羽生クン

2021年3月29日 (月)

【羽生結弦】五輪㊎より“新兵器”✍4回転半「まで1/8回転」

 羽生結弦、最終目標は五輪ではなく4回転半への挑戦 

デイリー 2021年3月29日(月)6時30分配信

 男子フリーで、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(26)=ANA=はフリー4位の182・20点、合計289・18点で総合3位となった。終了後、そして一夜明けた28日も成功すれば世界初となるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への意欲を口にした。

 初出場でSP2位の鍵山優真(17)=神奈川・星槎国際高横浜=はフリー190・81点、合計291・77点で2位。初出場での表彰台は2013年の羽生以来の快挙となった。SP3位のネーサン・チェン(米国)が全てのジャンプを着氷させ、フリー222・03点、合計320・88点で3連覇を達成。SP6位の宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=は4位と巻き返した。

 既に五輪2連覇を果たした羽生の心がワクワクするような次なる挑戦は、やはり世界でまだ誰も成功していないクワッドアクセルしかないのだろう。「4回転半を早く練習して、まずは着氷させて、完成度を上げて、試合に組み込めるようにしたいというのが今の目標。誰よりも早く4回転半を公式できれいに決める人間になりたい」。敗戦直後の取材でも、公式会見でも、試合に対する反省以上に大技への意欲を口にし、来季の現役続行をあらためて表明した。

 一夜明けた28日には「僕にとって最終目標は五輪の金メダルではなく、あくまでも4回転半を成功させること。一番の目標」と断言。22年北京五輪については、4回転半成功を目指すことを前提に「その道の上にあれば」とし、3連覇が懸かる大舞台に臨む可能性は否定しなかった。

 多い日には「2時間ぶっ続け」で4回転半に挑み続けた日もあったといい「(あと)8分の1回れば立てますね、間違いなく」と完成形への手応えはつかみかけている様子。離日直前まで練習を続けてきただけに「かなり体を酷使している」ともこぼしており、挑戦再開は体の状態を見ながらになるが、刻一刻と夢が現実となる日が近づいている。

 試合では冒頭から二つの4回転が乱れ、得意のトリプルアクセル(3回転半)まで崩れた。フリーの演技後には、ぜんそくの発作も出たという。「(ジャンプの)バランスが崩れていった感じ」と振り返ったが「ちょっと苦しかったかなと思うくらい」と影響は否定。「点数以上にトレーニングしてきたことは間違っていなかったと思う演技だった。ここで限界だからやめるみたいな感触はあまりない」と“限界説”も一蹴した。

 「確実にうまくなっているんで、羽生結弦」-。いまだ誰もなしえていない大技へと気持ちを向け、より進化した羽生結弦として、来季また氷上に降臨する。

羽生結弦喘息発作だった!演技前「異様」指摘=ファン「明らかに様子が…」「おバカさん 

Record China 2021年3月29日(月)11時20分配信

 フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)男子シングルで銅メダルを獲得した羽生結弦(26)が、持病であるぜんそくの発作を起こしていたことが分かり、中国のファンから心配する声が上がっている。

 羽生は25日のショートプログラム(SP)で106.98点をマークしてトップに立ったが、27日のフリーではジャンプにミスが相次ぐなど精彩を欠き182.20点。トータル289.18点でネイサン・チェン(320.88点)、鍵山優真(291.77点)に次ぐ銅メダルだった。

 試合後、ロシアの大会ボランティアがSNSで羽生がフリーの前にぜんそくの発作を起こしてロシアのチームドクターに助けを求めていたとの内容を投稿その情報を基にロシアのMatchTVが羽生はぜんそくの発作を起こしていたと報じたその後に行われたインタビューで羽生も「ぜんそくの発作自体は、フリーの後にちょっと感じたかなと思った。終わってみたらちょっと苦しかったかなと思うくらい」と認めた。

 中国のネットユーザーからは「やっぱりそうだったんだ」「登場した時から具合が悪そうだったよね。全日本の時とは全く違った」「自国の五輪出場枠のため、フィギュアスケート界のため、あらゆる苦しみを背負っている」「心が痛む。早く家に帰ってゆっくり休んでほしい。もう十分すごいよ」といった声のほか、「(演技に影響したということを)どうしても認めないおバカさん(泣)」「本当は試合前に発作が起きていたんだと思う。(羽生のコメントは)自分に言い訳しない姿勢の表れ」「(演技後に感じたという)あなたのコメントを疑うことを許してください。演技の前から明らかに様子がおかしかったもの。言い訳したくないのは分かるよ。あなたをとてもリスペクトしています」など、実際は試合前に発作が出ていたのではとの声も多く上がっている。

 中国のポータルサイト・網易に掲載された記事は、大逆転が起きた原因が判明したとして羽生のぜんそくの発作について伝えた。また、会場入りが遅くなり、急いでウォーミングアップをこなしたこと、ジャージではなく衣装のままでウォーミングアップをしたこと、非常にいらいらしたような様子でマスクを外したこと、演技に合わせて頭髪をセットしていなかったことなどは、いずれもいつもの羽生のルーティーンではなかったと指摘。試合前の異様さを振り返ると、その一つ一つがぜんそくの発作を起こしていたという理由と合致するとした。

 さらに、羽生が大っぴらにこのことを言わなかった理由について、こうした外的な要因を言えば、すべて言い訳になるという彼の信念からだろうどんなミスも羽生にとっては)『自分のせいなのであると分析。羽生は血が流れる傷に包帯を巻き、鎮痛剤を飲んですべての試合に挑む戦士真のヒーローにかわいそうという言葉はいらないと結んだ。

 一夜明け会見「自分の中ではやり切れたなという感触」 

スポニチアネックス 2021年3月28日(日)20時35分配信

 フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)の男子で銅メダルを獲得した羽生結弦(ANA)が28日、オンラインで取材に応じた。

 ◇ フリーでバランスを崩したと言っていた、喘息が出たという報道もあったが

 「喘息の発作自体はフリーの後にちょっと感じたかなというふうに思うんですけど。でも、終わってみたらちょっと苦しかったなと思うくらいで特にまあ会場入りが遅くなった理由とかではない。ただ、ちょっとしたトラブルがちょっとずつ続いていって、まあ、実際に6分間練習では影響感じていなかったんですけれども、最終的にほんのちょっとのほころびが全部につながったかなと思っています。自分の中で原因はしっかりしてますし。かといって、じゃあそれが、あのすごい大きなミスだったかと言われれば、点数ほど大きなミスではなかったと思うので。1つずつほんのちょっとずつずれているだけなので自分の中で。だから順位だとか、点数だとかそれ以上に自分の中ではやりきれたなという感触もあります」

 ◇ 北京五輪を目指す気持ちは

 「う~ん、なんか現役やめるとかやめないとかじゃなくて、その、うん、アクセル跳べないと満足できないので一生、へへへ。もちろん、その、なんですかね、一時期、ああ年だなとか体動かなくなったなとか、そういうことを思う日々も、もちろんありましたけれども、でも今やっていて感じるのは、まだまだ自分、成長できるなということを感じていますし。もちろんその、それ自体が完全に結果だとか、まあ、僕の場合は過去の栄光とかなり比較されやすいですけど、過去の栄光と比較しても、じゃあまだ保てているのかと言われたら、それは難しいところがあるかもしれません。ただ、確実にレベルアップしていますし、確実に平昌オリンピックの時よりも、ヘルシンキワールドの時よりも絶対うまくなっているんで自分。だから、なんか限界だなって感じはないです。ただ、この限界だなって思うかもしれない時期をどうやって乗り越えていくか。まあこれから国別もあって、まあ国別をちょっと今頭から外した状態で喋っていますけど。まあシーズンオフの状況の中でアクセルを練習していくことになると思うんですね。アクセルを練習していく中で、ああ跳べないなとか絶望感をまた味わった時にどうやって乗り越えていくか。どうやって自分に頑張っているっていう報酬与えてあげるか。それを色々考えながら今の自分の知識だったり、経験だったりそういったものを活かしながら乗り越えていかないといけないなというふうに思っているところです」

 一夜明け会見「日本男子3枠取り切れたこときい 

スポニチアネックス 2021年3月28日(日)20時37分配信

 ◇ 今後の拠点は

 「えっと、昨日、試合が終わってブライアンと帰って、その後にメールが来ていたんですけど。え~まあいろいろ、掛け合ってみることもできる。ただ、それは確定なものではない。けど、まあブライアンたちはいつでも、あの、クリケットで教えることを楽しみにしているし、早く一緒に滑れたら良いねみたいなことは言われています。ただ、自分の中でまだ確定して、カナダに帰るっていうことをちょっと言い切れないところもあって。やっぱり、今シーズン、かなり自分1人で練習していく中で得たものが、ものすごく大きいんですね。やっぱり、それは1人の練習だからこそ分かってきたことだと思いますし、また今4Aの練習に関してもかなり1人でやっている段階で、いろいろ分かってきたこともある。で、その、そうですね、えー、例えば複数人数で練習した場合、4回転半をやろうとした時に、やっぱコース上に誰かいたりとか、気が散ってしまうこともたぶんあると思うんですよね。または、氷のコンディションだったり。そういうのが1人で練習している場合、まったくないので。かなりジャンプに集中してできたりとか、または曲をかける練習ってフィギュアスケートってすごく独特で。順番があったりとか、かける優先順位があって。例えば試合の前の人はいっぱい曲をかけられるけど、試合がまだない人はかけられないとかってルールがあるんですね。それがまったくない練習が続いているので。かなり自由度が高く、また自分がしたい練習、自分が考えているトレーニングプランに沿った練習をできているところでもあるので。それをどうとるか、ということと、あとは体の状態ですね。間違いなくこっち来てから、こっち来てからっていうか日本にいてからしばらくの間、かなり長い間、トロントでケアしてくださっている先生に見てもらえてもないので。ガタが来ていることは確かだと思うんですよ。で、4回転半をやっているのでかなり足だったり腰だったり首だったり、いろんなところに負担はきているので。そこも天秤にかけながら、いろんなことを考えながら決めなきゃいけないなと思います。だから一概にもう帰りますとか日本にいますとかは、今難しいかなというふうに思っています」

 ◇ フリーのチェンの演技を見て

 「特に何も感じていないです、はっきり言ってしまうと。あの~、もちろんチェン選手は素晴らしいと思いますし、やっぱりあの5クワドをしかも高難易度のものを、あのクオリティーで全て決めきってプログラムを完成させるのは並大抵ではないですし。これはやっぱ彼の努力の賜だと思っています。ただ、今回自分が一番感じていたのはやっぱり感染しないこと。で、2週間、隔離期間がまた帰ったらありますけど、その期間中まで含めてこの世界選手権を健康で終わること。何しろ今故郷が結構、大変なことになっているということもあって、自分が広げてはいけない、感染してはいけないという気持ちがかなり強くあるので。まずはそこが第一目標だったからこそ、あんまり、対ネーサンみたいな、なんですかね、わかりやすい構造じゃなくて自分の中では。もっとなんか、対自分よりも対コロナウイルスみたいなところが今回はあったので。あんまり気にしていないです。何より一番良かったなって良かった、ホッとしているのは、やっぱり3枠を取れた。やっぱり全日本王者だからこそ、オリンピックの枠に貢献しなくてはいけないという使命感は強くあって、この試合に出たのがかなり強く自分の中にあるので。まずはそれにしっかり貢献して、日本男子の3枠を取りきれたことは大きいです。あとは、あんまり考えていませんでした」

 一夜明け会見「4Aは天と地とに入れたい」 

スポニチアネックス 2021年3月28日(日)20時47分配信

 ◇ 体調はどうか?

 「体調、問題ないです。問題ないです、問題ないです。テレビの皆さん心配してましたけど。体調は全然問題ないです」

 ◇ アクセルを追求していく中で北京五輪あればと言っていたが、逆に言うと、アクセルを決めたら辞めちゃうのか

 「あはは。ド直球に聞きますね!あー、わかんないですね。まあ、そのアクセル決めたと言っても、どう決まったかにもよるんじゃないですかね。なんか自分が納得できているのかできていないのかとか。4回転半を凄い頑張ってやっているというか凄いフォーカスして、目標としてやっているというのも、結局は自分の心が満足できるかできないのかっていうのがたぶん根本だと思うんですよ。だから、4A跳んだとして満足できるのかっていう内容だったら、もしかしたら考えるかもしれないですし。ただ、先ほどの取材の時にも言ってましたけど。確実にうまくなっているんで、羽生結弦。ふふ。普通にうまくなってるんで。例えば、ヘルシンキのワールドの時と構成比べてみたら、確かに1本ジャンプ少ないですし。後半にサルコーじゃなくてトーループにしていますけど。ノーミスできる確率っていうか、崩れなくなった強さとか。そういったものはあの頃より上になっていると思うんですよね。あとは狙えるようになってきたっていう。あの頃はまだ偶然で。ゾーンに入ってきたという感じになってましたけど。今は狙えるようになってきているんで。本当にうまくなったなって思っているんですよ、実は。だから、もちろん今結果出てなくて辛いなとか、苦しいなと思うこともあるっちゃあるんですけど。今回の演技に関しては、そうですね、点数はもちろん出ないジャンプたちだたったし、出ない演技だったとは思うんですけど。点数以上に、ああ、自分のトレーニングをしてきたことは間違ってなかったなという感触もある演技でした。だから、あまりすごい限界だから辞める、みたいな感触はないですね」

 ◇ 来季の演目は

 「さっきフジさんの取材の時に言っちゃったんですけど。とりあえず、自分の頭の中では、なんですけど。4Aは『天と地と』に入れたいっていう気持ちがやっぱりあるんですね。まあ、その気持ちで、このプログラムをつくったっていうのもありますし。だから、まだ確定ではないですけど、『天と地と』はやりたいかなって思っています。やっぱり、全然まだ今シーズン試合積めてないですし。このプログラムたちと。もっとこのプログラムの良いところを見せたいって思っていますし。また、アクセル入ったら全然、印象が変わると思うので。そういた意味でもこの子を完成させたいなっていう気持ちがあります」

 ◇ アクセルは1日どれくらいしているのか。どの程度まできているのか

 「えっと、8分の1回れば立てますね、間違いなく。ランディングできます。だから、そこまで行くまでに、かなり体を酷使していて、痛む部分だとかそういったものもちょっとずつ出ているというか。ダメージは確実に溜まっているっていうのと。あと、何分か。そうですね。でも、えー(以前の質問で)いつまでに(今大会のアクセル断念を)決めたんですか?みたいなこと言ってましたけど、3日前ですって言ったやつです。ありましたけど。あの、本当に自分の中ではリミットは2月の終わりまでに降りなければ入れられないと思ってて。2月までに降りたら入れると決めていたんですよ、1本でも降りたら入れると決めていたんですけど。でも2月までに降りられなくて、で、ここまで延長してしまったんですど。そこらへんはかなり死ぬ気でやってたので。ほかのジャンプ跳んでないですね。アクセルしかやってない、とかあるので。2時間ぶっ続けとか。もちろん4回転半ずっとではないですけど。2時間アクセルばっかりとかっていう練習も結構ありました。平均して45分はやっていると思います。ありがとうございました。皆さんも今大変みたいなので。ありがとうございます。またお願いします」

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 羽生結弦至近距離激撮優雅3Aに海外識者絶賛 

THE ANSWER 2021年3月30日(火)15時03分配信

エキシビションの映像にファンまるでアート」「言葉でない

 フィギュアスケートの世界選手権は28日、スウェーデン・ストックホルムでエキシビションが行われた。男子シングル3位となった羽生結弦(ANA)は「花は咲く」を演じ、華麗な3回転アクセルなどで魅了した。カメラが至近距離で撮影した実際のジャンプ映像を海外識者が公開。「高貴な芸術のような3回転アクセルは史上最高の表現だ」と称賛している。

 羽生が高く、美しいジャンプを披露した。赤に演出されたリンクを滑ると、勢いをつけて跳びあがった。軸のブレない3回転アクセル。大技は着氷も見事に決まった。

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 会場に流れる音楽ともマッチした、優雅な演技。カメラは羽生を追うように、至近距離でジャンプを撮影している。

 実際の映像を、欧州衛星放送局「ユーロスポーツ」で解説を務めるマッシミリアーノ・アンベーシ氏が自身のツイッターに公開。文面では「ユヅル・ハニュウの高貴な芸術のようなトリプルアクセルは史上最高の表現だ。説明として付け加えることは何もない。この映像がはっきりと物語っている」と称賛した。

 投稿に対し、海外ファンからは「芸術家」「とても高く飛んでいるね」「素晴らしい出来」「まるでアート」「言葉が出ない」「今まで見た中で最も美しい3A」「何回も見返した」「スポーツ界最も美しい芸術」「なんてアメージング」などと反響が寄せられている。

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 羽生結弦EX花は咲くを中国ファン絶賛号泣した 

Record China 2021年3月29日(月)19時20分配信

 フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)男子シングルで銅メダルを獲得した羽生結弦(26)が28日、エキシビションに登場。中国のファンから「感動した」との声が続々と上がっている。

 エキシビションの曲は復興支援ソング「花は咲く」。10年が経過した東日本大震災に思いを寄せながら美しい演技を披露し、最後にリンクに置いた1輪の花を拾い上げて優しく胸に抱いた。

 中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の羽生のファンアカウントは、エキシビションの映像を掲載し、英語の実況で「この地球上で、彼以上に注目を集めるアスリートは多くはないでしょう。彼は私たちが知る最も有名なフィギュアスケート選手の一人です。彼の謙虚さ、2位の若手選手へのリスペクトは、日本をはじめ世界中のスケートファンの心を引き付けるでしょう」と語られたことを紹介した。

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 中国のファンからは、「とても感動した」「本当に心が洗われたよ」「美しすぎて言葉では表現できないほど。顔色はまだ良くなさそうだからゆっくり休んでほしい」「彼のプログラムにはすべて意味がある」「本当に温かい演技をありがとう」といった声が上がった。

 また、「これぞフィギュアスケート。人の心を震わす美しさの極み。ジャンプはフィギュアの一部分だけど、全部じゃない!」「感動で涙があふれた。彼の故郷への深い愛を改めて感じた。これほど優しくて素晴らしい人は、大切にされるべき!」「フリーでも、銅メダル授与でも、彼がぜんそくと知った時も泣かなかったけど、この『花は咲く』を見て号泣した」「たった一つのプログラムで鳥肌が立ち、全身の毛が逆立つほど感動させられる。これができるのは羽生結弦だけ」といった声も寄せられている。

 羽生は今大会のショートプログラム(SP)で首位だったがフリーは振るわず最終順位は3位。演技後、ぜんそくの発作を起こしていたことが報じられ、中国のファンからも心配する声が上がっていた。

 不安人々無観客でもえた羽生結弦 

スポニチアネックス 2021年3月30日(火)5時45分配信

 スウェーデン・ストックホルムで行われたフィギュアスケート世界選手権は28日のエキシビションで終幕した。

 男子で銅メダルを獲得した14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(26=ANA)は、10年の節目を迎えた東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を舞い、コロナ禍の世界へメッセージを発信した。

 外部との接触を遮断する「バブル」方式の無観客で行われた今大会。現地で取材したスポニチ東京本社編集局写真映像部の小海途良幹記者が感じたものとは――。

 新型コロナウイルスの猛威が収まらない中、ストックホルムで開催されたフィギュアスケートの世界選手権。選手と同様に私たち報道陣も不安と闘った日々だった。

 この時期の海外渡航、まして集団免疫獲得を目指す世界的にも特異な政策でコロナ対策に臨んでいるスウェーデンへの入国だった。街ではほとんどの人がマスクをしておらず、レストランやバーは大変にぎわっていた。

 目の前の光景と、6000人を超えると伝えられる一日の新規感染者数とのギャップに困惑した。スーパーで大量の食材を買い込み、期間中外食は一度もなし。部屋の清掃も断り、できるだけ外部との接触を避けた。

 大会会場では数日おきに抗原検査を受けることとなり、悪い結果で取材ができなくなる恐怖心を最後まで拭い去ることはできなかった。PCR検査も含め計5度受検したが、全て鼻の奥に綿棒を入れて行う方式。左右好きな鼻の穴を選ぶことができたが、どちらでもつらさは変わらなかった。

 そんな日々を支えてくれたのは、選手と大会ボランティアの姿だった。演技中、スタンドには出番のない選手、手の空いたボランティアが座り、大きな拍手で盛り上げた。みんなでいい大会にしようとする一体感が感じられ、不思議と無観客の寂しさはなかった。氷上には気持ちのこもった演技をするスケーターがいて、撮影する興奮はこれまで通りのものだった。

 最後に行われたエキシビションで大会は幕を閉じた。そこで羽生結弦選手が演じたのは東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」。さまざまな不安の中で闘う人々の心に、確かに届いた演技だった。

 羽生結弦点数低すぎ指摘されるジャッジの潮流 

東スポWeb 2021年3月31日(水)5時15分配信

 フィギュアスケート男子の五輪2連覇・羽生結弦(26=ANA)への採点を巡り、国内外の関係者から懐疑論が噴出している。もともとファンの間で「羽生に対する採点は辛い」が定説だったが、先日の世界選手権(ストックホルム)のショートプログラム(SP)での低得点で一気にヒートアップ。穏やかではない状況の中、フィギュア界の〝生き字引〟に見解を聞いた。

 羽生は30日に羽田空港に帰国した。入国前の抗原検査で陰性となり、マスク姿で到着ゲートに現れると「ありがとうございました。お疲れさまです、(新型コロナウイルス対策で)隔離されます。ありがとうございます」とコメントした。日本スケート連盟によると、空港から専用車両で隔離のためのホテルに向かったという。

 今回の世界選手権では、フリーでミスが続いた羽生はライバルのネーサン・チェン(21=米国)に3連覇を許して銅メダル。演技後にぜんそくの発作が出るなど体調が万全ではなく、ジャンプミスは明らかに自身に原因があったが、問題はSPだ。

 4回転サルコー、4回転―3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)とジャンプを全て完璧に揃えて首位に立ったものの、スコアは106・98点。ステップでレベルの取りこぼしもあり、関係者からは「110点くらいあってもいい」との声が上がっていた。

 この件をフィギュア史を知り尽くす元国際審判員の杉田秀男氏(86)に聞くと「正直、GOE(出来映え点)を見て『何で?』って思いましたね。前半に滑っていた選手と同じような評価じゃなかった。もうちょっとしっかり見てよって感じました」と話した。

 その指摘通り、冒頭の4回転サルコーはGOEがたった2・22点。2人のジャッジが「0点」をつけた衝撃的な事実はSNSで拡散された。また、演技構成点47・96点は、転倒したチェンとわずか1・53点差。いったい、なぜこんなことが起きたのか?

