羽生クン

2020年12月29日 (火)

【羽生結弦】超絶演技で魅了✍5年ぶり<全日本フィギュア>5度目の優勝!㊦

 羽生結弦の美しさと強さが全選手にエネルギーを逆境のなかの圧巻の演技 

NumberWeb 2020年12月29日(火)11時11分配信/野口美惠(スポーツライター)

 2020年の総括ともなる全日本選手権が12月25-27日、長野のビッグハットで行われた。

 男子は羽生結弦が5年ぶりに王者を奪還し、宇野昌磨が2位。シニアデビューの鍵山優真も、ショート2位からの銅メダルで存在感を示した。コロナ禍での葛藤、北京五輪への夢、今季の引退、それぞれ悲喜こもごものドラマの詰まった3日間だった。

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 男子は、羽生と宇野のトップ2選手が今季初戦。そこに17歳の鍵山がどこまで食らいつくか、という展開が予想された。そして蓋を開けてみれば、羽生の美しさと強さが、全選手にエネルギーを分け与えるような、圧巻の一戦だった。いま振り返れば、羽生の逆境力はこれまで何度も証明済みだったのだ。

地元の仙台で孤独に練習を続けていた

 羽生は昨季の世界選手権がキャンセルとなった後、トロントの拠点から帰国し、地元の仙台で孤独に練習を続けていた。新プログラム2つはリモートで振付をしてもらったものの、細かい振付は自分でやるような状況だった。

「毎日ひとりでコーチ無しで練習していました。悩み始めると負のスパイラルに入りやすいなと思いました」

 励まし合う仲間も、鼓舞してくれるコーチもいない。

「昨季の(2位となった)全日本やグランプリファイナルのこともあり、自分が成長していないんじゃないか、戦えなくなっているんじゃないか、という思いもあって、戦うの疲れたな、と思ったんです。辞めることはいつでも出来るな、と」

 悪い思考は、身体へと現れる。

「トリプルアクセルすら跳べない時期がありました。どん底の時期は、結構長くて、10月終わりくらいまでありました」

もうちょっと自分のために競技を続けてもいいのかな

 立ち直るきっかけになったのは、練習の合間に滑った2つのプログラムだった。

「(エキシビションの)『春よ、来い』と、(8~11歳の頃の)『ロシアより愛を込めて』のプログラムをやった時に、なんだかやっぱりスケートって好きだな、スケートじゃないと自分はすべての感情を出し切る事が出来ないな、だからもうちょっと自分のために競技を続けてもいいのかなって思ったんです」

 戦うためのアドレナリンが出始め、1つずつジャンプを取り戻していく。手探りのなか、11月24日のエントリー期限はやってきた。

ちょっとでも明るい話題になったら

「こういう(コロナ禍の)状況のなかで自分が胸張って試合に出るには、コーチを呼ぶべきではないと判断しました」

 ひとりで試合に臨むには不安もあったことだろう。しかし12月24日の公式練習初日に現れた羽生は、完ぺきなジャンプで、関係者を虜にした。回転軸が以前よりもさらに細くなり、すべてのジャンプを軽々と力を入れずに跳ぶのだ。回転を始める時に「ギュッ」から「キュッ」になったというイメージ。それは4回転アクセルを練習してきたことを裏付ける証拠でもあった。ジャンプ練習を見た時は、あくまでも成功率が上がったと感じていたが、その予想は良い意味でフリープログラムを見た時に裏切られることになる。

 まず25日のショートは、楽しさを伝えてくれるものだった。ジェフリー・バトル振付、ロビー・ウィリアムズのロック『Let Me Entertain You』は、観客も一緒にノッていけるナンバーだ。

「最初はピアノ曲を探していましたが、世界の状況を見ているなかで、ちょっとでも明るい話題になったら」という。

脚換えシットスピンが0点になった

 4回転サルコウとトウループを入れ、パーフェクトの演技ながら、103.53点。110点に近い数字が予想されるなか、失点の原因は、足替えシットスピンが「0点」になったことだった。

 これには、羽生が「レベルを獲るためのスピン」ではなく「観客を盛り上げるためのスピン」として内容を決めていたことに起因していた。

 羽生が得意とするイリュージョン(上体を下げて、逆立ちのような回転をする)の入り方は、本来なら「難しい入り方」でレベルを取れるが、1つ目のフライング・キャメル・スピンで難しい入り方をしているため、レベルを獲得できない。そこで、音楽の激しいメロディに合わせて、「難度姿勢4つ」を次々と変化させていくことでレベル4を獲ろうとした。

 しかも羽生はこのロックナンバーで「色々なものを加えて、全部が見所みたいな感じにしたい」と考えていた。イリュージョンの「カッコ良さ」もその1つだったのだろう。レベルを獲れないにもかかわらず残し、つまり「イリュージョン」+「難度姿勢4つ」という、まるで修行のような難しいスピンにしていたのだ。

 そして、ステップシークエンスに入る前には、観客席に手拍子を誘うシーンがあるため、早めにスピンを終わらせなければならない。本番の高揚感もあり、左足に換えたあとのシット姿勢での回転数が規定に足りず、結果として「0点」となってしまった。

 羽生の振付へのこだわりが生んだ失点と、見所満載の演技。それが新ショートのお披露目だった。

 れんかさんのツイより
 野口さんの記事、レベル構成間違ってる。
 テクニカルに確認してから記事にして欲しい。
 FCSpのバタフライとCSSpのイリュージョンは
 それぞれでレベルが取れる。確かに難度姿勢
 4つ入れてるがそのうちレベルを取ってるのは3つ。
 SFをわざと2種入れて、後の方を飾りで使うのは
 羽生さんのこだわりです。

 この構成はSEIMEIやレックレでも使ってたはず。
 長年取材してきたのなら覚えといて欲しい。

 またこの人は本人に確認もせずに自分で考えた
 ストーリーで記事を書いてるんだな。記者会見で
 質問できる立場にいたんだからライバルや希望の
 順位のことなんて聞かずにこれを質問すれば
 よかったのに。
 イリュージョンはレベル取りのためで、
 音楽表現のために無駄を承知で入れた
 技じゃないよ。ナンバーの記事!

風が舞い上がるような音の感覚があった

 そして26日のフリー『天と地と』で、新境地を見せる。

「すごく思い入れのある曲で、聞けばすぐに感情が入ります。自分で選曲して、編曲もかなりバージョンを作って、音自体にも意味が込められています」

 羽生がそう語るフリーは、単にジャンプの成功や高得点を目指すプログラムではなかった。こだわったのは、「音と合うジャンプの配置」だ。昨季は、得点を稼げる連続ジャンプを3つとも演技後半に持ってきていたが、このフリーでは中盤に入れた。理由を、こう説明する。

「プログラム全体をみたときに、前半のトリプルアクセルに連続ジャンプをいれた方が『見た目が良いな』と。琴の音から始まって、風が舞い上がるような音の感覚があったので、トリプルアクセルから両手を挙げる2回転トウループ(の連続ジャンプ)と、その勢いで3回転ループを跳ぶのが、一番『表現としてのジャンプ』になっていると思いました」

表現として完成できたところとは?

 そんな風に考えてジャンプを跳べる選手が、いったい、羽生の他にいるだろうか。彼にしか見いだせていない境地、戦いの美学が詰め込まれていた。羽生の心が、表現のために跳ぶという気持ちだったからだろうか。見ている側も、ジャンプを1つ1つ見守るというよりも、羽生と一緒に戦国時代へ旅をした、というような感覚になる演技だった。

 ジャンプはすべてパーフェクト。フリー215.83点、総合319.36点で、参考記録ながら今季の世界最高得点での優勝だった。

「何よりも、ジャンプを力なく、シームレスに跳べたということが表現として完成できたところです。自分自身も安心して、見ているかたも安心して見られる、自分本来の演技が出来ていると思います。トレーニングしてきたことのやり方は間違っていませんでした。さらにブラッシュアップして、もっと難しいジャンプに挑んでいきたいです」

 上杉謙信公への共感もあって演じるというこのプログラム。どう熟成させていくのか、次の演技が見たくてたまらなくなる4分だった。

こういう緊張感や、不安を、望んでいたんだな

 一方、久々の実戦となったのは、宇野も同様だった。スイスを拠点に練習し、エントリーしていたフランス杯や欧州での国際大会は次々と中止になるシーズン前半だった。

「次の試合に向けての練習ではなく、今の自分より良いモノをという気持ちで練習してきました」

 ショートは、冒頭の4回転フリップを美しく決め、2本目の4回転トウループはステップアウトとなった。

「皆さんの手拍子もあって『こんな感じが大会だよな』って思って1本目を降りることができて、ヨッシャーって思いました。2本目は、着氷で不安があり制御しきれませんでした」

 ミスが響き3位発進となったが、宇野は終始笑顔だった。

「こういう緊張感や、不安を、望んでいたんだなと思いながら滑りました。すごく楽しかったです。このような状況下で大会を開いて下さった方々、見てくださる方々、本当にありがとうございます」

宇野ああ僕の目標はここにあったんだ

 フリーも「楽しさ」は変わらなかった。冒頭の4回転サルコウと4回転フリップを成功。続く4回転トウループが3回転になると、挑戦さえ楽しんだ。

「あまりに綺麗に3回転を跳んだので、これも何かの縁だと思い、もう一回4回転トウループを跳ぼうと思いました」

 演技後半に4回転トウループを2度入れ、着氷。フリーは190.59点で、総合284.81点での銀メダルとなった。ただし羽生とは、35点近い点差だった。

「羽生選手は、練習で出来ていることを本番でやってのけるのは凄く大変なことなのに、簡単にやってのける。自分の目標となる選手が、すごく偉大な選手なんだというのを痛感して、嬉しくなりました。『ああ僕の目標はここに合ったんだ』と感じられた試合でした」

 そして17歳の鍵山にとっても、新たな経験が詰まった一戦だった。ショートは2種類の4回転を成功する。

「ショートにすべてを賭けようと、集中しました。1本も逃さない気持ちですごく緊張していましたが、落ち着いて滑ることができました」

190点と聞いた瞬間に、やべえって思いました

 演技後は、極度の緊張感が解けたことで、急に身体が震えだすほどだった。98.60点の高得点で、2位発進。フリーの滑走順は「宇野の後、羽生の前」という好位置につけた。

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 そして翌日のフリー。氷に乗った瞬間、宇野の得点が耳に入った。

「嫌でも点数が聞こえちゃって、190点と聞いた瞬間に、やべえって思いました。去年3位だったので、去年より良い演技がしたいと思いました」

 重圧のなか、冒頭の4回転サルコウを成功。続く4回転トウループがステップアウトになると、2本目の4回転トウループを連続ジャンプにしてリカバリーした。全体でミスは2つあったが、「4回転3本、トリプルアクセル2本」のプログラムを演じ切り、フリー180.19点、総合278.79点での3位。22年の北京五輪へ、確実な一歩となる演技だった。

「去年とは違って、狙っての3位ということに満足しています。やはり、羽生選手、宇野選手の存在はまだ遠いなということを実感しました。一緒に滑ることができて凄く楽しかったですし、刺激になりました」

田中、佐藤、友野、山本、それぞれの北京五輪への道

 北京五輪の出場を目指すトップグループの男子も、渾身の演技を見せた。

 今季、怪我からシーズンをスタートさせた田中刑事は、フリーで4回転サルコウを取り戻し、238.83点で、意地の4位となった。

「(怪我からの)復帰へのステップとして全日本に照準を合わせてきました。もどかしい半年でした。今季はまだ跳ばなかった4回転トウループもありますし、来季は心身共にベストでもう一度戦いたいです」

 来季は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の曲で挑むという。必ずや男子フィギュアに新風を吹かせてくれることだろう。

 また大技の4回転ルッツを持つ佐藤駿にとっては、自らの大技に苦しめられたシーズンだった。全日本選手権では安全策をとり、4回転ルッツを回避したものの、ショートもフリーも、むしろ3回転ルッツでミスがでてしまった。

「来年こそ完成度の高い、ノーミスできる演技を目指します」

 才能溢れる16歳は、今がまさに伸び盛り。来季は、4回転ルッツを武器に怒濤の攻めを見せてくれるはずだ。

スケート人生で一番の努力をしてきた

 友野一希は、「スケート人生で一番の努力をしてきた」という仕上がりの良さで、練習での4回転サルコウが絶好調。ところが本番ではミスが出てしまい、223.16点での6位となった。

「努力をすべて棒に振る演技でした。試合で自分の強さを出していけるよう追求していきたいです」と話した。

 西日本選手権で優勝した山本隼太も、ショートは6位通過したものの、フリーでは力を出しきれず、総合9位に。

「最終グループに入りたいという気持ちで臨み、念願の最終グループで滑れて幸せな気持ちでした。今季は、怪我や病気がなかったけれど、違う不安や焦りがありました」と振り返った。

 北京五輪へのレースはここから、いくらでも逆転はある。1年後、成長した姿で戦うことをそれぞれが誓った。

日野、本田、涙の引退

 一方で、この全日本選手権がスケート人生最後と決めて臨んだ男達がいた。本田5人兄妹の長男である本田太一は、今回がラスト全日本。ショートはトリプルアクセルを降りて12位で通過し、フリーも力の限りで滑った。

「ショートは実力以上のものがだせた奇跡の演技。引退して社会人になっても、一生忘れないと思います。妹達に何を残せたかな。2日間の僕の演技が全てです。出し尽くせたと思います」と涙をぬぐった。

 本田の次の滑走となった日野龍樹も、「ラスト」のひとり。決めたのはショートで11位となった夜だったという。フリーも最後まで演じきり、11位を飾った。

「夜から今朝にかけて決めました。こんなもんっすよ、辞める時って。12回もこんな試合に出させていただいて光栄でしたし、今年は自分のなかでも満足度の高い全日本でした」

 演技後、リンクサイドに残って演技を見守っていた本田に気づくと、抱き合った2人。涙をぬぐうことなく、スケート人生を讃え合った。

 すべての選手がインタビューのたびに語ったのは、コロナ禍のなか試合を開催・運営してくださった方々への感謝。滑れること、そして演技を通じて感動を伝えることの偉大さを実感する3日間だった。去る者、何かを掴んだ者、失った者、それぞれの涙を胸に、次の一歩へと進んでいった。

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 天と地と俺と羽生結弦が語ったプログラム全容 

朝日新聞デジタル 2020年12月27日(日)0時35分配信

 フィギュアスケートの全日本選手権は26日、長野市のビッグハットで男子のフリーがあり、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)がフリーでほぼ完璧な演技を見せ、参考記録ながら自己ベストとなる215・83点をマーク。合計319・36点で5年ぶり5度目の優勝を決めた。「今のコロナ禍という暗い世の中で、自分自身がつかみ取りたい光に対して手を伸ばしたっていうような感じだった」と語った。

 新プログラムは、戦国大名の上杉謙信と武田信玄が戦った「川中島の戦い」を取り上げた大河ドラマ「天と地と」がテーマ。演技後、「選曲自体は、自分がやっている。選曲自体も編集も、かなり、かなり、バージョンを作ってやった。音自体にもすごい(思いが)込められている。ただ僕は音楽家ではないので、やっぱりスケートと合わせた上での、ものになっているのかなという風な思いはある」とこだわりを明かした。

 演技もほぼ完璧だった。冒頭の4回転ループで3・60の出来栄え(GOE)加点を得る美しいジャンプ。続く4回転サルコーも4・16点のGOE加点を得た。

 演技後半も4回転―3回転の2連続トーループは18・87点、4回転トーループからの3連続ジャンプで19・39点を稼いだ。最後は得意のトリプルアクセル(3回転半)も高く幅のあるジャンプだった。ステップで一つレベルが3になっただけで、技術点は118・61点。演技構成点は5項目全て9点台をマークし、97・22点だった。

 

 

2020年12月27日 (日)

【羽生結弦】超絶演技で魅了✍5年ぶり<全日本フィギュア>5度目の優勝!㊥

 羽生結弦FS最高傑作」上杉謙信演じた“300点超”海外識者絶賛 

THE ANSWER 2020年12月27日(日)13時33分配信

全日本選手権で5年ぶり5度目の優勝

 フィギュアスケートの全日本選手権は26日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位だった五輪連覇王者・羽生結弦(ANA)が合計319.36点をマーク。新プログラム「天と地と」を演じ、2015-16シーズン以来、5年ぶり5度目の優勝を果たした。圧巻の演技には海外識者からも「最高傑作」「とてつもないハート」などと注目が集まっている。

 新プログラムでの演技、得点が海の向こうにも衝撃を与えている。羽生は煌びやかな装飾が施された青の衣装をまとって登場。冒頭の4回転ループを鮮やかに着氷して勢いに乗ると、その後も優雅で力強い滑りを披露した。ジャンプは最後の3回転アクセルまで危なげなく、最後は両手を高く上げてフィニッシュ。万雷の拍手に、丁寧に礼をして応えた。

 戦国武将・上杉謙信が主役のNHK大河ドラマを基にしたフリー演目で快演。SPに続く新プログラムで、合計得点は300点を超えた。今季初戦を終えた羽生に対し、海外識者からも称賛の声が上がっている。

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 米大手放送局「NBCスポーツ」のコメンテーター、ニック・マクカーベル氏は自身のツイッターを更新。「ユヅル・ハニュウが並外れたフリーで5度目の全日本選手権優勝。チームと離れ、日本で何か月も過ごしていたが、とてつもないハートを見せた」と精神力の強さを称賛していた。

 また、欧州衛星放送局「ユーロスポーツ」で解説を務めるマッシミリアーノ・アンベシ氏は高得点に着目しつつ「いまや彼の持つ記録の数を忘れてしまった。なぜなら、あまりにも多くの真の傑作があるからだ!!!」とツイッターで興奮気味に絶賛。米名物記者のジャッキー・ウォン氏もSNSで「ユヅル・ハニュウが、マオ・アサダやデニス・テンのように同じ曲のセットで2パートのプログラム(SP+FS)を演じること。それは最高傑作になるだろう」と注目している。

 留まるところを知らない羽生の演技。海外でも絶賛の嵐となっているようだ。

 羽生FS演技王者の威厳」「永遠に残る海外メディアも酔いしれる 

THE DIGEST 2020年12月27日(日)18時03分配信

 長野市のビッグハットで開催中の全日本フィギュアスケート選手権は12月26日、男子フリーが行なわれ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が215.83点、合計319.36点をマークし、5年ぶり5度目の優勝を飾った。

 新プログラムで臨んだオリンピック連覇中の絶対王者は、演目『天と地と』で大河ドラマの荘厳な音楽に乗って氷上を舞い、冒頭の4回転ループを皮切りに、4回転サルコー、トリプルアクセル+2回転トゥループ、3回転ループと立て続けに着氷する安定ぶりを見せ、後半も4回転トゥループのコンビネーションなど、精度の高いジャンプを次々に成功させた。

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 王者の貫録を見せつけた羽生。コロナ禍の影響で拠点のカナダに渡れず、単独での練習を余儀なくされた他、喘息にも苦しめられるなど厳しい状況に置かれた試練の1年を明るく締めくくる完璧な演技は、世界中の見る者に深い感銘を与えたようだ。

 アメリカ3大ネットワークのひとつ『NBC』は「引退も考えていた羽生が5度目の全日本タイトル獲得」と報じ、現役時代で最も長いブランクを経ての最初の大会だったこと、その間の心の迷いを羽生自身のコメントとともに伝え、4連覇(2012~15)以来の優勝で宇野昌磨の連覇(4)を止め、高橋大輔に優勝回数で並んだことを綴った。

 そして同メディアでコメンテーターを務めるニック・マッカーベル氏は、自身のSNSに「羽生は何か月も彼のチームと離れていた後、この週末に信じられないハートの強さを見せた」と投稿している。

 また、フランスの通信社『AFP』が「見事なカムバック」と、その満点演技での復活劇を称賛すれば、アメリカのスポーツ専門局『Eurosport』は「並外れた勝利」と題した記事で、「王者の威厳を見せた」「歴史上最も偉大なスケーターが5度目の優勝」と綴り、さらに以下のようにも賛辞を送った。

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「五輪のマルチ王者によるシンプルに優れたプログラムは、すでにエクセレントなレベルにあり、この競技の歴史に永遠に残る運命にある」

 世界中のファンからも、SNSを通して「想像以上の出来だった」「おかえりなさい、ユヅル!」「なんと美しい!」「傑出したスケーター」「うっとりする」「最高のクリスマスプレゼントだ」「もっと高い得点をつけられてもいいはず」「やはり天才!」「コロナ対策で観客は拍手だけだったけど、歓声が許される環境でもう一度見たい」など、実に多くの声が寄せられた。

 多くの人々が待ちわびた復帰戦での圧巻のパフォーマンスで話題を独占した羽生。威光を放ち続ける26歳への世界の注目度と期待度は、再び急上昇している。

 羽生FS演技「永遠に」「暗い世界に中国人ファン熱狂 

東スポWeb 2020年12月27日(日)13時47分配信

 永遠に神です。フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)、男子で5年ぶり5度目の優勝を果たした羽生結弦(26=ANA)に、熱狂的ファンが多い中国では、大絶賛の嵐だ。

