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2021年2月18日 (木)

【新型肺炎】コロナワクチン接種後の「行動」どうなるのか??

 マスク、集会、旅行など、コロナワクチン接種の行動どう変わる?

NATIONAL GEOGRAPHIC 2021年2月17日(水)18時11分配信

一般的な行動のリスクがどう変わるのか、専門家に聞いた

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が始まってから約1年が経過した。世界の死亡者が240万人超、米国内だけで50万人弱という驚異的な数に達する中、希望をもたらしてくれるのは、記録的な速さで開発された複数のワクチンだ。

 ワクチン接種を受けた人の数が日に日に増え続ける中、ワクチンを打つと日々の暮らしぶりがどう変わるのかについて疑問を持っている人も少なくないだろう。屋内で友人たちと会ったり、マスクをせずに買い物をしたりといった、これまで危険とされてきた行動は、ワクチン接種を受ければ安全になるのだろうか。

 ここでは、ワクチン接種後の一般的な行動におけるリスクについて、専門家の意見をいくつか紹介していこう。

ワクチン接種後、どのくらいたてば完全な免疫が発揮される?

 現在、米国で承認されている米モデルナ製および米ファイザー・独ビオンテック製のmRNAワクチンは、3~4週間の間隔を空けて2回の接種を行う。COVID-19に対する最大レベルの防御力が達成されるまでには、2度目の接種から1~2週間かかる。これらのワクチンの臨床試験では、それぞれ約95%の発症予防効果が確認されている。

「これまでのところ、どのワクチンも重症化、入院、死亡に対して非常に高い防御力を発揮しています」。米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院国際ワクチンアクセスセンター所長のウィリアム・モス氏はそう語る。

 ただし現時点では、ワクチンを完全に接種した後で、免疫力がどのくらいの期間持続するかは不明であり、その答えを明らかにするには時を待つしかない。COVID-19のワクチンは今後、インフルエンザと同じように、年に1度の予防接種として受けることになる可能性もある。その効果の持続期間は、1年より短いかもしれないし、それより長いかもしれない。

ワクチン接種後は、感染しても無症状となって、ワクチンを受けていない人にウイルスを広げることがある?

 この質問は非常に重要だが、まだ厳密な研究は行われていない。これまでに得られたデータが示唆しているのは、ワクチン接種は、無症状の感染者数を有意に抑えたということだ。モデルナの第3相臨床試験では、2回目接種前の診断検査の時点で、有症状および無症状の感染例が1回目の接種によって89.6%予防されたことが示されている。

 英オックスフォード・アストラゼネカ製ワクチンの第3相試験の予備的な結果からは、ワクチン接種後のスワブ検査の陽性率が67%減少したことがわかる。

 この結果は「非常に有望」だと、米カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生学部の臨床名誉教授ジョン・スワルツバーグ氏は言う。「これを踏まえれば、わたしは責任をわきまえた一人の人間として、より安全にほかの人たちの近くにいられるでしょう」

ワクチン接種を受けた人たちが集まるのは安全?

 ワクチン接種を受けた人たちが集まってよいかどうかを判断するのに必要なのは簡単な“計算”だと、スワルツバーグ氏は言う。この計算でいま考慮すべきは、参加者一人ひとりが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にさらされる可能性であって、その人がワクチン接種を受けたかどうかは関係ない。なぜなら、たとえワクチン接種を受けた人でも、感染する可能性が多少はあるからだ。

 時間がたつにつれて、集団のなかでより多くの人がワクチン接種を受け、感染者が減少を続けていけば、ワクチン接種を受けた人たちが集まることは「安全な行動」となり、その後も安全性は増していくだろうと、モス氏は言う。

「安全を図るなら、ワクチンがより広範に行き渡るまではもうしばらくの間、できる限り社会的距離を保つ対策を続けるべきでしょう」。米コーネル大学の免疫学准教授シンシア・リーファー氏はそう語り、大勢で集まるのを避け、マスクを着用し、相手から十分な距離(厚労省は2メートルを推奨)を取るというガイドラインに従うことを勧めている。

 また、まだ発見されていない新たな変異株に対して、ワクチンがどの程度の効果を発揮するかは未知数だ。

「現在のCOVID-19の流行が拡大するほど、変異株が発生する可能性は高まります。ワクチンが効かない新たな変異株がいつ出現するかを予想することはできません」とリーファー氏は言う。

 まだ承認されていないノババックス社のワクチンは、南アフリカで発見され、その後他国にも広まった変異株に対して、有効率が89.3%から49.4%へと大幅に低下した。ファイザーとモデルナは、英国で最初に発見された感染力の高い変異株に対して、それぞれのワクチンがどの程度効果を発揮するかについて、現在もテストを進めている。

ワクチン接種後もまだ公共の場でマスクを着用すべき?