 ある現役審判は「羽生選手の(演技に求められる)ハードルが上がり切ったため」と主張するが、杉田氏は「今回は日本人ジャッジがいなかったのも影響しているのでは? それと最近はジャッジングがすごく細かくなり、いいところを見るというより、ミスのあら探しのようになっている」とみる。その上で「羽生選手は一つの流れの中でジャンプを跳ぶ。その技術をもう少し評価してあげてもいい。ただ、彼は不満があっても絶対に口にしないでしょう。そこが素晴らしい」と語った。

 大会後の羽生は吹っ切れたように、人類初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功へのこだわりをみせ「(最終目標は)五輪の金メダルより4回転半」とさえ言った。他人からの評価に限界を感じて自力で達成できる「夢」にかじを切ったとすれば、その〝無言のメッセージ〟をフィギュア界はどう受け止めるのか? 今後も大きな議論を呼びそうだ。

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 羽生結弦が帰国「お疲れ様です隔離されます」 

スポーツ報知 2021年3月30日(火)11時05分配信

 フィギュアスケートの世界選手権(ストックホルム)の男子で3位だった羽生結弦(26)=ANA=と4位だった宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=が30日、羽田空港に帰国した。2人ともマスク姿で、入国前の抗原検査は陰性だったという。

 羽生は「ありがとうございました。お疲れ様です。(新型コロナウイルス対策で)隔離されます。ありがとうございまーす」と関係者らに笑顔で会釈し、空港を後にした。2人はそれぞれ、空港から専用車両で隔離のためのホテルに向かった。

 羽田空港の取材は、密を避けるため、代表取材、代表撮影で行われた。

 

2021年3月27日 (土)

【羽生結弦】4年ぶり奪還ならず<ISU世界選手権3位>銅メダル

 羽生結弦、2月の地震で家の中が… 

日刊スポーツ 2021年3月26日(金)2時14分配信

フィギュアスケート世界選手権>◇25日◇スウェーデン・ストックホルム◇男子ショートプログラム(SP)

 4年ぶり3度目の優勝が懸かる羽生結弦(26=ANA)が106・98点で首位発進した。冒頭の4回転サルコー、4回転トーループ-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半とジャンプ)をすべて成功させるなど、完璧な出来で2位の鍵山優真(17=星槎国際高横浜)や、現王者のネーサン・チェン(21=米国)らを抑えた。

 試合後のオンライン取材では、芸術性、無観客とファンへの思い、故郷への思い、地震で自宅の中が被害を受けたこと、昨年12月の全日本選手権以降から気持ちの沈みがあったことなどを明かした

「僕自身、すごくこの曲を感じ取りながら、そして曲が持つエナジーだったり、スケートだったり、ジャンプだったり、体全体に行き渡らせて表現しているので、それがこのプログラムの魅力かな」

「それと、今回はお客さんいなくてコネクトできないですけど、振り付け1つ1つにお客さんとつながる振りが多くあるので、それもこのプログラムの魅力だなと思います」

「(いろいろ思うところがあると話していたが)その気持ちを持ち込んで、ここに来ていると自分は思っている。全日本の時から変わったかと言われたら、あまり変わってないかなという気がしなくもないですし。でも実際、自分の故郷である、住んでいる仙台とか宮城では今すごく感染者が増えているので、心配はしています。ただ、やはり、この現地に来てスケートを滑るからには、今日みたいな演技だったり、また明後日(27日)のフリー、エキシビ(ション)でも何かしら、この世界選手権で滑った意味を見いだしたいとは思っています」

「もちろん皆さんが見てくださって、感じてくださるのはうれしいですし、そういう風にしたいなという気持ちはあるんですけど、最終的に僕自身がここで滑った意味を感じられる演技を目指して頑張りたい」

「(全日本の後は)全日本の前並みにへこんだこともあったり、調子の波がワーッって崩れたり、目標としていたことに届かなかったりしたので。つらい気持ちもありました。2月にも地震があり、結構、家の中もぐちゃぐちゃになってもいたんで、気持ちの上でつらいところもありました。ただ実際、健康で現地に来られてますし、プログラムも現地で滑れたと思っているので、大変でしたが、その日々があったからこその今かなと思っています」

 羽生結弦、4回転半跳びきれず凹んだ… 

日刊スポーツ 2021年3月26日(金)2時16分配信

 試合後のオンライン取材では一番へこんだという理由、クワッドアクセル4回転半ジャンプの習得状況、体操の内村航平や白井健三からの刺激などを明かした

一番へこんだという理由は結構4回転半に力を入れてやってたので、跳び切れなかったのが一番つらかったな思ってます。でも、それのおかげで筋力がついたりとか、トレーニングの方法も新たに考えることがあったので、ある意味で全日本前よりもステップアップしているかなとは思います」

「(器械体操や陸上の要素も取り入れた)ずいぶん前の話なんですけど、体操の内村さん、白井さんと話をさせていただいた時に、たまにフィギュアのジャンプの回転の仕方を参考にしていると聞いていたので。今回、内村さんがH難度のものを決めていることも刺激になったりもしていたので、なんとなく内村さんのドキュメントなども見ながら『こういう感覚なのかな』とか。自分にとって4回転半というものが、かなりの大きな壁なので、それに対してどうやって回転数を増やしていくかとか、どうやって高さ、滞空時間を伸ばしていくのかなどを考えたりもしていました」

「あとは陸上でのウエートとかはしていなんですけど、どうやって陸上の力やポテンシャルを出していけるかを、いろいろ考えたりすることがありました」

「(なじんだ感覚は?)そうですね、4回転半に関しても、すごく近づいてきたなという感じもしますし、それのおかげでいろんなものが安定してきたりして、自信になったりもしています」

 羽生結弦3度目世界一ならず チェン逆転V317歳鍵山優真2位宇野昌磨4位 

THE ANSWER 2021年3月27日(土)22時56分配信

世界選手権、男子フリー

 フィギュアスケートの世界選手権は27日、スウェーデン・ストックホルムで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で首位の羽生結弦(ANA)は合計289.18点で3位。4年ぶり3度目の優勝には届かなかった。SP3位のネイサン・チェン(米国)が320.88点で3連覇。初出場の17歳鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)は291.77点で銀メダル、宇野昌磨(トヨタ自動車)は277.44点で4位。

 25日のSPではアップテンポなロックナンバー「Let Me Entertain You」を演じ、全てのジャンプに成功するなど完璧な演技を披露。106.98点で首位に立ったが海外の識者からは「過小評価」との声も上がっていた。

 羽生は2013-14年、16-17年シーズンに続く3度目の世界選手権制覇。昨年の4大陸選手権で優勝し、ジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する「スーパースラム」という男子初の快挙を達成していた。

 また日本としては上位2人の順位合計「13以内」に与えられる最大3枠の五輪出場権も確保した。

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 羽生結弦「すごく疲れた」ミス連発3位「4回転半綺麗に決める人間に 

デイリー 2021年3月28日(日)6時00分配信

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位で4年ぶりの王座奪還を目指した羽生結弦(26)=ANA=はジャンプが乱れ、フリー4位の182・20点、合計289・18点で3位に終わった。初出場でSP2位の鍵山優真(17)=星槎国際高横浜=はフリー190・81点、合計291・77点で2位。

 SP3位のネーサン・チェン(米国)は4回転ルッツなど全ジャンプを着氷し、フリー222・03点、合計320・88点で大会3連覇。SP6位と出遅れた宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=はフリー3位と巻き返し4位。日本は上位2人の順位合計が「13」以内となり、来年の北京五輪出場最大3枠を獲得した。

 冒頭から二つの4回転が乱れたのはもちろん、得意のトリプルアクセルにまで狂いが生じ、普段は見られないミスを連発。両手を天へ突き上げたフィニッシュポーズを解くと、羽生は思わず顔をしかめた。得点、そして3位という順位を確かめても淡々と。険しい表情を崩さず、悔しさをかみ殺し、勝者へと拍手を送った。表彰式では深々と礼をし、銅メダルを胸に、懸命に笑顔を浮かべた。

 「すごい疲れました」と羽生。「練習でもあまりこういうパターンは出なかった」といい一気にバランスが崩れていった感じその中で、自分の平衡感覚、軸をうまく取り切れていなかったと振り返った。

 これまでも、思うように演技を見せられない試合が続き「戦うのが疲れた」と思った時期があった。その時考えていた「試合」への向き合い方に共通点を感じたのが、「天と地と」で演じる戦国の最強武将・上杉謙信だった。「彼の中にある、戦いへの考え方や美学、犠牲があることへの葛藤…。悟りの境地まで行った上杉謙信公の価値観と似ているのかなと思って」。自身の思いを氷上で、演技に重ねた。

 これでチェンには3連敗。日本男子に国際大会で敗れたのは、14年11月のNHK杯以来だ。ただ、敗戦の先に羽生はいまだ世界で誰も成功していない大技クワッドアクセル(4回転半)の成功を描いている。

 演技後誰よりも早く4回転半を公式試合できれいに決める人間になりたいと力強く言った。今大会へ出発する3日前まで練習に打ち込んでいたという夢の大技。4回転半の成功こそ、今の羽生の心を支えるパワーの源だ。

 演技は乱れたがほんのちょっとずつ崩れていっただけ練習で頑張ってきたことや、注意してきたことはできたと思うと前向きな言葉も発した。

「氷に乗れていること、家族、いろんな方が健康でいられることの幸せさを感じながら、来季へ向けて過ごしていきたい」。全てを糧にここまで歩んできた。だからこそ、後ろは向かない。

 鍵山優真、初出場2位「何も言葉みつからない」 

日刊スポーツ 2021年3月27日(土)23時58分配信

 ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(17=星槎国際高横浜)が、初出場で2位の快挙を達成した。フリー2位の190・81点を記録し、合計291・77点。2年前の世界選手権で熱視線を送った羽生結弦(ANA)を上回り、表彰台に立った。92年アルベールビル、94年リレハンメル五輪代表の父正和コーチ(49)が、国際試合に今回初めて同行。親子二人三脚で歩むシニア1年目の有望株が、22年北京五輪でのメダル候補に急浮上した。

   ◇   ◇   ◇

 信じられない光景が広がっていた。最終滑走の羽生だけを残した演技。王者チェンに次ぐ2位で表彰台が確定し、両手を挙げて跳びはねた。「ビックリしすぎて、何も言葉が見つからない。後悔しない演技をすることができた」。

 冒頭の4回転サルコーで流れに乗り、4回転-3回転の連続トーループは3・26点の加点を得た。スピン、ステップは最高のレベル4をそろえ、今の力を出し尽くした。

 隣には父がいた。選手として五輪に2度出場し「練習では日本人で初めて」4回転ジャンプを跳んだとされる名手だ。その父から無理に4回転を跳ばない指導を受け、わずか3年前の18年5月、中学3年で初めて日本代表へ選出された。

 歓喜の翌月、父が脳神経系の病に倒れた。3カ月後にカナダで行われたジュニアグランプリシリーズへ同行はかなわなかった。今大会で念願が実現し、鍵山は「ずっと(父と)一緒に行きたかったので、すごく良かった」とほほえんだ。

 2年前、埼玉で行われた世界選手権を客席で観戦した。チェンと羽生による世界最高峰の戦いを見て、目を輝かせた。「『自分がここにいていいのか』と最初は思った」。2日間の演技を終え、初々しかった17歳の目が北京五輪を捉えた。

「負けないように練習して、成長して、五輪に出場することが大事。その上で五輪に出て、上位を狙っていきたいと思っています」

 来季に向けて現在練習中のループなど、4回転を1~2種類増やす意向を持つ。この興奮は、夢舞台への第1歩となる。

 ネイサンチェン逆転3連覇4回転4種類5本完遂 

デイリー 2021年3月28日(日)6時30分配信

 男子フリーが行われ、SP3位のネーサン・チェン(米国)は4回転ルッツなど全ジャンプを着氷し、フリー222・03点、合計320・88点で大会3連覇を果たした。

 やはり世界王者は強かった。SP3位と出遅れたチェンは、この日は4回転4種類5本の超高難度構成を完遂し、鮮やかな逆転で3連覇を達成。

 演技直後は感情をほとばしらせた。羽生との直接対決は3連勝で、18年平昌五輪5位以降の個人戦連勝を12に伸ばして不敗神話も継続。「素晴らしい気持ちだ。(コロナ禍で)未曽有の年に世界選手権に出場できてうれしい。この場を楽しもうと自分に言い聞かせた」とうなずいた。

 羽生結弦だんだん必要な筋肉ついてきた 

日刊スポーツ 2021年3月26日(金)2時18分配信

 試合後のオンライン取材では、筋力をどう鍛え上げているか基本的な質問にも答えた

「別にウエートをやっているわけではなく、やっているうちに、だんだん必要な筋肉がついてきた。いろんな遠心力や、慣性を取り込むための筋力がちょっとついてきたと思ってます」

「何か特別にトレーニング、筋肉を向上させるトレーニングはしてない。ただ、4回転半をやるにあたり、最初のころはかなり筋肉痛にもなっていたんですけど、それもなくなりましたし、実際ショート、フリー通して、ほかのジャンプもすごくリラックスして跳べるようになりました」

「体重は増えてます。(何キロか聞いてもいいですか?)嫌です(笑い)」

 羽生結弦這いつくばってやってきた感じ 

日刊スポーツ 2021年3月26日(金)2時19分配信

 試合後のオンライン取材では、へこんだ気持ちをどう盛り返したか」「世界選手権でのクワッドアクセル4回転半投入を断念した時期は?などの質問に応じた

持ち直せた理由は気持ちを盛り返して、何とか、はいつくばってやってきた感じに近い自分としては4回転半をこの試合に入れたかったのが本当の気持ちで、ギリぎりまで粘ってやっていて、最終的に入れることできなくて残念だなという気持ちと。全日本よりもさらに過酷な戦いの場なので、そういった意味でも練習中に不安が襲ってきたり、大変だったと思います」

「ただ、あの苦しかった日々があったからの今日の出来だったと思う。今のアップの考え方、ジャンプの考え方だったり、スケートへの考え方だったり。それを大事に。あの時の自分によく頑張ったねと言えるような演技を明後日27日目指したいと思います」

「(4回転半を入れないと決断した時期は)出発の3日前くらいです」

 羽生結弦目標4回転半を公式で一定手応え 

毎日新聞 2021年3月28日(日)12時01分配信

 フィギュアスケートの世界選手権は最終日の27日、ストックホルムで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)は182・20点のフリー4位と振るわず、合計289・18点の3位で、4年ぶり3回目の優勝はならなかった。

 日本勢は鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)の2位が最高だった。

 優勝したネーサン・チェン(米国)とは31・7点という大差。17歳のホープ、鍵山にも抜かれた。負けず嫌いの羽生にしてみれば、悔しくないはずはない。だが、演技後は自らの演技を冷静に分析し、現状を受け止めた。

 「自分のバランスが一個ずつ崩れていった。なるべく転倒がないように、頑張れたとは思っているんですけど。一つ一つ、自分らしくないジャンプが続いたので、大変だった」

 現地入りしてから安定して着氷し、約6時間前の曲をかけた公式練習でも成功していた冒頭の4回転ループで右手をついた。続く4回転サルコウは回転不足で減点。本来であれば美しい軌道を描くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も大きな加点にはならず、予定した連続ジャンプにつなげられなかった。

 義と理想に生きたとされる戦国武将・上杉謙信を和の音色に乗って表現。技のつなぎや曲の解釈など表現面を示す演技構成点こそチェンに次ぐ92・42点だったが、技術点は伸びず全体4位。羽生がポイントに挙げたのは、ジャンプを跳ぶ核となる「軸」だった。

 「最後まで軸をうまく取り切れていなかったのかなって感じはしている。練習でもあまりこういうパターンは出なかったんですけど」と振り返ったように、いつもは空中に放たれた駒のように安定していた回転軸が、この日はぶれていた。

 だが、今季2戦目で得た感触は悪くない。「あんまり大きな問題だとは思っていなくて、ほんのちょっと。トレーニングで頑張ってきたことだったり、練習で注意してきたことはできた」と、一定の手応えはつかんだ。

 今季は新型コロナウイルスの影響で国内でコーチ不在の調整を余儀なくされた。

 世界選手権直前まで構成に組み込もうとしたクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の練習に時間を割いてきた影響もあったかもしれない。

 4回転半は、羽生にとって、目の前の結果以上に大切な「最終目標」だ。王座奪還への鍵になる切り札について、羽生は「まずは着氷させて、完成度を上げて、試合に組み込めるようにしたいというのが、今の目標」と言い切った。

 【岡崎真(ISU認定技術審判員)の目】 

スポニチアネックス 2021年3月28日(日)5時30分配信

 ライバルのチェンや鍵山の素晴らしい演技の後で緊張感があったのか、羽生は冒頭の滑り出しから動きが硬く、スピードもなかった。

 足元が滑っていない分、4回転ループも4回転サルコーも上半身と下半身のバランスがかみ合わず、ミスが続いた。

 本来はもっと滑ってきて跳ぶ選手。それでも転倒せずに最小限の減点で食い止めたのはさすがだったが、全日本の時と比べるとまるで別人のようだった。

 全日本の時に私は「顔でも演技をしている」と表現したが、今回はその余裕すらないように感じられた。それでも後半は意地を見せた。

 コンビネーション絡みで4回転トーループを2つ成功させ、少しでも点数を取ろうとスピンやステップも丁寧にこなし、全てレベル4を獲得したが、前半のミスを挽回するまでには至らなかった。ジャンプの失敗とともにプログラムの精彩を欠いてしまったのは残念だった。

 鍵山は素晴らしかった。緊張度合いが強いと疲労度も早いので、最後の2つのジャンプでミスも出た。ただ、それを補うだけの加点があった。ジャンプも素晴らしいし、スピンも回転が速い。さらに演技に深みが増すようになれば、来季はオールラウンダーとして手がつけられない存在になってくるかもしれない。 

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 FS演技後のフィギュア日本男子のインタビュー: 

FNNプライムオンライン 2021年3月28日(日)12時12分配信

 世界フィギュアスケート選手権男子フリーが27日行われた。

 男子フリープログラムの結果は、2位鍵山優真選手(190.81)、3位は宇野昌磨選手(184.82)、4位が羽生結弦選手(182.20)となり、SP首位の羽生選手は総合で3位と、4年ぶりの優勝とはならなかった。

 総合では、1位にネーサン・チェン(320.88)、2位鍵山選手(291.77)、3位羽生選手(289.18)、4位宇野選手(277.44)となり、来年の北京冬季五輪で3つの出場枠を確保した。

 羽生結弦「波に上手く乗れなかった」 

 4年ぶりの王座奪還を目指し、SPでは106.98と自らの世界最高得点に迫る高得点をマークしたが羽生選手だったが、フリーでは悔いが残る内容となった。

フリーを振り返って

 全部波に上手く乗れなかったですね。ただ全体として上手くいってないんですけれど、大きな転倒だったり、自分の中では一番点数を取りたい“出来栄え”の方では全く点数を取れてないんですけど、全体通しで細かいミスですべて抑えられているところは、自力が上がったんじゃないかなと思っています。

世界初披露となった『天と地と』

 全日本の時と同じように、凄く自分の内側と周りの空気に委ねながら滑ることができたと思っています。

世界大会を振り返って

 正直悔しいですけどね。ただ収穫もある試合だったと自分の中では今思っているので。

 本当は今すぐ滑りたいくらいですけど、でもまた次の機会があるのであればしっかりまたそこに向けていい演技をしたいなと今思っています。

来シーズンに向けた抱負

 この試合に向けて4回転アクセルに関しては、かなり練習してきたつもりです。

 着氷しているわけではないんですけど、今までの自分の中で一番やっと4回転半というジャンプらしくなってきたものが結構あったので、来シーズンに向けてしっかり練習したいなというのと、4回転アクセルをやるにあたって身体だったり、そういったものを酷使しなくては行けないと思うので、しっかりケアしながら、怪我をしないように自分が進化していけたら良いなと思います。

 鍵山優真「びっくりしているのと嬉しいのが半々」 

 今季が本格的なシニアデビューシーズンとなる鍵山選手は、世界選手権初出場で総合2位(291.77)という結果を残した。

メダルの色について

 今回はここに来たからには表彰台を狙って練習してきたので、今までのこの目標に向けた努力がここで実った、完全に発揮できたわけではないんですけど、自分が出せる実力は全部出しきったと思うので、そこは良かったと思います。

フリーを振り返って

 前半はまあまあ良かったと思っていて、後半は回りすぎたジャンプが何個かあったので降りたかったなという思いが強いんですけど、でも全部しめきったので、そこは後悔なくできて良かったと思います。

トリプルアクセルについて

 フリーに関しては苦手ではないので、そこまで難しく考えることは無かったんですけど、とにかく思い切りしめてやろうと思って全部やりました。

今大会飛躍の要因は

 2年前に現地で観戦したからこそ、こんなに世界選手権って凄いんだと雰囲気を感じたりとか、表彰台に上がるためにはどれだけ自分が頑張らないといけないかを、しっかりとそれをそこで味わったので、だから自分がもっと頑張れたんじゃないかと思いますし、この舞台に向けてしっかりと努力をしてきたので、ここで発揮することができて本当に良かったと思います

羽生選手と同じ17歳でのメダル獲得

 ちょっとびっくりしすぎで何にも…さっき言ったんですけど、何も言葉が見つからなくて、ただただびっくりしているのと嬉しいのが半々くらいであります。

来年の北京オリンピックに向けて

 オリンピックは自分の小さい頃から夢として掲げているものなので、もちろん来年の北京オリンピックは出場して表彰台も狙っていきたいと思いますし、自分だけでなく他のライバル選手たちももっともっと頑張ってくると思うので、自分の負けないように頑張りたいと思います。

 宇野昌磨「耐えた耐えた耐えた演技」 

 宇野選手は、SPで6位(92.62)と出遅れたものの、粘りを見せる演技でフリーでは4位に浮上した。

フリーを振り返って

 決してガッツポーズができる演技ではなかったんですけど、ステファンコーチがとても喜んでいる姿を見たときに凄いガッツポーズをしていたので、まあまあという感じだったんですけど、何よりコーチが喜んでくれていることが凄く嬉しかったです。

気持ちのこもった演技でした

 久しぶりにコンビネーションで全部着氷することができて、全体的にジャンプの調子が悪い感じで6分間練習もあまり上手く跳べなくて、本番も決して良いジャンプっていうのは少なかったんですけど、その中で凄く耐えた耐えた耐えた演技だったなと思います。

世界選手権を振り返って

 やっぱり大会に出るたびに、もっと上手くなりたい、どうしても大会が無いと目標を持っているつもりでも、毎日これだけ頑張ろうと思っているつもりでも、心の底から湧き出るような、漲るようなやる気っていうのが無いんだなと、強くこの2試合、数少ないですけど、体感して思った感じです。

 今までは当たり前でしたけども、試合がたくさんある日常に戻って、たくさん試合に出て、たくさん成長できる日々を僕は待ち望んでいます。

来シーズンへの抱負

 今、現時点で何ができるかは分かりませんけど、やはり全日本からこの世界選手権まで、ここが成長したと言い切れるところは正直一つもありませんでした。でも成長したいという大きな気持ちの変化に、少しずつですが練習にも現れて、もっと月日をかけてたくさん成長した自分を皆さんの前で、また新たな挑戦者として戻って来られるように頑張りたいと思います。

 露メディア「W杯で羽生結弦は喘息発作を起こした。直後フリープログラムを滑り銅メダルを獲得した」 

2021年3月38日(日)0時55分配信

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 日本の羽生結弦は、ストックホルムで開催された世界選手権のフリースケーティングの直前に健康上の問題を経験しました彼は喘息発作を起こし、最終的には2つのプログラムの合計で3位になりました

 

2021年3月26日 (金)

【羽生結弦】圧巻のSP1位✍なんと「4A入れない決断✈出発3日前」とな

 羽生結弦完璧演技”称賛も、欧州識者「最低でも110点の出来 

THE ANSWER 2021年3月26日(金)18時03分配信

完璧な演技で堂々の首位発進も…アンベーシ氏しかし、残念なことに

 フィギュアスケートの世界選手権は25日、スウェーデン・ストックホルムで男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(ANA)が106.98点で首位に立った。ジャンプ全てを決める貫禄の演技を披露した五輪連覇王者だが、海外の識者からは「過小評価」「最低でも110点の価値があった」と異論が上がっている。

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 無観客の中でも喝采が聞こえるようだった。羽生は金ラメの入ったジャケットに革パンツの、上下黒でそろえた衣装で登場。ロックナンバー「Let Me Entertain You」の旋律に乗せ、冒頭の4回転サルコーを決めると、続く4回転―3回転の連続トウループも美しく着氷。演技後半も乱れなく、3回転アクセルを優雅に決めた。

 見つめたブライアン・オーサーコーチも飛び上がって喜ぶ、完璧なSPに表示された得点は106.98点。17歳・鍵山優真には約6点差、最大のライバル、ネイサン・チェン(米国)には約8点差をつける好発進だが、もう少し得点が伸びても良かったのではという声も上がっている。

 欧州衛星放送局「ユーロスポーツ」で解説を務めるマッシミリアーノ・アンベーシ氏は「輝かしいキャリアの中で、ユヅル・ハニュウは世界選手権で3度目のショートプログラム首位に立った。技術点、構成点ともに最高だった。しかし、残念なことにいくつかのGOEのエレメンツで過小評価されていた。今日のSPは最低でも110点の価値があった」とツイート。演技を称賛しつつも、「3~4点」は過小評価されていたと振り返っている。

 この意見に多くの海外ファンも同調。「確かに完璧だった」「100%同意です」「真実をありがとう」「ユヅルの点数はいつも過小評価」「もっと点数が高いことはみんな分かってる」「この演技でなんで110点行かないの?」「私のリアクションも『え、なんで?』でした」「ISU、公平なジャッジを!」などとコメントが集まっている。

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羽生結弦伝えたい思いフリーけて膨らむ期待

Sportiva Web 2021年3月26日(金)17時55分配信

 3月25日、世界フギュアスケート選手権の男子ショートプログラム(SP)で、3連覇を狙うネイサン・チェン(アメリカ)を抑え、羽生結弦が首位発進した。羽生は昨年12月の全日本選手権後に大技のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の練習に取り組み、世界選手権のフリーで入れることを検討していたという。

 しかし、大会のギリギリまで粘ったものの、出発の数日前に断念。そうした経緯のなかで、今大会には勝ち負けを過剰に意識することなく、「納得できる演技をするだけ」というフラットな気持ちで臨めたのだろう。その様子は、初日の公式練習後の表情からも、ヒシヒシとうかがわれた。

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 スウェーデン・ストックホルム到着後、落ち着いた雰囲気を見せていた羽生。SP当日の公式練習の曲かけでは、4回転トーループが少し前につんのめる着氷になり、3回転トーループをつけていた。前日の曲かけ練習でも、やや力を使うジャンプと感じさせ、感覚を完璧にはつかみ切れていないように見えた。

 本番前の6分間練習でも落ち着きは変わらなかった。気負わず、冷静に、淡々とやるべきことをこなす。それでも、演技のスタートポジションに立って滑りだしたときには、体に少しだけ硬さがある印象だった。

 羽生はSP曲『レット・ミー・エンターテイン・ユー』について「こういう時代だからこそ、みなさんに楽しんでもらえるものを、と思って選んだ」と説明する。ロックの音を感じながら、曲が持つエナジーを身体全体にいきわたらせて表現したい、と。

「今回は(無観客開催で)お客さんがいなくてコネクトするのは難しいですが、一つひとつの振り付けにもお客さんにつながるようなものが多い。このプログラムの魅力だと思います」

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 羽生はそう語った。その思いを、観客席にはいない、テレビ越し、インターネット越しの人たちに感じ取ってもらうために、何ひとつ欠けない流れのある演技にしなければならない。それが、羽生が世界選手権に来た意味だった。