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 各メディアやファンサイトでは羽生の演技が事細かに報じられた。「完璧! 永遠に神」「暗い世界に、明るい光を灯してくれた」「日本の(会場の)ファンのみなさん、すごいです。よく声を出さないよう堪えましたね!」「新型コロナ禍で1人で練習してきたのに、完璧で素晴らしい」と感激のコメントが続々。

 新型コロナ禍の出場に心配する声もあったが、羽生の願い通り、海の向こうでも多くの人が圧巻の演技に心を癒されたようだ。

 【世選代表発表会見】羽生結弦どう進化させていくのか 

スポニチアネックス 2020年12月27日(日)23時29分配信

 フィギュアスケート男子で5年ぶりに全日本選手権を制した羽生結弦(ANA)が27日、世界選手権(21年3月、スウェーデン・ストックホルム)の代表会見に出席した。

 ――代表入りした感想を

 「世界選手権代表に選ばれました、羽生結弦です。今回、世界選手権の代表というのは、やっぱり全日本の王者として行く世界選手権になると思いますので、しっかりと日本代表として、まずは、まあいろんな世の中の情勢ありますけれども、まず日本代表の日本人の1人として、胸を張ってその試合で行動できるようにしていきたいな。その上でいい演技もしっかりとやって、もちろん北京オリンピックに向けての枠も懸かってくると思いますし、全力で自分の役割をまっとうしたいなと思っています」

 ――世界選手権は初めて海外勢と闘う。自分のライバルになりそうな選手、目指す順位は

 「はい、まあ、一緒に闘ってみないと実際分からないというのが正直なところです。もちろん基準も、ある一定のフィギュアスケートのルールっていうのはある程度、基準はありますけれども、実際に闘ってみないとその場の空気感とか、その場のリンク、または点数の出方、もちろん基準がまた違ったりもしているんで。まあ、その場にいないと分からないところは、実際に単純に比較はできないとは思っています。え~、まあ、そういう意味でたぶん全日本っていうのは公認記録になっていないわけですし。で、今回グランプリシリーズ、スケートアメリカとか、まあカナダとかいろいろなくなってしまいましたけれども、でも、それでもう、今回はグランプリシリーズの点数をISUは公認しないと言っているんで。それは単純に比較するものではないと思いますし、僕自身が出したこの318でしたっけ、5でしたっけ、8くらいか、もやっぱ公認であるわけではないので。そこを単純に比較して、自分自身が今、勝っているとか、自分自身がこの順位に立ちたいとか、そういう気持ちは今とりあえずはないです。ただ、もちろん、ネーサン選手の動向はもちろん気になっていますし。ただ、僕自身がやること、僕自身がレベルアップしていきたいことはそれだけじゃなくて、やっぱり4回転アクセルだったりとか、そもそも、このプログラム自体をどういう風に進化させていくのか、深めていくのかということが大切なんで、まずはそこが一番大事かなと思っています」

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 ――初出場の鍵山へのアドバイスは

 「はい。さっきあの、気になる選手いますかとか、どういう風な順位目指したいですかって質問されていた時に、すごいなんか鍵山が自分の気持ちに嘘つこうとしていたんで。(鍵山の方を振り返りそういうことはいらないよって。僕はやっぱり、彼の強さはその負けん気の強さだったり、向上心だったり、勢いだと思っているんでもちろん、それだけでは勝てないかもしれないけど、だけど、そこが今の一番の武器なんで。そこは大事に大事に。僕が世界選手権初めて出て、銅メダル取れた時はもちろん、自分にとってものすごく大きな分岐点でもあった年と、もう、そのシーズン自体がすごく大きな分岐点になったことがあったんですけどやっぱりあの時の演技は一生、忘れていないですし、あの時のエネルギッシュさとか、あの時にしかできない勢いだったりとか、そういうものであそこの順位に行けたと思っているんですよだから(鍵山は)全日本でも優勝したいって言っているくらいなんで、その気持ちは嘘つかないで欲しいし、しっかりその気持ちを胸に頑張って欲しいなって僕は思っています」

 ――まだまだスポーツの大会は先行きの見通しが立っていないが、スポーツが持つ力をどう考えるか、その上で世界選手権ではどのような演技をしたいか?

 「もちろん今回まあ、全競技が終わった上でやはり、全選手できる限りの感染対策をし、あの、もちろん、フィギュアスケーターの中では新型コロナにかかってしまって、あの、まあ今ロシアの、えーっとナショナル、全ロシア選手権とかもやっていたりしますけれども、その中でやっぱり苦しんでしまって出られなかった方とか、逆にそれから復活して頑張っている子とか、もちろんいろいろいると思うんですね。ただ、僕らアスリートとしては、やっぱり後遺症っていうのがある限りは、感染してはいけないと思いますし、それを広げる若い世代にもなってはいけないと思うんです。それは僕たちの責任だとすごく思っています。なので、僕たちアスリートがまずは感染しない、それがなによりも一番だと。で、今回僕は全日本を、まあ僕がその立場かは分からないですけど、総括して考えてみた時に、選手たち一人一人がもちろんキスアンドクライですぐにマスクをつけて頑張って感染防止をしている選手たちもいましたし、そういう姿を見て、これからも頑張って自分自身も気を付けていこうとか、今回会場に来て下さった方々も含めて、ずっと感染防止に努めてくださっている方が非常に多く見られたっていうのが何よりも良かったと思います。あの、もちろん、イベント開催ということに関しては、競技会も含めてですけど、やっぱりフィギュアスケートってエンターテイメントな部分がかなり大きいと思っているので。そういうことに関しては感染拡大のリスクは、やっぱりあるとは思うんです、ただ、これを見た時に、これをきっかけに、これからさらに感染が拡大しないように気を付けようっていう風に思ってくださる方がたくさんいらっしゃったのが、僕は本当にあの、全日本選手権、全日本フィギュアスケート選手権っていうものが開催されてよかったなと思うのと同時に、これから世界選手権がどうなるか分かりませんけれども、僕らこのメンバーでしっかりとその姿を、世界にも、日本にも見せていかなきゃいけないんだなっていう風に思っています」

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羽生結弦紀平梨花来春世界選手権日本代表決定

東スポWeb 2020年12月28日(月)0時36分配信

 フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)終了後、日本スケート連盟は世界選手権(来年3月、ストックホルム)の代表を発表した。

 男子は羽生結弦(26=ANA)、宇野昌磨(22=トヨタ自動車)、鍵山優真(17=星槎国際高横浜)、女子は紀平梨花(18=トヨタ自動車)、坂本花織(20=シスメックス)、宮原知子(22=関大)と、全日本上位3人が選ばれた。

 アイスダンスは小松原美里(28=倉敷FSC)&ティム・コレト(29、小松原尊)組が選ばれた。

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 紀平梨花4回転成功連覇ばないと次にめない 

スポーツ報知 2020年12月28日(月)6時00分配信

フィギュアスケート 全日本選手権 最終日(27日、長野・ビッグハット)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(18)=トヨタ自動車=が4回転サルコーを初めて成功させた。日本女子では安藤美姫以来2人目。国際スケート連盟非公認ながら、154・90点、合計234・24点と、ともに自己ベストを上回り、2連覇を達成した。ライバルのロシア勢は数種類の4回転ジャンプを駆使する。目標とする22年北京五輪金メダルへ大きな武器を手に入れた。

 緊張感高まる最終滑走で、紀平は自らを追い込んだ。「今回跳ばないと、次に進めない」。強い決意で挑んだフリー冒頭、美しいピアノの旋律に乗り、流れるように4回転サルコーを決めた。GOE(出来栄え点)は驚異の3・19点を引き出す、完璧なジャンプ。演技後、にこっと笑って控えめに両手でガッツポーズした。「北京五輪に向かって、4回転を決めたい思いがすごい強かった。一歩進めた」と、ほほえんだ。

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 試合で4回転サルコーに初挑戦した19年GPファイナルは転倒した。1位コストルナヤ、2位シェルバコワ、3位トルソワのロシア勢が独占し、表彰台まで16・71点の大差をつけられた。ロシア3人娘への雪辱を期した今季はコロナ禍で、出場予定だったGPフランス杯(11月)が中止に。試合がない中「モチベーションの維持が難しかった」というが、4回転サルコーへの気持ちは消えなかった。「意識するのはロシアの選手。もっともっと難易度の高い4回転を跳んでいる」。頭の中には常にライバルの姿があった。

 今季からスイスを練習拠点とし、2005、06年世界選手権覇者のステファン・ランビエル氏に指導を受け、脚力の強化に着手。1日1時間以上のメニューを週に4日こなし「毎日筋肉痛」と悲鳴を上げながらも、確実にジャンプは進化した。空き時間には男子で五輪連覇の羽生結弦の「世界一美しい」と評価される4回転サルコーをひたすらビデオでチェック。成功のイメージを描き続け、美しいジャンプを追い求めてきた。

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 紀平にとって20年最初で最後となった大会で、連覇と日本女子2人目の4回転ジャンプ成功という偉業を成し遂げた。「満足している。決めたいと思っていた4回転サルコーがきれいに決まって、すっごいうれしい」と喜んだが、すぐに気を引き締めた。かつて「優勝を目指したい」と話した北京五輪に向けて「まだ課題があって、10点くらいもっと高い点数を出せる」と成長を決意。鉄壁として立ちはだかっていた打倒ロシア勢へ、紀平が大きな武器を手に入れた。

  4回転ジャンプ 6種類あり、一番基礎点の低いものから、トウループ(9.50点)、サルコー(9.70点)、ループ(10.5点)、フリップ(11.0点)、ルッツ(11.50点)、アクセル(12.50点)。ISU公認大会では、02年のジュニアGPファイナルで4回転サルコーを決めた安藤美姫が女子初の成功者。18年頃からジュニアで複数の4回転を操る選手が現れ、ロシアのトルソワは13歳でトウループとサルコーを成功。18年にはルッツも決めた。シェルバコワも4回転ルッツを跳ぶ。リュウ(米国)は14歳で女子初のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転ルッツを同時成功した。19年には当時19歳のエリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン)が世界選手権史上初となる4回転サルコーを決めた。

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 露選手権女子上位3人圧巻ノーミス演技!シェルバコワ3連覇達成!

THE DIGEST 2020年12月27日(日)6時30分配信

重鎮タラソワ氏は彼女たちこそ世界と絶賛

 間違いなくロシアの、そしてフィギュアスケートの歴史に残る、選手たちの闘いぶりだった。

 現地時間12月26日、ロシア国内の選手たちで行なわれるロシア選手権の第3日が開催され、女子のフリースケーティングが行なわれた。

 前日に行なわれたショートプログラムを終えて首位に立ったのは、3連覇を狙う16歳のアンナ・シェルバコワ。2位にはカミラ・ワリエワ(79・99点)、3位にダリア・ウサチョワ(76・72点)、4位にアレクサンドラ・トゥルソワ(75・76点)、5位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(73・56点)という結果になっていた。

 最終グループはSP6位のエリザベータ・ヌグマノワから始まり、次にトゥクタミシェワが登場。新型コロナウイルスに感染したと報じられてから初めての復帰戦となった。体調不良のためにフリーは棄権するのではというニュースも流れたが、堂々登場。フリー130.69点、総合204.25点とした(最終結果7位)。

 そして、次に登場したトゥルソワが圧巻の演技を見せる。冒頭で4回転ルッツ+3回転トゥループを難なく降りると、間髪入れずにもう一度4回転ルッツを着氷。その後、ダブルアクセルを2本続けて決め、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツといったジャンプを全て成功させた。力強い『ロミオ&ジュリエット』をノーミスで滑り切り、170・61点を叩き出し、総合246・37点で首位に躍り出る。

 会場が熱狂に包まれるなか、その後に登場したワリエワも4回転ジャンプ2本をクリアする、完璧な演技を見せる。4回転+2回転トゥループ、4回転トゥループに続き、3回転ループ、2Aと着氷し、3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツをスムーズにこなし、こちらもノーミスで174・02点。総合254・01点でトゥルソワを抜き去る。

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 そして追われる立場のシェルバコワが登場。リンクサイドや会場の限られた観客も息をのんで見守るなか、肺炎から復帰したばかりの女王が底力を見せた。冒頭4回転ルッツ、4回転フリップを決め、3回転フリップ+トゥループ、2A、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、そして締めの3回転ルッツは両手を挙げてジャンプ。ステップやスピンも乱れることなく、流れるような動きで演技を終えた。

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 演技を終えて涙を浮かべ、エテリ・トゥトベリーゼコーチと固く抱き合ったシェルバコワは、フリー183.79点、総合264.10点という高得点で同大会3連覇を果たした。

 結果、1位シェルバコワ、2位ワリエワ、3位トゥルソワの上位3人が4回転ジャンプ2本をクリアし、8位までが200点超えという非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏は、「トップ3の女子選手全員が素晴らしいスケーティングを見せた。彼女たちこそ世界であり、匹敵する存在はいないように思えた。これこそロシア選手権であり、最高にユニーク」と称えている。

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2020年12月25日 (金)

【羽生結弦】“ノーミスなのに低評価”<全日本フィギュア>それでも✍SP首位発進。

 羽生結弦SP103.53点…コーチ不在“1人キスクラ”で得点待つ 

中日スポーツ 2020年12月25日(金)16時26分配信

◇ 25日 フィギュアスケート全日本選手権第1日 男子SP(長野市ビッグハット)

 5年ぶりの優勝を狙う羽生結弦(26)=ANA=は最終組の26番目に登場。今季のSP曲でロックナンバー「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を観客の前で初めて披露し、激しいビートに乗って軽快な演技を披露した。

 黒に金をあしらった衣装で登場した羽生は冒頭の4回転サルコーを何とか着氷すると、続く4回転―3回転の連続トーループはまとめ、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も決めた。演技の途中には手拍子で観客をあおるシーンもあった。

 羽生にとって今季初戦で試合は今年2月9日の四大陸選手権フリー以来320日ぶり。得点の103.53は、2月の四大陸選手権のSP111.82点、昨年12月の全日本選手権の110.72点よりも低かった。コロナ禍で1人で練習してきたという羽生はキス・アンド・クライも1人だった。

 首位発進の羽生結弦コロナ禍歓声なく残念」4年ぶりのロック曲 

デイリー 2020年12月25日(金)16時52分配信

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦となった五輪2連覇王者の羽生結弦(26)=ANA=は、SP103・53点をマークし、首位発進を決めた。初優勝を狙う鍵山優真(17)が98・60点で2位、5連覇を狙う宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=が94・22点で3位につけた。

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 初披露となったSP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」。黒のライダースジャケット風の上着に、エナメル質な黒のパンツスタイルで登場。英国のスター歌手ロビー・ウィリアムスのアップテンポなロックナンバーに合わせ、力強い演技を見せた。腕を組んだポーズから演技を開始。4回転サルコー、4回転トーループ-3回転トーループ、トリプルアクセルとすべてのジャンプをしっかりと着氷させると、観客をあおる場面も。320日ぶりの勝負の銀盤で、健在ぶりを示した。

 羽生にとって、は16-17年のSP「レッツ・ゴー・クレイジー」以来となるロックプログラム。演技後は選曲の理由を明かした。

 「(振付師の)ジェフリー・バトルさんが選曲してくれて、ピアノ曲探していたんですけど、世の中の状況をみている中でやっぱり明るい曲の方がと。皆さん辛い中でもこうやって自分の演技をみていただいているので。明るい曲にしました」。振付には羽生のアレンジが存分に加えられた。

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 コロナ対策のため、観客に許されたのは拍手のみ。会場と一体になることができる曲だけに、「正直、歓声が聞こえないのは残念だった」と話したが、「テレビやネットでみてくださる方はきっと声をあげているんだろうなと感じていたので。そういったものを感じながら演技をしていました」と、全力で舞を世界に届けた。

 羽生結弦まさかのスピン 0点』その訳は?

東スポWeb 2020年12月25日(金)18時21分配信

 フィギュアスケートの五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が25日、全日本選手権(長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で約10か月ぶりの実戦演技を披露した。

 3本のジャンプをすべて決めて103・53点で首位スタートを切ったが、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の後のチェンジフットシットスピン(CSSp)が「0点」とジャッジされるハプニングがあった。

 会場で演技を見ていた元国際審判員の杉田秀男氏85110点を超えると思っていたので、おかしいなと思ったと漏らした。では、一体なぜ「0点」になったのか。

 改めて映像をチェックした杉田氏は「恐らく羽生選手は、つなぎのつもりでターンしたら、それシットツイズルをジャッジにスピンととらえられたのでは?と分析。確かに羽生はやや重心を落として2回ターン。これが「回転の足りないCSSp」して認定されたようだ。

 思わぬ〝落とし穴〟となったが、それでも首位というのはさすがだ。

 羽生スピン無価値02つの可能性 

日刊スポーツ 2020年12月25日(金)19時50分配信/小塚崇彦(プロフィギュアスケーター)

 羽生結弦の演技でスピンが「無価値」で0点と判定された。5要素目の「足を替えて座るスピン」が認定されなかったが、その理由を小塚崇彦氏(31)に推測してもらった。

1スピン前の動作がスピンと取られた21つの姿勢で2回転以上しなかった2つの可能性がある。

小塚氏 まず前提として、なぜ0点かは本人とジャッジしか知り得ません。公開がされないからです。僕も現役時代はよくジャッジに直接聞きに言っていました。それで理由が分かります。ですので、このスピンも可能性を探ります。

 焦点は演技後半に入り、トリプルアクセルを決めた後の場面。滑らかな着氷の余韻を生かすように、動作に入ったスピンだった。これが基礎点0点となった。

小塚氏 1つ目として、その直前の動きが座るスピンの動きと認定され、その後のスピンが、失敗したスピンの時間の埋め合わせと取られたかもしれません。

 羽生はしゃがんで片足でのターン(ツイズル)をしゃがんだ姿勢で2回行い、起き上がってからスピンに入った。このステップが今季から導入された「2回転を満たす基本姿勢が1つも無いスピンは、レベルが与えられず無価値となる」に抵触した可能性。

2つ目の可能性が回転不足。

小塚氏 スピンの最中に姿勢を変えますが、単一姿勢では2回転以上が求められます。これが1・5回転などと判断された。そして、姿勢が高かったことで、片足で座るポジションがカウントされず、無価値となった可能性で、こちらの方が有力です。いずれにしても本人が確認し、原因がわかれば今後は大丈夫。SPでは同時に、さすがの場面もありました。

 挙げたのは4回転-3回転の連続トーループ。

小塚氏 今日は着氷で後ろ体重になってかかとがひっかかり、乱れる(ステップアウト)選手が多かったです。全日本の気負いなども影響したかと思います。羽生選手も4回転で前傾姿勢になり、そのブレを直すために3回転が後ろ体重になりました。それでも、氷に着く足と逆の足(フリーレッグ)をうまく使い、姿勢を保ちました。経験と技術を感じました。フリーではどんな演技を披露してくれるか、楽しみです。

 羽生スピン 0点問題レフェリーが見解公表 

東スポWeb 2020年12月25日(金)23時08分配信

 フィギュアスケートの五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が25日、全日本選手権(長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で首位スタート。しかし、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の後のチェンジフットシットスピン(CSSp)が「0点」とジャッジされた。

 日本スケート連盟には問い合わせが相次ぎ、25日の競技終了後に日本スケート連盟は吉岡伸彦レフェリーの名義で以下の文書を公表した。

 他にもノーバリュー0点の選手があります

 採点の理由をお答えすると、その選手のみフリーの演技での修正が可能となり公平性にかけますので競技終了まではお答えできません

 現時点でお答えできることは、理由についてはISUテクニカルハンドブックの該当する箇所を読んで頂きたい、ということだけです

 競技終了後であれば、説明いたします(原文ママ)

 羽生結弦SP、海外識者「最高にエキサイティング!」「ステップの40秒は真のハイライト」 

THE DIGEST 2020年12月26日(土)5時36分配信

 冬季オリンピック2連覇中の王者が堂々の首位発進だ。

 12月25日に長野ビッグハットで開催された全日本選手権、男子ショートプログラム(SP)に登場した羽生結弦は「103・53点」をマーク。10か月ぶりとなる実戦の舞台で、アップテンポな新SP曲「Let Me Entertain You」に乗せ、会場を大いに盛り上げる。冒頭の4回転サルコーをなんとか決めると、4回転+3回転トゥループを見事に着氷。スピンがひとつだけ「0点」となるハプニングはあったが、優雅かつ力強い演技で観衆を魅了した。

 海外メディアもこぞって五輪チャンプの復帰戦を報じている。欧州衛星放送局『EUROSPORT』でフィギュアスケートの解説を担当するイタリア人、マッシミリアーノ・アンベシ氏は興奮気味に「最高にエキサイティング!」と絶賛した。

