お節介

2021年1月24日 (日)

【コロナ第3波】コロナ感染者数と連動?「菅内閣」内閣支持率

コロナと連動する菅内閣支持率

毎日新聞 2021年1月24日(日)15時25分配信

 ◇ 頼みの40代以下も支持離れ

 菅内閣の支持率は新型コロナウイルスの感染状況と連動する傾向が鮮明になった。政府が11都府県に緊急事態宣言を発令した後の1月16日、社会調査研究センターと毎日新聞が実施した全国世論調査の内閣支持率は33%。安倍晋三前首相が退任を表明する前の34%(昨年8月22日)以来の水準に落ち込み、不支持率は57%に跳ね上がった。

 菅内閣最初の支持率が64%を記録したのは組閣翌日の9月17日。その後、11月7日の調査では57%とまだ6割近くを保っていたが、12月12日の調査で40%に急落した。不支持率は9月27%→11月36%→12月49%と増加。政権発足当初の100日間は国民もメディアも期待感先行で温かく見守る「ハネムーン期間」と言われるが、不支持が支持を上回るまで100日もかからなかった。

 菅義偉首相にとって深刻なのは、頼みにしていた40代以下の支持離れだろう。12月の調査では50代以上で支持率が30%台に下落した一方で、40代以下では5割近くが菅内閣を支持し、不支持率を上回っていた。しかし、1月の調査では全世代で支持が不支持を下回り、支持率は18~29歳の42%を除いて軒並み4割を割り込んだ。

 菅政権の新型コロナウイルス対策を「評価する」と答えた人の割合は12月調査で14%、1月も15%と変わらない。18~29歳で辛うじて2割に達したほかは1割台の低評価という傾向も同じだ。12月調査の時点では、コロナ感染への危機感が比較的薄い世代がまだコロナ以外の側面も支持・不支持の判断要素にしていたとみることができようか。

 コロナ禍はウイルスとの闘いであり、誰が良い悪いと言い募って解決する問題ではない。1月調査では感染拡大に対する考え方についても質問し、「行政の責任が重い」40%、「感染対策を守らない人たちが悪い」30%、「新しいウイルスなので仕方ない」29%と回答が割れた。その中では行政への不満が強いとは言えるが、世論の矛先が行政のみに向けられているわけではない。

 ◇ 伝わらない首相の言葉

 それでも内閣支持率が急落する事態を招いたのは、ほかでもない菅首相のコロナ失政なのだろう。「GoToキャンペーン」にこだわって感染対策が後手に回ったのは誰の目にも明らかだ。それが「国民の命を軽視する政権」というイメージを若い世代にも植え付ける結果になったのではないか。

 そうだとすれば、菅首相がコロナ禍で失った国民の信頼を取り戻すのは容易ではない。緊急事態宣言を発令する際、不要不急の外出自粛やテレワーク7割を呼びかけた菅首相のメッセージが国民に伝わっていると思うかを1月調査で尋ねたところ、「伝わっていない」との回答が80%を占め、「伝わっている」は19%にとどまった。

 国家的危機への対策で国民に大きな負担を強いるからには、国民の納得を得られるに足る政治リーダーの説得力が必要だ。最悪の事態を想定すべき危機管理において根拠なき楽観論を押し通したのがGoToである。感染対策と経済対策の両立を図る難しさは理解できても、専門家が警鐘を鳴らしていた第3波への備えを怠り、そのツケを国民に回す政権トップの振る舞いを擁護する声は政府・与党内でも希薄だ。

 菅首相に対しては原稿の棒読みや口下手を批判する声をよく聞く。だが、それ以前の問題として、国民に聞く耳を持ってもらう姿勢が問われているのではないか。

 ◇安倍―菅政権が利他を説く矛盾

 思えば安倍政権以降、国民への説明責任に背を向ける場面が繰り返されてきた。森友・加計問題、統合型リゾート(IR)汚職、検察人事への政治介入、日本学術会議会員の任命拒否、そして極めつきが桜を見る会前夜祭をめぐる「首相のウソ」とその言い訳である。

 根本的な規範意識に欠け、政権とその身内の保身を優先してきた「安倍―菅」政権がコロナ禍に際して国民に自制を強い、利他の精神を説く矛盾。だが、それを指摘したところでコロナとの闘いは終わらない。

 ただし、政権に厳しい世論を突きつけることで政策の修正を図らせることはできる。昨年末、菅首相がGoToの継続方針を撤回したのは、報道各社の世論調査で内閣支持率が急落したからだ。かたくなに否定していた緊急事態宣言の発令に踏み切ったのも、世論の後押しを受けた知事たちの要請を受けての判断だ。

 社会調査研究センターと毎日新聞の世論調査は、携帯電話のショートメールで回答画面へのリンクを送る方式と、固定電話で自動音声応答(オートコール)の質問に答えてもらう方式を組み合わせて実施している。音声通話よりSNSのやり取りに慣れた若い世代の声を捕捉するのに適した調査方法だ。

 12月調査では、50代以下が多い携帯調査の内閣支持率が44%だったのに対し、60代以上が多い固定調査では31%と、明確な差が生じていた。それが1月調査では携帯、固定ともに33%で並んだ。大きな変化を求めない傾向のある日本の若年層にも明らかに政権への不満が募っている。

 ◇ ワクチンと五輪頼みの解散シナリオ

 今年は秋までのどこかで必ず衆院解散、もしくは任期満了による総選挙が行われる。解散権を持つ菅首相としては与党に有利なタイミングを見はからうことになるが、内閣支持率に連動するコロナの感染状況が立ちはだかる。

 1月18日に開会した通常国会の施政方針演説では、2月下旬までにワクチン接種を開始できるよう準備すると表明し、今夏の東京オリンピック・パラリンピックを「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」として開催する決意を強調した。

 (1)ワクチン接種が始まって国民の不安感が和らぎ、春の訪れとともにコロナ感染に収束の兆しが見えれば、新年度予算成立後の4月解散(2)東京五輪成功の勢いを駆っての9月解散――などのシナリオが永田町をにぎわしているが、いずれもコロナ次第。内閣支持率が上向かないままの「追い込まれ解散」も現実味を帯びる。

 気になるのは「4月解散」論も「五輪後解散」論もどこか成り行き任せで、政権を挙げて正面から感染対策に取り組む気概があまり感じられないことだ。それで国民の信頼を取り戻せるのだろうか。

Photo_20210124181801

内閣支持率33%続落、不支持45 無党派層急落

朝日新聞デジタル 2021年1月25日(月)5時00分配信

 朝日新聞社は23、24日に全国世論調査(電話)を実施した。菅内閣の支持率は33%(昨年12月は39%)に下がり、不支持率は45%(同35%)に増えて支持を上回った。菅義偉首相が新型コロナウイルス対策で指導力を「発揮している」は15%で、「発揮していない」が73%に達した。

 菅内閣の支持率は、発足直後の昨年9月は65%と高かったのが、4カ月で急落した。女性の支持率は31%で、男性の36%より低い。支持政党別にみると、自民支持層でも昨年9月87%→65%に、無党派層では同51%→16%に大きく落ちた。

 新型コロナ対応への批判が支持率に大きく影響しているとみられる。これまでの政府の対応を「評価しない」は63%(12月調査は56%)で、「評価する」は25%(同33%)だった。内閣不支持層では87%が「評価しない」と答えた。

 11都府県に出した2度目の緊急事態宣言についても、厳しい評価となった。宣言のタイミングは「遅すぎた」が80%で、「適切だ」は16%、「早すぎた」2%。不要不急の外出の自粛や、飲食店の営業時間の短縮要請を中心とする対策も「不十分だ」が54%と多く、「適切だ」は34%、「過剰だ」は8%だった。

Photo_20210125081801

 早さ徹底対策だったスペイン風邪事例 

NATIONAL GEOGRAPHIC 2021年1月24日(日)18時04分配信

社会的な対策のタイミングと内容と効果を詳しく検証、新型コロナへの対応を考える

 新型コロナウイルス感染症は依然として収まる気配がなく、日本でも再び緊急事態宣言が発出された。感染力が高い変異なども報告され、今後何が起きるかは不透明だ。これまでの対応は成功しているのか、それとも失敗なのか。そして、その理由はどこにあるのかを評価するのはまだ難しいだろう。

 とはいえ、参考になる事例はある。近代史上最悪のパンデミックとなったインフルエンザ、いわゆる「スペインかぜ」だ。その大流行は1918年から2年ほど続いた。およそ1年におよぶ新型コロナウイルスへの対応をあらためて考えるべく、米国の各地で講じられたスペインかぜの感染防止対策とその結末を振り返ってみたい。

流行が目前だったにもかかわらず…

 スペインかぜの症例が米国で最初に報告されたのは1918年3月、場所はカンザス州の陸軍基地だった。ここから第一波が始まったが、致死率は低く、夏までにいったん収束する。

 ところが、第二波はまったく異なる様相を呈する。第二波からインフルエンザは米国全土に拡大し、50万人以上が犠牲となる。致死率は10倍に高まり、主に15歳から35歳の健康な若者が亡くなった。パンデミックが終わるまでに、世界では5000万人が亡くなったとされている。

 その非常に危険なウイルスが米国で本格的に拡大し始めたのは1918年の秋だ。例えば、米国のフィラデルフィア市で最初の症例が確認されたのは1918年9月17日だった。

Photo_20210125063201

 翌日、市はウイルスのまん延を防ぐため、人前で「咳をする」「つばを吐く」「鼻をかむ」などの行為をやめるキャンペーンを立ち上げる。ところがその11日後、市は戦勝パレードを決行し、20万人が参加した。感染症の流行は目前と予想していたにもかかわらず、だ。

 その間に患者は増え続け、最初の症例からわずか2週間で、感染者は少なくとも2万人にのぼった。学校、教会、劇場、集会所などを閉鎖し、市がようやく「社会的距離戦略」を実施したのは10月3日のこと。しかし、その時点で市の医療はすでに崩壊していた。

 フィラデルフィアで感染者が確認されてからほどなく、ミズーリ州セントルイス市でも10月3日に最初の感染が見つかった。こちらでは、市の対応は素早かった。2日後にはほとんどの集会を禁じ、患者の自宅隔離を決断する。その結果、感染の速度は下がり、セントルイスでの死亡率(単位人口あたりの死者数)はフィラデルフィアの半分以下となった。

 第二波からの最初の半年間、すなわち感染が最も深刻だった時期において、ウイルスによる死亡者数がフィラデルフィアでは人口10万人当たり748人と推定されるのに対し、セントルイスでは358人だった。

いまも変わらない対応策、解除のタイミングは重要

 この50年間で人々の生活は劇的に変化し、パンデミックの抑制はより難しくなっている。

 グローバル化、都市化、大都市の人口密集などが進んだために、ウイルスが数時間で全土に広がりうる一方で、実際のところ、その対抗手段は以前とほとんど変わっていない。ワクチンのない伝染病に対する防御の第一線は、現在でも公衆衛生的な介入であり、具体的には学校、商店、飲食店の閉鎖、移動制限、社会的距離の確保の義務化、集会の禁止などだ。

 もちろん、そのような命令に市民を無理に従わせるのは、また別の問題だ。1918年にはサンフランシスコの保健衛生官が、義務付けられていたマスクの着用を拒んだ市民3人を銃で撃った。アリゾナ州では、警察が感染予防用品を身に着けていない逮捕者に対して10ドルの罰金を課した。

 とはいえ、最も成果を上げたのはやはり思い切った、かつ徹底的な対策だ。集会を固く禁じ、厳しく取り締まったセントルイス、サンフランシスコ、ミルウォーキー、カンザスシティーでは、結果的に感染率が30から50パーセントも低下した。また、最初に強制隔離と時差出勤を実施したニューヨーク市では、死亡率が東海岸で最も低かった。

 2007年、学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に、市によって異なる対応が病気の蔓延にどのように影響したかを調べた2つの論文が発表されている。それによれば、致死率、時期、公衆衛生的介入について比較したところ、早い段階で予防措置を講じた市では、対策が遅れた、あるいはまったく講じられなかった市と比べて、死亡率が約50パーセントも低いことがわかった。

 なかでも最も効果的だった措置は、学校、教会、劇場を同時に閉鎖し、集会を禁止することだった。そうすることでワクチンを開発する時間を稼ぎ、医療機関にかかる負担は減っていた。

 論文はまた、別の重要な結論も導き出している。介入を緩和する時期が早すぎると、状況が逆戻りするということだ。

 例えばセントルイス市では、死亡率の低下を受けて大胆にも集会の制限を解除した結果、2カ月もたたないうちに集団発生が始まり、新たな症例が相次いだ。介入を継続した市は、セントルイス市などで見られたような2回目の死亡率のピークが見られなかった。

 1918年のインフルエンザにおいて、死亡率の急上昇を防ぐ鍵は「社会的距離」戦略であったと同論文は評価する。約100年を経たいま、新型コロナウイルスとの闘いでも、「密」の回避を含めて同じことが当てはまる可能性は高い。

若者の致死率が高かったのはなぜなのか

 先に述べたように、スペインかぜで主に犠牲となった人々は健康な若い大人たちだった。これは医学史上、大きな謎の一つとされている。

 この謎について、2014年に学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に興味深い研究結果が発表された。1889年以前に生まれた高齢者は、ある程度の免疫を備えていたおかげで、死亡率が低かったというものだ。

 この研究に携わった科学者らは、スペインかぜのウイルスの型がどう進化したかに着目した。1830年まで遡り、優勢なインフルエンザ型の移り変わりを明らかにしたところ、1889年にスペインかぜとは別型の通称アジアかぜ(ロシアかぜとも)が世界中で流行したことで、当時の子どもたちがスペインかぜに似たH1N1型を経験していないことに気づいた。つまり彼らはスペインかぜに対する免疫を獲得していなかったのだ。そして、1900年以降にはまたスペインかぜに似たH1亜型が流行し、それ以降に生まれた子どもたちには部分的な免疫ができたという。

「史上最悪のインフルエンザのパンデミックで罹患者が最も多かった高齢者は、基本的にほとんどが生き残った」と、研究を主導した米アリゾナ大学の生物学者マイケル・ウォロビー氏は述べる。一方で、18~29歳の年齢層では大量の死者が出て、罹患者が200人に1人の割合で亡くなった。

 子どものときにウイルスに接しなかった世代の大人たちの死亡率が高かったというこの発見は、将来のパンデミックの予防や、ワクチンの接種法に役立てられる可能性がある。現在のように流行が予想されるウイルスに対してワクチンを接種するのではなく、子どもの頃に免疫を獲得できなかった株に対してワクチン接種を行う手もあるのかもしれない。

「有益な歴史的データという宝の山を現在の行動に生かす取り組みは、ようやく始まったばかりです」と、2007年のスペインかぜの論文でデータの分析を行った米コロンビア大学の伝染病疫学者、スティーブン・S・モース氏は言う。「1918年の教訓を正しく生かせば、同じ過ちを繰り返さないための一助になるかもしれません」

 1918年、ワシントンD.C.のウォルター・リード病
 院で、インフルエンザ患者の脈を取る看護婦Photo_20210125065101

 人口1/3んだ黒死病如何社会えた 

NATIONAL GEOGRAPHIC 2021年1月23日(土)18時06分配信/Antoni Virgili、Michael Greshko

労働力不足で社会は崩壊、それでも恐ろしい疫病に恩恵はあった

 またたく間に世界を大きく変えてしまった新型コロナウイルス感染症。わたしたちの暮らしや社会が今後どうなるのか心配な人は多いだろう。

 だが、世界を大きく変えたパンデミックを人類が経験するのは初めてではない。その最たる例が中世の「黒死病」だ。

 歴史上、黒死病の大きなパンデミックは3度あった。1665年の英国ロンドンや19世紀~20世紀にかけても猛威を振るったが、史上最悪の規模となったのは1347年から1351年にかけてヨーロッパを襲った黒死病だ。なんと当時の欧州の人口の3分の1が命を落としたとされる。

 中世ヨーロッパでは、赤痢、インフルエンザ、麻疹、そして非常に恐れられたハンセン病など、多くの伝染病が流行した。けれども、人々の心に最も恐怖を与えたのは黒死病だ。ピーク時の数年間、黒死病は後にも先にもない速さで広がり、膨大な数の死をもたらした。

 黒死病は生き延びた人々の生活や意識を一変させた。農民も王子も同じように黒死病に倒れたことから、当時の文献には、黒死病の前では身分の差などなんの意味もないという思想が繰り返し登場する。

猛スピードで広がり、膨大な死者をもたらした恐るべき疫病

 黒死病がそれほど速く、広大な領域に広まったのはなぜか、歴史学者も科学者も不思議に思っていた。

 その正体がアジアとヨーロッパで周期的に流行する腺ペストだったことには、ほとんどの歴史学者が同意している。「腺ペスト」はペスト菌が引き起こす3つの病型のなかの最も一般的なものにすぎない。第2の病型である「敗血症性ペスト」はペスト菌が血液中に入ったもので、皮膚の下に黒い斑点が現れ、おそらく「黒死病(Black Death)」という名前の由来となった。「肺ペスト」では呼吸器系がおかされ、患者は激しく咳き込むので、飛沫感染しやすい。中世には敗血症性ペストと肺ペストの致死率は100%だったと言われる。

「これだけ速く広まったのは飛沫感染したからであり、主な病型は腺ペストではなく肺ペストだった」と主張する研究者もいる。しかし、肺ペストはむしろゆっくり広がる。患者はすぐ死に至り、多くの人に広めるほど生きられないからだ。

 大半の証拠は、中世の黒死病の主な病型は腺ペストであることを示している。海上貿易が拡大していったこの時代、食料や日用品は、国から国へと、船でどんどん長い距離を運ばれるようになっていた。これらと一緒に病原菌も1日に38kmという例のないペースで広まっていった。

ネズミのせいではなかった?現代よりはるかに速く拡大した理由とは

 ペスト菌はネズミによって拡散されたと長い間信じられてきた。新型コロナで話題になったカミュの小説『ペスト』でも、冒頭からネズミがこれからやってくる災いを象徴するように描かれている。だが、犯人は別にいたようだという研究結果が科学誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に2018年に発表されている。

 論文によると、「犯人」はネズミではなく人間だ。実は、ペスト菌を直接媒介するのはノミやシラミだ。それをネズミや人間が運ぶことで病気は速く広がる。

 19世紀後半から現在まで続いている腺ペストの流行では、ネズミやその他のげっ歯類がそのノミを運ぶせいで菌を拡散させていることがすでにわかっていた。加えて、中世のペスト犠牲者の遺伝子を調べた研究結果から、多くの専門家が中世の世界流行もネズミによってもたらされたと考えていた。

 しかし、黒死病が広がった経路は別だったと主張する歴史家もいた。根拠のひとつは、新型コロナ感染症を除き、黒死病が現代のどの伝染病よりもはるかに速く欧州に広がったことだ。また、現代のアウトブレイク(大流行)の前には、ネズミの大量死がしばしば確認されているが、中世で同様にネズミが大量死したという記録は残されていない。

 ならば、黒死病はいかにして広がったのか。以前から、ノミやシラミを運んだのはネズミではなくヒトだったと考える学者はいた。感染した人間から血を吸ったノミやシラミがペスト菌も一緒に吸い取り、すぐ近くにいる別の人間に飛び移れば、その人間も感染する。