 心の中にある思いの強さが、羽生を緊張させた部分もあっただろう。だが、その硬さも最初の4回転サルコウを決めた後にはほぐれ始め、次の4回転トーループ+3回転トーループをきれいに着氷。後半のトリプルアクセルも3.54点の加点を取る、大きさがあるジャンプにした。

 全日本選手権で0点と判定された足替えフットシットスピンも丁寧にこなしてレベル4。ステップシークエンスはキレとメリハリのある滑りで、最後はコンビネーションスピンで締めくくった。ノーミスの演技に、羽生は気持ちを押さえながらも、納得の表情を見せた。

「全日本よりリラックスしているところもあり、逆に緊張しているところもありました。もっとよくできたところは多々あると思うけど、演技内容自体は満足しているし、今日は今日で出し切れました」

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 そう自己評価した演技の得点は106.98点と、周囲の期待ほどには伸びなかったと言えるだろう。

 技術点は自己最高の111.82点を出した2020年の四大陸選手権と比べれば低かった。4.43点と4.21点のGOE(出来ばえ)加点を得た4回転サルコウと4回転トーループ+3回転トーループは、今回は2.22点と2.99点。特に4回転サルコウは加点も2点と3点がほとんどで、2名のジャッジは0点をつけた。いつもより氷片を多く巻き上げる着氷になったことが、その評価につながったのかもしれない。コロナ禍でコーチがいないひとりだけの練習で作り上げたプログラムであり、試合で演じるのはまだ2回目。完成度を高め切れていないという事情もある。

 羽生の3人後に滑るネイサン・チェン(アメリカ)は、1月の全米選手権では非公認ながらSPで113.92点を出していた。彼が110点近くを出してくる可能性は高く、リードされる可能性はあった。

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 だが、チェンは最初の4回転ルッツの回転が4分の1足りず、転倒するスタート。その後もスピードに乗らない滑りが目立ち、トリプルアクセルは決めたものの、フライングシットスピンでは途中でよろけるいつもにはないミスもあった。演技後半で4回転トーループ+3回転トーループを、基礎点が1.65点高いフリップ+トーループに変えて成功させたものの、結果は、初の100点台に乗せた鍵山優真にも及ばない98.85点の3位にとどまった。

 羽生は18年平昌五輪後の世界選手権とグランプリファイナルでの2回の戦いで、チェンに敗れた。ともに羽生にSPでは勝利を意識する気負いが見え、空回りする形でミスをして大差をつけられる展開だった。だが、今回は8.13点差をつけて27日のフリーに臨むことになる。

 チェンが大会開幕時に提出したフリーのジャンプ構成は、4回転はフリップとサルコウ、トーループ2本の4本だった。だが追いかける立場になった今、本番ではルッツを入れて4回転4種類5本の構成にして巻き返しを狙ってくる可能性が高い。

 羽生はフリーへ向けて、気負う様子もなくこう語った。

「フリーでも表現したいことや自分が目指している演技を、ひとつ残らずここに置いていけたらなと思っています。全日本のときより精神的にも安定しているので、一つひとつを丁寧にして......。曲自体、またはプログラム自体から感じる背景だったり、皆さんのなかに残っている記憶だったり思い出だったりを、少しでも想起できるようなプログラムになったらいいと思います」

 勝負を意識しすぎることなく、ありのままの力で滑り切りたいという思いを強くする羽生。フリーでどんな演技を披露してくれるのか、期待がふくらむ。

 4回転半への道程筋力体重増 18年57㌔で今は

スポニチアネックス 2021年3月26日(金)12時14分配信

 ◇ フィギュアスケート世界選手権第2日(2021年3月25日 スウェーデン・ストックホルム)

 男子SPで14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は、106・98点をマークして首位発進した。

 今季初戦だった昨年末の全日本選手権から約3カ月。羽生は成功すれば史上初となるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を世界選手権に投入するつもりで練習を重ねていた。「4回転半をこの試合に入れたかった。ギリギリまで粘って練習はしていたけど、最終的に入れることはできなかった」。今大会で超大技に挑まないことを決めたのは、日本出発の「3日前くらい」と言う。

 ただ、4回転半を習得するため体操や陸上の理論も取り入れて汗を流した日々は、無駄ではなかった。「遠心力だったり、慣性だったり、そういったものを取り込むための筋肉がちょっとずつついてきた。4回転半をやるにあたって最初の方はかなり筋肉痛とかを伴っていたんですけど、それもなくなった。ショート、フリーを通して、他のジャンプもリラックスして跳べるようになったかな。4回転半に関しても、すごく近づいてきたなという感じもする」と確かな手応えを口にする。

 筋力アップに伴い、体重も増えた。18年平昌五輪前の日本オリンピック委員会(JOC)の資料では体重は57キロとなっている。何キロと聞いてもいいかと言われた羽生は、嫌です!ふふふふふとかわした強靱な肉体はジャンプの安定を生み、4回転半成功の礎になる。

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 羽生結弦SP首位完璧なパフォーマンスに中国ネット騒然 

Record China 2021年3月26日(金)11時00分配信

 スウェーデンのストックホルムで25日に行われたフィギュアスケート世界選手権男子シングル・ショートプログラム(SP)で羽生結弦(26)が首位に立った。羽生人気が高い中国でも大きな注目を集めている。

 4年ぶりの優勝を目指す羽生は、SPでほぼミスのない演技を見せ106.98点をマークした。羽生は冒頭の4回転サルコウを決めて勢いに乗ると、4回転トゥループ+3回転トゥループの連続ジャンプや3回転アクセルも高い加点を獲得。スピンでも最高難度のレベル4を獲得したが、ステップはレベル3と判定された。2位には鍵山優真(100.96点)、3位には米国のネイサン・チェン(98.85)が入った。

 中国のスポーツメディア・新浪体育は「世界選手権、羽生結弦が完璧なパフォーマンスで暫定1位」と題して結果を速報した。

 中国のネットユーザーからは「SP首位おめでとう!」「羽生結弦が最強!」「ユヅは本当にすごい!フィギュアスケートの王だ」「アスリートがこれほど長い間、高いレベルを保ち続けられるなんて、本当に奇跡だ」「素晴らしいSPをありがとう!お疲れ様!」「頭のてっぺんから足の先までカッコ良さであふれている」といった声が上がった。

 一方で、審判員の採点に不満の声も多く、「羽生はひどく得点を抑えられている」「得点が出た時の結弦の表情を見ると、胸が痛む」「加点がこんなに低いなんて滑稽、不思議だ」「米国籍への優遇がひどい。ネイサン・チェンは大きなミスがあったのに98点台に乗るなんて。羽生は演技を通して流麗でミスもなかったのにたったの106点」「審判がどれだけ偏っていても、羽生結弦が最高!」といったコメントも寄せられている。

 なお、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のランキングでは26日午前現在、「羽生結弦」の名前がトップ5に入っている。

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 露記事;偉大なる羽生新たな振付でロックシンガーに。2度オリンピック王者のフレッシュなプログラム解説全日本選手権 

ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァ2 2021年1月20日(水)配信/アリョーナ・ヴォルコワ(Sport24)

 羽生結弦は、現代のフィギュアスケートにおいてプログラムの選択に真剣に配慮している数少ない選手の一人である。単に人気があるからといって、なにかよくある曲を滑ることは彼にはできない。

 羽生は自分の音楽を見つけるまで、「セイメイ」を滑り直すだろう。それは「彼自身の」プログラムだからだ。そのため、新しい振付での新シーズンというニュースは、多くのファンは期待で立ちすくまざるを得なかった。

 最初に出てきたのは、結弦にショート・プログラムを振り付けたジェフリー・バトルからの情報だった。ジェフリーは、Cafeccito con Mashaテレビ局のインタビューで、新しいプログラムはショパンのショートとは雰囲気が違うと暗示しただけだった。

 時期尚早な曲の流出の経験がすでにある羽生は、直前練習に至るまで曲名を秘密にしていた。結果として、その後ファンたちがロビー・ウィリアムスの「Let Me Entertain You」だと認識できたのは観客席に入ってからであった。さあ、10ヶ月待った甲斐はあったのか。

 疑いなく、その甲斐はあった。

 プログラム自体の話に移る前に、事実を何点か指摘しておく必要がある。ロックダウンの最初から羽生は一人で練習していて、大会ににもコーチは同席しなかった。両プログラムはオンラインで振付がなされたが、私たちはそういった形での振付で成功したものも、あまり成功していない例も見てきた。

 羽生のショート・プログラムを見たら、それがそんな状況下で振り付けられたものとはまったく思えないだろう。このフィギュアスケーターは、自身の得意な役柄についてのステレオタイプすべてを完全に破壊している

 彼は力強い叙情詩しか滑れないと思っていたのでは? 

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 そこにロックである。それだけでなく、完全に考え抜かれた、ご機嫌なロックだ。結弦は一番最初から観客の注意を自分に惹きつけ、最初のポーズとそれに続く振付はあまりリラックスしているものだから、これが作り込まれた振付には見えない。

 音楽のアクセントであるベースは極めて単純であり、ある意味天才的である。着氷を音に嵌めるためには、何回トリプルアクセルを練習すればよいのだろうか? 

 その前10秒以内にはまた別の音を強調しているが、それはイーグルでだ。

 ルールや必須エレメンツがたくさんあるステップシークエンスも、理想的な形で音楽に溶け込んでいる。スピンをしながら腕でドラムパートを表現するのは、誰にでもできることではない。このプログラムは本当の歓喜を呼び起こし、望めばセロトニンのレベルも上げてくれるだろう。

 フリー・プログラムも興味深い点が多い。例えば、ファンたちは練習時にかかった音楽を当てようとしたが、音楽認識のShazamアプリも役には立たなかった。

 羽生は、誰も知らない人気のない曲を選ぶ愛好家である。あの「セイメイ」や、2016/17シーズンのフリー「Hope and Legacy」を思い出してほしい。結果として、名前とは全く関係のない、まったく異なった曲の断片から構成されていた。

 今シーズンもより明確なものとはならず、「Heaven and Earth天と地と)」という名前は理解を複雑にするばかりだ。

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 曲は実際に新しいものだが、まさに羽生のスタイルである。花模様のキモノの衣装は、宇宙から見た地球のスタイリッシュな表現を思い起こさせる。

 曲は時計じかけの音で非常に興味深い構成になっており、全体的な雰囲気は、伝統的な音階で、不穏だが壮大であると言える。

 言うまでもなく理解が難しいプログラムだ。というのも、羽生のプログラムにはシナリオというものがなく、彼にあるのはイメージだからだ。彼はそれをアクセント、ポーズ、腕の振り(それはさらに自由に動くキモノの袖で飾られる)で創り出している。

 まさに曲に嵌っている、ハイドロブレードや数々のステップ、イナバウアーで構成されたコレオシークエンスが、この振付が作り出す壮大な印象に至らせている。プログラムの始まりと同じようにプログラムが閉じられる。

 時計の音、両腕を空へと掲げ。このプログラムには、過去2回のオリンピック・シアクルの総合を見て取れる。

 ここには、「セイメイ」との交差もあり、「Hope and Legacy」のスタイルにも似て、ステップシークエンスでは、あの比類のない「オトナル」をすぐに思い出した。

 そしてこれとは対照的に、大胆なショートプログラムはロックである。羽生結弦は、自分の演技の象徴性や内包する意味を軽視したことは一度もない。ステップの一つ一つ、動きの一つ一つにそれがある。

 数日前、羽生は5回目の全日本選手権王者となった。こんな単純ではない時期に、彼は自身の健康をリスクに晒して全日本選手権に来て、「自分の演技で人の心を燃やして」くれた。

 これが成功した、ということ以上に何が言えるだろうか?

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 いまや世界選手権にすべての期待をかけるしかない。この氷上の芸術をみんなが見なくてはならないのだから。

 羽生結弦、ロックスターのように決めた“4T-3T”海外熱狂 

THE ANSWER 2021年3月26日(金)9時40分配信

ISUが連続ジャンプの動画公開プログラムの言葉通りだ

 フィギュアスケートの世界選手権は25日、スウェーデン・ストックホルムで男子ショートプログラム(SP)が行われ、五輪連覇王者・羽生結弦(ANA)が106.98点で首位に立った。4回転―3回転の連続トウループを華麗に決める瞬間を国際スケート連盟(ISU)公式ツイッターが動画で公開。海外ファンを熱狂させている。

 美しく舞い、観るものを酔わせた。無観客の中でも羽生のパフォーマンスは圧倒的だった。

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 全身黒に金が施されたロックスターのような衣装をまとい、冒頭の4回転サルコーを美しく決めると、続いては4回転―3回転の連続トウループ。高くそして美しいコンビネーションを決めた。

「2.99点」の加点を得た連続ジャンプの瞬間をISUは「“Let meeee ENTERTAIN you!(僕が楽しませるよ!)” ユヅル・ハニュウは、世界フィギュア選手権のSPで1位を獲得。プログラムの音楽の言葉通りだ!」と記して動画を公開。これに海外ファンは感嘆している。

キングね
誇りに思うわ!
全然驚きじゃない!
その通り!
素晴らしい
なんでいつも点数低いの
いつも通り過小評価だけど、ユヅは凄い
アンダースコアでしょ
 
 スコアは過小評価だという声も少なくはなかったが、海外ファンも羽生の見事なジャンプに酔いしれているようだ。

 羽生結弦  今日は今日で出し切れたと思う。(27日のフリーへ向けてまた1日休んで万全な体調にして自分が目指している演技を一つ残らずここに置いてこられたら全日本の時より精神的に安定して、一つ一つ丁寧にできると思う曲やプログラム自体から感じられる背景だったり、みなさんの中に残っている記憶だったり思い出だったり、そういったものが少しでも想起させられればこういう時だからこそ、どのような場面でも、インターネットでもテレビの前でもスマホの前でもどこからでも楽しんでいただけるようなものになっていたらいいなと思います

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2021年3月23日 (火)

【羽生結弦】世選直前情報<✈ストックホルム到着>3度目の“世界一”へ

 羽生結弦率直彼は凄いネイサンチェンをリスペクト 

東スポWeb 2021年3月23日(火)16時00分配信

 フィギュアスケートの世界選手権(24日、スウェーデン・ストックホルム)に臨む五輪2連覇中の羽生結弦(26=ANA)が22日(日本時間23日)、公式練習を実施し、オンライン記者会見でライバルのネーサン・チェン(21=米国)にも言及した。

 ――今大会は対ネーサン・チェン、王座返り咲き、北京五輪の枠取りなどのテーマがあるが

 羽生 まあ、枠取りに関しては最大限貢献したいなと思っています。あとそうですね、僕にとっては今のところ、それだけですかね。この大会については。あと自分が目指している良い演技を毎日一つずつ重ねていって、グラデーションのように良くなっていってくれればなと思います。

 ――これまでネーサンの演技を意識していたのか

 羽生 率直に彼に対してすごい。新型コロナウイルスに対しての対策だとか、考え方っていうのがすごいものがあるなっていうか、しっかりしてるなっていう尊敬みたいなものがあって。もちろん彼みたいに僕自身も気をつけながら。ただ本来の試合とはちょっと違うような形で今回やっているので、とにかく自分の技ももちろんなんですけれども、注意するところはしっかり注意しながら、最終的に良い演技ができればいいなという感じで思っています。

 ――あまり対決という意識はないか

 羽生 そうですね。結果出てから考えればいいかなっていう感じと、そんなに今回、結果、結果という感じがあまりなくて、とにかく無事に、何の不安もなく日本に帰って、しっかり健康な状態でこの試合を終えられたらいいなというふうに思っています。

 ――世界中がまだ新型コロナウイルス禍の状態。その中でどんな演技を見せたいか

 羽生 とにかく、今は自分ができることだったり、今回滑るショートだったり、進めればフリーだったり、あったらエキシビ(ション)だったりすると思うので。とりあえず3つのプログラムをしっかり滑りたいなって思いますし、その3つのプログラムから、何か僕なりのこの世の中に対してメッセージのあるものにできたらなと思いますけれども、それよりもまずは自分が納得できる演技をすることが大前提だと思うので。しっかり今の自分の体と会話をしながら、整えながら最終的にそこまでたどり着いてこそ、皆さんに何か伝わる演技だと思うので、そこまでしっかり今やるべきことをやっていきたいという思いでいます。

 ――東日本大震災から10年というタイミングで世界選手権を迎える。その心境は?

 羽生 いろいろ思うところはありますし、僕に何ができるんだろうっていう考えももちろんあるんですけれども。震災のときに出したコメントが全てかなって僕の中で思っていて。やっぱり僕自身もいろいろ(4回転)アクセル挑戦したりとか、苦しいときもありましたし、大変だった時期とかもいろいろあったんですけれども。復興に関しては、その人の命とか人生とかがそこにあるので。無理やりでもやらなきゃいけなかったり、戦わなきゃいけないこととか、いろいろあるんだろうなっていうことを考えてはいて。気持ちとしてはソチの記者会見のときに言ったことと、あまり変わらないかもしれないんですけども、僕はスケートをしているだけで直接、皆さんに何かをしているわけではないので。何か10年だからこそとかではなくて、この時期のプログラムを通して、何かのメッセージだったり、何か心が動くきっかけになっていればいいなって思います。

 ――世界選手権の演技構成は?

 羽生 とりあえず予定としては変更はないです。

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 ネイサンハニュー何も失っていない驚きをもって語る 

THE ANSWER 2021年3月23日(火)16時33分配信

世界選手権3連覇狙うチェン会えることが楽しみ

 フィギュアスケートの世界選手権は24日、スウェーデン・ストックホルムで開幕する。大会3連覇を狙うネイサン・チェン(米国)は、日本代表として出場する五輪連覇王者・羽生結弦(ANA)の存在について「彼と競い合うことはいつも私にとっては大きな誇り」などと語っているという。AP通信が報じている。

 2018、19年に続くV3を狙うチェンについて、AP通信は「チェンが世界選手権3連覇を狙うにあたっての2つの課題」との見出しで記事を掲載。大会3連覇となれば「米国男子ではスコット・ハミルトンが1984年に4大会連続優勝を果たして以来の快挙になる」と注目しつつも「しかし、彼の目の前には2つの課題がある」と記載している。

 課題の1つは「新型コロナウイルスの感染拡大による選手活動のブランク」とし、もう1つは「日本のユヅル・ハニュウの存在だ」と指摘している。

 記事ではこれについて語るチェンのコメントを紹介。コロナ禍の影響については「大会で多くのことを学べるので、大会が無いということは大きな損失だと考えています」と話し、「毎日練習はしていて、少しは安定しているのですが、自分が予想できないような妙な感覚を感じ取ることができません。大会が無いとそのようなリズムも失ってしまうのです」と試合がないことに不安も感じているようだった。

 一方、羽生については「いつものトレーニングベースで練習できないことがどれほど難しいか理解しています」と、カナダのブライアン・オーサーコーチのもとを離れて練習していることに言及。「なのに、彼がシャープで華麗な状態をキープしていることは本当に素晴らしいことだと思います。彼は何も失っていません。むしろ良くなっていると思います」と驚きを口にしたという。

 羽生とチェンが顔をそろえるのは、2019年12月のグランプリ(GP)ファイナル以来。チェンは「彼(羽生)に会えることを楽しみにしています。長い間、彼に会えていません。彼と競い合うことはいつも私にとっては大きな誇りなのです」と語っている。

 羽生結弦意味あるものにチェン1年3ぶり再戦 

SANSPO.COM 2021年3月21日(水)5時00分配信

 フィギュアスケートの世界選手権が24日、当地で開幕する。冬季五輪男子2連覇の羽生結弦(26)=ANA=は4年ぶり3度目の優勝を、3連覇を狙うネーサン・チェン(21)=米国=と争う。2022年北京五輪のメダル争いを占う舞台。22日(日本時間23日)にオンラインで取材に応じ、決意を口にした。25日に男子ショートプログラム(SP)が行われる。

 止まっていた時計の針が、動き出す。昨季の世界選手権は新型コロナウイルス禍で中止。開催は2年ぶりで、羽生は好敵手のチェンと世界一を争う。同じ大会への出場は2019年12月のグランプリ・ファイナル以来、1年3カ月ぶり。まずは自らのスケーティングに集中する。

 「現地に来て滑るからには何かしら意味のあるものにしたい。目指しているいい演技を毎日一つずつ重ねていって、グラデーションのように良くなっていってくれれば」

 23日午前の公式練習は見送った。22日夜の現地初練習では、3種類の4回転ジャンプを着氷。コロナ対策として隔離下にある中、慎重に調整を進めている。

 一方、チェンは予防策としてマスク姿で練習する徹底ぶり。それでもルッツやフリップといった高難度の4回転を決め、状態の良さをうかがわせる。1月の全米選手権では4種類7本の4回転を組み込み、合計322・28点で5連覇を果たした。

 「彼の新型コロナウイルスの対策や考え方は、やっぱりすごい。しっかりしているなと、尊敬みたいなものがある」と羽生。自身が今大会で予定する4回転はループ、サルコー、トーループ。SPで2本、フリーで4本跳ぶ。319・36点で制した昨年末の全日本選手権と同じだ。

 「枠取りに最大限貢献したい。結果、結果という感じはなく、健康な状態で試合を終えられたら」。まず求めるのは、あくまで北京五輪の出場枠獲得と無事に大会が終わること。男子SPは25日。順位もついてくれば、さらに「意味のあるもの」となる。

 故郷の仙台市で被災した東日本大震災から10年がたった。20日に宮城県沖で起きた地震の影響を受け、現地入り直前に搭乗便を変えるアクシデントがあったという。「10年だからこそではなく、この時期のこの子たち(演目)を通して(見る人の)心が動くきっかけになったらいい」。完成度を高めたプログラムで、勝負の銀盤に立つ。

フィギュアスケート北京五輪の出場枠

 男子と女子は今回の日本のように五輪前年の世界選手権に3人が出場する場合、上位2人の順位合計が「13」以内なら最大3枠、「14~28」なら2枠を獲得する。ペアは19枠のうち16枠、アイスダンスは23枠のうち19枠が世界選手権で決定。残りは9月下旬のネーベルホルン杯(ドイツ)で選ぶ。日本代表は来季の全日本選手権で決まる見込み。

宇野昌磨はゲームで調整?