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「ユヅル・ハニュウが全日本選手権のSPで102・62点以上を出すのは4回目で、首位スタートは実に6回目だ。4回転トゥループ、トリプルアクセルをいとも簡単に決め、カウンターからのトリプルアクセルも素晴らしかった。スピンがノーレベルとなる場面はあったが、最高水準の技術点を叩き出したのだ。ネガティブな側面は横に置いて忘れ、良き、ポジティブなところを称えようじゃないか。40秒に及んだステップ・シークエンスは新SPにおいて最高にエキサイティングな出来栄えで、真のハイライトだった。完璧で特筆に値し、多彩で速く、オリジナリティーに溢れるものだったね」

 世界中のフィギュア・ファンが待望したプリンスの帰還。大注目の男子フリーは土曜日に開催される。

 羽生結弦SPIOC公式HP絶賛「決して錆びつくことはない 

THE DIGEST 2020年12月26日(土)5時10分配信

二度の五輪王者に輝く羽生の帰還を歓迎

 フィギュアスケートの全日本選手権が12月25日、長野市のビッグハットで開幕した。

 初日の男子ショートプログラムでは、今年2月9日に開催された四大陸選手権の男子シングルフリー以来、約10か月半ぶりに公式戦出場となった羽生結弦、宇野昌磨らが登場。今シーズン初の演技を、限られた観客の前で披露した。

 国内外で注目を集めた羽生は、第22滑走で登場。ロビー・ウィリアムスの『Let Me Entertain You』にのせ、金色のラメラインが印象的な黒のロックスタイルの新プログラムで氷上を舞った。

 冒頭の4回転サルコー、4ー3回転トゥループ、トリプルアクセルというジャンプ要素を難なく着氷し、ステップシークエンスでは観客の拍手を要求する動きなどもみせ、演技を終えた後は笑顔に。採点で5つめの要素である「CSSp(チェンジフットシットスピン)」が無得点となったが、103・53点を獲得し、SPを終えて首位に立っている。

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 二度にわたって五輪を制した王者の“帰還”を、オリンピック公式メディア『Olympic Channel』は「ハニュウis back! ロックをテーマにした新しいショートプログラムをデビューさせた」と興奮気味に伝えている。

「復帰後の羽生は、より観る者を楽しませてくれるスケーターだった。ロビー・ウィリアムスの曲にのせ、ゴールドの縁取りが施された光沢のある黒いジャケットを身にまとい、まさにその姿通りのパフォーマンスを披露した。演技を終えた彼は氷の中央で膝をつき、長野の限られたファンから、大きな拍手を浴びた」

 そして、こうも綴っている。

「新型コロナウイルスの影響のため、彼は2020年のトレーニングの多くを一人で過ごし、この日も採点を待つ間、キス&クライではくまのプーさんのティッシュボックスを持ち、ひとりで座っていた。それでもパンデミックの最中に帰国し、困難が多い自宅でのトレーニングに専念し、舞台に戻ってきた。その滑りは錆びつくことなく、さらに新しい姿で我々の前に現われたのだ」

 フリースケーティングは25日に行なわれ、羽生はSP3位の宇野昌磨、2位の鍵山優真に続く、最終滑走で登場する。SPに続き、新プログラム「天と地と」を披露する予定だ。

 羽生結弦「0点」なんの首位発進!卒論指導教授も絶賛 

東スポweb 2020年12月26日(土)5時15分配信

 自粛期間もプラスに変えていた――。フィギュアスケートの五輪2連覇・羽生結弦(26=ANA)が、約10か月ぶりの実戦となった全日本選手権初日(25日、長野・ビッグハット)の男子ショートプログラム(SP)で103・53点をマークして首位発進。今季は新型コロナウイルス禍でグランプリ(GP)シリーズを欠場しており、ベールに包まれた調整過程の中で、どんなことに力を入れてきたのか。

 約10か月ぶりの本番リンク。その感触をじっくり確かめるように、羽生は銀盤の中央に立った。

 SPの新プログラム「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の軽快なロックナンバーに合わせ、冒頭に4回転サルコーを決めると、コロナ禍で大声が出せない観衆から手拍子が発生した。トーループの4―3回転のコンビネーション、後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷。この直後のチェンジフットシットスピン(CSSp)は回転数が足りずに「0点」とジャッジされるハプニングもあったが、首位発進を決めた。

 羽生は「テクニカルを全然伸ばし切れていない。しっかり修正しながら明日(フリー)に向けて頑張りたい」と反省点を挙げた。

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 今大会もコーチ不在だが、ここまでの10か月間も同様で孤独との戦いだった。「毎日1人でコーチなしで練習した」と言いつつも「それでも僕にとってはスケートに集中できる環境」と決してネガティブにとらえなかった。

 中でも早大人間科学部(通信課程)の卒論作成は、自身に大きな影響を与えた。テーマは「3Dモーションキャプチャによる陸上でのジャンプの研究」。約2年間指導した西村昭治教授(60)は「自粛期間中が彼の卒業研究の一番のピークでした」と明かす。ひたすら勉学に励んだ時期の様子を「とても控えめで、人の言うことをよく聞き、咀嚼(そしゃく)してから答えを出す。必ず自分の中で整理がついてから返事をする。非常に慎重なところが印象的でしたね」と振り返った。

 研究では手首やヒジの関節、首、頭など最大32か所にセンサーをつけ、ジャンプの感覚を数値化。これによって別の角度から自分の演技を見つめ、より高い精度につなげてきた。その熱心さに西村教授は舌を巻く。

「他の子たちと違って、何か作業すると必ず何か1個、発見していく。例えば、ここでは外側で踏み切るから小指に重さがかかっているとか。結局、頭がいいんです」

 そんな研究を重ねてきた早大は9月に卒業。コロナ禍でもやるべきことにフォーカスしてきた王者は、スケーターとしての幅を広げ続けている。

 マッシリアーノさんのFBより「羽生結弦が全日本SP首位 

惑星ハニューにようこそ! 2020年12月25日(金)配信

イタリア時間の今朝早朝に行われた男子ショート
マッシミリアーノさんが光の速さにFBに投稿していました。

◇◇◇

 羽生結弦(103.53)は自身6度目の全日本ショート首位発進を飾った(正確には出場した大会で6回連続首位である)

 演技は長い期間を経て久しぶりの試合であることを考慮すると、非常に満足の行くレベルだった。

 ロビー・ウィリアムズのヒット曲「Let Me Entertain You」に乗せた新プログラムの傑出したポテンシャルは明白だは、幾つかの細部を磨く必要がある。

 前半、日本のチャンピオンは当然のことながら緊張しており、いつもほどスピードがない印象を受けたが、3アクセル以降はギアが上がり、完全に弾けた。

 演技のハイライトは間違いなくステップシークエンスである。音楽と完璧に同調し、多彩でスピードがあり、独創的だった。

 ジャンプに関しては、4サルコウと4トゥループ/3トゥループのコンビネーションは完璧に回りきっていたが、出が少し詰まり気味だった。一方、バックカウンターからの3アクセルは最高の技巧で実施されたにも拘わらず、不可解なことに満場一致の+5ではなかった。

 主な問題は最初の2つのスピンだった。

 フライングキャメルはいつもの実施のクオリティではなかった。一方、足替えシットスピンはノーレベルと判定され0点だった。

 この判定の理由について説明するのは難しい。

 このエレメントを何度も見返すと、レベル3だったかもしれない。

 確かに最後のポジションが短く、最初のポジションは少し高めだった。

 この件に関しては、判定した人間から是非理由を聞いてみたい。

 当然のことながら、エレメント直前のシットツイズルがスピンの開始と見なされたという解釈は信じがたい。

 なぜなら、もしそのようなタイプの判定が行われたのだとすると、今後、このような異質で危険で疑わしい判定に扉が開かれることになるからだ。

 いずれにしても羽生は技術点(56.21)、及び演技構成点(47.32)の各項目で最も高い得点を獲得した。

 2位は鍵山優真(98.60)、3位はコンビネーションのファーストジャンプ、4トゥループで転倒した宇野昌磨(94.22)である。

 フリーは明日、イタリア時間の早朝に行われる。

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教え子トルソワの採点に💣プルシェンコ不満露「あり得ない」

THE ANSWER 2020年12月26日(土)16時33分配信

ノーミスも得点伸びず4位、キスクラで“ブーイングポーズ”を見せる

 フィギュアスケートのロシア選手権は25日、女子ショートプログラム(SP)で3連覇を目指す16歳アンナ・シェルバコワが80.31点で首位発進した。一方で優勝候補の一角、アレクサンドラ・トルソワはノーミスの演技だったが、得点が伸びず4位発進。キス・アンド・クライで“ブーイングポーズ”を見せたコーチのエフゲニー・プルシェンコ氏は「これはワケが分からない!」「他選手にはあり得ない点数がついた」と不満を露わにしている。

 予想外の得点に恩師は納得がいかなかったようだ。トルソワは冒頭の2回転アクセル、両手を上げた3回転フリップを着氷。さらに、こちらも両手を上げてルッツ―トウループの連続3回転も決めた。ステップ、スピンも含め、大きなミスなくまとめ、演技後は会場から大歓声。本人に笑みがこぼれ、リンクサイドで見守っていたコーチのプルシェンコ氏も満足げな表情で拍手を送った。

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 ただ、得点は75.76点。すでに80点超えをマークしていたシェルバコワらに続き、この時点で3位に。演技構成点(PCS)は35.41点にとどまった。プルシェンコ氏は右手の親指を立てて下に向ける“ブーイングポーズ”で反応。得点に対する不満を表したようだ。最終的に順位は4位となった。ロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」は演技後のプルシェンコ氏のコメントを伝えている。

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「『起きていることは――ナンセンスだ』 ロシア選手権でのプルシェンコ氏からのジャッジへの叱責」

 こう見出しを打って報じた記事によると、シェルバコワ、ワリエワ、ウサチョワというエテリ・トゥトベリーゼ氏の教え子3人に次ぐ4位となったことについて、プルシェンコ氏は「サーシャは今日とてもよく滑りました。3回転アクセルを跳ばなかったにも関わらず、シーズンにおける彼女のベストスケートだったでしょう」などと評価し、ステップについては過小評価されたと見解を述べた。

 一方で「少し過大に見積もりすぎた得点が他のスケーターに与えられたように思う」と主張。「今日、すでに多くのコーチや専門家と話をしました。上位を占めるスケーターたちの転倒やきれいに実施されていないスピンに対して、実際に途方もない得点がつけられているというテーマに関して、です。彼女たちに、理論上あるはずがない完全に違うレベルの得点がつけられていました」と語ったという。

 

2020年12月24日 (木)

【羽生結弦】Xmas参戦<全日本フィギュア>SP&FS✍新プロ投入!!

【全日本フィギュア】羽生結弦SPフリーとも新プログラム

日刊スポーツ 2020年12月24日(木)0時18分配信

 フィギュアスケート男子で冬季オリンピック(五輪)2連覇の羽生結弦(26=ANA)が、約10カ月ぶりの実戦となる全日本選手権(25~27日、長野市ビッグハット)で今季初戦を迎える。新型コロナウイルス感染拡大の影響でグランプリ(GP)シリーズなど、ここまで全休。拠点のカナダにも戻れず地元の仙台市など国内で調整してきた。

 その後、全日本へのエントリーを決断。公式練習前日の23日夜、大会を中継するフジテレビ系「Live News α」でインタビューに応じ、ショートプログラム(SP)フリーともに新プログラムを披露することを明らかにした。

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 曲名は「見ていただいての楽しみにしたい」とした上で「『SEIMEI』『バラード第1番』と比べちゃうと、もちろんまだ、あそこまでの自信の塊みたいなところまでにはいってない。ただ、誰かの心に何か感情がともる、何かの気持ちがともる、きっかけになればいいな」と神妙に語った。

 コーチ不在の中で「ジャンプ、スピンの配置など流れ以外はほぼ全部、自分が決めたと言っても過言ではないプログラム」と笑い、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得状況と投入の可能性については「跳べるイメージは具体的に膨らんできて、あとは体を乗せられるか乗せられないか、ぐらい。ただ今回はやらない」と見送った。ただ「それだけじゃないって1人で練習していて気付いて。いろいろ割り切れるようになった。ちょっと大人になったんですかね」と、単なる回避ではない前向きな心境の変化も口にした。

 新型コロナ再流行の中、今年2月の4大陸選手権(韓国)以来となる出場を決断した理由については「率直に言えば出たい気持ちよりもリスクの方が大きいけど、まずは自分が感染拡大のきっかけにならない、かからないようにした上で、決断をしたからには責任を持って、いい演技をしたい」と細心の注意を払って、最善を尽くす。

羽生結弦 2020スーパースラムMVS早大卒業そして全日本 

スポニチアネックス 2020年12月24日(木)13時18分配信

 フィギュアスケート全日本選手権の開幕を25日に控え、男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が24日、長野市ビッグハットでの公式練習で調整した。今季初戦となる国内最高峰の舞台を前に、羽生の2020年を振り返る。

 【2月9日】四大陸選手権(韓国)を初めて制し、ジュニア&シニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成。SPは111・82点の世界最高得点だったが、フリーはジャンプでミスがあり、「SPがあった上での“スーパースラム”と思う。総合的に、とりあえず、良かった」と振り返った。

 【3月11日】新型コロナウイルスの感染拡大で、国際スケート連盟(ISU)がカナダ・モントリオールで開催予定だった世界選手権の中止を発表。

 【5月6日】日本スケート連盟の公式ツイッターを通じ、ファンへメッセージ動画を配信。「2011年3月11日から今までの僕とプログラムたちの道のりです」と語り、過去の計17曲の振り付けを披露した。

 【6月11日】中止となったアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」の公式ツイッターに登場。「皆さんの心の中に少しの不安もなく、皆さんの前でスケートができることを祈っています」などと話した。

 【7月11日】新設された表彰式「ISUスケーティング・アワード」で最優秀選手賞(MVS=Most Valuable Skater)に輝く。「これからも一生懸命、自分の理想のスケートを追い求めて頑張っていきます。より強く、よりうまくなりたい」。

 【8月23日】日本テレビ「24時間テレビ」にリモート収録で出演。早大人間科学部通信教育課程で学んでいた羽生は「勉強していました、ひたすら」とし、卒業論文を完成させたことを報告した。

 【8月25日】日本テレビ「new severy.」にリモート収録で出演。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)について「自分が一番、今スケートをやっていて大事にしなきゃいけないものは、やっぱりアクセルだなって思っています」と習得に意欲を見せた。

 【8月28日】日本スケート連盟が、羽生が今季のGPシリーズを欠場することを発表。連盟を通じて発表したコメントでは新型コロナへの感染の懸念、渡航制限などによる競技環境、周囲への配慮を決断の理由に挙げた。

 【9月】早大人間科学部通信教育課程を卒業。

 【11月25日】日本スケート連盟が全日本選手権のエントリーリストを発表。羽生も名を連ねた。

 【12月7日】26歳の誕生日を迎える。

 【12月23日】フジテレビ「Live News α」のインタビューで全日本出場を明言。SP、フリーともに新プログラムで臨むことも明かした。

 【12月24日】全日本選手権の公式練習で調整。

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 公式練習終えた羽生結弦「ベターでなくベストな練習できてる 

スポーツ報知 2020年12月24日(木)14時42分配信

 25日に開幕するフィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハットで男子で、10か月ぶりの実戦に挑む五輪連覇の羽生結弦(26)=ANA=が24日、公式練習を終え、オンラインでの取材に応じた。実戦はスーパースラムを達成した2月の四大陸選手権以来。コロナ禍でコーチ不在の練習で抱いた思いや、ショート、フリーのプログラムなどについて語った。以下は一問一答。

 ― 感覚はどうか?

 羽生「久しぶりに複数の人数でリンクに乗って練習したので、まだ感覚をつかめていないところもありますけれども、なんかある意味、それもまた新鮮。で本当に僕にとっては久しぶりのことだったので、楽しい感覚もありました」

 ― 出場を判断した経緯を。

 羽生「まあ、別に考えは変化してないです。はっきり言ってしまえば、やはり自分として、自分個人の考えとしては、やっぱり、なるべく、感染につながるような行動はしたくないと。第3波が来ている状態の中で、ぼくが出て良いものかということはかなり葛藤はありました。ただ、世界選手権に向けて、四大陸選手権が中止になってしまい、まずは世界選手権の選考会としてこの試合に必ず出なくてはいけないので、僕自身の希望を何とかつなぐために、出させて頂いたっていうような感じです」

 ― コロナ禍での練習状況を。

 羽生「毎日1人でコーチなしで練習をして。ただ、そうですね、本当にケアとかも難しかったですし、なるべく家族以外とはほぼ接触していないですし、本当に外に出て行くということが全くなかったです。それでも、僕にとってはスケートに集中出来る環境でしたし、いい練習できたんじゃないかなと思っています」

 ― 1人練習の難しさは?

 羽生「悩み始めると、どうしても、自分の“負のスパイラル”に入りやすいなと思ったんですけど、自分を研究するいい機会になりました。コントロールする術だとか、1人だからこそ深く分析したり。外的要因ではなく、自分の中でどういうふうに調子が悪くなっていくか。どのように調子が良くなっていくのか。そういうことを研究しました」

 ― プログラムのジャンプ構成を。

 羽生「フリーは、4回転はループとサルコー、後半に4回転トウループを2本入れるつもりです。ショートは、前半に4回転サルコーと4回転トウループ、3回転トウループのコンビネーション。後半にカウンターからトリプルアクセルの予定です」

 ― プログラムの見所は?

 羽生「今日やったフリー(の練習)に関して、もちろん題材となるストーリーはある。伝えたいストーリーはあるんですけど、そういうのに縛られずに、本当に、見て頂いた方の感触って言うか、何か、その方々の中にある背景に訴えかけられるものがあればなと思っています。ショートに関しては今日は(練習を)やってないですけど、それこそ、何か沸き上がるような感情があればうれしいです」

 ― 全日本選手権への意気込みを。

 羽生「もちろん表彰台の真ん中に立ちたいと言う気持ちが強くあります。昨年とは違い、完全な練習ができているとは言い難いですけど、自分の中ではベストな練習ができている。ベターじゃなくてベストな練習ができたと思っていますし、昨年とは違って体力もしっかりあるんで。いいコンディションを保ちながら、全力で頑張ります」

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 訃報:Photo_20201225110401Photo_20201225110601

 昭和ヒットメーカーなかにし礼さん(享年82歳逝去 

作詞家作家のなかにし礼さん死去知りたくないの」「石狩挽歌

産経新聞 2020年12月25日(金)8時47分配信

 「北酒場」「石狩挽歌」などのヒット曲で知られる作詞家で、直木賞作家のなかにし礼(なかにし・れい、本名・中西禮三=なかにし・れいぞう)さんが23日午前4時24分、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。82歳だった。

 昭和13年、中国黒龍江省牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科在学中からシャンソンの訳詞を手がけ、菅原洋一さんが歌った「知りたくないの」のヒットを機に作詞家となる。代表作に「今日でお別れ」「石狩挽歌」「天使の誘惑」「北酒場」など。作詞を手掛けた作品は約4000曲に上り、日本の歌謡界を代表する作詞家。

 その後、作家活動を開始し、平成12年に「長崎ぶらぶら節」で第122回直木賞を受賞した。代表作に、旧満州からの引き揚げ体験を描いた「赤い月」「世界は俺が回してる」など。

 6年から7年にかけ、日本音楽著作権協会の理事長を務めたほか、テレビの情報番組にも長くコメンテーターとして出演。幅広く知られた。

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なかにし礼さん略歴/北酒場天使の誘惑など作詞

日刊スポーツ 2020年12月25日(金)8時40分配信

 作詞家で直木賞作家の、なかにし礼(なかにし・れい)さん(本名・中西礼三=なかにし・れいぞう)が、心筋梗塞のため23日午前4時23分、都内の病院で死去したことが25日、分かった。82歳。旧満州生まれ。

 2012年に食道がんが見つかったが、先進医療の陽子線治療で克服。その後も旺盛な創作意欲を見せていたが、ついに帰らぬ人となった。葬儀・告別式は後日、家族葬として行う。喪主は妻の由利子さん。

なかにし礼(れい)本名・中西礼三。1938年(昭13)9月2日、旧満州(現中国・黒竜江省牡丹江市)生まれ。立大文学部仏文学科卒。作詞家として「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北酒場」で日本レコード大賞を3度受賞。作家としても00年「長崎ぶらぶら節」で直木賞。NHK連続テレビ小説の原作「てるてる坊主の照子さん」、満州からの引き揚げ体験を描いた「赤い月」などがある。血液型A。

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2020年7月12日 (日)

【羽生結弦】オンライン授賞式✍初代「ISU最優秀選手賞」に選出。

羽生ファン 私たちは感動しが魅了されるIISUが初代MVS大絶賛

THE ANSWER 2020年7月12日(日)12時03分配信

ISU公開の動画に海外反響彼はパワーと美を体現」「才能に恵まれ尊い!