 そこで、論文の著者で、ノルウェー国立獣医学研究所に所属するキャサリン・ディーン氏のチームは、ネズミとヒトの場合のそれぞれにおける感染拡大モデルを作成し、統計的に評価した。すると意外なことに、調査対象とした9都市の7つで、ヒトのモデルの方が死亡の記録と一致したのだ。

 ただし、ディーン氏らはさらに多くの実験データを集めて、モデルを改善する余地があるとしている。また、この研究が疫病研究者の間で論争を呼ぶだろうということも認めている。「ペストに関しては、たくさんの論争があります」というが、ディーン氏らは、自分たちは客観的な立場にいるとしている。

人口が減り各地で社会が崩壊、だがそのおかげで……

 犯人がいずれにせよ、交易路を介して、最初に感染が広まったのは大きな商業都市だった。そこから近隣の町や村へと放散し、さらに田舎へと広がった。中世の主な巡礼路も黒死病を運び、各地の聖地は、地域内、国内、国家間の伝染の中心地になった。

 ペスト菌が人々の家庭に忍び込むと、16~23日後になってようやく発症し、その3~5日後には患者が死亡する。コミュニティーが危険に気づくのはさらに1週間後で、その頃にはもう手遅れだ。ペスト菌は患者のリンパ節に移行し、腫れ上がらせる。患者は嘔吐し、頭痛に苦しみ、高熱によりガタガタと震え、せん妄状態になる。

 当時の町では「すぐに逃げろ、急いで遠くに行け、戻るのはあとにするほどよい」と言われていた。この助言にしたがって避難する余裕ある人々の多くが田舎に逃げたため、悲惨な結果になった。避難した人々もすでに感染していたり、感染者と一緒に旅をしたりしたため、自分たちが助からなかったばかりか、それまで感染者がいなかった遠隔地の村に病気を持ち込むことになってしまったのだ。

 黒死病の犠牲者は膨大な数に上ったと推定されているが、具体的な数字については論争がある。パンデミック前のヨーロッパの人口は約7500万人だったが、1347年から1351年までの間に激減して5000万人になったと見積もられている。死亡率はもっと高かったと見る研究者もいる。

 人口が激減したのは、黒死病に罹患した人々が死亡しただけでなく、畑や家畜や家族の世話をする人がいなくなり、広い範囲で社会が崩壊したからだった。中世のパンデミックが終わったあとも小規模な流行は続き、ヨーロッパの人口はなかなか回復しなかった。ようやく人口増加が軌道にのってきたのは16世紀頃だ。

 大災害の影響は生活のあらゆる領域に及んだ。パンデミック後の数十年間は労働力不足により賃金が高騰した。かつての肥沃な農地の多くが牧場になり、丸ごと打ち捨てられる村もあった。

 英国だけで1000近い村が消えた。とはいえ、悪い面ばかりではなかった。地方から都市に向かって大規模な移住が起きたため、都市は比較的速やかに回復し、商業は活気を取り戻した。田舎に残った農民は遊休地を手に入れ、土地を持つ農民の権力が増し、農村経済が活性化した。

 実際、歴史学者たちは、黒死病から新しい機会や創造性や富が生まれ、そこからルネサンスの芸術や文化や概念が開花し、近代ヨーロッパが始まったと主張している。ひるがえって、いまの新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、何か新しい価値や社会が生まれるのだろうか。災いを福に転じられるかどうかは、これからを生きるわたしたちにかかっている。

 死の勝利1562年ピーテルブリューゲルPhoto_20210124182501

関連エントリ 2021/01/23 ⇒ 【コロナ第3波】「ワクチン接種」✍注意すべき「諸々の事情」
関連エントリ 2021/01/21 ⇒ 【大統領就任式】民主党ジョー・バイデン(78)第46代米国大統領に就任
関連エントリ 2021/01/18 ⇒ 【コロナ第3波】新型コロナウイルス「国内確認から1年」感染ペース加速
関連エントリ 2021/01/17 ⇒ 【東京2021】NYタイムズ「五輪開催の見通し暗くなってきた」✍“中止論”相次ぐ
関連エントリ 2021/01/13 ⇒ 【コロナ第3波】政府「緊急事態宣言」✍11道府県に拡大
関連エントリ 2021/01/06 ⇒ 【新型肺炎】“感染源”調査団「中国に入国できず」✍WHO事務局長が失望表明
関連エントリ 2020/12/21 ⇒ 【コロナ第3波】英国<コロナ変異株>発生!✍感染力7割増

 

2020年9月27日 (日)

【耳学】いまさら聞けない「キーボード」操作の「い・ろ・は」

Ctrl”や“Shift”って🔍そういう意味だったのか!話題のショートカットキー記憶術抜群理由

ダイヤモンドオンライン 2020年9月27日(日)6時01分配信

 個人のパソコン作業を徹底的に効率化する。その一点にこだわることで話題沸騰中の『脱マウス最速仕事術』。しかし「ショートカットキーを覚えたい」と思っても、覚えられずに挫折した経験を持つ人も多いと思います。今回は『脱マウス最速仕事術』の著者・森新さんに「なぜ、ショートカットキーがマスターできないのか」「どうしたらマスターできるのか」を聞いてみました。

Photo_20200927090701

――この本では「脱マウス」「マウスの依存度を下げる」という話をしていますが、「なかなかショートカットキーが身につかない」という人も多いと思います。私自身もその一人なんですが、そもそもなぜ「ショートカットキー」は覚えられないのでしょうか?

  一言で言えば「覚えよう」としているからだと思います。ショートカットキーが覚えられない、マスターできない理由として、一番よく聞くのが「『Ctrl』『Alt』『Shift』がごちゃごちゃになって、わからなくなる」という意見です。それってもっともな話で、ひたすらショートカットキーを暗記しようとしたら、そりゃあ「Ctrl」なのか「Shift」なのか「Alt」なのか、どの組み合わせなのか混乱して、間違ったキーを押してしまうのも当然です。

 間違うだけならいいんですが、意図しない操作をして画面が変わってしまって、今度は元に戻せなくなる…。そんな体験をしている人は多いと思います。その結果「こんな面倒なことになるなら、ショートカットキーなんて使わずにマウスで作業をした方がマシ!」ということになってしまうんです。その気持ちはとても理解できます。

 ――本当によくある話だと思います。

  でも、これは出発点に問題があって、そもそも「マル暗記しよう」という発想自体に無理があるんです。それこそ予備知識がまったくない状態で英熟語を覚えるようなもので「on」とか「in」の意味をまるで知らずに、ただ「come in」なのか「come on」なのかをマル暗記しようとしたら、覚えられないのは当然ですよね。だからこそ、最初にやるべきは「ひたすらマル暗記」ではなく、キーボードがどういうしくみになっていて、「Ctrl」や「Shift」にはどういう意味や機能があるのかを知ることなんです。

 ――それは目からウロコのアプローチですね。キーボードのしくみを理解するとは、具体的にどういうことですか?

  わかりやすい例を一つ上げてみましょう。パソコンの超初心者は「=」の記号がなかなか出せないんです。キーボードの右上の方に「ほ」のキーがあって、そこに「=」も印字されているので、本来このキーを押せば「=」は出るはずなんです。ところが、ローマ字入力の場合「=」が出ずに「ー」が出てしまいます。

 じつは、この瞬間に何を学ぶかがめちゃくちゃ重要なのですが、パソコン教室含め、ほとんどの人がすぐに「『Shift』と一緒に『ー』のキーを押してください。それで『=』が出せますよ」と正解だけを教えてしまうんです。あまりに自然なやりとりなので、違和感を覚えないかもしれませんが、これこそ「マル暗記のやり方」です。

 ――たしかに「Shift」+「ー」という組み合わせをそのまま覚えろと言われているのと同じですね。

  それをやっている限り、ひたすら暗記しなければいけないので、すぐに挫折してしまうんです。でも、キーボードに「=」と印字がされているんですから、本来は覚える必要なんてなくてないんです。そのキーを押せば、絶対出るはずなんです。

 そこで重要なのが、「Shift」とはどんなキーなのかです。じつは、「Shift」は「上にある文字や記号を表示させる」という機能を持ったキーなんです。だから「Shift」には『上向きの矢印』が書いてあることが多いじゃないですか。それさえ知っておけば「=」も「%」も「&」も難なく打てます。超初心者でも迷う必要はありません。

 パソコン教室で最初に教えるべきは、そういったキーボードの基本構造であり、キーの意味なんです。意味もなくひたすら操作を覚えるのではなく、「Shift」「Ctrl」「Alt」「Windows」などのキーの意味を理解すれば、ショートカットキーはそんなに難しいことでありません。なかには多少複雑な構造になっているものもありますけど、とりあえず「Shift」「Ctrl」「Alt」「Windows」などの基本構造を理解しておけば、圧倒的にキーボードは使いやすく、作業は効率的になります。これは、声を大にして訴えたいところですね。

Photo_20200927091301

Photo_20200927091601

キーボードは早く打てないように設計されたものだった!

  余談ながら、そもそもキーボードはタイプライターから進化したもので、その歴史にも諸説あるんですが、タイプライターの配列は「早く打てないように作られた」という話があるんです。タイプライターは、キーとアームが繋がっていて、その先にスタンプが付いているので、キーを打つとアームが動き、スタンプを「ガチャン」と紙に印字する。そんなカラクリになっています。この場合、あんまり早くキーを叩きすぎると、正しくスタンプが押せないので、ゆっくり確実にキー押す必要があります。そのため、あえて「早く打てないキー配列」にしたというエピソードがあるんです。

 また、タイプライターが進化していく過程で「もっといろんな文字や記号を印字できるようにしよう」と段々なっていくわけですが、キーの数には限界があり、無限に増やすわけにもいきません。そこで登場したのが「Shiftキー」です。

 同じキーを打った場合でも、「Shiftキー」を一緒に押すと、アームが少しだけ前に動いて違うスタンプを印字できるようにする。これが起源です。その構造が今でもキーボードに残っていて、「Shift」とは「上に印字してある文字や記号」を打つためのキーとなっているんです。それを理解しているだけでも、キーボードの使い勝手は確実によくなります。

 ――ずいぶん長い間パソコンを使ってきましたが「Shiftキー」にそんな意味があったなんて、知りませんでした。

  そういう人が本当に多いんですよ。パソコンを覚えるとき、最初に理解しておけば、その後の苦労は全然違ってくるんですけどね。ちなみに、「Ctrl」は『奥に隠れた機能』を引き出すキー」です。

 ――「奥に隠れた機能」ってなんですか?

  じつはこれも基本構造なんですが、キーボードというのは、限られた数のキーをフル活用するために、「表層的な機能」と「奥に隠れた機能」の二重構造になっているんです。さきほどの「Shift」や「Fn」(ファンクションキー)は、原則として「表層的な機能」を引き出すためのキー。これらのキーを使うことで、原則としてキーボードに印字されている文字や記号を打つことができます。まさに「表面に出ている機能」です。

 一方、「Ctrl」は「隠れた機能」を引き出すためのキーです。よく使う「コピー&ペースト」も「C」や「V」を押しますが、それが「コピー」だとか「ペースト」だなんて、どこにも書いてないですよね。つまり、奥に隠れた機能として「コピー」や「ペースト」が存在しています。この隠れた機能を引き出すために「Ctrlキー」を使うのです。同じように「Fn」「Alt」「Windows」などにも、それぞれそのキーが持っている意味があるわけです。

 ――そうやって「Shift」や「Ctrl」「Fn」などのキーの意味を解説してもらうと、なんとなく「ショートカットキー」をマスターできそうな気になってきますね。

  この本で私が一番訴えたいのは、まさにそこです。マウスの依存度が少しずつ減ってくると、効率は確実によくなりますから、ぜひ、みなさんにも「脱マウス」を目指して欲しいのですが、「ショートカットキーを覚える」と聞いただけで、拒否反応というか「なかなか覚えられない」と言い出す人がいるんです。でも、断言しますが、決してそんなことはありません。

 ショートカットキーをマスターする方法を知って、ステップを踏んでいけば、誰だって、キーボードで作業がどんどん完結していく快感を味わえます。ぜひ、その快感を味わうための一歩を踏み出して欲しいと願っています。

Photo_20200927092001

 球体の新型「Amazon Echo」から警備ドローンまでアマゾンが発表した新製品のすべて 

WIRED 2020年9月26日(土)12時18分配信

 アマゾンが本拠地のシアトルで9月24日(米国時間)の朝、メディア向けのイヴェントを開催した。ほかのほとんどの消費者向けテクノロジー企業による今年の発表がそうだったように、アマゾンの豪華なイヴェントはヴァーチャルなものだった。経営幹部たちは会場を埋め尽くす報道陣を前に語る代わりに、ライヴ配信でプレゼンテーションしたのだ。

 約1時間の発表でアマゾンは、音声アシスタント「Alexa」に対応した新しいデヴァイスや、スマートスピーカー「Amazon Echo」の新製品、さらに、傘下のホームセキュリティ企業リング(Ring)による興味深い新デヴァイスなど、多くのハードウェアを発表した。ここではそれらを一挙に紹介しよう。

球体になったAmazon Echo

 まず最初に、スマートスピーカー「Amazon Echo」の新モデルだ。旧型のEchoはどれも円筒形だったが、新型では球形になった。写真のようなグレーの球が、どこにでも現れるAlexaの新しい“拠点”になる。

Photo_20200929123101

 新型Echoには、アマゾンが「AZ1 Neural Edge」と呼ぶ新しいチップも搭載されている。この新チップを内蔵したことで、Alexaは話し言葉をより素早く認識でき、音声アシスタントが質問やリクエストにより高速に反応できる。第4世代となったEchoの価格は100ドル(日本では11,980円)で、10月22日に発売される。

 この外見はなかなか気に入った。特に丸い感じがいい。デザインは奇妙なことに、かつてグーグルが販売していたメディアプレイヤー「Nexus Q」を思わせる。新しいEchoは、グーグルの不運なストリーミングプレーヤー(発送を待たずに終了した)を大きくリードすることになるだろう。

小型のEcho Dotや子ども用も球体に

 柔らかで有機的な球形は、新しい「Echo Dot」(60ドル、日本では5,980円)にも反映されている。また昨年モデルと同様に、デジタル時計が表示されるモデルもある。

 刷新された「Echo Dot Kids Edition」(60ドル、日本では未発売)も球形で、非常にかわいいトラとパンダの顔がついている。このタイガーボールは子どもたちの新しい友達になって、すぐに読み聴かせもできるようになるだろう。子ども向けのソフトウェアやサーヴィスをいろいろ使えるサーヴィス「Amazon FreeTime」や有料の「FreeTime Unlimited」は、「Amazon Kids」と「Amazon Kids+」に名称が変わった。

 10インチのディスプレイを備えた新型「Echo 10」(250ドル、日本では29,980円)は球形ではなく、発売日はまだ決まっていない。きのこの軸のような形のベースがゆっくり回転することで、画面が常にあなたを向くようになっている。また話してにフォーカスする機能のほか、グループ通話や「Zoom」、オンライン会議システム「Amazon Chime」など、改良されたヴィデオ通話機能が追加されている。

 いま多くの家族は家にずっといることが多く、こうした状態は長く続くことになるだろう。そこで、新しいEchoを使って子どもたちを世話する以外にも、見守り機能「Care Hub」を導入して高齢の親族の様子をチェックしたりもできるようになる。

 伝えたことをすべて削除するようAlexaに頼むこともできるし、侵入者を検知する機能「Alexa Guard Plus」に不在だと伝えておけば、侵入者がいないかスキャンしたりもできる。わたしたちがもはや家から出ないということを、アマゾンは忘れてしまったのだろう。

新型のWi-Fiルーターも登場

 アマゾンは昨年、メッシュWi-FiルーターのメーカーであるEeroを買収したばかりだ。こうしたなか早速、Eeroの安価な新ヴァージョンを発表した。

 今回の新モデルで注目すべきは、次世代のWi-Fi規格である「Wi-Fi 6」をサポートしている点だ。Wi-Fi 6は家庭のネットワークの速度と信頼性を向上させるが、利用するには新しいハードウェアが必要になる。

 新モデル「Eero 6」は129ドル(約13,600円)で、11月2日に発売される[編註:日本では発売未定]。Eero 6を同時に2個購入すると199ドル、3個購入では279ドルとなる。上位機種の「Eero Pro 6」は、トライバンドアンテナシステムを採用することで同時接続性を向上させ、より優れたパフォーマンスを提供する(Proは特に都市部での接続性を安定させる5GHzの帯域もサポートしている)。Eero Pro 6は1個229ドル、2個同時購入で399ドル、大邸宅も網羅する3個を同時購入すると599ドルだ。

待望の自動車セキュリティシステム

 ホームセキュリティブランド「Ring(リング)」の製品は、アマゾンのベストセラーのひとつである。そして米国内で多くの警察当局とパートナーシップを組んでいることで、大論争になっている製品でもある。しかし、そうした問題があってもアマゾンが新製品のリリースを中止することはなかった。そのうち3つは自動車関連である。

 リング社長のレイラ・ルーヒによると、要望が最も多い装置は自動車のセキュリティ製品だったという。そこで2021年の初めに「Ring Car Alarm」を60ドルで発売する予定となっている。これを車載式故障診断システム(OBD)の端子に接続することで、クルマに何か異常があるときにAlexaと連携し、サイレンとライトを起動するようになっている。

 また、200ドルの車載カメラはHDカメラ2台からなり、運転中も停車中も周辺の動きを監視する。さらに、すでにカメラを搭載したクルマに導入できるソフトウェアのAPIとして「Ring Car Connect」を200ドルで発売する予定だ。ただし、新しいソフトが当面サポートするクルマは、テスラの「モデルS」「モデル3」「モデルX」「モデルY」に限定される(テスラの車両価格を考えれば、追加の200ドルの負担は問題ないだろう)。

家庭用の監視ドローンまで発売

 今回発表された製品のなかで微妙な感じだったのは、リングの新しいセキュリティ製品「Ring Always Home Cam」だ。このような名称になったのは、わたしたちが最近は常時屋内にこもっているからだろうか。あるいは、ドローン自体が常時屋内にとどまっているからだろうか。それとも、ディストピア的な未来にはわたしたちをいつもテクノロジーによって監視下に置きたい支配者が関与していることを暗示しているのだろうか──。こうした製品に関しては多くの想像ができる。

 こうして249ドル(約26,200円)を払えば、屋内用の空飛ぶドローン(屋内用であることを忘れないように)を所有できる。懸念は不要だ。なにしろアマゾンが保証している。「プライヴァシーに配慮」してこのドローンはつくられたのだ。

 録画するのは飛んでいるときだけで、近くにいることはうるさい音でわかる。飛んでいないときは充電ドックに静かに座しており、カメラは無効になっている。再び飛び回って屋内の録画を始める命令が下るまで待っているのだ。

クラウドゲームへの参入

 新規参入が相次いでいるクラウドゲームの分野に、アマゾンが「Luna」を引っさげて参入する。アマゾン ウェブ サーヴィス(AWS)のインフラを活用してユーザーのデヴァイスにヴィデオゲームを配信するもので、Netflixと似たような仕組みだ。利用するには超高速で安定したネット環境が必要になる。

