チリ鉱山事故から一年、震災から7箇月。
◆ もう一年経ちましたか。約1箇月間に渡って
関心は続きはしない(苦笑)。半年前の大震災にしたって
未だ“ニュースの価値”が保たれているけど
被災者にとって辛いのは
最近ようやく
救出された33人はその後
“ヒーロー”となったが、震災を生き延びた東北の被災者もまた
子供ダシに…風評広める「プロ市民」
配信元:産経新聞 2011/10/13 11:15
何でも反対、反核、反戦、平和をお題目とする「プロ市民」のしわざや。プロ市民はすぐ子供をダシにするのが特徴や。漫画家が“ちょっと変わった家”建てたら、気分が悪くなった。近所にサバイバルゲームのフィールドができると、迷彩服見て子供が怖がって外に出られん-。これらと同じ連中である。
プロ市民は単なる「地域エゴ」を市民運動と呼ぶ。日本にはプロ市民が信奉する憲法があり、表現、言論の自由が確かに認められている。反政府やろうが反原発やろうが、どんな勝手な意見述べるのも自由やがおんどれらのエゴで同じ日本人が風評被害に苦しめられとんのやで。
しかし、不肖・宮嶋とてプロ市民のこと言えん。3月15日、福島第1原発が水素爆発起こした翌日は南相馬から真っ先に脱出、土砂降りの雨の中、原付きで逃げ回ったのである。それでも福島に戻った。緊急時避難準備区域解除になる前にも、南相馬に戻った市民も少なからずいる。そこが生まれ育った故郷だから、そこに家や仕事があり、家族が隣人が友人がいるからである。たとえガレキに埋もれてても、たとえ原発の近くでもである。
そこに住むなというのか、なぜ同じ日本人として福島の苦しみを共有しようとしない、なぜ東北の悲しみが理解できない、プロ市民は。おのれは安全地帯にいて危機感を煽(あお)るだけ煽る。汚染されとる、アブナイとヒステリー起こし、風評被害拡大させとんのはどいつや!(カメラマン・宮嶋茂樹)
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33人さまざまな人生
また、地下の坑道で走り、ニューヨーク・マラソンを完走したエディソン・ペニャさん(35)も酒と薬に頼る日々だ。一方で、新しい人生に順応している人もいる。マリオ・セプルベダさん(41)は「スーパーマリオ」と呼ばれ、テレビ番組の司会者として活躍中。オスマン・アラヤさん(31)は、地元大富豪が各人に贈った500万ペソ(約73万円)でトラックを購入し野菜や果物を積んで市場で売っている。「100%幸せだ。トラックを持つのが夢だった」と地元テレビに語る。
地下生活でリーダー役を務めたルイス・ウルスアさん(55)やクラウディオ・ジャニェスさん(35)ら5人の元作業員は今年7月、首都サンティアゴの不動産会社に招かれて講演した。極限状況でのチームワークやユーモアの大切さについて語り、今後も講演会を続けるという。一方的に英雄扱いされた33人の心境は複雑だ。
五輪出場経験がある元サッカー選手のフランクリン・ロボスさん(54)は現在、地元サッカーチームの監督。「我々はヒーローじゃない。安全対策をとらなかった鉱山会社の犠牲者だ」という。チリ政府は今年8月、困窮対策として、50歳以上もしくは健康を害している14人に対し、月額25万ペソ(約3万7000円)の年金支給を開始した。事故があったサンホセ鉱山は閉山し、鉱山を所有していたサンエステバン社は倒産した。33人は会社に対し総額55億ペソ(約8億円)の損害賠償請求訴訟をおこしている。さらに31人が政府に対して「監督責任を怠った」として、1人につき2億5000万ペソ(約3700万円)を請求している。
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チリ鉱山事故で救出された33人の現状
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1.フロレンシオ・アバロス(32)鉱山で働く
2.マリオ・セプルベダ(41)テレビ番組司会者。各地で講演
3.フアン・イジャネス(53)講演を行う。「単純なことを楽しむのがとてつもなく幸せ」
4.カルロス・ママニ(25)祖国ボリビアで職を得たがチリに戻り、定職なし
5.ジミー・サンチェス(20)無職。当時の新聞を保管した部屋に入室できない
6.オスマン・アラヤ(31)トラックを購入し、野菜や果物を売る
7.ホセ・オヘダ(48)精神的なダメージが最も重い
8.クラウディオ・ジャニェス(35)講演を行う
9.マリオ・ゴメス(64)最年長。けい肺を患う
10.アレックス・ベガ(32)定職なし
11.ホルヘ・ガジェギジョス(57)講演を行う
12.エディソン・ペニャ(35)あこがれのエルビス・プレスリーの墓を訪れた。無職
13.カルロス・バリオス(28)タクシー運転手
14.ビクトル・サモラ(34)自宅で野菜店経営
15.ビクトル・セゴビア(49)地下で書いた日記を出版予定。無職
16.ダニエル・エレラ(28)講演を行う
17.オマル・レイガダス(57)講演を行う
18.エステバン・ロハス(45)救出後に結婚。鉱山起業家から自宅を贈与された
19.パブロ・ロハス(46)民間企業と契約し、銅山を開発
20.ダリオ・セゴビア(49)市場で野菜果物店経営
21.ジョニ・バリオス(51)愛人と暮らす。けい肺を患う
22.サムエル・アバロス(44)講演を行う
23.カルロス・ブゲニョ(28)塗装業
24.ホセ・エンリケス(55)「鉱山の奇跡」を10月出版予定
25.レナン・アバロス(30)テレビ番組に登場
26.クラウディオ・アクニャ(36)鉱山で働く
27.フランクリン・ロボス(54)コピアポのサッカーチーム監督
28.リチャルド・ビジャロエル(27)子ども向けテレビ番組に出演
29.フアン・アギラル(50)チリ南部に移住
30.ラウル・ブストス(41)講演を行う
31.ペドロ・コルテス(27)電気技術を学んでいる
32.アリエル・ティコナ(30)地下にいるとき女児が生まれた。無職
33.ルイス・ウルスア(55)地下でリーダー役。講演を行う
※番号は救出順。米テレビUNIVISIONや地元紙など参考に作成