 国際スケート連盟(ISU)は11日、2019-20年シーズンから新設されたフィギュアスケートの「ISUスケーティング・アワード」をオンラインで開催し、羽生結弦(ANA)が初代最優秀選手賞(MVS)に輝いた。ISUは公式ツイッターに過去の羽生に関する動画を公開。「私たちは感動し、心は魅了される」と絶賛している。

 羽生が輝きを放っている。顔をアップにしたシーンから始まる動画。美しいスケーティング、ファンがプーさんのぬいぐるみを手に声援を送る瞬間、リンクに並んだプーさんを羽生自ら拾い集めるところ、キス・アンド・クライで見せた爽やかな笑顔など、いくつかのシーンを公開している。最後はリンクで大声援を受けるシーンで締められた。

 輝かしい過去のシーンの一部をプレーバックしたISUは「ユヅル・ハニュウが初のISUアワード最優秀選手賞を受賞し、歴史がつくられた! 彼が氷に触れるたびに私たちは感動し、心は魅了される。最優秀選手に輝いたのは……ユヅル・ハニュウ!」と投稿。海外ファンからは多数のコメントが集まっている。

「絶対に彼がふさわしい!!!!! リンクの王様」
「史上最高に偉大なユヅル・ハニュウ・最優秀選手も当然!」
「氷上のジーニアスでありレジェンド。才能に恵まれ尊い! いつまでも大好き」
「受賞に相応しい! 彼はリンクの上でも離れても素晴らしい」
「ユヅはいつだってステキ。ユヅルの受賞に全世界が喜んでいる。キング・オブ・フィギュア」
「彼はパワーと美を体現している」

 受賞を喜ぶ声が集まったほか、「当然こうなるべき。全てのスケーターを正当に評価してください」「MVSはユヅル・ハニュウ。これからは敬意を払って公平に採点してくれますか?」という声も。新設されたアワードに大きな反響が集まっている。

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羽生結弦初代MVS💕レジェンド達も祝福

デイリー 2020年7月12日(日)12時26分配信

 国際スケート連盟(ISU)は11日、新設されたフィギュアスケートのISUアワードをオンラインで開催し、最優秀スケーター賞(MVS)には五輪2連覇王者の羽生結弦(ANA)が選出された。

 初代MVSに輝いた羽生を、ゆかりのあるレジェンドたちも祝福。ロシアの国営通信社「タス通信」によると、多くの名スケーターを指導してきたロシアのタチアナ・タラソワコーチは「ネイサン(チェン)は今年ブレークスルーを果たしました。ただ、羽生はそのスケートと深みで男子シングルの世界を変えた。この世界で最も輝くスターです」と、選出は“順当”との評価を下した。

 羽生にとって憧れの存在のトリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏も、「RIAノボスティ」に「異論はないだろう。羽生結弦は2度の五輪王者です。世界中のスタジアムにファンを集め、モスクワのGPでは日本のファンで、アリーナの50~70%が埋まります。結弦はフィギュアスケートのナンバーワンの男です」と、お祝いの言葉を寄せている。

 MVSには羽生のほか、ネーサン・チェン(米国)、ガブリエラ・パパダキス、ギヨーム・シゼロン組(フランス)が最終ノミネートされていた。

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 初代MVS 羽生結弦ファン感謝のメッセージ 

東スポWeb 2020年7月12日(日)15時43分配信

 国際スケート連盟(ISU)が新設したフィギュアスケートの「ISUスケーティング・アワード」で最優秀選手賞(MVS)を受賞した五輪2連覇中の羽生結弦(25=ANA)が12日、日本スケート連盟のツイッターで感謝のメッセージを発信した。

 羽生は「この度はこのような賞を頂けて大変光栄に思っているのと同時にまさか賞を頂けると思っていなかったのでとてもびっくりしています」とした上で「この賞を頂けたのもノービス時代、ジュニア時代、オリンピック、グランプリファイナルなど様々な場面で応援をしてくださった皆様のおかげだとまた改めて思うことができました。いつも応援していただき本当にありがとうございます」とコメント。

 また、国内の現状に目を向け「今、新型コロナウイルスや豪雨災害など大変な状況が続いています。どうかお気をつけてお過ごしください。また、これ以上被害が拡大しないことを祈っています」と語った。

 同アワードは新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった3月の世界選手権最終日に実施される予定だった。

 初代MVSとなった羽生は11日に行われたオンラインによる表彰式にリモート形式で出席した。

 羽生結弦初代MVS受賞英語スピーチ全文 

ロンドンつれづれ 2020年7月12日配信

羽生選手のインタビュー:

コスチュームについて。

‐あなたにとって、オリジンは特別なプログラムですよね? コスチュームも特別だと思いますが、氷の上で演技する時どのぐらい影響がありますか?

「まず、ノミネートされて光栄ですし、他のノミニーの方にはおめでとうと言わせてください。 また他のスケーターもそうだと思いますが、今日参加できて名誉に思っています。 質問ですが、もちろん重さや動きやすさ、着心地の良さが重要で、氷の上でベストの演技することはだれにとっても大切ですが、僕にとってはコスチュームは自分を表現し、プログラムのストーリーを演じるためのツールであるということです。 また、コスチュームはスケーターとしてのユヅル・ハニュウの個性を際立たせる上で大切なものだと思っています。 僕のコスチュームとは、プログラムを演じるうえでユヅルらしいということ、そしてこのプログラムにはこのコスチュームでなくては、と見ている人も感じてくれるものであることが大切です。」

MVSの受賞前に:

‐ まず、あなたの世界的な知名度というか、ファンベースということを考えると、本当に素晴らしいと思うんですが、あなたのファンたちの熱心さやあなたがこのスポーツに与えた価値の貢献は比類ないと思うんです。 僕の質問は、こういったファンの信頼や愛情があなたの試合に対する熱意にどのように影響しているか、ということなんですが。

「さっきのと繰り返しになるんですが、この賞にノミネートしていただき、お礼を言いたいと思います。質問の答えとしては、僕にとってはファンの方たちの視線や、声援は、プレッシャーになりますし、人々の期待はプレッシャーになります。たとえそれが練習であっても、それは感じています。 正直に言うと、時としてつらいと思うこともあります。でも、プレッシャーは実際、僕を強くしてくれるのです。 もし誰も期待してくれなくなったらそれは困ります。 皆さんの期待のレベルを達成し、それを超えたいと思っているのです。 もちろん常に100%の結果をだすことはできませんが、いつも挑戦しているのは、期待に120%のレベルで答えよう、ということなんです。 このところちょっとできていませんから、大いなる挑戦ですが、もし成功すれば言葉にできないような達成感が得られると思います。」

‐ ユヅル、ありがとう、そして、たとえあなたが120%達成できなくとも、あなたはファンをがっかりさせたことなんか一度もないということは言わせてね!

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受賞の後:

‐ユヅル、おめでとう!あなたが2020年のMVS(最も価値あるスケーター)アワードのウイナーです。 あなたのフェノメナル(驚異的)なスケート技術と人気がスケート界の発展に大きく貢献しました。それは日本だけでなく、世界規模で…。 まず最初の質問は、あなたの人気を使ってフィギュアスケートに脚光を浴びせ、多くの人にスケートに興味を持ってもらい、支援してもらうことは、あなたにとってどれほど重要ですか?

‐「まず言いたいのは、フィギュアスケートに貢献しているのは僕1人だけではないということです。フィギュアスケートはスポーツであり、ショーもあります。 僕らはアスリートであり競技者です。一人で競技をすることはできません。 アマチュアを始め、たくさんの選手たちによってフィギュア界は成り立っているのです。 それがスポーツとしてのフィギュアスケートです。 毎日の中で常に僕が思っているのはフィギュアスケートのこと、より強く、よりうまくなろうということです。これまでよりも1つでも多くうまく、強くなりたい。昨日できなかったことを、今日はできるようになりたいと日々思っています。アマチュアスケーターとして頑張り、家族やコーチ、ファンの方たちの期待にそえるよう、望む結果を出せるよう、努力したいと思っています」

‐若い、次世代のスケーターが、あなたの様に成功したいと思っていたら、どんなアドバイスをしますか?

「それぞれのスケーターがどんな風に表現したいか、みな違ったスケートのスタイルを持っています。 だから、僕は彼らにアドバイスをできる立場ではない、と考えています。 僕はただ、世界レベルのスケーターたちの演技を楽しみたい、と思っているだけなんです。」

‐そうですか、もしかしたら自分では言いずらいかもしれないでしょうけど、でも僕たちは、あなたの演技をみてものすごく刺激をうけますし、若い次世代のスケーターたちは、あなたが氷上に創り出した演技を見て影響を受け、自分たち自身のものを創り出すことができるんでしょうね。 ユヅル、君の演技を見るだけでもすごいことだけれども、君がファンに与えるインパクトもなかなかすごい。ここに動画があるから一緒に見ましょう…。(といって、羽生選手の試合後のファンの映像をうつす)

以下、日本語で日本のファンに:

「ここまで見てくださり、ありがとうございました。皆さんのおかげで、こうやってスケートができていること、そして自分が追い求めるスケートができていることが本当に幸せです。いつも応援ありがとうございます。そしてこれからも一生懸命、自分の理想のスケートを追い求めて頑張っていきます。どうか応援よろしくお願いします」

こちらSPARKの放送でのコメント:

「羽生結弦です。この度はこのような賞を頂けて、大変光栄に思っているのと同時に、まさか賞を頂けるとは思わなかったので、とてもびっくりしています。この賞を頂けたのも、ノービス時代、ジュニア時代、オリンピック、グランプリファイナルなど、様々な場面で応援をしてくださった皆様のお陰だと、また改めて思うことができました。いつも応援して頂き、本当にありがとうございます。 今新型コロナウイルスや豪雨災害など、大変な状況が続いています。どうかお気をつけてお過ごしください。また、これ以上被害が拡大しないことを祈っています」

・・・・・・・・・・・・・

MVS受賞者:
羽生結弦(男子シングル=日本)

受賞の条件: 
男女シングルの選手、ペア、アイスダンスのカップルの中で、ファン層への影響力、メディアの注目度、スポンサーの評価を向上させ、フィギュアスケートの発展に最も寄与した選手、あるいはカップルに贈られます。

 初代MVS受賞者に、重鎮タラソワ「二度と現れないスケーター 

THE ANSWER 2020年7月13日(月)10時33分配信

タラソワ氏が受賞受けコメント彼はトップです!」「ハニュウ異次元です

 国際スケート連盟(ISU)は11日、フィギュアスケートで2019~20年シーズンに新設した「ISUスケーティング・アワード」の表彰式をオンラインで開き、男子の羽生結弦(ANA)が初代の最優秀選手賞(MVS)に選ばれた。これを受け、ロシアの重鎮タチアナ・タラソワ氏は「彼は2度と現れないスケーターです」と最大限の敬意を示している。ロシアメディアが伝えている。

「sport24.ru」によると、タラソワ氏は今回のアワードを受けてコメント。「あなたはハニュウがISUアワードで最優秀選手賞を受賞することに疑いはありましたか?」との質問を受けると「彼はトップです! 彼にライバルがいるかですって? もちろんです! 彼の隣には現在の世界王者、ネイサン・チェンがいます。しかし、ハニュウは異次元です」と強調した。

 タラソワ氏は、チェンがコーチ陣らとともに急成長したと認めた上で「しかし、ハニュウはすべてにおいて卓越していて、2度と現れないスケーターです」と大絶賛。「彼は自分の才能とともに私たちの男子シングルに関する認識を変えました。人間が才能があるならまだいいですが、彼の場合はフィギュアスケートのすべての局面で際限ない可能性を持っています」と語った。

 一方で「私自身はハニュウからもチェンからも、とても大きな満足を得ているのですが」とも付け加えた。また「『異次元』と名付けたハニュウのレベルにあるスケーターが女子の中に現れるでしょうか?」との質問については「私たちには別次元のレベルにある女子スケーターたちがいます。少し様子を見ましょう」とし、母国ロシアの逸材の成長に期待を込めた。

2020/03/22 フィギュアの今シーズンを総括する<のオスカー>にが相応しいか

あれこれ 2020年7月6日(月)15時26分配信

2020/03/22 羽生の傑作、シュレーポフの衣装、トゥトベリーゼの女子生徒たちのセンセーション:フィギュアスケートの今シーズンを総括する氷の《オスカー》に誰がふさわしいか

====一部抜粋====

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ、ウラジーミル・ザイヴィ)
3月22日、モントリオールではフィギュアスケート史上初めての氷の《オスカー》 — ISU Skating Awardsのセレモニーが行われる筈だった。Russia Todayは、著名なコーチであるタチヤーナ・タラーソワに、世界選手権は中止になったが今シーズンの受賞者として誰を見たいかを質問し、また同時に自分たちが考える年間ベスト賞のリストを提起した。フレデリック・ショパンの音楽に載せた羽生結弦のショートプログラムの傑作、《シンドラーのリスト》のプログラムにおけるアントン・シュレーポフの挑発的な衣装、女子フィギュアスケートの全ての重要な試合におけるエテリ・トゥトベリーゼの女子生徒たちの勝利、これらは専門家たちの心を動かさないではおかなかった。

・ 最優秀選手賞について
[タチヤーナ・タラーソワのバージョン]
「それは、羽生結弦だと思います。チェンへの私の全ての愛情(私はネイサンが大好きです)を持ってしても、この日本人の名前を挙げます。彼は単なるフィギュアスケーターではなく、人物なのです。フィギュアスケートの歴史には、卓越した滑り手たちがいましたが、しかし、羽生は別です。彼は、天界の人です。彼のショートプログラム(ショパンのバラードNo.1)は、一つだけのものなのです — その最後にはスタンディングオベーションをしないではいられない、ひざまずき、それを見る事が出来た事を神に感謝しないではいられない、そういうプログラムなのです。

それは、音楽への100パーセントの呼応、音楽との共体験のみならず、また音符の一つ一つに乗せられた最高難度のエレメンツのみならず、人間の魂と音楽とのある種の驚くべき完全な融合なのです。このようなものを私は人生で二回だけ見たことがあります、氷上でではなく、バレエで:マイヤ・プリセツカヤが《瀕死の白鳥》を踊り、ムスチスラーフ・ロストロポーヴィチがその伴奏をした時と、ニューヨークのバレエスタジオで、ジアナ・ヴィシュニョーワが踊り、ワレーリー・ゲールギエフが指揮をした時です。羽生結弦の滑りは、それと同様の現象なのです」。

[Russia Todayのバージョン]
シーズンの結果で判断すれば、グランプリファイナルで羽生結弦に勝利した(アメリカ人は日本人に二つのプログラムで勝った)、二度の世界チャンピオン、ネイサン・チェン、初めてのシニアシーズンで、グランプリファイナル、ヨーロッパ選手権を含む、出場した全ての国際大会で勝利したアリョーナ・コストルナーヤ、ペアスケートで二度の世界チャンピオン、グランプリファイナルと四大陸選手権では敵無しだったウェンジン・スイ/ツォン・ハン組、そしてフランスのアイスダンサー、六度の世界チャンピオンのガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組を候補者の中に含めなければならなかった。しかし、同等の4人(組)の候補者たちに対して席は一つしかない — それ故に羽生だ:このスポーツ種目に関する認識を激変させた二度のオリンピックチャンピオンは、彼のお陰でこのスポーツ種目にスポンサーからの莫大な資金が集まった、正にそのようなフィギュアスケーターになった。ご存知の通り、お金を侮ってはならないのだ。

・ 最優秀衣装賞について
[タチヤーナ・タラーソワのバージョン]
「このノミネートの公式化は、最初からあまり正しくなかったと感じます。そこでは、そのコスチュームを披露するアスリートに関してではなく、アイディアを思い付き、コーチと一緒になって氷上でそのアイディアを具体化した芸術家について語る必要があります。コスチューム、それはコーチの仕事の一部です。指導者こそが、氷上でどのような自分の生徒を見たいのか、どのような芸術的イメージが具現化されるかを決めなければならないのです。

私は、屈指のコスチュームマスターと一緒に仕事が出来て幸運でした。ナテラ・アブドゥラーエワやヴャチェスラフ・ザーイツェフのような。もっと時代が下ったマスターたちの中では、例えば、ミレーナ・ボプコーワの働きぶりが私には気に入っています。少数の人たちしか知りませんが、彼女は数年間浅田真央のために衣装を縫っていました — 私が真央との仕事を終了した後さえそれをしていたのです。かつて私は真央のためにアメリカで、非常に小柄で痩せた体型向きの、特別な、姿勢を変えられるマネキンを買い、それをミレーナにプレゼントしたことさえあるのです。

もし、具体的アスリートたちのコスチュームについて語るとすれば、良いものがたくさんあります。選ぶことは出来ません」。

[Russia Todayのバージョン]
マジックペンの色や好みは、ご存知の通り、十人十色であるし、我ら編集部の選択がいかに突飛であるとしても、このノミネートはアントン・シュレーポフと、彼のフリープログラム《シンドラーのリスト》に行き着く。国際スケート連盟(ISU)も、ナチス強制収容所のユニフォームを模した、このアスリートのコスチュームをSkating Awardsにと推していたが、インターネットでの世間のネガティヴな反応を恐れて後退し始めた。

もちろん、選択は様々だが、多種多様な衣装とアイディアが限りなくある中で、フィギュアスケート界全体の注目を我々の選択に引き付けられれば、それは当然、一つの達成だ。

・ 最優秀新人賞について
[タチヤーナ・タラーソワのバージョン]
「このノミネートでは、私ならアレクサンドラ・トルーソワ、アリョーナ・コストルナーヤ、カミーラ・ワリーエワの中から選ぶでしょうが、多分、サーシャ(アレクサンドラ)を選ぶでしょう。国際大会で、一つのプログラムの中で4本の四回転ジャンプを成功させて、今シーズンのサーシャが成したことは、今後数年間、女子選手の誰かがいつか繰り返すことが出来るとは考えられません。そもそも、世界で誰一人やっていないことをやることは、非常に難しいのです。しかも、誰もがトルーソワに反対しましたし、規則さえもが、アスリートが自分のジャンプで大きな優越を得られないようにと変更されようとしています。ですから、私は彼女に賛成するのです!」。

[Russia Todayのバージョン]
アレクサンドラ・ボイコーワ/ドミートリー・コズロフスキー組、アレクサンドラ・トルーソワ、そしてアリョーナ・コストルナーヤの選択肢の中で、最後のコストルナーヤを選ぶ。

16歳のモスクワっ子の結果が、自ずと全てを物語っている。Russia Todayのバージョンで名前が上がった三者とも、全てがロシア人であったことは、専門家たちの偏見に罪があるのではなく、《残りの世界》側の競争力の弱さにある。一方で、このロシアが見習うべき人たちはいる。

2020/02/27 露元Jr.代表「自分のクレージーな世界を気に入っている」

あれこれ 2020年7月17日(金)3時2分配信

2020/02/27 イワン・リギーニ「自分のクレージーな世界を気に入っている」— バーテンダーとしての仕事、自分のブランドの衣服の路線、オリンピック出場の可能性について

====一部抜粋====

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ)

父方の出自により彼はロマであり、バリーエフという姓でロシア代表として滑り始めた。そして恐らく、フィギュアスケートにはより華麗なキャリアも、よりボロボロのキャリアも無いということは論理的なことだ。イワン・リギーニは2度ロシアジュニアチャンピオンになり、4度イタリア選手権で勝利し、エヴゲーニー・プリューシェンコ、イリヤ・アヴェルブーフのショーで滑り、タチヤーナ・ナフカのミュージカル《ルスランとリュドミ-ラ》ではチェルノモール(訳注:ずる賢い魔法使い)になった。ここ三年間はショーArt on Iceに出演していて、Russia Todayのこのインタビューはその折のもの。

—あなたは2016年のボストン世界選手権で皆を感動させました:ショートでもフリープログラムでもトップテンに入りました。その後に何故競技スポーツを終わりにしたのですか?

「すぐに終わりにしたのではなく、さらに一年イタリア代表として滑ったが、オリンピックシーズンになって、イタリア人たちは僕をオリンピックに送り出すつもりが無いことを理解したのだ。イタリア選手権で2位になったが、それはあまり美しい話ではなかった。僕ではなく他の人間が最良の選手になることを求められているのだと、何か非常にあからさまに理解させられたのだ。最初僕はこのことで落ち込んだが、でももうそんなに若くないし、自分にはすすり泣いている時間は無いのだと決心したのだ。すぐにArt on Iceに出会い、人生が変わった。オリンピックに行かなかったことをちっとも悔やんでいないと、たちまち理解したのだ。Art on Iceでは何かすぐにメンバーに入り、このショーに出演してもう3シーズン目だ」。

—慣れ親しんだ生活全体が一瞬にして終わった時、それは辛い時でしたか?