 そのメリットは、高価なゲーム機を購入する必要がなく、ストレージにゲームをダウンロードするだけの空き容量があるのか心配せずに済むことだ。

 当然ながら、Lunaはアマゾン傘下のTwitchと統合され、配信するゲーム動画に簡単にアクセスできる。さらにLunaのコントローラーでプレイすることになる。ただし、マウスとキーボードも利用可能で、「Xbox One」と「PlayStation 4(PS4)」のコントローラーも利用できる。

 Lunaコントローラー50ドル(約5,300円)で、任天堂の「Nintendo Switch Proコントローラー」にそっくりだ。クラウド企業のCloud Directのテクノロジーを活用し、Bluetoothを経由せずにWi-Fiでアマゾンのゲームサーヴァーに直接接続する。このためタイムラグは減少し、ボタンを押したときの反応が早くなるはずだ。もちろんアマゾン製品なので、音声アシスタント「Alexa」に対応する。

 正式なサーヴィス開始日は未定だが、米国では月額5.99ドル(約630円)で招待ユーザーとして利用できる[編註:日本での提供は未定]。アマゾンはこの有料サーヴィスを「Luna+」と名付けており、Lunaとは別物だ。プレイ可能なタイトルとしては、「CONTROL」「プレイグ テイル -イノセンス-」「バイオハザード7 レジデント イービル」など100を超えるタイトルが用意されている。

 ユービーアイソフトの専用チャンネルもLuna内に開設され、近々リリース予定の「アサシン クリード ヴァルハラ」といったゲームがリリース当日からプレイできるようになる。ほかのゲーム会社のチャンネルも今後開設される予定だ。

 対応するデヴァイスは、サーヴィス開始時点で「Amazon Fire TV」のほか、Windows PC、Mac、iPhone、iPadをサポートする(iPhoneとiPadはウェブアプリ経由でのアクセスとなる)。さらにAndroid版アプリも今後リリースされる。

 アマゾンがゲーム業界に参入するのは今回が初めてではない。Twitchを傘下に収めたほかにもアマゾンはゲームを自社制作しており、すでにPCゲーム「Crucible」をリリースしている。

 アマゾンが自社サーヴィスを統合したLunaは、グーグルの「Stadia」やマイクロソフトの新クラウドゲームサーヴィス、ソニーの「PlayStation Now」、NVIDIA(エヌヴィディア)の「GeForce NOW」や「ShadowPlay」など、競合他社のサーヴィスとの競争に勝てるのか──。それは今後を見守りたい。

 

2020年8月12日 (水)

【熱帯夜の快眠術】“睡眠のプロ”が教える「眠れるテクニック」

 エアコンを一晩中つけること」睡眠のプロが熱帯夜の快眠術5つのテクニックを解説 

FNNプライムオンライン 2020年8月11日(火)17時42分配信

Photo_20200812212001

睡眠のプロが熱帯夜での快眠術を解説

 全国で本格的な夏の暑さがやってきた。

 11日、群馬・伊勢崎市や埼玉・鳩山町など関東の3地点で、全国で2020年初めて40度を超えたが、連日の暑さにより、暑くて眠れない、寝苦しいという人が増えているだろう。

 こうした中、三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が、東京と大阪在住の600人に睡眠に関する意識調査を発表し、新型コロナウイルスの影響で生活環境、働き方が変化したことにより、4人に1人が「寝つきが悪くなった」「眠りが浅くなった」など、睡眠の質が下がっていると感じていることがわかった。

 そして、睡眠環境プランナーによる「よりよい睡眠環境づくりのポイント」をあわせて公開した。

 睡眠環境プランナー三橋美穂先生によると、まず、寝床内の快適な温湿度を作り出すのは、寝室の「温度」「湿度」「気流」「寝具量」「着衣量」「体質」という6要素が影響し、これらをトータルで考えることが大切だという。

 真夏に眠れない原因は、身体の深部の温度が下がらないことに一番の原因があり、質のよい睡眠を取るには「寝室の温度が28℃以下、湿度が40~60%」がベストで、温度と湿度以外にも睡眠環境を整える必要があるとしている。

 そこで、三橋先生による”熱帯夜に睡眠環境を整えるエアコン活用時の5つのテクニック”を紹介する。

エアコン活用時の快眠 5つのテクニック

Photo_20200812211201

テクニック1:エアコンを朝までつけておく

 28℃を超えると夜間熱中症のリスクが高まるため、寝苦しい夜は28℃以下でエアコンを一晩中つけておきましょう。タイマーを使うと、切れた後に室温が上がって目が覚めてしまい、睡眠の質が低下します。

テクニック2:パジャマは長袖・長ズボンに

 エアコンをつけっぱなしにして寝ると、体がだるくなる理由は「寝冷え」です。これを回避するには、半袖よりも長袖・長ズボンのパジャマを着用し、その服装でちょうどよい温度に設定するようにしましょう。身体まわりの空間の温湿度が安定するので、快眠につながります。

テクニック3:エアコンの温度は2段階で設定

 就寝前と就寝に入るタイミングで設定温度を変えましょう。

1. 就寝1時間前に低めの温度で設定します。壁や天井には昼間に当たった太陽の熱がこもっているので、しっかりと冷やしておきましょう。

2. 低めの温度設定のまま寝ると途中で寒くなるので、寝る時にエアコンの設定温度を上げます。設定温度を上げた後は、室温はゆっくりと上昇していくので、寝入って体温が下がった頃には室温が上がり、身体が冷え過ぎず眠りやすい環境になります。

Photo_20200812210901

テクニック4:冷感寝具とエアコンの併用

 布団に寝る際にヒンヤリして気持ちのよい冷感寝具。ただ、エアコンを使用せずに冷感寝具のみだと、満足のいくヒンヤリ感が感じられない可能性があります。暑がりで、もっと涼しくしたいと思う人は、エアコンとの併用がおすすめです。併用することで、冷感寝具の温度が下がってヒンヤリ感が増し、快眠できる環境に近づくことができます。

テクニック5:きれいな空気を保つ

 臭いのある場所を通る時に呼吸が浅くなるように、部屋の空気が汚れていると呼吸が浅くなり、睡眠の質が低下して疲れが残ってしまうことがあります。エアコンをつける前に窓を開けて換気をするなど、きれいな空気を部屋に取り入れてから睡眠に入ることで呼吸も深くなり、疲れが残りにくくなります。

 さらに、よく話題になるパートナー間でのエアコンの設定温度問題についても、寒い場合はテクニック2のパジャマや掛け寝具の厚みを変えて調整することが有効。また、逆に暑い場合は、テクニック4の冷感寝具を自分だけ活用することで、快眠できる環境に近づくことができるとワンポイントアドバイスをしている。

 エアコンを一晩中つけておく方がいいとのことだが、風量の設定は何が最適なのだろうか。まずは、三菱電気株式会社霧ヶ峰の担当者に話を聞いた。

就寝時は自動に設定を

ーーテクニックを発表したきっかけは?

 コロナ禍により、家で過ごす時間が増えていると想定でき、8月9月と暑さが本格化していくこれからの時期、例年以上に室内環境を整える事が重要と考えております。

 そこで今回は、夏の室内のお困り事で例年話題になる「寝苦しさ」に着目しました。

 1人ひとりに寄り添う三菱電機として、生活者の方がより快適に過ごして頂く為のお役立ち情報をお届けしたく、今回の調査を発信させて頂きました。

ーー就寝時に最適な風量を教えて?

「弱」か「自動」を推奨いたします。また、「ねむり運転」が搭載されているエアコンでは、設定して頂ければ自動で「弱」か「自動」に設定され、冷えすぎない風量に設定されます。

ーー風向きはどうすればいい?

 体に風を直接当てない「水平吹き」を推奨いたします。

ーー電気代が気になるとの声があるが…

 一晩中つけっぱなしですとどうしても必要な電気代はかかってしまいますが、電気代を抑えるポイントとしては4点あります。

Photo_20200812210801

1:冷房をつける前に窓を開けて外気を取り込み、ある程度室温を下げてから冷房をつける。

2:設定温度を1℃あげる(約10%省エネ効果)

3:フィルターをお手入れする(約5~15%省エネ効果)

4:室外機の吹き出し口付近に障害物を置かない。

※10年以上エアコンをお使いの場合であれば新品に買い替えて頂くと省エネ性能が向上しているので電気代が下がります。

 最適な風量は「弱」か「自動」を推奨するということだったが、エアコンをつけっぱなしにすると体調が悪くなるという人のために、睡眠環境プランナーの三橋美穂先生に対策を聞いた。

エアコンによる体調不良は冷えが原因

ーー28℃以下とは何度がおすすめ?

 使う寝具やパジャマなどによって差はありますが、26~28℃が目安です。

 エアコンに表示される設定温度と、 寝ている場所の温度に差があることが多いので、枕元に温度計を置いて確認・調整してください。

ーーエアコンの風が苦手な人はどうしたらいい?

 風が直接体に当たらない場所に布団を移動して寝てください。

 蚊帳や天蓋を活用したり、リビングのエアコンをつけて扇風機で寝室に冷気を送るのもよいでしょう。

ーーつけっぱなしが嫌な人はどうしたらいい?

 つけっぱなしにしたくない理由は「体調が悪くなる」からだと思います。

 どうしても途中で切りたい場合は、午前3時過ぎに切タイマーをセットしてください。

 明け方は気温も体温も下がるので、その前までつけておくと、途中で暑くて目覚めることが少なくなります。

ーーエアコンで具合が悪くなる人はどうしたらいい?

 体調が悪くなる(体がだるくなる)のは「冷え」が原因なので、28℃以下を保ちながら冷えを防ぐために、まずパジャマを長袖・長ズボンにして、体に冷気が直接当たらないようにします。

 場合によっては、肌着や 腹巻、レッグウォーマーなども着用してください。

 身体周りの空間の温度が安定するので、朝まで安定して眠ることができます。

 三橋先生自身も、冷え性で冷房が苦手だったが、薄着で29℃で寝ていた時より、厚着で27℃の方が熟睡できるようになり、体調を崩すこともなくなったそうだ。

 また、三橋先生は「今は温暖化の影響で熱帯夜が増えたうえ、住宅が高気密化して、外気温より室内の温度の方が高いことが多く、夜間熱中症が増えている。その対策のためにはエアコンの使用は必須なので、体を保温しながら冷房を使うことを考えてください。マインドセットを変える必要があります。先入観にとらわれず、ぜひ試してみて欲しい」と語っている。

 熱帯夜はまだまだ続きそうなので、寝苦しい夜から卒業するために実践してみてはいかがだろうか。

Photo_20200812193801

 夜間熱中症」死亡、服装温度寝具対処法 

日テレNEWS24 2020年8月12日(水)19時49分配信

 11日は関東で40℃超えとなりましたが、12日も東京は3日連続の猛暑日となりました。危険な暑さと感染症、どちらからも身を守らなければいけません。

 室温が高くなると夜間も熱中症のリスクが高まります。どのように過ごすべきか解説します。

熱中症の重症者が急増

 12日の東京都の新規感染者は222人と、3日ぶりに200人を超えました。11日は188人。このうち6割を超える117人が感染経路不明でした。

 12日の新規感染者の内訳を年代別で見てみると、20~30代が60.8%、40~50代が23.4%と、傾向は変わっていません。重症者は11日から1人減り、21人でした。

 一方、熱中症で運ばれ、重症になる人も急増しています。

 12日も東京は危険な暑さとなりました。午前11時すぎに気温は35.8℃まで上昇し、3日連続の猛暑日となっています。そして12日15時の時点で、熱中症で救急搬送された人は、5~97歳までの男女150人と発表されました。11日は15時時点で95人だったので、55人も増えています。

 東京消防庁の管内で11日、熱中症とみられる症状で救急搬送された人は、ことし最多の250人でした。東京23区内では11日までに、60~80代までの7人の方が亡くなっています。

Photo_20200812211601

熱中症で死亡事例 エアコン使用せず

 埼玉県では11日だけで2人が亡くなりましたが、そのうち1人は行田市に住む70代の女性です。一緒に暮らしていた娘さんが、自室のベッドで倒れているところを発見したといいます。

 発見された時、女性の部屋の窓は開いていましたが、エアコンは使っていなかったということです。通報した時間は午後9時すぎだですが、11日の付近の気温は夜9時でも32.3℃あったということで、気をつけないといけません。

夜間に多い熱中症の死亡者 エアコン使用で対処

 去年の東京23区のデータをみると、熱中症で亡くなった人は、日中が38人に対し、夜間は40人と、日中より夜間の方が多いのです。さらに、屋内で亡くなった人のうち、85.2%がエアコンを使っていませんでした。

 夜中にエアコンつけて寝ることに抵抗感がある人も少なくないと思います。

 たしかに昔はここまで暑くなかった気がしますが、睡眠環境プランナーの三橋美穂さんに聞いたところ「昭和の時代はこんなに暑くなく、薄着、扇風機で乗り切れた。“冷房なんてつけなくても大丈夫”とマインドセットされている。この考え方を変えなくてはいけない」と言います。

 保温をしながら上手にエアコンを使うことが、熱中症を避けながら朝までぐっすり寝るための令和の時代の対処法だということです。

 熱帯夜のエアコンの使い方ですが、三橋さんのアドバイスによると、まず「エアコンを朝までつけておく」。

 室内の気温が28度を超えると、夜間の熱中症のリスクが高まるということです。設定温度は26~28℃が多くの人の適温に当てはまりますので、それぞれの適温を見つけてほしいということです。タイマーで止めると、切れたあとに室温が上がり夜中に目覚めるなど睡眠の質が低下してしまいます。

寝冷え防ぐための服装・温度・寝具

 エアコンをつけたまま寝ると「朝だるい」ということがある方もいるかと思います。実は、エアコンのつけっぱなしで体がだるくなる理由は“寝冷え”です。

 そこで、つけっぱなしにする時「パジャマは長袖・長ズボンに」。この服装と布団でちょうど良い温度にエアコンを設定すると、体の周りの空間の温度が安定し、快眠につながるということです。

 そして、寝つきをよくするために「温度は2段階で設定」。

 2段階での設定とは、まず就寝の1時間前に低めの温度で室内をしっかりと冷やします。そして、寝るときには高めの温度に上げる、という2段階です。低めのまま寝ると、寝たあとに体温が下がるため、寝冷えのもとになります。設定温度を上げることで室温がゆっくりと上昇するため、寝入ったころに体が冷えすぎず、熟睡しやすい環境になるということです。

 設定温度が人によって異なる場合、「暑がりさん」は、冷感寝具で調整するのがおすすめです。例えば冷たい枕や冷たい布団、シートなどがあります。そして「寒がりさん」は、パジャマや布団の厚みでの調整するのがおすすめです。

 12日夜も熱帯夜の予想です。高齢の方、冷房嫌いな方もいるかもしれませんが、夜間も熱中症にならないよう、上手に温度調整してください。

Photo_20200812211501

 タイムトラベル出来るならどこへ行く!?圧倒的人気を集めたのは意外な時代でした 

CanCan.jp 2020年8月11日(火)20時00分配信

タイムトラベルするならどの時代へ!? 圧倒的人気を集めたのは…

 誰しも一度は、タイムトラベルをしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

 過去に行って自分が生きていなかった時代に行ってみるのもよし、未来に行って将来の自分がどんなことをしているのか見てみるのもよしと、妄想は膨らみますよね♪

 そこで今回は、LINEリサーチが日本全国の15~59歳の男女を対象に行った「タイムトラベルしたい時代」についての調査結果をご紹介します!

圧倒的人気は意外にも…

Photo_20200812193901

 タイムトラベルをしてみたいかという質問では、「してみたい」と回答した人はなんと全体の9割以上! タイムトラベルをしてみたいと感じている人がほとんどという結果になりました。

 さらに、旧石器時代から近代の平成までの中でどの時代にタイムトラベルしたいかと聞いたところ、「昭和」と「平成」が圧倒的な人気に!!

 また、40~50代は「昭和」、10~30代は「平成」と答えるなど、自分が生まれた時代に興味を持つ人が多数いました。

男性は戦国時代や幕末、女性は昔の文化に興味

Photo_20200812194001

 さらに、男女別に行ってみたい時代をみてみると、1位と2位は「昭和」と「平成」が独占しているものの、それ以下の順位については性別ごとに異なる傾向があることがわかりました。

 男性は戦国武将や幕末の志士のイメージがある「安土桃山」が3位、「江戸幕末」が4位に。6位は「明治時代」、7位は「旧石器時代」が選ばれました。

 一方、女性人気の第3位は「平安時代」で、「十二単を着てみたい」「貴族の暮らしを見てみたい」という理由が多くあげられています。また、「明治」「大正」も女性に人気! 明治時代の文化や大正ロマンに触れたいなど、当時の文化に興味を持つ女性が多いようです。

それぞれの時代を選んだ理由は?

 昔の人の暮らしや文化を見てみたい、歴史上の人物に会ってみたいなど、タイムトラベルをしたい理由はさまざまですよね。そこでお次は、もしタイムトラベルをしたら何をしたいかについて聞いてみました!

昭和時代1926年~

「バブル経済を堪能してほしいものをたくさん買いたい」(16歳・男性)
「自分が生まれた頃の家族を見たい」(36歳・女性)
「祖父母や、父母の子供時代を見たい。会うことのかなわなかった、祖父母と話してみたい」(44歳・女性)
比較的近い昭和時代では、「自分の家族に会いたい」という内容が多く寄せられました。古き良き昭和の時代を堪能するのも楽しそうですね♪

平成時代1989年~

「今現在解明されてない、事故・事件の真相を知りたい」(21歳・男性)
「過去をやり直していい感じに人生をやり直したい。後悔していたことを全部やりたい」(25歳・男性)
「お金の大切さを自分に教える」(33歳・女性)

「あのときこうしておけば…」ということを過去の自分に伝えたいと思う人は多いのではないでしょうか。平成時代は、人生をやり直したり忠告したりと、自分に関する行動をしたい!という方が多い印象でした。

安土桃山時代1573年~

「織田信長と会いたい」(16歳・男性)
「明智光秀が3日天下にならないように手伝いたい」(25歳・男性)
「伊達政宗とか織田信長とか戦国武将がどんな顔をしているか見てみたい」(26歳・女性)

 安土桃山時代は戦国の世ということもあり、「戦国武将に会いたい!」という声が多数。教科書の絵だけではわからない、武将たちの”本当の顔”も気になりますよね。安土桃山時代に行くときはくれぐれも安全に注意して(笑)!