 少なくとも当分の間は、だれもがマスクを着用する必要があるという点において、専門家の意見は一致している。ワクチンを接種した人かどうかはほかの人からはわからず、そのせいで混乱した状況を招くかもしれない。また、ワクチンに対する免疫反応は人によって異なる可能性がある。

「つまり、100人にワクチンを接種したとしても、ワクチンに対する反応のレベルは人によってさまざまです。自分の体を守れるだけの反応が起こらない人もいるかもしれません」と、リーファー氏は言う。自分の体がワクチンに対してどのように反応したかを知るすべはなく、マスクは依然として体を守る手段の一つになる。さらには、ワクチン接種を受けた人はウイルスをどの程度他人に感染させうるのかという、まだ答えのわからない課題も残っている。

「わたしは、ワクチンは大きなばんそうこうのようなものだと考えています。しかし、自分たちの身を守るためのばんそうこうはほかにもあります」と、スワルツバーグ氏は言う。そうしたばんそうこうの一つがマスクであり、だれしもマスクの使用をやめるべきではないと、氏は考えている。

ワクチン接種を受ければ、遠くまで移動しても安全?

 多くの人が現在、親戚や友人と直接顔をあわせたのはもう何カ月も前という状態にあるが、ワクチン接種を受ければ、世界中を旅するのが安全になるわけではない。

「最終的には、人々が何に安心感を得るかという問題になるのだとは思いますが、忘れてはならないのは、現状、新規変異株がいつ、どこで発生するのか、そしてワクチン接種を受けた人たちに防御力があるのかどうかを予測できないということです」とリーファー氏は言う。「ワクチン接種を受ければ、その場で無敵の盾を手に入れられるわけではありません」

 スワルツバーグ氏は、そう遠くないうちに、ワクチンを接種した人同士が少人数で集まるのは安全に感じられるようになるものの、飛行機での移動はまた別の話だと述べている。「空港や飛行機の中にはだれがいるかわかりません。あの飛行機やあの空港にはワクチン接種を受けていない人はあまりいないはずだと自信を持って言えるようになるまでには、まだ長い時間がかかるでしょう」

十分な数の人がワクチン接種を受けて普通の生活が戻るまでにはどのくらいかかる?

 気楽に過ごしていた2019年の世界はもはや遠い記憶のように感じられるかもしれないが、ワクチン接種が進行していることを考えれば、レストランでの食事、通学、友人とのカラオケといった普通の生活の一端は、少しずつ手の届くものになっていくと思われる。

 集団免疫に至るまでの途上でも、普通の生活が戻ってくる兆しは感じられるだろう。

「おそらく段階的な移行をへてパンデミック前の時代に戻っていくのではないかと、わたしは考えています」とモス氏は言う。最初のステップは、ワクチン接種によって感染者、入院者、死者の数を減らし、徹底した接触者追跡を効果的に実施できるようにすることだ。「追跡については過去にも検討されましたが、実際には米国全土で感染者数があまりに多くなり、追跡システムが圧倒されてしまったのです」

 現在までのところ、ワクチンを接種した人は世界中で1億700万人以上にのぼる。米国では、人口の約3%がワクチン接種を完全に済ませている。現在のペースで進めた場合、9月中旬までには米国の人口の70%が、少なくとも部分的にワクチン接種を受けることになると推定される。研究者によると、集団免疫を確立するには、人口の75~80%の人がワクチン接種を受ける必要があるという。

 リーファー氏は、創造的な流通・製造計画によって、ワクチン接種のスピードが上がることを期待している。「夏の終りまでにはこれを実現して、学生たちが学校に戻れるようになってほしいと思っています」

 ワクチンはどこへでも出かけられるようになる魔法のチケットではない。だが、ワクチンのおかげで、人々はリスクを減らして愛する人たちのもとへ早く戻れる手段を手にすることができるだろう。

 コロナワクチン副反応4割が深刻な影響、女性男性2 

Newsweek日本版 2021年2月12日(金)18時52分配信

いよいよ日本でも開始が近づいたコロナワクチン接種。気になる副反応の実態は?