「どちらかと言うとそれは、考え始めるのを余儀なくされた時だった。恐らく、人生において何かを変える時期が来ていたのだ。いつも誰かからのお金を期待し、自分に資金提供をしてくれるように頼み、コーチが何故自分に支払ってくれないのかと不安になったり質問したりしないように、コーチに支払ってくれるよう頼んだりすることが、もうたくさんだったのかもしれない。このような問題は、そもそも、アスリートを煩わせるべきじゃないと僕は感じるのだ。しかし、僕の人生はいつも簡単には行かないものだった。

僕はジュニアの時は非常によくやった。ロシアでトップになった。その後怪我をした。当時トレーニングしていたのはニコライ・モローゾフのところで、非常に大きなグループだった — 高橋大輔、ハビエル・フェルナンデス、フローラン・アモーディオ、セルゲイ・ヴォーロノフ、アリョーナ・レオーノワ、ニキータ・カツァラーポフ/エレーナ・イリイヌィフ組。ただし、グループの中であなたがナンバーワンでないとすれば、あなたとの働き方が違うのだ。それでイタリアのために滑るために自分の内部が成熟したことも分かって、僕は去った — モスクワで生まれたけれども、生まれた時から僕のパスポートはイタリアのものだったから。しばらくの間、サンクト・ペテルブルクのオレーク・ワシーリエフのところで滑り、その後オーベルストドルフのミハエル・フートのところへ行った」。

・ ・・・
—アスリートが連盟から財政的支援を受けず、スポンサーもいない場合、フィギュアスケートはどれ程お金がかかるものなのですか?

「それは非常に大きなお金だ。膨大な金額をフィギュアスケーターの誰もがあなたに言うだろう。スケート靴だけでも1000ドルかかる。それに加えてコスチュームを作る。最低でもそれには相当な額が出る。その上、もちろん、一日2回のトレーニングが必要だ。1時間半ずつは欲しいところだ。または1時間ずつ3回。この他コーチを雇って、リンク代、全般的身体訓練、特殊訓練、振付け費用、治療・リハビリ・回復の費用を支払わなければならない。これら全てが自己負担だ。フィギュアスケーターに給料が支払われるのは、ロシアとアメリカだけだ。スポンサーを探そうと試みることは出来るが、あなたに知名度が無かったなら、スポンサーの誰一人あなたに興味を示さない。

一時期僕はいつも考えていた — 23年間これをやったようにして努力したなら、それ程才能が無くたってどんなビジネスでも、どんなスポーツ種目でも成功しただろうにと。この期間があれば、サッカープレーは間違いなく習得しただろう — ナショナル選抜チームの大部分のプレーヤーたちに遜色なく。しかし、フィギュアスケートでは、グローバルな観点で論じるとすれば、普通に稼げる機会が事実上無く、スポンサーシップも無い。コスチュームにNikeのロゴチップを縫い付けてスケーターが世界選手権に出て行くことは出来ないのだろうか?

つまり、フィギュアスケートが人気にも関わらず、そこには重要なもの — 商業が無いのだ。これは国際スケート連盟がどうしても解決出来ない、僕たちのスポーツ種目の重要な問題の一つだと思う。連盟には日本のスポンサーはいて、そのお陰でフィギュアスケート全体が息をしているのだから、日本のアスリートたちはお金を得ている。ヨーロッパでは全くこれとはほど遠い。スポンサーがいれば、競技会は全く違ったものになるだろう。実際の広告が現れれば、世界チャンピオンは勝利の報奨金で5万ドル受け取り続けることもないだろう。これは一見しただけでは大金だが、大会開催国に10〜15パーセント、30〜40パーセントを自分のコーチングスタッフに、さらには連盟に何かしらの支払いをして、税金を納めた時、計算してみれば分かるだろうが、全く何の収入にもならないのだ。しかも、この5万ドルを得ることが出来るのは、羽生結弦を倒してからだ。あるいはネイサン・チェンを。やってみたら良い、彼らに勝てるかどうかを・・・」。

—フィギュアスケーターの立場から見て、羽生結弦は人でしょうか、あるいは銀河系間の異星人でしょうか?

「異星人だ、間違いなく。僕は彼をこうも呼ぶ:粘土細工異星人」。

—このフィギュアスケーターの中で、最も説明が付かないものは何ですか?

僕にとって驚くべきことは、最も深刻な怪我も含めて、どのような怪我であってもあまりにも早く恢復することだ。どれ程彼は柔らかいのか — 関節も、どこもかしこも。彼は、僕に言わせると、ヒトの非常に良い組立部品を持っている。内部の彼は本当に何らかの塑形用剤で出来ているのだ — 足は氷上で別々の方向に湾曲する。羽生に起こったような怪我のうち何らかのものが僕に起こったとしたら(どうかそんなことになりませんように)、恐らく僕は二度と足で立てないだろう。

それに加えて結弦には、非常に強い魂がある。実在するサムライ魂だ。これら全てが合わさって、彼を非常にクールで、特別なものにしている。無駄に滑り回るのを回避出来るのは、ジャンプを感じる能力、氷を感じる能力、難しいジャンプをほとんど助走無しで跳ぶ能力だ。あの宇野昌磨も非常にクールなフィギュアスケーターだ。しかし彼は、羽生がやらかす奇妙なことをやることは出来ない。そもそもそれを出来る人はほとんどいないのだ。もっとも、羽生は、宇野もそうだが、子供の頃僕たちが常に教えられたように《アイロンで》 — 足を引っ張らずに — 滑っている。一方でチェンは、一つ一つの動きの際に足を引き抜いている。僕にとっては、そこに違いがある」。

—ショー出演のアドレナリンで、あなたには足りていますか? 競技スポーツに逆に引き寄せられないですか?

「引き寄せられる。絶え間なく仕事をすることでこれを埋め合わせている。それは演出だったり、何らかの新しいプロジェクトだったり、新しいビジネスだったり。僕はいつも忙しいし、それは良いことだ。しかし、さらにもう少し滑ることも除外していない。だって、僕は現役を引退するとはどこでも言わなかった。しかも、イタリアとの関係を終了すると決めた途端、すぐに二つの国が、彼らのために滑るようにと僕にオファーを出して来た。だって今僕は、自分が望むなら、どの国のためにも滑ることが出来るのだから」。

—中国でのオリンピックであなたを見るというバージョンもあり得ると言いたいのですか?

「十分可能だ。全てを整えるために丸一年あるのだから」。

 

2020年5月13日 (水)

【ISUフィギュア】✍北京五輪に向け<大幅ルール改定>断行!!

羽生結弦の対応いかに、4回転基礎点改定3種類統一

日刊スポーツ 2020年5月13日(水)8時39分配信

 国際スケート連盟(ISU)は11日、フィギュアスケートの20-21年シーズン新採点基準を発表した。ジャンプの基礎点が改定となり、現在最高難度の4回転ルッツが11・50点から11・00点に下がり、同ループが10・50から11・00点に上がった。11・00点のまま維持されたフリップも加えた計3本の4回転ジャンプが同じ基礎点で並んだ。

 平昌五輪後の18年7月以来、約1年10カ月ぶりにジャンプの基礎点が改定された。最高得点を狙って挑むスケーターが男女とも増えていた4回転ルッツに歯止めがかかる形となり反対に成功者数が少なかったループに加点。変更がなかったフリップを含め11・00点で統一された。03-04年のISUジャッジングシステム採用以降、現状でトップ3のジャンプに初めて基礎点の差がなくなった。

 より出来栄えも重視される流れで、日本勢には悪くない。4回転のフリップは宇野昌磨が16年4月に、ループは同9月に羽生結弦が世界で初成功。特にループは、まだ誰も跳べていない4回転半(クワッドアクセル)を除けば最も成功順が遅かった難易度。ISU技術委の中で基礎点の低さを疑問に思う声も出ていた。一方、羽生が着氷を目指す4回転半は12・50点が保たれ、同ルッツとの差は1・50点に拡大。夢は膨らむ。

 3回転も変更。ルッツが0・60点減の5・30点でフリップと並ぶなど割を食った。回転不足には「q(クオーター=4分の1)」マークが新設され、基礎点100%で出来栄え点(GOE)が減点に。新型コロナウイルスの感染状況を見ながら今秋から採用される予定だが、選手にとっては氷上で練習できない時期に対応を迫られる。

4回転ジャンプの基礎点

アクセル 12.50 変更なし

ルッツ  11.50点→11.00

フリップ 11.00 変更なし

ループ  10.50点→11.00

サルコー  9.70 変更なし

トーループ 9.50 変更なし

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Downgraded (<<): Missing rotation of half a revolution or more.

半回転以上の不足は、ダウングレード。(たとえば4回転なら3回転とみなされる。これは今までと同じ。)

Underrotated (<): Missing rotation of more than a quarter revolution but less than half a revolution. The jump will receive 80% of the base value and Judges will reduce GOE.

1/4回転以上の不足はアンダーロテーションとして、基礎点の80%、そしてGOEのマイナス。

Landed on the quarter (q): Technical panel will indicate this with a sign “q”. The jump will receive full base value and Judges will reduce GOE.

ちょうど1/4回転の不足の場合、テクパネルが”q”とマークし、GOEのマイナス2。(qはクオーター、つまり1/4の意味)

Less than a quarter missing: No sign will indicate this. The jump will receive full base value and Judges will reduce GOE.

1/4回転以下の不足の場合、GOEのマイナス1。

Poor/cheated take-off: For example a toe-assisted jump is taken off from the full blade, Toe Loop is executed like a Toe Axel or there is excessive rotation on the ice at the take-off. The reduction in GOE is -1 to -3. (劣悪、あるいはごまかしたテイクオフ: 例えばトウ・ジャンプをフルブレードで跳ぶこと、トウループをアクセルのように跳ぶこと、あるいはテイクオフ時に氷の上で必要以上に回転してから跳びあがること。 これらのジャンプにはGOEでマイナス1から3をつけること) となっている。問題は、ジャッジがそれを見逃さずにきちんと評価できるかどうかである。

トルソワ相次ぐ移籍 プルシェンコ氏は金銭面の関与否定

THE ANSWER 2020年5月13日(水)7時13分配信

トルソワや11歳天才少女もエテリ氏から離れる、皇帝私は新しい選手を受け入れる

 フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)がコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れ、皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏に師事することになったが、これに続いて11歳の天才少女も移籍を決断。プルシェンコ氏が「私は勧誘していない」と話していることをロシアメディアが報じている。

 アリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワとともに“天才3人娘”として2019-20年のフィギュア界を席巻したトルソワの“電撃移籍”。師事していたトゥトベリーゼコーチのもとを離れたが、トルソワに続いてコーチのセルゲイ・ロザノフ氏、11歳の天才少女ベロニカ・ジリナもエテリ氏のチームからプルシェンコ氏のアカデミーに移籍したことを、ロシアメディア「sportmk.ru」などが報じた。

 同メディアは、同国メディア「rg.ru」のインタビューを要約する形で、プルシェンコ氏の記事を掲載。「移籍がどのようにして起こるのか」という質問に同氏はこう答えている。

「私は何人かの人が言うように、財政的な面などで他のスケーターを勧誘したり、何かをもって自分のところへ引き寄せることはしません。(皆さんが)知っているように私はいつもオープンです。私と会うのは簡単です。簡単に電話が通じます。そして最近、よく電話がかかってきています」

電話の相手は選手ではなく両親これは彼女たちの両親が下した決断です

 こう語ったプルシェンコ氏。アカデミーの金銭的な目的などで有望選手を集めていることを否定している。電話の相手について、選手たちが自分からかけてきたのかという質問には「いいえ、彼女たちはまだ小さいですから」と返答。「『子どもたちが移籍する決断をしました』と、私に彼女たちの両親が伝えました。だから、これは彼女たちとその両親が下した決断です」と説明している。

 五輪金メダルなど頂点を極めたプルシェンコ氏。今後も加入してくる可能性もあるようで、こう言葉を並べている。

「私は新しい選手たちを受け入れます。そうトゥトベリーゼ氏のグループを去った15歳のサーシャ・トルソワや、もうすぐ12歳になるベロニカ・ジリナを受け入れたように」

 15日に12歳となるジリナは、3月に練習で3回転アクセルを成功させた。記事によると、昨年10月の練習中に4回転サルコウを、12月の大会で4回転トゥループにも成功。ロシア国内で人気のフィギュアスケート番組に出演するなど広く知られている逸材だという。

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プルシェンコ「トルソワはまったしいトルソワになると保証する」

ロシア・フィギュアスケート・フォレヴァ2 2020年5月13日(水)配信

自分の名前が落ち着いた生活に影響を与えて人気ランキングを上げている

(エフゲニー(プルシェンコ)、あなたはいままるでポップスターのようですね。ショービジネス界に行ってしまったかのように。)

フィギュアスケートからどこにも離れていませんよ。

(毎日、プルシェンコの名前でスキャンダルがあります。)

それは私がやっていることではありません。誰にも攻撃していません、対応しているだけです。事実を確認しているだけで、ほら、私の名前でみなさんが落ち着いて生活するのを邪魔していることになりますが、もしかすると逆に人気ランキングを上げているかもしれません。

(ランキングは、もちろん上がっているでしょうね。)

ほら。選手が私のところに来るのを決めたからっていったいなぜこうなってしまうのでしょうか?セルゲイ・ロザノフ・コーチとともに、選手たちはその決断をしたのです。私はその経緯を支持しますし、しかも喜んでそうします。それだけです。

(ですが、トルソワとの最初のコンタクトはいつだったのでしょうか。)

詳細に入り込むことはしませんが、昔からの経緯だと言っておきます。明日、(トルソワの移籍に関する)書類を(スケート)連盟とモスクワ連盟、(注:トゥトベリゼ・グループのある)サンボ-70に提出します。法的にすべて解決して、勝利に署名してから、詳細について話し合う必要があります。まだ出来事よりも先走る必要はありません。5月15日に正式な移籍となります。また、エゴール・ルヒンも私のところに来たとの報道がありますが、そういった情報は私のところにはありませんしこれまでもなく、この選手について私への連絡がありませんでした。ルヒンはCSKAで滑っているとわかっています。私のところにもうみんな来ると書かれているのです。全員を採用しているわけではありません。

(では、誰を取っているのか、全員挙げていただけますか?)

確実に来るのは、アレクサンドラ・トルソワとジリナ姉妹です。他の移籍についてもありますが、それはもう次の段階です。今後発表します。

(トゥトベリゼ・グループからですか?)

移籍はあります(注:どのグループからは明示せず)。今後センセーションがあるとあなたにかつてお伝えしたことがありましたが、このようなセンセーションが起こりました。

(それは、2年ほど前におっしゃられましたね。)

そのとおりです。時間が経ちました。選手は移籍について決断しました。しかし、経緯は本当に以前からのことです。今月だけのことではありません。

さらにセンセーションがある。センセーションが好きだ。

(では、サーシャ(トルソワ)の移籍を主導したのは誰だったのでしょうか。)

選手自身です。

(彼女にはどんな動機が。)

近く彼女自身がすべてをお話するでしょうから、私は彼女のあとに話します。騒ぎが本当に大きくなってしまい、情報はただただたくさんありますが、いま重要なのは移籍を実現することです。その後に、もしかすると記者会見をするかもしれません。いまは私自身も彼女と遠隔で連絡し、プログラムや創作、合宿についての考えを共有しています。どこに行くか、どんな振付師に依頼するかなど。お聞きいただきたいのですが、彼女が両親と一緒に私に電話してきて、私のところへの移籍について話を始めました。私はそれを支持し、一緒に仕事をすることを決断しました。彼女にどんな動機や理由があったのかは、いまはまだ詳細には入りません。

(なぜ彼女がトゥトベリゼの下を去ったのか興味を持たなかったのでしょうか。)

サーシャが必要だと考えたら、彼女自身が話すでしょう。

(あなたにとってトルソワが来ることは大きなリスクでは。)

私は常にチャレンジが好きでしたし、常に前へと進んでいました。私のスクールは近い将来ナンバーワンになるでしょう。それをきちんと仕上げます。私が自分のリンクを作り始めたのに理由がなかったわけではありません。この仕事が大好きで、恐れてはいませんので、大きな計画があります。今年については、最近来たばかりのサルノフスキー兄弟がとても良い結果を見せてくれました。ソフィヤ・チトワはロシア年少選手権とモスクワ選手権で優勝もしてしまいました。私たちは結果を出しています。しかし、その結果は私だけのものだとは絶対に言いません。現在、私たちのアカデミーには、素晴らしい指導者やコレオ指導者の集団ができあがりつつあります。まあ、特別に傑出した選手はいませんでしたが、今年は達成したこともあります。サーシャやジリナ姉妹、他の選手が来てくれることで、新たな可能性が広がっています。どんな選手にも、引き上げる必要がある弱点はあります。トルソワは、来シーズンまったく新たなトルソワになると保証します。そしてセンセーションとなるでしょう。私はセンセーションが好きなので、センセーションは起こるのです。私にとっていま重要なのは、トルソワを、すべての面において傑出した選手に育てることです。ジャンプだけでなく、スピンでも、カリスマ的魅力でも、スケーティングでも、ジャッジと観客に伝わる表現ででも。この課題をすでに掲げており、私とセルゲイ・ロザノフは同じ波に乗っています。彼はスーパープロフェッショナルです。彼のことは昔から知っていました。私たちはうまくいくと思います。

(あなたがトルソワに持つビジョンを伺いたく存じます。以前のプログラムは成功していなかったと思われますか?)

なぜでしょう?彼女のプログラムはとても良かったと思います。彼女は立派に滑ってました。しかし、現時点で女子シングルの世界では、技術構成もカリスマ的魅力もスケーティングもすべてにおいて100%成熟しているようなユニバーサル・ソルジャーはおりません。そういった全面的選手は存在していません。どの選手も、どこかで他の選手より弱いところがあります。羽生結弦の例を挙げれば、彼はすべての面において成熟しており、すべてのポジションで強力です。もちろん、サーシャもユニバーサル・ソルジャーにしたいと思っています。まさに先に述べたような面において。

(それは可能なことなのでしょうか。)

可能です。練習すれば可能です。

(つまり、練習をしない側面があるということですか?彼女のあのアスリート的フィギュアスケートは伸ばす価値はないと?)

トルソワが万能選手となるよう努力します。

(どのようにすればそれができるのでしょうか?彼女には技術的英雄の資質に傾倒しているというプロフィールがもうできています。)

いいですか、彼女はまだ15歳ですよ!まだまだ成長します。私たちはただ、15歳で選手はもう終わりつつあるということに慣れてしまいました。この状況を変えなければなりません。サーシャにはまだまだ先があり、道の始まりにいるところです。

誰も誘ってはいない、自分で来た

(ただ、2度のロシア女王であるアンナ・シチェルバコワはバランスの取れた選手ですし、欧州女王のアリョーナ・コストルナヤは、超バランスの取れた選手です。サーシャは明らかに技術に対する歪みがあります。)

シチェルバコワに弱点がないとは思っていません。あります。コストルナヤにも、専門的視点から言えば弱点はあります。その弱点については言いたくありません、今後競い合うので。私たちにとって重要なのは、弱点をなくすことです。自分のことを考えなければなりません。弱い面があっても、一時的なものです。繰り返しますが、新シーズン、トルソワはまったく新しくなります。

(ジャンプ技術は残るでしょうか。)

部分的に変えます。彼女には絶対に安定性が必要で、それなしでは何もうまくいきません。

(ロザノフはアカデミーで自身のグループを率いるのでしょうか。)

ロザノフとミハイロフ(注:プルシェンコ・グループのドミトリー・ミハイロフ)の共同のグループとなります。私一人だけで舞踏会を支配する、なんてことはここではありません。チームがあり、その中で個々人が自分の課題に取組んでいます。先述のチトワの功績も、チーム全体の功績です。

(それとは別にアレクサンドル・ヴォルコフのグループの機能も継続するのでしょうか。)

はい、アレクサンドル・セルゲエヴィチ(ヴォルコフ)の支援も継続します。

(トルソワやジリナ姉妹を含む新しい女子は、あなたとロザノフのグループで練習するのでしょうか。)

ええ、もちろん。

(ロザノフとトルソワが来ることは、一つのプロジェクトなのでしょうか、それとも相互に関係していない出来事なのでしょうか。)

一つのプロジェクトです。トルソワはロザノフと一緒に来ました。

(ロザノフが来ることが、トルソワの移籍の動機の一つだったのでしょうか。)

おそらく、コーチも選手もどこか満足できないところがあったのでしょう。セリョージャ・ロザノフは素晴らしいスペシャリストで、選手に4回転ジャンプや素晴らしい技術を身に着けさせるなど、大きな結果を達成しました。私も以前から彼の仕事には注目していました。技術については、彼はミーシンや(イーゴリ・)ルサコフから非常に多くのことを学んでいました。彼は多くのコーチから一番いいところを選んで、選手に素晴らしいジャンプ技術を身に着けさせるようになったと思います。彼も、私のアカデミーに入り私と一緒に仕事をする希望を表明しました。私からは、試してみない理由はないと言いました。

(つまり、彼についてもあなたが誘ったわけでなく、自分で来たと。)

彼が自分で来たのです。私は誰も誘っていません。今回の件は、セリョージャ・ロザノフ・コーチとアレクサンドラ・トルソワ選手のまったくの個人的希望です。

(それ以外に具体的にどんなスペシャリストがサーシャを指導するのでしょうか。)

名前は挙げられませんが、最高級のスペシャリストたちです。ロシア人もいますし、外国人もいます。

(どんな専門ですか?)

スケートだけでなく基礎トレーニングのスペシャリストもいます。巨大な、広範囲の指導をする必要があります。

(次の新人も、有名な名前になるでしょうか。)

有名な選手です。悪い選手はうちにはいません。

ラファエル・アルチュニャーン「推し進めるアスリートがいる」

あれこれ 2020年5月15日(金)1時45分配信

====一部抜粋 =====

(エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ)

— チェンのイェール大学でのアカデミー休暇(休学)に関する問題は解決出来たのですか?