平安時代794年~

「平安貴族の後宮の生活を見てみたい。紫式部や和泉式部と女子会したい」(39歳・女性)
「十二単を着てみたい」(17歳・女性)
「教科書に載っていない生活や和歌のやりとり、平安の恋愛模様などを見てみたい」(43歳・女性)

 女性から人気を集めた平安時代。華やかな十二単や寝殿造りのお屋敷はぜひとも体験したいところ。紫式部や和泉式部と女子会をしたら、恋バナで盛り上がること間違いなしですね♪

江戸時代幕末1853年~

「江戸の街を歩き、食べ歩きしたい」(53歳・女性)
「大奥をのぞいてみたい」(38歳・女性)
「さまざまな文化も発展し、世の中も比較的平和な時代だから」(40歳・男性)

 映画やドラマで舞台となることも多い江戸時代。物語の世界と実際の街を比べて見るのもよし、大奥に忍び込んで人間観察をするのも良しとやりたいこと盛りだくさんです♪

大正時代1912年~

「文豪の私生活を見てみたい」(30歳・男性)
「大正ロマンに触れたい」(20歳・男性)

 大正時代と言えば、大正ロマンですよね。ハイカラさんの服装をまねしてみたり、和洋折衷の文化に接してみたり…現代ではできない新発見ができそうです。

旧石器時代~紀元前1万4000年頃

「マンモスのお肉を食べたい」(50歳・女性)
「狩りをしたり、 石のお金を見たりしてみたい」(44歳・女性)

 なかには、今から1万年以上前の旧石器時代に行ってみたい! という声も。電気もガスもない時代。サバイバルの技術が磨かれそうですね。

 その他、「弥生時代に行き、卑弥呼にあって文字の発達を確認したい」(16歳・男性)や「古墳時代に行き、土偶の製作工程を間近で見学したい。あわよくば古墳建築に携わりたい」(34歳・女性)といったなんともユニークな回答も。

 夢が広がるタイムトラベル。人類が空を飛ぶ夢を叶えたように、いつの日かタイムトラベルができる時代がくるかもしれませんね♪(平田真碧)

 

2020年3月26日 (木)

【バカ殿】志村けん(70)新型コロナ陽性✍人工肺で治療中。

志村けんコロナ感染、深酒とガールズバー通い…芸能界も濃厚接触者多数

日刊ゲンダイDIGITAL 2020年3月26日(木)15時00分配信

 ついに芸能界から感染者が出た――。

 ザ・ドリフターズの志村けん(70)が、23日夜、新型コロナウイルス検査で陽性と診断され、東京都内の病院に入院中であることが分かった。

 所属事務所によれば、志村は発症日である17日に倦怠感をおぼえ、19日に発熱と呼吸困難の症状が出現。20日に都内の病院に搬送され「重度の肺炎」との診断を受け入院。23日に陽性と判明したが、24日には保健所による調査が行われ、発症日と濃厚接触者の特定が完了したという。志村は17日から20日までは自宅療養していたというが現在も入院中だ。

 志村は2016年にも肺炎で入院、今年1月には胃のポリープが見つかり内視鏡手術を受けていた。70歳という年齢もあり、重症化のリスクは避けられず、予断を許さない状況だ。さる番組関係者はこう話す。

「前回の肺炎の時から1日2箱吸っていたたばこはスッパリとやめていた。サプリメントなども常用し、健康には気を付けていたようだが、お酒はやめられなかった。飲みに出かける回数こそ以前より減ったものの、千鳥の大悟をはじめ、番組共演者らと深夜まで飲み歩くのは変わらなかった。麻布十番のガールズバーにも通っていたようです」

 現在のところ感染経路は不明だが、飲み屋やガールズバーといった換気の悪い密室空間での“濃厚接触”は感染リスクが高いことは周知の通り。

 一方、志村が関係する映画や番組の制作現場も大混乱だ。今年12月公開予定の菅田将暉とのダブル主演映画「キネマの神様」は、今月末にクランクインが予定されていたが延期。志村は3月30日スタートのNHK朝ドラ「エール」にも音楽家役で出演予定で6日に収録があったというが、今後の展開は不透明だ。

 またレギュラー出演する「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)は5日に、「志村でナイト」(フジテレビ系)は2月末に直近の収録を行った。

「『どうぶつ園』では、嵐の相葉雅紀やタカアンドトシ、山瀬まみ、DAIGOらと、『志村でナイト』では、千鳥の大悟、アンタッチャブルの柴田英嗣、磯山さやか、足立梨花らと共演しています。共演者への感染拡大が心配されています」(テレビ局関係者)

収録で“クラスター感染”の可能性も

 志村の発症日は17日。「新型コロナウイルスに関するQ&A」(厚労省)によれば「現時点でコロナウイルスの潜伏期間は1~14日(多くは5~6日)」とされているが、潜伏期間中でも他人に感染させてしまうリスクは存在するので、“クラスター感染”の不安は拭いきれない。

 さらに無事復帰を果たしたとしても、今後、収録の延期などは不可避の状態だが、影響はそれだけにとどまらない。

「毎年夏に上演される本人肝いりの舞台『志村魂』への影響も避けられない。舞台は7月上旬から稽古に入り、その前にレギュラー番組のまとめ撮りをしますから、スケジュール的に厳しくなっていく可能性があります」(芸能関係者)

“殿”に突如降りかかったコロナ禍に芸能界は大わらわ。

 一刻も早い回復を祈るしかない。

沢田研二、コロナ禍直撃「勝手に✋ドタキャン」再び?

東スポWeb 2020年3月25日(水)11時01分配信

“コロナ禍”に巻き込まれそうなアーティストがまた一人――。「ジュリー」こと歌手の沢田研二(71)が、グループサウンズ「ザ・タイガース」時代の同僚だった俳優・岸部一徳(73)を個人事務所の社長に招き入れたことが24日、一部で報じられた。新体制で5月から全国ツアーに臨むことになるが、新型コロナウイルスの感染拡大で急転。1年半前のドタキャン劇が再び起きるのでは?と心配されている。

 71歳にして、ジュリーが新体制でリスタートを切った。

 24日発売の「週刊女性」によれば、沢田の事務所社長は80歳の高齢のため昨年末に退職。そのため沢田は、50年超の付き合いのある岸部に空位になった社長への就任を打診し、岸部はこれを受け入れたという。

 岸部は自身の芸能事務所「アン・ヌフ」の代表でもあり、同社には女優の井上真央らが所属している。つまり岸部は「アン・ヌフ」と沢田の個人事務所、2つの事務所でトップを務めることになった。

 沢田といえば2018年10月、さいたまスーパーアリーナで開催予定だったコンサートを当日にドタキャンしたことが記憶に新しい。その理由として「観客が少なかったから」と主張したため、当時は激しいバッシングを浴びた。

 その後、反省したようで、また定期的にコンサートを開催している。今年も、今月11日にリリースしたニューシングル「Help!Help!Help!Help!」を引っさげ、5月13日の東京・NHKホールを皮切りに、計27公演の全国ツアーを実施する予定だ。

 当然、その準備も進められているが、忌まわしい新型コロナウイルスの感染拡大で、雲行きが怪しくなってきた。

 ツアーが始まる5月時点で“コロナ禍”が終息しているかどうか、現時点では全く見通しが立たない。

「仮に決行できたとしても、ジュリーのファン層は高齢者が多いからね。一般的に言われているのは、高齢者は新型コロナに感染すると重症化する可能性が高い。それに密室になるコンサート会場はクラスターになりかねないからね。もしコンサートを開催しても、ファンの方がチケットの購入を見送ったり、チケットを買っても来場を控えたりするケースが続出するのではとの懸念が出てきた」(関係者)

 チケットがさばけない状況で公演当日を迎えても、空席が目立てば沢田が「少ねぇじゃねぇか!」と怒って、再び“ドタキャン騒動”が起こる可能性すら出てくる。

「週刊女性」によれば、気難しい沢田にモノを言えたスタッフの一人が、退職した80歳の前社長だった。後任の“岸部新社長”は、同誌の取材に着任の事実は認めたものの「あくまでも俳優業に重きを置いており、自分は俳優」と答えている。岸部にとって、沢田の個人事務所の社長業は本業と言えないのは明白だ。

「ジュリーがスパークした場合、それを鎮火できるスタッフはいないのでは」(同)

 この関係者によれば、初日のNHKホールと6月19日の埼玉・川口総合文化センターの2公演は満員になりそうだが、他の公演についてはチケットの売れ行きがどうなるのか、全く分からないという。

 最近の沢田の公演は、チケットがバラまかれることが少なくない。直近では昨年11月28日、東京国際フォーラムで開催された公演で、本番の3週間前に関係者の間で「無料ご招待」をうたうLINEのメッセージが出回ったことが発覚。本紙もそのLINEを入手した。

「空席が多いとまた怒るから無料招待したと、どうしても勘繰りたくなるよね」(同)

 怒ったジュリーが“勝手にしやがれ!”と投げ出さなければいいが…。

コロナで“あぶない薬”と新型肺炎重症者を回復させたECMO治療とは?

AERAdot. 2020年3月25日(水)8時00分配信

 新型コロナウイルスの感染について、政府の専門家会議は、今後、患者が爆発的に増える恐れもあると指摘した。欧州では急激に感染が拡大し、世界での死者は1万人を超えた。世界の研究機関が治療薬の開発を急いではいるが、現状は市販薬をめぐる見解で大きな騒ぎになっている。

「新型コロナウイルスでイブプロフェンなどの抗炎症薬を服用すると、感染を悪化させる可能性がある」

 フランスのベラン保健相が、3月14日にツイッターでつぶやいた内容が物議を醸している。

 世界保健機関(WHO)は17日、「高い死亡率につながる証拠がない。調査を進めている」と言及。ところが、その後、「使用を推奨していない」、さらに「控えることを求める勧告はしない」と二転三転した。

 イブプロフェンの使用については、医学雑誌のランセットにも、「コロナウイルスの感染が増幅する」とする記事が掲載されている。

 イブプロフェンとはどんな薬なのか。呼吸器の専門医、池袋大谷クリニックの大谷義夫医師は、こう説明する。

「ロキソニンやボルタレンなどと同じ、非ステロイド系抗炎症薬というタイプの薬で、痛みをとったり熱を下げたりする作用があります。医療機関で処方されるほか、市販薬として薬局やドラッグストアでも扱っています」

 今回のWHOの発言について、NPO法人「医薬ビジランスセンター(薬のチェック)」理事長の浜六郎医師は、こう指摘する。

「ウイルスは熱に弱いので、解熱するとウイルスは再増殖します。特に非ステロイド系抗炎症剤は免疫も落とすので、感染症が重症化して死亡率が高まります。決して使ってはいけません。WHOはイブプロフェンの使用制限を撤回しましたが、多数の疫学調査や感染動物を用いた実験で死亡率を高めるという確実な証拠があるのに、そのことに触れていない。(仏保健相が推奨する)アセトアミノフェンでも平熱まで下げると、感染症を悪化させます」

 一方、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師は、

「WHOは研究機関ではなく行政機関。今回の薬の使用についての発言は、一線を越えている。イブプロフェンがコロナ感染を増幅するのは仮説に過ぎず、記事を掲載したランセットにも違和感を覚える」

 と、今回の両者の言動に対しては批判的だ。

 実際の医療現場ではどうなのだろうか。

 新型コロナに限らず、風邪などの一般的な呼吸器感染症では、非ステロイド系抗炎症薬を持続的に服用することはお勧めしないと、大谷医師。その理由についてこう述べる。

「私たちは感染症にかかったとき、体温を上げることで微生物の増殖を抑えるといわれています。むやみに熱を下げるのは好ましくないのです。ただ、起き上がれないほどつらい熱があると、体力が奪われて免疫が低下してしまう。そのときは頓服として、熱の下げ方がマイルドなアセトアミノフェンを使います」

 国立感染症研究所の報告によると、発症した新型コロナ患者の約6割に熱症状があった。

 だが、新型コロナが流行している今は少なくとも、発熱に対する非ステロイド系抗炎症薬の服用については、慎重になったほうがよさそうだ。

 命の危険がある新型コロナによる重症患者を救う手段として、今、期待されているのが、「ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)治療」だ。日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本呼吸療法医学会の集計によると、3月11日時点で、ECMO治療を受けた重症の新型コロナ患者は23人。このうち12人が回復、11人が治療継続中で、死亡した人は一人もいない。

「回復した方の中には人工呼吸器も外れて、退院された方もいます」

 こう話すのは、日本COVID-19対策ECMOnet代表の竹田晋浩(しんひろ)医師。学会のバックアップを受け、新型コロナのECMO治療の陣頭指揮をとっている。

 ECMOは、肺に変わって血液内に酸素を供給し、二酸化炭素を除去する装置。首や足の付け根から血管内に挿入したチューブで血液を体外に出し、装置のなかでガス交換を行ってから、体の中に戻す。

 なぜ、この治療が重症患者を救うのか。その理由を、竹田医師が解説する。

「現在、重症の呼吸不全の患者さんには、人工呼吸器を使った治療が行われていますが、肺の機能が低下するほど人工呼吸器の設定を強くしなければならず、それがかえって肺にダメージを与えてしまっています。この悪循環を断ち、肺を休ませて、呼吸機能の回復を図るために用いるのがECMOです」

 2009年に新型インフルエンザが流行した時、欧州で重症の呼吸不全の患者にECMOを使ったところ、約7割の患者に有効だった。以来、日本でもECMO治療の体制を整えた。

 学会の調べによると、ECMOは全国に1400台ほどある。このうちの一部が現在、新型コロナ対応に用いられている。

 この治療が受けられるのは、重症の呼吸不全を起こした患者で、年齢や持病の状態など、総合的に適応かどうかが判断される。

「新型コロナの流行から1カ月以上経ち、重症患者さんの経過なども少し見えてきました。その中でわかったのは、適応があれば重症の方でもECMOで救命できる可能性があるということ。期待できる治療だと思います」(竹田医師)

日本新型コロナ死亡率のは、何故なのか?

Newsweek日本版 2020年3月24日(火)19時51分配信/冷泉彰彦(作家)

公衆衛生への国民の意識が高いからか、クラスターの封じ込めに傾注する対策が当たっているからか......

新型コロナウイルスに関しては、まだまだ分からないことが多いわけです。ですから、3月19日に専門家委員会が表明した、日本は感染拡大の加速にはいたっておらず「持ちこたえて」いるが、「オーバーシュート(爆発的な感染拡大)」の危険はあり、依然として厳しい警戒が必要という指摘は、真剣に受け止めないといけないと思います。

日本の新型コロナ対策に関しては、PCR検査の数が抑制されているという指摘があります。このため今後拡大するかどうかについては、議論があります。ですが、明らかに指摘できるのは、日本の場合は人口当たりの新型コロナの死亡率が非常に低いことです。

中国の場合は湖北省とその他を通算した平均値はほとんど意味がないので除外しますが、その他、現在まで大規模な感染が発生している国や地域の死亡率と比較すると、日本の低さは明らかです。

▼イタリア(人口6055万人、死亡者6077人)人口10万人当たりの死亡者数10.03人
▼スペイン(人口4068万人、死亡者2311人)......5.68人
▼アメリカ・ニューヨーク州(人口1945万人、死亡者118人)......0.61人
▼韓国(人口4818万人、死亡者104人)......0.21人
▼日本(人口1億2653万人、クルーズ船を除く死亡者42人)......0.03人

人口当たりの死亡率が日本はなぜ低いのか、その理由を考えてみます。

まず考えられるのは、日本社会の特徴です。例えば、近年は高齢者が「高齢者のみの世帯」で生活している率が高く、若い世代との接触を遮断するのが容易だということです。例えば、日本の高齢者入居施設の場合は2月の早い段階から家族を含めた入所者以外の訪問を停止して厳格な管理をし、大規模感染は起きていません。また、大家族が比較的残っている地方は人口密度が低く、反対に人口密集地域では2世帯、3世帯の同居は少なくなっていることが理由として上げられます。

他にも、公衆衛生の概念が浸透しているとか、手洗いの習慣、マスク着用など生活様式の特徴も理由になりそうです。漠然と説得力を感じるストーリーですが、例えば同じように高齢者の命を奪う季節性のインフルエンザの場合は、例えばアメリカで毎年1万5000人前後の死亡者を出している一方で、日本は3000から5000の死亡者数で推移しています。そう考えると、社会の特徴だけで説明できるとは思えません。

「クラスター」封じ込めに集中する対策

2つ目の考え方は、とにかく日本の政府の方針で新型コロナの死者数が少なく抑えられているという説です。例えば、流行に伴う社会不安を抑えたい、あるいは政治責任を回避したい、さらには日本での流行を主な理由として東京五輪が中止・延期されては困るなどの理由が動機になっていたという想像は可能です。

例えば、他の病気との併発の場合は死因をそちらにカウントして、新型コロナの死亡者数には入れないとか、検査前に肺炎が悪化して死亡した場合には死亡者数として数えないなど、統計的な操作はムリにやろうと思えばできなくもないでしょう。ですが、新型コロナで亡くなった患者をカウントしないということは、実際の現場では感染防止の観点から不可能でしょうし、いずれにしても1桁も2桁も違う数字に持っていくのは無理だと思います。

日本の場合は、集中治療室(ICU)のスペックが高いとか、院内感染回避のノウハウとリソースがあるとか、場合によっては高価な人工肺(ECMO)も使用できるなど、治療の環境が整っているということはあります。ですが、中国も含めてどの国のどの病院も可能であればECMOの投入はしているようですから、顕著な医療崩壊の起きている国を別にすれば、日本だけが何十倍も恵まれているということはないはずです。

3つ目の可能性は、封じ込め政策を「クラスター対策」に集中している日本の戦略が、今のところは当たっているということです。この戦略は、3月19日の専門者会議以降、関係者が徐々に説明を始めていますが、要するにSARSを制圧したのと同じ手法で、感染の連鎖を潰していく作戦です。

PCR検査の投入方法も、限りある検査キットを感染者とその濃厚接触者に集中させ、クラスターを抑え込むことを優先して決めているようですし、例えば「ダイヤモンド・プリンセス」下船者については、100%クラスターの発生は抑止されたという説明もされています。

例えそうでも、仮に今後「感染経路の見えない」形で、多数の感染者が発生し、クラスターを抑え込むことができなくなる可能性は残っています。専門家会議の言う「オーバーシュート」とはそうした事態であり、これを恐れて警戒を強めようという趣旨は理解できます。

仮にこの3番目の理由が相当程度にあたっているにしても、専門家委員会が声高にそれを誇るのではなく、警戒を促しているというのは正しい姿勢でしょう。

 

2020年3月18日 (水)

【安全運転】やりがちな<AT車✍シフトレバー>操作の間違い。

信号待ちに入れちゃ駄目!?やりがちな操作方法間違いとは…

くるまのニュース 2020年3月15日(日)7時30分配信

信号待ちで、シフトレバーは動かす? 動かさない?

