展望があるかをまとめた論文です」

 羽生選手の卒業論文。3Dモーションキャプチャによるジャンプの研究です。自らの体に動きを記録するモーションキャプチャをつけ、実際にジャンプを跳びました。それをデジタル化。3回転半ジャンプ=トリプルアクセルの細かい動きがわかります。

 世界トップの技術を持つ羽生選手ならではの研究で、将来的に選手の技術の向上やAI採点などスケート界の発展に役立てたいと願っています。

「練習する時間が少なくなってしまったからこそ、勉強にすごい集中できていて自分の論文を完成させられたことが、一番動いたことかなって思います」

4回転アクセルへ原点に返って

 卒業論文は7月末に書き終え、現在はスケートの練習に集中。世界初の4回転半ジャンプ、 4回転アクセルの練習に取り組んでいるといいます。

「自分が一番いまスケートをやっていて大事にしないといけないのは(4回転)アクセルだと思っている。ある意味この時間は原点に返って今まで自分が多くの先生に習ってきたことを考え直しながら練習できる時間にはなっている」

 一方で感染拡大が続く現状について。

「医療の最前線でウイルスと戦っている方々ってすごく大変だと常日頃感じている。雇用主の方々、本当に生きるためにどうしたらいいかって思いながら。でも雇っている方々をなんとか養わなければいけない。本当に苦しい世の中だと思う」

 この状況で、自分に出来ることとは。

「パンデミック、第二波という状況と戦わないといけないのは僕たち一般人が一番戦わないといけない。ウイルスをまずは自分に感染させない。そこから広げないことが一番の皆さんへの応援(になる)。感染拡大につながるような行動をしないという選択をしているだけで、僕たちは回復した未来に向かって動けているんだなって思っている」

 再び、人々の前でスケートが出来る未来へ。金メダリストは動き続けます。

「早く皆さんの前で思い切って少しの不安もなく、少しの心配もなく、自由に演技して自由に声を出して自由に笑える、自由に泣ける。そんな日が来ることを願っています」

 

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