ラファエル・アルチュニャーン:「解決した。彼は文字通り二、三日前に最後の試験に合格し、『大学での勉強に関わる全ては終了しました。これからは、仕事に完全に集中出来ます。』と言った。ネイサンは既にカリフォルニアに戻り、アパートメントを借り、トレーニングに着手した。今私は、リンクが開いた時に私と彼の、個別の氷が持てるように交渉しているところだ。

私たちはそれが無くても、悪くない環境ではある:一つの氷に5~6人ずつだから。しかし、時には個別に、アメリカで言われるようにface to faceで働ける機会を持ちたいこともある。何か本格的に良いものをやって、チェンをエリートスケーターに変えたいのだ」。

— オリンピック以外の全てのビッグタイトルを取った選手にそれを言うとは、興味深いですね・・・

「あなたの皮肉も理解出来るが、多くの細部は改善出来るし、全ての面で進歩出来る。少し前に私はネイサンとこれについて話し合い、率直に言った。彼の滑りの多くのことが私には気に入らないと」。

— それで、反応はどうだったのですか?

彼は、『僕もそうです。』と答えた。従ってわれわれは、多くの取り組むべきことを計画している。何らかのダンススクールに行くこと、新しいプログラムを試すこと、何らかの新しいエレメントを考え出すこと、全体的に難易度を上げることなど。われわれは過去二回の世界選手権でのネイサンのパフォーマンスを全て見て、二回目の試合は、一回目よりも弱くなったという結論に達した。結果として勝ってはいるけれども」。

— トルーソワの話に戻りたいですね。というのも、難易度への現実離れした彼女の志向が、私にはあなたの生徒を強く思い起こさせるからです。エヴゲーニー・プリューシェンコへ彼女が移行してすぐに、何人かの専門家たちは次のような意見を表明しました。つまり、四種類の四回転ジャンプをものにしたとしても、サーシャ(アレクサンドラ)にはマイナスの数が非常に多い:スケーティング、スピンの技術等々に欠陥があると。

「シニアのグランプリファイナルで、トルーソワはどんな成績でしたかね?」。

— 3位でした。

「つまり、私の理解が正しいとすると:グランプリファイナルで3位になり、その後コーチを変えることを決断した時、彼女に突然あらゆる欠陥が現れ始めたということを、われわれは今話しているのだね?」。

— フィギュアスケーターがプログラムの中でこのような数のクワドを跳ぶ時(これはネイサン・チェンのことではありませんよ)、プログラムはただジャンプからジャンプへの滑りに変容するということは同意なさいますね。だってあなた自身が、作品にジャンプが多過ぎると残りの全てへの時間が全く残らないと、繰り返し言っていました。

「それはそうだが、論理的に話そうじゃないか:ある人たちがある価値体系を創出し、そこに自分たちの労力を投じた、アスリートはその人たちの全ての要求を遂行し、3位になった、ところが今やわれわれは、彼は何か正しくない滑りをしていると言い出している? それならそのように今あるシステムに変更を加えれば良い。しかし、私が理解出来ないのは、アスリートが自分に示されたルールに従ってプレーしていることで、そのアスリートを誰かが非難し始めるということだ」。

— もしあなたがトルーソワの今のコーチの立場だとしたら、フリープログラムで5本の四回転ジャンプをどう維持するかを考え始めるでしょうか、それともプログラムをもっと簡単にするのがあなたのためだと言って、アスリートを説得しようとするでしょうか?

「実は、サーシャがもしプログラムに5本の四回転ではなく、3本を残すとしても、それは女子にとっては多いのだ。まして女子選手は皆、年齢と共に跳べなくなって来るということを考えれば。サーシャがこのような数の四回転を維持するのは非常に難しくなるだろうと、私は100パーセント確信している。だから、滑りや、技術、スケーティング、スピン、それに素晴らしく跳べる人であってもジャンプ技術の向上に取り組まなければならないのだ。これに毎日取り組まなければ、スキルは非常に急速に失われて行く。例えばネイサンは、アクセル以外の全ての四回転を跳ぶことが出来るが、しかし彼とて毎日それらに取り組んでいるのだ」。

— トルーソワは二つのグランプリ大会で勝利し、その後ロシア選手権で主要大会に選出されましたが、その彼女がグランプリファイナルで3位になった時、トゥトベリーゼグループの女子選手たちの一人の母親が、私にこう言いました:『サーシャは巨大な心理的バリアを乗り越えることが出来ました。彼女のコーチたちもそうです(彼女のお陰で)。彼女は、自分のイニシアチブで四回転ジャンプに向かって行った最初の子供です。ただそれをとてもしたいというだけで。彼女以外の全員は、四回転ジャンプを跳ぶことを非常に長い間禁じられていました。なぜならコーチたちは怪我を恐れていたからです。トルーソワこそが、最初の四回転をまだ子供の時に跳び始め、その後でやっと彼女の後から、残りの皆がそれを試し出したのです』。

「そのモチベーションも役割を果たした。サーシャ自身にそれ程のモチベーションがあったのか、それとも彼女の両親にあったのかは分かりかねるが、しかし彼女はプログラムの中で5本の四回転を跳びたいと願い、それを実行した。基本的にネイサンもかつて全く同じように行動した:僕はやりたい、だから 僕はやる! それに彼の母親もそれを望んでいた。私は、全く不当なリスクを何とか止めようと試みはしたが、進歩は進歩だしどうしようもないと理解していた。

別問題としてあるのは、全てを考量することが出来なければならないということだ。われわれのスポーツ種目では、誰も戦術を無視出来ない。サーカーも同じだ。サッカーでは全員がとにかく様々なポジションでプレー出来るし、全員が良く走るが、しかし、全員がフォワードに出て行く訳ではない。

もし、あのトルーソワか、あのネイサンがかつて競技者として、よりプロフェッショナルであったとすれば、恐らく、いくつかの状況で、今日は2本のジャンプ、明日は3本、などというような戦術を使うべきだということに同意しただろう。しかし、彼らはどちらも、周りを見回すことなく前に押し進む、ひたすらモチベーションが非常に高い選手たちで、そういったことは何もやらない。ということは、コーチに出来ることは、隣にただ立って、全力で助けることだけだ」。

— あなたの見方では、トルーソワの技術は、ジャンプの面で彼女がさらに前進することを、どれ程可能にすると思われますか?

「ちなみに、彼女は良い技術を持っている。全てが本当にスーパーだとは言わないが、サーシャは十分に正常に跳んでいる。彼女と一緒に働けるし、彼女は自分自身に非常に厳しい人間で、モチベーションがあり、沢山のジャンプをしたいと思っている、そのようなことが見て取れる。これはコーチにとっては、非常に恵まれた土壌だ」。

— プロフェッショナルな女子アスリートとして、私は別のことも理解しています:もし《フルスターリヌィー》の女子選手たちが、主要な大会の公式練習で、40分間で50回ずつジャンプするとすれば、普段の練習では彼女たちははるかに多く跳んでおり、彼女たちの筋肉の記憶は、それ程集中的に跳んでいない選手たちよりも、はるかに強く培われています。このような場合、アスリートの成長に連れて再教育することや、何らかの技術的不備を単に修正することすら、大変に困難な仕事となります。

「その通りだ。単純な計算表を示そう:一回の練習で100回のジャンプなら、一日に200回のジャンプで、週に1200回、1ヶ月ほぼ5000、一年で約5万回か、あるいはそれ以上だ。これらの少女たちが皆、このような体制で5年か6年位滑っている。その後このような女子選手があなたのところへやって来て、あなたは彼女と働き始めるが、四方八方からこんなことばが飛んで来る:あらあら、あなたのところの彼女は既に半年滑っているのに、何も変わらなかった。

みなさん、半年間であなたが出来ることは、比喩的に言えば、そこに何かを書きたいと思う、キャンバスの下塗りだけだ。だから、自分のアスリートに少なくともいくつかの変化が見え始める迄には2年が必要だと私が言う時、私はこの数字を単純に口にしているだけではないのだ:新しい筋肉の記憶を植え付けるためだけに2年かかるのだ。そしてその後やっと、何らかの新しい技術や安定性について言い出すことが出来るのだ」。

 

2020年5月 9日 (土)

【羽生結弦】コロナ禍✍終息願い<歴代プロ17曲メドレー>祈りの舞

羽生結弦りの舞17311 コメント最小限…311以降「僕とプログラムたちの道程

スポニチアネックス 2020年5月7日(木)5時30分配信

 5分11秒の祈り――。フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(25=ANA)が6日、日本スケート連盟の公式ツイッターを通じてメッセージ動画を届けた。コメントは最小限とし、自身も被災した11年東日本大震災以降に披露した17曲の振り付けを再現。最後は伝説のプログラム「SEIMEI」の冒頭ポーズで、新型コロナウイルスに苦しむ世界に平癒の願いを届けた。

 まるで羽生結弦の“アンソロジー”だった。いつもと異なるゴールデンウイーク、最終日の6日午後3時。羽生は、日本スケート連盟の公式ツイッターを通じて3つの動画を一斉投稿した。「フィギュアスケーターの羽生結弦です。2011年3月11日から今までの、僕とプログラムたちの道のりです」

 短いメッセージから始まったパート1の動画は、突如、室内での振り付け再現の映像へ。黒のジャージー姿で、震災を経験した11年当時のSP曲「白鳥の湖」を皮切りに、7曲を2分3秒で舞った。パート2は6曲1分48秒、パート3は4曲1分5秒で、17曲の合計は4分56秒。あいさつも含めた動画の総再生時間はくしくも「311」秒。曲に合わせ髪形をアレンジし、下手から上手へ移動する演出のこだわりも見せながら、思い出のプログラムを披露した。

 3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)が中止。フィギュアスケートだけにとどまらず、世界中が新型コロナウイルスの恐怖と向き合っている。この日で終了するはずだった、政府による緊急事態宣言は延長された。震災を経験した羽生は、世界中の人たちが心から笑える日が来ることを祈念していた。

 17曲のフィナーレは、五輪連覇を成し遂げた18年平昌五輪など、数々の伝説を打ち立てたプログラム「SEIMEI」。陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明が左手を上げ、右人さし指と中指を立てるおなじみのポーズだった。手のひらは天、足は地、指は人。羽生が込めた思いは、多くのファンに届いたはずだ。

 《日本連盟が企画“リレー”大トリ》今回は日本スケート連盟が企画した「Skate Forward 明るい未来へ」の一環で、各種目の選手によるリレー形式の大トリを羽生が飾った。羽生は自身のメディアやSNSを持たないため、自らの編集動画を投稿するのは異例だ。なお、4月17日には日本オリンピック委員会の公式ツイッターで「3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています」とメッセージを発信していた。

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羽生結弦、逆境乗り越え続けた作品に込めた希望の願い 17プログラム冒頭部分を披露

デイリー 2020年5月7日(木)7時30分配信

 フィギュアスケート男子で五輪2連覇王者の羽生結弦(25)=ANA=が6日、日本スケート連盟の公式ツイッターを通じて、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活が続くファンへ、合計5分11秒の大作動画をプレゼントした。自身も被災した2011年3月の東日本大震災以降9年間で自身が演じた17プログラムの冒頭部分を披露。氷上ではなく、室内での演技だったが、全身全霊の舞にコロナ終息への祈りを込めた。

  White Legend(10-11年SP、11年-12年、ソチ五輪などEX)

 「白鳥の湖」の和風アレンジ曲。羽生自身も被災した2011年3月11日の東日本大震災直後のアイスショーで演じたのがこのプログラムだった。

 悲愴(11-12年SP)

 震災後初めてのシーズンで使用したSP曲。震災の悲しみと苦しみ、そして復興への思いを込めたプログラム。

  ロミオ+ジュリエット(11-12年フリー)

 初出場となった12年ニース世界選手権ではSP7位の出遅れから、フリーでは魂の演技で巻き返し、日本男子史上最年少メダルとなる銅メダルを獲得。“伝説のニース”と呼ばれる。

  ノートルダム・ド・パリ(12-13年フリー)

 ソチ五輪プレシーズンのフリーで使用。SPが同じパリが舞台の「パリの散歩道」だったこともあり、ファンからは「ダムパリ」と呼ばれる。

 ◆ パリの散歩道(12-14年、ソチ五輪SP)

 哀愁漂うエレキギターの音が印象的なゲイリー・ムーアの名曲を若き羽生が演じた。次々とSPの世界最高得点を更新するなど快進撃を支え、ソチ五輪の金メダルに導いた。

  ロミオとジュリエット(13-14年、ソチ五輪フリー)

 11-12年の「ロミオ+ジュリエット」とは別の映画曲をソチ五輪シーズンの勝負曲に選んだ。「この物語は自分にとって特別」。思いを込めたプログラムで頂点に立った。

  オペラ座の怪人(14-15年フリー)

 競技で歌入りのプログラムが解禁されて初めてのシーズン。ボーカル部分を口ずさむ羽生の姿も印象的だった。

  The Final Time Traveler(14-15、16年EX)

 アドベンチャーゲーム「タイムトラベラーズ」のエンディング曲。同ゲームは阪神・淡路大震災がテーマとなっており、羽生自身も震災への思いを込めて演じた。

  天と地のレクイエム(15-16年EX)

 ヒーリングピアニストの松尾泰伸氏が、東日本大震災の鎮魂曲として完成させた。故郷東北への思いを演技にのせ、荘厳な舞を披露した。

  レッツ・ゴー・クレイジー(16-17年SP)

 稀代のロックスター・プリンスの名曲を、紫の衣装でノリノリで演じきった。16年9月のオータム・クラシックでは、このプログラムで世界初の4回転ループを成功させた。

  ホープ&レガシー(16-17年フリー)

 98年長野パラリンピックのテーマ曲。羽生の母が長野大会を観戦したことをきっかけに、羽生の姉がスケートを始め、姉を追いかけて羽生はスケートを始めた「出発点」を表現する演目。

  バラード第1番(14-16、17-18、20年、平昌五輪SP)

 羽生の代表的なプログラムの1つとなったショパンのピアノ曲。フリー「SEIMEI」とともに、15年には旧採点法で史上最高得点の合計330・43点をマークした。

  ノッテ・ステラータ(16-18年、平昌五輪EX)

 浅田真央らを指導した世界的指導者、タチアナ・タラソワから「ぜひ滑ってほしい」と贈られた曲。「優しく包み込むイメージ」と話す柔らかな舞が印象的。

  秋によせて(18-19年SP)

 憧れの選手、ジョニー・ウィアー(米国)がかつて滑った名プログラムに挑戦。18年11月のGPフィンランド大会、ロシア杯では新採点法での世界最高得点を次々と更新した。

 ◆ Origin(18-19年フリー)

 同じく憧れのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)の伝説プログラムをモチーフにした演目。ただ、憧れが強すぎ、「自分の演技として完成できない」と振り返った。

 春よ、来い(18-19年EX)

 歌手・松任谷由実の名曲。逢いたい人に会えない思いが込められた儚くも優しい歌は、羽生の思い入れも強く、19年の24時間テレビでもコラボレーションが実現した。

 ◆ SEIMEI(15-16、17-18、20年、平昌五輪フリー)

 陰陽師・安倍晴明を描いた映画曲をアレンジ。狩衣をまとい、和笛や太鼓の音が印象的な自身初の和のプログラムは、平昌五輪金メダルを経て今や羽生の“代名詞”となった。

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メドべに続き、トルソワ移籍”に「我々は選手を育てるけど、魅力的な条件を提示することはしない」エテリ・トゥトベリゼ女史

中日スポーツ 2020年5月7日(木)19時23分配信

 ロシアのフィギュアスケートコーチのエテリ・トゥトベリゼさん(46)が6日、自身のインスタグラムを更新。指導してきた元世界ジュニア女王で昨季のグランプリ(GP)ファイナルでは銅メダルを獲得したアレクサンドラ・トルソワ(15)が自身の下を離れ、エフゲニー・プルシェンコさんに師事することについて投稿した。

 トルソワを中心にコーチ陣が笑顔で集まった写真を添付すると、「選手の出発に慣れることは不可能です。一緒に練習して、私たちは最終的に家族になり、新たな障害を克服してきました」とつづると、「良い選手は常により有利な条件を提供されます。これらの提案にどのように対応するかは、すべての本人の決定次第。われわれのチームは選手を育てるけど、魅力的な条件を提示することはありません」と悔しさをにじませた。

 トゥトベリゼさんは、ロシアを代表するコーチで、2018年平昌冬季五輪金メダルのアリーナ・ザギトワも指導。昨季のGPファイナル女子で表彰台を独占したコストルナヤ、シェルバコワ、トルソワのロシア勢3人も指導していた。ただ、平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワも教え子だったが、五輪後に羽生結弦(ANA)らを指導するブライアン・オーサーさんを師事して、カナダに拠点を移した経緯があった。

 トルソワの“移籍”は同日にタス通信が報じていた。

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プルシェンコへ移籍決意 トルソワの心情-スポーツ心理学者が解説

スプートニク日本版 2020年5月8日21時33分配信

スポーツ心理学者のワディム・グーシン氏は、このほどフィギュアのアレクサンドラ・トルソワ選手(15)がエテリ・トゥトベリーゼ一門から去った原因と、トルソワ選手がエフゲニー・プルシェンコ氏のアカデミーでトレーニングを開始する理由について、自らの考えを「スポーツ・デイリー」のインタビューで語った。

彼女は競争に耐えられなかった

グーシン氏の考えはこうだ。

「フィギュアのキャリアが上がらない状態では、彼女の心中は穏やかではないだろう。ある時点ではトルソワはシェルバコワやコストルナヤをリードしていた。トルソワはジュニアの世界チャンピオンで、誰よりも優れていた。(中略)その後、(同じ門下生の)ライバルが彼女を倒した。」

グーシン氏によると、トルソワはトゥトベリーゼ門下のプリマ(バレエ団の最上級の主役ダンサー)ではない。このことがトルソワを傷つけていた。

「これは心理学で言うところの『(私は)唯一の存在じゃない。(私に)しかるべき注意が注がれていない』という状態だ。メドベージェワもそうだった。」

トルソワはどこへ プリマになれるところに

グーシン氏はプルシェンコについて「コーチを務めたことはなかったし、この先もない。彼はマネージャーだ」と分析する。

「偉大なアスリートだからといって、即コーチになれるわけではない。全てのスポーツにおいて最高のコーチというのは元スター選手ではなく、中レベルの選手だった。プルシェンコはフィギュアのスーパースター。彼は決して偉大なコーチにはなれないだろう。」

グーシン氏は、トルソワのケースでプルシェンコの行動戦術を「スポーツ上のジャッカル」と評した。

「彼は、有望な選手が(トゥトベリーゼ・チームから)『今にも落ちそうになっている』のを見ている。自分(のグループ)にはそんな選手はいない。なんとか手に入れたい。」

「トルソワがいく先では『ここでは一番はおまえだよ。みんながおまえをとりまくよ』という状況が約束される。これをプルシェンコが作り出すのだ。」

トルソワの離脱はトゥトベリーゼにとって損失か

トルソワ移籍は確かにスキャンダルだった。だがグーシン氏は、これによって出来上がった状況はスポーツにとっていいことだと指摘する。

「『ジャッカル』という言葉に表されたような状況があったとはいえ、プルシェンコ一門に移籍したことで、トルソワには新しいチャンスが与えられたと思う。新たなコーチらにつくことで、ひょっとして何かを得るということがあるかもしれない。」

しかし一方で、トルソワが成功を収めるとは全く保証されていないとグーシン氏は指摘する。

「トゥトベリーゼはいみじくも語っている。『私から去った者は皆倒れた』と。これも事実だ。今のところトゥトベリーゼのグループが世界1なのだから。(中略)トゥトベリーゼ一門はトルソワの離脱で戦士を1人失ったが、軍を失ったわけではない。」

最後にグーシン氏はこう締めくくった。

「プルシェンコのグループには、トゥトベリーゼ一門のような競争がない。熾烈な競争とその不在、どちらがいいのか。これをトルソワは理解する必要がある。」

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プルシェンコ:ショー出演を取りやめ、トルソワを24時間サポートする

ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァ2 2020年5月7日(木)配信

アレクサンドラ・トルソワがエテリ・トゥトベリゼから離れプルシェンコ・アカデミーに移籍するというニュースについて、プルシェンコがSport24のインタビューに答えていましたので紹介します。

(エフゲニー(プルシェンコ)、アレクサンドラ・トルソワのあなたのチームへの移籍は誰のイニシアティブだったのでしょうか)。

イニシアティブはまったく彼女のものです!誰も追い立てたり、他のコーチやスクールから呼び寄せたりしたものではありませんでした。現在、選手の移籍について窓口は開いています。私たちはいま、ロシア・フィギュアスケート連盟、モスクワ連盟、そしてサーシャ・トルソワは所属していた、そして今日時点で所属しているサンボ-70に対する手続きのための書類を作成しています。要するに、現在は然るべく書類を正式に整えています。ただ、現在私たちは書類を作成し署名しますが、隔離状況が終わってから提出します。

また、連盟とも会って、コガン理事長、ゴルシコフ会長とも話します。今後の予定やシーズンへの準備、合宿場所について話します。すでに振付師を探し始めました。ショートもフリーも外国人になる可能性も排除しません。プログラムについてはセルゲイ・ロザノフ・コーチとも話しており、すでに曲は選びました。繰り返しますが、この選択は選手自身はしたことです。そう、彼女は15歳ですがすでに経験があります。トルソワはすでに普通の大会も大きな大会もいくつも経験しています。サーシャは大きなタイトルも獲っており、彼女がもしグループ内やコーチの下で練習するのが快適ではないのであれば、決断をする権利を持っています。トルソワは、誰の下か、どんな条件で練習をするのか、自分で選ぶ権利があります。セリョージャ・ロザノフと一つのグループで練習を進めていきます。私たちは野心的な計画を立てています。私のショーについては、競技会の活動に差し障らない、最小限のものとなります。つまり、シーズンが終われば、何らかのショーに出演します。時間があれば出演について決断もできますが、最小限となるでしょう。

(トルソワとロザノフがあなたのところに来るというのはどのくらい前から判明していたのでしょうか。)

かなり前です。このことについて公けにはしていませんでしたが、この決定は、選手としてのサーシャの、そしてコーチとしてのセリョージャの十分に考え抜かれた決断です。全員がすでに十分に成熟した大人で、サーシャも6月には16歳になります。もちろん、彼女の代わりにご両親がすべてについて署名をするでしょう。しかし、選手自身が、どこで練習する方が良いのかについて決める権利があると思っています。連盟も私たちを支援し、サーシャとセリョージャと協力する許可を与えてくれると思います。

(セルゲイ・ロザノフはあなたのアカデミーで自身のグループを持つとおっしゃられました。誰がそこに入るのかすでに明らかでしょうか。)

セリョージャ・ロザノフはこのアカデミーにおいて完全なコーチとなります。どこか陽の当たらない場所に追いやられることなく、大会にも同行し、私と一緒に自身のグループを率いることになります。一つのチーム構造となります。今日時点でアカデミーで指導をしているコーチは、自身の選手を指導することになり、セリョージャも自身のグループと選手を擁することになります。どんな選手かはあとで述べます。

(トルソワの課題はどんなものになるでしょうか。)

まず言いたいのは、私には自分のアカデミーがあり、もう1年半も完全な運営をしているということです。アカデミーには120名がおります。以前は中級選手が私のところに来ていても、私自身の指導を求めるのではなく、まさにアカデミーに来ていました。今日時点では、私のグループが創設されており、毎日指導をしています(氷上練習2回、基礎体力トレーニング、専門トレーニング)。昨年はショー出演の大部分を取り止めました。いま、私はコーチ業に幽閉されています。トルソワの指導については、私たちは若く、大胆ですので、世界選手権、欧州選手権、そしてオリンピックの金メダルを目標としています。

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(トルソワは、あなたのコーチとしてのキャリアの中で最大の挑戦ですか?)