 信号待ちや渋滞で停車している際、AT車のシフトレバーを「D(ドライブ)」レンジから「P(パーキング)」や「N(ニュートラル)」レンジに入れる癖がある人がいます。しかし、それは間違った癖なのかもしれません。

 AT車において、駐車するときにはシフトレバーをDレンジからPレンジに入れて駐車をします。では信号待ちのような、駐車ではなく停車の場合にはどうするのが正解なのでしょうか。

 実はDレンジのまま動かすべきではないというのが正解のようです。

 AT車はMT車のように、NレンジとDレンジを頻繁に変えるようなシフトチェンジを想定して作られていません。そのため、信号待ちや渋滞のたびにシフトレバーをDレンジからPやNレンジに入れることを繰り返していると、トランスミッションに無駄なダメージを与えてしまうことになります。

 あるトヨタ販売店の整備士は以下のように話します。

「最近のクルマは頑丈になっていますから、多少のことでは壊れません。停車中にNレンジやPレンジに入れてしまうのは、もともとマニュアル車に乗っている人に少なくないですが、Dレンジに入れたままでも壊れることはないと思います。

 しかし、年式が経っているクルマなどで、NレンジからDレンジに入れてすぐにアクセルを踏んだりするようなことを繰り返すと段々とシフトショックが大きくなるトラブルが生じる可能性があります」

 AT車は、MT車と比べて手間がいらず誰でも容易に運転操作ができます。「オートマチックトランスミッション」という名前の通り、自動的(オートマチック)に最適なギアに切り替えてくれます。運転中はシフトレバーをDレンジに入れておくことが、クルマにとっても優しいといえるでしょう。

 また、ある自動車修理工場のスタッフは、以下のようにも話しています。

「国産車では重大なトラブルになることはないですが、一部の輸入車はデリケートですので、ミッションに負荷を与える操作は避けたほうが良いと思います。

 例えば、フォルクスワーゲンやアウディなどの輸入車で採用されているミッションでは、マニュアル車のようにクラッチが付いた構造のミッションもあります。

 信号待ちのたびにPレンジやNレンジに入れ、発進のたびにDレンジに入れることを繰り返すと、ミッションに衝撃と負荷を与え、故障の原因になるかもしれません。

 過去には、『ゴルフ5』『ゴルフ6』『アウディA4』などの車種において、パドルシフトを使用した頻繁なシフト操作の繰り返しで、トランスミッションオイルの劣化や、摩耗した金属片が油圧制御回路に混入し、油圧を制御するユニット内部のニクロム線が切れてしまうトラブルがありました」

※ ※ ※

 JAFの公式ツイッターでは、「ATミッションのクルマで、交差点で停車するたびニュートラルにする人を見かけます。万が一エンジン回転が高い状態でDレンジにシフトしてしまうと大変危険。大事故にもなりかねません」というツイートもあり、万が一の事故を防ぐ意味でも、運転中はDレンジに入れたままが望ましいようです。

車種によってはDレンジでなければ使えなく機能も?

 車種によっては、Dレンジから動かすことで使えなくなる機能もあるようです。前出の自動車工場のスタッフは、以下のように話しています。

「最近のクルマでは、『回生ブレーキ』といって、ブレーキを踏むことでクルマのバッテリーを充電する機能があります。

 車種によっては、ブレーキで減速する際にNなどのDレンジ以外にシフトポジションがあることで、回生ブレーキの機能がキャンセルされてしまう可能性もあります」

 ブレーキペダルを踏んで減速すると、ブレーキパッドがブレーキローターに押し付けられ、摩擦力によってクルマの速度が低くなっていきます。

 しかし、回生ブレーキでは、ブレーキペダルを踏むとクルマのモーターが減速するエネルギーを電気に変えて、バッテリーを充電。減速する際に、シフトレバーをNレンジに動かしてしまうと、回生ブレーキが適切に機能しなくなってしまうのです。

 ある中古車販売店のスタッフは、以下のように話しています。

「マニュアル車に乗っていた人ですと、信号が赤になると無意識的にシフトをNレンジにして駆動力を切り、惰性で走行することもあると思います。しかし、最近のクルマではそうする必要がないよう、Dレンジでも駆動力を切る制御をおこなうクルマも少なくありません。

 トヨタ『プリウス』や『アクア』のようなハイブリッドカーや、電気自動車では、むしろ走行中はDレンジに固定して、ちゃんと停止するときに初めてPレンジにいれた方が、結果的にクルマやバッテリーが長持ちするかもしれません」

※ ※ ※

 クルマにとって正しくない運転を繰り返していると、劣化が早まったり、思いがけない故障に繋がる場合もあります。長く乗るためにも、正しい運転方法で、可能な限りクルマに負担をかける運転はしないよう注意が必要です。

なぜトラック運転手はハンドルにを上げて休憩するのか

PRESIDENT Online 2020年3月18日(水)11時16分配信/橋本愛喜(元工場経営者)

 路上駐車をしているトラックの運転席では、多くのドライバーがハンドルに足を上げて休んでいる。元トラックドライバーのライター橋本愛喜氏は「時間調整も大きな仕事で、サボっているわけではない。行儀が悪くみえますが、不規則な休憩時間内に狭い車内で体を休めるには最適なのです」という――。

路上駐車で休憩せざるを得ないトラック運転手の事情

 2006年、集荷や集配のための一時的な路上駐車であっても、即刻駐車違反となる「改正道路交通法」が施行され、各宅配業者は対応に追われた。

 それでも朝の通勤ラッシュ時には、道路を塞ぐようにして停まっているトラックや、時には長い列を成し、ハンドルに足を上げて寝そべるドライバーたちの姿を目撃することがある。

 こうしたトラックは、一般車からすれば邪魔でしかなく、「よりによってなんでこんなところでサボってるんだ」とイライラしたことがある人も少なくないはずだ。

 しかし、彼らは決してサボっているわけではない。結論から言うと、彼らがしているのは「時間調整」。トラックドライバーにとって、現状「待つ」という作業も一つの大きな仕事となっているのだ。その事情を説明していこう。

延着は事故の次に犯してはならない失態

 トラックドライバーの仕事は「トラックの運転」だけではない。彼らには「荷物を安全・無傷・定時に届ける」という責務もあり、存在意義からすると、むしろ後者のほうこそ彼らの本職だといえる。

 それゆえ、遅れて現場に到着する、いわゆる「延着」は、彼らがトラックドライバーとして仕事をするうえで「事故」の次に犯してはならない失態で、最も恥ずべき行為の一つだ。場合によっては「荷崩れ」と同じように、高額な損害賠償の対象にさえなる。

 道路状況は天候や事故の有無などにも左右されるが、雪が降ろうが台風が来ようが彼らには関係ない。渋滞や交通規制をかいくぐり、時には仲間と情報共有しながら延着せぬように道路をひた走る。こうして到着した現場周辺で、約束の搬入時間まで「休憩」という名の時間調整を行うのだ。

早着も同じくやってはいけないNG行為

 一方、そんな「延着」の反義語として「早着」という言葉がある。意味もまたその逆で、「指定時間よりも早く現場に入る」ことなのだが、トラックの世界において、この早着も同じくやってはいけない行為であることは、世間にはあまり知られていない。

 早着がNGだとされる理由は、「荷主の都合」であることがほとんどだ。

 現場が1日の作業を円滑に行えるよう、トラックによる搬入は、「朝一番」に集中することが多いのだが、その際、道中が順調で現場に指定時間より早く到着しても、荷主が各トラックを受け入れる順番を細かく決めていたり、到着順にトラックを待たせたり、中には、前のトラックの作業が終わるまで、構内への進入を禁止するところすらある。

 「荷主の都合」はそれだけではない。時に「1分単位」で搬入時間を指定してくる中、彼らは「近隣住民への配慮」などから、トラックに「現場近くでの待機」をも禁じる。

 さらに、その細かい指定時間を守って現場に到着したとしても、構内作業が遅れれば、後に続くトラックの待機時間(=荷待ち)も長くなり、結果的に彼らはその間、完全に居場所を失うことになるのだ。

 早く行っても入れてもらえず、近くでの待機も許されない。近隣住民への配慮はあってもトラックへの配慮がないこうした実情により、搬入先から離れた路上には、深夜に必死の思いで高速を走ってきた彼らの仮眠姿が溢れるのである。

路駐が絶えないのは改善基準が一因

 トラックドライバーの路駐が絶えないのは、ある「決まり」にも原因がある。それが「改善基準」だ。

 この改善基準とは、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(厚生労働大臣告示)の略で、他業種以上に不規則かつ長時間労働になりやすいトラック、バス、タクシーなどの運転業に携わる人のために、給与や全体の労働時間に対する一般的な労働基準を定める「労働基準法」とは別に、働き方や休み方、走り方などを細かく定めている規則だ。

 業界の性質上、この改善基準にはいかんせん「特例」が多いのだが、ドライバーの基本的原則には、

----------
①4時間走ったら30分休憩(通称「430」)
②運転できる時間は、2日平均で1日あたり9時間以内
③翌日の勤務まで休息時間を8時間取らねばならない
④拘束時間は原則1日13時間以内。最大16時間以内で、15時間を超えていいのは週に2回まで。1カ月の拘束時間は293時間以内
----------

 といったものがある。

 本来はトラックドライバーを守るための規則ではあるのだが、この義務付けられた休憩によって、彼らはたとえ時間や駐車場所がなくとも、どこかで休憩を「取らねばならなく」なり、むしろ精神的疲労の原因になってしまっているのだ。

トラック運転手にとって唯一の町中のオアシス

 そんな中、トラックドライバーたちにとって、唯一「町中のオアシス」となるのが、「駐車場に大型トラック専用レーンを設置しているコンビニ」だ。都心にはほとんど存在しないが、駐車場のスペースが広く取れる郊外や、高速道路の入口付近などでは、目にすることがある。

 誰の邪魔にもならず、トイレや温かい食事にまでありつけるのは、精神的にも肉体的にも疲労感が全く違う。数年前までは、多くのコンビニが「大型トラックお断り」だったことを考えると、こうした変化はドライバーにとっては大変ありがたい。

 だが、トラックが路上で邪魔者扱いされないようになるまでには、まだまだその数は足りていない。いや、「足りていない」というよりは、クルマの通りが少なく車線も多い郊外よりも、交通量が多く、狭い道が入り組む都心や住宅街近くにこそ欲しい場所、といったほうが正しいのかもしれない。

 しかし、そんな彼らの弊害になるのが、大型車専用レーンに駐車する乗用車の存在。徹夜明け、運よく見つけた「駐車できるコンビニ」で、同レーンに収まる一般車に気付いた時の落胆度合は、後ろに積んだどんな荷物よりも重い。

路駐するトラックに遭遇するたび思うこと

 スピードは出すな。途中休みも取れ。でも遅れるな。早く着いても近くで待つな。

 もちろん、他車の迷惑になる行為は決して許されることではないが、述べてきたように、トラックの世界にはドライバーが無意識に起こしてしまうマナー違反や、マナー違反だと知っていてもどうすることもできない、こうした「日本社会全体の構図」が存在する。

 改正道路交通法により、街にはコインパーキングが急増し、路上駐車する乗用車は劇的に減少した。が、そのコインパーキングのほとんどは、大型車仕様にはなっていない。

 我々の生活を下支えするトラック。彼らを厳しく追及したり取り締まったりする前に、その存在を含めた環境を構築する必要があると、路駐するトラックに遭遇するたび思うのだ。

なぜハンドルに足を上げて休憩するのか

 他の一般ドライバーからしてみれば、「路駐のトラック」はただの邪魔でしかなく、その存在だけでも大きなストレスになるというのに、その車内のドライバーがハンドルに足を上げてふてぶてしく休んでいる姿まで目に入ってくれば、イライラはさらに募ることだろう。

 長距離を走るほとんどの大型トラックの座席後部には、大人一人分の「ベッドスペース」がある。決して広いとは言えないものの、大柄な男性でも、横になって睡眠を取るには足りる空間だ。が、それでも彼らは、敢えてあのような足を上げた体勢で休憩を取ることがある。

 その理由は、「不規則な休憩時間」にある。彼らが取れる休憩時間のタイミングや長さは、とにかく悪く、そして短い。

 荷主の元で数時間かけて荷積みをし、搬入先に向けて夜の暗闇をひた走る。ようやく気分が乗ってきたところで、先にも紹介した「4時間連続走行で30分の休憩」を取るタイミングとなり、先を急ぎたい気持ちを抑えて駐車場所を探し、クルマを停める。

 途中、事故渋滞や交通規制に巻き込まれれば、タイトな時間との戦いに気を揉み、搬入先付近に到着する頃には、睡魔も疲労も限界。が、それらを解消できるほどの休憩を取れないまま、搬入先での荷降ろしの時間がやってくるのだ。

足上げが目覚まし代わりになる

 そんな状況の中、わずかな仮眠のために、後ろにあるベッドへ体を埋めるとどうなるかは、トラックドライバーでなくても想像に難くないだろう。「寝過ごす」のだ。疲れ切ったその体には、ベッドはあまりにも快適すぎるのである。

 こうして短い休憩の際は、多くのドライバーが運転席で仮眠を取ることを選択するのだが、その狭く不安定な座席で、最も楽にいられるのが、例の「ハンドルに足を上げた体勢」なのだ。通称、「足上げ」。束の間、アクセルやクラッチから解放された足を、心臓よりも高い位置に置くことで、長時間の着席状態で生じた「浮腫み」を和らげる。

 が、そんな体勢が「快適」であるわけがない。数十分もすれば襲ってくる足のしびれや腰の痛みが、皮肉にも彼らの「目覚まし代わり」になるのだ。

 筆者もトラックを運転していた当時、足の浮腫みには大変悩まされていた。走り始めたらストレッチどころか、立ち上がることすらできなくなるため、手で押して確認するふくらはぎの「パンパン度」は、まさに「低反発マットレス」だった。

 トラックに乗り始めてしばらく経ったある日のこと、あるサービスエリアで毎度仲良くしてくれていた例のトラックのおっちゃんたちに「足が浮腫む」とこぼしたところ、「こうすれば幾分楽になるぞ」と、わざわざ実演交えて教えてくれたのが、この「足上げ」だった。

 一応女性である手前、彼らのように高々と上げることは憚られたが、両足をハンドルと窓の間に入れ込むだけでも、その違和感は大分和らいだ。

足上げを推奨する専門家も少なくない

 見た目には決して褒められた格好ではないが、この「足上げ」をトラックドライバーに推奨する専門家も少なくない。というのも、トラックドライバーの労働習慣には、「エコノミークラス症候群」を引き起こす要素が非常に多いからだ。

 エコノミークラス症候群とは、足や下半身の血流が悪くなり、できた血液の塊(血栓)が肺の血管に詰まる病気で、呼吸困難や胸痛などを引き起こし、最悪の場合は死に至ることもある。東日本大震災時、避難所での突然死や車中死が頻発したことで、国民に広く認知されるようになった病でもある。

 トラックドライバーは、長時間狭い車内で過ごさねばならないだけでなく、クルマを停められる場所の少なさから、トイレの回数を減らそうと、水分の摂取を抑えたり、眠気防止のために足を温めすぎないようにするなどといった、独特の「長距離運転対策」を講じることがある。が、皮肉なことに、こうした行為は、エコノミークラス症候群を引き起こす大きな要因となる。

 一方、そのエコノミークラス症候群の効果的な予防策の一つが「足を高くして寝ること」。つまり、ドライバーが楽な体勢として取る「足上げ」は、エコノミークラス症候群予防としても、理に適っているのだ。

 しかし、見た目の問題や衛生的観点、さらには「食わせてもらっているハンドルに失礼だ」という企業理念などから、中にはこの「足上げ」を禁止する運送業者や荷主も存在する。が、ドライバーとて足上げなどせず、休憩時間くらい後ろのベッドで眠りたいというのが本音なのだ。

原因はトラック運転手を取り巻く過酷な労働環境

 「国の血液」と称される日本のトラックドライバーだが、こうして十分な休憩や睡眠時間、ひいては健康すら保障されない彼ら自身の体内では、ホンモノの血流に血栓ができる危機が迫っているという皮肉な現象が起きている。その根源にあるのは、彼らを取り巻く過酷な労働環境や荷主都合主義の風潮、時代に合わない商習慣やインフラなどだ。

 さらに、これらの原因は昨今、悲惨な交通事故やドライバー不足などといった「物流の血栓」をも生み出し始め、彼らの労働環境をより一層悪化させている。

 こうなればドライバーも、足だって上げたくなる。いや、彼らが上げたいのは、足ではなくもはや“両手”なのかもしれない。路上で見る彼らの足上げ姿は、過酷な労働環境の表れだ。

 「足上げて寝とると、足でクラクション鳴らしちまって、びっくりして飛び起きるんだよな」と明るく笑い合う、あの頃のおっちゃんたちを思い出す。

 フロントガラス越しの「足上げ姿」ひとつで、彼らが「サボっている」と単純に誤解されるには、あまりに悲しい背景がそこにはある。

 

2020年2月15日 (土)

【新型肺炎】既に感染率6%超<停泊クルーズ船内✍集団感染>世界から心配される「日本」

WTO専門家「いま一番、世界が心配しているのが日本

読売新聞オンライン 2020年2月14日(金)12時29分配信

 新型コロナウイルスの感染が広がっている問題で、進藤奈邦子・世界保健機関(WHO)シニアアドバイザーは14日、横浜市で開かれた日本環境感染学会の緊急セミナーで講演した。中国では新たな感染者が減りつつあるとして、「今一番、世界中が心配しているのが日本だ。ここで頑張って食い止めてほしい」と述べ、感染拡大防止に全力で取り組むよう訴えた。

 進藤氏は新型コロナウイルスについて、「感染力は季節性インフルエンザよりも高いというデータがある。軽症者は発症から3日までがウイルスの排出量が多い」などと特徴を説明し、注意を促した。その上で、「日本でワクチンや治療薬の治験ができないはずがない。いいデータを出して世界に提供してほしい」と話した。

ホット💢スポットを作った」新型コロナ、日本政府の対応米メディアから批判相次ぐ

HUFFPOST 2020年2月15時(土)13時11分配信

新型コロナウイルスの集団感染が発生している大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号への日本政府の対応に、「感染拡大の第二の震源地を作った」などと海外メディアから批判が向けられている。

横浜港に停泊中のダイヤモンド・プリンセス号は乗員乗客3711人のうち、2月15日までに計218人の感染者が確認された。乗客のうち400人以上はアメリカ国籍といい、アメリカのメディアもこのニュースに注目している。

アメリカのTIMEは「乗員乗客の約6%が感染しているこのクルーズ船は、世界中のどこよりもコロナウイルスの感染率が高い」と指摘し、「現在の検疫手順が船内での感染拡大を防げていないばかりか、感染していない健康な乗客の感染リスクが高まる可能性もある」という感染症の専門家の言葉を紹介。

新たな感染を防ぐためには、「検査結果が陰性である人を下船させ、潜伏期間中は感染リスクの低い代替措置の下で経過を観察することが理想的」としている。

また、ダイヤモンド・プリンセス号の内部で起きていることは「私たちが何をすべきか、明確で明白な前例がない」として、「不完全な情報で最善を尽くしている可能性が高い」と懸念を示す公衆衛生の研究者の声も紹介した。

ABCニュースは「クルーズ船の検疫は、利益よりも害をもたらしているのではないかと疑問視する専門家もいる」と指摘。

専門家のコメントを引用し、「このように閉鎖された環境で感染拡大を防ぐための対策を続けるには、現在の検疫手順では不十分だ」として、「(感染者の)数が劇的に増加していることは、船内でウイルスが拡散し続けていることを意味している可能性があります。日本の港で感染の第2の震源地が作り出されている懸念がある」と伝えた。

また、ニューヨークタイムズは『乗客には多くの疑問がある。日本はほとんど回答がない』と題し、日本政府が情報発信に消極的だとして「新型コロナウイルスをめぐる状況を悪化させている」と批判する記事を公開。

危機管理の専門家の言葉を引用し、日本政府の対応を「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応」と評した。

高齢の乗客の下船についても報道が先行した際にも「政府はコメントを拒否した」となどと指摘。「日本の当局は、見通しがないまま疫学的な課題にあたっているため、自分たちの考えていることを十分に説明できていない。日本政府の広報戦略に対する信頼は損なわれ、噂や憶測が広がっている」と批判する評論家の言葉を紹介している。