 スイスでは、昨年末から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、現在までに人口の4.8%にあたる約41万3千人が接種した。スイスの治療薬の認可監督機関スイスメディックは、1月22日にワクチン副反応に関する初の報告書を発表し、2月5日、その情報を更新した。現時点での副反応は63件で、そのうち26件が深刻だと判断された。

<20件が呼吸困難や血管性浮腫、6件が死亡>

 副反応63件のうち37件(59%)は頭痛、発熱、悪寒など軽いものだった。26件(41%)は深刻で、20件が呼吸困難、皮膚の腫れ(血管浮腫)や皮膚炎(アレルギー反応)、インフルエンザの症状などで、6件が死亡だった。死亡者は85歳から92歳で、みな持病(現病歴)があり、ワクチン接種が死因だったという具体的な証拠はなかった。

 性別では32%が男性で、57%が女性だった(一部の届け出には性別の記載なし)。スイスメディックは、引き続き、ワクチンの有効性はリスクを上回るとしている。

 スイスでは、まず米ファイザー・独ビオンテック製のワクチンが、次いで1月に米モデルナ製が承認された。届け出された副反応の多くはファイザー製によるものだという。これは単に、ファイザー製が先でモデルナ製が後から始まったためだ(フリーペーパーの20ミヌーテン)。スイスメディックは、目下、英アストラゼネカ製のワクチン承認を検討している。

 現在1日あたりの新規感染者数は、減少傾向にある。スイスは1月中旬から感染予防措置が厳しくなり、飲食店に加えて生活必需品以外の商店や文化施設・スポーツ施設は閉鎖、原則的に在宅勤務義務付けというセミロックダウンに入った。これは2月末まで続くが、変異株による感染者急増が警戒されているため延長される可能性がある。

<接種希望者が増加>

 スイスでは、ワクチン接種希望者が増えている。1月初旬に新型コロナウイルス世論調査の第6回目が実施されたが、「すぐに接種する」と答えた割合は41.4%で、10月の第5回目調査の15.6%から劇的に変化した。

 世論調査責任者のミカエル・ヘルマン氏は「前回の調査時は予防接種に懐疑的な人たちが非常に多かったですが、いまは、少なくとも国民の一部は予防接種ユーフォリア(ものすごく接種を受けたい)という状態になっているといえます」と話した。接種しないと答えた人は前回の28%から24%に減った。

 接種派が増えている様子は、先の20ミヌーテンのワクチン接種に関するオンラインアンケートからもうかがえる。2月7日の時点で、42%が「すぐに接種する」と回答した。「開発までのスピードが心配だが受ける」19%、「予防接種は全般的に嫌だが今回は接種する」6%を合わせると接種派は67%になった。

医療現場 ワクチン接種希望者ばかりではない

 ワクチン接種は、とりわけ医療現場で働く人たちには推奨される。しかし、医療現場にもワクチンに懐疑的な人たちはいる。スイスの医療従事者向け情報サイトのメドインサイドは、ワクチン接種が始まる前、(1)医師、(2)看護スタッフ、(3)医療助手(患者情報や医療品の管理ほか採血や注射、X線撮影などを行う)、医療セラピスト、病院総務従事者の計約700人((1)(2)(3)の比は3分の1ずつ)にアンケートを行った。その結果、「すぐに接種する」の回答は30%強で、「すぐに接種しない」の回答は55%近かった。

 またスイス放送協会によると、ワクチン接種開始前、250人の看護スタッフが働くある高齢者施設では、ワクチンを接種すると決めているスタッフは20%しかいなかったという。

 メドインサイドは、1月、心臓外科医、集中治療室スタッフ、内視鏡検査専門家、精神科医、高齢者施設スタッフ、スイスメディックのスタッフなど200人にもアンケートを実施した。もしもワクチン接種が義務になったとしたら、それは辞職する理由になり得ると答えた人は53%にも上った。

 だがメドインサイドでは、接種に対する考え方にはばらつきがあり、少なくともチューリヒ州など一部の地域では医療従事者は接種にとても積極的だとしている。これについて精神分析家のベーター・シュナイダー氏は、接種を拒絶する人たちは1日で接種賛成派に変わることはないとしつつ、ワクチン接種が現実的になればなるほど受けようという気分になるだろうとコメントしている。