もちろんです。彼女はすでに世界級です。そう、彼女はまだ世界選手権も欧州選手権も優勝していませんが、すべてはこれからです。彼女の夢を実現できるよう望んでいます。とても大きなチャレンジです。彼女を指導する件については極めて慎重な態度でした。自分のショーやツアー、エキシなどは取り止めざるを得ず、アレクサンドラの指導を、いわば24時間体制で行います。

(SNSでのトゥトベリゼとのバトルを覚えているファンもいます。あの経緯はもうご自身にとって許されたのでしょうか。)

状況全体を許しました。私は誰も先に攻撃することはなく、ただ守っているだけです。守るときは、痛みを伴うやり方でやります。アレクサンドラとご両親には、別れるときは外交的に、丁寧に、人として行う必要があるとすぐに言いました。電話したり会ったりして、ご多幸を祈り、これまでしてもらった仕事に対し感謝することです。本当に巨大な仕事がなされたのですから。移籍は起こるもので、私からも選手たちは離れていきました。そう、彼らはトップ選手ではなかったかもしれませんが、状況は似ています。このリスクには誰も保障されてはいません、それが競技というものです。選手には、何が、そして誰に合っているのか、選択する権利があります。

かつてヤグディンとクーリックは、それぞれミーシンとクドリャフツェフからタラソワの下へと移籍しましたが、このような移籍はたくさんあります。トルソワは、スケーティングやコンポーネンツについてもっと練習が必要だと理解しています。私たちもはっきりと理解しており、そうします。すべての形式と、すべての側面において、あらゆる力を誘致し活用します。様々なスペシャリストへの資金援助も自分で行うこともできます。私たちの側からは、ロシア強化選手に入っており、トップ大会すべてで上位を狙える選手の支援を義務付けられている連盟もそうであってほしいと思います。

私たちはうまくいくと思います。いまは、法律上義務付けられている書類を作成しているところです。フィギュアスケート連盟の理事長と会長にも合う必要があります。その後に、この移籍の手続きがなされます。いまのところはその過程にあります。

(あなたはトゥトベリゼの発言に傷つけられませんでしたか?近い将来、彼女との間で「レアル」と「バルセロナ」のような対立が生まれると思いませんか?)

スクールを始めるとき、一番下の、選手の最初の育成から始めました。環ツァイが何かを始めるなら、常に目標に到達する、とすぐに言いました。選手時代もそうでしたから。性格も、意志の強さも、勤勉さも残っています。ですので、すべてを最後まで仕上げます。私のスクールはトップスクールになります。

競争があるのは良いことです。普通のことです。そして、証明するのは言葉やおしゃべりではなく、自分の仕事、教え子とプログラム、そして結果です。おしゃべるをするつもりはなく、結果をだすつもりです。トゥトベリゼの言葉にはまったく関心はありません。

 

2020年3月21日 (土)

【羽生結弦】オーサーコーチ「『僕のスケートは美しい』と伝え続けてほしい」

結弦えがもうかっている」ブライアン・オーサーが語る羽生結弦の再始動

AERAdot. 2020年3月20日(金)11時30分配信

 羽生結弦選手とコーチのブライアン・オーサーがタッグを組んでから今季で8年目。四大陸選手権でスーパースラムを達成した羽生は、次はどこへ向かうのか。AERA 2020年3月9日号では、ブライアンコーチに独占インタビューした。

*  *  *

── 羽生結弦選手(25)は四大陸選手権の優勝で、五輪や世界選手権などシニア、ジュニアの全主要大会を制すスーパースラムを達成しました。

 嬉しいことです。結弦がずっと望んでいたタイトルですから。今季は、シーズン初戦で優勝、スケートカナダも初優勝し、良い流れの中で、四大陸は初タイトルとなりました。

 全日本選手権が一つのターニングポイントになったと思います。フリー演技が終わってリンクサイドに戻ってきた瞬間、結弦は「疲れた」と言いました。それは4分の演技で疲れたのではなく、この8年間走り続けてきた日々に疲れたという意味だと感じ取りました。2度の五輪王者、2度の世界王者のタイトル、さらに多くの試合のタイトルを保持しながら戦う精神力は、計り知れません。全日本選手権でタイトルは逃しましたが、むしろちょっとホッとして、やっと落ち着いて仕切り直せるな、という気持ちになりました。

── NHK杯、グランプリ(GP)ファイナル、全日本選手権の連戦は負担になりましたか?

 いつもの結弦なら、試合が連続すればアドレナリンをどんどん出して調子を上げていきます。しかし今回は、日本、カナダ、イタリア、日本と移動も多く、GPファイナルでは帯同予定だった(別の)コーチがアクシデントで間に合わず、コーチ不在という予定外のドラマまで加わって、精神的に疲れがありました。結弦に必要なのは、体力回復よりも、心を落ち着かせていつもの環境に戻ることでした。

── 平昌五輪シーズンのプログラムに戻した経緯は? 

 年明けに結弦から「昔のプログラムに戻す」と聞いて、コーチ陣はみんな賛成でした。すぐに振付師のシェイリーン・ボーンに電話して、(昨季から演技時間が短縮されたため)4分半を4分にするリニューアルをお願いしました。チームメイトで韓国のチャ・ジュンファン(18)のプログラムの手直しもあったので、すぐに都合をつけてリンクに来てくれました。

── 2年ぶりに「バラード第一番」と「SEIMEI」を見た感想は?

 一言でいうと「これぞ正真正銘の結弦だ」という気持ちでした。もちろん昨季から使ってきたプログラムを嫌いだったわけではありませんが、あくまで「オマージュ」ものです。誰かへの敬意というのは、自己主張を押し込めることになりかねない。結弦が、彼自身について語り、彼の心の中をそのまま表現できるプログラムは、やはり見ていてワクワクしました。曲を戻した直後に楽しそうに滑っている様子を見て安心し、1週間もしたら威厳がにじみ出てくるようになり、感銘を受けました。

── ファンも、再演をとても楽しみにしていました。

 ソウルでの公式練習では、曲をかけずに結弦がポーズをとると、それがどの場面のどのポーズかがわかり、観客から拍手が起きました。見る者の想像力を広げさせ、目で見えない部分までも感じとらせる。傑作とはそういうものです。

結弦にはのスケートはしい伝え続けてほしい」ブライアン・オーサー、羽生選手への思い

AERAdot. 2020年3月21日(土)11時30分配信

 四大陸選手権では五輪2連覇を果たしたプログラムを再演し、フリー「SEIMEI」で観客を魅了した羽生結弦選手。AERA 2020年3月9日号では、ブライアンコーチの目から見た今季の羽生の成長と戦略をインタビューした。

*  *  *

── 四大陸選手権のフリーは、4回転3種類4本でした。

 もともと、4回転ループは入れない計画でした。このジャンプ構成が技術的な限界だとはもちろん思っていません。けがなく終えることが何より大切だということを考慮しての作戦でした。米国のネイサン・チェン選手(20)も1月の全米選手権ではフリーで4回転4本に抑えていました。

── 今季は4回転ルッツを復活させました。

 2017年にけがをしましたが、今季に練習を再開してからは、2年前よりも質のいい4回転ルッツを練習で跳んでいて、技術的には進化したと言えるでしょう。再開したばかりのころは怖さがあったと思いますが、その段階は乗りこえました。以前は調子がいい日にだけ跳べていたのが、いまはどんなコンディションでも跳べるように調整するステージにきています。

── 4回転アクセルは?

 結弦はGPファイナルの練習で、みなさんの前で初披露しましたね。しかもコーチが不在という隙を狙って(笑)。そのニュースを聞いて、私はちっとも驚きませんでした。結弦の性格ならあり得ることです。アイスショーのフィナーレで気持ちが高まっている時なども、新しいことに挑戦する「劇場」をよくやりますから。でもそのときはあまりいいジャンプではなく、転倒でした。トロントでの練習のほうが、もっと惜しい4回転アクセルだという印象です。

── あと少し、技術的には何が必要だと思いますか?

 結弦の一番の課題は、トリプルアクセルと4回転アクセルが、少し違う跳び方をしなければならない点です。つまり、違うジャンプとしてコツを習得しなければなりません。

 結弦のトリプルアクセルは、跳びあがってから回転を始めるまで、大きな浮遊の時間があります。信じられないほど美しいジャンプです。でも4回転半回るには、跳びあがったらすぐに回転を始めなければなりません。

── もっと大きく跳んで滞空時間を延ばせばいいのでは?

 それは違いますね。結弦のトリプルアクセルは大きく跳ぶタイプなので、これ以上の高さはいりません。高さを出そうとすると筋力に頼って力み、回転が遅れます。必要なのは、跳びあがって回転を始めるまでのタイミングを早めることです。テイクオフでの僅かな感覚の差なので難しい。早く回転を始めると、高さがキープできなかったり、姿勢が歪んだりします。少しずつ調整しているところです。

 結弦はもう「答えがこのあたりにある」というのはわかっています。彼の身体の中に答えはありますから、もう私からいろいろ口を出す必要はないという段階にまできています。

── 今後の試合での戦略は?

 結弦にとっては、4回転5本でのパーフェクトな演技は一つの目標ですし、4回転アクセルも降りたいでしょう。しかしコーチとしてこだわっているのは質です。選手は、ジャンプの数を競い合う「ゲーム」をしたくなります。特にチェンというライバルが目の前に現れると、数を跳びたくなります。しかしスケートの本質は「数ではなく質」。結弦は「力強いけれど無駄な力のないスケート」という究極の美を持っているので、自分らしさを生かすことが最強の戦略です。私の使命は、結弦が嫌になるくらい「質のほうが大切だ」と言い続けることです。

── チームを組んで8シーズン目。羽生選手が遂げた進化は?

 私にとって結弦は、8年前にトロントにやってきた17歳の少年のまま変わりません。しかしこの8年で、外部の目は変わりました。彼は有名人になり、果たすべき義務を負い、そして常にファンを幸せにしたいと願っています。つまり責任感が変わりました。だからこそホームである私たちは、結弦がスケートを好きで楽しむ気持ちを忘れないでいられるよう、「いつも通り」を大切にしています。

 結弦は25歳になり、誰からも尊敬されるスケーターになりました。ジャンプだけでないスケートの本質的な美しさがある。結弦には「僕のスケートは美しいんだ」というのを伝え続けてほしいです。

トクタミシェワ私の心は自由」―恋愛ザギトワ現役続行について

あれこれ 2020年3月6日(金)01時02分配信

(エレーナ・ダニレーヴィチ)
── リーザ、3月にはフィギュアスケート世界選手権があります。あなたは補欠メンバーに入っていますから、代表チームメンバーの誰かといつでも交代出来るよう準備をしておかなければならない。世界選手権に向けて準備していますか?

エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ:「私は良いコンディションを保っていますし、トレーニングを続けています。世界選手権では不測の事態は生じないと思います。ロシアの女子選手たちは皆、立派なパフォーマンスをして、出来ることを披露するでしょう。彼女たちがそうなるよう、私は心から願っています。私にとっては、今シーズンは終了です。全体的には、私は満足していますし、やりたかったことをやりました。現在はスケジュールに沿って仕事をしていますが、落ち着いていて、心には調和があります」。

── 今年、あなたは多くの実験的試みを行いました。例えば、ヨーロッパ選手権ではコメンテーターとして自分を試しました。試みは成功でしたか?

「やりこなせたと思います。第1チャンネルのために情報提携するのは興味深かったですし、初めての取り組みでした。マイクロフォンの前に座るのは居心地の良いものでした。だって私たちはカメラに向かって仕事をし、何千人もの観客の前に出るのに慣れているのですから。もし、これからも招待されて日程の都合が付けば、必ず同意するでしょう」。

── でもそれは、戦いを終了する予定で、予備的着陸地を考えているということではないのでしょうね?

「違います。引退するつもりはありません! ショーが終わった後すぐに集中して、コーチ、振付師と一緒に新プログラムの準備に着手します。おそらく一つのプログラムは、ステファン・ランビエールの下で、もう一つは、アンナ・カッペリーニとルカ・ラノッテの下で作るでしょう。まだ何もアナウンスはしませんが、この企画を私はとても気に入っています。音楽も本当に素晴らしいのです。2021年のヨーロッパ選手権、世界選手権に選抜されることをとても願っています。ですから気持ちは戦闘的です」。

── しかし四回転無しでは、高い結果を考えることなど何も出来ません。エヴゲーニー・プリューシェンコも、最近のインタビューで、『トゥクタムィシェワは、客観的に難しいだろう』と述べています。

「私は困難を恐れません。私は既にトリプルアクセルと四回転トウループを跳んでいますし、その他の高難度ジャンプを習得する力も意欲もあります。来シーズンは、安定したレベルを見せたいと思います」。

── 今日女子シングルスケートは、15~16歳の選手がリードしており、17歳の選手は『年金生活者』と呼ばれます。ナンセンスです。このような歪みをあなたはどう思いますか?

「問題の本質はもっと深いものです。確かにザギートワは競技を中断しましたが、彼女は17歳で、考えられる全てのタイトルを獲りました。高い価値のあるメダルが既にある時に、今までと同じように定期的に練習に通い、モチベーションを探すことがどれ程難しいかを私自身が知っています。短い中断は、自分が何をしたいのかをアリーナが理解する助けになると信じています。

年齢の変化に関して言えば、私はここにマイナスよりもプラス面をより多く見ています。フィギュアスケートはここ数年で、若年齢化しただけでなく、非常に前進しました。このスポーツ種目は進歩しており、これへの関心は徐々に高まっています。ロシアの女子たちは、今ヨーロッパで最良の選手たちですから、世界でもトップの選手たちになることを願っています」。

── しかし、難易度の高い、リスクのあるエレメンツを、ほとんど子供である12~13歳の少女たちが実行しています。コーチたちは、可能なこと、不可能なこと全てを彼女たちから絞り出しているように感じます。

「フィギュアスケートの特殊性は、非常に早期に始めなくてはならないということです。そうしなければ、結果を得られないのです。私自身は5歳でスケート靴を履きました。競技スポーツ、それは別問題なのです。それは身体にとって常に大きな負荷、絶え間のないストレスです。ですから、もし故障がなく、子供たちがやりこなしていて、やりたいと思っているのなら、その時は『賛成』です。

もし怪我が付きまとっているのに、両親やコーチが、子供の意思に反してプログラムを難しくすることを強いているのなら、そのようなスポーツは必要ありません。勝利し、その後に山のような《傷痕》が残るのであれば、それはあまりにも高い代償です」。

・ ・・・

── 2019年には、世界選手権にあなたを出場させないという連盟の決定がありました。あなたはこれを『小さな少女の殺人』に喩えました。苦しい時には、どのように対処しますか?

「スポーツ人生は私を鞭打ちましたし、車輪に棒を差し込まれたことも一度ならずありましたが、私は生来楽天主義者です。ストレスから抜け出すことを学びました。大事なことは、この時に、ちょっと会話をしたり、おしゃべりをしたりする人がいるということです。それは私をいつも助けてくれます。特に困難な状況の時に。

長いこと悪い気分のままだったり、色々な誹謗中傷や暗い面を考えたりすることは出来ません。人生に対して軽快に、ポジティブに向き合います。もし困難でも、何か不公平なことが起こったとしても、それはずっと憂鬱でいる理由にはなりません。もちろん、苦しみます。痛いし、悔しいけれど、私は嫌なことを際限もなく思い出す種類の人間ではありません。さらに大きな力をトレーニングに注ぎ始め、準備を整えようとするし、エキシビションナンバー作りに着手します。今は多くの時間を新しいショーに充てています。可能なこと全てに取り組んでいますし、それは結果をもたらしています」。

── どれくらいトレーニングし、負荷はどれ程ですか?

「私は週に4日、2回ずつの練習です。それぞれ2時間ずつ。1回目と2回目の間に小休憩があります。水曜日と土曜日は、1回ずつです。日曜日は休みです。朝9時に家を出て、昼の4時過ぎに戻ります。もし正しく全てを計画すれば、多くのことが出来ます」。

── 数年前あなたは自由な時間には、ギターを弾くのが好きだと言っていましたが、今は喜んで車を運転していますね。

「ギターに熱中した時期は過ぎ、車を運転しています。去年の秋に運転を始め、本当に心躍らせています。もし遠くに行って、長いこと運転しないでいると、自分の『鉄の馬』が恋しくさえなります。残念ながら、しょっちゅうあちこち出かけるので、私には実地経験がほとんどありません。それですが全てを習得しようとしているし、自分のことは自分で責任を持ってやるようにしています。男友達は車のモデルを選ぶ時と書類作成を手伝ってくれただけです。理論も実践も自分で理解しつつあります」。

── あなたのボーイフレンド、アンドレイ・ラズーキンが助けることが出来たでしょうに、でもあなた方は別れたと聞きました。

「それは本当です。私たちは今一緒ではなく、私の心は自由です。『黒猫が通り抜けた』(別れた)原因は、喧嘩や無理解ではありません。状況がそうなったのです」。

====一部抜粋====

──(勝利しても、その後に山のような怪我の痕跡が残るのであれば、それは高過ぎる代償だとトゥクタムィシェワが言ったことを受けて)その面では、あなたはコーチに関してはラッキーでしたね。ミーシンは伝説的指導者というだけでなく、話の分かる人間でもありますから。

「私にとってアレクセイ・ニコラエヴィチとの出会いは、運命が接吻してくれたようなものです。私たちを結びつけてくれ、これ程の長い年月同じ道を歩むのを助けてくれた天の力に感謝しています。

彼は一人一人へのアプローチを見つけます。何かが分からなければ、説明します。強制することもあるかもしれませんが、大声を上げることはしません。遂行するために疾駆するようなことを短く言うのです。

私たちのチームの振付師たちも、全ての専門家たちも、とても助けてくれます。私たち全員がお互いに支えあっていて、それは辛い時期には特に有難いものです」。

・ ・・

── ソーシャルネット上の最近の写真を見ますと、あなたの楽天主義が今の状況を克服する助けになったことが分かります。写真の中のあなたは美しく、鮮やかに流行を身に纏っています。

「意識して流行を追うことはしませんし、気分に合わせて着ています。もし洗練されて見えたければ、そういった装いを選びます。普段の日は、便利で快適なクラシックが好きです。突飛さや《特殊効果》が無いもの。明るい色や鮮明なスタイルも好ましく思います。特に冷たい、純色の赤、黒、白が好きです」。

── しかし、最近のあなたのエキシビションナンバーは、まさに特殊効果が入ったものですね。脱いだり、サキソフォンやティンパニーを含むフルオーケストラだったり。この大胆な美女のイメージはどこから来るのですか?