中共一党独裁の病巣が、感染拡大を助長する

Newsweek日本版 2020年2月15日(土)15時22分配信

17年前のSARS危機の教訓を生かさず悲劇を繰り返す根本的な原因は、硬直した共産党体制と官僚主義にある......本誌「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集より

共産主義の父カール・マルクスは言った。「歴史は繰り返す。1度目は悲劇として、2度目は茶番劇として」――。

中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、中国国内の死者数が、17年前に大流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)を既に超えている。

もちろん、数千人の命を奪うことになりそうな緊急事態を茶番劇と呼ぶのは、悪趣味だし冷酷だろう。しかし、呼び方はともかく、SARSで学んだはずの悲劇の教訓を、中国政府が理解していないことは確かだ。

SARSのときと違って今回は隠蔽していないと、擁護する声もあるかもしれない。1月末に感染拡大が明らかになった後は、複数の大都市を事実上封鎖して3500万人以上を隔離するなど、迅速かつ思い切った措置を取っている、と。

もっとも、そうした措置もむなしく響くだけで、国際社会や中国の国民を納得させることはできそうにない。今回のアウトブレイクの経緯と当局の対応を振り返れば、初動のまずさは一目瞭然だ。

12月上旬に湖北省武漢市で原因不明の肺炎患者が相次いで報告された当初、市当局の対応は不十分だった。ウイルスの大流行の深刻さと危険性を、故意に隠蔽しないまでも、軽視していたようだ。おまけに、ソーシャルメディアの微信(ウィーチャット)で感染拡大に警鐘を鳴らそうとした医療従事者を、警察に捜査させて黙らせようとした。

12月末に感染拡大を知ったとされる中央政府も、非難は免れない。国家衛生健康委員会は12月末に武漢に専門家を派遣したが、その報告を共産党指導部に速やかに上げなかったはずはない。彼らの武漢視察を国営テレビ局の中国中央電視台(CCTV)が夜のニュースで報じた後に党指導部が何もしなかったことも、同じくらい理解し難い。

習近平(シー・チンピン)国家主席が、感染拡大の阻止や社会の安定を守ることなどを求める「重要指示」を出したのは1月20日。既に新型コロナウイルスは中国全土を暴走していた。

武漢での感染拡大が12月上旬から1月半ばまで全くと言えるほど報道されなかったことと、中国のソーシャルメディアやインターネットでこの惨事に言及すると検閲に引っ掛かったことから、中国政府が口封じをしていたことは想像に難くない。特定の話題に関する全国規模の検閲を指示して実行できるのは、共産党中央宣伝部だけだ。

武漢当局がもっと積極的に行動し中国政府がもっと早くに感染拡大をメディアに報道させていれば、これほどまでに悲惨な状況にはならなかっただろう。中国式の一党独裁国家に組み込まれた制度的な欠陥のために、新型コロナウイルスを封じ込める機会は不幸にも失われてしまった。

蔓延する秘密主義

17年前のSARS危機でぶざまな対応を見せた中国が、なぜ進歩していないのかという厳しい疑問も出てくるだろう。2002~03年にSARSが中国本土と香港を襲った後、中国政府は同様の危機を繰り返さないために、さまざまな対策を講じてきたはずだ。

ただし、これらは基本的に、中国社会の「ハードの欠陥」に対処するものだった。例えば、疾病の管理と予防における技術的な能力を改善する予算を増やし、緊急対応の法律を制定して、監視体制を構築した。

こうした対策は、中国政府がウイルス性の感染症に効果的かつ積極的に対応する能力を、本当の意味で向上させることはなかった。期待外れなだけでなく、むしろ中国政府に誤った安心感を与えてしまったかもしれない。

そうなった理由は明らかだ。予算の増加や専門家の育成、設備の増強は、確かに役に立つだろう。しかし、技術的な能力の向上を最優先させたことで、中国の官僚制度の最も弱い部分、すなわち「ソフトの欠陥」が見過ごされてきた。

中国全土に最新の研究医療施設が整えられたかもしれないが、実際に公衆衛生の緊急事態に対応する仕組みとしては、スーパーコンピューターを時代遅れで低性能のオペレーションシステム(OS)で動かしているようなものだ。その結果は――見てのとおりだ。

迅速な判断を避ける官僚

中国という一党独裁国家の「ソフトの欠陥」は、政治システムを根本から変えない限り修正できない。秘密主義が蔓延していて、報道の自由や国民に対する説明責任がなく、地方の硬直した官僚制度は、危機に直面しても迅速な判断を下すことを恐れる。

こうした制度的な欠陥は、言うまでもなく、いくらカネをつぎ込んでも直せない。SARSや今回の新型ウイルスのような公衆衛生の危機が起きると、これらの欠陥に阻まれて、中国政府は十分かつタイムリーな行動が取れなくなる。

実際、ウイルスの感染拡大を監視して管理する中国のシステムは、かなり以前から深刻な問題点が指摘されている。

例えば、18年8月に中国でアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が確認された際のこと。致死率ほぼ100%という強力なウイルスで、感染した豚を迅速に処分しなければならないが、中国政府はその費用を十分に手当てせず、地方自治体は従来の非効率的な処分を続けた。その結果、感染拡大は制御不能になり、中国の豚の飼育頭数は4割近く減った。

ASFのお粗末な対応について中国政府が責任を問われるべき点は、今回、武漢で感染が拡大し始めた当初の最も重要なタイミングで迅速かつ効果的な対策が取れなかった理由と、ほぼ重なる。

当初ヒト・ヒト感染ではないと主張

こうした公衆衛生上の緊急事態に対処する際、中国の行政機関が従う標準的な手順は非公式なのに硬直し、秘密主義に貫かれている。その一義的な目的は、中国の現体制の面目と地元当局者のキャリアを守ることだ。

SARS危機の重要な教訓の1つは、透明性の欠如が重篤な肺炎を起こすウイルスの隠蔽につながり、結果的に感染の拡大を招いたこと。それに全く学ばなかったのか、今回も武漢の当局者はSARSの情報を隠蔽した広東省当局と同様、ほとんど本能的にコロナウイルスの危険性を軽く見せようとした。目の前にある証拠を無視して、ヒトからヒトには感染せず、医療従事者も感染していないと主張したのだ。

国民の安全よりも党の威光

迅速かつ有効な対応を妨げる中国の行政機関のもう1つの制度的な欠陥は、国家の緊急事態に当たって中央集権型の意思決定がなされることだ。大して政治的な影響がない事柄(例えば商業開発のために個人の住宅を取り壊すなど)では、地方当局に裁量権がある。だが重大な公衆衛生上の危機では地方にはほとんど何の権限もない。武漢の市長が弁明したように、感染症の発生については上層部の許可を得るまで市当局は完全な情報公開には踏み切れなかった。

習政権発足後に中央集権が強化され、こうした状況は悪化した。今や公衆衛生上の緊急事態を宣言するなど重大な決定は、習が直々に認めなければほぼ不可能だ。1月半ばの決定的な時期に当局者が習の指示を待ったため貴重な時間が失われた。

中国の疾病予防控制度センターは1月6日にBクラスの緊急対応手順を内部的に発動させた。なぜそれを発動時に公表しなかったのか理解に苦しむが、政権の最上層部が最終的に公表を決断するまで待たざるを得なかったようだ。

中央の指導部が多忙だったのか、決定権があるのは習だけだったのか、指示はなかなか下りなかった。習も過密スケジュールに追われている。1月17日には2日間の予定でミャンマー訪問に出発。北京に帰った翌々日の20日にようやく情報開示の指示を出した。国家衛生健康委員会を管轄する李克強(リー・コーチアン)首相が先に公衆衛生上の緊急事態を宣言していれば、こうした遅れは避けられたはずだ。

秘密主義と上意下達に加え、国民の安全より政治的な配慮を優先させることも中国の官僚制度の欠陥だ。SARSの感染が広がり始めた02年11月、中国共産党は新たな指導部を選出するため第16回全国代表大会(党大会)を開催していた。謎に包まれた重篤な感染症の情報を公開すれば、大会に水を差すばかりか、不安定化を招きかねないと上層部は案じた。

衛生管理を徹底できない理由

08年の北京五輪を目前に控えた時期にも、中国当局は有害な化学物質メラミンが混入した粉ミルクで健康被害が出たことをひた隠しにした。五輪を前に中国の面目が丸つぶれになるのを恐れたのだ。

武漢のコロナウイルスでも同様の政治的配慮が働いた。中国では毎年、全国人民代表大会(全人代)と全国政治協商会議の2つの会議(「全国両会」と呼ばれる)の前に、地方のあらゆるレベルで「両会」が開催されることになっている。これは重要な政治イベントなので、当局者は市民に成功を印象付けようとする。

今年、武漢の両会は謎のウイルスについて市当局が報告した直後の1月6日から10日まで行われた。会期中、市の保健当局は感染症に関する注意喚起などを一切行わなかった。武漢は湖北省の省都でもあり、間の悪いことに1月12日から17日まで省レベルの両会が開催された。この間には市当局は感染症についての発表は行ったが、新たな感染者数は明らかにしなかった。

現体制の維持が最優先課題

さらに中国の公衆衛生システムの最も深刻な欠陥は、予防の重要性が十分に認識されていないことだ。SARS禍から学べる教訓があるとすれば、何よりもまず予防が大事、ということだろう。SARSと同様、今回のコロナウイルスも、生きた野生動物をその場で解体して売る不衛生な海鮮市場でヒトにうつった可能性が高い。こうした病原体による感染症の発生を防ぐには、何よりもまず食品取り扱いの衛生基準を設け、業者にそれを守らせる必要がある。地方当局が頻繁に検査を実施し、違法行為を厳しく取り締まらなければ衛生管理は徹底できない。

残念ながら中国の官僚機構はこうした任務を得意としていない。検閲をしたり、反政府分子を抑え込んだり、壮大な事業や行事で威光を示すなど、権力維持のための職務では驚くほどの有能ぶりを発揮するが、食品の安全性を守り、大気汚染に対処するなど国民のための日常的な業務を行う能力は驚くほど低い。

理由は至って単純だ。共産党の最優先課題はどんな状況になろうと現体制を維持すること。その目的のためにのみ、どんな代償を払おうと、あらゆる資源を注ぎ込む。

中国の官僚、特に地方当局者には、市民のために働くインセンティブがほとんど働かない。彼らは市民に説明責任を負っていない(お粗末な仕事ぶりでも、よほど重大な危機が起きない限り、市民の怒りを買って地位を失う心配はない)。

公共の利益が守られるには、公務員が高い職業意識を持ち、汚職の誘惑に負けずに規制を徹底すること、その仕事ぶりが市民の監視下に置かれることが必要だが、今の中国にはそうした条件は欠けている。

新型肺炎の感染拡大で中国はいま大きな代償を払っている。習政権は死力を尽くして事態を収束させるだろう。その点はまずまず楽観視していいが、中国の現体制が抱える根深い欠陥を見れば悲観的にならざるを得ない。習政権が今回の災禍に学び、再び同じ過ちを繰り返さないとは思えない。悲しいかな、中国では歴史は1度だけではなく、ほぼ例外なしに何度でも繰り返される。

a

関連エントリ 2020/02/14 ⇒ 【新型肺炎】スペイン風邪なみ<COVID―19>✍世界の3分の2が感染する可能性!?
関連エントリ 2020/02/13 ⇒ 【新型肺炎】インフルやエボラと比べ<COVID―19>✍どの程度に危険なのか
関連エントリ 2020/02/12 ⇒ 【新型肺炎】WHO<「COVID―19」✍命名>「武漢」使わず
関連エントリ 2020/02/11 ⇒ 【新型肺炎】検疫中のクルーズ船<スーパースプレッダーか>船内感染✍急拡大中

 

2020年1月 5日 (日)

【マシュマロ実験】我慢弱い子は<底辺・貧困の運命>なんだと!?

我慢弱い子ほど高収入高学歴」に縁遠い理由

東洋経済オンライン 2020年1月2日(木)15時00分配信/中野 信子(脳科学者)

 アメリカには、「我慢強い子」ほど成功者に近づきやすいという実験データがあります。それを明らかにした「マシュマロ実験」の内容や、自制心が人生に与える影響、大人になってからも自制心を高める方法を、脳科学者の中野信子さんが解説します。

 情動にブレーキをかける力がある人ほど人生で成功する。そんな数字では表しにくそうな漠然とした定理を証明してしまったのが、心理学や脳科学の世界ではとても有名な「マシュマロ実験」です。

Photo_20200106095201

 これが最初に行われたのは1970年のことでした。場所はアメリカのスタンフォード大学。対象となったのは、4歳の子どもたち186人でした。

 まず子どもが1人ひとり部屋に呼ばれます。机にはマシュマロが1つ、皿の上に置かれています。そして実験者は子どもにこう伝えます。

 「わたしは今から用事があってこの部屋を出なくちゃいけない。でも、15分後に帰ってくるよ。そこでもし君がマシュマロを食べずに残しておくことができたら、そのときはもう1個マシュマロをあげよう。でも、もし君が食べてしまったら、もうマシュマロはあげられないよ」

 こうして実験員が部屋を出ていった後も、部屋の様子は監視カメラで観察され続けました。すると子どもたちは、マシュマロを触ったり、匂いを嗅いだり、はたまた自分の目を手で覆ったり、後ろを向いてしまったりと、さまざまな反応を示しました。ただ、大半の子どもはマシュマロをすぐに食べることはせず、少なからず我慢しようという努力は見せました。はたして15分後の結果は……。

我慢した子ほど成績優秀者に

 全体の約3分の2の子どもは我慢できずにマシュマロを食べてしまいましたが、残りの約3分の1の子どもはなんとか15分間我慢して、2個目のマシュマロを手に入れることができました。我慢できた子どもの多くは、前述のようにマシュマロができるだけ目に入らないように工夫をしていた子たちでした。

 さらに、この実験には続きがあります。18年後、その子どもたちが22歳になったときに追跡調査をしてみました。するとマシュマロを食べてしまったグループより、食べなかったグループのほうが成績優秀者が多いという、統計的に有意な結果が出たのです。

 さらにさらに、その23年後、つまりは彼らが45歳になったときにもう一度、追跡調査が行われました。するとマシュマロを我慢できたグループのほうが明らかに社会経済的地位(SES)が高かった。いうなれば、より“成功”していたのです。

Photo_20200106095301

 目先の欲望にとらわれることなく、長期的な利益を考えて判断できる人は、人生で成功しやすい。そのことを長期にわたる調査で証明した同実験は、「人間行動に関する検証で最も成功した実験の1つ」ともいわれています。

 でも、マシュマロ実験の結果は裏を返せば、子ども時代の“自制が利く”という資質は、大人になってからもずっと継続するということ。つまり、子どものころにその資質がなかった人は、大人になってからではもうどうしようもないのでしょうか? 

 いえ、決してそんなことはありません。情動にブレーキをかけ、長期的に見てよりよい判断を下すための「Cシステム」は、大人になってからでもちょっとした工夫で伸ばすことができるのです。

目先の利益に惑わされないコツ

 目先の利益を我慢し、後々もっと大きな利益を上げられるほうを選択する。そのためには、いくつかコツがあります。

 まずは、目先の利益が目に入らないようにするのが効果的です。例えばダイエットなら、なるべく食べ物やそれにまつわる情報が視界に入らないようにする。ある実験では、目の前にお菓子を盛ったかごを置くのと置かないのでは、食べる量が20パーセントも変わってくるというデータが出ています。

 ですから、もしあなたがダイエット中なら、家の中や仕事場の目につく場所にはできるかぎり食べ物を置かないようにする。また、食べ物に関する記事やテレビ番組にも極力触れないようにする。まさに前述のマシュマロ実験で、子どもたちが何とかマシュマロを食べないようにしたときの工夫と同じことですね。

 一方で、“後々のもっと大きな利益”のほうにはしっかり目を向けるようにします。同じダイエットなら、「ダイエットに成功して5キロやせたら、着られなかったあのジャケットを着て合コンでモテまくる!」などと、ダイエットの成功がもたらすメリットをできるだけ具体的にイメージするのです。こうすれば目先の利益にとらわれて早まった選択をしてしまう確率を減らすことができます。

Photo_20200106100201

イヤなことに目を向けるのも大切

 拙速で誤った決断を回避するには、イヤなことに目を向けることも大切です。例えば就職や転職をするために会社を選ぶとき。目先の利益=給料の額面や仕事内容だけではなく、それ以外の条件をきちんとチェックすることです。

 なぜなら、たとえ給料の額面がすばらしくても、実は離職率も非常に高かったというケースは少なくありません。また、勤務時間を調べてみたら大幅な残業が当たり前で、しかも残業代は出ない、時給換算したら給料は決してよくない、なんてこともありえます。

 もしくは給料の額面はよく、勤務時間も多くない。でも、よく調べてみたら、10年、20年働いている社員の給料がほとんど上がっていない。あるいは理想の仕事内容だと思ったけれど、労働環境が劣悪で、とてもモチベーションが保てなさそう……。

 会社選び1つをとっても、調査すべき項目はこんなふうにいくらでも出てきます。どうか人生を左右するような大きな選択をするときは、“耳あたりのよくない情報”にこそ耳を傾け、しっかり吟味するようにしたいものです。

 また、合理的な判断をもたらしてくれるCシステムをうまく作動させるためには、逆にCシステムがどんなときに作動しなくなるのかを知っておくのがポイントです。そうすれば大切な判断をするとき、絶対に失敗したくないときに、Cシステムが鈍ってしまう環境を意図的に避けることができるからです。

 では、どんなときにCシステムが鈍ってしまうのか。まず注意すべきなのが「睡眠不足」です。え、そんなこと? と思われた方も多いかもしれません。でも、実は睡眠不足が意外なほどCシステムに悪影響を及ぼすのです。実際に、そのような実験結果がいくつか出ています。

 例えば、ある調査では、睡眠が不足しがちなグループと、十分に睡眠をとっているグループを比較したところ、驚くべき部分で違いが認められました。なんと睡眠不足の人たちのほうが、いわゆる「ワンナイトアフェア」と呼ばれるパートナー以外との交渉が多かった。要は浮気行動に出やすかったのです! 