 世界選手権で2度銀メダルを獲得している宇野昌磨(トヨタ自動車)は、軽めの調整で本番に備えた。羽生とチェンの優勝争いに割って入りたい23歳は22日のオンライン取材で「自分をどう作っていくのか楽しんでやっていきたい」と25日のSPを見据えた。現地到着後に受けたPCR検査の結果が出るまで外出できなかった。ゲーム好きの宇野は「皆さんは体を動かしていたと思うけど、僕は指を動かしていた」と笑いを誘った。

 世選2021: 男子シングル羽生×チェン対決再び 

惑星ハニューにようこそ 2021年3月21日(日)配信/ファブリツィオ・テスタ(伊スポーツジャーナリスト)

 最後の対戦から476日ぶりに頂上対決が再び繰り広げられる。

 来週、3月22日から28日にかけてストックホルム(スウェーデン)のエリクソングローブアリーナを舞台に開催されるフィギュアスケート世界選手権2021のメインディッシュ、男子シングルの主役は、2度のオリンピックチャンピオンの羽生結弦と世界タイトル保持者のネイサン・チェンだ。

 5本の4回転ジャンプを含むフリープログラムでアメリカ選手が勝った2019年トリノのグランプリファイナル以来、僅かな試合しか出来ないまま2人はスウェーデンのリンクに登場する。

 チェンは今シーズン、スケートアメリカと全米選手権の2大会に出場し、まずまずの調子と、もはや我々が良く知っているいつものアプローチを披露した。

 すなわち、特別な労力を使わずにより高得点のジャンプエレメントを実施出来るよう、2つの新しいプログラム(「Cancion de Mariachi」と「Selection」)に広い空白スペースを残しておく、というアプローチであり、今大会でも我々は間違いなくこの特徴を見ることになるだろう。

 国内大会の開催地であるラスベガスで、ラファエル・アルトゥニアンの教え子はフリープログラムに再び5本の4回転ジャンプ、4ルッツ(着氷でミスした)、4サルコウ、2本の4トゥループ(1本は3トゥループ、もう1本はオイラー/3フリップとのコンビネーション)、4フリップ(3トゥループとのコンビネーション)を入れた。

 対する仙台のエイリアンは、ライバルと違って本物の傑作の主役となった全日本選手権しか試合をする機会はなかったが、非常に複雑で、細部まで研究され尽くした振付で装飾された、全く趣きの異なる2つのほぼ完璧なパフォーマンスを披露した。

 実際、ブライアン・オーサーに師事するフェノーメノ(超常現象)はショートではロビー・ウィリアムズの「Let Me Entertain You」のノリノリの曲調で滑り、フリーでは日出る国の伝統的な旋律、冨田勲の「天と地と」に乗せて視聴者を感動させるだろう。

 史上最高のスケーターは長野で4本の4回転ジャンプ:ループ、サルコウ、そして2本の4トゥループ(1本目は3トゥループと、2本目はオイラー/3サルコウとのコンビネーション)を途方もないクオリティで成功させた。

 待ち望まれる主役達の中で宇野昌磨に触れない訳にはいかないだろう。ステファン・ランビエールの、言ってみれば「ケア」によって蘇り、自身3度目の表彰台を狙う気は十分のようだ。同じく、マエストロ・ミーシンの元に移籍した後、明らかに気力を取り戻したミハイル・コリヤダの目標も表彰台だ。

 しかし、この2人の選手は技術面において非常に危険なアメリカのヴィンセント・ジョウと、お日柄が良ければ大したことをやってのけられる中国のジン・ボーヤンを上回らなければならない。クオリティと高い演技構成点を頼りに上位に食い込める可能性のある非凡なスケーター、ジェイソン・ブラウンについても同じことが言える。

 羽生結弦~何事も偶然では起こらない』」 

惑星ハニューにようこそ 2021年3月14日(日)配信

いつも伊ユロスポやRai Sport実況解説の貴重な動画を提供して下さるエレナさんがご自身のブログEleC’s Worldに投稿されたエッセイです彼女自身が苦難に満ちた人生の中で羽生結弦に出会ったことで、如何にして救われ、希望を見出し、前に進むための勇気とパワーを取り戻していったのかが赤裸々に、ストレートに語られる、まさにエレナさんの再生の物語です

 これまで何度も羽生結弦に対する私の愛情と感謝の気持ちを表明してきましたが、今日はこのテーマについてより長く書きたいと思います。何故なら詳しく説明したいと言う気持ちに駆られているからです。私の限られた語彙力でどこまで可能なのか、そしてそれが出来たとして、皆さんの心に入っていくどうかは分かりませんが。

 多くの人が理解出来ず、馬鹿げたことだと考えます。

 そして「実際に知らない人をどうしてそこまで好きになれるのか?地球の反対側にいる、絶対に会うことが出来ない、君の存在すら知らない人を」と言うのです。

 確かにそうです。何故なら、実際には万人ではなく、「美」に引かれる人の心にだけ入っていくものだからです。ここで言う「美」とは外見の魅力ではなく、魂の美しさ、心、精神、知恵、文化、確固たる価値観、礼儀、優しさ、物腰の優雅さ、繊細さと強さを兼ね備えた性格、そしてその他多くの資質全てのことです。

 また、自分自身の人生を向上したい思っている人、または困難な時期から抜け出そうともがいている人、そしてこの世に欠かせないもの、「希望」を必要としている人の心にも。

 ユヅは自らの在り方と、そのあらゆる行動を通して、探しさえすれば、あるいは時にはそれを自分で作り出そうとさえすれば、人生は素晴らしく、あらゆることに「善」があると言うことを示し、どんなにネガティブな出来事からもポジティブな経験を引き出せること、如何なる転落、喪失、敗北からも不死鳥のごとく蘇り、前より一層強くなって立ち上がることが出来ることを教えてくれました。

 私にとって彼はまさにそうでした。どんなに感謝しても感謝し切れません。私が彼のため、というより彼に敬意を表してやっているささやかな事では、一生かかっても彼が私に与えてくれたものを返すことは出来ないでしょう。

私の生い立ちと母のこと

 私は割と無口で、自分の人生のプライベートなこと、特に悲しいことについて話すことを好みません。でもユヅがどのように私の人生に入ってきて、どのように私の人生を根本的に改善したかを知ってもらうには、私が直面し、乗り越えた、しかし不可避的に傷跡を残した出来事について話さなければなりません。

 私の母は私が13歳の時に心臓の手術を受けました。そして私が17歳の時に脳溢血を起こし、この瞬間から私達一家の生活は一変しました。母は部分的に回復したものの、片麻痺が残り、歩行に杖が必要になり、片方の腕しか使えませんでした。その4年後、私達は新しい家を探し始め、購入のチャンスに恵まれました。新居は前の家より広く、綺麗なだけでなく、階段が少なく、庭がありましたので母にとってより快適でした。この時、私達は皆、生活が向上し、辛い思い出は古いマンションに残り、再出発出来ることを期待していました。

 数カ月で母は飛躍的に回復し、片腕だけで洗濯、アイロンがけ、掃除、料理などのほとんどの家事をこなしていました(私の母は気丈で勇敢な女性で、このような目に遭っても嘆いているのを見たことがありませんし、むしろ私を励まし、私に全てを与えてくれました)。彼女はまさに一家の原動力でした。

 私達はこの新しい家で1年半ほど晴れやかに過ごしました。その後、母は再び心臓手術を受けなければならなくなりますが、幸いなことに全てうまく行きました。それまでの状態を考えると非常にリスクの高い手術でしたが、彼女はこの試練すら乗り越えました。

 母は7月のある晴れた日に帰宅しました。何ヶ月にも渡る不安と恐怖の後、私達は皆、リラックス出来る夏を期待していました。

 帰宅から2週間後、失神したのか、単にバランスを崩したのかは分かりませんが(彼女は常に杖を使って移動していました)母は転倒し、サイドテーブルの角に頭をぶつけ、再び悪夢が始まりました。脳出血と大腿骨の骨折。

 昏睡状態に陥った最初の日は恐怖でした。そしてその後、出血が止まって再吸収され危機を脱しました。

 骨折した大腿骨の再建手術。心臓手術から1ヵ月経っていませんでしたから、再び全身麻酔で大手術を行うのは高リスクでした。手術はうまく行きましたが、母は更に深刻な脳損傷を伴う虚脱状態に陥りました。もう少しで私達を残して行ってしまうところでしたが、この時でさえ輸血と何週間にも及ぶ集中治療のおかげで母は私達の世界に留まることが出来ました。

 私が絶望的なほど母を必要としていることは分かっていました。私は重度の視力障害を抱えて生まれてきました。小学生の頃からクラスメイトにからかわれていた私にとって、母は私の力であり、私の支えでした。勿論、父も常に私に寄り添ってくれていました。私達は常に固い絆で結ばれた仲の良い家族でした。しかし、私は自分のフラストレーションと怒りを母にぶつけることでストレスを発散し、彼女は私の傷ついたプライドを癒す方法を知っていました。一方、父は私を甘やかして可愛がり、家の女王様のように感じさせました。

 そう、これが私達一家の状況です。母は私の支えであり、私の傍に留まりました。私達は何とか危機を脱したのです。母は1年間でほぼ6ヶ月に及ぶ入院生活の後で病院から自宅に戻ってきました。

 この時、私は24歳でした。

 しかし、この時から私達の生活は一変しました。母は片麻痺で車いす生活を余儀なくされ、同時に身体のもう片側にも運動障害が現れ、頭ははっきりしていましたが、話すことが出来なくなりました。彼女とのコミュニケーション、彼女が何を言いたがっているのか理解しようと努め、決して諦めず、嘆き悲しんだりせずに懸命に努力する母の姿を見ることは、私達にとって絶え間のない苦しみになりました。

 2012年、私の住む地域でマグニチュード5.9の地震が数回に渡って発生しました。このような状態の母を抱える私達は外に逃ることは出来ませんから、私と母と父は互いに寄り添い、何が起こるのかじっと待っているしかありませんでした。揺れの合間を縫って私達は1階に移動し、それから4カ月間、簡易ベッドを使って家族3人で一部屋で過ごしました。恐ろしい時間でした。私は揺れている時はほとんど恐怖を感じませんでした(おそらく自覚がなかったのでしょう)。恐怖は後からやってきました。大切なものを失うかもしれない、という考えが頭を過ったからです・・・両親、家、思い出、全てを!

 この時期も過ぎ、平常の生活が戻ってきました。いつもの問題と共に。しかし、その数か月後から母は軽度の一過性虚血を頻繁に起こすようになりました。頻度はますます高くなり、状態は徐々に悪化していきました。2012年から2015年にかけて、母は次第に明晰さと反応性を失い、寝たきりになりました。その後、普通の食事が出来なくなり、離乳食とゼリー状の水だけを摂取するようになりました。2015年2月に再び脳溢血を起こして昏睡状態になり、その5週間後、母は帰らぬ人となりました。

 そして今、私は父と二人きりで生活しています。長年私達に喜びと楽しいひと時と、溢れる愛情を与えてくれた3匹の猫達も数年前に私達を残して行ってしまいました。現在、私達は再び自分達の均衡を取り戻しました。基本的に私達は健康で元気ですが、これまでに私達が直面し、乗り越えてきたこれらの出来事は、私達、とりわけこの先の人生がまだ長い私の中に何らかの形で残っています。

 恐れ、不安、記憶、ノスタルジア、私に出来なかった、そして夢見たであろう全てに対する怒りが私の中に残りました。

 要するにこれが私です。私は非常に広大な内面の世界を持っていますが、外の世界は狭く、小さく、そして複雑なのです。

 でも、今では全てがずっと良くなりました!

絶妙なタイミングで現れた羽生結弦

 ユヅはこのような時に現れました。

 彼が自身のシニアデビュー戦でイタリアのテレビに初めて登場した時から、私は一目で彼を気に入りました。これほど可愛く優美で、幼さの残る無邪気な笑顔には抗いがたい愛らしさがありました。しかも彼はスケートにおいても優秀でした。見事な演技、素晴らしい才能!私は称賛の念を抱いて彼に注目し、追っていましたが、当時は彼の「ファン」と言う程ではありませんでした。

 しかし、ある瞬間から彼は完全に、容赦なく私を征服したのです。

 それは2014年中国杯で起こりました。彼は負傷し、足を引きずりながら競技し、そこで彼が見せつけた勇気、意志の力、情熱、そして狂気に、私はなす術もなく、完全に心を鷲掴みにされました。

 この瞬間から、私は彼のニュース、写真、動画を求めてネットで検索し始めました。そして数週間で私は文字通り「彼の魔法」にかかってしまいました。私が既に知っていた彼の並外れた才能だけでなく、彼の人間性、これほど特別な彼の在り方、そして・・・認めましょう、彼の容姿にも私はすっかり魅了されてしまったのです。

 私は何事も偶然では起こらないと確信しています。

 実際、ユヅとのこの「出会い」は母は亡くなる4カ月前、脳溢血が母を襲う、およそ3ヵ月前でした。

 私は母に彼の動画を見せることが出来ました。そして彼女は感動し、彼を見ながら涙を流したのです。私は母が亡くなる前に彼を知ってもらうことが出来たことに満足しています。

 悲しみと苦悩に満ちたこの数カ月間、もし掴まるものが無ければ私は壊れていたかもしれません。しかし、まさに絶妙なタイミングで彼が現れ、私の日々を感動で満たしてくれました。当然のことながら、母が昏睡状態にあった5週間の間は彼とスケートのことを考える余裕は余りありませんでしたが、彼のことを思うと、少しは元気になれたのです。

 上海での世界選手権は、母が亡くなってからちょうど1週間後に行われ、私は特別な注意や熱意を持たずに試合を見ていました。私の心はもっと深刻なことで引き裂かれていたからです。至って当然のことです。 しかし、ユヅの存在は私の人生に忍び寄り、私が立ち直るのを助けてくれました。

何事も偶然ではない

 2014年11月のあの日、結弦はサイクロンのようにやってきて、窓を開け放って入ってきました。まるで爽やか突風、アドレナリンの奔出のように。

 自分を取り巻く全てに対する失望や無気力から私を揺り起こし、自分の身に起こった全てに対する怒りから私を解き放ち、私を揺さぶるために現れました。

「自分が可哀そうだと思うのはやめようよ。問題を抱えているのは世界で君一人ではない。それどころか、多くの人に比べたら、君は幸運な方だよ。君の問題、欠点、不運は人生の一部だ。自分の持てるものを取り、それを最大限に活用すればいいじゃないか。僕は勝つために戦い、出来るだけ多くの人に届くよう、彼らに希望と平安を与えるために勝つ。僕は多くの試練を乗り越えて、今のフェノメノ(超常現象)になった。君も今こそ腕まくりをして仕事に取り掛かるべきだ。僕は人の2倍頑張る。君にだって出来るはずだ。自分をより恵まれている人と比べるのは止めよう。そうではなく、自分より恵まれない人に目を向けて、出来る限り助けてあげようよ」

 数カ月、そして数年に渡る年月の中で、彼は常に思慮深い言葉、生き方、行動、人生そのものに反応する彼の在り方によって私に多くのことを教えてくれました。

 私は自分が信じるもののために戦い、自分の夢を追求したいという願望を再び自分の中に見出しました。天性の才能(それがある場合)だけでは十分ではなく、多大な努力、多大な労力、避けられない試練の時期を乗り越える忍耐力が必要だということを私は心底から理解しました。

 私は人生の中で、常にあらゆる些細なことのために戦わなければならず、私を助けてくれるものは何もありませんでした。しかし、余りにも多くの苦悩の後、私は絶望に屈するところまで来ていました。でもユヅが手を差し伸べ、私が立ち直り、再び戦い始めるのを手伝ってくれました。

 時間が経つにつれて、この新たな姿勢によって私はスーパーアクティブでプロジェクトを山のように抱える青春時代のエレナに戻ることが出来ました。そして、微力であっても、結弦を出来るだけ多くの人に知ってもらい、理解してもらうことを目的とした様々な活動をするようになりました。

 こうして、YouTube、DailyMotion、Vimeoの動画チャンネル、このブログ、Facebookページ、イタリアファンのFacebookグループなどが生まれ、世界中の人々と交流し、私にとってとても大切な新しい友達が出来ました。 私は新しいことを学習中で、自分自身を向上し、他者を助けるための新しいプロジェクトで頭が一杯です。

・・・そして、休眠中の炎を再燃させた火花は羽生結弦でした。

 これら全てを・・・ありがとうユヅ。

 ありがとうございます

 これからもずっとあなたを応援し、出来る限りあなたを支援し続けます。

 あなたがいつも健康で幸せであることを願い、祈っています。

 がんばってください!

 

エレナ(Elena C’s World)

2021年3月9日

 

2020年12月29日 (火)

【羽生結弦】超絶演技で魅了✍5年ぶり<全日本フィギュア>5度目の優勝!㊦

 羽生結弦の美しさと強さが全選手にエネルギーを逆境のなかの圧巻の演技 

NumberWeb 2020年12月29日(火)11時11分配信/野口美惠(スポーツライター)

 2020年の総括ともなる全日本選手権が12月25-27日、長野のビッグハットで行われた。

 男子は羽生結弦が5年ぶりに王者を奪還し、宇野昌磨が2位。シニアデビューの鍵山優真も、ショート2位からの銅メダルで存在感を示した。コロナ禍での葛藤、北京五輪への夢、今季の引退、それぞれ悲喜こもごものドラマの詰まった3日間だった。

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 男子は、羽生と宇野のトップ2選手が今季初戦。そこに17歳の鍵山がどこまで食らいつくか、という展開が予想された。そして蓋を開けてみれば、羽生の美しさと強さが、全選手にエネルギーを分け与えるような、圧巻の一戦だった。いま振り返れば、羽生の逆境力はこれまで何度も証明済みだったのだ。

地元の仙台で孤独に練習を続けていた

 羽生は昨季の世界選手権がキャンセルとなった後、トロントの拠点から帰国し、地元の仙台で孤独に練習を続けていた。新プログラム2つはリモートで振付をしてもらったものの、細かい振付は自分でやるような状況だった。

「毎日ひとりでコーチ無しで練習していました。悩み始めると負のスパイラルに入りやすいなと思いました」

 励まし合う仲間も、鼓舞してくれるコーチもいない。

「昨季の(2位となった)全日本やグランプリファイナルのこともあり、自分が成長していないんじゃないか、戦えなくなっているんじゃないか、という思いもあって、戦うの疲れたな、と思ったんです。辞めることはいつでも出来るな、と」

 悪い思考は、身体へと現れる。

「トリプルアクセルすら跳べない時期がありました。どん底の時期は、結構長くて、10月終わりくらいまでありました」

もうちょっと自分のために競技を続けてもいいのかな

 立ち直るきっかけになったのは、練習の合間に滑った2つのプログラムだった。

「(エキシビションの)『春よ、来い』と、(8~11歳の頃の)『ロシアより愛を込めて』のプログラムをやった時に、なんだかやっぱりスケートって好きだな、スケートじゃないと自分はすべての感情を出し切る事が出来ないな、だからもうちょっと自分のために競技を続けてもいいのかなって思ったんです」

 戦うためのアドレナリンが出始め、1つずつジャンプを取り戻していく。手探りのなか、11月24日のエントリー期限はやってきた。

ちょっとでも明るい話題になったら

「こういう(コロナ禍の)状況のなかで自分が胸張って試合に出るには、コーチを呼ぶべきではないと判断しました」

 ひとりで試合に臨むには不安もあったことだろう。しかし12月24日の公式練習初日に現れた羽生は、完ぺきなジャンプで、関係者を虜にした。回転軸が以前よりもさらに細くなり、すべてのジャンプを軽々と力を入れずに跳ぶのだ。回転を始める時に「ギュッ」から「キュッ」になったというイメージ。それは4回転アクセルを練習してきたことを裏付ける証拠でもあった。ジャンプ練習を見た時は、あくまでも成功率が上がったと感じていたが、その予想は良い意味でフリープログラムを見た時に裏切られることになる。

 まず25日のショートは、楽しさを伝えてくれるものだった。ジェフリー・バトル振付、ロビー・ウィリアムズのロック『Let Me Entertain You』は、観客も一緒にノッていけるナンバーだ。

「最初はピアノ曲を探していましたが、世界の状況を見ているなかで、ちょっとでも明るい話題になったら」という。

脚換えシットスピンが0点になった

 4回転サルコウとトウループを入れ、パーフェクトの演技ながら、103.53点。110点に近い数字が予想されるなか、失点の原因は、足替えシットスピンが「0点」になったことだった。

 これには、羽生が「レベルを獲るためのスピン」ではなく「観客を盛り上げるためのスピン」として内容を決めていたことに起因していた。

 羽生が得意とするイリュージョン(上体を下げて、逆立ちのような回転をする)の入り方は、本来なら「難しい入り方」でレベルを取れるが、1つ目のフライング・キャメル・スピンで難しい入り方をしているため、レベルを獲得できない。そこで、音楽の激しいメロディに合わせて、「難度姿勢4つ」を次々と変化させていくことでレベル4を獲ろうとした。

 しかも羽生はこのロックナンバーで「色々なものを加えて、全部が見所みたいな感じにしたい」と考えていた。イリュージョンの「カッコ良さ」もその1つだったのだろう。レベルを獲れないにもかかわらず残し、つまり「イリュージョン」+「難度姿勢4つ」という、まるで修行のような難しいスピンにしていたのだ。

 そして、ステップシークエンスに入る前には、観客席に手拍子を誘うシーンがあるため、早めにスピンを終わらせなければならない。本番の高揚感もあり、左足に換えたあとのシット姿勢での回転数が規定に足りず、結果として「0点」となってしまった。

 羽生の振付へのこだわりが生んだ失点と、見所満載の演技。それが新ショートのお披露目だった。

 れんかさんのツイより
 野口さんの記事、レベル構成間違ってる。
 テクニカルに確認してから記事にして欲しい。
 FCSpのバタフライとCSSpのイリュージョンは
 それぞれでレベルが取れる。確かに難度姿勢
 4つ入れてるがそのうちレベルを取ってるのは3つ。
 SFをわざと2種入れて、後の方を飾りで使うのは
 羽生さんのこだわりです。

 この構成はSEIMEIやレックレでも使ってたはず。
 長年取材してきたのなら覚えといて欲しい。

 またこの人は本人に確認もせずに自分で考えた
 ストーリーで記事を書いてるんだな。記者会見で
 質問できる立場にいたんだからライバルや希望の
 順位のことなんて聞かずにこれを質問すれば
 よかったのに。
 イリュージョンはレベル取りのためで、
 音楽表現のために無駄を承知で入れた
 技じゃないよ。ナンバーの記事!

風が舞い上がるような音の感覚があった

 そして26日のフリー『天と地と』で、新境地を見せる。

「すごく思い入れのある曲で、聞けばすぐに感情が入ります。自分で選曲して、編曲もかなりバージョンを作って、音自体にも意味が込められています」

 羽生がそう語るフリーは、単にジャンプの成功や高得点を目指すプログラムではなかった。こだわったのは、「音と合うジャンプの配置」だ。昨季は、得点を稼げる連続ジャンプを3つとも演技後半に持ってきていたが、このフリーでは中盤に入れた。理由を、こう説明する。

「プログラム全体をみたときに、前半のトリプルアクセルに連続ジャンプをいれた方が『見た目が良いな』と。琴の音から始まって、風が舞い上がるような音の感覚があったので、トリプルアクセルから両手を挙げる2回転トウループ(の連続ジャンプ)と、その勢いで3回転ループを跳ぶのが、一番『表現としてのジャンプ』になっていると思いました」

表現として完成できたところとは?

 そんな風に考えてジャンプを跳べる選手が、いったい、羽生の他にいるだろうか。彼にしか見いだせていない境地、戦いの美学が詰め込まれていた。羽生の心が、表現のために跳ぶという気持ちだったからだろうか。見ている側も、ジャンプを1つ1つ見守るというよりも、羽生と一緒に戦国時代へ旅をした、というような感覚になる演技だった。

 ジャンプはすべてパーフェクト。フリー215.83点、総合319.36点で、参考記録ながら今季の世界最高得点での優勝だった。

「何よりも、ジャンプを力なく、シームレスに跳べたということが表現として完成できたところです。自分自身も安心して、見ているかたも安心して見られる、自分本来の演技が出来ていると思います。トレーニングしてきたことのやり方は間違っていませんでした。さらにブラッシュアップして、もっと難しいジャンプに挑んでいきたいです」

 上杉謙信公への共感もあって演じるというこのプログラム。どう熟成させていくのか、次の演技が見たくてたまらなくなる4分だった。

こういう緊張感や、不安を、望んでいたんだな

 一方、久々の実戦となったのは、宇野も同様だった。スイスを拠点に練習し、エントリーしていたフランス杯や欧州での国際大会は次々と中止になるシーズン前半だった。

「次の試合に向けての練習ではなく、今の自分より良いモノをという気持ちで練習してきました」

 ショートは、冒頭の4回転フリップを美しく決め、2本目の4回転トウループはステップアウトとなった。

「皆さんの手拍子もあって『こんな感じが大会だよな』って思って1本目を降りることができて、ヨッシャーって思いました。2本目は、着氷で不安があり制御しきれませんでした」

 ミスが響き3位発進となったが、宇野は終始笑顔だった。

「こういう緊張感や、不安を、望んでいたんだなと思いながら滑りました。すごく楽しかったです。このような状況下で大会を開いて下さった方々、見てくださる方々、本当にありがとうございます」

宇野ああ僕の目標はここにあったんだ

 フリーも「楽しさ」は変わらなかった。冒頭の4回転サルコウと4回転フリップを成功。続く4回転トウループが3回転になると、挑戦さえ楽しんだ。

「あまりに綺麗に3回転を跳んだので、これも何かの縁だと思い、もう一回4回転トウループを跳ぼうと思いました」

 演技後半に4回転トウループを2度入れ、着氷。フリーは190.59点で、総合284.81点での銀メダルとなった。ただし羽生とは、35点近い点差だった。

「羽生選手は、練習で出来ていることを本番でやってのけるのは凄く大変なことなのに、簡単にやってのける。自分の目標となる選手が、すごく偉大な選手なんだというのを痛感して、嬉しくなりました。『ああ僕の目標はここに合ったんだ』と感じられた試合でした」

 そして17歳の鍵山にとっても、新たな経験が詰まった一戦だった。ショートは2種類の4回転を成功する。

「ショートにすべてを賭けようと、集中しました。1本も逃さない気持ちですごく緊張していましたが、落ち着いて滑ることができました」

190点と聞いた瞬間に、やべえって思いました

 演技後は、極度の緊張感が解けたことで、急に身体が震えだすほどだった。98.60点の高得点で、2位発進。フリーの滑走順は「宇野の後、羽生の前」という好位置につけた。

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 そして翌日のフリー。氷に乗った瞬間、宇野の得点が耳に入った。

「嫌でも点数が聞こえちゃって、190点と聞いた瞬間に、やべえって思いました。去年3位だったので、去年より良い演技がしたいと思いました」

 重圧のなか、冒頭の4回転サルコウを成功。続く4回転トウループがステップアウトになると、2本目の4回転トウループを連続ジャンプにしてリカバリーした。全体でミスは2つあったが、「4回転3本、トリプルアクセル2本」のプログラムを演じ切り、フリー180.19点、総合278.79点での3位。22年の北京五輪へ、確実な一歩となる演技だった。

「去年とは違って、狙っての3位ということに満足しています。やはり、羽生選手、宇野選手の存在はまだ遠いなということを実感しました。一緒に滑ることができて凄く楽しかったですし、刺激になりました」

田中、佐藤、友野、山本、それぞれの北京五輪への道

 北京五輪の出場を目指すトップグループの男子も、渾身の演技を見せた。

 今季、怪我からシーズンをスタートさせた田中刑事は、フリーで4回転サルコウを取り戻し、238.83点で、意地の4位となった。

「(怪我からの)復帰へのステップとして全日本に照準を合わせてきました。もどかしい半年でした。今季はまだ跳ばなかった4回転トウループもありますし、来季は心身共にベストでもう一度戦いたいです」

 来季は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の曲で挑むという。必ずや男子フィギュアに新風を吹かせてくれることだろう。

 また大技の4回転ルッツを持つ佐藤駿にとっては、自らの大技に苦しめられたシーズンだった。全日本選手権では安全策をとり、4回転ルッツを回避したものの、ショートもフリーも、むしろ3回転ルッツでミスがでてしまった。