 メドインサイドは、医療現場でのインフルエンザの予防接種率が低いことにもふれている。その理由として以下を挙げている。

インフルエンザワクチンの有効性は、年によっては50%未満である
病院のスタッフは、インフルエンザの予防に関しては、手指消毒やマスクの着用などほかの対策がより効果的だと考えている
外部者が看護スタッフの間でインフルエンザの予防接種率が低いことを指摘し、接種すべきだと言うことで、多くの看護スタッフはプレッシャーを感じ抵抗感を覚えている
自分は強くて健康な体をもっていると信じている
自分の体について決定を下す権利は自分にある
看護スタッフが予防接種を受けたら、その看護スタッフへの信頼が薄らぐのではないかと心配だ

 しかし、新型コロナウイルスはインフルエンザと異なる点がいろいろある。有効性が格段に高い新型コロナウイルスのワクチン接種は、スイスの医療現場でどこまで広まるだろうか。

 米軍の3分の1コロナワクチン接種を拒否 

AFPBB News 2021年2月18日(木)12時38分配信

 米軍人の約3分の1が新型コロナウイルスワクチンの接種を拒んでいると、ジェフ・トリバー(Jeff Taliaferro)統合参謀本部副作戦部長(空軍少将)が17日に開かれた下院軍事委員会の公聴会で明らかにした。

 トリバー副作戦部長は、数値は「非常に初期のもの」だと強調した上で、「接種に同意した人の割合は、およそ3分の2といったところだ」と証言。接種拒否の割合が高いのは、新型コロナウイルスワクチンが米食品医薬品局(FDA)の全面的な承認を得ていないため国防総省が接種を任意としているためだと説明した。

 一方、米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、ワクチン接種に関する米軍全体の詳細なデータはないものの、これまでに91万6500人以上が接種を済ませたと明らかにし、米軍で接種を拒否している人の割合は、これまでに供給されたワクチンの量が軍とほぼ同じ水準にとどまっている一般社会と同じ程度だと述べた。

 収束へ「ワクチンは史上最大の作戦」成否は五輪に影響 

西日本新聞 2021年2月18日(木)11時19分配信

 菅義偉政権が新型コロナウイルス対策の「切り札」と位置付けるワクチンの国内接種が17日、始まった。コロナ対応の「後手」批判で体力を削られた政権にとって、国民の期待感が跳ね上がっているワクチンプロジェクトは成功が義務付けられた「史上最大の作戦」(政府高官)。その成否は、夏の東京五輪・パラリンピックの開催可否にも影響しそうだ。

「(ワクチンは)感染拡大防止の決め手になる。しっかり接種を行い、何としても収束に向かわせたい」。この日、医療従事者への先行接種が始まったワクチンについて菅首相は、衆院予算委員会の集中審議で率直な希望を答弁に乗せた。

 コロナ禍が支持率落下につながった首相はかねて、周囲に「ワクチンで雰囲気が良くなるはずだ」と伝え、早期の接種開始にこだわってきた。年初の記者会見の際に「2月下旬」としていた時期を、2月2日の会見では前倒しして「2月中旬」と表明。確かな前進の一歩の裏側には紆余曲折があった。

 複数の関係者によると、官邸は1月中旬までは国内接種体制の構築に集中する傍ら、ワクチンの海外調達は厚生労働省に任せきりにしていた。その結果、米ファイザー製ワクチンを製造するベルギーからの輸入時期が不透明になるなど「トラブル続きだった」(首相周辺)。厚労省が当初、ファイザー日本法人だけを窓口としていたことも一因だった。

 そこで、てこ入れに入った官邸スタッフはファイザー米国本社とコンタクト。さらに1月18日にワクチン特命担当に任命された河野太郎行政改革担当相が自ら本社との直接交渉に乗り出し、調達を迅速化する道を開いたという。首相周辺は「役所任せでは駄目だ。国民の期待が高い分、失敗は絶対に許されないんだ」と官邸主導の成果を強調する。

 今後、4月1日以降に65歳以上の高齢者向け接種を始めたいとする政府。だが、ワクチン争奪戦は世界規模で展開されており、その安定供給や、副反応など未経験のリスクも含めて課題は多い。河野氏も16日の会見で、「われわれも自治体もやったことがない大きなプロジェクト。必ず何かが起きる」「1から100まで計画がビシッとあるより、柔軟に対応できるほうが強い」と繰り返し、トラブル発生に予防線を張った。