自制心低下によるダメージは大きい

 さらにはもう1つ、睡眠時間と食べ物に関する実験があります。こちらは8日間にわたって人為的に睡眠不足にしたグループと、正常に眠らせたグループの、1日当たりのカロリー摂取量を比較したものです。

 それによると、睡眠不足のグループのほうが1日当たり約500キロカロリーも多く摂取してしまったといいます。500キロカロリーといえば、軽めのラーメン1杯分、ご飯ならお茶碗で約2杯分にあたりますから、これはかなりのものですよね。

 睡眠が不足することで、普段は働く「浮気はいけない」という自制心が鈍くなり、後先を考えずに浮気行動に出てしまう。同じように睡眠不足で「これ以上食べてはいけない」という自制心が鈍くなり、毎日ラーメン1杯分も多く食べてしまう。たかが睡眠不足とはいえ、これによって起こる“判断ミス”とそのマイナス効果は、イメージ以上に大きなものとなりうるのです。

Photo_20200106095601Photo_20200106181501

Photo_20200106095001

豊洲“令和初競り 大間マグロに1億9千万円、276キロ「喜代村落札

読売新聞オンライン 2020年1月5日(日)18時11分配信

 東京・豊洲市場(江東区)で5日、令和初となる新年恒例の「初競り」が行われた。最高値は青森県大間産の276キロの本マグロで、1億9320万円(1キロ当たり70万円)だった。

 水産卸売場棟にはこの日、昨年より22本多い1317本の生や冷凍のマグロが並んだ。午前5時過ぎ、鐘の合図で競りが始まり、威勢の良いかけ声が響いた。

 最高値で競り落としたのは、すしチェーン運営会社「喜代村」(中央区)。記録の残る1999年以降では、昨年(3億3360万円)に次ぐ高値となった。マグロは解体され、すし店で一貫198~398円(税別)で客に提供された。

 このマグロを釣り上げた青森県大間町の山本昌彦さん(57)は漁師歴40年超のベテランで、「これまで頑張ってきたご褒美をもらえた」と笑顔だった。

 

2020年1月 2日 (木)

【年始恒例】餅詰まらせて✍都内で高齢男女4人が重体

都内で餅詰まらせ男女4人重体 東京消防庁、注意呼びかけ

共同通信 2020年1月1日(水)17日56分配信

 東京消防庁は1日、都内で餅を喉に詰まらせて68~96歳の男女6人が搬送され、このうち足立区の70代男性が心肺停止となるなど、60~70代の男女4人が重体となったと明らかにした。

 同庁は「餅は食べやすい大きさに切り、ゆっくりかんで」と注意を呼び掛けている。

飲酒しながら入りうどんを食べていたら…。若者も油断できないの危なさ

BUZZFeeD JAPAN 2019年12月29日(日)18時18分配信

 年末年始に食べる機会が多くなる餅には細心の注意が必要だ。12月から1月は、全国で餅を喉につまらせて窒息する事故が増える時期。東京消防庁が公表しているデータから事故の現状や対処方法をまとめた。

毎年100人近くが救急搬送され、約9割が65歳以上

東京消防庁によると、2018年までの5年間、管内では餅や団子を食べたことで窒息して482人が救急搬送された。

2018年は75人と減ったものの、毎年100人ほどが救急搬送されており、約90%が65歳以上の高齢者だ。

5年間のデータを見ると、搬送者が最も多いのが1月で184人、次に多いのが12月で68人だった。餅をよく食べる12月と1月の2カ月で大半を占めている。

救急搬送された全体の約7割が生命の危険はないが入院を要する「中等症」以上、51%が生命の危険が強いと認められる「重症」以上だった。そして、6%にあたる29人が死亡した。

たとえば、こんな事例があるという。

“自宅で串団子を食べていたところ、突然のどに詰まらせ苦しそうにして意識を失った。【70代・重篤】“

“飲酒しながら、餅入りのうどんを食べていたところ、餅がのどに詰まった。【70代・軽症】“

事故を防ぐポイント

東京消防庁は、事故を防ぐポイントとして、以下の5つを挙げている。

・餅を小さく切って、食べやすい大きさに

・急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込む

・乳幼児や高齢者と一緒に食事をする時は、食事の様子を見ながら注意を払う

・餅を食べる前に、お茶や汁物を飲んで喉を潤しておく

・応急手当の方法を理解する

窒息したら、周囲にいる人に助けを求めなければならない。手で喉を抑えて呼吸ができなくなったことを知らせる世界共通のサイン「チョークサイン」を覚えておいてほしい。

気づいた人は、すぐに大きな声で助けを呼び、119番通報やAEDを持ってきてもらうよう依頼し、喉につまった物の除去を始める。

Photo_20200102112001Photo_20200102112201

窒息した人に呼びかけて反応がある場合は、まず可能ならばできるだけ咳をさせる。咳ができず、窒息している時は「背部叩打法」、または「腹部突き上げ法」にすぐ移る。

背部叩打法のやり方は、片手で窒息した人の胸か下あごを支えて突き出し、あごをそらせる。もう一方の手の平の付け根で、肩甲骨と肩甲骨の間を強く4~5回叩く。回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで、何度も繰り返す。

窒息を確認した時点で、呼びかけに反応がなかったり、反応がなくなったなら、すぐに心肺蘇生を始める。手順はこちら。

万が一の時に、できるだけ慌てずに行動できるよう、しっかりと理解しておくのが大切だ。東京消防庁は、事故が増えるこの時期に特に注意を呼びかけている。

事故に気をつけながらおいしい餅を味わい、良いお年を迎えてください。

Photo_20200102112501

これで安心!お餅を食べるとき、喉に詰まらせない為のつのポイント

otona×answer 2020年1月2日(木)6時10分配信

 毎年、正月に「餅を喉に詰まらせて救急車で搬送された」というニュースが流れます。お餅を喉に詰まらせる事故は1月と12月、つまり年末年始が多いといわれています。喉に詰まる要因としては、唾液が出にくい、よくかめない、飲み込む能力が低下する、せき込む反射が弱くなるといったことが挙げられ、高齢者に多いのですが、子どもも心配です。喉に詰まらせにくいお餅の食べ方をご紹介しましょう。

【ポイント1】うるち米やジャガイモを混ぜておく

 もち米のみで作った餅だと粘りが強いので、うるち米(普段食べているお米)を入れたお餅にしたり、ジャガイモやサトイモを混ぜたりすると、粘りが弱くなり、喉に付着しにくくなります。やわらかい食感なので、子どもでも食べやすい餅になります。

【ポイント2】あらかじめ一口大に切っておく

 大きいお餅をそのまま食べると、喉に引っかかりやすくなります。食べる前やお餅を焼く前に、一口大の2センチ角ほどの大きさに切っておきましょう。料理に使うときも、小さめサイズにカットしたほうが引っかかりにくくなります。

【ポイント3】大根おろしや納豆をまぶす

 お餅の表面は喉や口にくっつきやすくなっていますので、大根おろしや納豆を表面にまぶして、表面の付着力を弱めるのもよいでしょう。

【大根おろし餅】

<材料>2人分

餅         2個
大根        100グラム
濃い口しょうゆ  大さじ1
かつお節     適量
ネギ       適量
カボス      適量

<作り方>

1.お餅は2センチ角程度に切っておく。大根はすりおろして軽く汁を切り、濃い口しょうゆとかつお節を混ぜておく。

2.鍋にお湯を沸かし、餅がやわらかくなるまでゆでる。

3.(2)の水を切り、(1)の大根おろしとよく混ぜて器に盛る。小口切りしたネギを散らす。お好みでカボスを絞ったら出来上がり。

【ポイント4】先に汁物やお茶、ゆっくりかんで唾液と混ぜる

 お餅をよくかんで、唾液と混ざるようにすると詰まりにくくなります。一方、唾液が少ないと、餅が口や喉にくっつきやすくなってしまいます。餅を食べる前に、みそ汁などの汁物を食べたり、お茶を飲んだりして、飲み物で口の中を湿らせておくと、餅がくっつきにくくなります。水やお茶などをこまめに取りながら、喉を潤った状態にしておくとよいでしょう。

 また、よくかみ切れていないと喉に詰まる原因となります。ゆっくりとよくかんで食べ、唾液とよく混ぜるようにしましょう。詰め込んでしまわないように、ゴクンと口の中の餅をしっかり飲み込んでから、次のお餅を食べることも大切です。

【ポイント5】お餅を食べるときは食事に集中

 会話に夢中になってしまうと、かむことがおろそかになりがちです。テレビを見ながら食べるなど、姿勢が悪いことも、喉に引っかけてしまう原因となります。よくかむことに集中して食べるようにしましょう。また、お酒を飲み過ぎることも、よくかまずに飲み込んでしまう原因の一つになります。お餅を食べるときのお酒は控えめにした方がよいでしょう。

 おいしいお餅を安全に食べるために、できるところから工夫してみましょう。安全を考えると、一人で食べることを避けることも大切です。

 

2019年11月28日 (木)

【山口組3団体】分裂抗争「神戸山口組幹部(59)射殺」ヒットマン(52)逮捕

暴力団幹部銃撃自分がやった」京都で逮捕された男が関与認める

京都新聞 2019年11月28日(木)7時00分配信

 兵庫県尼崎市の路上で指定暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が銃撃され、死亡した事件で、自動小銃や拳銃を所持していたとして銃刀法違反容疑などで京都府警に逮捕された愛知県江南市古知野町花霞、朝比奈久徳容疑者(52)が「(発砲事件は)自分がやった」と事件への関与を認める供述をしていることが27日、捜査関係者への取材で分かった。

 府警によると、発砲事件を受けて警戒していた南署員が27日、名神高速京都南インターチェンジ付近で逃走車両とナンバーが合致する軽乗用車を発見。署員2人が運転していた朝比奈容疑者に職務質問しようとしたところ、いきなり拳銃を突きつけるなどしたことから銃刀法違反と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。

Photo_20191128112501

抗争情報から話まで、ヤクザ業界のLINE事情に迫る

NEWSポストセブン 2019年11月27日(水)7時00分配信

 警察や軍関係の内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た警官の日常や刑事の捜査活動などにおける驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ヤクザ業界の意外なLINE(ライン)活用事情を明かす。

 * * *
「ラインができて、良くも悪くも情報のやり取りが早くなった」

 暴力団にとっても、今やラインは重要なコミュニケーションツールの1つなのだ。

「組ごとに情報網になるようなモノは持っているとは思うが、ライングループなどはない。事件になると、すぐに開示されるからね」

 元組長がそう話す最中にも、スマホがブルブルと振動する音が聞こえてくる。セカンドバッグからスマホを無造作に取り出し、ラインをチェックすると、元組長はため息をついた。

「最近は、組や組のやり方に対する不平不満を長々とラインで流してくるやつがけっこういてね。高山氏が出所してきてからは多くなっているな」

 恐喝罪で服役していた、六代目山口組の若頭である高山清司氏が出所してから1カ月。次々と改革を実行しているが、若頭の権限を利用した独裁的なやり方に、一部からは不満の声も上がっているらしい。

 送られてきたラインのメッセージを読みながら画面をゆっくりスクロールしていくが、元組長の指はなかなか止まらない。長い文章の最後にあったのは「転送」の文字だ。

 ラインで送られてきた情報は暴力団関係者の間で転送され続け、あっという間に拡散していく。拡散先は組関係者やその筋の者だけに留まらず、メディアや警察にまで及んでいる。

「つい先日も、神戸本家の寄り合いに大阪府警の人間が来ていたらしいという情報があったばかりだ。不満を持っている誰かが情報を漏らしたんだろうが、自分らの組にとって機密扱いともいえる情報を漏らすなんてどうかしている」

「神戸や名古屋での重要な寄り合いでは、動画撮影を禁止することもあると聞く。地方の組なら決定事項を組に伝えるために、昔は宿泊先に帰ったらまとめ、それをFAXで事務所に流したもんだ。メールも長い文章はガラケーでは無理、パソコン持ち込みなんてない。だからタイムラグがあったんだが、今やリアルタイムだ。一斉にラインで動画が送信されでもしたら危険だ」

 今回ばかりは徹底的に犯人探しが行われるのではないかと、元組長は口元を歪めた。

 警察の動きを警戒し、神戸や名古屋に関する情報漏えいには目を光らせている。高山氏の出所後、放免祝いが行われたが、当初、その会場にはある店の名前が挙がっていた。だが、すぐに中止情報がラインで流れた。その後も場所は二転三転し、最終的に高山氏が以前所属していた佐々木一家で祝宴が開かれた。

 神戸本家で毎年開かれていたハロウィーンも、組事務所が使用制限で使えないため結局中止となったが、近くの護国神社でやるのではという噂が流れ、傘下の組員は裏を取るのが大変だったらしい。

 では、どんな情報がラインで共有されているのか。

 例えば、8月21日に三代目弘道会系関連施設で当番していた藤島組組員が、原付きバイクの犯人に拳銃で撃たれた事件では、その瞬間の動画が流されている。動画には、事件の瞬間が映っている防犯カメラの映像と、それを確認しながらカメラで撮影している警察官の姿も映されていた。後日、銃撃の映像だけがネットや週刊誌で報じられた。

 10月10日の神戸山口組の五代目山健組で組員2人が、三代目弘道会系幹部に銃撃された事件では、犯人が自分の頭を弾いて血を流し倒れている写真が何枚も送られている。この写真もテレビのニュースで報じられた。つまり、これらの事件でメディアが使った映像は暴力団関係者が発信元ということだ。

「撃たれた組員の状態や、持病持ちの68歳の犯人が、家族の面倒をみてもらえるという条件でヒットマンになったらしいという話も送られてきたがね」

 11月18日、熊本で神戸山口組系の四代目大門会会長が山口組系の組員2人に切りつけられた事件では、まさに極道映画を思わせるシーンが描写されていた。

「事務所の隣が工事をしていて、作業服姿の2人が菓子折りを持って、ご迷惑をおかけしますってインターホンを鳴らした。会長がドアを開けたら、1人がいきなり腹を刺してきたがそれをかわし、もう1人に首を狙われたがそれもかわしたってことらしい」

 他にも高山氏が打ち出す方針や人事に反発する現場からの不満、組の行く末を憂う元幹部の嘆きもあれば、週刊誌への皮肉もある。組に対する不平不満は山口組系だけとは限らない。他の団体でも文書などが出る度に、誰かが写真を撮ってはラインで流している。

 新聞や週刊誌、ネットの記事、人事通達や噂話、他団体の人事、時に会合の様子までもがラインで共有される。抗争とは関係のない細かな事件は『暴力団ニュース~ヤクザ事件簿』というサイトの「全国ヤクザ事情」の記事が転送されてくる。

「情報としては警察の方が早いと思うが、他府県の情報はなかなか取りづらいからね」

 元組長は話しながら、ラインの画面を気軽にチラ見させてくれた。それをこうやって記事にしているのだから、ラインに流される内容は、実は漏えいと拡散されることを見込んだ情報ということなのだろう。

銀行口座持てぬヤクザ組長 自宅から現金2億円盗まれた例も

NEWSポストセブン 2019年11月22日(金)16時00分配信

 高齢化が進む日本だが、それはヤクザも同じ。山口組分裂抗争に関連して世間を騒がせた2つの出来事──対立する神戸山口組組員2人を六代目山口組組員が射殺した事件、その六代目山口組のナンバー2にして“抗争最大のキーマン”とされる高山清司若頭の出所、奇しくもその2人が、68歳と72歳という高齢者であった。

 ヤクザに“穏やかな老後”はあり得ないのか。共著『教養としてのヤクザ』(小学館新書)が話題を呼ぶ溝口敦氏と鈴木智彦氏の2人が語り合った。

鈴木:組長クラスになると、途端にスケールが変わります。映画『仁義なき戦い』のモデルになった美能幸三(広島県呉市の美能組初代組長)は、「引退するときにコレだけあったら足りる」と5本指を立てたそうです。5000万円かと思ったら、5億円だと。『週刊サンケイ』の原作連載担当者から聞きました。

溝口:今でも組長クラスなら億単位は貯めておかないと老後が不安、という気持ちでしょう。

鈴木:年金はないし、月100万円くらい使う暮らしは維持したい。しかも銀行に預けられないから、みんなキャッシュですもんね。

溝口:だから年を取ったヤクザの家にはよく泥棒が入る。北星会会長だった岡村吾一が92歳で死ぬ前年、自宅から現金2億円が盗まれたという事件が起きました。1トンもある金庫が丸ごと持ち出された。

鈴木:金庫を盗まれるのってヤクザ社会では珍しい話じゃないんです。そういうことが怖いから、年を取ってもカタギには戻れない。

溝口:組長は原則、終身です。五代目山口組組長の渡辺芳則のように、下から強制的に引退に追い込まれない限りは退かない。三代目山口組の若頭補佐で「山口組の金庫番」と言われた小田秀臣は、竹中正久四代目の襲名に反対しながら引退の道を選びますが、引退後に会ったら「金を借りた奴も引退したら返さなくなる」とこぼしていました。彼はそれでも金はあったようですが、引退後に元組員たちから金をせびられるケースも多い。だから引退したくてもできない。

鈴木:きれいな引退なんてなかなかないですからね。今、六代目山口組の司忍組長が、七代目の跡目を出所したばかりの高山清司若頭に譲るかどうかが注目されています。お互い77歳と72歳で高齢ですから。

溝口:私は高山が刑務所に収監される前に、「出所したら七代目を禅譲する」という密約が司との間で交わされていた可能性が高いと見ています。それを反故にすることになれば、今度は司派と高山で割れる危険性がある。

鈴木:ヤクザに悠々自適な隠居生活は難しいということですね。

【プロフィール】
◆すずき・ともひこ/1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。主な著書に『潜入ルポ ヤクザの修羅場』『ヤクザと原発』『サカナとヤクザ』など。

◆みぞぐち・あつし/1942年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。ノンフィクション作家。『食肉の帝王』で2004年に講談社ノンフィクション賞を受賞。主な著書に『暴力団』『山口組三国志 織田絆誠という男』『さらば! サラリーマン』など。

a

関連エントリ 2019/10/23 ⇒ 【耳学】<山口組3団体>分裂抗争ハザード・マップ全国危険地帯一覧

関連エントリ 2012/02/24 ⇒ 【米財務省】山口組と組長らの資産凍結へ

関連エントリ 2011/08/25 ⇒ 実録本好きの心を掻き立てる「紳助の背景」。

 

2019年10月23日 (水)

【耳学】<山口組3団体>分裂抗争ハザード・マップ全国危険地帯一覧

「六代目山口組」 若頭出所で抗争激化!流れ弾が飛んでくる㊤

デイリー新潮 2019年10月12日(土)8時01分配信

六代目山口組ナンバー2がまもなく出所、抗争激化であなたの近所にも「火薬庫」が!?