「来年こそ完成度の高い、ノーミスできる演技を目指します」

 才能溢れる16歳は、今がまさに伸び盛り。来季は、4回転ルッツを武器に怒濤の攻めを見せてくれるはずだ。

スケート人生で一番の努力をしてきた

 友野一希は、「スケート人生で一番の努力をしてきた」という仕上がりの良さで、練習での4回転サルコウが絶好調。ところが本番ではミスが出てしまい、223.16点での6位となった。

「努力をすべて棒に振る演技でした。試合で自分の強さを出していけるよう追求していきたいです」と話した。

 西日本選手権で優勝した山本隼太も、ショートは6位通過したものの、フリーでは力を出しきれず、総合9位に。

「最終グループに入りたいという気持ちで臨み、念願の最終グループで滑れて幸せな気持ちでした。今季は、怪我や病気がなかったけれど、違う不安や焦りがありました」と振り返った。

 北京五輪へのレースはここから、いくらでも逆転はある。1年後、成長した姿で戦うことをそれぞれが誓った。

日野、本田、涙の引退

 一方で、この全日本選手権がスケート人生最後と決めて臨んだ男達がいた。本田5人兄妹の長男である本田太一は、今回がラスト全日本。ショートはトリプルアクセルを降りて12位で通過し、フリーも力の限りで滑った。

「ショートは実力以上のものがだせた奇跡の演技。引退して社会人になっても、一生忘れないと思います。妹達に何を残せたかな。2日間の僕の演技が全てです。出し尽くせたと思います」と涙をぬぐった。

 本田の次の滑走となった日野龍樹も、「ラスト」のひとり。決めたのはショートで11位となった夜だったという。フリーも最後まで演じきり、11位を飾った。

「夜から今朝にかけて決めました。こんなもんっすよ、辞める時って。12回もこんな試合に出させていただいて光栄でしたし、今年は自分のなかでも満足度の高い全日本でした」

 演技後、リンクサイドに残って演技を見守っていた本田に気づくと、抱き合った2人。涙をぬぐうことなく、スケート人生を讃え合った。

 すべての選手がインタビューのたびに語ったのは、コロナ禍のなか試合を開催・運営してくださった方々への感謝。滑れること、そして演技を通じて感動を伝えることの偉大さを実感する3日間だった。去る者、何かを掴んだ者、失った者、それぞれの涙を胸に、次の一歩へと進んでいった。

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 天と地と俺と羽生結弦が語ったプログラム全容 

朝日新聞デジタル 2020年12月27日(日)0時35分配信

 フィギュアスケートの全日本選手権は26日、長野市のビッグハットで男子のフリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)がフリーでほぼ完璧な演技を見せ、参考記録ながら自己ベストとなる215・83点をマーク。合計319・36点で5年ぶり5度目の優勝を決めた。「今のコロナ禍という暗い世の中で、自分自身がつかみ取りたい光に対して手を伸ばしたっていうような感じだった」と語った。

 新プログラムは、戦国大名の上杉謙信と武田信玄が戦った「川中島の戦い」を取り上げた大河ドラマ「天と地と」がテーマ。演技後、「選曲自体は、自分がやっている。選曲自体も編集も、かなり、かなり、バージョンを作ってやった。音自体にもすごい(思いが)込められている。ただ僕は音楽家ではないので、やっぱりスケートと合わせた上での、ものになっているのかなという風な思いはある」とこだわりを明かした。

 演技もほぼ完璧だった。冒頭の4回転ループで3・60の出来栄え(GOE)加点を得る美しいジャンプ。続く4回転サルコーも4・16点のGOE加点を得た。

 演技後半も4回転―3回転の2連続トーループは18・87点、4回転トーループからの3連続ジャンプで19・39点を稼いだ。最後は得意のトリプルアクセル(3回転半)も高く幅のあるジャンプだった。ステップで一つレベルが3になっただけで、技術点は118・61点。演技構成点は5項目全て9点台をマークし、97・22点だった。

 

 

2020年12月27日 (日)

【羽生結弦】超絶演技で魅了✍5年ぶり<全日本フィギュア>5度目の優勝!㊥

 羽生結弦FS最高傑作」上杉謙信演じた“300点超”海外識者絶賛 

THE ANSWER 2020年12月27日(日)13時33分配信

全日本選手権で5年ぶり5度目の優勝

 フィギュアスケートの全日本選手権は26日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった五輪連覇王者・羽生結弦(ANA)が合計319.36点をマーク。新プログラム「天と地と」を演じ、2015-16シーズン以来、5年ぶり5度目の優勝を果たした。圧巻の演技には海外識者からも「最高傑作」「とてつもないハート」などと注目が集まっている。

 新プログラムでの演技、得点が海の向こうにも衝撃を与えている。羽生は煌びやかな装飾が施された青の衣装をまとって登場。冒頭の4回転ループを鮮やかに着氷して勢いに乗ると、その後も優雅で力強い滑りを披露した。ジャンプは最後の3回転アクセルまで危なげなく、最後は両手を高く上げてフィニッシュ。万雷の拍手に、丁寧に礼をして応えた。

 戦国武将・上杉謙信が主役のNHK大河ドラマを基にしたフリー演目で快演。SPに続く新プログラムで、合計得点は300点を超えた。今季初戦を終えた羽生に対し、海外識者からも称賛の声が上がっている。

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 米大手放送局「NBCスポーツ」のコメンテーター、ニック・マクカーベル氏は自身のツイッターを更新。「ユヅル・ハニュウが並外れたフリーで5度目の全日本選手権優勝。チームと離れ、日本で何か月も過ごしていたが、とてつもないハートを見せた」と精神力の強さを称賛していた。

 また、欧州衛星放送局「ユーロスポーツ」で解説を務めるマッシミリアーノ・アンベシ氏は高得点に着目しつつ「いまや彼の持つ記録の数を忘れてしまった。なぜなら、あまりにも多くの真の傑作があるからだ!!!」とツイッターで興奮気味に絶賛。米名物記者のジャッキー・ウォン氏もSNSで「ユヅル・ハニュウが、マオ・アサダやデニス・テンのように同じ曲のセットで2パートのプログラム(SP+FS)を演じること。それは最高傑作になるだろう」と注目している。

 留まるところを知らない羽生の演技。海外でも絶賛の嵐となっているようだ。

 羽生FS演技王者の威厳」「永遠に残る海外メディアも酔いしれる 

THE DIGEST 2020年12月27日(日)18時03分配信

 長野市のビッグハットで開催中の全日本フィギュアスケート選手権は12月26日、男子フリーが行なわれ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が215.83点、合計319.36点をマークし、5年ぶり5度目の優勝を飾った。

 新プログラムで臨んだオリンピック連覇中の絶対王者は、演目『天と地と』で大河ドラマの荘厳な音楽に乗って氷上を舞い、冒頭の4回転ループを皮切りに、4回転サルコー、トリプルアクセル+2回転トゥループ、3回転ループと立て続けに着氷する安定ぶりを見せ、後半も4回転トゥループのコンビネーションなど、精度の高いジャンプを次々に成功させた。

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 王者の貫録を見せつけた羽生。コロナ禍の影響で拠点のカナダに渡れず、単独での練習を余儀なくされた他、喘息にも苦しめられるなど厳しい状況に置かれた試練の1年を明るく締めくくる完璧な演技は、世界中の見る者に深い感銘を与えたようだ。

 アメリカ3大ネットワークのひとつ『NBC』は「引退も考えていた羽生が5度目の全日本タイトル獲得」と報じ、現役時代で最も長いブランクを経ての最初の大会だったこと、その間の心の迷いを羽生自身のコメントとともに伝え、4連覇(2012~15)以来の優勝で宇野昌磨の連覇(4)を止め、高橋大輔に優勝回数で並んだことを綴った。

 そして同メディアでコメンテーターを務めるニック・マッカーベル氏は、自身のSNSに「羽生は何か月も彼のチームと離れていた後、この週末に信じられないハートの強さを見せた」と投稿している。

 また、フランスの通信社『AFP』が「見事なカムバック」と、その満点演技での復活劇を称賛すれば、アメリカのスポーツ専門局『Eurosport』は「並外れた勝利」と題した記事で、「王者の威厳を見せた」「歴史上最も偉大なスケーターが5度目の優勝」と綴り、さらに以下のようにも賛辞を送った。

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「五輪のマルチ王者によるシンプルに優れたプログラムは、すでにエクセレントなレベルにあり、この競技の歴史に永遠に残る運命にある」

 世界中のファンからも、SNSを通して「想像以上の出来だった」「おかえりなさい、ユヅル!」「なんと美しい!」「傑出したスケーター」「うっとりする」「最高のクリスマスプレゼントだ」「もっと高い得点をつけられてもいいはず」「やはり天才!」「コロナ対策で観客は拍手だけだったけど、歓声が許される環境でもう一度見たい」など、実に多くの声が寄せられた。

 多くの人々が待ちわびた復帰戦での圧巻のパフォーマンスで話題を独占した羽生。威光を放ち続ける26歳への世界の注目度と期待度は、再び急上昇している。

 羽生FS演技「永遠に」「暗い世界に中国人ファン熱狂 

東スポWeb 2020年12月27日(日)13時47分配信

 永遠に神です。フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)、男子で5年ぶり5度目の優勝を果たした羽生結弦(26=ANA)に、熱狂的ファンが多い中国では、大絶賛の嵐だ。

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 各メディアやファンサイトでは羽生の演技が事細かに報じられた。「完璧! 永遠に神」「暗い世界に、明るい光を灯してくれた」「日本の(会場の)ファンのみなさん、すごいです。よく声を出さないよう堪えましたね!」「新型コロナ禍で1人で練習してきたのに、完璧で素晴らしい」と感激のコメントが続々。

 新型コロナ禍の出場に心配する声もあったが、羽生の願い通り、海の向こうでも多くの人が圧巻の演技に心を癒されたようだ。

 【世選代表発表会見】羽生結弦どう進化させていくのか 

スポニチアネックス 2020年12月27日(日)23時29分配信

 フィギュアスケート男子で5年ぶりに全日本選手権を制した羽生結弦(ANA)が27日、世界選手権(21年3月、スウェーデン・ストックホルム)の代表会見に出席した。

 ――代表入りした感想を

 「世界選手権代表に選ばれました、羽生結弦です。今回、世界選手権の代表というのは、やっぱり全日本の王者として行く世界選手権になると思いますので、しっかりと日本代表として、まずは、まあいろんな世の中の情勢ありますけれども、まず日本代表の日本人の1人として、胸を張ってその試合で行動できるようにしていきたいな。その上でいい演技もしっかりとやって、もちろん北京オリンピックに向けての枠も懸かってくると思いますし、全力で自分の役割をまっとうしたいなと思っています」

 ――世界選手権は初めて海外勢と闘う。自分のライバルになりそうな選手、目指す順位は

 「はい、まあ、一緒に闘ってみないと実際分からないというのが正直なところです。もちろん基準も、ある一定のフィギュアスケートのルールっていうのはある程度、基準はありますけれども、実際に闘ってみないとその場の空気感とか、その場のリンク、または点数の出方、もちろん基準がまた違ったりもしているんで。まあ、その場にいないと分からないところは、実際に単純に比較はできないとは思っています。え~、まあ、そういう意味でたぶん全日本っていうのは公認記録になっていないわけですし。で、今回グランプリシリーズ、スケートアメリカとか、まあカナダとかいろいろなくなってしまいましたけれども、でも、それでもう、今回はグランプリシリーズの点数をISUは公認しないと言っているんで。それは単純に比較するものではないと思いますし、僕自身が出したこの318でしたっけ、5でしたっけ、8くらいか、もやっぱ公認であるわけではないので。そこを単純に比較して、自分自身が今、勝っているとか、自分自身がこの順位に立ちたいとか、そういう気持ちは今とりあえずはないです。ただ、もちろん、ネーサン選手の動向はもちろん気になっていますし。ただ、僕自身がやること、僕自身がレベルアップしていきたいことはそれだけじゃなくて、やっぱり4回転アクセルだったりとか、そもそも、このプログラム自体をどういう風に進化させていくのか、深めていくのかということが大切なんで、まずはそこが一番大事かなと思っています」

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 ――初出場の鍵山へのアドバイスは

 「はい。さっきあの、気になる選手いますかとか、どういう風な順位目指したいですかって質問されていた時に、すごいなんか鍵山が自分の気持ちに嘘つこうとしていたんで。(鍵山の方を振り返りそういうことはいらないよって。僕はやっぱり、彼の強さはその負けん気の強さだったり、向上心だったり、勢いだと思っているんでもちろん、それだけでは勝てないかもしれないけど、だけど、そこが今の一番の武器なんで。そこは大事に大事に。僕が世界選手権初めて出て、銅メダル取れた時はもちろん、自分にとってものすごく大きな分岐点でもあった年と、もう、そのシーズン自体がすごく大きな分岐点になったことがあったんですけどやっぱりあの時の演技は一生、忘れていないですし、あの時のエネルギッシュさとか、あの時にしかできない勢いだったりとか、そういうものであそこの順位に行けたと思っているんですよだから(鍵山は)全日本でも優勝したいって言っているくらいなんで、その気持ちは嘘つかないで欲しいし、しっかりその気持ちを胸に頑張って欲しいなって僕は思っています」

 ――まだまだスポーツの大会は先行きの見通しが立っていないが、スポーツが持つ力をどう考えるか、その上で世界選手権ではどのような演技をしたいか?

 「もちろん今回まあ、全競技が終わった上でやはり、全選手できる限りの感染対策をし、あの、もちろん、フィギュアスケーターの中では新型コロナにかかってしまって、あの、まあ今ロシアの、えーっとナショナル、全ロシア選手権とかもやっていたりしますけれども、その中でやっぱり苦しんでしまって出られなかった方とか、逆にそれから復活して頑張っている子とか、もちろんいろいろいると思うんですね。ただ、僕らアスリートとしては、やっぱり後遺症っていうのがある限りは、感染してはいけないと思いますし、それを広げる若い世代にもなってはいけないと思うんです。それは僕たちの責任だとすごく思っています。なので、僕たちアスリートがまずは感染しない、それがなによりも一番だと。で、今回僕は全日本を、まあ僕がその立場かは分からないですけど、総括して考えてみた時に、選手たち一人一人がもちろんキスアンドクライですぐにマスクをつけて頑張って感染防止をしている選手たちもいましたし、そういう姿を見て、これからも頑張って自分自身も気を付けていこうとか、今回会場に来て下さった方々も含めて、ずっと感染防止に努めてくださっている方が非常に多く見られたっていうのが何よりも良かったと思います。あの、もちろん、イベント開催ということに関しては、競技会も含めてですけど、やっぱりフィギュアスケートってエンターテイメントな部分がかなり大きいと思っているので。そういうことに関しては感染拡大のリスクは、やっぱりあるとは思うんです、ただ、これを見た時に、これをきっかけに、これからさらに感染が拡大しないように気を付けようっていう風に思ってくださる方がたくさんいらっしゃったのが、僕は本当にあの、全日本選手権、全日本フィギュアスケート選手権っていうものが開催されてよかったなと思うのと同時に、これから世界選手権がどうなるか分かりませんけれども、僕らこのメンバーでしっかりとその姿を、世界にも、日本にも見せていかなきゃいけないんだなっていう風に思っています」

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羽生結弦紀平梨花来春世界選手権日本代表決定

東スポWeb 2020年12月28日(月)0時36分配信

 フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)終了後、日本スケート連盟は世界選手権(来年3月、ストックホルム)の代表を発表した。

 男子は羽生結弦(26=ANA)、宇野昌磨(22=トヨタ自動車)、鍵山優真(17=星槎国際高横浜)、女子は紀平梨花(18=トヨタ自動車)、坂本花織(20=シスメックス)、宮原知子(22=関大)と、全日本上位3人が選ばれた。

 アイスダンスは小松原美里(28=倉敷FSC)&ティム・コレト(29、小松原尊)組が選ばれた。

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 紀平梨花4回転成功連覇ばないと次にめない 

スポーツ報知 2020年12月28日(月)6時00分配信

フィギュアスケート 全日本選手権 最終日(27日、長野・ビッグハット)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(18)=トヨタ自動車=が4回転サルコーを初めて成功させた。日本女子では安藤美姫以来2人目。国際スケート連盟非公認ながら、154・90点、合計234・24点と、ともに自己ベストを上回り、2連覇を達成した。ライバルのロシア勢は数種類の4回転ジャンプを駆使する。目標とする22年北京五輪金メダルへ大きな武器を手に入れた。

 緊張感高まる最終滑走で、紀平は自らを追い込んだ。「今回跳ばないと、次に進めない」。強い決意で挑んだフリー冒頭、美しいピアノの旋律に乗り、流れるように4回転サルコーを決めた。GOE(出来栄え点)は驚異の3・19点を引き出す、完璧なジャンプ。演技後、にこっと笑って控えめに両手でガッツポーズした。「北京五輪に向かって、4回転を決めたい思いがすごい強かった。一歩進めた」と、ほほえんだ。

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 試合で4回転サルコーに初挑戦した19年GPファイナルは転倒した。1位コストルナヤ、2位シェルバコワ、3位トルソワのロシア勢が独占し、表彰台まで16・71点の大差をつけられた。ロシア3人娘への雪辱を期した今季はコロナ禍で、出場予定だったGPフランス杯(11月)が中止に。試合がない中「モチベーションの維持が難しかった」というが、4回転サルコーへの気持ちは消えなかった。「意識するのはロシアの選手。もっともっと難易度の高い4回転を跳んでいる」。頭の中には常にライバルの姿があった。

 今季からスイスを練習拠点とし、2005、06年世界選手権覇者のステファン・ランビエル氏に指導を受け、脚力の強化に着手。1日1時間以上のメニューを週に4日こなし「毎日筋肉痛」と悲鳴を上げながらも、確実にジャンプは進化した。空き時間には男子で五輪連覇の羽生結弦の「世界一美しい」と評価される4回転サルコーをひたすらビデオでチェック。成功のイメージを描き続け、美しいジャンプを追い求めてきた。

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 紀平にとって20年最初で最後となった大会で、連覇と日本女子2人目の4回転ジャンプ成功という偉業を成し遂げた。「満足している。決めたいと思っていた4回転サルコーがきれいに決まって、すっごいうれしい」と喜んだが、すぐに気を引き締めた。かつて「優勝を目指したい」と話した北京五輪に向けて「まだ課題があって、10点くらいもっと高い点数を出せる」と成長を決意。鉄壁として立ちはだかっていた打倒ロシア勢へ、紀平が大きな武器を手に入れた。

  4回転ジャンプ 6種類あり、一番基礎点の低いものから、トウループ(9.50点)、サルコー(9.70点)、ループ(10.5点)、フリップ(11.0点)、ルッツ(11.50点)、アクセル(12.50点)。ISU公認大会では、02年のジュニアGPファイナルで4回転サルコーを決めた安藤美姫が女子初の成功者。18年頃からジュニアで複数の4回転を操る選手が現れ、ロシアのトルソワは13歳でトウループとサルコーを成功。18年にはルッツも決めた。シェルバコワも4回転ルッツを跳ぶ。リュウ(米国)は14歳で女子初のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転ルッツを同時成功した。19年には当時19歳のエリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン)が世界選手権史上初となる4回転サルコーを決めた。

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 露選手権女子上位3人圧巻ノーミス演技!シェルバコワ3連覇達成!

THE DIGEST 2020年12月27日(日)6時30分配信

重鎮タラソワ氏は彼女たちこそ世界と絶賛

 間違いなくロシアの、そしてフィギュアスケートの歴史に残る、選手たちの闘いぶりだった。

 現地時間12月26日、ロシア国内の選手たちで行なわれるロシア選手権の第3日が開催され、女子のフリースケーティングが行なわれた。

 前日に行なわれたショートプログラムを終えて首位に立ったのは、3連覇を狙う16歳のアンナ・シェルバコワ。2位にはカミラ・ワリエワ(79・99点)、3位にダリア・ウサチョワ(76・72点)、4位にアレクサンドラ・トゥルソワ(75・76点)、5位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(73・56点)という結果になっていた。

 最終グループはSP6位のエリザベータ・ヌグマノワから始まり、次にトゥクタミシェワが登場。新型コロナウイルスに感染したと報じられてから初めての復帰戦となった。体調不良のためにフリーは棄権するのではというニュースも流れたが、堂々登場。フリー130.69点、総合204.25点とした(最終結果7位)。

 そして、次に登場したトゥルソワが圧巻の演技を見せる。冒頭で4回転ルッツ+3回転トゥループを難なく降りると、間髪入れずにもう一度4回転ルッツを着氷。その後、ダブルアクセルを2本続けて決め、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツといったジャンプを全て成功させた。力強い『ロミオ&ジュリエット』をノーミスで滑り切り、170・61点を叩き出し、総合246・37点で首位に躍り出る。

 会場が熱狂に包まれるなか、その後に登場したワリエワも4回転ジャンプ2本をクリアする、完璧な演技を見せる。4回転+2回転トゥループ、4回転トゥループに続き、3回転ループ、2Aと着氷し、3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツをスムーズにこなし、こちらもノーミスで174・02点。総合254・01点でトゥルソワを抜き去る。

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 そして追われる立場のシェルバコワが登場。リンクサイドや会場の限られた観客も息をのんで見守るなか、肺炎から復帰したばかりの女王が底力を見せた。冒頭4回転ルッツ、4回転フリップを決め、3回転フリップ+トゥループ、2A、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、そして締めの3回転ルッツは両手を挙げてジャンプ。ステップやスピンも乱れることなく、流れるような動きで演技を終えた。

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 演技を終えて涙を浮かべ、エテリ・トゥトベリーゼコーチと固く抱き合ったシェルバコワは、フリー183.79点、総合264.10点という高得点で同大会3連覇を果たした。

 結果、1位シェルバコワ、2位ワリエワ、3位トゥルソワの上位3人が4回転ジャンプ2本をクリアし、8位までが200点超えという非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏は、「トップ3の女子選手全員が素晴らしいスケーティングを見せた。彼女たちこそ世界であり、匹敵する存在はいないように思えた。これこそロシア選手権であり、最高にユニーク」と称えている。

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2020年12月25日 (金)

【羽生結弦】“ノーミスなのに低評価”<全日本フィギュア>それでも✍SP首位発進。

 羽生結弦SP103.53点…コーチ不在“1人キスクラ”で得点待つ 

中日スポーツ 2020年12月25日(金)16時26分配信

◇ 25日 フィギュアスケート全日本選手権第1日 男子SP(長野市ビッグハット)

 5年ぶりの優勝を狙う羽生結弦(26)=ANA=は最終組の26番目に登場。今季のSP曲でロックナンバー「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を観客の前で初めて披露し、激しいビートに乗って軽快な演技を披露した。

 黒に金をあしらった衣装で登場した羽生は冒頭の4回転サルコーを何とか着氷すると、続く4回転―3回転の連続トーループはまとめ、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も決めた。演技の途中には手拍子で観客をあおるシーンもあった。

 羽生にとって今季初戦で試合は今年2月9日の四大陸選手権フリー以来320日ぶり。得点の103.53は、2月の四大陸選手権のSP111.82点、昨年12月の全日本選手権の110.72点よりも低かった。コロナ禍で1人で練習してきたという羽生はキス・アンド・クライも1人だった。

 首位発進の羽生結弦コロナ禍歓声なく残念」4年ぶりのロック曲 

デイリー 2020年12月25日(金)16時52分配信

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦となった五輪2連覇王者の羽生結弦(26)=ANA=は、SP103・53点をマークし、首位発進を決めた。初優勝を狙う鍵山優真(17)が98・60点で2位、5連覇を狙う宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=が94・22点で3位につけた。

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 初披露となったSP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」。黒のライダースジャケット風の上着に、エナメル質な黒のパンツスタイルで登場。英国のスター歌手ロビー・ウィリアムスのアップテンポなロックナンバーに合わせ、力強い演技を見せた。腕を組んだポーズから演技を開始。4回転サルコー、4回転トーループ-3回転トーループ、トリプルアクセルとすべてのジャンプをしっかりと着氷させると、観客をあおる場面も。320日ぶりの勝負の銀盤で、健在ぶりを示した。

 羽生にとって、は16-17年のSP「レッツ・ゴー・クレイジー」以来となるロックプログラム。演技後は選曲の理由を明かした。

 「(振付師の)ジェフリー・バトルさんが選曲してくれて、ピアノ曲探していたんですけど、世の中の状況をみている中でやっぱり明るい曲の方がと。皆さん辛い中でもこうやって自分の演技をみていただいているので。明るい曲にしました」。振付には羽生のアレンジが存分に加えられた。

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 コロナ対策のため、観客に許されたのは拍手のみ。会場と一体になることができる曲だけに、「正直、歓声が聞こえないのは残念だった」と話したが、「テレビやネットでみてくださる方はきっと声をあげているんだろうなと感じていたので。そういったものを感じながら演技をしていました」と、全力で舞を世界に届けた。

 羽生結弦まさかのスピン 0点』その訳は?