 日本がスムーズに“集団免疫”獲得に進めるかは、政権の命運が懸かる東京五輪に向けた国民のムードに直結する。3月25日には聖火リレーがスタートし、その後、会場の観客をどうするかの判断を下す重大局面が来る。政府関係者は「万が一、ワクチンでつまずけば、五輪実現の機運はさらにしぼむ。『菅降ろし』の政局となりかねない」と話す。

国連事務総長「不公平ワクチン接種75僅か10カ国で実施

読売新聞オンライン 2021年2月18日(木)10時37分配信

 国連安全保障理事会は17日、閣僚級の公開会合をオンラインで開き、新型コロナウイルスワクチンの公平な分配について協議した。議長国を務める英国のドミニク・ラーブ外相は、内戦が続くシリアなどを念頭に、紛争地でのワクチン接種推進のために停戦を求める決議案を速やかに採択するよう求めた。

 アントニオ・グテレス国連事務総長は会合の冒頭で、世界のワクチン接種の75%がわずか10か国で行われているなどとして「不公平だ」と指摘した。公平な接種推進に向けた国際的な計画策定の必要性を訴えた。

 英政府によると、紛争や政情不安が続くシリアやイエメンなどでは計1億6000万人超がワクチンを接種できない恐れがある。ラーブ氏は「ワクチン接種を可能にするには停戦が不可欠だ」と訴えた。英国は決議案を近く理事国に配布する方針だ。

 一方、米国のブリンケン国務長官は、コロナ対策の司令塔となる世界保健機関(WHO)に対し、今月末までに約2億ドル(約212億円)を拠出する意向を表明した。米国は最大の資金拠出国だ。バイデン大統領は先月、トランプ前大統領が表明したWHOからの脱退方針を撤回していた。

 英国ワクチン開始2カ月で分かったこと 混乱と喜び 

東洋経済オンライン 2021年2月18日(木)10時01分配信/ピネガー由紀(看護師)

「この前、やっとワクチン1回目を接種したよ!」勤務先の病院で先ごろ、目をキラキラ輝かせてこう話す患者に遭遇した。一人暮らしの高齢者で、コロナによる移動制限でまともに娘夫婦と孫と会えない日が何カ月も続いていたそうだ。

 イギリスで新型コロナウイルスのワクチン接種が始まってから、2カ月強。これまでに1回目の接種を終えた人は1500万人を超えた。ようやく接種が始まった日本ではワクチンへの抵抗感がある人も少なくないと聞くが、イギリスでは前向きに捉えている人が多い。

接種期間を12週間に拡大めぐり議論

 とはいえ、ワクチンをめぐる混乱も少なくなかった。

 「イギリスではワクチン接種は、1回目と2回目の接種間隔を3週間から12週間後とする」。ワクチン接種が始まってすぐ、政府は2021年明け早々に世界中が驚くような決定を出した。

 1日の感染者が5万人を超え、死亡件数も増える中で、国は1人でも多くの人に1回目のワクチン接種をすることが重要であり、3週間以内の2回目接種は「最優先ではない」とした。政府が「有効性には自信がある」とする一方、当時のファイザーは「12週間での臨床試験は行っていない、したがって安全性と有効性は未確認」と発表。イギリス国内でも議論が噴出した。

 それでも、2回目のワクチン接種を12週間後にすることが強行された。すでに1回目の接種を済ませ、3週間後に2回目の予約が入っている人はごく一部を除いて、ほとんどが12週間後に変更をされた。筆者は1月14日に1回目を接種して、2回目の予約は4月2で入れてもらった。

 ここでイギリスのワクチン状況に触れたいと思う。ワクチンの優先順位としてイギリス政府は国民を年齢と職業によって9つのグループにわけた。第一優先が高齢者施設の入居者と職員、第二優先が80代以上の人と医療福祉分野のフロント職員、第三が75歳以上、第四が70歳以上だ。

 この優先上位4グループのワクチン1回目の接種を2月半ばまでに、そしてすべての50代以上の人のワクチン1回目を5月までに、との目標が設定された。この目標を達成するべく、ワクチンは予定を前倒しで次々に出荷されていった。ここへアストラゼネカのワクチンも新たに加わり、そのスピードはさらに増す。