「私はまだ子供時代に可笑しなエレメンツや、思いがけないどんでん返しが好きでした。既に14歳で《マイケル・ジャクソン》を滑りました。ドレスを脱いで、女性から有名な歌手に変身しました。

時が経つに連れて、性格が安定して来ると、自分はただ陽気な話が好きなのだと分かりました。仮面は決して着けません。もしそれが本質的で、自分の内部にあるものなら、氷上でもエネルギーと本物の感情が見えるのです」。

── あるインタビューであなたは、フィギュアスケーターの稼ぎや賞金について率直に語りました。あなた自身は暮らし向きに不自由のない人間ですか?

「現時点では自分の財政状態に満足していると言えるでしょう。もちろん、将来において特別な物質的問題を感じないように、安全の何らかのエアバックを作ろうとしています。今私はアスリートであり、国の代表チームメンバーですが、明日何が起こるのか、誰が分かるでしょう? ですから、ショー出演への依頼がある時には断りません。悪くない稼ぎになりますから」。

── 今年あなたはレスガフト記念体育大学を卒業します。次はどうするのですか?

「最終学年で学んでいますから、3月には学位と《ゴスィ(国家テスト)》に向けて精力的準備を始めます。以前11年生学校で校外生として試験を受けた時には、常に教科書を持って移動しましたが、今も同じ状態です — スーツケースの中で最も大事なものはスケート靴と、講義の入ったパソコンです。

ついでに言えば、本も好きです。私が好きなのは、人間の心理が明かされるような、心を惹きつける題材です。そのような本を読み終えると、人は自分のために多くのことを理解し、発見します。結局私は、成長したいのです:その場に立ち止まっていることは、私のやり方では全くありません。

専門性の面では、私の人生の主たるものはスポーツです。現在、フィギュアスケートのペテルブルク派は高みにありますから、私も参加してそれのリーダーとしてのポジションを確固たるものにしたいと思っています。繰り返しますが、現役を引退するつもりはありません」。

関連エントリ 2020/03/17 ⇒ 【羽生結弦】カナダでも<2020世界フィギュア✍中止>コロナの影響で

 

2020年2月 9日 (日)

【羽生結弦】四大陸選手権<4Lz転倒も…✍初優勝>男子初“スーパースラム”達成

羽生結弦男子初スーパースラムへの歩み

スポニチアネックス 2020年2月9日(日)15時32分配信

 男子の羽生結弦(ANA)が合計299・42点で、初優勝を飾った。ジュニアGPファイナル、世界ジュニア選手権、GPファイナル、世界選手権、五輪を制した黄金キャリアに唯一、足りなかったタイトルが加わった。男子初となる、ジュニアも含めた主要国際大会完全制覇の“スーパースラム”達成の歩みを振り返る。

 ▽ ジュニアGPファイナル 09年12月、国立代々木競技場で戴冠。SPは69・85点で3位だったが、フリーで136・92点をマークして逆転を果たした。日本男子としては05年大会の小塚崇彦以来、2人目の優勝だった。

 ▽ 世界ジュニア選手権 初出場の09年大会は12位。1年で急成長を遂げ、10年大会で金メダルを獲得した。SPは68・75点の3位も、フリー1位の147・35点で逆襲。日本男子としては高橋大輔、織田信成、小塚崇彦に次いで4人目のジュニア世界王者となった。

 ▽ GPファイナル ソチ五輪開幕を約2カ月後に控えた13年12月、黄金のポテンシャルを見せつけた。SPで99・84点の世界最高得点(当時)をマークして首位に立つと誕生日前日、18歳最後の演技となったフリーも1位で合計293・25点は世界歴代2位(当時)。世界選手権3連覇中のチャン(カナダ)に勝利し、頂点に立った。日本男子としては12年大会の高橋大輔に続いた。羽生は16年大会まで史上初となる4連覇を飾る。

 ▽ 世界選手権 初出場の12年大会でいきなり銅メダルを獲得。14年3月、五輪王者として、さいたまスーパーアリーナで黄金の勲章を手に入れた。SPは91・24点の3位だったが、フリー1位の191・35点で合計を282・59点とした。日本男子は10年大会の高橋大輔以来となる優勝で、羽生は17年大会はSP5位から大逆転して2度目の優勝を飾った。

 ▽ 五輪 初出場の14年2月のソチ五輪では団体のSPで好演技を披露。個人戦ではSPで101・45点と国際大会公認では史上初の100点超えで首位発進。フリーも1位の178・64点で合計280・09点とし、日本男子初の金メダルを獲得。18年2月の平昌五輪は右足首負傷のため約4カ月ぶりの実戦となったが、SP111・68点、フリー206・17点、合計317・85点で66年ぶりに連覇を達成した。

 ▽ 四大陸選手権 11、13、17年と全て2位。20年2月の今大会ではSP「バラード第1番」、フリー「SEIMEI」と平昌五輪の黄金プログラムに戻し、合計299・42点で初優勝。主要国際大会コンプリートで、フィギュア史に金字塔を打ち立てた。

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羽生結弦、シニア主要国際4大会完全制覇、ヤグディン、プルシェンコ、ライサチェックに次ぐ男子4人目

中日スポーツ 2020年2月9日(日)16時35分配信

◇ 9日 フィギュアスケート四大陸選手権最終日・男子フリー(ソウル)

 ショートプログラム(SP)1位で五輪連覇の羽生結弦(25)=ANA=はフリー1位の187・60点、合計299・42点で初優勝し、シニアの主要国際4大会にジュニア2大会を加えた6冠の「スーパースラム」を男子史上初めて達成。また、冬季五輪、世界選手権、グランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権もしくは欧州選手権のシニア主要国際4大会の“完全制覇”は男子では史上4人目となった。

 最初に達成したのは2002年ソルトレークシティー五輪王者のアレクセイ・ヤグディン(ロシア)で、1998年欧州選手権、98年世界選手権、98年GPファイナル、02年五輪の順。2人目は06年トリノ五輪王者のエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)で、99年GPファイナル、00年欧州選手権、01年世界選手権、06年五輪の順で達成した。3人目は10年バンクーバー五輪王者のエヴァン・ライサチェク(米国)で、こちらは05年四大陸選手権、09年世界選手権、09年GPファイナル、10年五輪の順だった。

 過去3人はすべて4年に1度の五輪で“完全制覇”を達成しただけに、13年GPファイナル、14年五輪、14年世界選手権、そして今回の四大陸選手権で達成した羽生は異例か。なお、世界選手権2連覇中のネーサン・チェン(米国)は17年四大陸選手権、17年GPファイナル、18年世界選手権の順で制しており、五輪を残して王手をかけている。また、世界ジュニアとジュニアGPファイナルを含めた6冠は羽生が男子史上初めてだが、ヤグディン、プルシェンコのジュニア時代にはジュニアGPファイナルは開催されていなかった。

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羽生結弦“スーパースラム”達成に中国ネット=彼の時代は終わらない

Record China 2020年2月10日(月)16時50分配信

 フィギュアスケート男子の羽生結弦が9日、ソウルで行われた四大陸選手権で初優勝し、主要国際大会を完全制覇した。中国メディアも大きく報じ、ネットユーザーの間でも話題になっている。

 羽生は7日の男子ショートプログラム(SP)で世界最高得点となる111.82点をマークし、首位に立った。最終日(9日)のフリーでも1位の187.60点を記録。合計299.42点で同選手権初優勝を飾り、男子で初めてジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を達成した。

 羽生ファンの多い中国でも大きな反響を呼んでいる。中国メディアの新浪体育の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の公式アカウントは、SPの演技後、「ついに羽生結弦が完全復活!」と題し、「羽生結弦は最高の状態を取り戻した」「氷上の芸術家がまた戻ってきた!」と伝えた。同じく中国メディアの新浪娯楽の微博公式アカウントは優勝が決まった後、「ミスはあったものの、二つのプログラムで1位」と投稿し、初優勝とスーパースラム達成を伝えた。

 中国のネットユーザーからは、「おめでとう!。最高の羽生結弦が帰ってきた!」「スーパースラム達成おめでとう」「本当に才能がある」「羽生結弦の時代は永遠に終わらない」「変わらず王者だ」「(彼の演技は)オルゴールの中の小人に命が宿ったようだ」「毎回彼の演技を見ると幻想の世界へいざなわれてしまう」「本当に泣きました。永遠のヒーロー」などと祝福と絶賛の声が寄せられている。

 また、「本当にかっこよすぎる」「美しい」「イケメンだ」「氷上の王子だ」と容姿を称える声も少なくない。

 このほか、世界的な新型コロナウイルス流行の中での大会開催であったため、「観客が全員マスクをしている」「放送を見ると、休憩時間に会場内でさまざまな言語でマスク着用を促しているのが聞こえる」という指摘もあった。

 会場では新型コロナウイルスへの感染防止のため、観客や報道陣は中国・湖北省への渡航歴などについてのチェックシート記入とマスク着用が義務付けられたほか、入口にサーモグラフィーカメラが設置される厳戒態勢だった。優勝インタビューで羽生は「大会ができたのは、(新型コロナウイルスに警戒して配慮した)皆さんのおかげ」と感謝した。

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2020年2月 8日 (土)

【羽生結弦】四大陸選手権<バラ1✍再演>圧巻のSP世界最高得点更新!!

25羽生結弦運命感じたショパンと「バラード第1番

日刊スポーツ 2020年2月8日(土)10時36分配信

 フィギュアスケート4大陸選手権(韓国)の男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦選手(25=ANA)がSPの世界最高記録となる111・82点をマークしました。冬季オリンピック(五輪)2連覇を達成した18年平昌大会のショパン「バラード第1番」に今大会から回帰。2年ぶりの再演で、自身が持っていた110・53点(18年ロシア杯)という歴代最高得点を1・29ポイント更新したのです。

 そのタイミングが運命的でした。憧れのジョニー・ウィアーさんが滑った「秋によせて」から「バラ1」に戻したことは、今月1日の国際スケート連盟(ISU)バイオグラフィー更新であったり、本人の口から次々と思いが語られて話題になってきましたが、ドラマチックな一致があった、と思うのは年齢です。

「バラ1」はポーランド出身のショパンが1835年、25歳の時に完成させたと伝えられる作品。くしくも、羽生選手が同じ25歳になったシーズンによみがえらせたのでした。

 常に上を目指す演目に完成はないのでしょうが、異次元のGOE(出来栄え点)や演技構成点など、高い完成度で世界最高得点を塗り替えることは確かです。何か縁を感じずにはいられません。

 世界新を3度も出してきた「バラ1」が再演によって進化。「これまでのバラ1で最も良かったんじゃないかと。今日やってみて思ったんですけど、やっぱり違うものになるなと。(2年前の平昌五輪とは)経験値が違いますし、音の感じ方とか間の取り方、どういう風に表現したいかという部分が全然違うので」と成長を実感しました。25歳になったからこそ、です。

 また、ショパンは「バラ1」を4~5年かけて完成させたと言われています。羽生選手も、通算4季目の導入となった同曲について「ワインやチーズみたいなもの。滑れば滑るほど、時間をかければかけるほど、熟成されていって深みが出てくるプログラム。とても自分らしい。心から曲に乗せてジャンプしたり、ステップしたりすることができた」と語っていた点も、勝手ながらショパンと結びつけたくなります。

 荘厳な低音の序奏から始まり、美しい旋律、強い音など起承転結のあるドラマをパッセージ(つなぎの旋律)で紡いだ曲想。英雄的であり、神秘的というバラードは見事に演技と調和していました。

「すごく気持ち良く滑れました。曲に気持ちを乗せることができて。『フィギュアスケートって楽しいな』って思いながら滑ることができました」

「自分って思えるプログラム。自分の中から出せるという感覚があります」

「曲をすごく感じることをしながらも、クオリティーの高いジャンプを跳べたのは、このプログラムならでは」

「(練習では転倒していた4回転サルコーを完璧に降り)本番になったら、音と跳びにいくフォームが一緒に記憶されているんだろうなと。曲自体を信じて跳べたのが大きい」

「何の雑音もなく滑り切れて。最後まで1つ1つの気持ちの流れみたいなものを、最後の音が終わって、自分が手を下ろすまで、つなげられた…心地よかった」

 演技後の取材であふれた「バラ1」への愛。それが再会を呼び込んだかのようでした。

◇  ◇  ◇  ◇ 

 ここからは余談ですが…筆者は、こんな偶然にも期待していました。羽生選手が「バラ1」を舞うのは、平昌五輪のSPが行われた18年2月16日以来。721日ぶり、つまり1年11カ月22日ぶりでした。

「1(年)11(カ月)22(日)」すなわち「111・22点」で世界最高得点を更新しないかな、なんて安い語呂合わせを演技前は考えていましたが、そんなことを一瞬で忘れさせてくれる衝撃の111・82点。0・60ポイント、うまくも根拠もない空想の上をいかれました。

 SPの直後は原稿に追われ、一夜明けて思い出しただけで、こちらに意味はありません。今年、サッカー担当→フィギュアスケート担当になったばかりでも、初めて生で見た「バラ1」は次元の違いが分かりました。コメントを通して「やっぱりジャンプと音楽の融合が好き」という羽生選手の曲への理解度、こだわりも強く感じられました。だからこそ、ともに25歳という巡り合わせを「運命」と書いてしまった次第です。語呂合わせは個人的な好みです。

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羽生結弦、SP歴代世界最高111.82点!圧倒的首位発進で“スーパースラムに大きく前進

スポニチアネックス 2020年2月8日(土)5時30分配信

 ◇ フィギュアスケート 四大陸選手権第2日(2020年2月7日 韓国・ソウル

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(25=ANA)は自身が持つ世界最高得点を更新する111・82点で首位発進した。今大会から演目を変更した平昌五輪の伝説プログラム「バラード第1番」を完璧に滑り切り、四大陸のタイトルとジュニア、シニアの主要国際大会を総なめにする“スーパースラム”に大きく前進した。8日は女子フリーが行われる。

 これが羽生結弦だ。緑をあしらった新衣装でフィニッシュポーズを決めると、凜(りん)とした表情で大歓声を受け止める。「これまでのバラード第1番の中で本当に一番よかったんじゃないかな」。5度、手を叩きながら喜びをかみしめ、降り注いだプーさんシャワーを集めるフラワーガールを手伝う気遣いも見せた。

 18年11月のGPロシア杯、「秋によせて」でマークした自身の世界最高110・53点を1・29点も更新。2位の金博洋と15・99点の大差をつけた。この演目でルール改正前には、自らの世界記録を3度更新。平昌五輪でも力強く舞い、五輪連覇の偉業へつなげた。自らが歩んだ歴史の一部でもある「バラード第1番」について羽生は独特の表現で語る。

 「自分の中ではワインとかチーズみたいなもの。滑れば滑るほど、時間をかければかけるほど熟成されていって、いろんな深みが出るプログラム。それがとても自分らしいというか、心から曲に乗せてジャンプしたりステップしたりできる一番の理由

 音楽とスケートの融合。厳かな曲調にジャンプと表現力で、深みと強弱をつけた。冒頭の4回転サルコーを完璧に決め、出来栄え評価(GOE)で4・43点を引き出した。曲のリズムに合わせ、平昌五輪から順番を入れ替えたトーループの4回転―3回転、トリプルアクセルも美しい軌道で成功。レベル4でそろえたスピン、ステップの細部にも羽生の思いが宿った。「何の雑音もなく滑り切れた」と言い、「音と跳べるフォームが一緒に記憶されている」と笑った。

 昨年12月の全日本選手権後、身も心もボロボロだった羽生は考えた。「フィギュアスケートって何だろう」。平昌五輪後、憧れのジョニー・ウィアー氏やエフゲニー・プルシェンコ氏へのオマージュ曲で表現の幅を広げ、難度の高いジャンプにも果敢に挑戦した。1シーズン半、悩み、苦しみ抜いて、たどり着いた新境地。他人ではなく、羽生が羽生を舞った。「やっぱり自分って思える。やっと、自分にストンって戻ってきた感じ」。アスリートであり、表現者でもある王者こそ出せる勇気ある決断だった。

 名曲の調べに身を委ねた2分40秒。「曲を感じることをしながらも、凄く質の高いジャンプを跳べたのは、このプログラムならでは」。その旋律は、何度でも羽生をよみがえらせる。

 《こちらも伝説の「SEIMEI」》 羽生は9日にフリーで24選手中22番目、午後3時に登場する。プログラムは昨年末のアイスショー「メダリスト・オン・アイス」で演じ「ものすごく自分らしくいられる」と感じた「SEIMEI」だ。平昌五輪フリーで戴冠した黄金プログラム。「フリーは(SPとは)違ったストーリーのプログラムなので、また違ったフィギュアスケートをできたらいいな」と4分間の演技を見据えた。

 《過去シーズンの「バラード第1番」》

 ★14~15年 SP曲に初採用。中国杯で中国選手と正面衝突して負傷した影響もあり、序盤こそスコアを伸ばせなかった。それでも、GPファイナル、世界選手権、世界国別対抗戦でシーズンベストを挙げ、完成度を高めていった。

 ★15~16年 先シーズンから持ち越し、自身の世界記録を2度更新。GP・NHK杯、GPファイナルと2戦連続で「SEIMEI」でのフリー、合計点とも全ての世界記録を塗り替えた。世界選手権は準優勝だったが、SPでは世界記録に肉薄する好スコア。

 ★17~18年 五輪シーズンのため2季ぶりに戻し、初戦のオータム・クラシックでいきなり自身が持つ当時の世界最高得点を更新。右足首の負傷で118日ぶりの実戦となった平昌五輪では、自身の世界記録に迫る好演技で五輪連覇へ弾みをつけた。

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 ▽ スーパースラム シニアの五輪、世界選手権、GPファイナル、大陸選手権(四大陸選手権または欧州選手権)、ジュニアの世界選手権、GPファイナルの合計6冠を完全制覇した際の呼称。女子では韓国の金妍児(キムヨナ)とアリーナ・ザギトワ(ロシア)が達成している。羽生が四大陸選手権で初優勝すれば男子初の快挙になる。

新型肺炎ウイルス手洗い予防が最も効果的

熊本日日新聞 2020年2月7日(金)12時07分配信

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くが、私たちは日常、どんな点に注意して生活すればよいのだろうか。県健康危機管理課課長補佐の小山宏美医師(45)に、現段階の情報を基に複数のケースを想定して聞いた。(聞き手・太路秀紀)

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【ケース1】熱があり、のどが痛く、せきも出る。中国湖北省の人と接触した覚えはないが、外国人観光客が多い観光地に行った。市販の風邪薬を飲んでも大丈夫? 近くの医院を受診してもいい?

 「市販薬を飲んでも問題はありません。新型ウイルス感染症患者への対応も、現在は症状に応じて既存の薬を使う対症療法です」

 「国が示す感染疑い例は、(1)37・5度以上の発熱とせきや鼻水などの呼吸器症状(2)発症から2週間以内の湖北省への渡航歴、または発熱と呼吸器症状がある同じ渡航歴の人との接触、の二つに当てはまる例です。該当するなら最寄りの保健所に連絡を。違うなら近くの医療機関を受診してください。インフルエンザや風邪の流行期でもあり、熱がある間は学校や会社は休みましょう」

【ケース2】家族が欧州への海外旅行から帰国した。飛行機内でせきをする人もいた。家族に症状はないが、注意点は。

 「感染につながる濃厚接触は、閉鎖空間で、2メートル程度の距離で一定時間を過ごす場合です。国は明示していませんが、一定時間は秒・分単位ではありません。念のため家族の健康状態には注意を。感染を防ぐには手洗いが最も効果的です。家庭内でも正しい方法で励行してください」

【ケース3】北京から来日した人との商談がある。湖北省に支社もあるので滞在歴もあるかもしれない。

 「相手に発熱や呼吸器症状があるかがポイントです。マスクの着用は主に、せきやくしゃみをする側が感染を広げないために効果的ですが、予防にも一定の効果はあります。商談後は、きちんと手洗いを」

【ケース4】スーパーで中国産の野菜を買った。

 「心配ありません。ウイルスが野菜の表面に付着していたとしても時間と共に死滅します。熱に弱いので、十分に加熱すればさらに安心でしょう」

【ケース5】県内で疑い例が発生した場合はどうなるの。

 「疑い例に当てはまる場合は、患者から採取した検体を、宇土市にある県保健環境科学研究所(熊本市の場合は市環境総合センター)に運んで遺伝子検査をします。検査には10~12時間かかり、陽性の場合は厚生労働省と協議の上で公表。患者の立ち寄り先まで発表するかは、現段階では未定です。疑い例に当てはまらない人は、希望しても検査は受けられません」

 

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