東スポWeb 2020年12月25日(金)18時21分配信

 フィギュアスケートの五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が25日、全日本選手権(長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で約10か月ぶりの実戦演技を披露した。

 3本のジャンプをすべて決めて103・53点で首位スタートを切ったが、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の後のチェンジフットシットスピン(CSSp)が「0点」とジャッジされるハプニングがあった。

 会場で演技を見ていた元国際審判員の杉田秀男氏85110点を超えると思っていたので、おかしいなと思ったと漏らした。では、一体なぜ「0点」になったのか。

 改めて映像をチェックした杉田氏は「恐らく羽生選手は、つなぎのつもりでターンしたら、それシットツイズルをジャッジにスピンととらえられたのでは?と分析。確かに羽生はやや重心を落として2回ターン。これが「回転の足りないCSSp」して認定されたようだ。

 思わぬ〝落とし穴〟となったが、それでも首位というのはさすがだ。

 羽生スピン無価値02つの可能性 

日刊スポーツ 2020年12月25日(金)19時50分配信/小塚崇彦(プロフィギュアスケーター)

 羽生結弦の演技でスピンが「無価値」で0点と判定された。5要素目の「足を替えて座るスピン」が認定されなかったが、その理由を小塚崇彦氏(31)に推測してもらった。

1スピン前の動作がスピンと取られた21つの姿勢で2回転以上しなかった2つの可能性がある。

小塚氏 まず前提として、なぜ0点かは本人とジャッジしか知り得ません。公開がされないからです。僕も現役時代はよくジャッジに直接聞きに言っていました。それで理由が分かります。ですので、このスピンも可能性を探ります。

 焦点は演技後半に入り、トリプルアクセルを決めた後の場面。滑らかな着氷の余韻を生かすように、動作に入ったスピンだった。これが基礎点0点となった。

小塚氏 1つ目として、その直前の動きが座るスピンの動きと認定され、その後のスピンが、失敗したスピンの時間の埋め合わせと取られたかもしれません。

 羽生はしゃがんで片足でのターン(ツイズル)をしゃがんだ姿勢で2回行い、起き上がってからスピンに入った。このステップが今季から導入された「2回転を満たす基本姿勢が1つも無いスピンは、レベルが与えられず無価値となる」に抵触した可能性。

2つ目の可能性が回転不足。

小塚氏 スピンの最中に姿勢を変えますが、単一姿勢では2回転以上が求められます。これが1・5回転などと判断された。そして、姿勢が高かったことで、片足で座るポジションがカウントされず、無価値となった可能性で、こちらの方が有力です。いずれにしても本人が確認し、原因がわかれば今後は大丈夫。SPでは同時に、さすがの場面もありました。

 挙げたのは4回転-3回転の連続トーループ。

小塚氏 今日は着氷で後ろ体重になってかかとがひっかかり、乱れる(ステップアウト)選手が多かったです。全日本の気負いなども影響したかと思います。羽生選手も4回転で前傾姿勢になり、そのブレを直すために3回転が後ろ体重になりました。それでも、氷に着く足と逆の足(フリーレッグ)をうまく使い、姿勢を保ちました。経験と技術を感じました。フリーではどんな演技を披露してくれるか、楽しみです。

 羽生スピン 0点問題レフェリーが見解公表 

東スポWeb 2020年12月25日(金)23時08分配信

 フィギュアスケートの五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が25日、全日本選手権(長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で首位スタート。しかし、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の後のチェンジフットシットスピン(CSSp)が「0点」とジャッジされた。

 日本スケート連盟には問い合わせが相次ぎ、25日の競技終了後に日本スケート連盟は吉岡伸彦レフェリーの名義で以下の文書を公表した。

 他にもノーバリュー0点の選手があります

 採点の理由をお答えすると、その選手のみフリーの演技での修正が可能となり公平性にかけますので競技終了まではお答えできません

 現時点でお答えできることは、理由についてはISUテクニカルハンドブックの該当する箇所を読んで頂きたい、ということだけです

 競技終了後であれば、説明いたします(原文ママ)

 羽生結弦SP、海外識者「最高にエキサイティング!」「ステップの40秒は真のハイライト」 

THE DIGEST 2020年12月26日(土)5時36分配信

 冬季オリンピック2連覇中の王者が堂々の首位発進だ。

 12月25日に長野ビッグハットで開催された全日本選手権、男子ショートプログラム(SP)に登場した羽生結弦は「103・53点」をマーク。10か月ぶりとなる実戦の舞台で、アップテンポな新SP曲「Let Me Entertain You」に乗せ、会場を大いに盛り上げる。冒頭の4回転サルコーをなんとか決めると、4回転+3回転トゥループを見事に着氷。スピンがひとつだけ「0点」となるハプニングはあったが、優雅かつ力強い演技で観衆を魅了した。

 海外メディアもこぞって五輪チャンプの復帰戦を報じている。欧州衛星放送局『EUROSPORT』でフィギュアスケートの解説を担当するイタリア人、マッシミリアーノ・アンベシ氏は興奮気味に「最高にエキサイティング!」と絶賛した。

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「ユヅル・ハニュウが全日本選手権のSPで102・62点以上を出すのは4回目で、首位スタートは実に6回目だ。4回転トゥループ、トリプルアクセルをいとも簡単に決め、カウンターからのトリプルアクセルも素晴らしかった。スピンがノーレベルとなる場面はあったが、最高水準の技術点を叩き出したのだ。ネガティブな側面は横に置いて忘れ、良き、ポジティブなところを称えようじゃないか。40秒に及んだステップ・シークエンスは新SPにおいて最高にエキサイティングな出来栄えで、真のハイライトだった。完璧で特筆に値し、多彩で速く、オリジナリティーに溢れるものだったね」

 世界中のフィギュア・ファンが待望したプリンスの帰還。大注目の男子フリーは土曜日に開催される。

 羽生結弦SPIOC公式HP絶賛「決して錆びつくことはない 

THE DIGEST 2020年12月26日(土)5時10分配信

二度の五輪王者に輝く羽生の帰還を歓迎

 フィギュアスケートの全日本選手権が12月25日、長野市のビッグハットで開幕した。

 初日の男子ショートプログラムでは、今年2月9日に開催された四大陸選手権の男子シングルフリー以来、約10か月半ぶりに公式戦出場となった羽生結弦、宇野昌磨らが登場。今シーズン初の演技を、限られた観客の前で披露した。

 国内外で注目を集めた羽生は、第22滑走で登場。ロビー・ウィリアムスの『Let Me Entertain You』にのせ、金色のラメラインが印象的な黒のロックスタイルの新プログラムで氷上を舞った。

 冒頭の4回転サルコー、4ー3回転トゥループ、トリプルアクセルというジャンプ要素を難なく着氷し、ステップシークエンスでは観客の拍手を要求する動きなどもみせ、演技を終えた後は笑顔に。採点で5つめの要素である「CSSp(チェンジフットシットスピン)」が無得点となったが、103・53点を獲得し、SPを終えて首位に立っている。

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 二度にわたって五輪を制した王者の“帰還”を、オリンピック公式メディア『Olympic Channel』は「ハニュウis back! ロックをテーマにした新しいショートプログラムをデビューさせた」と興奮気味に伝えている。

「復帰後の羽生は、より観る者を楽しませてくれるスケーターだった。ロビー・ウィリアムスの曲にのせ、ゴールドの縁取りが施された光沢のある黒いジャケットを身にまとい、まさにその姿通りのパフォーマンスを披露した。演技を終えた彼は氷の中央で膝をつき、長野の限られたファンから、大きな拍手を浴びた」

 そして、こうも綴っている。

「新型コロナウイルスの影響のため、彼は2020年のトレーニングの多くを一人で過ごし、この日も採点を待つ間、キス&クライではくまのプーさんのティッシュボックスを持ち、ひとりで座っていた。それでもパンデミックの最中に帰国し、困難が多い自宅でのトレーニングに専念し、舞台に戻ってきた。その滑りは錆びつくことなく、さらに新しい姿で我々の前に現われたのだ」

 フリースケーティングは25日に行なわれ、羽生はSP3位の宇野昌磨、2位の鍵山優真に続く、最終滑走で登場する。SPに続き、新プログラム「天と地と」を披露する予定だ。

 羽生結弦「0点」なんの首位発進!卒論指導教授も絶賛 

東スポweb 2020年12月26日(土)5時15分配信

 自粛期間もプラスに変えていた――。フィギュアスケートの五輪2連覇・羽生結弦(26=ANA)が、約10か月ぶりの実戦となった全日本選手権初日(25日、長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で103・53点をマークして首位発進。今季は新型コロナウイルス禍でグランプリ(GP)シリーズを欠場しており、ベールに包まれた調整過程の中で、どんなことに力を入れてきたのか。

 約10か月ぶりの本番リンク。その感触をじっくり確かめるように、羽生は銀盤の中央に立った。

 SPの新プログラム「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の軽快なロックナンバーに合わせ、冒頭に4回転サルコーを決めると、コロナ禍で大声が出せない観衆から手拍子が発生した。トーループの4―3回転のコンビネーション、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷。この直後のチェンジフットシットスピン(CSSp)は回転数が足りずに「0点」とジャッジされるハプニングもあったが、首位発進を決めた。

 羽生は「テクニカルを全然伸ばし切れていない。しっかり修正しながら明日(フリー)に向けて頑張りたい」と反省点を挙げた。

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 今大会もコーチ不在だが、ここまでの10か月間も同様で孤独との戦いだった。「毎日1人でコーチなしで練習した」と言いつつも「それでも僕にとってはスケートに集中できる環境」と決してネガティブにとらえなかった。

 中でも早大人間科学部(通信課程)の卒論作成は、自身に大きな影響を与えた。テーマは「3Dモーションキャプチャによる陸上でのジャンプの研究」。約2年間指導した西村昭治教授(60)は「自粛期間中が彼の卒業研究の一番のピークでした」と明かす。ひたすら勉学に励んだ時期の様子を「とても控えめで、人の言うことをよく聞き、咀嚼(そしゃく)してから答えを出す。必ず自分の中で整理がついてから返事をする。非常に慎重なところが印象的でしたね」と振り返った。

 研究では手首やヒジの関節、首、頭など最大32か所にセンサーをつけ、ジャンプの感覚を数値化。これによって別の角度から自分の演技を見つめ、より高い精度につなげてきた。その熱心さに西村教授は舌を巻く。

「他の子たちと違って、何か作業すると必ず何か1個、発見していく。例えば、ここでは外側で踏み切るから小指に重さがかかっているとか。結局、頭がいいんです」

 そんな研究を重ねてきた早大は9月に卒業。コロナ禍でもやるべきことにフォーカスしてきた王者は、スケーターとしての幅を広げ続けている。

 マッシリアーノさんのFBより「羽生結弦が全日本SP首位 

惑星ハニューにようこそ! 2020年12月25日(金)配信

イタリア時間の今朝早朝に行われた男子ショート
マッシミリアーノさんが光の速さにFBに投稿していました。

◇◇◇

 羽生結弦(103.53)は自身6度目の全日本ショート首位発進を飾った(正確には出場した大会で6回連続首位である)

 演技は長い期間を経て久しぶりの試合であることを考慮すると、非常に満足の行くレベルだった。

 ロビー・ウィリアムズのヒット曲「Let Me Entertain You」に乗せた新プログラムの傑出したポテンシャルは明白だは、幾つかの細部を磨く必要がある。

 前半、日本のチャンピオンは当然のことながら緊張しており、いつもほどスピードがない印象を受けたが、3アクセル以降はギアが上がり、完全に弾けた。

 演技のハイライトは間違いなくステップシークエンスである。音楽と完璧に同調し、多彩でスピードがあり、独創的だった。

 ジャンプに関しては、4サルコウと4トゥループ/3トゥループのコンビネーションは完璧に回りきっていたが、出が少し詰まり気味だった。一方、バックカウンターからの3アクセルは最高の技巧で実施されたにも拘わらず、不可解なことに満場一致の+5ではなかった。

 主な問題は最初の2つのスピンだった。

 フライングキャメルはいつもの実施のクオリティではなかった。一方、足替えシットスピンはノーレベルと判定され0点だった。

 この判定の理由について説明するのは難しい。

 このエレメントを何度も見返すと、レベル3だったかもしれない。

 確かに最後のポジションが短く、最初のポジションは少し高めだった。

 この件に関しては、判定した人間から是非理由を聞いてみたい。

 当然のことながら、エレメント直前のシットツイズルがスピンの開始と見なされたという解釈は信じがたい。

 なぜなら、もしそのようなタイプの判定が行われたのだとすると、今後、このような異質で危険で疑わしい判定に扉が開かれることになるからだ。

 いずれにしても羽生は技術点(56.21)、及び演技構成点(47.32)の各項目で最も高い得点を獲得した。

 2位は鍵山優真(98.60)、3位はコンビネーションのファーストジャンプ、4トゥループで転倒した宇野昌磨(94.22)である。

 フリーは明日、イタリア時間の早朝に行われる。

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教え子トルソワの採点に💣プルシェンコ不満露「あり得ない」

THE ANSWER 2020年12月26日(土)16時33分配信

ノーミスも得点伸びず4位、キスクラで“ブーイングポーズ”を見せる

 フィギュアスケートのロシア選手権は25日、女子ショートプログラム(SP)で3連覇を目指す16歳アンナ・シェルバコワが80.31点で首位発進した。一方で優勝候補の一角、アレクサンドラ・トルソワはノーミスの演技だったが、得点が伸びず4位発進。キス・アンド・クライで“ブーイングポーズ”を見せたコーチのエフゲニー・プルシェンコ氏は「これはワケが分からない!」「他選手にはあり得ない点数がついた」と不満を露わにしている。

 予想外の得点に恩師は納得がいかなかったようだ。トルソワは冒頭の2回転アクセル、両手を上げた3回転フリップを着氷。さらに、こちらも両手を上げてルッツ―トウループの連続3回転も決めた。ステップ、スピンも含め、大きなミスなくまとめ、演技後は会場から大歓声。本人に笑みがこぼれ、リンクサイドで見守っていたコーチのプルシェンコ氏も満足げな表情で拍手を送った。

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 ただ、得点は75.76点。すでに80点超えをマークしていたシェルバコワらに続き、この時点で3位に。演技構成点(PCS)は35.41点にとどまった。プルシェンコ氏は右手の親指を立てて下に向ける“ブーイングポーズ”で反応。得点に対する不満を表したようだ。最終的に順位は4位となった。ロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」は演技後のプルシェンコ氏のコメントを伝えている。

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「『起きていることは――ナンセンスだ』 ロシア選手権でのプルシェンコ氏からのジャッジへの叱責」

 こう見出しを打って報じた記事によると、シェルバコワ、ワリエワ、ウサチョワというエテリ・トゥトベリーゼ氏の教え子3人に次ぐ4位となったことについて、プルシェンコ氏は「サーシャは今日とてもよく滑りました。3回転アクセルを跳ばなかったにも関わらず、シーズンにおける彼女のベストスケートだったでしょう」などと評価し、ステップについては過小評価されたと見解を述べた。

 一方で「少し過大に見積もりすぎた得点が他のスケーターに与えられたように思う」と主張。「今日、すでに多くのコーチや専門家と話をしました。上位を占めるスケーターたちの転倒やきれいに実施されていないスピンに対して、実際に途方もない得点がつけられているというテーマに関して、です。彼女たちに、理論上あるはずがない完全に違うレベルの得点がつけられていました」と語ったという。

 

2020年12月24日 (木)

【羽生結弦】Xmas参戦<全日本フィギュア>SP&FS✍新プロ投入!!

【全日本フィギュア】羽生結弦SPフリーとも新プログラム

日刊スポーツ 2020年12月24日(木)0時18分配信

 フィギュアスケート男子で冬季オリンピック(五輪)2連覇の羽生結弦(26=ANA)が、約10カ月ぶりの実戦となる全日本選手権(25~27日、長野市ビッグハット)で今季初戦を迎える。新型コロナウイルス感染拡大の影響でグランプリ(GP)シリーズなど、ここまで全休。拠点のカナダにも戻れず地元の仙台市など国内で調整してきた。

 その後、全日本へのエントリーを決断。公式練習前日の23日夜、大会を中継するフジテレビ系「Live News α」でインタビューに応じ、ショートプログラム(SP)フリーともに新プログラムを披露することを明らかにした。

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 曲名は「見ていただいての楽しみにしたい」とした上で「『SEIMEI』『バラード第1番』と比べちゃうと、もちろんまだ、あそこまでの自信の塊みたいなところまでにはいってない。ただ、誰かの心に何か感情がともる、何かの気持ちがともる、きっかけになればいいな」と神妙に語った。

 コーチ不在の中で「ジャンプ、スピンの配置など流れ以外はほぼ全部、自分が決めたと言っても過言ではないプログラム」と笑い、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得状況と投入の可能性については「跳べるイメージは具体的に膨らんできて、あとは体を乗せられるか乗せられないか、ぐらい。ただ今回はやらない」と見送った。ただ「それだけじゃないって1人で練習していて気付いて。いろいろ割り切れるようになった。ちょっと大人になったんですかね」と、単なる回避ではない前向きな心境の変化も口にした。

 新型コロナ再流行の中、今年2月の4大陸選手権(韓国)以来となる出場を決断した理由については「率直に言えば出たい気持ちよりもリスクの方が大きいけど、まずは自分が感染拡大のきっかけにならない、かからないようにした上で、決断をしたからには責任を持って、いい演技をしたい」と細心の注意を払って、最善を尽くす。

羽生結弦 2020スーパースラムMVS早大卒業そして全日本 

スポニチアネックス 2020年12月24日(木)13時18分配信

 フィギュアスケート全日本選手権の開幕を25日に控え、男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が24日、長野市ビッグハットでの公式練習で調整した。今季初戦となる国内最高峰の舞台を前に、羽生の2020年を振り返る。

 【2月9日】四大陸選手権(韓国)を初めて制し、ジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成。SPは111・82点の世界最高得点だったが、フリーはジャンプでミスがあり、「SPがあった上での“スーパースラム”と思う。総合的に、とりあえず、良かった」と振り返った。

 【3月11日】新型コロナウイルスの感染拡大で、国際スケート連盟(ISU)がカナダ・モントリオールで開催予定だった世界選手権の中止を発表。

 【5月6日】日本スケート連盟の公式ツイッターを通じ、ファンへメッセージ動画を配信。「2011年3月11日から今までの僕とプログラムたちの道のりです」と語り、過去の計17曲の振り付けを披露した。

 【6月11日】中止となったアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」の公式ツイッターに登場。「皆さんの心の中に少しの不安もなく、皆さんの前でスケートができることを祈っています」などと話した。

 【7月11日】新設された表彰式「ISUスケーティング・アワード」で最優秀選手賞(MVS=Most Valuable Skater)に輝く。「これからも一生懸命、自分の理想のスケートを追い求めて頑張っていきます。より強く、よりうまくなりたい」。

 【8月23日】日本テレビ「24時間テレビ」にリモート収録で出演。早大人間科学部通信教育課程で学んでいた羽生は「勉強していました、ひたすら」とし、卒業論文を完成させたことを報告した。

 【8月25日】日本テレビ「new severy.」にリモート収録で出演。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)について「自分が一番、今スケートをやっていて大事にしなきゃいけないものは、やっぱりアクセルだなって思っています」と習得に意欲を見せた。

 【8月28日】日本スケート連盟が、羽生が今季のGPシリーズを欠場することを発表。連盟を通じて発表したコメントでは新型コロナへの感染の懸念、渡航制限などによる競技環境、周囲への配慮を決断の理由に挙げた。

 【9月】早大人間科学部通信教育課程を卒業。

 【11月25日】日本スケート連盟が全日本選手権のエントリーリストを発表。羽生も名を連ねた。

 【12月7日】26歳の誕生日を迎える。

 【12月23日】フジテレビ「Live News α」のインタビューで全日本出場を明言。SP、フリーともに新プログラムで臨むことも明かした。

 【12月24日】全日本選手権の公式練習で調整。

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 公式練習終えた羽生結弦「ベターでなくベストな練習できてる 

スポーツ報知 2020年12月24日(木)14時42分配信

 25日に開幕するフィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハットで男子で、10か月ぶりの実戦に挑む五輪連覇の羽生結弦(26)=ANA=が24日、公式練習を終え、オンラインでの取材に応じた。実戦はスーパースラムを達成した2月の四大陸選手権以来。コロナ禍でコーチ不在の練習で抱いた思いや、ショート、フリーのプログラムなどについて語った。以下は一問一答。

 ― 感覚はどうか?

 羽生「久しぶりに複数の人数でリンクに乗って練習したので、まだ感覚をつかめていないところもありますけれども、なんかある意味、それもまた新鮮。で本当に僕にとっては久しぶりのことだったので、楽しい感覚もありました」

 ― 出場を判断した経緯を。

 羽生「まあ、別に考えは変化してないです。はっきり言ってしまえば、やはり自分として、自分個人の考えとしては、やっぱり、なるべく、感染につながるような行動はしたくないと。第3波が来ている状態の中で、ぼくが出て良いものかということはかなり葛藤はありました。ただ、世界選手権に向けて、四大陸選手権が中止になってしまい、まずは世界選手権の選考会としてこの試合に必ず出なくてはいけないので、僕自身の希望を何とかつなぐために、出させて頂いたっていうような感じです」

 ― コロナ禍での練習状況を。

 羽生「毎日1人でコーチなしで練習をして。ただ、そうですね、本当にケアとかも難しかったですし、なるべく家族以外とはほぼ接触していないですし、本当に外に出て行くということが全くなかったです。それでも、僕にとってはスケートに集中出来る環境でしたし、いい練習できたんじゃないかなと思っています」

 ― 1人練習の難しさは?

 羽生「悩み始めると、どうしても、自分の“負のスパイラル”に入りやすいなと思ったんですけど、自分を研究するいい機会になりました。コントロールする術だとか、1人だからこそ深く分析したり。外的要因ではなく、自分の中でどういうふうに調子が悪くなっていくか。どのように調子が良くなっていくのか。そういうことを研究しました」

 ― プログラムのジャンプ構成を。

 羽生「フリーは、4回転はループとサルコー、後半に4回転トウループを2本入れるつもりです。ショートは、前半に4回転サルコーと4回転トウループ、3回転トウループのコンビネーション。後半にカウンターからトリプルアクセルの予定です」

 ― プログラムの見所は?

 羽生「今日やったフリー(の練習)に関して、もちろん題材となるストーリーはある。伝えたいストーリーはあるんですけど、そういうのに縛られずに、本当に、見て頂いた方の感触って言うか、何か、その方々の中にある背景に訴えかけられるものがあればなと思っています。ショートに関しては今日は(練習を)やってないですけど、それこそ、何か沸き上がるような感情があればうれしいです」

 ― 全日本選手権への意気込みを。

 羽生「もちろん表彰台の真ん中に立ちたいと言う気持ちが強くあります。昨年とは違い、完全な練習ができているとは言い難いですけど、自分の中ではベストな練習ができている。ベターじゃなくてベストな練習ができたと思っていますし、昨年とは違って体力もしっかりあるんで。いいコンディションを保ちながら、全力で頑張ります」

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 訃報:Photo_20201225110401Photo_20201225110601

 昭和ヒットメーカーなかにし礼さん(享年82歳逝去 

作詞家作家のなかにし礼さん死去知りたくないの」「石狩挽歌

産経新聞 2020年12月25日(金)8時47分配信

 「北酒場」「石狩挽歌」などのヒット曲で知られる作詞家で、直木賞作家のなかにし礼(なかにし・れい、本名・中西禮三=なかにし・れいぞう)さんが23日午前4時24分、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。82歳だった。

 昭和13年、中国黒龍江省牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科在学中からシャンソンの訳詞を手がけ、菅原洋一さんが歌った「知りたくないの」のヒットを機に作詞家となる。代表作に「今日でお別れ」「石狩挽歌」「天使の誘惑」「北酒場」など。作詞を手掛けた作品は約4000曲に上り、日本の歌謡界を代表する作詞家。

 その後、作家活動を開始し、平成12年に「長崎ぶらぶら節」で第122回直木賞を受賞した。代表作に、旧満州からの引き揚げ体験を描いた「赤い月」「世界は俺が回してる」など。

 6年から7年にかけ、日本音楽著作権協会の理事長を務めたほか、テレビの情報番組にも長くコメンテーターとして出演。幅広く知られた。

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なかにし礼さん略歴/北酒場天使の誘惑など作詞

日刊スポーツ 2020年12月25日(金)8時40分配信

 作詞家で直木賞作家の、なかにし礼(なかにし・れい)さん(本名・中西礼三=なかにし・れいぞう)が、心筋梗塞のため23日午前4時23分、都内の病院で死去したことが25日、分かった。82歳。旧満州生まれ。

 2012年に食道がんが見つかったが、先進医療の陽子線治療で克服。その後も旺盛な創作意欲を見せていたが、ついに帰らぬ人となった。葬儀・告別式は後日、家族葬として行う。喪主は妻の由利子さん。

なかにし礼(れい)本名・中西礼三。1938年(昭13)9月2日、旧満州(現中国・黒竜江省牡丹江市)生まれ。立大文学部仏文学科卒。作詞家として「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北酒場」で日本レコード大賞を3度受賞。作家としても00年「長崎ぶらぶら節」で直木賞。NHK連続テレビ小説の原作「てるてる坊主の照子さん」、満州からの引き揚げ体験を描いた「赤い月」などがある。血液型A。

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2020年7月12日 (日)

【羽生結弦】オンライン授賞式✍初代「ISU最優秀選手賞」に選出。

羽生ファン 私たちは感動しが魅了されるIISUが初代MVS大絶賛

THE ANSWER 2020年7月12日(日)12時03分配信

ISU公開の動画に海外反響彼はパワーと美を体現」「才能に恵まれ尊い!