 しかし、ワクチンを受け取る医療機関側は、1月は悲鳴を上げる事態となった。

ワクチン配送されますという突然の告知

 「ワクチンの予約ができると診療所から連絡がきたけれど、それが翌々日と言われたんだ。近所に住む娘夫婦に車での送迎をお願いしたら、急に言われても仕事の休みの調整が大変だ! と怒られたよ」ワクチンの会場で順番待ちの高齢者が、マスク越しにこんな会話を交わしている。

 国はスケジュール前倒しでワクチンを大量に出荷をしているが、その日程は配達直前まで医療機関側に知らされない。突然、短い告知で「お宅の診療所にx百本のワクチンが配送されます」と連絡が来る。

 ファイザーのワクチンは医療機関では冷蔵庫温度で摂氏2~8度で保存し、医療機関に到着してから5日以内に使用しなければならない。つまり医療機関側は、短期間にワクチン分の患者の予約を入れなければならないのだ。こうした事態が各地で起こった。

 したがって患者側も「3日後に」「明日」などでワクチン接種の連絡を受ける。幸いロックダウン中で高齢者はほぼ家にいるから、多くの人が短期間での連絡でも、予約を受け入れられているようだ。

 連絡は携帯メッセージと電話が使われる。携帯メッセージの場合には予約リンクのURLが貼ってあり、そこから予約を入れるようにと言われる。ただ、高齢者の患者の場合には電話で予約を希望することが多い。

 なお、筆者は勤務先の病院で接種をしたので、勤務用のメールアドレスに予約のURLが貼ってあり、そこから予約を入れた。予約を入れる時にウェブ上で問診の記入、副反応やその対処法の説明書がある。

 最終ページで「以上の注意点をすべて読み、理解をしたうえで同意します」というチェックボックスにチェックを入れることで、予約が完了をする。私の病院では、これが「同意書」とみなされたが、ほかの医療機関ではワクチンの会場で手書きの同意書を求める場合もある。

 ワクチン当日、予約の時間よりも5分くらい早めに行ったが、受付で並ばされた。ID確認をしてQRコードを見せ、この時に2回目の接種の予約も入れてもらった。

 受付が終わると待合室に案内をされたが、これが非常に面白い。待合室1で待っていると、職員から声がかかり、廊下を横切って同じ階にある別の待合室2に進む。そして最終的にはワクチン接種をする部屋の外にあるベンチで待つように言われた。

 まるでスゴロクであがりを目指す感覚だ。人が密になることを避けるためだが、建物の構造によっていろいろな方法が取られている。筆者の勤務先では巨大な外来スペースを使ったために、個室が十分にある。

翌日の朝は腕を上げられず

 実際の注射も個室で看護師と1対1で行われた。ID、アレルギー、服用薬、当日の体調を口頭で確認される。予約をした時に同意にチェックをしているわけだが、ワクチンを実際に注射する看護師が口頭でも必ず副反応とその対処法、万が一体調が悪化したり、心配事があった場合の連絡先を説明する。また、同じ説明が書かれているリーフレットもその場でもらう。

 ワクチン接種が終わった後は別の部屋で15分ほど経過観察。と言っても筆者の場合を含めて全員が病院職員のため、特に見張りや問診もなく、15分経過したら自己判断で帰宅が許される。一般患者の場合、例えば診療所などではこの場所を確保するために、敷地内の庭にテントを設営してそこで15分の経過観察をするところもある。

 筆者の副反応は、ワクチン当日は問題はなし。翌日の朝はワクチン接種をした腕がかなり痛く、肩より上には上げられなかった。体調は軽い二日酔いのような、少し頭が重く感じられたが、それ以外の大きな問題は感じられずに通常出勤をした。車通勤のために、ハンドルを切ることが辛く感じた。

 昼以降に頭痛をハッキリと感じ出したが、仕事が16時上がりだったので続行した。ちょうどワクチン接種24時間を経過した17時頃には頭痛、悪寒、倦怠感に襲われた。これは事前に説明をされていた通りで、もらったリーフレットにも書かれていた内容通りだ。

 勤務から帰宅後はすぐに横になったが、頭痛はますます酷くなった。そこで説明されている対処方にしたがい、アセトアミノフェンの鎮痛剤を服用してまた横になった。

 その晩遅くからさらに翌日昼までは頭痛は消え、体調は回復したかと思ったが、また午後から悪寒と頭痛に襲われた。この時には迷わずにすぐに鎮痛剤を服用して横に。副反応はワクチン接種から丸2日間、断続的に続いたが鎮痛剤を服用することで症状は抑えられた。3日目は通常の生活に戻ることができた。今振り返っても、痛みを感じたら我慢せずにすぐに鎮痛剤を服用すれば、そこまで苦しむことはなかったと思う。