“大物中の大物”の出所に向け、刻々と緊張が高まっているのだ。10月18日に府中刑務所から出所する六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭(73)。それを見据えたタイミングで物騒な銃撃事件も起こり、すでに当局は臨戦態勢。あなたの近所にも「火薬庫」が……。

 ***

 暴力団の抗争は、一般人にとっても決して無縁のものではない。そのことを如実に示す事件が起こった。

 現場は埼玉県飯能市の住宅街。「知人の男性が倒れた」との119番通報があったのは、9月29日午前1時15分頃のことだった。消防が駆けつけたところ、50歳の男性が路上で血を流して倒れており、搬送される際、こう話したというのである。

「銃で撃たれた」――。

 全国紙の社会部デスクが言う。

「腹などを撃たれて重傷を負った被害者は塗装業を営む一般人です。ただし、彼の兄は『任侠山口組』幹部。兄を狙うつもりが、人違いで弟が銃撃された、という見方も出ています。今回の銃撃事件が、“山口組分裂”を巡る一連の抗争と何らかの関係がある可能性も否定できません」

 現場は繁華街などではなく、住宅街の路上。犯人は数発の銃弾を発射しており、一歩間違えば、流れ弾が近隣の家や通行人に当たっていたかもしれないのだ。

“山口組分裂”については、掲載表の中の〈図解 三つの山口組〉を参照していただきたい。

Photo_20191023203901 Photo_20191023204001

 日本最大の指定暴力団「山口組」が「六代目山口組」と「神戸山口組」に分裂したのは2015年。17年には「神戸山口組」を割って出た幹部らによって「任侠山口組」が結成され、抗争が繰り広げられてきた。そして現在、“三つの山口組”の周辺がかつてないほど緊迫していることは、一般にはまだあまり知られていない。

 緊迫の背景には、“大物中の大物”の刑務所からの出所が目前に控えているという事情がある。その人物とは、六代目山口組のナンバー2である高山清司若頭。14年12月、東京・府中刑務所に収監された高山若頭は10月18日に出所することになっているが、緊迫の度合いが一気に高まったのは、

「今年8月21日以降。この日、六代目山口組の中核組織である弘道会の神戸市内にある拠点で弘道会系の組員が銃撃され、右腕を切断せざるを得ない重傷を負う事件が起こったのです」

 暴力団に詳しいジャーナリストはそう語る。

「高山若頭の出所を見据えたタイミングで起こったこの事件は、今年春に発生した別の事件の“返し”、すなわち報復だと見られています。それは、4月18日に神戸市内の路上で、神戸山口組の中核組織である山健組の與(あたえ)則和若頭が弘道会系の組員に刺された事件。その“返し”として、山健組が神戸にある弘道会の拠点を襲撃した可能性がある、というわけです」

 しかも、この拠点には特別な意味がある。高山若頭の邸宅が隣接しており、出所した日も新幹線でそこへ向かう予定になっているというのだ。

「メンツを潰された弘道会としては、何としてもこの事件の“返し”を行わなければならない。しかも、弘道会がメンツを保つためには、高山若頭の出所までにきっちり“返し”ておく必要がある。そのため、いつどこで事件が起こってもおかしくない、と警察は警戒しているのです。最近、山健組の中田浩司組長の動静が伝わってこないのは、弘道会の“返し”を警戒しているからではないか、という見方もある」(同)

移籍の“手土産”

 では、具体的にはどこが特に危ないのか。それが一目で分かるのが、前掲の表である。

 六代目と神戸側、双方の本部が置かれ、すでに“報復の連鎖”が起こっていると見られる兵庫県神戸市は指摘するまでもないが、

「山口組分裂を首謀したとして六代目側から永久追放を宣告された神戸側の“大御所”たちの本拠地や関係先はどこも危ない」

 と、先のジャーナリスト。

「例えば、兵庫県内には井上邦雄組長の私邸がある。また、寺岡修若頭は現在、兵庫県西宮市を足場にしている。元々の本拠地は淡路島にあったのですが、住民運動によって使えなくなったからです。これらに加えて、池田孝志最高顧問の本拠地である岡山市、正木年男舎弟の本拠地である福井県敦賀市も危険」

 宅見組の入江禎(ただし)組長も山口組分裂の“首謀者”の一人に数えられるが、

「高山若頭の出所後、入江組長が神戸側の窓口役を務めると見られている。そのため、他の4人より狙われる可能性は低いと指摘する声もある」(同)

 関東や東北エリアにも火種は存在する。

「高山さんが帰ってくるまで、1カ月を切りましたやんか。次はどこで事件が起こるんか、言うてみんなピリピリしとる。関東や東北かて危険ですよ」

 と、さる暴力団幹部。

「山健組の関係先は関東にも東北にもありますからな。六代目側はずっと山健組に対して圧力をかけ続け、六代目側への加入や、シノギ(収入源)を手放すことを求めとる。高山さんが帰ってくるまでに、六代目側としてはある程度の格好をつけとかんといかんってのがあるわけです。結果を出さなあかん。そうやって圧力が高まる中、六代目側と神戸側、どっちが暴発してもおかしくない」

 山口組分裂抗争による影響が少なく、比較的危険度が高くないのは北海道と福岡県くらい。あとはどこで銃声が鳴っても不思議ではないのだ。

 冒頭で触れた飯能市の事件と三つの山口組の抗争との関連は定かではないが、8月の弘道会の神戸拠点が銃撃された事件に続き、2カ月連続で拳銃による被害が出た時点で異様だ。1997年の宅見勝組長射殺事件では、ホテルで流れ弾に当たった一般人が死亡した。今回の抗争を原因とする流れ弾が、我々の元に飛んでこない保証はどこにもない。

 

「六代目山口組」 若頭出所で抗争激化!流れ弾が飛んでくる㊦

デイリー新潮 2019年10月13日(日)8時00分配信

品川駅には要注意! 「三つの山口組」分裂抗争・全国危険地帯ハザードマップ

 六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭(73)が10月18日に出所するに当たり、暴力団の抗争が激化する恐れがある。“山口組分裂”の背景、そして今年既に起きた事件については前回で紹介したとおりだ。あなたの元へも流れ弾が飛んできかねない「ハザードマップ」である。

 掲載の表では、特に危険な場所を「要警戒地帯」や「抗争多発地帯」に分け、説明文を付した。ここで改めて全ての場所について解説することはしないが、関係者らが一様に注目するのが、表の中では「大阪府」「群馬県太田市」「長野県飯田市」の3カ所に登場する、六代目側の野内組だ。

Photo_20191023203901 Photo_20191023204001

「野内組の野内正博組長は弘道会の幹部で、岐阜県を本拠地としながらも、大阪やら長野やら北関東にどんどん侵攻している。何もしないでいると野内組長に攻め込まれてしまう神戸側や任侠側は行動を起こす必要に迫られている。その意味では、野内組長の息がかかっているところは火薬庫と見ていいかもしれません」(暴力団に詳しい記者)

 前回で紹介した山健組の若頭襲撃事件にも野内組が関係している。

「大阪を地盤とする北村組は18年9月に任侠側から野内組に移籍。そして今年4月、北村組組員が山健組の若頭を襲撃したのです。この事件については、野内組に移った北村組の“手土産”という見方も出ています」(同)

 表にある通り、群馬県太田市では山口組分裂後、六代目側に残った栗山組が、18年に山健組傘下に移籍。さらに今年に入ってから、六代目側に出戻る形で野内組に移籍している。

「移籍自体が遺恨を生むことは言うまでもありませんが、北村組の例もあるので、栗山組も野内組への“手土産”として何らかの行動を起こす可能性もある」(同)

“よそもんは入れん” 

長野県飯田市は、山口組分裂直後から事件が相次いでいる、まさに火薬庫。

「分裂直後の15年10月、六代目側の掛野組組員で、神戸側の山健組系竹内組(現在は任侠山口組)に移ったと見られる人物が射殺される事件が起こりました。その後、六代目側と竹内組が高速道路占拠事件など衝突を繰り返し、10件以上の事件が発生しています」

 と、暴力団に詳しいジャーナリスト。

「野内組長を襲撃すべく、お膝元の岐阜県に潜入した竹内組の暗殺部隊が殺人予備容疑で逮捕され、後に不起訴になった件もある。今年に入ってからも飲食店で20人規模の乱闘事件があった。8月には、竹内組の関係者らが野内組系近藤組の組長を拉致して暴行する事件も起こっている」

 元々権利関係などが複雑に入り組んでいるところに野内組が侵攻し、さらに不穏な情勢となっているのが、大阪府である。

「三つの山口組が攻防戦を繰り広げてきた大阪は、何か事件を起こしたとしても、組員らにとって土地勘があって足がつきにくく、なおかつそれぞれの組の直系組長が多く事務所を構えているので、狙いどころも多い。その意味では、大阪府内全域、どこででも事件が発生する可能性があります」

 先の記者はそう話す。

「特にミナミは組員同士の突発的なケンカが起こりやすい環境です。関係先が密集してしまっているので、組員同士が街中ですれ違うことも日常的にある。極めて危険と言えるでしょう。また、突発的にケンカが発生する場合以外に、先日の弘道会の神戸拠点銃撃事件のように、計画的な犯行が行われる可能性もある」

 しばらくミナミには近寄らないほうが良さそうだが、

「神戸の三宮も危ない。昔から山健組の街やから」

 とは、さる暴力団幹部。

「山健組は“三宮に一歩たりともよそもんは入れん”と言っとる。だからこそ、10月18日に高山さんが帰ってくるまでに何かが起こるんとちゃうか、と業界の中では言われてる。具体的に何が起こるかを予測するのは難しいけど、例えば今、弘道会の人間が100人くらいバラバラで三宮に入ってきたら、山健組は対応できるやろか」

“その時”に向け、日々、高まる緊張感。無論、出所当日も気は抜けない。

「その日、高山若頭は品川駅から新幹線に乗る可能性があります」

 と、先のジャーナリスト。

「品川駅の港南口の車寄せ付近のエスカレーターは横幅が1人分しかなく、両サイドに護衛を付けられない。そのため、対向側のエスカレーターなどから狙われる危険性もあります」

Photo_20191023204601

山口組抗争激化!組員2人を射殺した68歳 「悲しき老ヒットマン」

デイリー新潮 2019年10月23日(水)14時20分配信

 6代目山口組「ナンバー2」の出所が迫るなか、突如として響き渡った2発の銃声――。現行犯逮捕されたのは68歳の「老ヒットマン」だった。神戸市内で起きた射殺事件は、緊迫した状況が続く日本最大の指定暴力団の分裂騒動に、新たな抗争の火種をもたらそうとしている。

「ついに“花隈(はなくま)”で血が流れてしまった……」

 捜査関係者のひとりはそう嘆息する。暴力団関係者はもちろん、警察組織をも震撼させる「事件」が勃発したのは今月10日のことだ。

 山口組は2015年に「6代目山口組」と「神戸山口組」に分裂。今回の事件現場は後者の中核組織・山健組の本部付近で、神戸市中央区花隈町に位置する。

 この日、山健組本部では、午後1時から直系組長らが集う定例会が開かれていた。

 捜査関係者によれば、

「事件当日は午前中から、暴力団関連の記事を多く扱う週刊誌のカメラマンなどが本部前に陣取っていました。その際、本部から少し離れた駐車場近くに、小柄な老人がカメラを構えていた。警戒に当たる警察官や山健組の組員が、どこの社なのか尋ねると“週刊大衆”“双葉社”と実在する雑誌や出版社の名を答えた。しかも、カメラマンベストを身につけた老人が手にしていたのはプロ仕様のミラーレス一眼。周囲は訝しがったものの、定例会は予定通り始まりました」

 会自体は30分ほどでお開きとなり、メディアも撤収していく。しかし、

「例の老人だけは車を停めたまま動こうとしなかった。そこで、警察官が職務質問に向かい、部屋住みの組員もそれについて行った。そして、組員が老人に近づいた瞬間、“パン、パンッ”という銃声が響いたのです」(同)

ヒットマンは「花道」

 結果、2発の銃弾は山健組系の組員2人の命を奪うことに。逮捕されたのは、6代目山口組の中核組織「弘道会」傘下の組員・丸山俊夫(68)だった。事件の背景について社会部記者は、

「今年8月に弘道会の神戸の拠点が銃撃されて組員が重傷を負っている。6代目山口組ナンバー2である高山清司若頭の出所を今月18日に控えて、組織としては“返し”の機会を狙っていたという見方も出ている。真のターゲットは山健組の中田浩司組長だったとも囁かれるが、結果的に敵対組織の組員2人を射殺したわけで“倍返し”と言っても過言ではない」

 兵庫県警は事件翌日、県内11カ所にある両組織施設に使用制限の仮命令を出した。山口組総本部への使用制限は初めてのことだ。

 その一方で、取り沙汰されているのは丸山容疑者の年齢である。かつての任侠映画で事件を起こすのは、組織のために体を張れば出所後に幹部ポストを用意する、と吹き込まれた若い衆だった。ヒットマンが老人というのは意外な気もするが、先の捜査関係者によれば、

「若い頃の無茶が祟って重病を患ったり、取締りの強化でシノギに窮した中高年の組員は少なくない。今回の件は分かりませんが、そういった組員に、“家族のことは心配するな”と言い含めてヒットマンに仕立てるケースはある。これは他の組織にも例があります」

 組員が事件を起こせば、組織の幹部も使用者責任を問われるご時世だが、

「シノギもなく、病気で余命宣告をされているような組員は腹が据わっていて余計なことを喋らない。むしろ、“花道”を用意してくれた組織を守ろうとするかもしれない。丸山容疑者も持病があり、人工透析を受けていたという話も聞こえてきます」(同)

 悲しき老ヒットマンの起こした事件はさらなる「返し」を呼ぶのか。次の銃声はいつ響いてもおかしくない。

「もの凄い存在感、カリスマ性」髙山清司若頭が厳戒態勢下の出所

AbemaTIMES 2019年10月21日(月)10時02分配信

 18日早朝、恐喝罪での服役を終え、ワゴン車で府中刑務所を出所した日本最大の指定暴力団「六代目山口組」のナンバー2・高山清司若頭(72)。2014年に収監されて以降、「六代目山口組」「神戸山口組」「任侠山口組」の3団体に分裂、抗争状態に陥った山口組の今後を左右するとみられる最重要人物だ。

 高山若頭について、作家の沖田臥竜氏は「六代目体制が発足後、司組長が刑務所に行く(2005~2011年)など色々なことがあったが、その留守の間を守っていた人物。いるだけで組織が回るようなところがあり、最高幹部たちが立ち話をしていても、そこに現れると空気が変わる」と話す。また、“マル暴”刑事を25年務めていた時代に本人を間近に見たことがあり、現在は総合探偵社AMUSUに所属する川原潤一氏は「一般の人からすれば単に“72歳の人”かもしれないが、この世界の人にとっては何万人の中の頂点。カリスマ性、威圧感はかなり強い」と振り返った。

 遡ること1週間前には、神戸で報道関係者を装った組員による神戸山口組幹部銃殺事件も起きている。そのため、高山若頭が自身の出身母体「弘道会」の拠点がある名古屋へ移動するために車を降りたJR品川駅周辺では、防弾チョッキを着た警察官が厳戒態勢を敷き、報道陣に対しても異例のボディチェックが実施された。川原氏は「出所の前に関東圏・関西圏で抗争事件が多発していたし、もし一般市民に被害が出れば警察の汚点になってしまう。制服だけでなく、私服警官もかなりの人数出したと思う」と推測した。高山若頭の到着を待ち受けるAbemaTV『AbemaPrime』取材班のカメラが捉えたのは、組員が持つ、大きな黒い物体。同行した沖田氏によると、「鉄板かアクリル板」。銃撃に備えてのものだろうか。

 沖田氏は、六代目山口組の最高幹部の姿を発見する。「若頭補佐の高木康男さん、藤井英治さんだ」。そして午前7時前、無数のフラッシュの中で車を降り、久しぶりに公の前に姿を見せた高山若頭は、首にコルセットをはめ、杖をつきながらゆっくりと歩いた。

Photo_20191023210501

「病気がひどいのではないかという噂もあったが、元気で歩かれていた。この人がいたら分裂騒動も変わるのではないかという、ものすごい存在感があった。ただ、檄を飛ばす感じもなかったし、組員の人たちもピリッとした感じではなかった。思っていたよりも分裂騒動に対して余裕がある印象を受けた」(沖田氏)。さらにカメラはもう一人、車から出てきた人物の姿も捉えていた。竹内照明若頭補佐だ。司忍・六代目山口組組長、高山若頭の後を継ぎ、弘道会会長を務める人物だ。最高幹部を乗せた新幹線は午前9時過ぎ、名古屋駅に到着。「司組長の出所の時は1両借りきっていたが、今回はグリーン車の25席だった」(沖田氏)、「警察も、何時発、どの車両ということまで把握し、当該の車両内および前後の車両に私服刑事を配置していたと思う」(川原氏)。

 高山若頭が真っ先に向かったのは理髪店だった。散髪を済ませて向かったのは、やはり弘道会傘下の関連施設。15分後には司忍組長も姿を現した。ここで“出所祝い”が行われたと見られている。2人が顔を合わせるのは、実に5年ぶりのこと。「ただ、法律上“出所祝い”はダメになった。あくまで出迎えだ。出迎えであっても、刑務所から帰って来られるという考えで白いネクタイだ。出所後のお祝いは法律上なくなったので、食事会のような形だ。

 なぜ神戸市の山口組総本部ではなく、名古屋だったのだろうか。沖田氏は「事務所の規制のために急遽変更になった」と話す。指定暴力団同士の対立抗争時には、集会や謀議・連絡、凶器等の保管などを行う恐れのある関連施設の使用を制限できることが暴対法で規定されており、先日の発砲事件を受け、六代目山口組総本部、神戸山口組事務所、弘道会本部、兵庫、愛知、大阪などの山口組系施設など約20カ所が使用制限となっているからだというのだ。「祝い事だ。ただ、“出所祝い”は法律上ダメになったので、あくまで“出迎え”、食事会のような形だ。それでも刑務所から帰って来られたということで、白いネクタイをする」(沖田氏)。

 高山若頭が服役中の状況について、沖田氏は「報告に関しては受けているだろうが、運営に関わることは難しい。山健組という大きい組織もあり、色々な意味でパワーバランスが少し崩れていた。組を割って出た神戸山口組の井上邦夫雄組長も、存在感のある人だとは思っていただろうし、出所も想定内。色々なことを考えていただろう」と推測。川原氏は「当然、具体的な指示はできないが、情報は伝達されていただろうし、ある程度、大まかな方向性は決めていたのではないかと想像はできる」との見方を示した。

 捜査関係者によると、高山若頭は服役中「とにかく山口組を一つにするんだ」と語っていたといい、その考えは司組長と高山若頭の一貫した考えでもあるという。ただ、それが抗争によるものなのか、対話になるものなのかは見当がつかないという。

 今後について沖田氏は「組織は“生き物”なので予想は難しいが、当局が厳しくなっているので、抗争は激化しにくいと思う。逆に高山若頭のまとめる力、実績を考えると、収束に向かうのではないか。ただ、上の人たちが合意して、3団体が1つに戻るとしても、現場で戦ってきた下の人たちの中には、今の状態のままでいいという人、抜けると言い出す人も出てくるだろう。神戸山口組にしても任侠山口組にしても、今なら戻りやすいということもあるが、やはり組織全体としての人は減るのではないか。いずれにしても、すぐにどうこうというのは難しいだろう」とコメントした。

 一方、川原氏は「警察としては、抗争事件を起こせば、特定抗争指定暴力団という、もう一段高いランクに指定する準備をしている」と話す。特定抗争指定団体とは、2012年施行の改正暴力団対策法で新設されたもので、対立抗争状態にあり、市民の生命・身体に重大な危害を加える恐れがある指定暴力団が指定される(指定期間は3カ月で更新可能)もので、組員は定められた「警戒区域」内の組事務所に出入りしたり、5人以上で集まったりすることはできず、違反すれば逮捕される。現在、指定されている団体は皆無だ。「指定区域に立ち入ることも、集まることもできないとなると、ダメージは非常に大きい」(川原氏)。

 その上で川原氏は「山口組と一和会が分かれた時、司組長をフォローしてバックアップしたのが高山若頭だ。抗争にも長けているし、司忍組長が収監されている時期、稲川会との絆を深めたのも高山若頭だ。義理堅く、カリスマ性・行動力があり、この世界で恐れられている高山若頭に従う、という人も増えてくるだろう。反面、非常に感情の起伏の激しい人だ。司組長に対する恩義がありながら組を割った人たちを許すことはできないという気持ちもあるのではないか。だから両極端のシナリオが考えられる。一つになれば力が集中するので、行動がしやすくなる。一方、分散すると把握もしづらいし、抗争も起きるが、取り締まりやすい部分はある。私としては融和なまとまりの方に希望を託している」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

 

より以前の記事一覧

無料ブログはココログ
2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31