 国際スケート連盟(ISU)は11日、2019-20年シーズンから新設されたフィギュアスケートの「ISUスケーティング・アワード」をオンラインで開催し、羽生結弦(ANA)が初代最優秀選手賞(MVS)に輝いた。ISUは公式ツイッターに過去の羽生に関する動画を公開。「私たちは感動し、心は魅了される」と絶賛している。

 羽生が輝きを放っている。顔をアップにしたシーンから始まる動画。美しいスケーティング、ファンがプーさんのぬいぐるみを手に声援を送る瞬間、リンクに並んだプーさんを羽生自ら拾い集めるところ、キス・アンド・クライで見せた爽やかな笑顔など、いくつかのシーンを公開している。最後はリンクで大声援を受けるシーンで締められた。

 輝かしい過去のシーンの一部をプレーバックしたISUは「ユヅル・ハニュウが初のISUアワード最優秀選手賞を受賞し、歴史がつくられた! 彼が氷に触れるたびに私たちは感動し、心は魅了される。最優秀選手に輝いたのは……ユヅル・ハニュウ!」と投稿。海外ファンからは多数のコメントが集まっている。

「絶対に彼がふさわしい!!!!! リンクの王様」
「史上最高に偉大なユヅル・ハニュウ・最優秀選手も当然!」
「氷上のジーニアスでありレジェンド。才能に恵まれ尊い! いつまでも大好き」
「受賞に相応しい! 彼はリンクの上でも離れても素晴らしい」
「ユヅはいつだってステキ。ユヅルの受賞に全世界が喜んでいる。キング・オブ・フィギュア」
「彼はパワーと美を体現している」

 受賞を喜ぶ声が集まったほか、「当然こうなるべき。全てのスケーターを正当に評価してください」「MVSはユヅル・ハニュウ。これからは敬意を払って公平に採点してくれますか?」という声も。新設されたアワードに大きな反響が集まっている。

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羽生結弦初代MVS💕レジェンド達も祝福

デイリー 2020年7月12日(日)12時26分配信

 国際スケート連盟(ISU)は11日、新設されたフィギュアスケートのISUアワードをオンラインで開催し、最優秀スケーター賞(MVS)には五輪2連覇王者の羽生結弦(ANA)が選出された。

 初代MVSに輝いた羽生を、ゆかりのあるレジェンドたちも祝福。ロシアの国営通信社「タス通信」によると、多くの名スケーターを指導してきたロシアのタチアナ・タラソワコーチは「ネイサン(チェン)は今年ブレークスルーを果たしました。ただ、羽生はそのスケートと深みで男子シングルの世界を変えた。この世界で最も輝くスターです」と、選出は“順当”との評価を下した。

 羽生にとって憧れの存在のトリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏も、「RIAノボスティ」に「異論はないだろう。羽生結弦は2度の五輪王者です。世界中のスタジアムにファンを集め、モスクワのGPでは日本のファンで、アリーナの50~70%が埋まります。結弦はフィギュアスケートのナンバーワンの男です」と、お祝いの言葉を寄せている。

 MVSには羽生のほか、ネーサン・チェン(米国)、ガブリエラ・パパダキス、ギヨーム・シゼロン組(フランス)が最終ノミネートされていた。

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 初代MVS 羽生結弦ファン感謝のメッセージ 

東スポWeb 2020年7月12日(日)15時43分配信

 国際スケート連盟(ISU)が新設したフィギュアスケートの「ISUスケーティング・アワード」で最優秀選手賞(MVS)を受賞した五輪2連覇中の羽生結弦(25=ANA)が12日、日本スケート連盟のツイッターで感謝のメッセージを発信した。

 羽生は「この度はこのような賞を頂けて大変光栄に思っているのと同時にまさか賞を頂けると思っていなかったのでとてもびっくりしています」とした上で「この賞を頂けたのもノービス時代、ジュニア時代、オリンピック、グランプリファイナルなど様々な場面で応援をしてくださった皆様のおかげだとまた改めて思うことができました。いつも応援していただき本当にありがとうございます」とコメント。

 また、国内の現状に目を向け「今、新型コロナウイルスや豪雨災害など大変な状況が続いています。どうかお気をつけてお過ごしください。また、これ以上被害が拡大しないことを祈っています」と語った。

 同アワードは新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった3月の世界選手権最終日に実施される予定だった。

 初代MVSとなった羽生は11日に行われたオンラインによる表彰式にリモート形式で出席した。

 羽生結弦初代MVS受賞英語スピーチ全文 

ロンドンつれづれ 2020年7月12日配信

羽生選手のインタビュー:

コスチュームについて。

‐あなたにとって、オリジンは特別なプログラムですよね? コスチュームも特別だと思いますが、氷の上で演技する時どのぐらい影響がありますか?

「まず、ノミネートされて光栄ですし、他のノミニーの方にはおめでとうと言わせてください。 また他のスケーターもそうだと思いますが、今日参加できて名誉に思っています。 質問ですが、もちろん重さや動きやすさ、着心地の良さが重要で、氷の上でベストの演技することはだれにとっても大切ですが、僕にとってはコスチュームは自分を表現し、プログラムのストーリーを演じるためのツールであるということです。 また、コスチュームはスケーターとしてのユヅル・ハニュウの個性を際立たせる上で大切なものだと思っています。 僕のコスチュームとは、プログラムを演じるうえでユヅルらしいということ、そしてこのプログラムにはこのコスチュームでなくては、と見ている人も感じてくれるものであることが大切です。」

MVSの受賞前に:

‐ まず、あなたの世界的な知名度というか、ファンベースということを考えると、本当に素晴らしいと思うんですが、あなたのファンたちの熱心さやあなたがこのスポーツに与えた価値の貢献は比類ないと思うんです。 僕の質問は、こういったファンの信頼や愛情があなたの試合に対する熱意にどのように影響しているか、ということなんですが。

「さっきのと繰り返しになるんですが、この賞にノミネートしていただき、お礼を言いたいと思います。質問の答えとしては、僕にとってはファンの方たちの視線や、声援は、プレッシャーになりますし、人々の期待はプレッシャーになります。たとえそれが練習であっても、それは感じています。 正直に言うと、時としてつらいと思うこともあります。でも、プレッシャーは実際、僕を強くしてくれるのです。 もし誰も期待してくれなくなったらそれは困ります。 皆さんの期待のレベルを達成し、それを超えたいと思っているのです。 もちろん常に100%の結果をだすことはできませんが、いつも挑戦しているのは、期待に120%のレベルで答えよう、ということなんです。 このところちょっとできていませんから、大いなる挑戦ですが、もし成功すれば言葉にできないような達成感が得られると思います。」

‐ ユヅル、ありがとう、そして、たとえあなたが120%達成できなくとも、あなたはファンをがっかりさせたことなんか一度もないということは言わせてね!

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受賞の後:

‐ユヅル、おめでとう!あなたが2020年のMVS(最も価値あるスケーター)アワードのウイナーです。 あなたのフェノメナル(驚異的)なスケート技術と人気がスケート界の発展に大きく貢献しました。それは日本だけでなく、世界規模で…。 まず最初の質問は、あなたの人気を使ってフィギュアスケートに脚光を浴びせ、多くの人にスケートに興味を持ってもらい、支援してもらうことは、あなたにとってどれほど重要ですか?

‐「まず言いたいのは、フィギュアスケートに貢献しているのは僕1人だけではないということです。フィギュアスケートはスポーツであり、ショーもあります。 僕らはアスリートであり競技者です。一人で競技をすることはできません。 アマチュアを始め、たくさんの選手たちによってフィギュア界は成り立っているのです。 それがスポーツとしてのフィギュアスケートです。 毎日の中で常に僕が思っているのはフィギュアスケートのこと、より強く、よりうまくなろうということです。これまでよりも1つでも多くうまく、強くなりたい。昨日できなかったことを、今日はできるようになりたいと日々思っています。アマチュアスケーターとして頑張り、家族やコーチ、ファンの方たちの期待にそえるよう、望む結果を出せるよう、努力したいと思っています」

‐若い、次世代のスケーターが、あなたの様に成功したいと思っていたら、どんなアドバイスをしますか?

「それぞれのスケーターがどんな風に表現したいか、みな違ったスケートのスタイルを持っています。 だから、僕は彼らにアドバイスをできる立場ではない、と考えています。 僕はただ、世界レベルのスケーターたちの演技を楽しみたい、と思っているだけなんです。」

‐そうですか、もしかしたら自分では言いずらいかもしれないでしょうけど、でも僕たちは、あなたの演技をみてものすごく刺激をうけますし、若い次世代のスケーターたちは、あなたが氷上に創り出した演技を見て影響を受け、自分たち自身のものを創り出すことができるんでしょうね。 ユヅル、君の演技を見るだけでもすごいことだけれども、君がファンに与えるインパクトもなかなかすごい。ここに動画があるから一緒に見ましょう…。(といって、羽生選手の試合後のファンの映像をうつす)

以下、日本語で日本のファンに:

「ここまで見てくださり、ありがとうございました。皆さんのおかげで、こうやってスケートができていること、そして自分が追い求めるスケートができていることが本当に幸せです。いつも応援ありがとうございます。そしてこれからも一生懸命、自分の理想のスケートを追い求めて頑張っていきます。どうか応援よろしくお願いします」

こちらSPARKの放送でのコメント:

「羽生結弦です。この度はこのような賞を頂けて、大変光栄に思っているのと同時に、まさか賞を頂けるとは思わなかったので、とてもびっくりしています。この賞を頂けたのも、ノービス時代、ジュニア時代、オリンピック、グランプリファイナルなど、様々な場面で応援をしてくださった皆様のお陰だと、また改めて思うことができました。いつも応援して頂き、本当にありがとうございます。 今新型コロナウイルスや豪雨災害など、大変な状況が続いています。どうかお気をつけてお過ごしください。また、これ以上被害が拡大しないことを祈っています」

・・・・・・・・・・・・・

MVS受賞者:
羽生結弦(男子シングル=日本)

受賞の条件: 
男女シングルの選手、ペア、アイスダンスのカップルの中で、ファン層への影響力、メディアの注目度、スポンサーの評価を向上させ、フィギュアスケートの発展に最も寄与した選手、あるいはカップルに贈られます。

 初代MVS受賞者に、重鎮タラソワ「二度と現れないスケーター 

THE ANSWER 2020年7月13日(月)10時33分配信

タラソワ氏が受賞受けコメント彼はトップです!」「ハニュウ異次元です

 国際スケート連盟(ISU)は11日、フィギュアスケートで2019~20年シーズンに新設した「ISUスケーティング・アワード」の表彰式をオンラインで開き、男子の羽生結弦(ANA)が初代の最優秀選手賞(MVS)に選ばれた。これを受け、ロシアの重鎮タチアナ・タラソワ氏は「彼は2度と現れないスケーターです」と最大限の敬意を示している。ロシアメディアが伝えている。

「sport24.ru」によると、タラソワ氏は今回のアワードを受けてコメント。「あなたはハニュウがISUアワードで最優秀選手賞を受賞することに疑いはありましたか?」との質問を受けると「彼はトップです! 彼にライバルがいるかですって? もちろんです! 彼の隣には現在の世界王者、ネイサン・チェンがいます。しかし、ハニュウは異次元です」と強調した。

 タラソワ氏は、チェンがコーチ陣らとともに急成長したと認めた上で「しかし、ハニュウはすべてにおいて卓越していて、2度と現れないスケーターです」と大絶賛。「彼は自分の才能とともに私たちの男子シングルに関する認識を変えました。人間が才能があるならまだいいですが、彼の場合はフィギュアスケートのすべての局面で際限ない可能性を持っています」と語った。

 一方で「私自身はハニュウからもチェンからも、とても大きな満足を得ているのですが」とも付け加えた。また「『異次元』と名付けたハニュウのレベルにあるスケーターが女子の中に現れるでしょうか?」との質問については「私たちには別次元のレベルにある女子スケーターたちがいます。少し様子を見ましょう」とし、母国ロシアの逸材の成長に期待を込めた。

2020/03/22 フィギュアの今シーズンを総括する<のオスカー>にが相応しいか

あれこれ 2020年7月6日(月)15時26分配信

2020/03/22 羽生の傑作、シュレーポフの衣装、トゥトベリーゼの女子生徒たちのセンセーション:フィギュアスケートの今シーズンを総括する氷の《オスカー》に誰がふさわしいか

====一部抜粋====

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ、ウラジーミル・ザイヴィ)
3月22日、モントリオールではフィギュアスケート史上初めての氷の《オスカー》 — ISU Skating Awardsのセレモニーが行われる筈だった。Russia Todayは、著名なコーチであるタチヤーナ・タラーソワに、世界選手権は中止になったが今シーズンの受賞者として誰を見たいかを質問し、また同時に自分たちが考える年間ベスト賞のリストを提起した。フレデリック・ショパンの音楽に載せた羽生結弦のショートプログラムの傑作、《シンドラーのリスト》のプログラムにおけるアントン・シュレーポフの挑発的な衣装、女子フィギュアスケートの全ての重要な試合におけるエテリ・トゥトベリーゼの女子生徒たちの勝利、これらは専門家たちの心を動かさないではおかなかった。

・ 最優秀選手賞について
[タチヤーナ・タラーソワのバージョン]
「それは、羽生結弦だと思います。チェンへの私の全ての愛情(私はネイサンが大好きです)を持ってしても、この日本人の名前を挙げます。彼は単なるフィギュアスケーターではなく、人物なのです。フィギュアスケートの歴史には、卓越した滑り手たちがいましたが、しかし、羽生は別です。彼は、天界の人です。彼のショートプログラム(ショパンのバラードNo.1)は、一つだけのものなのです — その最後にはスタンディングオベーションをしないではいられない、ひざまずき、それを見る事が出来た事を神に感謝しないではいられない、そういうプログラムなのです。

それは、音楽への100パーセントの呼応、音楽との共体験のみならず、また音符の一つ一つに乗せられた最高難度のエレメンツのみならず、人間の魂と音楽とのある種の驚くべき完全な融合なのです。このようなものを私は人生で二回だけ見たことがあります、氷上でではなく、バレエで:マイヤ・プリセツカヤが《瀕死の白鳥》を踊り、ムスチスラーフ・ロストロポーヴィチがその伴奏をした時と、ニューヨークのバレエスタジオで、ジアナ・ヴィシュニョーワが踊り、ワレーリー・ゲールギエフが指揮をした時です。羽生結弦の滑りは、それと同様の現象なのです」。

[Russia Todayのバージョン]
シーズンの結果で判断すれば、グランプリファイナルで羽生結弦に勝利した(アメリカ人は日本人に二つのプログラムで勝った)、二度の世界チャンピオン、ネイサン・チェン、初めてのシニアシーズンで、グランプリファイナル、ヨーロッパ選手権を含む、出場した全ての国際大会で勝利したアリョーナ・コストルナーヤ、ペアスケートで二度の世界チャンピオン、グランプリファイナルと四大陸選手権では敵無しだったウェンジン・スイ/ツォン・ハン組、そしてフランスのアイスダンサー、六度の世界チャンピオンのガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組を候補者の中に含めなければならなかった。しかし、同等の4人(組)の候補者たちに対して席は一つしかない — それ故に羽生だ:このスポーツ種目に関する認識を激変させた二度のオリンピックチャンピオンは、彼のお陰でこのスポーツ種目にスポンサーからの莫大な資金が集まった、正にそのようなフィギュアスケーターになった。ご存知の通り、お金を侮ってはならないのだ。

・ 最優秀衣装賞について
[タチヤーナ・タラーソワのバージョン]
「このノミネートの公式化は、最初からあまり正しくなかったと感じます。そこでは、そのコスチュームを披露するアスリートに関してではなく、アイディアを思い付き、コーチと一緒になって氷上でそのアイディアを具体化した芸術家について語る必要があります。コスチューム、それはコーチの仕事の一部です。指導者こそが、氷上でどのような自分の生徒を見たいのか、どのような芸術的イメージが具現化されるかを決めなければならないのです。

私は、屈指のコスチュームマスターと一緒に仕事が出来て幸運でした。ナテラ・アブドゥラーエワやヴャチェスラフ・ザーイツェフのような。もっと時代が下ったマスターたちの中では、例えば、ミレーナ・ボプコーワの働きぶりが私には気に入っています。少数の人たちしか知りませんが、彼女は数年間浅田真央のために衣装を縫っていました — 私が真央との仕事を終了した後さえそれをしていたのです。かつて私は真央のためにアメリカで、非常に小柄で痩せた体型向きの、特別な、姿勢を変えられるマネキンを買い、それをミレーナにプレゼントしたことさえあるのです。

もし、具体的アスリートたちのコスチュームについて語るとすれば、良いものがたくさんあります。選ぶことは出来ません」。

[Russia Todayのバージョン]
マジックペンの色や好みは、ご存知の通り、十人十色であるし、我ら編集部の選択がいかに突飛であるとしても、このノミネートはアントン・シュレーポフと、彼のフリープログラム《シンドラーのリスト》に行き着く。国際スケート連盟(ISU)も、ナチス強制収容所のユニフォームを模した、このアスリートのコスチュームをSkating Awardsにと推していたが、インターネットでの世間のネガティヴな反応を恐れて後退し始めた。

もちろん、選択は様々だが、多種多様な衣装とアイディアが限りなくある中で、フィギュアスケート界全体の注目を我々の選択に引き付けられれば、それは当然、一つの達成だ。

・ 最優秀新人賞について
[タチヤーナ・タラーソワのバージョン]
「このノミネートでは、私ならアレクサンドラ・トルーソワ、アリョーナ・コストルナーヤ、カミーラ・ワリーエワの中から選ぶでしょうが、多分、サーシャ(アレクサンドラ)を選ぶでしょう。国際大会で、一つのプログラムの中で4本の四回転ジャンプを成功させて、今シーズンのサーシャが成したことは、今後数年間、女子選手の誰かがいつか繰り返すことが出来るとは考えられません。そもそも、世界で誰一人やっていないことをやることは、非常に難しいのです。しかも、誰もがトルーソワに反対しましたし、規則さえもが、アスリートが自分のジャンプで大きな優越を得られないようにと変更されようとしています。ですから、私は彼女に賛成するのです!」。

[Russia Todayのバージョン]
アレクサンドラ・ボイコーワ/ドミートリー・コズロフスキー組、アレクサンドラ・トルーソワ、そしてアリョーナ・コストルナーヤの選択肢の中で、最後のコストルナーヤを選ぶ。

16歳のモスクワっ子の結果が、自ずと全てを物語っている。Russia Todayのバージョンで名前が上がった三者とも、全てがロシア人であったことは、専門家たちの偏見に罪があるのではなく、《残りの世界》側の競争力の弱さにある。一方で、このロシアが見習うべき人たちはいる。

2020/02/27 露元Jr.代表「自分のクレージーな世界を気に入っている」

あれこれ 2020年7月17日(金)3時2分配信

2020/02/27 イワン・リギーニ「自分のクレージーな世界を気に入っている」— バーテンダーとしての仕事、自分のブランドの衣服の路線、オリンピック出場の可能性について

====一部抜粋====

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ)

父方の出自により彼はロマであり、バリーエフという姓でロシア代表として滑り始めた。そして恐らく、フィギュアスケートにはより華麗なキャリアも、よりボロボロのキャリアも無いということは論理的なことだ。イワン・リギーニは2度ロシアジュニアチャンピオンになり、4度イタリア選手権で勝利し、エヴゲーニー・プリューシェンコ、イリヤ・アヴェルブーフのショーで滑り、タチヤーナ・ナフカのミュージカル《ルスランとリュドミ-ラ》ではチェルノモール(訳注:ずる賢い魔法使い)になった。ここ三年間はショーArt on Iceに出演していて、Russia Todayのこのインタビューはその折のもの。

—あなたは2016年のボストン世界選手権で皆を感動させました:ショートでもフリープログラムでもトップテンに入りました。その後に何故競技スポーツを終わりにしたのですか?

「すぐに終わりにしたのではなく、さらに一年イタリア代表として滑ったが、オリンピックシーズンになって、イタリア人たちは僕をオリンピックに送り出すつもりが無いことを理解したのだ。イタリア選手権で2位になったが、それはあまり美しい話ではなかった。僕ではなく他の人間が最良の選手になることを求められているのだと、何か非常にあからさまに理解させられたのだ。最初僕はこのことで落ち込んだが、でももうそんなに若くないし、自分にはすすり泣いている時間は無いのだと決心したのだ。すぐにArt on Iceに出会い、人生が変わった。オリンピックに行かなかったことをちっとも悔やんでいないと、たちまち理解したのだ。Art on Iceでは何かすぐにメンバーに入り、このショーに出演してもう3シーズン目だ」。

—慣れ親しんだ生活全体が一瞬にして終わった時、それは辛い時でしたか?

「どちらかと言うとそれは、考え始めるのを余儀なくされた時だった。恐らく、人生において何かを変える時期が来ていたのだ。いつも誰かからのお金を期待し、自分に資金提供をしてくれるように頼み、コーチが何故自分に支払ってくれないのかと不安になったり質問したりしないように、コーチに支払ってくれるよう頼んだりすることが、もうたくさんだったのかもしれない。このような問題は、そもそも、アスリートを煩わせるべきじゃないと僕は感じるのだ。しかし、僕の人生はいつも簡単には行かないものだった。

僕はジュニアの時は非常によくやった。ロシアでトップになった。その後怪我をした。当時トレーニングしていたのはニコライ・モローゾフのところで、非常に大きなグループだった — 高橋大輔、ハビエル・フェルナンデス、フローラン・アモーディオ、セルゲイ・ヴォーロノフ、アリョーナ・レオーノワ、ニキータ・カツァラーポフ/エレーナ・イリイヌィフ組。ただし、グループの中であなたがナンバーワンでないとすれば、あなたとの働き方が違うのだ。それでイタリアのために滑るために自分の内部が成熟したことも分かって、僕は去った — モスクワで生まれたけれども、生まれた時から僕のパスポートはイタリアのものだったから。しばらくの間、サンクト・ペテルブルクのオレーク・ワシーリエフのところで滑り、その後オーベルストドルフのミハエル・フートのところへ行った」。

・ ・・・
—アスリートが連盟から財政的支援を受けず、スポンサーもいない場合、フィギュアスケートはどれ程お金がかかるものなのですか?

「それは非常に大きなお金だ。膨大な金額をフィギュアスケーターの誰もがあなたに言うだろう。スケート靴だけでも1000ドルかかる。それに加えてコスチュームを作る。最低でもそれには相当な額が出る。その上、もちろん、一日2回のトレーニングが必要だ。1時間半ずつは欲しいところだ。または1時間ずつ3回。この他コーチを雇って、リンク代、全般的身体訓練、特殊訓練、振付け費用、治療・リハビリ・回復の費用を支払わなければならない。これら全てが自己負担だ。フィギュアスケーターに給料が支払われるのは、ロシアとアメリカだけだ。スポンサーを探そうと試みることは出来るが、あなたに知名度が無かったなら、スポンサーの誰一人あなたに興味を示さない。

一時期僕はいつも考えていた — 23年間これをやったようにして努力したなら、それ程才能が無くたってどんなビジネスでも、どんなスポーツ種目でも成功しただろうにと。この期間があれば、サッカープレーは間違いなく習得しただろう — ナショナル選抜チームの大部分のプレーヤーたちに遜色なく。しかし、フィギュアスケートでは、グローバルな観点で論じるとすれば、普通に稼げる機会が事実上無く、スポンサーシップも無い。コスチュームにNikeのロゴチップを縫い付けてスケーターが世界選手権に出て行くことは出来ないのだろうか?

つまり、フィギュアスケートが人気にも関わらず、そこには重要なもの — 商業が無いのだ。これは国際スケート連盟がどうしても解決出来ない、僕たちのスポーツ種目の重要な問題の一つだと思う。連盟には日本のスポンサーはいて、そのお陰でフィギュアスケート全体が息をしているのだから、日本のアスリートたちはお金を得ている。ヨーロッパでは全くこれとはほど遠い。スポンサーがいれば、競技会は全く違ったものになるだろう。実際の広告が現れれば、世界チャンピオンは勝利の報奨金で5万ドル受け取り続けることもないだろう。これは一見しただけでは大金だが、大会開催国に10〜15パーセント、30〜40パーセントを自分のコーチングスタッフに、さらには連盟に何かしらの支払いをして、税金を納めた時、計算してみれば分かるだろうが、全く何の収入にもならないのだ。しかも、この5万ドルを得ることが出来るのは、羽生結弦を倒してからだ。あるいはネイサン・チェンを。やってみたら良い、彼らに勝てるかどうかを・・・」。

—フィギュアスケーターの立場から見て、羽生結弦は人でしょうか、あるいは銀河系間の異星人でしょうか?

「異星人だ、間違いなく。僕は彼をこうも呼ぶ:粘土細工異星人」。

—このフィギュアスケーターの中で、最も説明が付かないものは何ですか?