 大量のワクチン接種を進めていくうえで、欠かせないのがスタッフだ。2020年11月の時点でワクチン接種の医療従事者の募集をかなり見かけるようになった。特に定年退職をした医師、看護師には積極的に声がかかった。

 臨床から遠ざかっていた彼らには特別な訓練プログラムが組まれている。また現役の医療従事者であってもワクチンを接種する場合には国から事前研修プログラムを受けることを言い渡されている。

 この研修には、ワクチンの保存の仕方や、患者への副作用と対処法の説明、実際の技術、万が一に備えてのアナフィラキシーショック対応や急変対応なども組み込まれている。

ワクチンは希望のカギと見る人少なくない

 イギリスでは、2020年3月下旬から全土でロックダウンが始まり、現在3回目のロックダウンの最中だ。筆者には学校に通う子どもが2人いるのだが、この1年間で学校に普通に通えたのは9月から12月までの4カ月弱。大学生などは親元を離れて大学の寮に入寮しているのに、授業はオンラインがほとんどだ。

 一方、高齢者の多くはこの1年間、断続的に自宅隔離をしている。お茶会やジムの体操クラス、週末の家族や親戚との食事、夏の旅行など、何十年も習慣化されてきた生活が突然なくなり、孤立した生活が続いてきた。

 先が見えない毎日に皆が鬱々とした気分になっている。ワクチンはそんな生活に終わりを告げる、希望のカギと見る人は少なくない。イギリスでワクチン接種率が高いのは副反応への不安よりも、「消えてしまった普通の日常」を渇望する思いのほうが圧倒的に強いからだろう。

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 QAコロナワクチン何時何処接種 

産経新聞 2021年2月15日(月)18時21分配信

 米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルス感染症ワクチンが、日本でも正式に承認され、17日から接種が始まることになった。感染収束の“切り札”と期待されているワクチン。スケジュールや手続きなど、接種前に知っておくべきことをまとめた。

 接種開始はいつから?

 今月から医療従事者、4月以降に高齢者

 接種は感染や重症化のリスクが高い人を優先的に進める。まずは17日以降、国立病院機構など公的100病院の医療従事者1万~2万人が先行接種し、副反応などの安全性を確認する。

 次は新型コロナ診療に携わる医療従事者ら約370万人が対象。患者と接する機会が多い救急隊員、保健所職員らも含まれる。4月以降は65歳以上の高齢者約3600万人に優先接種を行う。3カ月以内に1人2回ずつの接種を目指す。

 一般への接種は6月以降の見込み。基礎疾患(持病)のある人や高齢者施設の従事者が優先される。

 供給スケジュールは?

 契約は3・1億回分、供給はEUの承認次第

 政府は米英の製薬会社3社と計3億1400万回分(1億5700万人分)の供給契約を結んでいる。

 承認されたファイザー社とは年内に1億4400万回分の供給を受ける契約。国際的に獲得競争が激化する中、製造元がある欧州連合(EU)の輸出承認が必要になり、具体的な供給スケジュールは見通せない。

 1億2千万回分の供給契約を結ぶ英アストラゼネカ社は承認申請中で、承認されれば9千万回分の原液を国内メーカーが製造する。5千万回分で契約した米モデルナ社は1月に国内での治験を始めたばかりだ。

 どうすれば受けられる?

 接種券届いたら電話・ネットで予約

 高齢者は3月以降、一般の人には4月以降に届く「接種券」が必要になる。

 接種希望者は病院、診療所、体育館など指定の会場を決め、電話やインターネットで日時を予約する。当日は接種券と身分証明書を持参。本人確認の後、予診票を提出し、問診を受けてから接種する。基礎疾患の有無は自己申告になる。

 接種は原則、住民票のある市区町村で受ける。高齢者施設の入所者らは施設での接種も可能。単身赴任や長期入院など正当な理由があれば他の自治体での接種も認められる見込み。職場での接種も検討される。

 効果はどれぐらい続く?