僕にとって驚くべきことは、最も深刻な怪我も含めて、どのような怪我であってもあまりにも早く恢復することだ。どれ程彼は柔らかいのか — 関節も、どこもかしこも。彼は、僕に言わせると、ヒトの非常に良い組立部品を持っている。内部の彼は本当に何らかの塑形用剤で出来ているのだ — 足は氷上で別々の方向に湾曲する。羽生に起こったような怪我のうち何らかのものが僕に起こったとしたら(どうかそんなことになりませんように)、恐らく僕は二度と足で立てないだろう。

それに加えて結弦には、非常に強い魂がある。実在するサムライ魂だ。これら全てが合わさって、彼を非常にクールで、特別なものにしている。無駄に滑り回るのを回避出来るのは、ジャンプを感じる能力、氷を感じる能力、難しいジャンプをほとんど助走無しで跳ぶ能力だ。あの宇野昌磨も非常にクールなフィギュアスケーターだ。しかし彼は、羽生がやらかす奇妙なことをやることは出来ない。そもそもそれを出来る人はほとんどいないのだ。もっとも、羽生は、宇野もそうだが、子供の頃僕たちが常に教えられたように《アイロンで》 — 足を引っ張らずに — 滑っている。一方でチェンは、一つ一つの動きの際に足を引き抜いている。僕にとっては、そこに違いがある」。

—ショー出演のアドレナリンで、あなたには足りていますか? 競技スポーツに逆に引き寄せられないですか?

「引き寄せられる。絶え間なく仕事をすることでこれを埋め合わせている。それは演出だったり、何らかの新しいプロジェクトだったり、新しいビジネスだったり。僕はいつも忙しいし、それは良いことだ。しかし、さらにもう少し滑ることも除外していない。だって、僕は現役を引退するとはどこでも言わなかった。しかも、イタリアとの関係を終了すると決めた途端、すぐに二つの国が、彼らのために滑るようにと僕にオファーを出して来た。だって今僕は、自分が望むなら、どの国のためにも滑ることが出来るのだから」。

—中国でのオリンピックであなたを見るというバージョンもあり得ると言いたいのですか?

「十分可能だ。全てを整えるために丸一年あるのだから」。

 

2020年5月13日 (水)

【ISUフィギュア】✍北京五輪に向け<大幅ルール改定>断行!!

羽生結弦の対応いかに、4回転基礎点改定3種類統一

日刊スポーツ 2020年5月13日(水)8時39分配信

 国際スケート連盟(ISU)は11日、フィギュアスケートの20-21年シーズン新採点基準を発表した。ジャンプの基礎点が改定となり、現在最高難度の4回転ルッツが11・50点から11・00点に下がり、同ループが10・50から11・00点に上がった。11・00点のまま維持されたフリップも加えた計3本の4回転ジャンプが同じ基礎点で並んだ。

 平昌五輪後の18年7月以来、約1年10カ月ぶりにジャンプの基礎点が改定された。最高得点を狙って挑むスケーターが男女とも増えていた4回転ルッツに歯止めがかかる形となり反対に成功者数が少なかったループに加点。変更がなかったフリップを含め11・00点で統一された。03-04年のISUジャッジングシステム採用以降、現状でトップ3のジャンプに初めて基礎点の差がなくなった。

 より出来栄えも重視される流れで、日本勢には悪くない。4回転のフリップは宇野昌磨が16年4月に、ループは同9月に羽生結弦が世界で初成功。特にループは、まだ誰も跳べていない4回転半(クワッドアクセル)を除けば最も成功順が遅かった難易度。ISU技術委の中で基礎点の低さを疑問に思う声も出ていた。一方、羽生が着氷を目指す4回転半は12・50点が保たれ、同ルッツとの差は1・50点に拡大。夢は膨らむ。

 3回転も変更。ルッツが0・60点減の5・30点でフリップと並ぶなど割を食った。回転不足には「q(クオーター=4分の1)」マークが新設され、基礎点100%で出来栄え点(GOE)が減点に。新型コロナウイルスの感染状況を見ながら今秋から採用される予定だが、選手にとっては氷上で練習できない時期に対応を迫られる。

4回転ジャンプの基礎点

アクセル 12.50 変更なし

ルッツ  11.50点→11.00

フリップ 11.00 変更なし

ループ  10.50点→11.00

サルコー  9.70 変更なし

トーループ 9.50 変更なし

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Downgraded (<<): Missing rotation of half a revolution or more.

半回転以上の不足は、ダウングレード。(たとえば4回転なら3回転とみなされる。これは今までと同じ。)

Underrotated (<): Missing rotation of more than a quarter revolution but less than half a revolution. The jump will receive 80% of the base value and Judges will reduce GOE.

1/4回転以上の不足はアンダーロテーションとして、基礎点の80%、そしてGOEのマイナス。

Landed on the quarter (q): Technical panel will indicate this with a sign “q”. The jump will receive full base value and Judges will reduce GOE.

ちょうど1/4回転の不足の場合、テクパネルが”q”とマークし、GOEのマイナス2。(qはクオーター、つまり1/4の意味)

Less than a quarter missing: No sign will indicate this. The jump will receive full base value and Judges will reduce GOE.

1/4回転以下の不足の場合、GOEのマイナス1。

Poor/cheated take-off: For example a toe-assisted jump is taken off from the full blade, Toe Loop is executed like a Toe Axel or there is excessive rotation on the ice at the take-off. The reduction in GOE is -1 to -3. (劣悪、あるいはごまかしたテイクオフ: 例えばトウ・ジャンプをフルブレードで跳ぶこと、トウループをアクセルのように跳ぶこと、あるいはテイクオフ時に氷の上で必要以上に回転してから跳びあがること。 これらのジャンプにはGOEでマイナス1から3をつけること) となっている。問題は、ジャッジがそれを見逃さずにきちんと評価できるかどうかである。

トルソワ相次ぐ移籍 プルシェンコ氏は金銭面の関与否定

THE ANSWER 2020年5月13日(水)7時13分配信

トルソワや11歳天才少女もエテリ氏から離れる、皇帝私は新しい選手を受け入れる

 フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)がコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れ、皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏に師事することになったが、これに続いて11歳の天才少女も移籍を決断。プルシェンコ氏が「私は勧誘していない」と話していることをロシアメディアが報じている。

 アリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワとともに“天才3人娘”として2019-20年のフィギュア界を席巻したトルソワの“電撃移籍”。師事していたトゥトベリーゼコーチのもとを離れたが、トルソワに続いてコーチのセルゲイ・ロザノフ氏、11歳の天才少女ベロニカ・ジリナもエテリ氏のチームからプルシェンコ氏のアカデミーに移籍したことを、ロシアメディア「sportmk.ru」などが報じた。

 同メディアは、同国メディア「rg.ru」のインタビューを要約する形で、プルシェンコ氏の記事を掲載。「移籍がどのようにして起こるのか」という質問に同氏はこう答えている。

「私は何人かの人が言うように、財政的な面などで他のスケーターを勧誘したり、何かをもって自分のところへ引き寄せることはしません。(皆さんが)知っているように私はいつもオープンです。私と会うのは簡単です。簡単に電話が通じます。そして最近、よく電話がかかってきています」

電話の相手は選手ではなく両親これは彼女たちの両親が下した決断です

 こう語ったプルシェンコ氏。アカデミーの金銭的な目的などで有望選手を集めていることを否定している。電話の相手について、選手たちが自分からかけてきたのかという質問には「いいえ、彼女たちはまだ小さいですから」と返答。「『子どもたちが移籍する決断をしました』と、私に彼女たちの両親が伝えました。だから、これは彼女たちとその両親が下した決断です」と説明している。

 五輪金メダルなど頂点を極めたプルシェンコ氏。今後も加入してくる可能性もあるようで、こう言葉を並べている。

「私は新しい選手たちを受け入れます。そうトゥトベリーゼ氏のグループを去った15歳のサーシャ・トルソワや、もうすぐ12歳になるベロニカ・ジリナを受け入れたように」

 15日に12歳となるジリナは、3月に練習で3回転アクセルを成功させた。記事によると、昨年10月の練習中に4回転サルコウを、12月の大会で4回転トゥループにも成功。ロシア国内で人気のフィギュアスケート番組に出演するなど広く知られている逸材だという。

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プルシェンコ「トルソワはまったしいトルソワになると保証する」

ロシア・フィギュアスケート・フォレヴァ2 2020年5月13日(水)配信

自分の名前が落ち着いた生活に影響を与えて人気ランキングを上げている

(エフゲニー(プルシェンコ)、あなたはいままるでポップスターのようですね。ショービジネス界に行ってしまったかのように。)

フィギュアスケートからどこにも離れていませんよ。

(毎日、プルシェンコの名前でスキャンダルがあります。)

それは私がやっていることではありません。誰にも攻撃していません、対応しているだけです。事実を確認しているだけで、ほら、私の名前でみなさんが落ち着いて生活するのを邪魔していることになりますが、もしかすると逆に人気ランキングを上げているかもしれません。

(ランキングは、もちろん上がっているでしょうね。)

ほら。選手が私のところに来るのを決めたからっていったいなぜこうなってしまうのでしょうか?セルゲイ・ロザノフ・コーチとともに、選手たちはその決断をしたのです。私はその経緯を支持しますし、しかも喜んでそうします。それだけです。

(ですが、トルソワとの最初のコンタクトはいつだったのでしょうか。)

詳細に入り込むことはしませんが、昔からの経緯だと言っておきます。明日、(トルソワの移籍に関する)書類を(スケート)連盟とモスクワ連盟、(注:トゥトベリゼ・グループのある)サンボ-70に提出します。法的にすべて解決して、勝利に署名してから、詳細について話し合う必要があります。まだ出来事よりも先走る必要はありません。5月15日に正式な移籍となります。また、エゴール・ルヒンも私のところに来たとの報道がありますが、そういった情報は私のところにはありませんしこれまでもなく、この選手について私への連絡がありませんでした。ルヒンはCSKAで滑っているとわかっています。私のところにもうみんな来ると書かれているのです。全員を採用しているわけではありません。

(では、誰を取っているのか、全員挙げていただけますか?)

確実に来るのは、アレクサンドラ・トルソワとジリナ姉妹です。他の移籍についてもありますが、それはもう次の段階です。今後発表します。

(トゥトベリゼ・グループからですか?)

移籍はあります(注:どのグループからは明示せず)。今後センセーションがあるとあなたにかつてお伝えしたことがありましたが、このようなセンセーションが起こりました。

(それは、2年ほど前におっしゃられましたね。)

そのとおりです。時間が経ちました。選手は移籍について決断しました。しかし、経緯は本当に以前からのことです。今月だけのことではありません。

さらにセンセーションがある。センセーションが好きだ。

(では、サーシャ(トルソワ)の移籍を主導したのは誰だったのでしょうか。)

選手自身です。

(彼女にはどんな動機が。)

近く彼女自身がすべてをお話するでしょうから、私は彼女のあとに話します。騒ぎが本当に大きくなってしまい、情報はただただたくさんありますが、いま重要なのは移籍を実現することです。その後に、もしかすると記者会見をするかもしれません。いまは私自身も彼女と遠隔で連絡し、プログラムや創作、合宿についての考えを共有しています。どこに行くか、どんな振付師に依頼するかなど。お聞きいただきたいのですが、彼女が両親と一緒に私に電話してきて、私のところへの移籍について話を始めました。私はそれを支持し、一緒に仕事をすることを決断しました。彼女にどんな動機や理由があったのかは、いまはまだ詳細には入りません。

(なぜ彼女がトゥトベリゼの下を去ったのか興味を持たなかったのでしょうか。)

サーシャが必要だと考えたら、彼女自身が話すでしょう。

(あなたにとってトルソワが来ることは大きなリスクでは。)

私は常にチャレンジが好きでしたし、常に前へと進んでいました。私のスクールは近い将来ナンバーワンになるでしょう。それをきちんと仕上げます。私が自分のリンクを作り始めたのに理由がなかったわけではありません。この仕事が大好きで、恐れてはいませんので、大きな計画があります。今年については、最近来たばかりのサルノフスキー兄弟がとても良い結果を見せてくれました。ソフィヤ・チトワはロシア年少選手権とモスクワ選手権で優勝もしてしまいました。私たちは結果を出しています。しかし、その結果は私だけのものだとは絶対に言いません。現在、私たちのアカデミーには、素晴らしい指導者やコレオ指導者の集団ができあがりつつあります。まあ、特別に傑出した選手はいませんでしたが、今年は達成したこともあります。サーシャやジリナ姉妹、他の選手が来てくれることで、新たな可能性が広がっています。どんな選手にも、引き上げる必要がある弱点はあります。トルソワは、来シーズンまったく新たなトルソワになると保証します。そしてセンセーションとなるでしょう。私はセンセーションが好きなので、センセーションは起こるのです。私にとっていま重要なのは、トルソワを、すべての面において傑出した選手に育てることです。ジャンプだけでなく、スピンでも、カリスマ的魅力でも、スケーティングでも、ジャッジと観客に伝わる表現ででも。この課題をすでに掲げており、私とセルゲイ・ロザノフは同じ波に乗っています。彼はスーパープロフェッショナルです。彼のことは昔から知っていました。私たちはうまくいくと思います。

(あなたがトルソワに持つビジョンを伺いたく存じます。以前のプログラムは成功していなかったと思われますか?)

なぜでしょう?彼女のプログラムはとても良かったと思います。彼女は立派に滑ってました。しかし、現時点で女子シングルの世界では、技術構成もカリスマ的魅力もスケーティングもすべてにおいて100%成熟しているようなユニバーサル・ソルジャーはおりません。そういった全面的選手は存在していません。どの選手も、どこかで他の選手より弱いところがあります。羽生結弦の例を挙げれば、彼はすべての面において成熟しており、すべてのポジションで強力です。もちろん、サーシャもユニバーサル・ソルジャーにしたいと思っています。まさに先に述べたような面において。

(それは可能なことなのでしょうか。)

可能です。練習すれば可能です。

(つまり、練習をしない側面があるということですか?彼女のあのアスリート的フィギュアスケートは伸ばす価値はないと?)

トルソワが万能選手となるよう努力します。

(どのようにすればそれができるのでしょうか?彼女には技術的英雄の資質に傾倒しているというプロフィールがもうできています。)

いいですか、彼女はまだ15歳ですよ!まだまだ成長します。私たちはただ、15歳で選手はもう終わりつつあるということに慣れてしまいました。この状況を変えなければなりません。サーシャにはまだまだ先があり、道の始まりにいるところです。

誰も誘ってはいない、自分で来た

(ただ、2度のロシア女王であるアンナ・シチェルバコワはバランスの取れた選手ですし、欧州女王のアリョーナ・コストルナヤは、超バランスの取れた選手です。サーシャは明らかに技術に対する歪みがあります。)

シチェルバコワに弱点がないとは思っていません。あります。コストルナヤにも、専門的視点から言えば弱点はあります。その弱点については言いたくありません、今後競い合うので。私たちにとって重要なのは、弱点をなくすことです。自分のことを考えなければなりません。弱い面があっても、一時的なものです。繰り返しますが、新シーズン、トルソワはまったく新しくなります。

(ジャンプ技術は残るでしょうか。)

部分的に変えます。彼女には絶対に安定性が必要で、それなしでは何もうまくいきません。

(ロザノフはアカデミーで自身のグループを率いるのでしょうか。)

ロザノフとミハイロフ(注:プルシェンコ・グループのドミトリー・ミハイロフ)の共同のグループとなります。私一人だけで舞踏会を支配する、なんてことはここではありません。チームがあり、その中で個々人が自分の課題に取組んでいます。先述のチトワの功績も、チーム全体の功績です。

(それとは別にアレクサンドル・ヴォルコフのグループの機能も継続するのでしょうか。)

はい、アレクサンドル・セルゲエヴィチ(ヴォルコフ)の支援も継続します。

(トルソワやジリナ姉妹を含む新しい女子は、あなたとロザノフのグループで練習するのでしょうか。)

ええ、もちろん。

(ロザノフとトルソワが来ることは、一つのプロジェクトなのでしょうか、それとも相互に関係していない出来事なのでしょうか。)

一つのプロジェクトです。トルソワはロザノフと一緒に来ました。

(ロザノフが来ることが、トルソワの移籍の動機の一つだったのでしょうか。)

おそらく、コーチも選手もどこか満足できないところがあったのでしょう。セリョージャ・ロザノフは素晴らしいスペシャリストで、選手に4回転ジャンプや素晴らしい技術を身に着けさせるなど、大きな結果を達成しました。私も以前から彼の仕事には注目していました。技術については、彼はミーシンや(イーゴリ・)ルサコフから非常に多くのことを学んでいました。彼は多くのコーチから一番いいところを選んで、選手に素晴らしいジャンプ技術を身に着けさせるようになったと思います。彼も、私のアカデミーに入り私と一緒に仕事をする希望を表明しました。私からは、試してみない理由はないと言いました。

(つまり、彼についてもあなたが誘ったわけでなく、自分で来たと。)

彼が自分で来たのです。私は誰も誘っていません。今回の件は、セリョージャ・ロザノフ・コーチとアレクサンドラ・トルソワ選手のまったくの個人的希望です。

(それ以外に具体的にどんなスペシャリストがサーシャを指導するのでしょうか。)

名前は挙げられませんが、最高級のスペシャリストたちです。ロシア人もいますし、外国人もいます。

(どんな専門ですか?)

スケートだけでなく基礎トレーニングのスペシャリストもいます。巨大な、広範囲の指導をする必要があります。

(次の新人も、有名な名前になるでしょうか。)

有名な選手です。悪い選手はうちにはいません。

ラファエル・アルチュニャーン「推し進めるアスリートがいる」

あれこれ 2020年5月15日(金)1時45分配信

====一部抜粋 =====

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ)

— チェンのイェール大学でのアカデミー休暇(休学)に関する問題は解決出来たのですか?

ラファエル・アルチュニャーン:「解決した。彼は文字通り二、三日前に最後の試験に合格し、『大学での勉強に関わる全ては終了しました。これからは、仕事に完全に集中出来ます。』と言った。ネイサンは既にカリフォルニアに戻り、アパートメントを借り、トレーニングに着手した。今私は、リンクが開いた時に私と彼の、個別の氷が持てるように交渉しているところだ。

私たちはそれが無くても、悪くない環境ではある:一つの氷に5~6人ずつだから。しかし、時には個別に、アメリカで言われるようにface to faceで働ける機会を持ちたいこともある。何か本格的に良いものをやって、チェンをエリートスケーターに変えたいのだ」。

— オリンピック以外の全てのビッグタイトルを取った選手にそれを言うとは、興味深いですね・・・

「あなたの皮肉も理解出来るが、多くの細部は改善出来るし、全ての面で進歩出来る。少し前に私はネイサンとこれについて話し合い、率直に言った。彼の滑りの多くのことが私には気に入らないと」。

— それで、反応はどうだったのですか?

彼は、『僕もそうです。』と答えた。従ってわれわれは、多くの取り組むべきことを計画している。何らかのダンススクールに行くこと、新しいプログラムを試すこと、何らかの新しいエレメントを考え出すこと、全体的に難易度を上げることなど。われわれは過去二回の世界選手権でのネイサンのパフォーマンスを全て見て、二回目の試合は、一回目よりも弱くなったという結論に達した。結果として勝ってはいるけれども」。

— トルーソワの話に戻りたいですね。というのも、難易度への現実離れした彼女の志向が、私にはあなたの生徒を強く思い起こさせるからです。エヴゲーニー・プリューシェンコへ彼女が移行してすぐに、何人かの専門家たちは次のような意見を表明しました。つまり、四種類の四回転ジャンプをものにしたとしても、サーシャ(アレクサンドラ)にはマイナスの数が非常に多い:スケーティング、スピンの技術等々に欠陥があると。

「シニアのグランプリファイナルで、トルーソワはどんな成績でしたかね?」。

— 3位でした。

「つまり、私の理解が正しいとすると:グランプリファイナルで3位になり、その後コーチを変えることを決断した時、彼女に突然あらゆる欠陥が現れ始めたということを、われわれは今話しているのだね?」。

— フィギュアスケーターがプログラムの中でこのような数のクワドを跳ぶ時(これはネイサン・チェンのことではありませんよ)、プログラムはただジャンプからジャンプへの滑りに変容するということは同意なさいますね。だってあなた自身が、作品にジャンプが多過ぎると残りの全てへの時間が全く残らないと、繰り返し言っていました。

「それはそうだが、論理的に話そうじゃないか:ある人たちがある価値体系を創出し、そこに自分たちの労力を投じた、アスリートはその人たちの全ての要求を遂行し、3位になった、ところが今やわれわれは、彼は何か正しくない滑りをしていると言い出している? それならそのように今あるシステムに変更を加えれば良い。しかし、私が理解出来ないのは、アスリートが自分に示されたルールに従ってプレーしていることで、そのアスリートを誰かが非難し始めるということだ」。

— もしあなたがトルーソワの今のコーチの立場だとしたら、フリープログラムで5本の四回転ジャンプをどう維持するかを考え始めるでしょうか、それともプログラムをもっと簡単にするのがあなたのためだと言って、アスリートを説得しようとするでしょうか?

「実は、サーシャがもしプログラムに5本の四回転ではなく、3本を残すとしても、それは女子にとっては多いのだ。まして女子選手は皆、年齢と共に跳べなくなって来るということを考えれば。サーシャがこのような数の四回転を維持するのは非常に難しくなるだろうと、私は100パーセント確信している。だから、滑りや、技術、スケーティング、スピン、それに素晴らしく跳べる人であってもジャンプ技術の向上に取り組まなければならないのだ。これに毎日取り組まなければ、スキルは非常に急速に失われて行く。例えばネイサンは、アクセル以外の全ての四回転を跳ぶことが出来るが、しかし彼とて毎日それらに取り組んでいるのだ」。

— トルーソワは二つのグランプリ大会で勝利し、その後ロシア選手権で主要大会に選出されましたが、その彼女がグランプリファイナルで3位になった時、トゥトベリーゼグループの女子選手たちの一人の母親が、私にこう言いました:『サーシャは巨大な心理的バリアを乗り越えることが出来ました。彼女のコーチたちもそうです(彼女のお陰で)。彼女は、自分のイニシアチブで四回転ジャンプに向かって行った最初の子供です。ただそれをとてもしたいというだけで。彼女以外の全員は、四回転ジャンプを跳ぶことを非常に長い間禁じられていました。なぜならコーチたちは怪我を恐れていたからです。トルーソワこそが、最初の四回転をまだ子供の時に跳び始め、その後でやっと彼女の後から、残りの皆がそれを試し出したのです』。

「そのモチベーションも役割を果たした。サーシャ自身にそれ程のモチベーションがあったのか、それとも彼女の両親にあったのかは分かりかねるが、しかし彼女はプログラムの中で5本の四回転を跳びたいと願い、それを実行した。基本的にネイサンもかつて全く同じように行動した:僕はやりたい、だから 僕はやる! それに彼の母親もそれを望んでいた。私は、全く不当なリスクを何とか止めようと試みはしたが、進歩は進歩だしどうしようもないと理解していた。

別問題としてあるのは、全てを考量することが出来なければならないということだ。われわれのスポーツ種目では、誰も戦術を無視出来ない。サーカーも同じだ。サッカーでは全員がとにかく様々なポジションでプレー出来るし、全員が良く走るが、しかし、全員がフォワードに出て行く訳ではない。

もし、あのトルーソワか、あのネイサンがかつて競技者として、よりプロフェッショナルであったとすれば、恐らく、いくつかの状況で、今日は2本のジャンプ、明日は3本、などというような戦術を使うべきだということに同意しただろう。しかし、彼らはどちらも、周りを見回すことなく前に押し進む、ひたすらモチベーションが非常に高い選手たちで、そういったことは何もやらない。ということは、コーチに出来ることは、隣にただ立って、全力で助けることだけだ」。

— あなたの見方では、トルーソワの技術は、ジャンプの面で彼女がさらに前進することを、どれ程可能にすると思われますか?

「ちなみに、彼女は良い技術を持っている。全てが本当にスーパーだとは言わないが、サーシャは十分に正常に跳んでいる。彼女と一緒に働けるし、彼女は自分自身に非常に厳しい人間で、モチベーションがあり、沢山のジャンプをしたいと思っている、そのようなことが見て取れる。これはコーチにとっては、非常に恵まれた土壌だ」。

— プロフェッショナルな女子アスリートとして、私は別のことも理解しています:もし《フルスターリヌィー》の女子選手たちが、主要な大会の公式練習で、40分間で50回ずつジャンプするとすれば、普段の練習では彼女たちははるかに多く跳んでおり、彼女たちの筋肉の記憶は、それ程集中的に跳んでいない選手たちよりも、はるかに強く培われています。このような場合、アスリートの成長に連れて再教育することや、何らかの技術的不備を単に修正することすら、大変に困難な仕事となります。

「その通りだ。単純な計算表を示そう:一回の練習で100回のジャンプなら、一日に200回のジャンプで、週に1200回、1ヶ月ほぼ5000、一年で約5万回か、あるいはそれ以上だ。これらの少女たちが皆、このような体制で5年か6年位滑っている。その後このような女子選手があなたのところへやって来て、あなたは彼女と働き始めるが、四方八方からこんなことばが飛んで来る:あらあら、あなたのところの彼女は既に半年滑っているのに、何も変わらなかった。

みなさん、半年間であなたが出来ることは、比喩的に言えば、そこに何かを書きたいと思う、キャンバスの下塗りだけだ。だから、自分のアスリートに少なくともいくつかの変化が見え始める迄には2年が必要だと私が言う時、私はこの数字を単純に口にしているだけではないのだ:新しい筋肉の記憶を植え付けるためだけに2年かかるのだ。そしてその後やっと、何らかの新しい技術や安定性について言い出すことが出来るのだ」。

 

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