 接種後、6カ月は抗体減少せず

 まだ長期的な経過観察ができていないので、どれくらい効果が続くか分かっていない。ただ、ワクチンの治験に参加した人に対する追跡調査では、接種後6カ月の時点で、免疫の抗体(体内に侵入したウイルスを退治する機能)の減少がみられなかった。

 一方、感染して治癒した人を対象とした調査では、治癒後6カ月の時点でかなりの人が、免疫は機能していても抗体の数が減っていた。そのため今回のワクチンによる免疫は、治癒によって自然に獲得したものよりも、長く続く可能性が高いとみられている。

 ファイザー、モデルナなどのワクチンは同じもの?

 共通点は「遺伝子情報」の利用

 日本に供給される予定の米ファイザー、モデルナ、英アストラゼネカのワクチンは、新型コロナのタンパク質を作る遺伝情報を利用する点が共通している。

 ファイザーとモデルナは遺伝情報を伝えるメッセンジャーRNA(mRNA)という物質を人工合成し、体内で免疫反応を起こさせる。ファイザーは有効率94・5%で、保管温度マイナス75度。モデルナは同94・1%、同マイナス20度だ。

 アストラゼネカは、遺伝情報を人間に無害なウイルスに組み込む。有効率は66%で、2~8度での冷蔵保管となっている。

 なぜ筋肉注射なの?

 副反応少なく、抗体ができやすい

 新型コロナのワクチンは上腕の筋肉に注射する。日本のワクチンは皮下注射が中心だが、開発元の製薬会社が筋肉注射で効果を確認し、国内の承認審査でもそのデータを参考にしているため、筋肉注射で行わなければならない。

 皮下注射は斜めに針を刺すが、筋肉は皮下組織の下にあるので、針を真っすぐに深く刺す。海外の治験では7~8割が注射箇所の痛みを訴えたとされる。だるさや頭痛などの報告もあるが、通常数日以内に治まる。筋肉注射は副反応が少なく、抗体ができやすいメリットもあるという。

 副反応のリスクは?

 ごく一部にあるが、重症化はまれ

 mRNAワクチンは、副次的に起きる反応のうち、接種後15~30分でショック症状が起きるアナフィラキシーショックがやや多いとされる。米疾病対策センター(CDC)によると、100万人に約2~5人で、インフルエンザ(100万人に1人程度)に比べると頻度は高い。ただ、発症はごくわずかで、治療法も確立している。医師が確認していれば問題はない。

 このほか、治験では神経まひや脳炎の報告はない。また、抗体が症状を悪化させる抗体依存性感染増強現象(ADE)が起きる可能性も低いとみられている。

 既に感染した人の接種は?

 米では当面打たなくてよし、日本は審査踏まえ今後判断

  米国では感染していない人が優先で、既に感染して治った人は当面打たなくていいことになっているが、日本は「承認時の審査の内容を踏まえ、今後判断していく」(厚生労働省)という姿勢を示している。

 無症状の感染者が接種した場合、免疫が強まり過ぎて体調が悪化するのではないかとの懸念はあるが、悪影響が出るとは考えられていない。

 イスラエルで行われた接種状況の調査では、1回接種後に発症、重症化した人よりも、2回接種後に重症化した人の方がはるかに少なく、抗体の増加で発症予防効果は高まっていた。

 子供・妊婦も接種できる?

 当面は16歳以上、妊娠12週までは避けて

 子供が接種対象となるかは、安全性や有効性の情報などを見極めて検討される。国内で承認された米ファイザー社のワクチンは15歳以下の治験データが少ないため、当面は16歳以上が接種対象となる。

 妊婦や胎児、出生児への安全性もはっきりしていない。日本産科婦人科学会などは、妊婦を接種対象から外さないとする提言をまとめた。接種を希望する場合は事前に十分な説明を行って同意を得た上で、母子の適切な管理ができる産婦人科施設などで受ける。妊娠12週までは接種を避けることなども求めている。

 変異ウイルスに効果ある?

A 全く効かなくなることはない

 最近の調査で、南アフリカの変異ウイルスに対してはワクチンの効果が下がったと報告されており、効きが悪くなるケースはあるようだ。

 だが、ワクチン接種で作られる新型コロナのタンパク質は、体内に何十種類もの抗体を生み出す。ウイルスが変異したとしても、効果を失うのはこのうち数種類にとどまるとみられ、残りについては免疫が機能する。

 全ての抗体が一度に機能しなくなることはあり得ないので、ウイルスの変異が続いたとしても、ワクチンが全く効かなくなることはないとみられている。

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